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株価上昇にもドル円123円台を維持できず 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 123円台で推移していたドル円は、ISM製造業景況指数が

    予想を下回ったことや、シカゴ連銀総裁の発言などで反落。

    122円台後半まで下げたが、株価の上昇で下落も限定的。

  • ユーロドルは買戻しが優勢となり、1.0637まで反発。

    ECBの理事会を前に、利益確定の買いが優った。

  • 株式市場は大幅に反発。ヘルスケア株が上昇を牽引し、ダウは

    168ドル高。ナスダックは高値を更新。

  • 債券相場は小幅に上昇。30年債が大幅高となったが、

    10年債は前日とほぼ変わらず。

  • 金は小幅に反落し、原油は小反発。

  • 11月ISM製造業景況指数 → 48.6

    本日の注目イベント

  • 豪   豪7-9月期GDP

  • 欧   ユーロ圏10月生産者物価指数

  • 欧   ユーロ圏11月消費者物価指数(速報値)

  • 米   11月ADP雇用者数

  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   イエレン・FRB議長講演

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

  • 加   カナダ中銀政策金利発表


    ドル円は、なかなか123円台が定着できず、昨日も東京市場では株価が

    2万円の大台を回復したにも関わらず、122円後半まで押し戻され、そ

    の後のNYでも123円台までドルが買われたが、結局維持できず、12

    2円台後半での取引になっています。

    日経平均株価は約3ヵ月半ぶりに2万円の大台を回復し、NYダウも16

    8ドルの大幅上昇。それでもドル円は123円半ばを試すどころか、12

    3円台さえも維持できずに押し戻される展開が続いています。

    ドルが底堅いのか、あるいはドルの上値が重いのか判断しかねる状況です。

    昨日は11月のISM製造業景況指数が予想外の低水準でした。

    好不況の分かれ目である「50」を大きく下回り「48.6」でした。

    この水準は2009年6月以来の水準となり、製造業の鈍化を如実に物語

    っています。言い換えれば、足元の米景気はサービス業に牽引されており、

    雇用の増加もサービス業中心と言えます。

    また、昨日はFOMCメンバーのエバンス・シカゴ連銀総裁の講演があり

    、総裁は「利上げ開始の具体的な時期にかかわらず、フェデラルファンド

    (FF)金利が2016年末時点でなお1%未満であることが適切となる

    可能性が高いと考えられる」と述べ、利上げのペースは極めて緩やかにな

    る見通しを示唆しました。

    エバンス総裁は11月にも同様の発言を行っており、FOMC全体の意見

    を代弁しているようにも思えます。因みに同総裁は今年のFOMCでの投

    票権を持っています。

    12月のFOMCで仮に利上げが決められても、その後のペースは非常に

    緩やかなものになるといった見方や、昨日は経済指標の鈍化がそれを正当

    化するような結果だったため、株価が大きく反発しました。

    例年12月は株価が上昇する傾向が強く、今年は加えてECBによる緩和

    の可能性がさらに、株式市場への資金流入を促がしている面もあります。

    ただそれでも昨日の動きに見られたように、ドル円との相関度が低下して

    いる状況です。

    123円台半ばから上値が「壁」になっている状況ですが、ここを打ち破

    るには米利上げとECBの追加緩和という「二つのクリスマスプレゼント」

    が必要ではないかと思われます。一つだけでは、もらった方も「期待はず

    れ」との印象を強め、反応も限られるかもしれません。その第一弾が明日

    のECB理事会です。

    本日はイエレン議長の講演が予定されており、利上げをある程度織り込ん

    でいることから、初回利上げ後のペースについてヒントが得られる可能性

    があります。

    予想レンジは122円50銭~123円30銭程度と見ています。


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