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 2015年11月 

ドル、対円、対ユーロで下落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • ドル円は123円台が徐々に重くなり、株価の上昇も一服し、
    金利も低下したことで122円台に反落。一時は122円62銭
    までドル売りが進む。

  • ユーロドルも下げ止まる。12月の緩和観測は根強いものの、
    1.06が目先の壁になりつつある。ユーロドルの高値は1.0763。

  • 株価の上昇は一服。原油安が進んだことでエネルギーセクターが
    売られ、ヘルスケアー関連銘柄も売られた。ただ3指数とも下落幅は
    限られ、ダウは4ドル安で引ける。

  • 債券相場は小動き。FOMC議事録では利上げのペースは緩やかに
    なると示唆されていたものの反応は限られ、長期金利は2.23%台と
    やや低下。

  • ドル安が進んだことで金は反発し、1077ドル台に。原油は
    小幅ながら反落し、約3ヶ月ぶりの安値に。

  • 新規失業保険申請件数        → 27.1万件

  • 11月フィラデルフィア連銀景況指数 → 1.9

  • 10月景気先行指標総合指数     → 0.6%


本日の注目イベント

  • 中   中国 10月景気先行指数
  • 欧   ユーロ圏11月消費者信頼感指数(速報値)
  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加   カナダ10月消費者物価指数
  • 加   カナダ10月小売売上高

ドル円は123円台が維持できず、3日ぶりに122円台半ば
までドルが売られました。前日のNYでは株高の影響もあり、
123円76銭までドルが買われたものの、昨日は株価も冴えず、
利益確定のドル売りに押された格好でした。頼みのユーロドルも、
1.06台前半が底堅くなり、昨日は1.07台半ばまで押し戻
されています。

12月のFOMCでの利上げ観測が強まる中、フィッシャー
FRB副議長は講演で、「比較的近い将来、一部主要国の中銀が
ゼロ金利から徐々に離れ始めるだろう」と語り、利上げに前向き
な考えを示しました。ただ一方で、利上げの正確な時期はまだ決
まっていないとの認識も示しています。市場では金利先物の
水準から、70%程度の利上げを見込んでいます。(ブルーム
バーグ)

日米欧で株高が続き、これがドル高を維持している、好循環が
続いています。日経平均株価も、昨日はNYの大幅高を受けて、
2万円の大台に迫る場面もありましたが、大台達成には至って
いません。
株高の割にはドル円の上昇が抑制されているように見られます。

経済紙などでも、12月のFOMCで利上げが決定された後は
円高が進む、といったような記事も散見され、投資家の間でも
「材料出尽くし」でドルが下落すると予想する人も出てきてい
ます。1985年から現在まで、ここ30年間で金融緩和局面
から引き締めに政策変更が実施された回数は5回あります。
その際、ドル円がどのような反応を見せたかを調べて見ると、
実に4回はドルが売られています。その後に反発して上昇に転
じているケースもありますが、やはり「材料出尽くし」と捉え
られる可能性は十分あるということです。

ドル円は122円台半ばまで下落しましたが、ここはちょうど、
一目均衡表の「転換線」(日足)で止められています。
今回レンジ相場を上抜けしてからは、この「転換線」がサポー
トとして機能しているのが分かります。また、仮に「転換線」を
抜けたとしても122円前後に「120日移動平均線」があり、
こちらもサポートとして意識され易い水準になろうかと思います。

ドル円の123円台半ばから上値と、ユーロドルの1.06から
下値がやや壁になっていますが、ドル高トレンドは依然として
続いていると考えられます。
まだしばらくは、下値を拾うスタンスでいいと思いますが、
利益確定は、水準が水準だけに小まめに行う必要があるでしょう。

本日はドラギECB総裁の講演が予定されています。ユーロの
動きにドル円も影響を受ける可能がもあります。
予想レンジは122円50銭~123円円50銭程度とします。
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今年は日本でも、保険会社が海外の企業をM&Aで買収するケー
スが目に付きますが、その規模は、世界ではまだまだ「小粒」です。

先日、世界最大のビール会社インベブが世界2位のSABミラーを
約12兆4800億円で買収するといニュースがありましたが、昨
日は米ファイザーがアイルランドに本社を置く、同業のアラガンを
買収するというニュースが流れました。
買収額は何と、18兆5000億円にもなるそうです。
年々大型化するM&A。
成功した際のアドバイザー料もうなぎ上りとか。
良い週末を・・・・・。

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