ドル円10日ぶりに114円に 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はGDP確報値の上方修正や、インフレにつながる

    指標が出たことから上昇。一時は114円まで買われ、約10日

    ぶりのドル高水準をつける。

  • ユーロドルでもドルが買われ、1.0912までユーロ安が進む。

    高値は1.0124近辺まであったが、上値は限定的。

  • 株式市場はまちまち。PCEコアデフレーターなどが上振れしたことで

    利上げ観測がやや復活。ダウは57ドル下げたが、ナスダックは8ポイント

    上昇。

  • 債券相場は反落。個人消費支出が拡大してきたことから、インフレ懸念も

    台頭。長期金利は1.76%台まで上昇。

  • ドル高が進み金は大幅安。原油は小幅に反落し、32ドル台後半に。


  • 10-12月GDP(改定値)           →  1.0%

  • 1月個人所得                   →  +0.5%

  • 1月個人支出                   →  +0.5%

  • 1月PCEコアデフレーター            →  +1.7%

  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)    →  91.7

    本日の注目イベント

  • 日   1月鉱工業生産

  • 独   独1月小売売上高

  • 米   2月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   1月中古住宅販売成約指数


    ドル円は2月18日以来となる114円まで反発して来ました。

    111円近辺を2回試して押し戻されたことから、短期的な「ダブルボトム」を

    形成していることは先週述べた通りですが、先週末のNY市場では,PCEコア

    デフレーターが前年比+1.7%と予想を上回り、さらに昨年12月分も+1.

    5%に上方修正されました。なりを潜めていた「3月利上げ観測」が、久しぶり

    に復活した感があります。

    昨年の同指数は概ね1.3%から1.4%で推移して来ましたが、ここにきて原

    油安にも関わらず上昇傾向を見せています。FRBの目標値である2%にも、よ

    うやく手が届く水準になってきたと言えます。

    米景気はまだら模様のため、まだインフレ懸念からは程遠いとは思いますが、市

    場全体を見回すと、1月末から2月中旬まで続いた「大混乱」からは、様子が少

    しづつ変わってきたことに気がつきます。

    原油価格が底堅い動きを見せていることで、NY株式市場にも落ち着きが出て来

    ました。

    株価が底堅い動きを見せると、投資家のリスクオフ姿勢もやや後退し、盛んだっ

    た円買いもやや下火になり、ドル円も114円近辺まで買い戻されています。

    またリスクオフが後退したことで、安全資産の金も1240ドル辺りからは、上

    値も重く、利益確定の売りに押され気味です。

    このまま、混乱が終わる見通しが持てるわけではありませんが、3月には日米欧

    で政策会合があるため、ここからは、その内容を見極める展開になります。

    上海での「G20」が閉幕しました。

    声明文では「全ての政策手段を検討する」との文言が盛り込まれ、通貨安競争を

    避けるとの文章もありました。

    具体的な政策には触れていませんでしたが、まずまずの成果だったと言えるので

    はないでしょうか。中国に構造改革を求めた部分は評価されると思います。

    上述のように、今後は来月の中銀による政策変更に注目したいと思いますが、中

    でも最大の焦点は米国で今年最初の利上げが3月に実施されるかどうかです。

    10-12月期のGDPが上方修正され、さらに個人消費支出も上向きかげんで

    す。イエレン議長をはじめ、一部のFOMCメンバーが依然として米景気に自信

    を示しているのも、このあたりが背景になっているのかもしれません。

    ドル円は「1時間足」では既に買いサインが点灯して上昇を続けています。また、

    「日足」でもMACDが久しぶりに「ゴールデンクロス」を見せています。

    ただ、まだこのまま上昇を続けるには時間が必要でしょう。

    上値のポイントは115円です。

    これまでサポートとして機能していた115円は、足元ではレジスタンスに変わ

    っています。

    この近辺では、為替予約を取り遅れていた輸出企業が確実に予約を取って来ると

    考えられます。115円を割り込んだ際のドルの下げが早かっただけに、ここは

    ひとまず壁になる可能性が高いと予想します。

    この水準を抜けるには、それをこなすだけの材料と時間が必要です。

    本日のドル円は113円~114円20銭程度を予想します。


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    ドル円113円台回復 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • 株高、原油高、さらに長期金利も上昇したことで
      ドル円は113円台に乗せる。

    • ユーロドルは小動き。1.10台を割り込んだものの、
      ユーロ円などの買い戻しに1.1050近辺までユーロ高が
      進む。

    • 株式市場は続伸。原油価格が安定した動きを見せていることから
      エネルギー株や銀行株を中心に続伸。ダウは212ドル高く、
      1万6697ドルで引ける。

    • 債券相場は反発。株高にも関わらず底堅い動きを見せる。
      長期金利は小幅に低下し、1.71%台。

    • ドルが買われたことで金の上昇は一服。原油は続伸し
      33ドル台を回復。

    • 新規失業保険申請件数    → 27.2万件

    • 1月耐久財受注       → 4.9%

    • 12月FHFA住宅価格指数 → 0.4%

    本日の注目イベント

      日   1月消費者物価指数
      中   G20(上海、27日まで)
      独   独2月消費者物価指数(速報値)
      欧   ユーロ圏2月景況感指数
      米   10-12月GDP(改定値)
      米   1月個人所得
      米   1月個人支出
      米   1月PCEコアデフレーター
      米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)

    昨日この欄で、ドル円、NYダウ、WTI原油価格は短期的には
    「ダブルボトム」を形成していることについて触れましたが、
    唯一不安定だったドル円も、113円台まで反発したことで、
    揃って、短期的なボトムを一旦は記録したと見られます。
    もちろん、このまま市場が安定に向かうということではなく、
    まだまだ乱高下が繰り返されるとは思いますが、目先の「ダブル
    ボトム」を形成したことは頭の片隅に入れておいても良さそうです。

    注目のWTI原油価格は先物が続伸し、4週間ぶりの高値を
    付けています。米エネルギー情報局が発表したガソリン在庫が
    15週間ぶりに減少したことを好感し、買われたものです。
    またベネズエラの石油相が、産油国間で3月会合の開催地を
    協議していると述べたことも、追い風になっています。
    原油価格は前日比92セント高で、33ドル07セントで取引を
    終えています。

    原油価格の上昇は株価の上昇につながり、NYダウは212ドル
    上昇しており、引けでは1万6700ドルに迫る水準で、こちらも
    1月6日以来となり、あれだけ売り込まれたNYダウは年初からの
    下げ幅を、ほぼ回復したことになります。改めて日本株との
    「強さ」の差を感じます。

    このところ軟調な内容が続いていた米経済指標でも、1月の耐久
    財受注は、航空機を除く非国防資本財の受注が、+4.9%と
    持ち直して来ました。この伸びは2014年6月以来の大幅な
    伸びですが、同指標はブレが大きいことから、このままプラスで
    推移するかは予断を許しません。

    ドル円は短期的な動きを示す「1時間足」では昨日のNYでの
    続伸で「雲抜け」を完成させています。上値のメドは今週月曜日に
    付けた目先の高値である、113円39銭辺りを抜けきれるかどう
    かです。
    この時は、雲の上限にあたり押し戻されています。
    ここを上抜けできれば、当面110-115円のレンジが形成され、
    上記「ダブルボトム」が生きてきます。本日からは上海で
    「G20]が開催されることもあり、ドル円も、株もさらに原
    油も「ショート筋」の買い戻しが入れば、相場つきにやや変化が
    出てくることも考えられます。

    短期的にはゆり戻しがあってもおかしくはありませんが、
    もう少し長い目でみると「ドルの下落傾向」は変わっていません。
    特に気になるのが、長い「週足」でローソク足が雲を下抜けして
    いる点です。「週足」で雲を抜けるのは「年単位」ということに
    なります。
    その意味では、2011年10月に記録した75円32銭という
    「超円高」からのドルの上昇局面が転換したと見ることも、でき
    ないわけではありません。
    まだ、その結論を出すには時期尚早とは思いますが、アナリスト
    泣かせの相場はまだ続きそうです。

    本日の予想レンジは112円30銭~113円50銭程度に
    したいと思います。

    =================================
    米国の小売業者の決算が発表されていますが、いずれも芳しく
    ありません。アマゾンなど、ネット通販に顧客を奪われていると
    見られます。最大手のウォルマートも例外ではありません。
    愛読している日経「ウオール街ラウンドアップ」に、こんな記事が
    ありました。同社は「エブリディ・ロー・プライス」(EDL)
    標語に、世界最大の小売業になりましたが、最近は業績を反映し
    てか、株価も冴えません。株価のほうも「エブリディ・ロー
    ・プライス」(EDL)と揶揄されているとか。
    因みに、民主党大統領候補のクリントン女史は、かつて同社の
    取締役だったそうです。
    良い週末を・・・・・。

    ドル円111円を試した後反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は朝方、サービス業や住宅関連指標の悪化にドル売りが

    進み、111円04銭までドル安が進む。その後は株価が持ち直した

    ことや、原油価格の上昇にドルの買い戻しが強まり、112円台まで

    反発。

  • ユーロドルは1.10台半ばまで買われたものの、株価の上昇が

    強まると1.10を割り込むが、勢いはなく1.1010近辺で引ける。

  • 株式市場は反発。朝方は寄付きから売りが先行し、一時は

    260ドルを超える下落を見せたが、原油価格が上昇すると

    引け際にかけて急速に値を戻し、ダウは前日比53ドル高で引ける。

  • 債券相場は小幅に反落。サービス業PMIの悪化に買われたが、

    その後は伸び悩んだ。長期金利は1.74%台に上昇。

  • 金は続伸し1239ドル台に。原油はガソリン在庫減少が明らかになり

    反発。20日ぶりに32ドル台まで上昇。


  • 1月新築住宅販売件数 → 49.4万件


    本日の注目イベント

  • 独   独1月消費者物価指数(改定値)

  • 欧   ユーロ圏1月マネーサプライ

  • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)

  • 英   英10-12月期GDP(改定値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   1月耐久財受注

  • 米   12月FHFA住宅価格指数

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

    ドル円はNY市場の朝方、111円04銭までドル売りが進み、今月11日に記録

    した110円99銭を試すような勢いでした。

    比較的好調と見られていた住宅市場で、1月の新築住宅販売件数が前月比、マイナ

    ス9.2%と、大幅に落ち込んだことや、最後の砦であったサービス業でも、マー

    クイットが発表した2月のPMIは節目の「50」を割り込み、「49.8」だっ

    たことで、NYダウが260ドルを超える下げを見せたことからドル売りが加速し

    たようです。

    ただこの日は、そこからドルが大きく反転して取引を終えています。

    原油価格が上昇に転じたことで、株価が急速に戻し、ダウの大引けはプラス53ド

    ルでした。ドル円も底値から1円以上も反発し、112円21銭までドルが買い戻

    されて来ました。この結果、111円近辺では「ダブルボトム」を形成し、テクニ

    カル的には目先の底値を確認したと言えます。

    ただそれでも年初から続いている相場の乱高下を考えると、このまま上昇に向うと

    は思えません。111円近辺が底堅いとは言え、ここは引き続き慎重に見ておくべ

    きでしょう。

    各市場を総合的に俯瞰してみると、やや景色が変わってきたことには気づきます。

    まだ確信を持てるほどの安定は見せてはいませんが、徐々に収斂に向っているよう

    にも感じます。先ずはNYダウです。

    昨年8月の「チャイナショック」の際には大きく売られ、1万5666ドルで引け

    ています。その後反転しましたが、今年2月11日には再び急落し、この時も1万

    5660ドルで取引を終えており前回暴落時の水準を維持しています。

    足元では1万6500ドルに近い水準ですから、こちらも「ダブルボトム」を形成

    できています。

    WTI原油価格も同様な動きです。

    「20ドルを試す」といった、原油の先安観は根強いものの、目を凝らして見ると、

    1月21日には26ドルまで売られ、その後反発したものの、2月12日には再び

    26ドル台まで売り込まれましたが、ここでも押し戻されています。その結果、原

    油価格も「ダブルボトム」を完成させています。

    そして上述のように、ドル円も111円前後で下げ止まっており、ドル円、原油、

    株式と、3市場では短期的な底打ちを見せているのが確認できていることがお分か

    りいただけるかと思います。

    ドル円については114円台まで戻せば、その可能性がさらに高まるとは思います

    が、まだ時間はかかりそうです。

    そうは言っても、3市場ともまだまだ不安定な状況は変わりません。

    まだ下値を試すことはあるかもしれませんが、売り込む水準には注意が必要です。

    NYで111円前後までドル安が進んだ後だけに、今日の東京市場では112円台

    の攻防かもしれません。

    日本株が思いの外上昇するようだと、112円台を固める動きも想定されますが、

    逆に株価が軟調だと、112円台前半が重くなることも考えられます。

    予想レンジは111円50銭~112円50銭程度を見ています。


  • 円独歩高でユーロ円123円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 上値の重いドル円は原油安、株安の影響からドル売りが進み、

    111円77銭まで続落。原油価格が急落したことで、リスクの低い

    円が対ドル以外でも買われた。

  • ドイツのifo景況感指数が下振れしたことで来月の追加緩和への

    追い風となり、ユーロドルは1.10を割り込む場面も。

  • 株式市場は反落。原油安を受け、前日の上昇から下げを拡大。

    ダウは188ドル下げ、6週間ぶりの高値を付けていたS&P500も

    1.2%下げる。

  • 原油安、株安が進んだことから債券相場は上昇。2年債の入札も

    堅調だったこともあり、長期金利は1.72%台に低下。

  • 金は反発。原油価格は、サウジやイランの石油相の発言を受け急落。

    期近の4月ものは、1ドル52セント安い31ドル台後半に。


  • 12月ケースシラー住宅価格指数 →   +5.74%

  • 2月消費者信頼感指数      →   92.2

  • 1月中古住宅販売件数      →   547万件

  • 2月リッチモンド連銀製造業指数 →   -4


    本日の注目イベント

  • 米   1月新築住宅販売件数

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

    ドル円はさらに下値を切り下げ111円台後半まで円高が進んで来ました。

    今回の円高の特徴は、今月11日に111円割れまで円高が進んだ時と比べ、

    円が独歩高になっている点です。

    ユーロ円は123円近辺まで売られ、ほぼ3年ぶりの安値まで沈み、ポンド

    円も156円台と、こちらも2013年11月以来の水準です。

    円が主要通貨に対して買われているのには、幾つかの材料が重なっている

    面があると考えられます。ユーロは3月10日の理事会で、ECBが追加緩和

    に踏み切るとの見方が強まって来ました。今週発表されたユーロ圏のPMIが

    その見方に拍車をかけており、昨日のドイツのifo景況感指数も同じような状

    況です。さらにイギリスのEUからの離脱問題も影響していると思われます。

    イギリスのEUからの離脱は、イギリスにとってはマイナスの影響は避けられ

    ませんが、ユーロ圏にとっても同様です。

    EUではドイツに次ぐ経済大国のイギリスが離脱することは、域内の人や物の

    動きに大きな影響が出ると見られます。

    ユーロ圏とイギリスとの貿易量も少なくはありません。

    関税などの問題も含めて、ユーロ圏にとっては厳しい状況になります。

    この不透明感がユーロやポンドに対して円が買われ易い状況になっています。

    加えて、米国の追加利上げ観測が大きく後退していることも円買いにつながっ

    ています。昨日の経済指標でも、住宅関連指標はまずまずでしたが、消費者マ

    インド指数は予想を下回っていました。

    3月のFOMCでの利上げの可能性は、足元では五分五分ですが、個人的には

    「利上げ見送り」の判断をするのではないかと予想しています。

    さらに円を上昇させているのが原油価格の下落とそれに伴う株価の下落です。

    昨日、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は講演で、原油生産を削減し

    ないと言明しており、イランの石油相は、サウジとロシアが先週合意した原油

    生産を1月水準に維持する案について、「話にならない」と一蹴しています。

    (ブルームバーグ)

    これらの発言が伝えられるとWTI原油価格は下げ足を加速させ、前日比1ド

    ルを超える下げで反応しています。

    不安定な金融市場と商品市場が続いていますが、今週末には上海で「G20」

    が開催されます。「G20では何もまとまらない」との見方もありますが、通

    貨安定を含めて、議長国である中国がどのような采配を見せるのか注目されま

    す。

    一部の見方にあるように、何も決まらなかったら、混乱がさらに深まるとして

    円が再び買われる展開も予想されます。

    下げ足を速めているドル円ですが、今月11日に記録した110円99銭が意

    識される展開になって来ました。

    ドルの上値が重い展開ですが、「G20」を控えて直ぐに110円を目指すの

    もリスクがあります。

    本日のレンジは111円20銭~112円50銭程度を予想します。


  • ユーロ円、ポンド円下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • ドル円は日欧の株価が堅調だったことから113円台を
      回復したものの、上値も重く、ユーロ円などクロス円の
      売りに押される。112円78銭まで押し戻される場面も。

    • ユーロドルはユーロ圏PMIが予想を下回ったことで、
      3月の緩和実施観測が広がる。ユーロドルは1.10割れ目
      前までユーロ安が進行。

    • 株式市場は大幅に反発。日欧で株価が堅調だったことや、
      原油価格が上昇したことで、エネルギー株を中心に買われる。
      ダウは1月8日以来となる1万6600ドル台を回復。

    • 債券相場は小幅に続落。原油価格が上がり、株価が上昇
      したことで、売りが優勢に。

    • 対ユーロでドルが買われたことから金は20ドルを超え
      る下落。原油はIEAのリポートが材料となり大幅に反発し、
      31ドル台を回復。

    本日の注目イベント

    • 独   独10-12月期GDP(改定値)
    • 独   独2月IFO景況指数
    • 米   12月ケースシラー住宅価格指数
    • 米   2月消費者信頼感指数
    • 米   1月中古住宅販売件数
    • 米   2月リッチモンド連銀製造業指数

    原油価格が大きく反発したことで株価も大幅に上昇し、リスクオフの流れが
    後退したものの、ドル円は昨日の東京時間から水準をほとんど変えていません。
    欧州からNY時間には113円台を回復し、一時は113円38銭辺りまで
    ドル高が進んだものの、結局112円台に押し戻されています。

    昨日の海外市場は やや奇妙な動きで、相関性が見極めにくい展開でした。
    原油価格はIEA(国際エネルギー機関)が、2016年は米シェールオイルの
    生産量が、日量60万バレル減少するとの見通しを発表したことが材料視され、
    WTI原油価格は先週末比1ドル84セント上昇し、31ドル台半ばまで反発
    して来ました。
    もっとも、その根底には先週行われたOPEC3ヶ国とロシアが協議の場を
    持って、増産しないことで合意したことが効いているものと思われます。

    原油価格の上昇は米株価の上昇につながり、ダウは228ドル高を演じて
    います。この水準は、今年1月8日以来の高値となり、市場はリスクオフの
    後退から債券を売り、長期金利が小幅に上昇しています。
    このような状況では通常、ドル円ではドルが買われて円が売られる流れに
    なることが多いのですが、昨日はポンドやユーロが売られ、クロス円の売りが
    円買いにつながったように思えます。

    ポンドは先週末のEU会議でEU側が英国案に譲歩したことで、キャメロン
    政権には追い風と見られていましたが、ロンドン市長がEU離脱支持を表明した
    ことがポンド売りにつながっています。
    また、ユーロはユーロ圏の経済指標が3月のECB理事会で、大胆な政策を
    行うとの観測につながったことから、ユーロ円は一時124円38銭まで売り
    込まれ、こちらも円買いにつながったと思われます。
    ドル高が進んだ中、円はそのドルに対しても上昇しており、昨日は円が最強
    通貨でした。

    昨日もこの欄で述べましたが、ドル円の上値が徐々に重くはなっていますが、
    それでも今月11日に見られたような、一気に110円台に突っ込む相場展
    開ではなくなっています。原油価格がダブルボトムを形成していることで、
    株価がどこまで下げるのかといった不安が後退しており、安全通貨の円買い
    という側面も一時ほどではありません。

    今週末の「G20」でも通貨の安定が議題の一つになると思われます。
    3月の日米欧中銀の政策が極めて重要になってきますが、ECBが対応策を
    講じることはほぼ間違いない状況です。
    後は日米中銀の行動ですが、日銀の追加緩和への期待も予想外に強まって
    おり、今朝の経済紙もそのことに触れています。

    昨日は朝方には200円安くらいまで売り込まれていた日経平均株価が、
    昼にかけて200円を超す上昇を見せたことでドル円も113円台を
    回復する場面がありました。
    今日も株価の動きに目を凝らしながらレンジは、112円50銭~113円
    50銭程度と予想します。

    ユーロ円約半年ぶりに125円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は東京時間に114円32銭まで買われたが、株価上昇の割には

    上値は重く、じりじり値を下げる。NYでは長期金利の低下や、株価下落に

    反応し、113円14銭まで円高が進む。

  • ユーロドルは、3月のECB理事会で追加緩和があるとの見方が強まり

    続落。一時は1.1071までユーロ安が進む。ユーロ円は125円台半ばまで

    下落し、2013年6月以来の安値を記録。

  • 株式市場は4日ぶりに反落。原油価格が上昇したことから、朝方は

    上値を試したが続かず、午後は様子見の展開。ダウは前日比40ドル下落。

  • 債券相場も4日ぶりに反発。株安から安全逃避先として米国債が買われた。

    長期金利は1.74%台まで低下。

  • ドル安が追い風となり金は14ドル上昇。原油も小幅ながら続伸。


  • 2月フィラデルフィア連銀景況指数 → -2.8

  • 新規失業保険申請件数       → 26.2万件

  • 1月景気先行指標総合指数     → -0.2%

    本日の注目イベント



  • 独   独1月生産者物価指数

  • 欧   ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)

  • 英   英1月小売売上高

  • 英  英1月財政収支

  • 米   1月消費者物価指数

  • 米   ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演

  • 加   カナダ12月小売売上高

  • 加   カナダ1月消費者物価指数


    ドル円は114円台が徐々に重くなり、再び113円台前半まで押し戻されて

    います。今週16日の火曜日には、株価の上昇とともに114円87銭までド

    ル買いが進む場面もありましたが、テクニカル的にも重要な115円台は試さ

    ずに反落して来ました。111円割れの可能性はやや後退してはいますが、ま

    だ上値を追っていくセンチメントではないようです。

    環境的には徐々に落ち着きを取り戻してきたと言えます。

    NYのダウは昨日は下げましたが、その前までには3日で780ドルほど上昇

    し、今年に入って最大の上げ幅を記録しました。

    WTI原油価格は足元では30ドルを挟んで上下していますが、26ドル台を

    2回試していずれも押し戻され、「ダブルボトム」を形成しています。

    米景気についても、最後の砦である雇用については、大きく崩れる兆候は見え

    ていません。110-115円のレンジがしばらく続く可能性も出て来ました。

    一方でユーロドルの下落が鮮明になっています。

    先週1.13台後半まで買われたユーロでしたが、昨日は1.1071まで売

    られ、直近高値から約300ポイント売り込まれています。

    3月のECB理事会では、大胆な緩和策を講じるとの見方が強まっていること

    が背景です。ドラギ総裁は以前にも、口先では「やれることは何でもやる」と

    繰り返しながらも、蓋を開けたら内容が「小粒」だったことから、ユーロが大

    きく買い戻されたことがあります。さすがに今回は「おおかみ少年」にはなら

    ないだろうというのが、市場の見方です。

    ユーロドルでドル買いユーロ売りが進み、ドル円では円買いドル売りが進んだ

    ことで、ユーロ円は2013年6月以来となる125円台半ばまでユーロ安が

    進行しました。ユーロ圏の金利がさらに低下して、米国との金利差が拡大する

    という読みのようです。

    来週には上海で「G20」が開催され、世界経済や金融市場の安定が議論され

    る予定ですが、それほど市場へインパクトがあるとも思えません。

    今後の為替市場の動向に大きな影響を及ぼすのは3月10日から始まる、日米

    欧中銀による金融政策です。

    それまでは市場も様子見となるかもしれません。年初から続く市場の混乱に関

    係者の疲労もかなり溜まっているのではないかと思います。

    本日のレンジは112円80銭~114円程度を予想します。


  • ドル円、原油高・株高を好感 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • ドル円は欧州時間に113円35銭まで下落したが、その後は
      持ち直す。NYでは原油価格が反発し、株価も続伸したことで
      114円台半ばまでドルが買われた。引け値は114円10-15銭
      まで小反落。

    • ユーロドルは軟調な地合いから1.10台前半まで下落したが、
      勢いはなく、1.1158まで反発。この日は方向感もなく小動き。

    • 株式市場は3日続伸。原油価格の反発に、エネルギー株やこれまでに
      売り込まれた銘柄が大幅に反発。ダウは257ドル上昇し、1万6400ドル台
      を回復。

    • 債券市場は3日続落。株高や原油価格の反発に、リスクオンの流れが
      広がり、売りものに押された。長期金利は1.81%台まで上昇。

    • 金は反発。原油価格はサウジとロシアが合意した生産維持案をイランが
      支持したこと好感し1ドル62セント上昇。10日ぶりに30ドル台
      半ばまで買われる。

    • 1月住宅着工件数    →  109.9万件

    • 1月建設許可件数    →  120.2万件

    • 1月生産者物価指数   →  +0.1%

    • 1月鉱工業生産     →  +0.9%

    本日の注目イベント

    • 豪   豪1月雇用統計
    • 日   1月貿易収支
    • 中   中国 1月消費者物価指数
    • 中   中国 1月生産者物価指数
    • 欧   ECB議事要旨
    • 米   2月フィラデルフィア連銀景況指数
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   1月景気先行指標総合指数
    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

    前日サウジアラビアなどOPEC3カ国とロシアが原油生産量について協議した
    ことが、これまで減産など、一切協議されないと見られていた産油国の動向に変
    化が表れたと思っていましたが、昨日この合意にイランが支持を表明したことで、
    WTI原油価格が大きく反発しています。

    原油価格はピークの高値から5分の1程度まで下落し、それでも減産を求める声が
    産油国からは上がっておらず、まさに「体力勝負」の状況でした。
    サウジやロシアがひとまずテーブルについたことで、「最初の一歩」を踏み出した
    と見ることができます。今後時間をかけながら「減産」に向け合意形成が図られる
    と思われ、ゴールドマンなどが想定している
    「原油価格は20ドルに」というシナリオも現実的ではなくなってきそうな状況です。

    足元の為替相場は原油価格の動きに翻弄されており、原油価格が下がればリスクオ
    フから円が買われ、反対に上昇すれば、リスクオンから円が売られる展開が続いて
    います。OPECと他の産油国が減産合意に至るにはまだ道のりは遠いとは思いま
    すが、協議のテーブルについたことで、投機的な売りに対する「抑止力」にはなる
    と思われます。

    原油価格の反発を受けてNY株式市場は大幅に反発し、安全資産の債券が売られて
    います。ドル円も欧州時間には113円35銭まで下落した後、114円50銭ま
    でドルが買い戻されるなど、依然として荒っぽい動きは続いていますが、次第に
    113-115円のレンジに収束する気配は見せてきました。
    原油価格と、中国が相場の鍵を握っていますが、その動きに株式市場が乱高下し、
    こちらは為替市場よりも値動きが大きくなっています。

    日経平均株価は、昨日の朝方は160円ほどの上昇を見せた後、上海株が下げると
    一気にマイナスに転じ一時は420円程までマイナス幅を広げる場面もありました。
    原油価格 →株価 → 為替相場が一本の線でつながっている状況です。

    1月のFOMCの議事録が公表されましたが、多くの委員は商品価格の下落や金融
    市場の混乱が米国経済にもたらすリスクが高まっているとの懸念を示していたことが
    明らかになりました。
    ただ利上げのペースについての記述は特になく、今後の経済・金融市場の展開と、
    中期的な経済見通しへの影響に左右されるという内容に留まっています。

    上でも述べたように、相場はやや収斂してきそうな雰囲気になって来ました。
    3月には日米欧で重要な政策会合が開かれ、そこでより金融政策が明確になること
    から、今後はその発表を待つ展開になる可能性も出てきます。
    ボラティリティーも徐々に低下してくると思われますが、神経質な相場はまだまだ
    終わりそうもありません。引き続き慎重な対応が求められます。

    本日は朝方からドルが上昇しており、昨日のNYの高値を超えていけるかどうかが
    焦点です。日本株も300円~500円程度上昇すると見られ、ドルの戻りを確認
    する展開と見ます。

    予想レンジは113円50銭~114円80銭程度とします。

    サウジ、ロシア減産には至らず 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • ドル円は東京タイムに114円台後半までドル高が進んだものの、
      欧州株の下落から、113円台半ばまで反落。その後は米株式が上昇し
      たことを受け、114円近辺まで戻して引ける。

    • ユーロドルは前日の急落から戻したものの、1.11台で方向感は
      なくもみ合い。

    • 株式市場は続伸。売り込まれていた銀行株や小売株が上昇。
      ダウは222ドル高と、引け際に上昇幅を拡大。

    • 債券相場は反落。株価の上昇に加え、アップルの起債計画が重しとなり
      売られる。長期金利は1.77%台まで上昇。

    • 金は32ドル安と大幅に下落。原油価格は31ドル台まで上昇した後反落。
      29ドル台前半まで売られる。

    • 2月NY連銀製造業景気指数 → -16.64

    • 2月NAHB住宅市場指数  → 58

    本日の注目イベント

    • 英   英1月失業率
    • 米   1月住宅着工件数
    • 米   1月建設許可件数
    • 米   1月生産者物価指数
    • 米   1月鉱工業生産
    • 米   FOMC議事録(1月26、27日分)
    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

    昨日の東京市場では株価が続伸し、日経平均株価は一時330円ほど上昇する
    場面があったため、ドル円は114円台後半までドル高が進みました。
    連休明けのNY市場でもう一段のドル高が進み、重要な戻りの節目である
    115円台半ばを試すこともあるかもしれないと思っていましたが、株高にも
    関わらずドル円は113円台での推移に終始しました。原油価格の動きが不安
    定で、リスクオンの流れが広がらなかったことがその理由のようです。

    原油価格は前日、サウジとロシアが協議を行うという報道があり、減産期待
    から30ドル台を回復していました。
    協議はOPEC加盟国のサウジ、カタール、ベネズエラとロシアで行われま
    したが、増産は行わず、生産量の維持では合意しましたが、減産合意には
    至っていません。
    一時は31ドル台まで買われたWTI原油価格でしたが、失望から、
    結局29ドル割れ目前の水準まで反落しています。
    協議に参加した各国は、資産を売却しないことでも合意し、金融市場に
    とっては好材料ですが、原油価格の不安定さが、中国景気と並んで足元では
    最も重要な変動要因であることを、改めて印象付けた
    格好でした。

    先週は111円割れまで急落したドル円でしたが、今のところ戻りも限定的の
    ようです。
    直ぐに110円を試す状況は一旦回避できたようには思いますが、今後も上記
    原油価格の行方と、株価の動向が相場に大きく影響をしてくる構図は変わりま
    せん。
    同時に3月のFOMCで、利上げが出きるのかどうかも相場の方向性に大きく
    関わってきます。本日は1月のFOMCの議事録が公表されます。
    予想通り利上げが見送られたわけですが、中国を含む新興国に対するリスクと、
    米景気の先行きに対する認識がどのようなものかを確認できそうです。

    3月利上げに関して、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、「金融政策が
    どう展開していくか確実な筋道を示すことはできないが、インフレ関連のデータ
    が力強さを増すまで2回目の利上げを待つことが賢明だと分かるかもしれない」と
    述べています。
    同総裁はFOMCでの投票権を持ってはいませんが、地区連銀総裁が
    3月利上げを待つべきとの認識を示したことで、3月の利上げはますます
    遠のいたと思われます。

    3月には、10日のECB理事会を皮切りに、日銀の金融政策決定会合とFO
    MCが相次いで開催されます。
    ECBは思い切った緩和策を打ち出してくると思われます。FRBは今の
    ところ利上げを見送る公算が高いと思われ、後は日銀の出方です。
    先月29日にマイナス金利を導入したものの、その効果は想定通りには表れて
    おらず、むしろ逆効果に働いています。必要ならばさらにマイナス幅を拡大
    すると日銀首脳はけん制してはいますが、果たして市場が株高と円安に進む
    のかは懐疑的です。
    ECBの例もあり、長い目で見たら徐々に円が売られることは十分考えられ
    ますが、足元の相場観は逆方向に向いている印象です。

    ドル円のレンジは113円50銭~114円80銭程度と予想します。

    株高から円売られる 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    海外市場

  • ドル円は東京市場で上昇した流れを受け続伸。

    114円台に乗せた後、原油価格の上昇と堅調な欧州株を

    好感し、114円73銭までドルが買われる。

  • ユーロドルはドラギ総裁の議会証言を受け下落。

    1.12近辺から1.11台半ばまでユーロが売られる。

  • 原油価格は電子取引で続伸し、一時30ドル台を回復。


    本日の注目イベント

    昨日はNY市場がプレジデンツデーのため休場でした。

    ドル円も114円を挟んで動かないと思っていましたが、日本株の急騰を受け、

    欧州株が堅調だったことや、原油価格が一時30ドル台を回復したことで、ド

    ル円も114円73銭辺りまで上昇し、朝7時現在も、ほぼ高値圏で推移して

    います。

    原油価格の上昇は、サウジアラビアの石油相が16日にロシアのエネルギー相

    と石油市場について協議する計画があると報じられたことが背景でした。

    ブルームバーグによると、サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は、ロシアのノバ

    ク・エネルギー相とカタールの首都ドーハで協議する予定です。

    また、この協議にはベネズエラも参加するとも報じられています。

    この報道を受けNYのWTI先物は続伸し、ほぼ1週間ぶりに30ドルを超え

    ています。この日は立会い取引が休場だったため、30ドル15セントまで上

    昇した後、29ドル76セントで電子取引を終えています。

    原油価格の上昇は米国株式市場の上昇につながるため、リスク資産が買われ、

    円安が進む傾向があります。

    そのため、昨日の海外市場では円が相対的に売られ、クロス円でも概ね円安が

    進みました。

    ドルが買われて円が売られたもう一つの理由は、ドラギ総裁の議会証言が挙げ

    られます。同総裁は欧州議会で、金融システムとエネルギー価格の下落を検証

    し、「この二つの要素のいずれかが物価安定に下方向のリスクをもたらせば、

    われわれは行動することをためらわない」と発言しています。ユーロドルはこ

    の発言を受けて、1.11台半ばまでドル買いユーロ安が進みました。

    ドラギ総裁はこれまでも、市場のセンチメントを読み、言葉だけでも市場にか

    なりの影響を与えて来ましたが、昨日もドル安定への効果があったようです。

    ドル円は111円割れから、株価の上昇に歩調を合わせるように、既に4円近

    く値を戻しています。

    本日も円安を好感して、日経平均株価は上昇が見込まれますが、115円03

    銭近辺には「1時間足」の「200日線」があり、目先はここを抜けきれるか

    どうかが焦点です。

    さらに115円台半ばから上には抵抗線も多く存在するため、仮に115円台

    を回復しても、そこでは相当もみ合うことが予想されます。

    昨日取引が再開された上海株式市場では一時3%以上の下落でしたが、引け値

    では小幅安に終わっています。

    まだまだ安定からはほど遠い状況かと判断できます。

    このまま株高とドル高が続くとも思えません。

    昨日、日経平均株価が1000円を超える上昇を見せたのは、如何に先物の空

    売りが積みあがっていたかを端的に表しています。

    新規の買いではなく、ショート筋の買い戻しに過ぎません。

    本日のドル円は113円70銭~115円20銭程度を予想します。


  • ドル円113円台半ばへ反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は小売売上高が予想を上回ったことや、このところの売られ

    過ぎから、ドルを買い戻す動きが強まった。113円54銭までドル高

    が進み、113円30近辺で引ける。

  • ユーロドルでもドル買いユーロ売りが進み、1.12台後半から

    1.1214までユーロドルは下落。

  • 株式市場は6日ぶりに大幅反発。原油が大きく値を戻したことから

    エネルギー株が買い戻される。ダウは313ドル上昇し、1万6000ドルに

    迫る。

  • 債券相場は反落。ドル高、株高が進んだことで、利益確定の売りが

    進んだ。利回りはここ2ヶ月で最大の上昇をみせ、1.74%台で引ける。

  • 金は反落。原油価格はUAEのエネルギー相が、OPECは他の産油国と

    協調する用意があると発言したことに反応し、前日比3ドルを超す上昇で、

    29ドル台半ばまで反発。


  • 1月小売売上高               → +0.2%

  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 90.7


    本日の注目イベント

  • 日   10-12月GDP(速報値)

  • 日   12月鉱工業生産(確定値)

  • 中   中国 1月貿易収支

  • 中   中国 1月マネー・サプライ

  • 欧   ユーロ圏12月貿易収支

  • 欧 ドラギ・ECB総裁、欧州議会で証言

  • 米 株式、債券市場休場 (プレジデンツデー)


    ドル円はようやく下げ止まり、先週末のNY市場では一時113円54銭まで

    ドルが買い戻される場面がありました。

    きっかけは、原油価格の急反発と小売売上高の上振れでした。

    先週、原油価格は再び下げ足を早め前日には26ドル台まで下落し、直近安値

    を更新するのかどうか注目されていましたが、アラブ首長国連邦(UAE)の

    エネルギー相が、OPECには他の産油国と協議をする用意があると発言した

    ことが好感され、急速に買い戻しが進みました。引け値では前日比12.32

    %上昇し、29ドル44セントで取引を終えています。この上昇幅は実に7年

    ぶりのことだそうです。

    原油価格が急反発したことから、NY株式市場はエネルギー株を中心に大幅な

    反発を見せ、ダウは前日比313ドル上昇。S&P500も37ポイントと急

    上昇しています。前日まで6日続落したことから、ショート筋の買い戻しが中心

    の取引だと思われますが、ひとまずは下落が止まりました。

    111円を割り込む水準まで売り込まれたドル円も、113円台半ばまで反発し

    ていますが、こちらもまだ底値を確認したとはいい切れません。

    今年に入って約9円50銭ほど円高が進みましたが、昨年1年間の値幅が10

    円だったことを考えると、その下落スピードがいかに速かったかが分かります。

    一旦は反発しても当然だとは思いますが、下落幅の半値戻しが115円71銭

    になるため、この辺りが一つの目安になろうかと思います。

    急激に円高が進んだことから、黒田総裁をはじめ、要人の発言も増えています。

    先週末の昼ごろ、黒田総裁は首相官邸に入り、安倍首相と会談していますが、

    定例的な会談だったとしか答えていません。

    来週上海で行われる「G20」では、新興国通貨を含めた通貨の安定について

    協議されるとの報道もあります。

    また、中曽日銀副総裁は12日NYでの講演で、「必要があれば金融緩和の質

    ・量をさらに拡大することも可能だ」と発言し、マイナス金利をどこまで下げ

    ることが可能かという質問に対しては「テクニカル的にはマイナス幅の拡大

    は可能だが、その程度については分からない」と答えています。(ブルームバ

    ーグ)

    先週のイエレン議長の議会証言を契機に、ドル売りや株安が強まったと判断で

    きますが、議長が思った以上に米景気の先行きに楽観的だったことがその理由

    の一つに挙げられます。

    3月利上げに関しても、「経済データ次第だ」との姿勢は崩しておらず、雇用

    の拡大は続くとの認識も示しています。」

    確かに雇用はそれ程崩れてはいませんが、反対にそれ以外は相当厳しい数字が

    示されています。個人的には3月の利上げは見送られると予想していますが、

    ここで利上げがあるかないかが、今年春以降の相場の行方を左右すると言って

    も過言ではありません。今後の経済指標がますます注目されます。

    ドル円は今朝8時時点では、先週末のNYの高値近辺で推移しています。

    シカゴ日経平均株価も600円程上昇していることから、本日の日本株は堅調

    に推移すると見られます。

    株価の上昇に伴って、ドル円も114円を試しに行くと予想されますが、本日

    から春節明けの上海株式市場が再開します。この動きにも注意が必要です。

    レンジは112円70銭~114円30銭程度を予想します。


  • ドル円一時111円割れ 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • 世界の金融市場の混乱は続くとの見方から、ドル円は急落。
      一時111円を割り込み、110円99銭まで円買いが進む。
      その後は介入の噂などがあり、113円台まで反発するなど
      乱高下。円は主要16通貨に対して全面高。

    • ユーロドルも荒っぽい動きを見せ、1.1376近辺まで
      上昇した後、1.13台前半まで下げる。ユーロ円は欧州時間に
      126円台前半まで下落。

    • リスク資産からの逃避が進み、株式市場は5日続落。
      銀行株を中心にダウは254ドル下げ、1万5600ドル台に。

    • 債券相場は続伸。リスクオフが一段と進み、長期金利は
      1.65%台まで低下。

    • ドル安の追い風を受け、金は大幅に続伸。約1年ぶりとなる
      1247ドル台まで買われる。一方原油安は止まらず26ドル台

    • 新規失業保険申請件数  → 26.9万件


    本日の注目イベント

    • 独  独10-12月期GDP(速報値)
    • 欧  ユーロ圏10-12月期GDP(速報値)
    • 欧  ユーロ圏12月鉱工業生産
    • 米  1月小売売上高
    • 米  2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

    「イエレン・ショック」とも言うべきでしょうか。
    イエレンFRB議長は議会で証言を行いましたが、期待したほど
    市場安定化へのメッセージはなく、市場はある意味「失望」から、
    円買いドル売り、さらには株式を売って、債券を買う動きを加速
    させています。

    昨日の海外市場でドル円は一気に111円を割りこむ水準まで
    円高が進み、連休前の水準から4円以上もドル安に振れています。
    110円台を付けた後には113円台までドルが買い戻され、
    市場では「介入」の噂も出たようですが、実際には確認されて
    いません。
    ただ、これだけ短期間に円高が進んでいることを考えれば、
    110円を割り込んだら「口先介入」か「レート・チェック」は
    十分あり得ると思われます。

    イエレン議長は議会で、市場の混乱には配慮する姿勢は見せたも
    のの、「米経済は拡大が続く」と述べ、「雇用は力強さを増す」
    などとも発言し、経済データ次第では利上げのぺースを「減速」
    させるのが適当と述べるに留まりました。
    これらの発言は、足元の混乱を治めるには十分でないとの見方から、
    各市場では「リスク・オフ」の流れがさらに加速する形になりました。

    個人的にはもっと突っ込んだ発言を期待していただけに、
    「ハト派」のイエレン議長にしては、やや失望感が残ります。
    ECBが動き、その後は、成功はしていませんが日銀も行動を
    起こしました。
    イエレン議長には足並みを揃え、「最後のアンカー」としての期待を
    していましたが、残念です。

    その後の市場の混乱ぶりを見れば、その期待が大きかったことも
    わかります。
    ドル円は2014年10月の「サプライズ緩和」時点の水準に戻って
    おり、NYダウは約2年ぶりのレベルに沈み、原油価格は12年半ぶり
    に26ドル台前半まで売られています。
    ドルが急速に売られたことで、金価格は昨日だけで53ドルも上昇し、
    こちらは1年ぶりの高値です。
    リスク回避が急速に進み、「安全・安定」への姿勢が一段と強まった
    結果です。

    このままでは、今日の日経平均株価も再び大きく下落しそうです。
    仮に今日1万5000円割れを試すようだと、昨年の高値から
    5000円以上も下げることになり、アベノミクスも「振り出し」に
    戻ることになります。
    利上げを決めた米国の株式市場よりも、マイナス金利を導入した
    日本株の方が大幅に下げるという現象は理論的には理解できません。
    日本株に独自の脆弱性があるとしか思えません。

    上でも述べたように、110円を割り込むようなら何らかの介入を
    示唆する動きがあるかもしれません。しかし、それに期待しすぎる
    のは危険です。
    日本単独で市場介入しても、初回はサプライズで効果が見られる
    かもしれませんが、その効果は限定的だからです。
    為替も、株も極めて投機的になっていると言えます。
    様子見も含めて、慎重な対応が求められます。
    本日の予想レンジは111円~113円50銭と、NYのレンジ
    幅が意識されます。

    ============================
    今年に入って株価が急落していますが、その中でも株価が
    それ程極端に下げない銘柄もあります。
    ブルームバーグが調べたところ、女性の取締役の比率が
    高い企業や、女性管理職比率のの高い企業の方が、比較的
    株価が安定しているそうです。
    女性に優しい企業は、株主にも優しいということでしょうか。

    良い週末を・・・・・。

    市場の混乱続く 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 日本株の急落で114円台前半まで下落したドル円は115円台を

    回復したものの、米金利や原油価格の下落から114円33銭まで

    押し戻される。その後、株価が下げ幅を縮小したことで再び115円台に

    戻して引ける。

  • ユーロドルは続伸。ドル安が進んだことで、約3ヶ月ぶりとなる

    1.13台前半までユーロが買われる。

  • 株式市場は小幅に続落。原油価格の下落からエネルギーやテクノロジー株

    が売られた。ダウは12ドル安と下げ幅を縮小して取引を終える。

  • 債券相場は続伸。日欧で金利低下が進んだことから米国債も買われた。

    長期金利は1.72%台まで低下。

  • 金は小幅に続伸。原油価格は供給過剰が意識され大幅安。約3週間ぶりに

    28ドルを割り込む。

    本日の注目イベント

  • 中   中国1月マネーサプライ

  • 英   英12月鉱工業生産

  • 米   1月財政収支

  • 米   イエレン議長、下院で議会証言

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


    市場の混乱はさらに増幅され、昨日の東京時間では「リスクオフ」が一段と進み、長

    期金利がついにマイナスにまで低下して、一時はマイナス0.035%まで債券が買

    われました。日銀による量的緩和がそもそも行われている状況下に、安全資産の国債

    を購入しようという動きが加わったためです。

    そのドライバーとなったのが、円高と株安でした。

    昨日もこの欄で述べたように、115円を割り込むとスピード感を伴って下落が加速

    し、昼前には114円20銭まで円が買われました。

    株式市場では、歩調を合わせるように株安が進み、一時は前日比950円ほど下げ、

    引け値でも918円安と、今年最大の下げ幅を記録しています。

    「マイナス金利、円高、株安」これらが何を示唆しているのか、専門家のわれわれが

    汲み取らなければならないはずです。

    多くの個人投資家が考えているのが、長い目で見たら「絶好の買い場だとは思うけど、

    怖くて買えない」そんな状況ではないでしょうか。

    そもそも、既に含み損を抱えていることも買いをためらわせる理由になっています。

    ただ、冷静にチャートを眺めると、こちらは既に下落を示唆する形状に変わっていま

    す。ドル円は114円台前半まで売り込まれたことから、110円を目指している可

    能性もあります。「下げたら買う」のではなく、「戻したら売る」相場展開に換わっ

    ている可能性があるかもしれません。

    個人的には今年1年を見た場合、ドル円は125円程度まで反発することがあると予

    想していましたが、年初来から続く、原油安、株安、あるいは中国景気の鈍化に加え、

    米国の景気そのものが怪しくなったことが「誤算」でした。

    米景気については、昨年第四半期からその兆候はありましたが、12月のFOMCで

    は約10年ぶりの利上げを決めたことで、FRBが米景気の先行きに自信を持ってい

    る証左だと判断しました。

    さらにその時点でのドットチャートでは2016年には4回の利上げも想定されて

    いました。

    事実イエレン議長は、「米景気の強さに確信を持った」というコメントを残していま

    す。米国が緩やかな利上げを継続する限り、ドルは底堅いと考えたわけです。

    しかし上述のように、状況は一変しています。

    世界的に低金利が拡大し、それに追い討ちをかけるように先月末の日銀の「マイナス

    金利導入」でした。短期から長期にわたるイールド・カーブを低下させ、景気を刺激

    することと、市中銀行を通じて資金を市場に供給することを目指したものでした。

    結果的には日本の金利は昨日のように、10年債までもがマイナスになり、日米金利

    差の拡大からドル高円安に振れるとのシナリオがあったものの、米国の金利もそれ以

    上に低下したことから、単純に「リスクオフ」が強まっただけでした。

    日本は過去に例のない「マイナス金利導入」を実施しましたが、これが正しかったか、

    間違いだったかは今後歴史が証明してくれることにはなりますが、この影響が個人預

    金にも本格的に出るようだと、想定外の動きがあるかもしれません。

    1700兆円ある個人資産がどの方向へ向うのか、じっくり見極める必要があります。

    本日は夜中の12時にイエレン議長の議会証言があります。

    足元の金融市場の混乱は米国の利上げと無関係ではありません。

    ここは議長としても混乱を鎮静化させるためのメッセージが必要です。

    「利上げは一旦棚上げ」という意味合いにつながるようなメッセージを期待したいと

    思います。予想レンジは114円~116円程度と見ますが、引き続きボラの高い展

    開が想定されます。


  • ドル円115円台前半まで急落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は急落。株価の下落や原油価格の下落に円買いが強まり

    115円17銭近辺まで円高が進む。東京市場では117円台半ば

    までドルの買戻しが進んだが、リスク回避から安全通貨の円が全面高に。

  • 円高が進んだことでユーロも買われ、ユーロドルは1.1216

    あたりまで上昇したが勢いはなく、1.11台後半に押し戻される。

  • 株式市場は続落。ナスダック指数は一時3.5%下げたが、その後は

    下げ渋る。ダウは177ドル下げ、1万6000ドル台に。

  • 債券相場は大幅に続伸。株安、原油安を背景に買いが続き、長期金利は

    1.74%まで急低下。

  • ドルが売られたことで金は大幅続伸し、一時は1200ドル台に乗せる。

    原油価格はサウジとべネズエラの石油相会談で減産合意に至らなかった

    ことから29ドル台に続落。


  • 1月労働市場情勢指数(LMCI) → 0.4

    本日の注目イベント

  • 独   独12月貿易収支

  • 独   独12月経常収支

  • 英   英12月貿易収支

  • 米   オバマ大統領が予算教書を議会に提出


    ドル円はついに2014年11月以来の115円台前半まで下落して来ました。

    欧米の株価が急落し、NYダウは一時400ドルを超える下げを見せるなど、

    リスクオフが急速に高まり安全資産の債券が買われたことから長期金利が急低

    下し、為替では安全通貨の円が選好される流れです。円は主要通貨に対してほ

    ぼ全面高の様相です。

    2014年以来ドル円は115円台を割り込んではいません。

    それだけに、115円は極めて重要な水準であると、これまでも何度も述べて

    きましたが、どうやら115円割れを試しに行く環境が整ったようです。

    原油価格が再び30ドルの大台を割り込み、日米の株式市場では下げが止まり

    ません。米長期金利もほぼ1年ぶりに1.74%台まで低下して来ました。

    1月29日には日銀がマイナス金利導入を決め、121円70銭までドルが反

    発したものの、その効果も続かず、1週間も持たず115円台に入って来まし

    た。115円前後にはストップロスのドル売りや、オプション絡みのドル売り

    もあると予想されます。この水準を明確に割り込むと、スピード感を伴って、

    かなりの水準まで円が買われると考えられます。

    1月29日のマイナス金利導入前には、ドル円115円と日経平均株価1万5

    000円台が、追加緩和実施のレベルではないかとの見方がありました。

    しかし日銀も既に動いてしまった以上、仮にこの水準に達してもそう簡単には

    動けません。そうなると、この混乱を安定させるにはFRBが行動を起こすし

    かありません。

    明日のイエレン議長の議会証言がますます注目されます。

    議長は、3月利上げの可能性は維持しておきたいと思われますが、足元の混乱

    を考えると、株価のさらなる下落を止めるためにも、利上げを一旦棚上げす

    るといった内容のコメントが必要でしょう。そこまで明確ではないとしても、

    金利は当面低水準で推移するといった見通しが必要です。

    テクニカルを観ると、115円は心理的な節目ですが、週足の「雲の下限」が

    114円70銭辺りにあり、ここが重要なポイントになろうかと思います。

    もしここを割り込むようだと、週足の120日線がある112円73銭あたりま

    ではこれと言ったサポートは見当たりません。

    また、週足の「MACD」でも2012年末以来となる「マイナス圏」に入って

    います。ドルの下落傾向を示していると見られますが、明日からのイエレン議長

    の議会証言を控えて、ポジションメイクは難しいところです。

    本日の予想レンジは114円50銭~116円50銭といったところでしょうか。

    1日で2円以上も値幅がある中、レンジ予想そのものも難しい状況です。

    日経平均株価が500円を超える下げを見せるようだと、115円を試す動きも

    予想されます。


  • 米雇用統計結果はまちまち 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は雇用統計受け、一旦ドルが売られる場面もあり、

    116円台前半まで下げたが、その後は反発。ただ、株価や

    原油価格が下落したことでドル売りが強まり、116円90銭

    前後で引ける。

  • ユーロドルも1.10台目前までユーロが売られたが、その後に

    買い戻しが入り、1.1250までユーロ高が進む場面も。

  • 株式市場は反落。テクノロジー株が大幅に下げダウは211ドル安。

    ナスダックも前日比3.4%下げ、4024ポイントで引ける。

  • 債券相場はまちまち。雇用統計では賃金が上昇していたことで、

    3月の利上げ観測がやや高まり2年債が上昇。一方10年債は買われ、

    長期金利は1.83%台まで低下。

  • 金は小幅に続伸し、原油は続落。


  • 1月失業率         → 4.9%

  • 1月非農業部門雇用者数   → 15.1万人

    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融会合における主な意見(1月28.29日分)

  • 日   1月景気ウォッチャー調査

  • 日   12月貿易収支

  • 日   12月国際収支

  • 独   独12月鉱工業生産

  • 米   1月労働市場情勢指数(LMCI)

  • 加   カナダ1月住宅着工件数

  • 加   カナダ1月建設許可件数

    1月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想の19万人に対して、15.1

    万人と大幅に下回ったものの、失業率は4.9%と、2008年のリーマンショ

    ック後最低を記録し、完全雇用に近い状況でした。さらに平均賃金は前月比+0

    .5%だったことで、市場の反応は上下に振れ、相場の方向性が掴みにくく、難

    しい展開でした。

    雇用者数は、12月分が速報値より下方修正され、11月分は上方修正されまし

    たが、直近3ヶ月平均では23万人程度の増加で、「それほど悪くない」という

    声が多かったような印象です。事実、雇用統計の内容全体を見渡すと、労働時間

    も伸びており、1月の雇用者数が減少したというだけでは「3月の利上げはない」

    とは決め付けられず、政策金利を敏感に反映する2年債は下落し、利回りは上昇

    しています。

    ドル円は発表直後に116円29銭までドル売りが進みましたが、その後は11

    7円台半ばまで買われる場面もありましたが、今回も115円という極めて重要

    な節目のトライななく、115-120円のレンジが維持されたと見られます。

    原油価格は依然として上値の重い展開ですが、昨日7日にはサウジアラビアの石

    油鉱物資源相がベネズエラのデルピノ石油・鉱物相と、石油市場を安定させるた

    めの協調手段について協議し、成果があったと語っています。(ブルームバーグ)

    ただ、その具体策については明らかにしていないようです。

    また、中国では「春節」を迎え、多くの人が海外に出かけるようです。

    ビザの発行件数からすると、今年は昨年よりも多くの旅行者が日本を訪れるとの

    見方もあります。これまで以上の「爆買い」があれば、日本株のサポート材料に

    なり期待も高まります。

    今週最も注目を集めるのが、10日からのイエレン議長の議会証言です。

    年明けからの原油安と中国景気への不安が、市場を混乱させています。

    これまでにも何人かの米地区連銀総裁は、世界景気が米国に与える影響を注視し

    なければならないとの認識を示してきました。

    イエレン議長がこれら一連の認識に歩調を合わせ、3月利上げに対して、その可

    能性に否定的な意見を述べるかどうかが注目されます。

    イエレン議長は昨年12月の利上げを決めた際には、米景気の持続性には確信を

    持てたといったコメントを残しました。それから約2ヵ月、原油安と中国景気の

    不透明感があったものの、米景気そのものにも暗雲がたち込めてきたことも事実

    です。これらに対して議長がどのような認識を示すのかがポイントになりますが、

    恐らく、米景気の先行きについては市場が予想するほど悲観的な見方は示さない

    と思います。

    同時に、米景気に与えるリスクについては注意深く見ていくといったコメントも

    加えることになろうかと予想します。

    仮に「利上げはしばらく棚上げ」といった内容になると、株式市場は好感します

    が、米金利が低下しドルが売られることになるかもしれません。

    本日は雇用統計後の余韻もあり神経質な展開が予想されます。

    レンジは116円30銭~117円50銭程度を予想します。


  • ドル対円、ユーロで大きく下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

    ドル円はFRBの利上げ観測が後退する中、ジリジリと値を下げ
    116円53銭前後まで売られる。日欧中銀の金融政策でも為替市場を
    左右できないとの見方も浮上。
    ドル安からユーロドルは一段高。ドラギ総裁が追加緩和の可能性を示唆した
    ものの、ドル安の流れが優りユーロドルは約3か月ぶりに。1.1239まで
    ユ-ロ高が進行。

    株式市場は続伸。ドル安が進んでいることから、米グローバル企業の
    業績に明るい見通しが広がり、ダウは79ドル上昇。
    債券相場は反発。3月の利上げ観測が後退してきたことが背景となり
    長期金利は1.84%台まで低下。
    金はドルが売られたことでさらに上昇し1157ドルまで買われる。
    原油は小幅に反落。


    新規失業保険申請件数  → 28.5万人
    12月耐久財受注    → -5.0%

    本日の注目イベント

    豪   RBA四半期金融政策報告
    豪   豪12月小売売上高
    米   1月雇用統計

    ドル安がさらに進み、ドル円は丁度1週間前の「マイナス金利導入」を決定する前の
    水準を大きく下回ってきました。
    ユーロドルも昨年10月22日以来となる1.12台までドル安ユーロ高が進み、ドル
    全面安の展開です。
    相当ドルの地合いが悪くなっていると思われます。
    特に昨日は、それほど決定的なドル売り材料が出たわけでもなく、週間失業保険申
    請件数がやや増加傾向を見せた程度でした。ドル安が進んだ背景には、米景気そ
    のものがピ-クアウトしたとの見方が強まっていることが挙げられます。

    製造業だけではなく、前日発表されたISM非製造業も息切れを見せはじめました。
    ダドリーNY連銀総裁もそうした状況を踏まえ、利上げには慎重な考えを示していま
    す。
    昨日もダラス連銀のカプラン総裁は、「3月の会合で金利についてどのような決定を
    下すのか判断するのは時期尚早だ」としながも、「不透明な世界見通しが米国の雇
    用やインフレにおよぼす影響を見極めている」と語っています。
    このように、3月の利上げが世界景気の不透明感に加え、米経済指標の伸びに鈍
    化の兆しが見えてきたことから、利上げには慎重な見方が増えています。

    ドル円は「マイナス金利導入」時の121円台から、連日1円づつ大台替えを見せてい
    ます。昨日は、ユーロドルでのユーロ高に引っ張られた面もあろうかと思いますが、
    116円53銭まで円が買われており、ユーロとの対比で見れば、必ずしも「安全通貨
    の円」が買われたわけではありません。
    事実、円が買われた材料の主因であったWTI原油価格は26ドル台の安値を記録し
    た後は、30ドルを挟んで小康状態が続いています。
    ここはやはり年内の米利上げの回数が、当初想定された4回を大きく下回るという見
    方の台頭による「ドル安」というふうに見るべきでしょう。

    116円台に突入したドル円の目先のサポートは、先月20日に記録した115円98銭
    ということになり、116円前後が重要なポイントになると考えます。
    以前から述べているように、115円を割り込むとドルが急落する恐れもあります。
    今夜の雇用統計が、そのきっけになるのか、あるいは好調な雇用が確認され、116円
    台がしっかり維持され次の展開に移るのか注目されます。
    因みに事前予想では、失業率は5.0%、非農業部門雇用者数は19万人程度と見ら
    れています

    市場はややドル安方向にバイアスが掛かっていると見られます。
    オプションのプレミアムの差から見たリスク・リバーサルも、ドルの先安観を見せています。
    本日は雇用統計を踏まえて115~117円80銭程度とワイドに予想しますが、ドルの下落
    には注意が必要です。

    米経済指標を受けドル円117円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は米経済指標の悪化から売りが強まり下落。119円を割り込むと

    ドル売りが加速し、117円割れ目前までドル安が進む場面も。

  • ユーロドルもドル安から急伸。昨年10月下旬以来の高値となる1.1145

    近辺までユーロ高が進む。

  • 株式市場は乱高下。ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことから

    大きく売られたが、原油価格が反発したことからダウは188ドル高で取引を

    終える。ナスダックは12ポイント下落。

  • 債券相場は反落。株価が上昇したことや、連日の高値更新から利益確定の

    売りに押された。長期金利は1.88%台まで上昇。

  • 金はドル安の影響から連日で高値を更新し、1141ドル台に。

    原油価格は買戻しが優勢となり2ドル40セント上昇し、32ドル台を回復。


  • 1月ADP雇用者数     → 20.5万人

  • 1月ISM非製造業景況指数 → 53.5


    本日の注目イベント少し大きい文字

  • 英   BOE金融政策発表

  • 英   BOE、四半期物価報告

  • 英   BOE議事録

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   12月耐久財受注


    ドル円は一気に117円割れ目前の水準まで売られ、ユ-ロドルも1.1145

    近辺まで買われ、ドル安が急速に進みました。

    昨日発表された1月のISM非製造業景況指数が「53.5」と、節目の「50」

    は維持したものの、市場予想を下回ったことが直接の原因でした。

    この指標は本来、ここまで相場に影響を与えない、どちらかと言えば注目度の低

    い「地味な指標」だったにも関わらず、ここまで反応したということは、それだ

    け市場が不安定になっており、だれも先行きを見通せない状況だということです。

    今朝7時過ぎには118円台を回復し、底値から1円以上の反発を見せています。

    製造業の減速は鮮明ですが、昨日は頼みの非製造業も先行きが不透明になったこ

    とで、米景気そのものへの懸念からドルが売られました。このままでは3月利上

    げはできないとの見方も台頭し、米金利の低下につながることで、株高、ドル安

    が進み、これまでの株高→ドル高の構図にやや変化が見られました。

    原油安、株安の影響を受けて米経済の先行きに暗雲が立ち込めている状況ですが、

    それでもFRBは景気の先行きには自信を持っていました。

    1月のFOMC声明文では、世界経済と金融情勢を「注視している」との文言を

    盛り込んでいましたが、利上げを決めた昨年12月時点の景気見通しからは、情

    勢が明らかに変化しています。NY連銀のダドリー総裁は昨日マーケットニュー

    ス(MNI)とのインタビューで、「昨年12月の会合時点に比べ、金融状況は

    大幅に引き締まっている」とコメントし、「このため3月会合の時点で、こうし

    た状況が続くなら、金融政策決定にあたって、それを考慮しなければならないだ

    ろう」と述べています。(ブルームバーグ)。

    状況によっては3月利上を見送る可能性があることを示唆したとも受け取れます。

    先週末、日銀がマイナス金利を導入する前のドル円は118円台半ばでした。そ

    の後一気に121円70銭までドルが買われましたが、やはりその賞味期限は1

    週間もなかったようです。ドル円は117円06銭までドル安が進み、政策決定

    前の水準を完全に下回ってきました。やはり下落時のスピードは早いという印象

    ですが、ここまで来ると再び重要な節目である115円が意識されてきます。

    黒田総裁は昨日の講演で、「必要ならばさらに金利を引き下げる」と発言し、日

    銀の緩和策の手詰まりを否定しています。

    マイナス金利導入をきっかけに、国債の利回りは急低下し、昨日は長期金利が0.

    45%台まで低下し、連日低水準を更新しています。

    セカンダリー・マーケットでは残存9年までもが、マイナス金利になっています。

    足元ではマイナス金利導入の限界がささやかれているのも事実ですが、昨日もこ

    の欄で述べた様に、国内の資金は行き場がなくなっています。

    日本国債は安全ですが、日銀が大量に購入していることもあり、そうは資金を向

    けらません。海外の国債や株を買うなど、その手段は限られてきました。

    円高がさらに進めば、上述のようにマイナス金利の拡大の可能性も高まります。

    これらの状況はいずれは、ジワジワと為替相場にも効いてくると予想しています

    が、原油価格や中国不安に加え、さらに米景気の不透明感も課題となって来まし

    た。ますます相場の先行きを読むことが難しくなって来ています。

    連日NY時間に入ると値幅が大きくなり、レンジ予想も簡単ではありません。

    そんな中、あえて予想をすれば117円30銭~118円80銭程度と見ますが、

    これはあくまでも参考程度に留めていただきたいと思います。


  • ドル円再び120円を割り込む 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • ドル円は再び原油価格の急落に始まり、株価の大幅下落に
      円買いが強まり、120円を割り込む。

    • レンジ取引が続いているユーロドルは1.0940まで買われる。

    • 株式市場は大幅に下落。原油価格が30ドルを割り込んだことで
      エネルギー株が売られ、金融株も値を崩す。ダウは一時340ドルを
      超える下落を見せたが、引けでも295ドルと大幅安。

    • 再びリスクオフ・モードが強まり、債券価格は大幅に上昇。
      長期金利は直近の最低水準を下回り、1.85%台まで低下。

    • 金は小幅に反落。原油価格は減産で足並みを揃えるのは難しいとの
      観測から下げ、再び節目の30ドルを割り込む。

    本日の注目イベント

    • 豪   豪12月貿易収支
    • 豪   豪12月住宅建設許可
    • 英   英1月サービス業PMI
    • 欧   ユーロ圏12月小売売上高
    • 米   1月ADP雇用者数
    • 米   1月ISM非製造業景況指数

    日銀の「マイナス金利導入」の賞味期限はそれほど長くはなかったようです。
    先週末のマイナス金利決定後、円売りと株高が急速に強まり、ドル円は121円70銭まで
    一気に上昇。日経平均株価の方も、1万7800円台まで急回復し、それなりに効果はあった
    ものの、その流れも昨日のNY原油先物市場でのWTI原油価格急落で、早くも修正を余儀な
    くされて来ました。

    昨日はリスクオフのモードが再び強まったことから円が安全逃避先として選好され、主要
    通貨に対して円高が進んでいます。
    日銀のサプライズ演出も、どこまで日本の景気浮揚に役立つのか疑問視する声も出ており、
    仮にこのままずるずると元の水準に戻ると、今度は政策の手詰まり観測も広がり、日銀に
    とっても正念場を迎えることになります。

    昨日のリスクオフ・モードは再び原油価格の大幅下落が引き金だったようです。
    OPECとロシアで減産に向けた交渉が行われるとの報道もありましたが、減産への協調は
    できないのではとの見方が広がり、さらに米原油在庫が拡大しているとの観測も原油価格を
    押し下げました。原油価格の下落は供給過剰と需要が低迷しているという構造的な問題が
    根底にあり、これが払拭されない限り、下落圧力は続くといった専門家の指摘もあります。

    ドル円は先月20日に116円を割り込み、115円98銭までドル安が進行しましたが、
    その後は下げ渋り、日銀のマイナス金利導入をきっかに121円70銭まで反発しました。
    この間の上げ幅は5円72銭ということになり、この値幅でフィボナッチ・リトレースメントを
    計算してみると、最初のサポートは高値から38.2%戻しの119円52銭前後ということに
    なります。さらにその水準が抜けた場合には、半値戻しの118円84銭前後という水準が
    導き出されます。

    また今回の急反発でも121円70銭で上昇を止められましたが、そこには日足の移動平均
    線の200日が機能していました。
    その移動平均線を見てみると、「1時間足」の200日線では119円24銭、さらに「4時間
    足」の52日線でも119円29銭にサポートがあり、同時に200日線も119円18銭にあり
    ます。119円台前半が重要なサポートレベルであることを示していると見られます。

    個人的にはこのまま元の水準である115円台に戻るとは考えていませんが、まだ先週の
    「マイナス金利導入」を消化しきれていない状況かと思います。
    日本の長期金利が0.05%まで低下し、今朝の報道では法人の普通預金口座から手数
    料を取ることも検討されている状況です。
    異次元の金融緩和が長く続いた結果、待機資金はかなりじゃぶじゃぶです。
    これらの資金がリスクをとって外に出て行くことは十分考えられます。
    目先のドルの底値は限られると予想していますが、原油価格という「最大の相場
    かく乱要因」があるのも事実です。
    1月に続き、2月も混乱は必至のようです。

    本日は黒田日銀総裁の講演があります。ここではマイナス金利導入の効果が強調され、さらに
    必要ならマイナス幅を拡大することもあり得る、とのコメントもあるのではないかと予想してます。

    予想レンジは119円~120円50銭程度を見ています。

    原油価格下落でドルの上値重い 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 121円台で堅調に推移していたドル円は、経済指標が不調で

    原油価格が31ドル台まで下げたことから120円68銭まで下落。

    ただその後は底堅く121円前後まで戻して取引を終える。

  • ユーロドルは1.09台前半まで買われたが、ドラギ総裁の議会証言

    を受けて1.08台半ばまで値を下げる。

  • 債券相場は反落。前日の急騰から利益確定の売りに押される。

    長期金利は1.95%台に上昇。

  • 株式市場はプラスマイナスを繰り返しまちまち。ダウは原油価格の

    下落もあり、17ドル下げたが、ナスダックは6ポイント高い。

  • 金は続伸し約3ヶ月ぶりの高値。一方原油は中国のPMIの

    悪化などもあり、2ドル下げ31ドル台に。


  • 12月個人所得         → +0.3%

  • 12月個人支出         → 0.0%

  • 12月PCEコアデフレーター  → +1.4%

  • 1月ISM製造業景況指数    → 48.2


    本日の注目イベント

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット

  • 日   1月マネタリーベース

  • 独   独1月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏12月生産者物価指数

  • 欧   ユーロ圏12月失業率

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

  • 米  企業決算 → ダウ・ケミカル、エクソンモービル、ファイザー


    ドル円は先週末のマイナス金利導入の影響も残り121円台で堅調に推移した

    ものの、先週末のNY市場で付けた121円台後半を試す動きでもなく、次の

    材料を探す展開でした。それでもやはり、相場の行方を決める重要な材料であ

    る原油価格が値を下げると、121円台を割り込み、120円68銭まで下げ

    る場面もありました。

    WTI原油価格は週明けのNY市場で、インドネシアがOPECに再加盟した

    こともあり、昨年12月の産油量は、日量3311万バレルと増加していたこ

    とが嫌気され、先週末比2ドルの急落でした。昨日発表された中国のPMIが

    予想を下回ったことも売り材料と見られたようです。

    先週末の金融政策会合で決定した「マイナス金利」の影響は昨日の債券市場に

    も大きな影響を与え、10年国債の利回りは、ついに0.05%まで低下して

    きました。

    既に、5年債まではネガティブ金利になっており、国債を購入したら金利を支

    払らわなければならない、異常な状況です。

    決定会合前の長期金利の水準が0.19%前後だったことを考えると急低下と

    言え、この影響は銀行預金やMMF、さらには住宅ローンの金利にも影響を及

    ぼします。単純に言えば、お金を持っている人にはマイナスで、借金をしてい

    る人にはプラスだということです。

    お金を運用する機関投資家にとっても厳しい環境が続きます。

    このままでいけば10年債までもがマイナス金利になる可能性が高く、ここか

    らはトランプの「ババ抜き」の世界に入ると見ています。

    機関投資家は国内には安全で利回りの高いものはなく、価格リスクをとって

    株式市場への運用をさらに増やすか、あるいは為替リスクをとって海外へ出

    て行くしか方法はありません。量的緩和を進めている日銀にとっても、年間8

    0兆円もの国債を市場から購入しているわけで、ここからはかなりのリスクが

    残ることになりそうです。

    このまま国債の価格が上昇し、金利が低下し続けることはありません。

    かつて「高所恐怖症」という言葉が頻繁に使われたことがありましたが、足元

    の水準はかなりの「高所」であることは間違いないと思われます。

    このように、多くの機関投資家などが為替リスクを取って外物に投資をしなけ

    ればならないことで、ドル円は再び125円に向かうという見方もでてきたよ

    うですが、原油価格と、中国景気の先行き、あるいは昨日のISM製造業に見

    られた様に、米景気そのものへの懸念も残ります。このことが今後の米利上

    げ回数に直接つながってくるだけに、目が離せません。

    フィッシャーFRB副議長は昨日の講演で、「最近の金融市場の混乱や中国を

    巡る不透明感が米経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、

    米金融政策当局は次の行動を決められない」と述べており、まだ安心してドル

    を買えばいいというわけではないようです。

    日銀の「サプライズ」がどこまで効果を維持できるのかをしっかりと見極める

    必要があります。先ずは120円台が維持されるかどうかですが、120円が

    底堅く、維持されるようなら120-125円のレンジに戻ったと言えるかも

    しれません。

    本日のドル円は120円40銭~121円40銭程度と見ます。


  • 日銀政策変更を受けドル円急騰 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 日銀が金融会合でマイナス金利の導入を決めたことで

    ドル円は急騰。NYでは121円70銭までドルが買われ、

    121円前半で越週。

  • ユーロドルもドル買いユーロ売りが進んだが、ユーロ円の

    買い戻しなどもあり、1.08台は割り込めず。

  • 株式市場は大幅に続伸。日銀の決定を好感し株価は急上昇。

    ダウは400ドル近い上昇を見せ、1万6400ドル台を回復。

  • 債券相場は続伸。日銀の決定を受け世界的に低金利が続く

    との見方から買い物を集める。長期金利は1.92%まで低下し

    約4ヶ月ぶりの低水準を記録。

  • 金は小幅に続伸し、原油価格も上昇。


  • 10-12月GDP(速報値)        → +0.7%

  • 1月シカゴ購買部協会景気指数        → 55.6

  • 1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 92.0

     
    本日の注目イベント

  • 中   中国1月製造業PMI

  • 中   中国1月非製造業PMI

  • 中   中国1月財新製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏12月製造業PMI(改定値)

  • 英   英12月製造業PMI

  • 米   12月個人所得

  • 米   12月個人支出

  • 米   12月PCEコアデフレーター

  • 米   1月ISM製造業景況指数

  • 米   フィッシャー・FRB副議長講演


    先週金曜日、とうとう日銀は動きました。

    追加緩和はなかったものの、日銀に預ける預金に対して「マイナス0.1%」

    を適用する政策を導入しました。

    この政策は、予想された選択肢の一つに挙げられてはいましたが、総裁はこれ

    まで導入には明確に否定していたことから、結果的には「サプライズ」として

    市場に受け止められたようです。

    金曜日の午後に発表されると、ドル買い円売りが進み、121円44銭までド

    ルが急騰しましたが、そこからは再び2円ほど落とされ119円台前半まで売

    られる場面もありました。日経平均株価も500円ほど上昇した後、マイナス

    200円を超える場面もあり、このあたりが前回の追加緩和決定時とは大きく

    異なり、市場への影響を懐疑的に見る向きも多かったことを示しています。

    欧州を経て、NY市場まで見渡せば、結果的には市場を落ち着かせる効果は十

    分ありました。マイナス金利導入に反応して日本国債は買われ、長期金利は0.

    1%を割り込み。0.09%台まで急落し、過去最低を更新しています。

    これが世界的にも金利が低下するとの観測を強め、欧州各国の国債も軒並み上

    昇し、米長期金利も約4ヶ月振りの低水準を付けています。

    筆者は今回追加緩和はないとみていましたが、それでもない場合のドルの下落

    は限定的で、政策変更があった場合のドル上昇リスクの方がが高いと予想をし

    ましたが、これで121円台を回復し、昨年12月22日以来のドル高水準に

    戻っています。

    ここからさらに上昇して125円に向うのか、それとも再び120円以下に押

    し戻されるのか、もう少し状況を見極める必要がありますが、125円に戻る

    のは、元に戻って、原油価格の安定と中国の先行き不安が払拭される必要があ

    り、そう簡単ではないと思われます。

    今週は中国の経済指標が多く発表されることから、その影響もありそうです。

    一方で国内の機関投資家にとって、10年国債でも0.1%を割り込んだ金利

    水準を考えると、非常に運用環境が厳しくなっていると言わざるを得ません。

    そのため、リスクをとって資金を株式市場に向けるのか、あるいはより高利回

    りを求めて海外に資金を向けるのかということになり、ここからドル高株高も

    想定できなくはありません。

    日銀が想定していることの一つには、このようにドル高が安定的に続き、輸入

    物価を押し上げる効果と、ドル高によって企業業績を押し上げ、今春の賃上げ

    に結び付けたいことにもあるようです。

    日銀が動き、その前にはECBが3月の追加緩和を示唆し、さらにFRBは3

    月に利上げを行うのか、見送るのか、ニュートラルな姿勢を見せ、今後の世界

    景気には注視するとの声明文を発表しています。

    2016年も、結局中銀の金融政策に一喜一憂する展開は変わらず、2013

    年以降続いています。中国をはじめ、新興国の景気後退が低金利を導いたとも

    言えますが、この間に新興国の景気がある程度好転するのかどうかは予断を許

    しません。

    引き続き不安定な相場展開が予想されます。

    慎重な対応と、リスクコントロールを徹底するしかありません。

    本日は日経平均株価が続伸すると予想され、その際にドルがどこまで買われる

    のかに注目です。

    予想レンジは120円50銭~122円程度と見ます。


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    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
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