ドル円120円台半ばに
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
失業保険申請件数が予想より改善したことや、長期金利の上昇に
ドル円は買われた。120円74銭までドル高が進み、ドルが全面高
の展開に。
ギリシャがIMFへの資金返済を完了したとの報道にも反応せず。
買われる。ダウは56ドル高。
ことを受け、10年債も売られた。長期金利は1.96%台まで上昇。
本日の注目イベント
ドル円はNY市場で買われ、120円台半ばを超えてきました。
120円40-50銭辺りがレジスタンスになっていましたが、NYでは120円74銭
までドル高が進んだことで、一応レジスタンスは抜けた形になっています。
株価が上昇し、長期金利も1.96%台まで反発。リスクオンの流れからドル円が120
円台半ばを超えたものと思いますが、ユーロドルが1.06台まで下落し、「ドル高」が
進んだことも影響しているようです。
注目の日経平均株価は、シカゴの先物で2万円台まで上昇していることから、今朝も買い
気配で始まりそうです。株価との連動性が低下しているとはいえ、やはり株価が一方的に
上昇している限り、円高には向かいにくいと言えます。
この水準から121円にかけては、3週間ぶりということもあり、ドル売り需要も多いと
予想されます。そのドル売りをこなして上昇できるかどうかが、今日のポイントになりま
す。
冷静に見て、この水準まではこれまでも何度も挑戦していますが、数日後には押し戻され
る展開でした。今回は、121円台に乗せて、さらにその水準を維持できるかどうかです
が、チャートを見ると期待もできます。
「日足」の「MACD」では、2月下旬以来の「ゴールデンクロス」が完成しています。
しかも、「MACD」はプラス圏に入ってきており、この形状を基本に考えればドルが上
昇すると予想することに無理はありません。
一方で、米企業の1-3月期決算発表が始まり、トップバッターのアルコアは低調でした。
発表は来週から本格的になりますが、ドル高の影響が色濃く出るようだと、株価が下がり、
ドル円でも円が買われやすい状況も生まれます。
米企業の四半期決算には注目ですが、日本でもまもなく3月期決算発表のシーズンになり、
こちらはかなり良好だと、予想されています。
昨年からドル円が急激にドル高円安に振れたことで、日米の企業業績にも影響が出ている
状況で、NY株式が調整色を強め、日本株が上昇するのも、ある意味自然なことと言えま
す。
言うまでもなく、今日の最大の焦点は日経平均株価の行方です、朝から2万円台を回復し
た取引になると思われますが、どこまで指数を伸ばすことができるのか。
株式市場が2万円の大台を回復することで、一段と株価の先行きに強気になることも考え
られます。ただ、それでもドル円の上昇スピードは緩やかだと予想します。
本日のレンジは120円ー121円10銭程度を予想します。
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- [2015/04/10 09:21]
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