ドル高進み、ユ-ロドル1.11台後半に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
コアCPIが+0.2%だったことで、利上げ観測の高まりから
上昇。119円台を回復し、119円51銭までドル高が進んだ。
となる1.1184レベルまでユーロ安が進行。
ナスダック指数は続伸し、約15年ぶりの高値を記録。節目の5000
には届かなかったものの、高値更新観測が高まる。
価格は反落し、長期金利は2%台を回復。
約3週間ぶりに48ドル台まで原油安が進む。
本日の注目イベント
ドル円は118円台半ばから119円台半ばでレンジ相場の色合いを強めて
いますが、昨日の動きはまさにその通りの展開でした。
欧州市場では一時、118円63銭近辺までドルが売られましたが、NY時
間に入ると、1月の耐久財受注が市場予想を上回ったことでドルが買われ、
さらに1月のコアCPI(消費者物価指数)が+0.2%と、こちらも予想を
上回ったことで長期金利の上昇につながり、119円台半ばまで
ドル高が進行しました。
米1月の消費者物価指数では、総合指数は-0.7%と、下落幅は大きかった
ですが、食品とエネルギーを除くコア指数では+0.2%と、市場予想を上回
りました。
今週イエレン議長が議会証言でも言及していたように、短期的なインフレ率の
低下は原油価格の下落が影響しており、一時的なものにとどまる可能性が高い
という言葉が裏づけられた格好になっています。
実際項目別を見て見ると、エネルギー価格が前月比-9.7%と、低下率は2
008年11月以降で最大となり、特にガソリン価格は-18.7%と、大き
く低下しています。
一方で、家賃やホテルの宿泊費は上昇しており、総合指数の低下はエネルギー価
格の大幅下落によるものであることが分かります。
このため、原油などのエネルギー価格が正常な状態に戻れば、総合指数もプラス
に転じると見られ、現在進行している低インフレ率が、利上げの障害にはならな
いとの見方もできます。
ドル円は119円を挟んでの展開が続いていますが、今のところ119円台半ば
から上はドルの売り場で、118円台半ばから下ではドルを買うという戦略が機
能しているようです。
相場の基本は「順張り」ですが、このところの相場つきは「順張り」では高値を
買い、安値を売ってしまいかねません。
「逆張り」が機能している相場展開といえます。
ただ、それでもどちらかに抜けた際には、元の「順張り」に戻す必要があります。
そのタイミングを見極めることが、今後相場の波に乗っていけるかどうかの分岐
点になります。
ドル円と同じ様にレンジ相場を形成してきたユーロドルは、一足先にレンジブレ
イクをしたように見えます。
これまで1.12台後半から1.14台半ばで約1ヶ月も一進一退でしたが、昨日
1.1184までユーロ安が進んだことでレンジを「下抜け」しました。
市場全体でドル高が進行している中、ドル円でも円が売られやすい状況ですが、そ
れでも120円に近づく水準ではドル売り円買い需要もあるようです。
一方ユーロドルではユーロの先安感は依然として根強いものがあり、ドル円よりも
ドル高が進みやすい状況と見られます。
そのため、ユーロ円も再び下落基調に入ってきた印象もあります。
3月から実施されるECBの大規模緩和で、ドイツを初めユーロ圏主要国の金利低
下も見込れます。市場は円の下落よりもユーロの下落の方に注目しているようです。
本日のドル円のレンジは118円60銭~119円70銭程度を予想します。

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- [2015/02/27 09:16]
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円、ユーロともに小動き
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
一時119円台に乗せる場面もあったが続かず、118円85銭
近辺で引ける。
上昇したが、売りに押され1.13台半ばで取引を終える。
小幅に下落。イエレン議長の議会証言には特に反応はしなかった。
10年債も買われた。長期金利は1.96%台に低下。
本日の注目イベント
前日に引き続き、下院でイエレン議長の議会証言が行われましたが、この日は特に
目新しい発言もなく、市場への影響はありません。
前日、やや「ハト派的」な発言と受け止めた市場は、株高、債券高、さらにドル安
で反応したことから、この日は「火消し」に回るのではないかといった見方も一部
にはありましたが、特段影響を与える発言はありませんでした。
そんな中でも、インフレ率については原油価格の下落は一時的なものであり、当局
の目標である2%に向けて上昇していくとの認識を示しました。
昨日はドラギECB総裁の証言も欧州議会でありました。
総裁は、ギリシャ支援プログラムについて「プログラムを成功させる条件が整った
と政策委員会が判断したら、適格担保の特例を再導入する用意がある」と述べ、ギ
リシャのデフォルトを回避したいとの意向を示しました。
ドル円もユーロドルもレンジが抜けずにもみ合いが続いています。そのためボラテ
ィリティーも徐々に低下しており、ドル円3ヶ月のボラティリティーは8.5%台と、
昨年10月末の水準まで低下してきました。
さすがに昨年夏場に記録した5.2%前後まで低下するとは思えませんが、ここまで
のドル円の動きは昨年の動きによく似ているのも事実です。
今日もそれ程重要なイベントはありません。
ドル円は118円台で一進一退の動きになると思われます。
イエレン議長も言及していましたが、今後の経済指標次第ではまだ6月利上げがない
わけではありません。まだ1週間以上も先のことですが、やはり2月の雇用統計の結
果が発表される3月の第1週あたりが、最大のポイントになります。
今後発表される指標次第で利上げが6月になるのか、あるいは9月になるのか、ある
程度見えてくるはずです。
チャートを見ると、短期的にはドル円の上値は重そうです。
「1時間足」では、雲が上方にあり、その雲は幅を拡大させているところです。
119円25銭辺りが雲の上限で、ここを上抜けしない限りはドル円の大幅上昇は見
込めない状況です。
一方サポートは「4時間足」の120日線がある、118円56銭前後で、118円
台半ばを下に抜けるようだと、下落に弾みがつく可能性もありそうです。
予想レンジは118円20銭~119円20銭程度としたいと思います。

- [2015/02/26 08:51]
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イエレン証言でドル円反落
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
「利上げは急がない」との証言でドルが急落。高値からほぼ1円のドル安で
118円後半で取引を終える。
反発。その後は方向感もなく、もみ合いに。
反発。ダウは92ドル上昇し1万8200ドル台に、ナスダック指数も10日続伸し、
15年ぶりの最高値更新も視野に。
割り込む。
本日の注目イベント
注目されたイエレン議長の上院での証言は、「利上げを急がない」というもので、
直前に119円84銭まで上昇していたドル円は急落。ドルは約1円売られて1
18円75銭近辺までドル安が進みました。昨日の朝方にも118円台後半を見て
いたこともあり、ドルがそれ程急落したイメージはありませんが、またしても1
20円には届かなかったことは、今後の展開に影響するかもしれません。
議長は証言で利上げのタイミングについて「(辛抱強くなれる)というFOMC
のガイダンスについてはそれは利上げがどの会合でも起こりえることを示唆する」
とし、「政策当局者が引き締めの時間枠に縛られることはない」との認識を示し
ました。その上で、「そうではなく、ガイダンス修正は、近いうちにどの会合で
も目標レンジ変更が正当化され得る状況になるという水準にまで情勢が改善した
とのFOMCの判断を反映していると理解すべき」と加えています。
さらに議長は、「少なくとも今後2回の会合で」利上げする可能性は低いことを意
味する、と改めて説明しています。(ブルームバーグ)
利上げについて慎重な見方を示したイエレン議長でしたが、その一方で、FOMCは
利上げまで長く待ちすぎるリスクについても認識しておく必要があるとも述べてい
ます。
米経済については、海外の起因するリスクを指摘しており、諸外国は「数多くの課
題に直面しており、それが経済活動を抑制する恐れがある」と述べています。
今回の議会証言で「6月利上げ」がやや後退したとの印象を残すことになりました
が、上述のように、「辛抱強くなれる」という文言を外した後には、どの会合でも
利上げに動く可能性があることを維持しているため、「6月利上げ」が全くなくな
ったとも思えません。
利上げを決めた際の金融市場の混乱をできるだけ少なく抑えようとする配慮から、
慎重な姿勢を見せながらも今後の経済指標次第という、これまでの方針を維持して
いたと見られます。
イエレン議長の証言を受けて、株式市場はまだしばらく低金利が続くとの見方が強ま
り、ダウは史上最高値を更新しました。
主要株価3指数の中で、唯一2000年の最高値を更新していないナスダック指数も
上昇し、あと1.6%の水準まで迫っています。
ドル円は直前高値から1円ほど下落しましたが、それでも118円台後半です。
米株高の影響もあり、円高がやや進んだ割には日本株も堅調に推移すると見られます。
本日は119円を挟んだ展開が予想され、レンジは118円50銭~119円50銭
程度と予想します。

- [2015/02/25 08:53]
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イエレン議長の証言待ち
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
見極めたいとする姿勢が強く小動き。そんな中、119円台が重く
米長期金利が低下したことで、ドル円は再び118円台後半まで
値を崩す。
ナスダック指数は9日続伸。アップル株の上昇が寄与して、「5000」の
大台も視野に。
背景に小幅に上昇。長期金利はそれでも2.05%台を維持。
本日の注目イベント
昨日の東京市場では、やはりドル円は119円台を維持できずに、118円台後
半までじり安の展開でしたが、それでも欧州時間には切り返して、119円35
銭までドルが買われました。しかしNY時間に再び118円台に戻されており、一
進一退の動きが続いています。
米長期金利の低下がドル売りを優勢にしましたが、それでも長期金利は2月13日
に2%の大台に乗せてから2%を維持しており、米利上げを織り込む動きになって
います。「6月利上げ」があるかどうかが市場の最大の関心ごとですが、今朝の経
済紙には、ウィリアムズサンフランシスコ連銀総裁との単独インタビューが掲載さ
れています。
総裁は「経済指標次第だが、(利上げについては)6月も排除すべきではない」と
述べています。また、緩慢な物価上昇率についても「賃上げの広がりが物価の上昇
圧力につながっていく」との認識を示しました。
賃上げについては先週、小売最大手のウォルマートが米国内50万人いる時給制の
従業員の最低賃金を時給7.25ドルから10ドルに引き上げることを発表してお
り、この動きが他の業種にも拡大しそうな気配です。
ウィリアムズ総裁は「賃金の上昇が物価上昇につながっていくのが、米国の経験則
だ」とも語っています。
同氏は、イエレン議長がサンフランシスコ連銀総裁だった時の副総裁で、イエレン
議長に近い人物と見られています。
また、FOMCでも投票権を持っており、「6月利上げ説」も現時点ではかなり有
力であると見られます。「経済指標次第」という言い回しも参考になります。
次回FOMCは3月17-18日に開催されますが、その時には2月の雇用統計の
結果も発表されており、ここで1月の雇用統計のように、力強いものであれば、そ
れは「ダメ押し」になると思われます。
そんな中、今夜12時(日本時間)にはイエレン議長が上院で議会証言を行います。
「6月利上げ」に向けたメッセージを市場に発信するのか、あるいは「ハト派的な」
慎重な姿勢を見せるのか、市場の注目度はうなぎ上りです。
おそらく、利上げには前向きな姿勢を見せながらも、上述のように「経済指標次第
だ」といった言葉も付け加えるのではないかと予想しています。
そんな状況のため、今日の動きも議会証言が始まるまでは特段のニュースがない限
り小動きだと思われます。
予想レンジは118円30銭~119円70銭程度と見ますが、証言内容次第では
どちらにも抜ける可能性はありそうです。

- [2015/02/24 08:58]
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ドル円119円台に戻すが上値が重い?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
受けて、ドル円は再び119円台に。NYダウが最高値を更新した
こともあり、「リスクオン」の流れに傾いた。
支援問題が進展したことで、ユーロは急上昇し1.14台まで買われる。
S&P500は最高値を更新し、ダウも1万8100ドル台に乗せ、
最高値を更新。
長期金利は2.11%台で取引を終える。
本日の注目イベント
ドル円はますますレンジを狭め、118円~119円台前半での推移を
繰り返しています。先週末も海外市場では、一時118円30銭近辺ま
でドル売りが進んだものの、ギリシャ支援問題が進展を見せたことで、
ドルの買い戻しが進み119円台で越週しています。
ギリシャへの金融支援では、当初チプラス政権側は6ヶ月の延長を申請
すると伝えられていましたが、20日のユーロ圏財務相会合で、ギリシ
ャが財政目標など、一定の条件を達成することを条件に、4ヶ月延長す
ることで合意しました。ギリシャはそれと引き換えに、今後実施する経
済措置のリストを23日に提出することになっており、ユーロ圏財務相
は、それが十分かどうか検証することになっています。
これでギリシャがデフォルトに陥るなど、最悪の事態は避けることがで
きましたが、まだ先行きは流動的と考えられます。
ツイプラス政権は、今後ともECBやIMFなど「トロイカ」から合意し
た政策の妥当性について検証を受けることになり、緊縮財政の転換を掲
げて政権をとったツイプラス政権にとっては、政権基盤の低下につながる
恐れがあります。今後はギリシャが独自に資金調達を行う模様ですが、
次のハードルはIMFからの22億ユーロ(約2980億円)相当の融
資が期限を迎える来月に訪れます。
ドル円は日米欧の株価が堅調なこともあり、底堅い動きを見せてはいま
すが、上値も徐々に切り下がっています。
119円台半ばが最初のレジスタンスと見られますが、先週は木曜日と
金曜日に、ともに119円20銭手前で頭を押さえられています。
従って、今日も119円20銭~119円50銭辺りが抵抗帯となる
可能性があります。ただ株価がさらに上昇速度を速めるようだと、この
水準を抜けることも考えられます。
ここ数週間は、119円台で折り返してきても、東京時間で119円台
を維持できずに、ずるずると下落するパターンが続いています。
その意味では、今日も119円台が維持できないなのかどうかに注目し
ています。
上昇基調の日経平均株価にも注意が必要です。
ユーロドルは日足では「三角保ち合い」を形成していましたが、先週末
の欧州市場で一時1.1278まで下落したことで一旦は下抜けした格
好になっています。
下抜けしたことで、ユーロ売りが加速したと思われますが、その後のギ
リシャ支援問題進展で、1.14台まで反発し、再び元のレンジ内に収
まっています。1.12台半ば~1.14台半ばがまだ抜け切れません。
本日のドル円の予想レンジは、118円50銭~119円60銭程度に
したいと思います。

- [2015/02/23 08:59]
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ドル円、ユーロドル、ともに持ち合い
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
再び高まりドル円は一時119円台を回復し、119円18銭まで上昇。
ただその後は伸び悩み、119円を若干割り込んで取引を終える。
ギリシャが支援プログラムの申請を行ったものの、ドイツがこれを
拒否したこともユーロを押し下げ、1.13台半ばまでドル高ユーロ安が進む。
下落する一方、ナスダック指数は7日続伸。
発言があるとの観測が広がり、長期金利は2.1%台まで上昇。
本日の注目イベント
ドル円は依然として方向感がつかめない展開が続いています。
アジア時間では118円台半ばでの取引が中心でしたが、欧州市場では118円
台後半まで上昇し、NY市場では、119円18銭までドル高が進んだものの、
119円台は維持できずに折り返しています。
米長期金利が2%台を維持しているためドルが底堅い動きを見せる一方、短期的
な動きを示す「1時間足」では「雲の上限」が上値を抑える格好になっています。
米債券市場では、来週のイエレン議長の議会証言で、「ややハト派的な発言があ
るのではないか」といった観測が広がり、債券が売られています。
ブルームバーグは記事の中で、「来週のイエレン議長の証言では、年内の利上げ
の可能性が依然としてあることを示唆するとの観測が広がった」と伝えています。
仮に6月利上げの可能性が高まれば、米金利が上昇しドル高要因の一つとなりま
すが、株式市場に下落圧力がかかることになり、株安がドル安要因の一つになる
ことも考えられます。
そんな中、注目されてきたのが日本株の上昇です。
昨日は日経平均株価が65円上昇し、2000年以来、実に15年ぶりの高値
を更新しました。
今朝の経済紙も一面でこのことを大きく取り上げ、ややはしゃぎすぎではない
のかと思われる扱いをしています。
株価の記事が、一面トップで、しかもこれほど大きく取り扱われたのは、一体
いつ以来だろうと、個人的には記憶を思い起こすことが今朝の始まりでした。
株価の上昇は投資家の「リスク許容度」を高め、ドル高に振れる傾向がありま
す。このままの状況が続けば、ドル円を下支えすることになるとも考えられ
ます。
NY株式市場は米国の利上げが意識され不安定な動きを続けていますが、日本株
は円安による企業業績の上振れをはやして上昇しているといった状況です。もっ
とも、日本株の出遅れ感が資金流入を促がしている面も否定できません。
昨日発表された失業保険申請件数は28.3万件と、再び28万件台まで低下し
ており、米労働市場の回復振りを示しています。
1月の雇用統計が極めて好調だったことで、6月の利上げ観測が急速に高まった
こともあり、3月6日に発表される2月の雇用統計には、今から注目が集まってい
ます。直近3ヶ月では、既に33万人の雇用が増えている状況が、2月も同様な
結果になれば、いやが上にも利上げ観測が高まることになるからです。
上述のように、本日も日経平均株価の動向が注目されます。
前日引け値より高く始まりそうですが、ドル円がその際にNY市場の高値である
119円20銭近辺を上抜けできるかどうかと、さらにその上の119円40-
50銭が抜けるかどうかが注目されます。
この水準は今週二度ほど試して抜けきれなかったレベルです。
レンジは118円50銭~119円50銭程度を予想します。

- [2015/02/20 09:01]
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FOMC議事録を受けドル反落
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
118円台に反落。FOMC議事録では利上げに関する前向きな内容では
なかったとの見方から、一時118円55銭までドル安が進む。
受けてドル安が進み1.14台に乗せたものの、これまでのレンジを抜けず。
ナスダックは7ポイント上昇。
反応し価格は上昇。長期金利は2.08%台にやや低下。
ぶりに反落。
本日の注目イベント
ドル円は東京時間と欧州時間には118円台に下落する場面があったものの、
すぐに119円台に押し戻される展開でしたが、NY市場ではFOMC議事
録が公表されると118円台半ばまでドル安が進み、再び119円台を維持
することは出来ませんでした。
今回公表された議事録は1月の、「相当な期間」という文言が外された会合
の議事録だっただけに、「利上げに向けた前向きな議論もあったのでは」と
いった期待感も強かったため、やや失望感からドルが売られています。
議事録全体では「ニュートラル」と捉えられないこともありませんが、「多
くの参加者は政策正常化の開始時期と関連したリスクバランスの評価を通じて、
フェデラルファンド(FF)金利をより長期にわたり事実上の下限で維持する
という考えに傾いたとの認識を示した」と記された点が、失望につながったと
思われます。
しかし一方では、「一部には、こうしたリスクを考慮したとしても、FF金利
は既に十分長い期間、下限で維持されており、近い将来の政策引き締め開始が
適切かもしれないとの見解を示した」(以上ブル-ムバーグニュースより)
ともあり、雇用環境の改善を背景に利上げの時期はそれほど遠くないと読み取
ることも可能な内容です。結局期待感が強かった分、ドル売りで反応したと言
えます。
昨日の黒田日銀総裁の発言もこれに似たようなところがありました。
「金融緩和は今すぐに必要ない」と発言しながらも、「必要なら躊躇なく調整
する」と述べるなど、これまでの発言の繰り返しに終始しました。
ただ、これ以上の追加緩和は日本経済にとっては逆効果との見方が日銀内部で
広がっているとした、先週の報道とは、整合性がとれないとの印象はあります。
その意味では個人的には、上記報道の意見は日銀全体の意見を示したものでは
ないと考えます。
さてドル円は一時120円台までドル高が進んだものの、上値が重い印象です。
米利上げの可能性が後退し、一方日銀による追加緩和の可能性もなくなるとす
れば、ドル円は115円方向を目指すことになるかと思いますが、現時点では
そのシナリオは考えにくい状況です。
依然として116-120円のレンジ取引が続いていると思われますが、米長
期金利の推移をみると、上昇傾向は維持されていると見ています。
2%台割れはあるかもしれませんが、徐々に上昇していくと予想しています。
中東から欧州にかけてはリスク要因が存在していますが、「株高債券安」を基
調とした緩やかな「リスクオン」モードはゆっくりと進行しているように思い
ます。
本日のレンジは118円20銭~119円50銭程度を予想します。
日経平均株価は昨日、約8年ぶりとなる1万8200円に迫る水準まで上昇し
ました。株式市場への資金流入が続いているようで、株高のセンチメントは強
まっています。
今日も予想外の上昇を見せるようだと119円台乗せもあるかもしれませんが、
水準が水準だけに利益確定の売りに押されて、昨日の上昇分を吐き出すようだ
と118円を試すことも考えられます。

- [2015/02/19 08:53]
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ドル円米長期金利上昇で119円台回復
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州市場で118円台後半まで上昇し、NYでは
長期金利の上昇を手がかりに119円42銭までドルが買われる。 - ユーロドルは続伸。ギリシャが18日にも救済プログラムの
延長を申請する可能性があると伝わったことが背景。ユーロドルは
1.14台半ばまで上昇し、前日の下落分を埋めた。 - 株式市場は続伸。ギリシャ問題が好転するとの見方や、原油が
上昇したことを好感し、ダウは28ドル高で取引を終える。 - 債券相場は続落。ギリシャの支援問題が進展するとの見方や、
FOMC議事録公表を控え、利益確定の売りに押される。
長期金利は年初来高水準に近い2.14%台まで上昇。 - 金は反落。原油は3営業日続伸。
- 2月NY連銀製造業景気指数 → 7.78
- 2月NAHB住宅市場指数 → 55
本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田日銀総裁記者会見
- 英 1月失業率
- 英 BOE議事録
- 米 FOMC議事録(1月27、28日分)
- 米 1月住宅着工件数
- 米 1月建設許可件数
- 米 1月生産者物価指数
- 米 1月鉱工業生産
- 米 パウエル・FRB理事講演
ドル円は119円台を回復しました。
米長期金利が2.14%台まで上昇し、この水準は今年最も高い水準に近く、日本の
長期金利が低下していることから、「日米金利差拡大」で、ドルが買われたものです。
NYダウも小幅ながら続伸し、1万8000ドル台を固めつつあります。
そのため、やや「リスクオン」モードが進んだ格好です。
また懸案事項のギリシャ支援問題では、ブルームバーグ・ニュースは「ギリシャ政府は
融資合意の6ヶ月延長を申請する可能性があると、事情に詳しい関係者が述べた」と
伝えています。
債権団とツイプラス政権との協議が物別れになったばかりで、事態の進展を危ぶむ声が
高まっていましたが、今月末で期限の来る支援プログラムを、ひとまず半年延長すれば、
ギリシャのデフォルトは回避できそうです。
ただ、6ヶ月延長を申請するにあたって、ツイプラス政権側は何か条件をつけてくる可能
性もあり、そうなると債権団側が受け入れないこともないとは言えず、まだ事態は流動的
です。
ドル円は119円台を回復したことで、「1時間足」では再びローソク足が「雲」を上抜け、
「好転」を見せています。
短期的には再度ドル高の気配はありますが、先週は119円台前半から一気に118円台
までドルが急落したこともあり、119円台ではドル売り意欲もそこそこ見られるはずです。
従って、ここから120円にかけては、そう簡単にはドル高が進まないと思われますが、
支援材料としては米長期金利の上昇傾向があります。
米長期金利は2月1日に1.68%台まで低下しましたが、そこから約50bpも反転して
来ました。市場で「6月利上げ説」が強まっていることが背景ですが、株式市場も出直りを
見せており、「株高債券安」が進行しているとも見て取れます。
「6月利上げ説」がさらに確実なものになるのかどうかは、いよいよ今夜のFOMC議事録の
公開から市場が判断する材料を提供してくれます。
来週にはイエレン議長の議会証言もあり、さらには翌週には2月の雇用統計、そして
3月18日はFOMCと続き、この頃には利上げが実施されるのかどうかは、かなり明確に
なっていると思われます。
2月の雇用統計が先月のそれのように大幅に上方修正され、さらに雇用の質も改善して
いれば「6月説」が、俄然現実性を帯びてきますが、まだ不透明感はあります。
ギリシャ、ウクライナがそれにあたります。
本日は午後3時半の黒田総裁のコメントが最も注目されそうです。
先週のブルームバーグの報道では、日銀内部でこれ以上の追加緩和は消費者心理を
悪化させるとの見方が広がっているというものでした。
これまでの黒田総裁の発言からは、そのような認識をもっているとのイメージはありません。
おそらく、総裁自身その意見には組しないと予想しています。
予想レンジは118円50銭~119円80銭程度と考えます。
- [2015/02/18 09:38]
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ギリシャ救済協議物別れに
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
118円台半ばを頭に、上値の重い展開が続き、118円28銭近辺まで
ドルが売られる場面もあったが、118円45銭辺りまで反発して
取引を終える。
1.1320までユーロ安が進む。債権団とギリシャ政府との溝は
依然として深いとの印象。
本日の注目イベント
昨日開かれたギリシャ救済に関する協議は、結局物別れに終わり、ユーロは主要通貨
に対して売られています。ユーロドルは昨日の高値から約100ポイント落ち、ユーロ
円も高値から1円以上も下落し、ギリシャ問題が依然としてユーロの重石になってい
ます。
協議では、ギリシャのツイプラス政権の当局者が、ユーロ圏が示した既存プログラム
を延長する提案は「不合理」で「受け入れられない」と表明しています。
ユーロ圏側は、既存の救済プログラムが2月末に失効した後も、ギリシャが破綻を回
避できるよう金融支援プログラムで合意したい意向ですが、ギリシャ側からの歩み寄り
がみられない状況です。
独仏などの財務相は既存プログラムの延長がギリシャにとって短期的には唯一の選択肢
だと主張していますが、ギリシャ側は強行姿勢を崩さず「時間の浪費だ」とのコメント
も発表しています。(ブルームバーグ)
協議が物別れに終わったことで、ギリシャ国債は売られ、3営業日ぶりに下落しました。
ドル円は118円台半ばで一進一退ですが、徐々に上値が重くなり、結局先週前半まで
続いたレンジ相場に近い動きになって来ました。
ギリシャ問題で、ユーロが売られ、ユーロ円の下落もドル円の上値を重くしているよう
です。今日の東京時間では118円台は維持されると思われますが、海外市場で再びギ
リシャ問題がこじれてくるようだと、円が買われ118円割れを試す展開があるかもし
れません。
日経平均株価は7年7ヶ月ぶりに1万8000円の大台を回復し、引け値でも1万80
00円を確保しましたが、上昇にそれ程勢いがあるとも思われません。
本日の予想レンジは118円~119円程度と思われますが、どちらかと言えば下値を
試す展開が予想されます。
エジプト軍が、リビアの「イスラム国」の拠点を報復攻撃したり、停戦協定が発効した
にも関わらず、戦闘が激化しているウクライナなど、まだ円が買われる材料は少なくは
ありません。そのため、まだポジションを一方方向へは傾けにくい状況が続いています。

- [2015/02/17 08:36]
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ドル円118円台半ばでもみ合い
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
ややドル売りが優勢となり118円59銭まで下落。連休を前に
積極的な取引は控えられた。
だったことで上昇。1.1432までユーロ高が進んだが、直近の
高値は抜けず。
安心感から株価が上昇。ダウは1万8000ドルの大台に。
S&P500も史上最高値を更新。
見い出すとの観測が広がった。長期金利は2.05%と、1月8日
以来の高水準に。
本日の注目イベント
ドル円は先週水曜日に120円台半ばまで上昇したあと、日銀の追加緩和観測
をやや後退させるニュースをきっかけに、ドルが急落。118円台半ばまで反
落した後はもみ合いとなっています。
上記ニュースは、日銀関係者の意見として報道されましたが、正確な所は分か
っていません。「2%の物価上昇」を目指している日銀の本音とも思えませんが、
18日の金融政策決定会合後の黒田総裁の記者会見が、いつもより注目されるこ
とになりそうです。
黒田総裁自身の口から、さらなる緩和は逆効果になるといったような言葉が出
るようだと追加緩和観測が急速に後退して、円が買い戻されることになりますが、
その可能性は極めて低いと、個人的には予想します。
118円台半ばから後半で推移しているドル円は、再び微妙な値位置にいると言
えます。119円10銭あたりには、やっと「上抜けした雲の上限」が再度上値
を抑える格好になっています。
このチャートパターンを見る限り、先週の前半までに何度もトライして押し戻さ
れた展開が予想され、再び上値が重そうな感じもしますが、一方で下値も徐々に
固まりつつあります。
足元では116円台半ばと、その下の115円台半ばがサポートとして機能して
おり、さらに先週後半からは、調整モードだったNY株式市場が上値を追う展開
になってきたことが、ドル円をサポートしそうです。
背景には原油価格の下落に一服感がでてきたことが挙げられます。
先週末にはNYダウが1万8000ドルの大台に乗せ、S&P500も史上最高
値を更新して来ました。
もちろんギリシャを巡る問題は予断を許しません。今月末にギリシャ支援の期限
が来ますが、16日にもツイプラス・ギリシャ首相と債権団との交渉は予定され
ており、ツイプラス首相は「16日は厳しい交渉になるとわれわれは予想している」
としながらも「それでも私には強い自信がある」と語っています。(ブルームバーグ
・ニュース)
本日は10-12月期の日本のGDPが発表されます。
事前の予想値は前年比で年率3.7%増と、3四半期ぶりにプラス成長と予想され
ています。この数値に対して上振れるようだと、円が買い戻される展開が予想され
ますが、その際には株価の行方にも注意したいところです。
GDPの上振れは株価にはプラスで、株価の上昇はドル高につながる傾向がありま
す。
予想レンジは118円ー119円30銭程度とします。

- [2015/02/16 08:49]
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ドル円120円台から118円台半ばに
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
ドル高が進んだが、小売売上高が予想を下回ったことからドルが下落。
一時118円台半ばまでドル安が進む場面も。
ウクライナ問題で停戦合意に至ったとの報道もユーロ買いにつながった。
ユーロドルは約1週間ぶりに1.14台まで上昇。
上昇。ダウは110ドル上昇し1万7900ドル台を回復。
買戻しが進み、長期金利は1.99%台へ若干低下。
本日の注目イベント
昨日の朝方には120円台まで上昇したドル円でしたが、夕方には一気に118円
74銭近辺まで急落する場面があり、その後は1円程度反発し、NYでは再び11
8円台半ばまで落ちるなど、荒っぽい展開が続いています。
ブルームバーグニュースが流した、「これ以上の追加緩和は日本の景気に取ってマ
イナスとの見方が日銀内で広がっている」との報道に、ドル円は120円25銭近
辺から118円74銭あたりまで急落しました。まさに寝耳に水といった状況でし
た。年内にさらに追加緩和があるといった見方が根強い中、これが事実だとしたら、
追加緩和の可能性が後退し、ドルが売られるという読みが働いたようです。
また、NYでは小売売上高が「マイナス0.8%」と市場予想を下回り、さらに失
業保険申請件数も30万件を超えていたことで、長期金利が低下しドル売り円買い
が加速し、118円51銭まで円が買い戻されています。
背景には、米国の利上げのタイミングを巡り、6月なのか、あるいは後ずれするの
かとった観測が相場の乱高下につながっているということです。
NY市場で118円台半ばまでドル安が進みながらも、119円台まで戻して取
引を終えているのは株価が大幅に反発したことが一因と思われ、その株価の反発は、
経済指標が下振れしたことから6月利上げ観測がやや後退したことと無関係ではあ
りません。同時に、米債券が買い戻されたことも同じストーリーです。
このように、米国が市場予想通り6月に利上げに踏み切るのかどうかが足元の最大の
焦点です。先週の雇用統計発表以来、「6月説」が急速に支持を集めてきており、
それがドル円を120円台に押し上げた原動力にもなっています。
現時点では確かに「6月説」が有力のようですが、まだ分かりません。
今回の米企業決算の発表を見ると、ドル高が進んでいることで米企業の中には、マ
イクロソフトやP&G、あるいはキャタピラーなど、グローバルなビジネスを展開
している企業が厳しい決算を発表していることもあります。
ゼネラル・エレクトリック(GE)の元最高経営責任者ジャック・ウェルチ氏は、
「米国は原油価格の問題も抱えている。強いドルは何も良いことはない」とメディ
アに話した上で、「利上げは考えられない」と述べています。(2月6日日経新聞)
一旦雲を上抜けしたドル円ですが、現在は雲の上限をさまよっている状況です。
ここからもう一段下落し、雲の中に完全に入りこむと、再び雲の上限で上値が押さ
えられることも考えられます。
反対に、雲の上限を底値に反発するようだと、上昇トレンド継続と見ることができ
ます。
レンジは118円50銭~119円70銭程度と予想します。

- [2015/02/13 08:56]
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ドル円1ヶ月ぶりに120円台に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
となる120円台半ばまでドル高が進行。米長期金利が2%まで上昇した
ことや、テクニカルがドル高を示唆したことなどから、ドルが全面高
の展開に。
近辺まで売られるものの、1.12台半ばがサポートになりつつある。
依然としてギリシャへの支援問題が焦点に。
値を上げたことからダウは下げ幅を縮小し6ドル安。ナスダックは13ポイント
上昇。
2%前後で取引を終えたが、利上げ観測と、相対的に高い米金利との綱引きが続く。
本日の注目イベント
ドル円は1月5日以来となる120円台乗せをはたし、NY市場では120円48銭
近辺まで上昇しました。先週末の良好な雇用統計を受け、119円前半まではドル高
が進むも、119円30銭前後にあった「雲の上限」が「壁」となって、そこからの
上昇が押さえられていましたが、10日のNYで「上抜け完了」が確認できると、上
昇が加速し、120円の節目を難なく突破しています。
今週に入ってからのドルの上昇は 特に目立ったドル買い要因があったわけではあり
ません。雇用が引き続き拡大しているといった伏線はあったものの、やはりテクニカ
ルでの「ドル高示唆」が大きな要因だったと言えそうです。
これで これまでのレンジであった116-118円を上抜けし、「三角保ち合い」
も上抜けして来ました。足元では、昨年12月のようにドル高観測が強まってきた
雰囲気もあります。
昨年12月に記録した121円85銭の高値を試す展開が予想されますが、まだド
ル高一辺倒というわけにはいかないでしょう。
ギリシャへの支援問題が不透明です。
ツイプラス政権は依然として支援継続には反対で、つなぎ融資と債券の交換を主張
しているようで、それに対し、ドイツなどが最終通告とも思える発言を行っていま
す。
緊縮財政をやめることで政権の頂点まで上り詰めたツイプラス首相が どこまでユ
ーロ圏側の要求に歩み寄るかが焦点ですが、公約違反だとの印象を残すようだと、
政権基盤そのものが崩れることにもなります。最後は「ユーロ圏からの離脱」とい
う手段が決め手になるのかもしれません。
休み明けの東京市場の動きが注目されます。
円安が急速に進んだことで、東京株式市場が上値を試すことになります。
こちらも1万8000円の壁があり、なかなか上値を切り上げていくことができて
はいませんが、折からの決算発表を見ても、多くの企業が「増収増益」を記録して
います。
これが株価の下支えになっていることから、今日は円安を材料に上昇幅もそこそこ
見込めそうです。
仮に株価の上昇を背景にドルが買われた場合、120円70-80銭近辺が最初の
レジスタンスと見られます。この水準は1月の初めに何度も試して抜け切れていな
い水準です。
また、その上は121円が心理的な節目ということになりそうです。
下値の方は「1時間足」でサポートラインを引くと、119円60-70銭辺りか
と思われます。
上述のように、まだ全面的にドル高に傾くわけには行きませんが、「日足」の遅行
スパンもローソク足を上抜けしていることを考えると、「7対3」でドル高にかけ
るスタンスを維持して行きたいと思います。
ギリシャとウクライナ問題に注意を払いながらも、24日にはイエレン議長の議会
証言が予定されています。
ここで利上げ観測がさらに強まれば、ドル円は昨年の高値を抜いていく可能性が高
いと思われます。
予想レンジは119円70銭~120円80銭程度と考えます。

- [2015/02/12 09:07]
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ギリシャ問題の行方に注目
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
上値が重く、円が緩やかに買い戻される展開。ギリシャが国際支援を
拒否する姿勢を改めて表明したことで、ドル円は118円33銭まで
下落。
一時は1.1270まで下落したが、その後は買戻しも入り
1.13台前半で引ける。
ことを受けて、ダウは95ドル安。
その結果に注目したいとする姿勢が優勢だった。
したことを好感し続伸。
本日の注目イベント
先週末の雇用統計を受けて119円台前半まで上昇したドル円でしたが、
やはりまだ上値が重く、120円を試す展開ではありませんでした。
昨日の早朝には119円台が若干見られたものの、東京時間では119
円台が一度もなく、上値の重さが残った印象でした。
ギリシャの債務問題が不透明感を増したことで、安全通貨の円がやや買
い戻されたようです。
ただ、ドルが売られたといっても118円台は維持されており、NY株
式市場が続落した割にはドルがそれ程売られなかったとも言えます。
これは、米長期金利がほぼ横ばいで低下しなかったことと、原油価格が
続伸し52ドル台後半まで上昇したことが効いているのではないかと思
われます。
依然として116-119円のレンジ相場は抜け切れていません。
「日足」の「三角保ち合い」は短期のレジスタンスは抜けていますが、
もう少し長期のそれは抜けていません。また、上値はちょうど「雲の上限」
で押さえられており、この水準は何度も押し戻されています。従って、
「雲の上限」を抜けるかどうかが、ここから上昇できるかどうかのポイント
です。
ギリシャのツイプラス首相は、EUなどからの支援を拒否する構えで、あく
までもつなぎ融資と、ギリシャの成長率に連動する国債との交換を求める意
向を示しています。
ユーロ圏は11日に緊急の財務相会合を開き、ギリシャに対して具体的な要
望を表明する予定ですが、ギリシャ側はつなぎ融資100億ユーロを要請し
ており、「時間稼ぎ」との批判もあるようです。EUも、ギリシャがユーロ
圏から離脱をすることは阻止したいと思われ、今後の交渉次第では、株安と
安全資産の債券が買われ、その結果円高に振れる可能性も考えられます。
またウクライナ問題も依然として予断を許しません。
先週にはドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領がロシアを電撃
訪問し、プーチン大統領と停戦に向けた協議を行い、声明文の準備も行った
ようですが、実施には至っていません。
依然として、ウクライナと親ロシア派との主張に隔たりがあるようで、独仏
両首脳にとっては「最後の対話」との認識もあるようです。
合意に至らないようだと、米国もさらに強硬な姿勢を強め、制裁措置を強め
ることにもなります。
今日も特別な情報がない限り、118円台で推移しそうです。
レンジ内の上値を試す展開ですが、上記リスクが顕在化するようだと、再び
レンジの下値を試しに行くこともあるかもしれません。
米経済の成長を基本に、ドルの買い場を探る展開ですが、まだ昨年後半のよ
うに明確な上昇トレンドは見られません。
従って、こまめに利益を確定して行くことが肝要です。
レンジは118円ー119円程度を予想します。

- [2015/02/10 08:53]
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雇用統計を受け、ドル円119円台まで上昇
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
雇用者数も大幅に上方修正されたことでドル円は急伸。約4週間ぶりに
119円台前半までドル高が進み、119円台を維持して引ける。
から1.1312まで下落。ドル全面高の様相に。
結局は反落。ダウは60ドル下落し、その他主要株価指数も反落。
の確率が高まった。10年債利回りは1.95%台に急上昇。
本日の注目イベント
1月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回る
「25.7万人」でした。さらに昨年11月と12月分も大幅に上方
修正され、それぞれ「42.3万人」と、「32.9万人」でした。
失業率は0.1ポイント悪化しましたが、雇用者数の記録的な増加を
受けて、「6月利上げ観測」が強まり、ドルが主要通貨に対して大き
く買われています。
ドル円は、これまで上値の「壁」になっていた118円80-119
円を突破し、一時は119円23銭まで上昇。約4週間ぶりの119
円台ということになります。
今回の雇用統計では雇用者数の増加だけではなく、注目されていた平
均時給も、事前予想の「+0.3%」から、「+0.5%」に改善し
ていたことが、大きなインパクトとなり「6月利上げ観測」を拡大させ
たと思われます。
債券市場では、利上げ観測が強まったことで長期金利は、約1ヵ月ぶ
りに1.95%台まで上昇し、ドル買いを牽引しています。
また2年債の価格は2009年以来最大の下落で、利回りは急上昇し
ています。米金利上昇は、日米金利差拡大につながり、ドル円ではド
ル高に振れる傾向があります。
雇用統計を受けて、俄然「6月利上げ観測」が強まってきましたが、
個人的にはまだ、手放しで6月説を支持する状況ではないと考えて
います。
それは、平均時給が上昇傾向をまだ確認できていないことと、インフ
レ率が依然として低水準だということが理由です。
ハト派的なFOMCメンバーを動かすにはまだ材料が足らないと思わ
れ、今月下旬のイエレン議長の議会証言と、2月の雇用統計を確認で
きるころまでもう少し時間も必要です。3月初旬頃には、ある程度方向
性も見えてくるのでないでしょうか。
また、労働市場は好調ですが、今年に入ってその他の経済指標が以前
程力強くはないことも気がかりです。
本日は119円台が維持されるかどうかが焦点です。
NY株式市場は下落して取引を終えていますが、円安が進んだことで
シカゴ日経平均株価は上昇しています。今朝の日本株も上昇して始ま
ると思われますが、その際にドルが何処まで買われるのかに注目です。
まだ、120円台に乗せる雰囲気ではないと思いますが、海外市場に入
ると分かりません。
東京時間では、値ごろ感や実需のドル売りで、上昇は緩やかになると
予想します.
レンジは118円50銭から119円50銭程度を予想します。

- [2015/02/09 08:56]
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ユーロドル再び1.14台後半まで反発
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
とする姿勢が強く小動き。117円台前半から半ばで推移し、ユーロ円が
買われたことで、やや円が売られた。
ギリシャの銀行に認めていた特別措置を解除したが、この日は
緊急資金へのアクセスを認めたことで、ユーロが買い戻され
1.15近辺までユーロ高が進行。
ファイザーがM&Aを発表したことが好感され、ダウは211ドル高と、
1万7800ドル台を約1ヶ月ぶりに回復。
期待も高まったことで売りが優勢の展開に。
本日の注目イベント
ドル円は117円台で一進一退です。
昨日の東京市場でも117円割れ目前までドル売りが進む場面がありましたが、
116円台には届かず押し戻されています。
足元では118円台が徐々に重くなってはいますが、下値も切りあがっている
状況で、「三角保ち合い」は依然として維持されています。
その中でも、相場の動きが徐々に収斂されてきているため、今夜の雇用統計発
表をきっかけに、どちらかに抜ける可能性が高まっています。
昨日1.13台前半まで下落したユーロドルが再び、1.15近辺まで買われ
ています。ECBが前日、ギリシャの銀行に認めていた特別措置を解除し、ギ
リシャの銀行の資金調達が懸念されていましたが、この日は緊急資金へのアク
セスを認めたことで、ユーロが買い戻されています。
ただ、それでもECBはギリシャ新政権に対し、財政面での厳しい姿勢を維持
すると見られます。昨日のドイツとギリシャ財務相との会談でも、異なる意見
を持つ両者の距離は縮まらず、会談後の会見でも「異なる意見を持っているこ
とを認め合った」と述べています。(ブルームバーグ)
今後の交渉次第では対立が深刻化し、ユーロ圏からの離脱に発展する可能性も
ないわけではありません。
チャートを見ると、今回の上昇も1.15近辺で頭を抑えられています。
これは「4時間足」の「120日線」が機能していると考えられますが、1.
15をしっかりと抜くことができれば、もう一段の上昇も考えられます。
「日足」では既に「MACD」が約2ヵ月ぶりにゴールデンクロスを示して
います。
ユーロドルの基本は戻り売りでいいと思いますが、ショートの積み上がりや、
相場観が依然としてユーロに対して大きく弱気であることから、「大幅な反発
があってもおかしくはない」という意識を持っておくことも必要です。
今夜は1月の雇用統計です。
雇用者数は23万人程度の増加と、前回ほど増加していないと予想されています。
失業率も5.6%と横ばいの予想です。
悪くてもFRBがメドとする「20万人」は超えていると見られますが、前回
のように雇用者数の増加だけではドルの上昇に結びつきません。
「平均時給」など、雇用の質が相場の方向性を決める状況です。
「平均時給」の予想は「+0.3%」となっています。
日のレンジは116円50銭~118円30銭程度とやや広めに予想します。

- [2015/02/06 09:06]
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ユーロ元の水準に戻る
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
から半ばで小動き。118円台も抜けないと同時に、116円台も
底堅い展開が続く。
で域内の支持を得られなかったことを材料に反落。1.31台前半まで
ユーロ安が進み、対円でも132円台半ばまでユーロが売られる。
ダウは小幅に上昇したものの、S&P500は反落。
定まらない展開に。長期金利は小幅に低下し1.76%で取引を終える。
前日比4ドル60セント下げ、48ドル台に。
本日の注目イベント
ドル円はますます膠着感が強まっています。
昨日も、日経平均株価の大幅上昇を手がかりにドルが底堅い展開を見せ、118円
までドル高が進んだものの、その後はそこを頂点にじり安に転じました。
海外市場では原油価格が再び大幅安で推移したことから、やや「リスクオフ」の流
れが強まり、ドル円は117円台前半まで売られています。
もっとも、昨日も「主役」はユーロでした。
ギリシャの債務減免を巡り、急進左派連合を中心とする政権の取り組みがドイツな
どユーロ圏各国の支持を得られなかったことを手がかりに、ユーロドルは1.31
16まで売られ、元の水準に戻っています。ECBが、ギリシャ国債を担保として
受け入れる際の緩和措置の適用を解除すると発表したことで、再びギリシャの資金
調達が困難になるといった見方が広がりました。
ブルームバーグは、ギリシャ政府は早ければ3月にも資金逼迫(ひっぱく)に見舞
われる可能性があると、関係者の意見を紹介しています。
前日1.1534まで上昇したユーロドルでしたが、結局ショートカバーの買戻し
がメインで、新規の「買いポジション」はそれ程なかったのではないかと思います。
ギリシャの債務問題が仮に解決したとしても、ユーロ圏の高失業率、低成長、あ
るいはデフレ圧力の解消には、相当な時間が必要だということです。
「ユーロ戻り売り」のスタンスは依然として継続されそうです。
ドル円は上にも、下にも行きにくい展開が続いています。
こうなると、昨年の今頃の動きが思い起こされます。
105円台から100円台後半まで下落したドル円は、その後は103円前後が重
い展開となり、101-103円のレンジ相場が8月中旬まで、約半年も続きまし
た。
今年はそこまで詰まった相場展開にはならないと予想していますが、状況はやや似
て来ました。
この傾向は為替だけではありません。
日経平均株価も1万6000円から1万8000円程度でもみ合いが続いています。
そんな中、債券相場は今週に入り「異変」を見せて来ました。
長期金利である10年債利回りは、1月20日に史上最低となる「0.195%」
まで低下(価格は上昇)しました。
日銀が市場の7~8割の国債を一手買いしていることで、金利低下が続いているわ
けですが、3日の入札を契機に価格が急落し、金利は一気に「0.35%」まで上
昇しました。昨日も、さらに売られ、「0.375%」まで上昇しています。
常に低下傾向を見せて来た日本の長期金利に「異変」が起きたということです。
米国の金利水準が変わらないとすれば、日本の長期金利の上昇は「日米金利差の縮
小」となり、ドル売り円買い材料とみなされます。
注目されるのは本日予定されている30年債の入札です。
需要が少ないようだと、10年債も売られ、さらに長期金利が上昇することにつな
がるからです。入札は10時30分に予定されています。
本日のレンジは116円50銭~117円70銭程度を予想します。
下値のメドは先週記録した116円88銭前後と、その前日の116円55銭前後
と見られます。

- [2015/02/05 08:55]
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ユーロ、対ドル対円で急反発
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
買われたことや、株価も急反発し、長期金利も上昇したことで117円75銭
までドル高が進んだが、ドル円はやや蚊帳の外。
報道で、ユーロが大きく買い戻され、1月22日以来となる1.15台まで上昇。
株価が上昇。ダウは305ドル上昇し、一気に1万7600ドル台を回復。
和らいだことで売り物が膨らんだ。長期金利は1.77%台まで急上昇。
との見方から買われ、一時は54ドル台をつける。
本日の注目イベント
金融市場や商品市場に不透明感が増し、大きく揺れ動いています。
ギリシャがユーロ圏諸国に対する債務減免を撤回したとの報道に、ユーロドルが大き
く買い戻され、1.15台前半までユーロ高が進行しました。
ECBの量的緩和導入をきっかけに、1.1台までユーロ安が進行し、その後も買い
戻しが優勢になるものの、1.14台で上値が抑えられていましたが、ギリシャの債
務問題の進展が、ショート筋の買戻しを誘発した形です。
WTI原油市場では、原油価格が約1ヶ月ぶりに50ドル台に乗せ、一時は54ドル
台まで急伸しました。石油大手が設備投資への資金配分を減らすとの報道に、需給が
改善するとの見方が強まり買戻しが優勢になったようです。
原油価格の上昇で、エネルギー株が大きく上昇しNY株式市場は、ほぼ全面高の展開
でした。ダウはここ2日間で約500ドルの上昇で、原油価格との相関の強さを示し
ています。
株価の急騰で、債券は売られ、長期金利は約10bp(ベーシス・ポイント)上昇し
ました。本来なら、ドル円にとっても米金利上昇は好材料で、ドル円が上昇する要因
の一つですが、この日はやや「蚊帳の外」でした。
ユーロドルで「ドル安・ユーロ高」が進んだことで、ドル円でも「ドル安・円高」の
力が働いたのかもしれません。
昨日は昼過ぎにRBAが予想外の利下げを断行し、豪ドルが対ドル、対円でも大きく
売られました。豪ドル円は、一時89円35銭近辺まで下落しましたが、その後のユ
ーロドルの急伸で押し戻されています。
結果的には「日足」で「長い下髭」を示現させており、この長さから言えば、短期的
な底値を確認した可能性が高いと見られます。
米長期金利が下げ渋っている中、日本の長期金利も昨日は入札が不調だったことで金
利が急騰し、約1年8ヶ月ぶりに0.355%まで上昇しています。
RBAの利下げはややタイミングが悪かったとの印象が残ります。
NY株の大幅上昇や、ギリシャの債務懸念の後退、あるいは原油価格の反発で、やや
「リスクオン」モードが強まっている状況です。
ただ、これまでも述べているように、「日足」の雲の上限を抜け切るまでは上値の重
い展開は変わらないのではないかと思います。
ドル円は依然として「三角保ち合い」の中にいます。
株高を見込みながら、本日は117円~118円30銭程度を予想します。

- [2015/02/04 08:51]
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NY株反発するもドル円上値が重い
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
やや軟調だったことでドルは下値を試したが動きは緩慢。
117円50-60銭で取引を終える。
1.13台でもみ合いながらもユーロは底堅い動き。
全体の株価を押し上げる。ダウは196ドル上昇し、1万7300ドル台
を回復。
長期金利は小幅に上昇し、1.67%台に。
あったが49ドル台半ばで引ける。
本日の注目イベント
ドル円は昨日の早朝に116円台半ばまでドルが売られる場面もありましたが、
これは月曜日の早朝のため流動性が低かったところに、日曜日発表の軟調な中
国PMIが加わったことが背景かと思います。
その後の東京からNY市場にかけては、116円台は一度もなく、ドルは底堅
い動きを見せています。それでもNY株式市場が大幅な反発を見せ、長期金利
も小幅ですが上昇し、さらに原油価格が上昇したことを考えると、ドル円の
「反発力」は弱いとの印象が残ります。
WTI原油価格は1月中旬以来となる50ドル台まで反発する場面もありまし
た。43-44ドル台がかなり強いサポートになっていることに加え、米製油
所でのストライキが2日目に入ったことで、ガソリン価格も上昇しています。
発表された経済指標は概ね軟調だったにも関わらず、株価の上昇とドル円が1
17円台半ばに留まっていたのは、原油価格が上昇したことが影響したように
思えます。
上述のように、昨日も結局東京時間ではドルが堅調で、上昇しています。
この傾向は1月の後半から続いていますが、海外市場でドルが売られても東京
時間では買い戻される展開です。
「順張り」を基本に、海外市場の流れに沿って東京時間でショートメイクして
も、つかまってしまう状況です。
これは日経平均株価が「NY株価離れ」を起こしていることに原因がありそう
です。言うまでもなく、NY株式市場は世界最大の株式市場です。
従って、NYで株価が上昇すれば日本株もほぼ上昇する傾向にあり、下げれば
概ね日本株も下げることになります。
ところが、このところの日本株の動きは「GPIF」が買い出動しているとい
った見方もありますが、NY株の動きに比べ非常に堅調に推移しています。
足元では四半期決算発表が盛んですが、やはり決算内容が良好で、最高益を発
表する企業も多く見られ、これが株価の支えになっていると見られます。
そもそも日本株は出遅れており、そこに円安の効果も加えられています。
さらに「NISA」からの資金も、株価の下支えになっていると見られます。
株高はドル高につながり易いことから、東京時間ではドル円が底堅い動きを見
せていると考えられます。
それでもドル円は「日足」の雲を上抜けできないばかりか、「三角保ち合い」
の上限も抜け切れていません。
現時点では、上値は118円50銭を超えると上抜け出き、下値では116円
50銭を下回ると下抜け出来そうです。
明確な方向感が出るまでは小刻みに利益を確保するしかありません。
今週末の雇用統計が「三角保ち合い」を、どちらかに抜け切るきっかけになる
可能性がありますが、重要なのは米利上げのタイミングが6月なのか、あるい
は後ずれするのかの判断です。
本日の注目は何といっても12時30分に発表される、RBAキャッシュター
ゲットになります。
利下げ観測がくすぶる中、国内では住宅バブルが見られ、RBAは難しい判断
を迫られます。
コンセンサスは「据え置き」ですが、カナダ中銀が予想外の利下げに踏み切っ
たこともあり、予断は許しません。
本日のレンジは116円80銭~118円程度と予想します。

- [2015/02/03 08:56]
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米GDP2.6%と、予想を下回る
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
株安、債券高が進みドル円は117円30銭まで下落。
優勢だったことから下落。1.12台後半までユーロ安が進行。
ことで、エネルギー株が買われたものの、ダウは251ドルと大幅安で
引ける。
20ヶ月ぶりとなる1.64%台まで低下。
3ドル反発し48ドル台に。
本日の注目イベント
ドル円は「日足」の雲の上限を何度もテストしたものの、結局抜け切れずに落とされて
います。先週末に発表された米第4四半期のGDPが予想を下回る「+2.6%」だっ
たことで、利上げ観測がやや後退し、長期金利が1.64%台まで低下。
これがドル円の頭を抑えた形になり、117円台前半まで下落しました。
さらに日曜日に発表された中国製造業PMIが節目の「50」を割り込んだことから、
週明けのオセアニア市場では116円台半ばまでドル安が進む場面もありました。
先週、115-120円のレンジが続いているものの、外部環境的には円が買われやす
い状況だとコメントしましたが、先週発表された耐久財受注の悪化や、長期金利の低下
傾向、さらにギリシャ新政権のEUに対する対応など、ドルの上値を抑える材料が散見
されていました。そこにGDPの結果が加わり、株価と債券価格が素直に反応したこと
で今朝の116円台につながったものと思います。
それでも今回のGDPは悲観的な内容だけではありません。
米GDPの7割を占めると言われている個人消費では、「+4.3%」の予想に対して、
「+4.8%」と、大きく予想を上回っていました。
これはやはり原油価格の大幅安に伴うガソリン価格の下落が、個人消費を拡大させたも
のと思われます。原油価格はそれ以降さらに下落しているため、1-3月期のGDPに
は好影響を与えることも想定されます。
ドル円は今朝方、116円66銭近辺まで売られています。
1月21日以降、117円20-30銭辺りでサポートされる状況が続いていましたが、
どうやら下抜けしたようです。
チャートを見ると116円台では特に重要なサポートは見つけられず、一目均衡表の「
遅行スパン」がローソク足を明確に下抜けしたことや、先行スパン1と2で構成される
「雲」に「ねじれ」が起き、さらに拡大傾向を見せていることから、今週はしばらく上値
の重い展開が続きそうです。
意識されるのは昨年12月15日より機能している115円台半ばということになります。
この水準が維持されている限り、上記レンジ相場は続くと思われますが、今後米利上げ観
測が大きく後ずれするような状況になるようだと注意が必要です。
その意味では今週末の「1月の雇用統計」の内容が重要になります。
市場は雇用の増加だけではなく、質にも注目することになります。
予想レンジは116円60銭~117円80銭程度と見たいと思います。
約2週間ぶりの116円台でどの程度ドル買い需要があるのか、また、中国のPMIもどのよう
な影響を与えるのかを見極めたいと思います。

- [2015/02/02 09:05]
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