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ユーロドル7ヶ月ぶりの安値を記録 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は小動きながら堅調に推移。利上げ観測を背景に

    ユーロドルに引っ張られる形で123円49銭までドル高が進み、

    高値圏で引ける。

  • ユーロドルは続落。欧米中銀の金融政策を背景に、ユーロ安が

    進み、一時は1.0630と、約7ヶ月ぶりの水準を記録。

  • 株式市場はまちまち。ダウは50ドル以上上昇する場面もあったが、

    上げ幅を縮め6ドル高。一方、S&P500は2ポイントマイナス。

  • 債券相場は横ばい。長期金利の水準も2.26%台と、

    前日とほぼ変わらず。

  • 金は利上げを嫌気され続落。原油も反落し40ドル台半ばに。

    本日の注目イベント

  • 米   10月住宅着工件数

  • 米   FOMC議事録(10月27、28日分)

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演

    ドル円は底堅い動きを見せてはいますが、これはやはりユーロドルが連日下値を

    試していることによる影響と見ています。

    欧州市場に入ると、ユーロを売ってドルを買う動きが強まり、これに引っ張られる

    格好で円売りドル買いが誘発されているものと思われます。

    日米中銀の金融政策の方向性よりも、欧米中銀の政策の方がより、その違いが鮮

    明で、これがユーロドルの方向性を決定付けています。

    米国では12月の利上げがかなり確実視される一方、ECBはドラギ総裁が12

    月の追加緩和を示唆する発言を繰り返していることが、その背景です。

    昨日発表された、米10月の消費者物価指数(CPI)がプラスに転じたことも、

    利上げを後押しすると見られています。

    またそれに加え先週末にはフランスで、大規模なテロが発生し、今後のフランス

    の経済成長にも影響を及ぼす可能性も出てきました。

    ただヘッジファンドなど、投機筋のユーロの売り持ち額も膨らんでいます。

    商品先物取引委員会(CFTC)の10日までのデータによれば、大口投機家の

    8主要通貨に対するドルの買い越し額は過去3週間で19万8491枚増と、2

    013年3月以来の大幅な増加となっています。(ブルームバーグ)

    12月の利上げの可能性がさらに高まり、利上げが秒読み段階になるまではドル

    が堅調に推移すると思われます。

    今回のフランスで起きたテロで、一瞬緊張が高まり、安全通貨の円が買われる場

    面がありましたが、その動きも、線香花火のように消えています。

    引き続きユーロドルに引っ張られる格好で、ドル高円安が緩やかに進むものと思

    われます。

    日本の株式市場もドル高の影響を受け、堅調に推移しています。

    本日も日経平均価株価は上値を試す展開が予想され、1万9800円~2万円の

    レベルが見込まれます。

    ただこちらも9月の中間決算発表を終え、2015年度下期の業績に市場の目が

    移ります。懸念されるのは、先日のGDPでも明らかになったように、企業の設

    備投資が伸びていないことです。

    好調な企業業績にも関わらず、経営者は先行きに慎重な見方を変えていないとい

    うことになります。中国の景気鈍化、米国の利上げ観測、さらには今回のテロな

    どが、企業経営者の行動を慎重にさせていると思われます。

    本日も株価が堅調に推移すると見れば、ドル円も先週の戻り高値である123円

    60銭を試すと予想されます。

    レンジは123円~124円といったところでしょうか。


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