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米利上げペース鈍化にドル安株高 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 前日のイエレン発言の影響が残り、ドル円は夕方には112円近辺まで

    下落。NYでは112円前半から半ばで推移し、動意に乏しかった。

  • ユーロドルは続伸。米利上げペースがさらに遅くなるとの見方から

    ドル売り、ユーロ買いが優勢となり1.1365まで上昇。

  • 株式市場は続伸。4月利上げの可能性が低下し、株式には買い安心感が

    広がる。ダウは4日続伸し、1万7700ドル台を回復。

  • 債券相場は30年債を中心に反落。明日の雇用統計を前に、取引は

    盛り上がらず。長期金利は小幅に上昇し1.82%台に。

  • 金は反落。原油は朝方は売られたが小幅に反発して引ける。


  •  3月ADP雇用者数 →  20.0万人

    本日の注目イベント

  • 独   独2月小売売上高

  • 独   独3月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)

  • 英   英10-12月期GDP(確報値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   3月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演


    前日のイエレン議長の発言を材料に、引き続き株価は上昇しドルが売られる

    展開です。ドル円は昨日の夕方には112円近辺まで売られ、下値を試す流

    れになっています。米利上げのペースがゆっくりとしたものになるとの見方

    が優勢となり、NYダウは4日続伸。1月から2月にかけて見られた株式離

    れが、まるでうそのような展開です。ダウは昨年11月に記録した史上最高

    値に100ドル余りの水準まで買われ、日経平均株価との違いを鮮明にして

    います。

    先週急速に高まった4月利上げ観測が、イエレン議長の利上げに関する慎重

    な発言で一気に後退し、ドルは主要通貨に対して下落しました。

    ドル円は1週間ぶりに112円前後まで売られ、ユーロドルも「目先の上限」

    に近い1.130-50水準を再び試す展開です。

    ユーロドルは2月11日と3月17日にもこの水準をテストし、いずれも押

    し戻されています。この水準を上抜けできれば、1.15辺りまで上昇する

    可能性も出てきそうです。

    米追加利上げが4月なのか、あるいは6月にずれ込むのかが、為替の水準を

    決めているような動きになっていますが、昨日は「ハト派」の重鎮であるシ

    カゴ連銀のエバンス総裁が講演で、「例えばFOMCが3月に発表した予測

    中央値で示されたように、向こう3年間の金融正常化は非常に低い軌道をた

    どるのが最も適切だろう」と述べています。(ブルームバーグ)

    また同総裁は年内2回の利上げは十分可能だとしながらも、4月利上げには

    否定的な考えを示し、早くても6月との見方を示しています。

    昨年12月の初回利上げの際には、米景気の堅調さを強調し、FOMCメン

    バーのドットチャートでは今年4回の利上げが見込まれましたが、その後の

    原油安や、中国景気の減速で、利上げのギアを下方にシフトした印象があり

    ます。

    ただ米景気の実態は、そのころと大きな変化はありません。

    昨日のADP雇用者数も20万人と、僅かですが市場予想を上回り、明日の雇

    用統計に期待をつなげた格好です。

    鈍化が懸念される製造業についても、米大手投資銀行は「底入れの兆し」が

    あるとのレポートを発表しています。

    事実、NY連銀製造業景況指数やフィラデルフィア連銀指数など、多くの製

    造業指数が急速に回復しています。

    そのため、今後の経済指標次第では再び4月利上げ観測が高まることも、な

    いとはいえません。110-115円のレンジが抜けるとすれば、110円

    の可能性の方が高いと、個人的には予想していますが、まだ確信をもてる程

    のものではありません。

    本日は昨日と同水準で推移している上、雇用統計を明日に控え動きにくい展

    開が想定されます。

    112-113円程度を予想します。


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