FOMC政策変更なし 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • FOMCでは想定通り利上げは見送られ、今後も

    ペースは緩やかになることが改めて確認された。

    ドル円は株高、原油高に反応し、111円76銭まで

    上昇。

  • ユーロドルはもみ合いながらも1.13台に乗せる。

    1.1363まで買われ、対円でも上昇。

  • FOMCで利上げペースが緩やかになるとの内容から

    株式市場は続伸。ダウは51ドル上昇し、再び1万8000ドル

    の大台に乗せる。

  • 債券相場は緩やかな利上げペースになるとの文言を好感し

    8日ぶりに反発。長期金利は1.85%台まで低下。

  • 金は続伸し1250ドル台に。原油は需給関係が改善するとの

    見方が引き続き買い戻しにつながり大幅続伸。引け値では

    昨年11月以来となる45ドル台に乗せる。


  • 3月中古住宅販売成約指数 → +1.4%

    本日の注目イベント

  • 日   3月消費者物価指数

  • 日   3月鉱工業生産

  • 日   日銀金融政策決定会合

  • 日   黒田日銀総裁記者会見

  • 独   独4月雇用統計

  • 独   独4月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏4月景況感指数

  • 欧   ユーロ圏4月消費者信頼感(確報値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   1-3月GDP(速報値)


    今朝方発表されたFOMC声明文では想定通り政策変更はなく、注目された

    6月利上げの可能性は残されました。

    声明文では引き続き利上げのペースは緩やかになると記され、これが株価と

    債券価格の上昇につながり、原油高の追い風もあり、ドル円は111円台後

    半まで上昇しました。

    声明文では「世界の経済・金融情勢が引き続きリスクをもたらしている」と

    いう文言が削除され、その動向を「注視していく」という文言に変更されて

    います。その意味では6月利上げの可能性は残しており、やや「タカ派的」

    だったとも言えなくはありません。

    また労働市場については「雇用の力強い伸びを含む最近の一連の指標は、労

    働市場の力強さが増していることを示している」と表現されています。

    さらに声明文は「経済活動の拡大は減速したように見えるものの、労働市場

    の状況は一段と改善した」と記述され、「家計支出の伸びは鈍化したが、家

    計の実質所得は堅調なペースで増加し、消費者信頼感も引き続き高い水準に

    ある」と述べられています。(ブルームバーグ)

    NY株式市場はこの内容を好感し上昇、ダウは再び1万8000ドルの大台

    を回復し、さらに債券市場でも好感され、このところ7日連続で売り込まれ

    ていた10年債も、ようやく下落に歯止めがかかっています。

    ドル円は111円76銭まで買われ、これは直近高値をつけた先週末から今

    週始めの水準に並んだ格好です。

    とすると、この水準を上抜けし112円台に乗せることができるかどうかは、

    まさに今日の日銀会合次第ということなります。

    仮に日銀が動かないとすれば、111円80銭近辺が当面「ドルの天井」に

    なる可能性が高いことになり、再び円が買われ易い状況になるかもしれませ

    ん。一方、もし「ちゅうちょなく」決断するようならドル円の上値がどこま

    であるのかを探る展開が予想されます。

    今回の日銀政策決定会合はこれまでになく注目度が高く、緩和期待も盛り上

    がっています。日経クイック社が、株式・債券・為替関係者に緊急のアンケ

    ートを行ったところ、199名のうち59%にあたる人が「追加緩和あり」

    と回答しています。その中でも特に、株式と為替では6割以上の人が「あり」

    と答えているとの結果が、今朝手元に届いています。

    金融決定会合の結果は終了次第直ちに発表されることになっていますが、早

    ければ11時半前後には発表があるかもしれません。

    発表時間が遅れれば遅れるほど、「議論が紛糾している」と想定され、「緩

    和実施」の可能性が高まる傾向があり、1月のマイナス金利導入を決めた際

    もそうでした。緩和が実施されるとの観測は高まっていますが、5月18日

    には日本の1-3月期GDP速報値が発表されるため、この内容を確認して

    から6月の会合で動くのではないかとの見方もあります。

    どちらにしても、この結果を巡っては相場が大きく上下することになります。

    予想レンジは110円50銭~112円80銭程度とワイドになります。


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    ドル円反発し再び111円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は110円台半ばから反発。米長期金利が上昇し、原油高も

    ドル高をサポート。一時は111円47銭までドル高が進み、円は他の

    主要通貨に対しても売られる。

  • ユーロドルは1.13を挟み膠着状態。ドル円が上昇した分ユーロ円が

    押し上げられ、126円近辺までユーロ高が進む。

  • 株式市場はFOMCを前に様子見状態。化学大手のデュポンは買われたが

    決算は強弱混在。ダウは小幅に上昇したが、ナスダックは4日続落。

  • 金は続伸。原油価格は年末までに需給が改善するとの見方が広がり

    大幅高。前日比1ドル40セント上昇し、5カ月ぶりに44ドル台を回復。


  • 3月耐久財受注          → +0.8%

  • 2月ケースシラー住宅価格指数   → 5.38%

  • 4月リッチモンド連銀製造業指数  → 14

  • 4月消費者信頼感指数       → 94.2

    本日の注目イベント

  • 豪   豪第1四半期消費者物価指数

  • 中   中国3月工業利益

  • 欧   ユーロ圏3月マネーサプライ

  • 英   英1-3月期GDP(速報値)

  • 米   FOMC 政策金利発表

  • 米   3月中古住宅販売成約指数

  • 米  企業決算 → ボーイング、フェイスブック


    111円台が徐々に重くなり、110円台半ばまで売られたドル円は、NY市場

    では再び反発し111円47銭まで上昇する粘り腰を見せています。

    WTI原油価格が5カ月ぶりに44ドル台を回復し、米長期金利も1.93%台

    まで上昇したことがドルを支えました。

    先週末に急速に高まった日銀による追加緩和観測も、昨日はやや後退し、これが

    昨日のドルと株価の重石になっていましたが、まだ日銀が動くかどうかは不透明

    です。

    気になるのはドル高を支えている米10年国債の動きです。

    昨日も売られ、これで7営業日連続で価格が下がり、金利が上昇しています。

    今月15日には1.75%台だった長期金利は、昨日は1.93%台まで上昇

    し、このような急上昇は今年初めてのことになります。

    原油価格の上昇を背景に、インフレ率がFOMCの目標である2%に向ってい

    るとの見方が強まっているからです。

    WTI原油価格は2月に記録した12年ぶりの安値から70%も戻しており、

    これがインフレ率の上昇につながるという観測が広がっています。

    明日未明に発表されるFOMCでは、利上げは見送られるという見方がほぼ

    定着し、焦点は6月利上げへのメッセージがあるのかどうかに集中しています。

    市場予測も「利上げは年内1回あるかないか」という見方が優勢ですが、長期

    金利の上昇は、その見方と逆行して来ました。

    そのため直近の年内利上げの確率は67%と、1週間前の55%から上昇して

    います。(ブルームバーグ)

    明日朝3時のFOMCでは政策変更はないという見方でいいと思いますが、問

    題は28日に発表する日銀決定会合の結果です。

    上で述べたように、急速に盛り上がった緩和観測はややしぼんで来ました。

    ドル円が一時は111円台後半まで戻り、日経平均株価も1万7500円台ま

    で戻る場面もあり、今月初めのような「危機感」は後退しています。

    加えてG20ではルー米財務長官により、「為替は秩序的だ」との発言もあり

    ました。

    大勢は追加緩和実施に前向きですが、万が一なかった場合のリスクにも備える

    必要はあります。発表は木曜日で、金曜日からは日本がGWに入ることも懸念

    材料です。市場の流動性が低下することが考えられるからです。

    東京市場が休みだと、ドル円は特にその傾向が強まるようです。

    先ずは明日未明のFOMC声明文に注目し、さらに昼前後の決定会合の内容に

    注意です。

    本日のレンジはややワイドに110円50銭~112円程度を予想します。


  • ドル円111円を挟み様子見 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 原油価格が下げ株価も軟調だったことから、ドル円は111円を

    割り込む場面もあったが、長期金利の上昇がドルを支え、111円20銭

    近辺まで値を戻して引ける。

  • ユーロドルは方向感もなく小動き。1.12台前半から半ばで推移し

    FOMCの結果を待つ姿勢が強まる。

  • 株式市場は反落。原油安を材料にダウは100ドルを超える下げを見せたが

    住宅関連指標が下落を抑制。ダウは26ドル下げ、その他主要株価指数も

    揃って反落。

  • 債券市場は続落し、長期金利は約1カ月ぶりに1.9%台に乗せる。

    インフレを示す指標が上昇していることを嫌気して売りが続いた。

  • 金は反発。原油価格は高値圏から反落し、42ドル台に。


  • 3月新築住宅販売件数 → 51.1万件

    本日の注目イベント

  • 米   3月耐久財受注

  • 米   2月ケースシラー住宅価格指数

  • 米   4月リッチモンド連銀製造業指数

  • 米   4月消費者信頼感指数

  • 米   FOMC(27日まで)

    先週末のNY市場で111円81銭までドル高が進んだが、昨日の東京市場では

    終始上値が重い展開が続き、ほぼ上値をテストする場面もありませんでした。

    111円台半ばから上値では実需のドル売りがかなり持ち込まれたと思われ、予

    約を取り遅れている輸出企業のドル売りが上値を抑える構図です。

    まだこの段階では、ドルの一段の上昇を予想する向きは少ないといった状況です。

    NYでは高値圏で推移しているWTI原油価格が1ドル以上下げ、株価の下落に

    つながっています。原油価格は、43ドル台では利益確定の売りが出やすいこと

    もあり下げましたが、40ドル台で安定していれば、それ程大きなリスクにはな

    りにくいと思われます。今後は5月に開催されるとみられるサウジとロシアを含

    む産油国会合で「増産凍結」が合意出来るかどうかが、45ドルを超える上昇に

    つながるのか、再び40ドルを割り込むのかどうかのカギになります。

    原油価格が下げたことでNYダウは大きく下落し、それに伴ってドル円も111

    円を割り込みましたが、長期金利の上昇がドル円を支えた格好です。

    長期金利は1.91%台まで上昇しましたが、この水準は3月24日以来となり

    ます。

    原油価格の上昇を背景に、インフレ期待を示す指標が上昇していることが債券相

    場の下落を誘ってると見られます。

    5年物国債の利回りと、インフレ連動国債(TIPS)5年物の利回り差から、

    インフレ期待度が計られ、この差が一時は1.58%まで拡大して来ました。

    FOMCの物価目標である2%には達していませんが、この水準は昨年7月以来

    の高水準(ブルームバーグ)になっているようです。

    本日からFOMCが開催されますが、今回の会合ではほぼ変更はないと予想され

    てます。焦点は次回6月会合での利上げにむけたヒントがあるかどうかです。

    現在「年2回」と予想されている米利上げ回数ですが、これは市場予想とは依然

    かい離しています。「年1回あるかないか」とする市場予想と、「年2回」を見

    込むFRBとの見方はまだギャップがあります。

    仮に6月利上げがないとすれば、市場予想に軍配があがり、ドルの上昇は抑制さ

    れます。反対に何らかの利上げに関するヒントがあれば、「年2回」も可能性と

    しては残り、ドルのサポート材料になることから、「無風」とは言いながらも注

    目しないわけには行きません。

    ドル円は111円台前半で推移していますが、NYと同じように111円を割り

    込んだ際に、どこまで踏ん張れるのかが見ものです。

    111円台を維持できるようなら、再度111円半ばから上値を試すことも十分

    あり得るとみますが、ずるずると値を下げるようだと110円割れも想定されま

    す。

    今回のドル急騰は、日銀決定会合での政策変更期待が極めて高いことが背景でし

    た。直近の予想では「政策変更あり」が優勢のようですが、期待値が高いだけに、

    なかった場合の反動にも若干注意は必要です。

    本日の予想レンジは110円70銭~111円70銭程度にしたいと思います。


  • ドル円111円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 日銀が金融機関への貸し出しにもマイナス金利を適用

    との報道からドル円は急騰。東京時間に110円台に乗せ、

    NYでは111円81銭まで円安が進む。

  • ユーロドルでもドル買いユーロ売りが優勢に。1.12台

    前半までユール安が進む。ユーロ円は125円台半ばまで上昇。

  • 株式市場は高安まちまち。ダウは21ドル上昇し1万8000ドル

    を回復したものの、ナスダックは39ポイント反落。

  • 債券相場は続落。長期金利は1.88%台まで上昇。

  • ドル高が進んだことから金は大幅安。原油価格は小反発。

    本日の注目イベント

  • 独   独4月IFO景況指数

  • 米   3月新築住宅販売件数


    先週末の東京時間、日銀の政策変更に関する報道から急速に株高と円安が

    進み、ドル円は110円台に乗せ、NY市場では111円台後半まで一気にド

    ルが買われました。現在日銀に預けている預金に対して、一定金額以上にはマ

    イナス金利が適用されていますが、日銀が金融機関に貸し出しする分にもマイ

    ナス金利を適用しようという案が検討されているとの報道です。

    ブルームバーグによると、日銀は成長基盤強化と貸し出し増加に向けた取り組

    みを支援するため、貸出支援基金を設けて金融機関に対して現在0%で資金供

    給を行っています。

    これが実現すれば、金融機関の収益にプラスに働くだけではなく、低金利の貸

    し出しが増えるとの見方から企業にとってもプラスで、株価の上昇と円安につ

    ながったようです。もっとも、ヘッジファンドなどの「円買い・ドル売り」ポ

    ジションは過去最高レベルに積みあがっており、

    このポジションの巻き戻しが相場を押し上げたと見ることもできます。

    まだ新規にドル買いポジションを構築する場面ではないと考えます。

    今週27-28日の日銀金融政策決定会合では追加緩和期待が非常に高く、多

    くの専門家が、今回は政策変更があると予想しています。

    特に熊本地震の影響から景気の下振れリスクが高まっており、個人的には5月

    18日に発表される1-3月期

    GDPの発表を受けてからの政策変更を予想していましたが、実施の可能性は

    急速に高まっています。

    日本株の出遅れは鮮明でしたが、先週後半にかけては1万7500円台まで急

    回復しており、株価の戻りも円売りにつながっています。

    今週は、もちろん上記決定会合の行方が最大の焦点になりますが、その前に米

    国では26日からFOMCが開催されます。今回のFOMCについては、政策変更

    はないとの見方が優勢で、この点は市場のコンセンサスになっています。

    問題はその後の利上げのペースを占う文言の内容です。

    市場は6月のFOMCでの利上げの可能性を探ることになりますが、ここでの

    利上げ観測が後退するような内容だと、ドルが再び売り込まれる可能性も出て

    きます。

    一方6月利上げの可能性が高まれば、「年内2回の利上げ」も意識され、ドル

    買い材料と見られることなります。声明文の内容に注目です。

    テクニカルを観てみると、ローソク足は「8時間足」の120日線を上抜けし

    ています。また、「日足」では[52日線」に差し掛かっている状況です。

    この上には「かなり厚い雲」が横たわっており、その雲の下限は112円台半

    ばということになります。

    先ずは、この雲の下限が相当意識される水準になろうかと思います。

    今回のドルの上昇は、伏線として原油価格の安定があり、その影響から米国株

    が連日年初来高値を更新して来ました。

    同時に米利上げのペースが極めて緩やかになるとの観測も株価を押し上げて来

    ましたが、日本株だけは「蚊帳の外」で、これが円高と相まって低水準にとど

    まっていた理由だろうと思います。

    これが先週末の報道と今週の金融決定会合での政策変更観測から、ようやく水

    準訂正に動いたものと見られます。

    本日も金融政策変更の可能性と、株価の動きに注意しながら相場に対峙するし

    かありません。

    予想レンジは110円80銭~112円程度と見ています。


  • WTI原油価格反落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は昨日の日経平均株価の大幅上昇にも110円台には
      届かず。NYでは株価が反落したことから109円33銭まで
      下落したが、失業保険申請件数が良好だったこともあり、下値も
      底堅い。

    • ユーロドルは1.13から100ポイントほど買われたが
      ECBが政策金利を据え置いたことから元の水準まで売られる。

    • 株式市場は原油価格が下落に転じたことで反落。ダウは
      4日ぶりに下落し113ドル安となり、1万8000ドルの
      大台を割り込む。

    • 債券相場は4日続落。失業保険申請件数の減少が重石となり
      長期金利は小幅に上昇。

    • 金は反落。原油価格も反落。

    • 新規失業保険申請件数       → 24.7万件

    • 3月景気先行指数         → +0.2%

    • 4月フィラデルフィア連銀景況指数 → -1.6

    本日の注目イベント

    • 独   独4月製造業PMI(速報値)
    • 独   独4月サービス業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏4月製造業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏4月サービス業PMI(速報値)
    • 加   カナダ3月小売売上高
    • 加   カナダ3月消費者物価指数

    昨日の日経平均株価は457円高と、大幅に続伸し1万7000円台を回復しました。
    米国株の上昇に比べかなり出遅れているため、2日連続の大幅高にも驚きはありませ
    んが、ドル円はそれでも110円には届かず、109円90銭辺りで上昇を止められ
    ていました。109円台半ばから110円にかけてはドル売り意欲が強いことはこの
    欄で指摘しましたが、予想以上に上値が重いことに驚きがあります。

    もっとも、昨日はNY市場でドルは売られましたが、それでも109円台を維持して
    いることで、先週までの動きとはやや印象が異なります。昨日発表された週間失業保
    険申請件数は24万7000件と、1973年以来の低水準でした。米労働市場の緩
    やかな拡大を示唆していると思われ、4月の雇用統計改善にも期待が膨らみます。

    ドル円はこの指標に支えられた部分もありましたが、一方では来週27-28日の日
    銀決定会合での政策期待も高まっており、こちらもドル円の支えになっています。
    原油価格が安定し、米国株だけではなく欧州株も堅調に推移していることが、市場心
    理を好転させており、「リスクオン」が徐々に強まっています。
    ドル円だけが、今いち、想定通りの動きを見せてくれません。
    今後は、原油や株価の安定に引っ張られるように110円台に乗せ、112円程度を
    目指すのか、あるいは原油価格が再び下落基調に戻り、株価の下落と相まってドル円を
    105円方向に誘導するのかじっくりと見極める必要があります。

    日米欧中銀の金融政策会合は、昨日のECB理事会で幕を切りました。ドラギ総裁は
    事前に追加緩和を匂わせていましたが、結局政策変更はなく、据え置きでした。
    ユーロドルは発表前と発表後で乱高下しましたが、ドラギ総裁は「ECBが引き続き、
    責務を果たすために必要ないかなる措置も取る」と発言し、市場に安心感だけを残し
    ましたが、域内には反対意見もあり、今後の政策にも手詰まり感を感じる会見でした。

    来週は25-26日にFOMCが開催されますが、こちらはほぼ「無風」かと思います。
    従って注目されるのは27-28日の日銀の決定会合の行方です。市場では政策期待が
    日増しに高まってきているように思います。日本の1-3月期GDP速報値は来月18
    日に発表されますが、今回の熊本地震の影響もあり景気の下振れリスクは増大していま
    す。来週の会合で、日銀はこれらの状況も考え、早めに動くのかどうかが焦点になりま
    す。「必要ならちゅうちょなく」と繰り返してきた黒田総裁ですが、今こそ必要な時で
    あり、追加緩和に踏み切っても、欧米諸国からも理解を得られると思います。

    本日のドル円は引き続き上値の重い展開が予想されます。
    2日間の株価の上昇も今日は一服と思われ、109円台が維持できるかどうかに注目し
    ています。109円台を維持できるようなら、来週再び110円をテストする可能性も
    残っているのではないかと考えます。
    レンジは108円80銭~109円80銭程度と予想します。

    ============================================================================
    昨日の新聞に「首相、衆参同日選見送り」という見出しが躍っていました。
    「あれっ?」つい先日まで国会の場でも、記者会見でも「衆参同日選挙はまったく念
    頭にはない」と、力強く首相は語っていたのが、いつの間にか「同日選挙」が前提の
    見出しになっています。政局ありきはわかりますが、それでもまだ「状況によっては
    同日選挙もあり得る」とでも言ってくれれば親近感も湧きましたが、180度反対で
    はいけません。「政治の世界は一寸先は闇」とはよく言ったものです。

    良い週末を・・・・・。

    ドル円110円テストか? 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は原油高や株高に引っ張られ109円88銭まで

    買われる。NYダウが続伸し、長期金利の上昇もドル上昇を

    支える。

  • ユーロドルはECBのドラギ総裁が追加緩和を示唆した

    ことで下落。ドル高が進んだこともあり1.13を割り込む。

  • 株式市場は原油高を好感し続伸。金融株などが買われ、

    ダウは42ドル上昇し、3日続伸。

  • 原油高からインフレ懸念が広がり、さらに株価も上昇

    したことで債券は続落。長期金利は約3週間ぶりに1.84%台

    まで上昇。

  • 金は小幅ながら4日続伸。原油価格は米国の生産量が

    減少していたことから続伸し、ほぼ5カ月ぶりに42ドル台半ばへ。


  • 3月中古住宅販売件数  → 533万件


    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)

  • 欧   ECB政策金利発表

  • 欧    ドラギ・ECB記者会見

  • 英   英3月小売売上高

  • 英    英3月財政収支

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   3月景気先行指数

  • 米   4月フィラデルフィア連銀景況指数



    やはり足元の相場のドライバーになっているのは原油価格です。

    クウェート石油施設でのストライキが収束したことで、WTI原油価格は一旦

    は売られましたが、そこから切りかえし、結局前日比1ドル55セント上昇し、

    42ドル63セントで取引を終えています。米エネルギー情報局(EIA)が

    発表した週間統計で米国の生産減少が明らかになり、買い戻しが加速しました。

    またイラクのニマ副石油相が、5月にはロシアで生産量据え置きを目指した産

    油国会合が開かれると述べたことも上昇に働いたと思われます。

    原油価格の上昇に、NYダウは後場に入ると上昇の勢いを増し、引けにかけて

    は上げ幅を縮小したものの3日続伸し、1万8100ドルに迫る水準まで上昇

    しています。これで、昨年記録した史上最高値に200ドル程度と迫り、原油

    価格次第では最高値更新も視野に入った形になりました。

    今後の米利上げペースは極めて緩やかになることに加え、一時は26ドルを割

    り込んだ原油価格が戻り基調を見せたことで、米株式市場には資金流入が続い

    ています。

    一方で原油高と株高は将来のインフレ率を押し上げるとの観測が広がり、債券

    は売られ、長期金利が上昇して来ました。

    この結果、投資家のリスク許容度が高まり、本来は円安が進み易いのですが、

    ドル円ではそれほど円安には振れていません。

    これは、昨日も述べましたが、110円に近い水準では多くのドル売りが集中

    していることが理由かと思われます。

    それでもドル円以外の通貨に対しては昨日よりも幾分円安が進んでいるのが見

    て取れます。

    日経平均株価は依然として1万7000円に届いておらず、一方NYダウは最

    高値が視野に入ってきており、両者の違いは歴然としています。

    ただ、このまま日本株だけが置き去りにされることはなく、さらにその差が開

    けば日本株に「割安感」が出てきて、資金が日本株に向うことも想定されます。

    今年に入ってからの株式市場の動きとドル円の動きを見ると、米国株との相関

    性はかなり薄れてきていますが、日本株とのそれはまだ維持されています。

    このように考えると、ドル円の上値が重いのは事実ですが、そろそろ日本株も

    「割安感」が出てもおかしくはありません。

    今日あたりは、ダウが上昇して円安が進んだことから、日本株の出直りのきっ

    かけになるかもしれません。そうなるとドル円も110円をテストする可能性

    は十分あろうかと思います。

    110円台でもドル売り意欲は強いと思われ、110円台に乗せたからといっ

    てそこから一気に上昇速度を増すとも思えませんが、110円台には「ストッ

    プロスのドル買い」があることにも注意が必要です。日本株の上昇幅と、今夜

    のECBの政策発表に注目し、ECBがサプライズの追加緩和に動けば、ドル

    高ユーロ安が進み、これがドル円でもドル高円安を誘発させることも考えられ

    ます。本日の予想レンジは109円10銭~110円30銭程度と見ています。


  • 原油価格上昇でNYダウ続伸 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • 日本株の大幅反発を受け、ドル円は109円台で堅調に推移。
      株高・原油高を材料に109円45銭まで買われたが、軟調な
      住宅関連指標に上値は抑えれら、109円10-20銭で取引を終える。

    • ユーロドルは続伸。ドイツのZEW景況指数が好調だったことや、
      ECB理事会では追加緩和には動かないとの見方から買いが優勢となり
      1.1385まで上昇。

    • 株式市場はまちまちながら、ダウは3日続伸。ジョンソン&ジョンソン
      などの決算が相場を支えた。ナスダックは19ポイント反落。

    • 債券相場は続落。原油高がインフレ観測を高めるとの見方が
      売りにつながった。長期金利は1.78%台と小幅に低下。

    • 金は大幅に続伸し、1254ドル台に。原油も続伸し41ドル台を
      回復。クウェートの労働ストライキが3日目に入ったことが材料視された。

    • 3月住宅着工件数  → 108.9万件

    • 3月建設許可件数  → 108.6万件

    本日の注目イベント

    • 日   3月貿易収支
    • 独   独3月生産者物価指数
    • 英   英3月雇用統計
    • 米   3月中古住宅販売件数
    • 米   米週間原油在庫

    為替も株も連日値幅が大きく、センチメントも「日替わりメニュー」の
    ような展開です。月曜日には、熊本地震とG20の影響、さらにはドー
    ハでの産油国会合の失敗などで、急速に円買いが起こり、日経平均株価も
    600円を超える下落を見せました。ところが昨日は一転してドル円は
    109円台半ばまで買われ、日経平均株価は前日の下げを全て埋める
    上昇でした。

    基本的には105-110円のレンジ内での動きと言えますが、その中
    でもトレンドが掴みにくい展開と言えます。
    あえて注釈をつければ、ドル高株高への流れは、政府日銀に対する政策
    期待が働いていると見られ、一方ドル安株安に振れた際には円の先高観が
    根底にあり、105円に向かうという相場観が働いていると見られます。

    昨日のNY市場でドル円は109円台半ばまで上昇しましたが、これまで
    と同様に上値を抑えられています。
    それでもドル円以外のクロス円では「円安」が進んでおり、豪ドル円は
    85円台半ば、ポンド円も157円台を回復しています。
    深読みすれば、109円台半ばから110円にかけてのドル円は、それ
    だけドル売り意欲が強いと言えます。

    ただ注意しなければいけないことは、だからと言ってこの水準が絶対に
    抜けないというわけではないということです。
    利益が乗っている人は一旦は売り場を探るスタンスでいいでしょうが、
    新規にショートで入る際には110円を抜けたら切らなければいけません。
    110円を抜けたらストップがドルを押し上げる可能性があるからです。
    順当な手法としたら、109円80銭辺りでショート、110円30銭で
    ストップというところです。万が一やられても、マイナス50ポイントで
    抑えておく必要があります。

    NYダウは3日続伸して1万8000ドル台を固めているようですが、
    個人的にはそのイメージが湧いてきません。
    WTI原油価格がドーハでの増産凍結に至らなかったにもかかわらず、
    昨日は41ドル台を回復しています。
    30ドル割れは2カ月以上も昔の話になってしまいました。
    この原油価格の安定がNYダウの上昇につながっていることは明らか
    です。従って、原油価格が何らかの原因で再び30ドル割れを試す
    ような展開になるようだと、NYダウも大きく下げに転じることは
    十分考えられます。

    明日のECB理事会を皮切りに、ここは日米欧中銀の政策を見極める
    スタンスにならざるを得ません。政策変更の中身次第ではどちらにも
    大きく動くことになります。
    本日の予想レレンジは108円50銭~109円80銭程度を見ますが、
    ないとは思いますが、日経平均株価が昨日のような上昇を見せるようだと、
    上値を取りに行くことも考えられます。109円台半ばを超えたら、
    どの程度ドル売り需要があるのかも関心を集めます。

    NYダウ1万8000ドルに乗せる 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は昨日のアジア市場で107円台後半まで円買いが

    進んだが、NYでは株価が大幅に上昇したことで円売りが優勢に。

    一時は109円に迫る水準までドル高が進み、やや方向感に

    かける展開。

  • ユーロドルも一進一退。1.13を挟む動きで、木曜日の

    ECB理事会では政策変更はないとの見通しも値動きを抑制。

  • 株式市場は大幅に上昇。原油価格が予想よりも下げ渋った

    ことを好感。ダウは106ドル上昇し、節目の1万8000ドル

    を超える。

  • 株高から債券相場は小幅に反落。長期金利は1.79%台に

    上昇。

  • 金は小幅に続伸。原油価格はドーハでの会合で増産凍結への

    合意ができなかったことで37ドル台まで売られたが、引け値では

    39ドル台まで戻す。


  • 4月NAHB住宅市場指数    → 58

    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録

  • 豪   豪 スティーブンスRBA総裁講演

  • 独   独4月ZEW景況感指数

  • 英   カーニー・BOE総裁議会証言

  • 米   3月住宅着工件数

  • 米   3月建設許可件数

  • 米  企業決算 →ゴールドマンサックス


    昨日のオセアニアやアジア市場では円買いが強まり、一時は107円79銭辺りまで

    ドルが売られましたが、先週記録した107円63銭を割り込むことなく反発しまし

    た。日経平均株価は先週末比572円安と、大幅に売られた割にはドル円は粘り腰を

    見せた形です。NYではダウ平均が節目の1万8000ドルを超えたことで、今日の

    日本株は上昇すると見られ、ドル円は109円台にしっかりと乗せられるかどうかが

    ポイントです。

    昨日の動きを見て、個人的にはもう少し円高が進むと予想していましたが、NY市場

    ではWTI原油価格の動きが円売りにつながっています。

    17日のドーハでの産油国会合ではイランが欠席したことから、増産凍結には至らず、

    週明けの原油価格は大幅な下げが予想されていました。

    原油価格が大幅に下落すれば米国株が売られ、円が買われる展開が予想されますが、

    昨日のNY原油先物市場では朝方から大きく下落し、一時は37ドル台まで売られた

    原油が午後には下げ渋り、結局先週末比58セント安の39ドル78セントで取引を

    終えています。この下げ渋りを株式市場が好感し、株高・ドル高につながったことに

    なります。

    またNY連銀のダドリー総裁は講演で、利上げは慎重に進めるべきとの見方を示した

    ことも株価にプラスに働いた面もありますが、日本株の動きはNY株式市場に与える

    影響は限定的にもかかわらず、NY株式市場の動きは日経平均株価に大きな影響を与

    える構図は鮮明です。引き続きNY株式市場の動きと、その株に大きな影響を与える

    原油先物市場の動きからは目が離せません。

    黒田日銀総裁はG20で訪米した際に、米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)

    紙とインタビューを行っており、そこでは「ここ数ヶ月での円高でインフレ率2%へ

    の押し上げに向けた取り組みが損なわれる恐れがあり、追加緩和措置へつながる可能

    性もある」と語っていました。

    この報道の影響は限定的でしたが、今回の動きを行き過ぎた円高と認識していること

    が窺えます。日銀は来週27-28日に金融政策決定会合を開きますが、ここでの追

    緩和実施の可能性が日増しに高まって来ている印象です。

    今回の会合では「展望リポート」も発表されます。

    市場で景気見通しを下方修正し、2%の物価目標の達成時期を先延ばしするのではな

    いかとといった見方が出ています。

    現在は「2017年前半」としている達成時期を「2017年後半」にまで延ばす可

    能性があります。このことは日銀に対する信頼にもかかわってくることから、「だか

    らこそ、今回は何らかの行動を取る」といった見方もできることになります。

    4月会合では政策変更はないと予想していましたが、今回の「熊本地震」の景気に対

    する影響を考えるとないとは言えない状況になっていると思います。

    本日のドル円は108円30銭~109円50銭程度を予想します。


  • ドーハ産油国会合、合意できず 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 経済指標の悪化や産油国会合を控え、ドル円は上値の重い

    展開。株価が反落し、長期金利も低下したことから109円を割り込み

    108円台半ばまでドルが売られる。

  • 1.12台半ばまで売られたユーロは反発。ドルが売られたことで

    1.13台に乗せたが、ECB理事会を控え動きは緩慢。

  • 株式市場は続落。原油価格が大きく下落したことからエネルギー株を

    中心に売られ、ダウは28ドル安。ダウ指数は高値圏でのもみ合い。

  • 債券相場は続伸。ミシガン大学消費者マインドが予想を下回ったこと

    や株安が背景。長期金利は1.75%台まで低下。

  • ドル安が進んだことから金は反発。原油価格はドーハの産油国会合を前に

    続落し、40ドル台前半まで下げる。


  • 4月NY連銀製造業景気指数         → 9.56

  • 3月鉱工業生産               → -0.6%

  • 4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 89.7

    本日の注目イベント

  • 米   4月NAHB住宅市場指数

  • 米  企業決算 →モルガン・スタンレー

  • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演


    週明けのオセアニア市場では円が買われて、一時は108円を割り込むレベルまで

    ドル安が進んでいます。

    先週末のNYでは108円60銭近辺で取り引きを終えているため、「窓明け」を

    示現しています。理由は幾つかあろうかと思います。

    先ずは、熊本地震の影響です。

    14日夜に発生した熊本地震は、その後も震度7を記録するなど、大きな揺れが継

    続的に発生しており、まだ被害が広がる可能性もあります。

    東日本大震災の時もそうでしたが、地震発生は円買いドル売りにつながる傾向があ

    ります。

    またワシントンで行われたG20では、日米で為替の水準を巡る認識が異なり、こ

    れが円高につながっています。麻生財務大臣は「最近の為替市場での一方的に偏っ

    た動きに強い懸念を持っている」と発言したのに対して、ルー米財務長官は「最近

    の円高にもかかわらず、為替市場は秩序を保っている」と発言し、日本の円安誘導

    をけん制した発言と受け止められています。また同長官は、日本が輸出だけではな

    く内需押し上げに重点的に取る組むことが必要だとの認識も示しています。

    この発言を受けて日銀は、介入しにくくなるのではないかとの観測が市場に広がっ

    ています。

    さらに、注目されていたドーハでの産油国会合ではイランが欠席したことで、増産

    凍結で合意できませんでした。

    ブルームバーグによれば、17日の会合は当初の予定時間を大幅に超え、最終合意

    がないまま終了したようです。サウジアラビアなど湾岸諸国が、イランを含む全O

    PEC加盟国が参加しない合意には動意しない姿勢を示し、協議は暗礁に乗り上げ

    た。(ロシアのエネルギー相)と伝えています。

    サウジのサルマン副皇太子は「全ての主要産油国が足並みを揃えない限り、われわ

    れも増産凍結に踏み切らない」と発言し、「凍結しない場合は、あらゆる機会を捉

    えて原油を売ることになろう」と語っています。

    これにより週明けの原油市場で再び原油価格が大きく下げる可能性も指摘され、こ

    れが引き金となり、株安、円高が進むと見られます。

    先週は107円台半ばまで進んだ円高も一服し、株価の方も日経平均株価は3日で

    1000円を超える上昇を見せるなど、やや下値リスクが後退したかに見えました

    が、今週は上記「悪材料」が重なったことで、再び円高と株安が進行する可能性が

    高まったと思われます。

    この状況で、政府日銀がどのような対応策を講じてくるのかも注目されます。

    熊本地震が発生したことで、2017年4月からの消費税増税は延期される可能性

    が高まってきたように思います。

    また来週27-28には日銀金融政策決定会合が開催され、ここでの追加緩和策実

    施の可能性もやや高まってきたと考えます。

    仮に急速に円高と株安が進んだ場合に政府日銀が動きを見せないようだと、市場は

    安心感を持って投機的な取引を拡大することも予想されます。

    本日のドル円レンジは107円50銭~108円80銭程度を予想します。


  • ドル円109円台を維持 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は熊本で発生した地震でドルが売られ、109円を

    割り込む場面もあったが、109円台前半から半ばで堅調に推移。

  • ユーロドルは続落。1.13台を明確に割り込み、

    1.12台半ばから後半で取引されたが小動き。

  • 株式市場はまちまちながら前日と変わらず。ダウは小幅ながら

    3日続伸し、ナスダックは1ポイント下落。

  • 債券相場も小動きながら小幅に反落。長期金利は1.79%と

    やや上昇。

  • ドル高株高が嫌気され、金は大きく下落。原油は在庫が増えていた

    ことから小幅に続落。


  • 新規失業保険申請件数   → 25.3万人

  • 3月消費者物価指数     → +0.1%

    本日の注目イベント

  • 豪   豪中銀、金融安定報告書を公表

  • 中   中国 1-3月GDP

  • 中   中国 3月鉱工業生産

  • 中   中国 3月小売売上高

  • 欧   ユーロ圏2月貿易収支

  • 米  4月NY連銀製造業景気指数

  • 米   3月鉱工業生産

  • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米  企業決算 → シティーグループ


    日本株が久しぶりに2日で1000円に迫る上昇を見せたことで、ドル円は

    109円55銭前後まで買われました。

    先週記録した107円63銭からは約2円戻したことになります。

    それでも株価の戻りや、原油価格の上昇に比べると「小幅」と言えます。

    昨日のNY市場でも109円台半ば超えはできず、109円台を維持してい

    るとはいえ、依然として上値の重い展開は変わっていません。

    ワシントンでのG20の行方と17日のカタールのドーハで開かれるサウジ

    やロシアなどの会合を見極めたいとする雰囲気ですが、週明けの東京ではそ

    れらの結果を踏まえて動きがあるかもしれません。

    日経平均株価は1万7000円に届く水準まで反発していますが、これは先

    物で売り込んでいた筋の買い戻しにすぎず、こちらもこの水準からさらに大

    きく上昇するイメージは持てません。

    IMFの報告にもあったように、世界景気が低迷し、成長率の鈍化は避けら

    れない状況です。比較的好調な景気を保っている米国だけでは世界景気回復

    のドライバーにはなれず、かといって中国もかつての力はありません。

    欧州はデフレリスクが強まっており、ギリシャやイギリス、あるいはテロの

    リスクを考えると、個人消費の伸びは期待できません。

    日本については言うまでもなく、個人消費は冴えず、インフレマインドには

    ほど遠い状況で、日銀短観では法人の景況感も悪化しています。

    さらに2017年の消費税増税が実施されたら、来年4月以降の景気は一気

    に落ち込むことは必至です。加えて株価の低迷が個人投資家心理を悪化させ

    ており、再びデフレの入り口に立たされていると言えます。

    このように見ると、アベノミクス景気は「風前のともしび」と言っていい状

    況です。世界の投資ファンドも「アベノミクスは終わった」と、日本株を大

    きく売りこしており、その影響から株安と円高が急速に進んでいます。

    かつてワシントンで「Buy my Abenomics」と安倍首相が自信に満ちた演説を

    行ったのが遠い昔のように思えるのは、筆者だけではないと思います。

    来週にはECB理事会を皮切りに、日米でも重要な金融会合が相次ぎます。

    米利上げ観測が遠のく中、ここでの政策変更はまずないと思われます。

    FOMCメンバーでも、セントルイス連銀総裁は、「政策を正常に近づける

    のが賢明」と、利上げには前向きですが、一方でアトランタ連銀総裁は「4

    月の利上げを支持しない」と、利上げに慎重な姿勢を見せており、足並みは

    揃っていません。日銀会合にも急速に政策実施観測が高まっています。

    足元の急速な円高と株安に、今こそちゅちょうなく実施すべきとの意見が強

    まっています。「金利、量、質の3次元」で対応するとの見方ですが、1月

    末にマイナス金利を導入したばかりということもあり、個人的には見送りを

    予想していますが、「日銀の政策手詰まり観測」を払拭する意味では、可能

    性は低いながらも何らかの動きがあることは否定できません。

    本日のレンジは108円50銭~109円80銭と、昨日と同じレベルを予

    想しています。やはり110円に乗せるには材料不足だと思われますが、中

    国のGDPには注意が必要です。


  • 米株続伸でドル円109円台半ばに 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 日本株が大きく上昇し、米国株も大幅に続伸したことから

    ドル円は109円台に乗せ、一時は109円40銭まで買われた。

  • ユーロドルは続落。ドル高が進んだことで、1.12台半ばまで

    ユーロが売られ、約2週間ぶりの安値を付ける。

  • 株式市場は大幅に続伸。中国の景気見通しが改善したことや、

    企業決算が良好だったことを好感し、ダウは187ドル高と、

    1万8000ドルが視野に。

  • 債券相場は小幅高。10年債入札が好調だったことから、

    買い物を集める。長期金利は1.76%台へ小幅に低下。

  • 金は5日ぶりに反落。原油は42ドル台半ばまで買われたものの、

    このところの急激な上昇に、利益確定の売りも出て小幅に反落。



  • 3月小売売上高    →  -0.3%

  • 3月生産者物価指数  →  -0.1%


    本日の注目イベント

  • 豪   豪3月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(改定値)

  • 英   BOE金融政策発表

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   3月消費者物価指数

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   パウエル・FRB理事議会証言

  • 米   G20(ワシントン)


    ドル円は昨日、日本株が久しぶりに大幅高を演じたことで109円まで買われ、

    NYでもダウなど主要株価指数が大幅に続伸したことから、109円40銭ま

    でドル高円安が進行しました。ただ昨日のこの欄でも指摘したように、4時間

    足の「雲の下限」で上昇を抑えられた形になっており、NYダウが2日で35

    0ドルを超える上昇を見せた割には上昇は鈍く、ドルが買われはしたものの、

    上値の重い印象を残す結果になっています。

    それにしても米国株の上昇にはやや驚きです。

    もちろん背景には利上げのペースが緩やかになるとの見通しがあることは理解

    できますが、昨日の大手米銀の決算は市場予想ほど悪化していなかったという

    だけで、決して好調というわけではありません。ダウは1万7900ドル台ま

    で続伸しており、昨年2月の史上最高値に300ドル程度で届く水準を回復し

    てきました。原油価格が安定し、中国景気にも安心感が出てきたとはいえ、米

    国株はややバブルではないかと懸念しています。

    足元の日本株とドル円は、米国の好材料に反応は鈍く、悪材料には直ぐに反応

    を示すだけに、今後米国株が崩れた際の影響が心配です。

    17日にはカタールのドーハでサウジやロシアなどが石油の生産調整を巡って

    会合を開きます。ロシア側はイランが生産調整に応じなくても合意には達する

    との見方を示していますが、昨日はイランの石油相が出席するかどうかをめぐ

    り、情報が錯綜していました。この会合で、増産凍結が合意ができるかどうか

    が焦点ですが、それは取りも直さず、WTI原油価格が40ドル台を底固めで

    きるのかどうか、あるいは再び下落基調に戻り30ドルを目指すのかどうかと

    いう意味で、重要な会合になります。週明け18日の東京市場にも影響があり

    そうです。

    ドル円は米国株の堅調な動きに支えられて109円台半ばまでは反発して来ま

    した。ここまでは想定内の動きと言えます。

    110円を割り込んでからは急速に円高が進んだことから、株価が戻ったこと

    でドルの買い戻しを誘発したものと思われます。

    問題はここからです。

    さらに株価が上昇し安全資産の債券が売られ、米長期金利が上昇すれば「リス

    クオン」が強まり、ドル円もをもう一段押し上げ、110円台もあるかもしれ

    ません。

    ただ、それでも足元の「ドル先安観」を変えるまでには至らないと考えます。

    仮に110円台までドルが戻れば、予約を取り遅れている輸出企業は確実にド

    ル売り注文を持ち込んでくると予想します。

    輸出企業が慌ててドル売り注文を出さないようになり、ドルショートを積み上

    げている投機筋が慌てて買い戻しに出るような状況になれば、市場のセンチメ

    ントも変わってくると思われますが、それには、日銀や政府の政策出動が不可

    欠です。

    本日もNYでの株高を好感し、日経平均株価も上昇するでしょう。

    だだし昨日450円もの上昇を見せただけに、同じような大幅高は難しいと予

    想しています。ドル円の上値が重いように、日本株の上値も重く、センチメン

    トも似たりよったりです。つまり戻りを売りたいという人が多いということで

    す。予想レンジは108円50銭~109円80銭程度と見ていますが、上記

    日本株が昨日のようなサプライズを見せるようだと110円が見られるかもし

    れません。


  • 原油価格42ドル台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • 原油高、株高を背景にドル円は上昇し、108円台後半まで
      買われた。長期金利も上昇しリスクオンの流れが強まったものの、
      上値は重く、109円台に乗せられるかどうか注目される。

    • ドルが買い戻されたことでユーロは売られる。1.13台半ば
      まで下げたものの、依然としてレンジ内で推移。

    • 株式市場は大幅に反発。企業決算は振るわなかったものの、
      原油価格が42ドル台まで上昇したことで、エネルギー株が上昇を
      牽引。ダウは164ドル高で取引を終える。

    • 債券相場は3日続落。原油価格が4ヶ月ぶりの高値を付けた
      ことや、株価が大幅高だったことから売られる。長期金利は1.77
      %台まで上昇。

    • 金は4日続伸。原油価格はサウジとロシアが産油量据え置きで
      合意との観測から大幅高。引け値は4カ月ぶりとなる42ドル17セント。

    • 3月財政収支 →  -1080億ドル

    本日の注目イベント

    • 日   黒田日銀総裁、コロンビア大学で講演
    • 中   中国3月貿易収支
    • 欧   ユーロ圏2月鉱工業生産 
    • 米   3月小売売上高
    • 米   3月生産者物価指数
    • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
    • 米    企業決算 → JPモルガン、サンディスク

    原油価格の上昇が引き金となり、NYでは株価が大幅に上昇し、長期金利も上昇。
    久しぶりのリスクオンということから、ドル円は続伸し、108円台後半まで買わ
    れました。それでも109円台には乗せられず、まだ上値が重い展開は変わりませ
    ん。今日の東京市場でも株価は上昇すると見られ、その際ドルがどこまで買われる
    のかが注目されます。

    ブルームバーグによると、ロシア大統領府のペスコフ報道官がドーハ会合について、
    イランの姿勢にかかわらず、合意が成立する「希望はある」と述べたことで、サウ
    ジとロシアとの合意が近いとの観測が広がり、原油価格の上昇につながっています。

    WTI原油価格はこの報道に続伸し、一時は42ドル25セントまで買われ、昨年
    11月末以来の水準を回復しました。
    原油価格の上昇はエネルギー株の上昇につながり、NY株式市場ではエネルギーセ
    クターが商いを伴って買われ、これが相場全体のセンチメントを好転させました。
    NYダウは164ドル上昇し、年初来高値を更新。
    昨年2月に記録した史上最高値にもあと、500ドルほどに迫って来ました。

    ドル円は108円台後半まで上昇しましたが、これは「1時間足」の120時間線に
    抑えられた格好です。まだ上値の重い展開は変わっていないと思われます。
    目先はNYでの高値の108円80銭辺りを抜けるかどうかと、さらに109円台に
    乗せたら、109円35-50銭あたりにある、4時間足の「雲の下限」が意識され
    ます。

    それでも、105円割れのリスクはやや後退してきました。
    上で述べたように、原油価格が安定すれば株価には好影響となり、ドルにとっても
    安定材料になります。
    また、テクニカルでは8時間足までの短いチャートでは「MACD」がゴールデンク
    ロスを見せており、短期的にはドルの上昇を示唆しています。ここは、ドルの戻りを
    売るスタンスを維持しながらも、慎重に臨むべきでしょう。

    IMFは12日、2016年の世界経済の見通しを発表し、成長率を今年1月時点の
    3.4%から3.2%に下方修正しました。
    新興国の景気減速が世界的な貿易や投資の鈍化につながり、日本についても、消費
    税を引き上げれば2017年はマイナス0.1%の成長になると指摘しています。
    IMFのこの見通しも、今後の消費税増税延期の議論に一石を投じることにもなると
    思います。

    本日は日経平均株価がどこまで買われるのかに注目しています。

    200円程度であれば109円に届くかどうかといったところでしょうが、300
    ~500円も上昇するようだと、上記109円台のレジスタンスを試しに行く可能
    性も考えられます。株式市場でも、ドル円と同じように、「戻りを売りたい」との
    姿勢が優勢と見られ、このスタンスが変わるには、日銀と政府の政策出動が不可欠
    かと思います。

    予想レンジは108.20円~109.40円程度と見ています。

    WTI原油価格40ドル台を回復 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • ドル円は原油価格の上昇などを材料に買われ、108円44銭まで上昇。
      ただその後は株価がマイナスに転じたことこともあり、ドル売りが優勢となる。
      107円台後半まで反落し、107円90-108円近辺で引ける。

    • ユーロドルでもドル売りが活発となり、一時は直近高値に迫る
      1.1447までユーロ高が進む。

    • 株式市場は反落。朝方は原油価格の上昇を好感し100ドルを超える
      上昇を見せたが、米企業決算への不透明さから売りに押された。

    • 債券相場は下落したものの、先週末の水準とほぼ変わらず。

    • 金は3日続伸。原油価格も17日の会合で、減産合意の見方が
      強まり40ドル台を回復。

    本日の注目イベント

    • 独   独3月消費者物価指数(改定値)
    • 英   英3月物価統計
    • 米   IMF、世界景気見通し(WEO)
    • 米   3月財政収支 
    • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演

    昨日の東京市場では朝方からドル売りが優勢となり、一時107円63銭まで
    円高が進み、先週NYでのドルの安値を僅かですが下回りました。
    株安が進んだ上に円の先高観が強く、市場にはまだ達成感は出ていないとの
    見方が支配的です。NYでもWTI原油価格が40ドル台を回復したことで、108円
    台半ばまでドルが買われましたが上値は重く、107円台まで落とされて取引を
    終えています。

    原油価格は17日ドーハで開催される会合で生産調整への期待が高まっており、
    ショートを買い戻す動きがやや強まっています。
    原油価格は引け値では3月22日以来となる40ドル台を回復して来ました。

    原油価格の上昇は 米株式市場にとっては買い材料で、実際ダウは一時
    150ドルほど上昇する場面もありましたが、これから本格化する米企業決算への
    不透明感から、引けではマイナス20ドルになっています。
    決算発表のトップバッターは、毎回アルミ最大手のアルコアですが同社は、中国の
    需要鈍化を背景に2016年の世界のアルミ需要見通しを下方修正しました。

    今週から米大手銀行の決算発表も開示されますが、トムソンロイターの集計では、
    全体では7.6%の減益と予想されています。
    先週までは、日本株が低調だった割には米国株は好調でしたが、決算内容が
    予想より低調だと、好調な米株式にも売り圧力がかかり、これが日本株にも影響を
    与えることも予想されます。足元の日本株は、悪材料には素直に反応する傾向が
    あるからです。また米企業業績の悪化は「ドル高による影響」がその一因でもあり、
    事前予想を下回る決算内容であるとドル安を望む声が米国から出てくる可能性も
    否定できません。

    市場のドル安観測は根強く、昨日は対円だけではなく、対ユーロでもドル安が
    進みました。ユーロドルは1.1447までドル安ユーロ高が進み、1.15台が上値の
    メドと見られているユーロドルにとっても重要な値位置にいると見ています。
    1.15台をしっかり抜けるようだと、昨年8月の1.17台までの上昇余地はありそうです。

    ドルの上値が重い展開が続いていますが、今週はワシントンで開かれるG20の行方と、
    企業決算の結果、さらには原油価格の動きなどに注目です。
    また、ドル円と日経平均株価がさらにこの水準から売られるようだと、今月27-28日の
    日銀の金融会合で何らかの政策変更がある可能性も出てきます。エコノミストの間でも
    「ここで行動を起こす」と予想する人が増えています。個人的にも状況からすれば何らかの
    手段に出てもおかしくはないと思っていますが、まだそのタイミングを考えており、出動はし
    ないと予想しています。G20で、為替が議題にのぼるかどうかにもよりますが、要は、日銀
    が腹をくくるかどうかではないかと思います。
    本日のレンジは107円30銭~108円50銭程度と予想します。

    ドル円戻ったものの上値が重い 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は前日の107円台からは値を戻し、109円目前まで

    買われたが上昇力は弱く、そのレベルを頂点に反落。108円前後まで

    売られ、安値圏で引ける。

  • ユーロドルは依然として1.14を挟んでもみ合い。次のECB会合

    まで方向性が出にくい展開。

  • 株式市場は反発。エネルギー株を中心に小幅に上昇し、ダウは35ドル

    買われ、前日の大幅安からの見直し買いも入る。

  • 債券相場は反落。原油高や株高を背景に売られ、長期金利も1.71%台

    まで上昇。

  • 金は続伸し1243ドルに。原油は前日比2ドルを超える急反発。

    米国のリグ(掘削装置)稼働率が大きく減少したことや、17日に生産調整を

    巡る会合が開かれることが材料となった。

    本日の注目イベント

  • 中   中国 3月消費者物価指数

  • 中   中国 3月生産者物価指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演



    先週末のドル円は株価がしっかりしていたこともあり、終始108円台で推移

    し、一時は109円目前まで買い戻されました。しかし依然としてドルの上値

    は重く、NYでは結局108円程度まで押し戻されて越週しています。

    米株式市場が小幅に反発し、長期金利も上昇し、WTI原油価格も急反発した

    にも関わらず、109円台には乗せられず反落しています。

    市場関係者の相場観にも円の先高観が強く、ドルが戻ったところを売りたいと

    するスタンスが優勢な状況が続いています。

    先週木曜日には一時107円台半ばまで円が買われる場面もありました。

    これは米再利上げの時期が後ずれするとの観測と、利上げのぺ-スそのものが

    極めて緩やかなものになるという見方がドル売りを誘発したものです。

    投機筋のポジションも「円買い」に大きく傾き、約8年ぶりの高水準になって

    います。

    また「円買い」に安心感を与えているのが、円がさらに急騰しても、政府日銀

    は介入できないのではないかという見方が広がっていることです。

    安倍首相の米WSJ紙とのインタビューが、その見方を一段と確かにしたもと

    の見られ、来月のサミットでは日本が議長国のため、「露骨な円安誘導はしに

    くい」という観測がベースになっています。

    一方では、急激な円高と株安が進んだことから「このまま手をこまねいている

    ことは考えにくい」という見方もあります。

    7月の参院選では「圧勝」したい安倍政権です。

    急激な円高と株安は選挙に不利に働くことは明らかで、選挙前には何らかの行

    動を起こすという見方にも説得力があると思います。

    露骨な円安誘導はできないまでも、急激な円高をくいとめる。いわゆる「スム

    ージング・オペレーション」を全面に介入するのであれば、理解が得られるこ

    とも考えられます。

    仮にそのオペレーションが実施に移されることがあるとしたら、その水準は1

    05円割れが有力でしょう。110円を割り込んだ時もそうでしたが、105

    円を割り込むと、円高がさら一段と進む可能性があります。105円を割り込

    むと、ショート筋の含み益も増え、さらに円を押し上げるドル売りも出やすい

    と見られ、「100円も視野に入ってきた」といった相場観も急速に高まるこ

    とが想定されます。

    昨年6月に125円86銭というドルの天井を記録しましたが、これは201

    1年10月のドルの底値から50円54銭も円安が進んだことになります。

    この値幅を「フィボナッチ・リトリースメント」の38.2%で計算してみる

    と、106円55銭という水準が導き出されます。

    このレベルは重要なサポートして意識されます。

    また、月足の「200カ月移動平均線」は、105円85銭あたりに位置して

    おり、こちらもサポートとして意識されそうです。

    もちろんこの水準で絶対に下げ止まるということではありませんが、106円

    台半ばから105円台後半では一旦、利益確定のドル買い戻しが見られる可能

    性があります。突っ込み売りには注意が必要です。

    本日も日本株はやや軟調な展開が予想されます。

    レンジとしては107円50銭~108円80銭程度を予想しています。


  • ドル円107円台半ばまで下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • ドル円は円買いの勢いが止まらず、NYでは107円67銭まで
      ドル安が進む。ユーロ円など、クロス円の売りも活発で、円高が進んでも
      介入は難しいとの見方も背景に。引け値では108円台前半まで戻す。

    • ユーロドルは続落。ECBが追加緩和を示唆したことからユーロ
      売りが優勢となり、1.1338まで下落。ユーロ円は122円台半ばまで
      売られる。

    • 株式市場は大幅に反落。明確な売り材料がない中、ダウは一時230ドル
      下げる場面も。結局174ドル安で取引を終え、主要指標も大幅安。

    • 株価が大きく下げたことから債券は買われる。長期金利は約2カ月ぶりとなる
      1.68%台まで低下。

    • ドルが下落したことで金は反発。原油価格は小幅に反落。

    • 新規失業保険申請件数 → 26.7万件

    • 2月消費者信用残高  → +172.17億ドル

    本日の注目イベント

    • 日   2月国際収支
    • 日  3月景気ウオッチャ調査
    • 独   独2月貿易収支
    • 独   独2月経常収支
    • 英   英2月貿易収支
    • 加   カナダ3月住宅着工件数
    • 加   カナダ3月失業率
    • 加   カナダ3月就業者数

    ドル円は連日大台を切り下げ、昨日のNYでは107円台半ばまで円買いが進み、
    110円を割り込んでからはドル下落の勢いが加速しています。
    110円を割り込むと106円近辺までは目立ったサポートがないため、下落の
    スピードが早まると予想していましたが、そのような展開になっています。
    昨日はドル円で円買いが進んだだけではなく、ユーロ円などのクロス円でも急速に
    円買いが進み、円が全面高の様相でした。

    投機筋も円買いのポジションを膨らませ、これまで下がればドルを買っていた個人
    投資家も、戻りを売るスタンスに変わっているようで、急速に円の先高観が台頭し
    てきました。急激な円高は、企業収益にも影響を与え、輸出企業の株が先行する形で
    売られ、その株価の下落がさらに円買いを促がす「悪循環」に陥っています。

    急激な円高が進んだ背景は、米利上げのペースが極めて緩やかになるとの観測が
    強まったことと、急激な円高が進んだ場合政府日銀が介入などが、適切な対応を
    するとの見方が後退してきたことが挙げられます。

    昨日も財務省幹部が「場合によっては必要な措置を取る」と発言したことが伝えら
    れ、一時ドルが買い戻される場面がありましたが、長くは続かずその後ドルは大き
    く売られました。5月に伊勢・志摩サミットを控え、積極的には円安につながる政
    策を取りにくいとの見方が広がっています。先日米紙とのインタビューで、安倍首
    相は「恣意的な介入は慎まなければならない」と発言したことも効いています。
    (参照:下記 What's going on )

    ただ、今週に入っての円の上昇は急激で、投機的な動きとも取れます。このまま
    105円割れを放置しておくと勢いがさらに加速することも考えられ、その前に、
    ある程度強い姿勢を見せる必要があります。
    105円を割り込む前に「レートチェック」など、介入を示唆する動きがある
    かもしれません。また、今月27-28日には金融政策決定会合が開催されますが、
    ここで「量・質・金利」いずれかの政策変更が行われる可能性も高まっていると
    予想しています。

    さらに米利上げ観測の後退ですが、こちらもイエレン議長の「ハト派発言」に
    余りにも反応しすぎているところがあります。
    昨日もダラス連銀やサンフランシスコ連銀総裁は、利上げはそれ程遠くないとの
    認識を示しています。FOMCで政策変更を行う際には、イエレン議長といえども
    1票で、他のメンバーと同様です、
    もちろん、副議長や理事などはイエレン議長に足並みを揃えると考えられますが、
    4名の投票権を持つ地区連銀総裁の存在も大きく、その多くが今年2回の利上げを
    主張しています。市場はやや利上げ観測の後退をはやし過ぎている感があります。

    ただそうは言っても、足元の円高の流れは鮮明です。
    円高のスピードが速すぎることから、警戒感は必要ですが、ドルの戻りを売る
    スタンスは継続でしょう。月足の「200ヶ月線」がある、105円85銭前後が
    一つのサポーになるかもしれません。本日も日経平均株価はかなりの下げが見込ま
    れます。日経平均先物を売ると同時にドルを売る展開が想定されます。

    予想レンジは107円50銭~109円程度と見ますが、要人発言にも注意が
    必要です。

    ドル円110円を割り込む 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 日米欧で株価が下落したことや、IMFが世界景気の見通しを

    下方修正したことからドル円は節目の110円を割り込む。

    一時は109円92銭まで円買いが進み、1年5カ月ぶりの

    円高水準を示現。

  • ユーロドルはドイツの製造業受注が悪化していたが、

    ドル買いユーロ売りは限定的。1.13台前半まで売られたが

    底堅く推移。

  • 株式市場は続落。世界的な成長鈍化を懸念し、銀行株を中心に

    大幅安。ダウは133ドル下落。

  • 債券相場は続伸。世界景気の低迷を材料に買いが優勢となり、

    長期金利は1.72%台まで低下。

  • ドル安が進んだことで金は上昇。原油は小幅に反発。

    本日の注目イベント

  • 日   2月景気動向指数

  • 中   中国 3月財新サービス業PMI

  • 中   中国 3月財新コンポジットPMI

  • 独   独2月鉱工業生産

  • 米   FOMC議事録(3月15、16日分)

  • 米   ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演


    ドル円はついに節目の110円を割り込み、NYでは109円92銭までドル安

    が進みました。昨日もこの欄で「下値方向のリスクが高い」とコメントしました

    が、昨日の朝方の111円30銭近辺から一気に110円割れまでドルが売られ

    ました。この水準は2014年10月末の日銀が追加緩和を発表し、市場に驚き

    が走った「サプライズ緩和」の水準です。これで昨年6月の125円86銭の高

    値からは、10カ月で約16円落ちたことになり、かなり急激な円高スピードだ

    と言えます。

    きっかけは株安から、リスク資産が売られたことでした。

    日本株が先導するような形で欧米の株価が下げ、世界景気の減速が懸念され、安

    全資産の債券が買われました。

    さらに、ウォ-ル・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が安倍首相とのインタ

    ビュー記事を掲載し、この中で首相は「通貨安競争は絶対さけなければならない」

    「恣意的な為替市場への介入は慎まなければならない」と述べたことも円買いに安

    心感を与え、ドル売り円買いがさらに進んだと思われます。

    急激な円高が進んでも日銀は介入できないと、市場が受け止めたことになります。

    ドル円は110円を割りこんだ後は110円台半ばまで値を戻していますが、これ

    は達成感と、ひとまず利益を確保しようという動きに押し戻されたものです。

    再び株価が大きく下げるようだと110円割れをトライし、さらに大幅な円高水準

    を記録する状況になると、今度は110円が上値の抵抗線になることが予想されま

    す。ちょうど2月の初旬以降、114円台後半まではドルが戻っても、115円に

    は届かなかった状況と同様です。

    輸出企業の多くは115-118円を「社内レート」に設定しており、110円を

    割り込むと、企業業績にも大きな影響を与えることになります。

    場合によっては業績見通しを下方修正するところも出てくるかもしれません。

    利益見通しを引き下げれば、株価は当然売られ、それが市場全体のセンチメントを

    悪化させ、株価の下落→円高と、悪循環に陥ることになります。

    その意味でも、本日の日本株の動きに注目が集まります。

    ドル円の110円割れと、日経平均株価の15000円台は今後の日本の景気にと

    っては極めて厳しい状況を与えることになります。

    ちょうど、2017年4月からの消費税増税を予定通り実施すべきか、あるいは延

    期すべきかが議論されているところです。

    為替と株価の水準がこの議論に影響を与えることは言うまでもありませんが、ここ

    から一段と円高が進んだ場合、日銀による市場介入があるのかどうかも重要なポイ

    ントになります。

    上記、安倍首相の発言を考慮すれば円安誘導のための介入は難しそうですが、円高

    は物価を押し下げる効果があるため、2%の物価上昇を目指している日銀にとって

    は「逆風」です。円安誘導ではなく、2%の物価上昇という目標達成のための介入

    や、追加緩和なら「大儀名文」がたつのかもしれません。

    ただ110円を割り込んだからといって、直ぐに介入が見られるわけではありませ

    ん。介入に対する過度の期待は避けるべきです。

    110円を再び割り込んだら、そのスピードが重要になろうかと思います。

    本日のドル円は109円50銭~110円80銭程度と予想しますが、依然として

    下値方向へのリスクが高いことには変わりありません。


  • ドル円上値の重い展開続く 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 原油が一段と下落し、株価も下げたことから円が続伸。

    ドル円は111円10銭まで下落した、連銀総裁の発言から

    若干戻したものの、111円台前半で引ける。

  • ユーロドルは1.14を中心にもみ合ったが、小幅に反落。

  • 株式市場は続落。原油価格が1ドル以上下げたことから、

    エネルギ-株が下げを主導。ダウは55ドル下げ、その他の

    主要株価指数も揃って下げる。

  • 債券相場は反発。株価や原油価格の下落から買い物を集める。

    長期金利は1.76%台に低下。

  • 金は続落。原油価格はサウジの生産調整への期待が後退した

    ことから売られる。前日比1ドル9セント下げ、1カ月ぶりに

    35ドル台に。

  • 3月労働市場情勢指数(LMCI)→ -2.1


    本日の注目イベント

  • 豪   豪2月貿易収支

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット

  • 欧   ユーロ圏2月小売売上高

  • 欧   ユーロ圏3月総合景気指数(改定値)

  • 英   英3月サービス業PMI

  • 米   2月貿易収支

  • 米   3月ISM非製造業景況指数

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演(香港)

  • 加   カナダ2月貿易収支


    昨日この欄で、原油価格の一段の下げが楽観的な米株式市場を下落させ、

    株価の下落から「リスクオフ」が進み円が買われる可能性を指摘しまし

    たが、昨日のNY市場ではほぼこの想定通りの展開でした。ドル円は1

    11円10銭まで売られ、111円割れは回避されましたが、これは連

    銀総裁のタカ派的な発言に救われた格好でした。

    WTI原油価格が再び下落基調を強めてきました。

    一時は41ドル台半ばまで買い戻しが進んだ原油価格でしたが、供給過

    剰は変わらないとの見方が徐々に広がり、昨日はサウジのムハンマド皇

    太子の発言に大きく反応し、下げ足を強めています。

    氏は、「サウジが生産水準を維持するのは、イランを含む主要産油国が

    加わる場合に限定される」と、発言しています。(ブルームバーグ)

    イランが生産を増やし続ける限り、サウジは動くつもりはない、といっ

    た見方から原油が売られ、3月4日以来となる、35ドル台まで下落

    しています。

    「リスクオフ」が強まり、株式が売られ円が買われる展開でしたが、そ

    の根底には先週のイエレン議長の利上げに関する慎重な発言がドル円の

    上値を抑えていたという背景があります。

    加えて、NYからは日銀が緩和策を講じても円安には誘導できないとい

    った見方も聞こえています。日銀は1月29日にマイナス金利を導入し

    たものの、その後は円が買われる展開が続いており、

    日銀の金融政策では通貨安誘導に限界がある(ブルームバーグ)との観

    測が広がっているようです。

    ボストン連銀のローゼングレン総裁は講演で、「米景気が想定より強く、

    今後2年間の金融政策は先物市場が織り込んでいるよりも引き締め方向

    に向かう可能性がある」と発言し、市場の利上げに関する悲観的な見方

    をけん制しました。同総裁に限らず、FOMCメンバーである地区連銀

    総裁の発言は概ね、「タカ派的」で、イエレン議長の発言とは温度差が

    あります。ただ、市場の見方はイエレン議長に近く、「利上げのペース

    は極めて緩やかになる」との想定からドルの上値が重くなっています。

    ドル円は徐々に上値を切り下げている様に見えます。

    足元では111円台は維持されていますが、軟調な日本株も米国株との

    相関を弱めており、円買いに作用しそうです。

    目先は3月17日に付けた、110円67銭あたりが弱いサポートにな

    りそうですが、その水準を抜くようだと、110円割れを試しに行くの

    ではないかと見ています。政府日銀が大胆な政策を取らない限り円高方

    向へのリスクが高いと思われます。

    本日のドル円は110円50銭~111円50銭程度を予想しますが、

    下落方面のリスクがより高いと見られます。


  • 米雇用好調にもドル下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • 3月の雇用統計は好調で、その他の経済指標も良かった。
      ドル円は112円台半ばまで上昇したものの、利上げのペースを
      早めるほどのものではないとの見方が広がり、円買いが徐々に
      優勢に。一時は111円台半ばまでドルが売られ、ほぼこの日の
      安値圏で越週。

    • ユーロドルは続伸し、1.1438まで買われる。
      米利上げペースは緩やかになるとの観測が背景。

    • 株式市場は反発。原油価格は下げたものの、利上げペースが
      緩やかになるとの観測が相場を押し上げた。ダウは107ドル上昇し、
      4カ月ぶりの高値を更新。

    • 債券相場は横ばい。株価が上昇したことから売られる場面もあったが、
      底堅く推移。長期金利は1.77%台と、前日とほぼ変わらず。

    • 金は反落。原油も大幅に反落し36ドル台に。

    • 米   3月失業率                 → 5.0%

    • 米   3月非農業部門雇用者数           → 21.5万人

    • 米   3月平均賃金                → +0.3%

    • 米   3月ISM製造業景況指数          → 51.8

    • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 91.0

    本日の注目イベント

    • 豪   豪2月小売売上高

    • 豪   豪2月住宅建設許可

    • 欧   ユーロ圏2月失業率

    • 欧   ユーロ圏2月生産者物価指数

    • 米   3月労働市場情勢指数(LMCI)

    • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演

    米3月の雇用統計は失業率こそ5.0%と、市場予想を上回ったものの、雇用者数は
    21.5万人で、平均賃金も予想の0.2%を僅かに上回り、+0.3%とまずまずの
    内容でした。またISM製造業も51.8と、節目の「50」超え、こちらも製造業の
    「回復」を印象付ける内容でした。

    ただ、それでも米利上げのペースは緩やかなものになるとの見方は変わらず、緩和的な
    金融政策が続くことを基本にし、株が買われ、ドルが売られる流れが続いています。
    そして特徴的なのが、米国株が上昇しても、日本株は上昇せず、むしろ売られる流れが
    続いていることです。
    4月利上げはないといった見方がドルの上値を抑え、この流れが株価の上昇を抑える
    構図になっています。
    これまでのように、米国株高がそのまま日本株の上昇につながらなくなっている背景の
    一つには、ドル円は、いずれ110円を割り込むとの観測が根強いことが挙げられます。

    米経済指標が好調だったにも関わらず、先週末は112円台を割り込んでいます。
    111円の半ばは3月22日以来ですが、今週にも110円割れをテストする可能性も
    あると予想していますが、好調な米国株が崩れてしまえば、日本株も一段と軟調となり
    「リスクオフ」が再び強まると思われます。

    また、再び懸念材料になりそうなのが原油価格です。
    一時は41ドル台半ばまで反発したWTI原油価格は、先週末には36ドル台まで
    再び売られてきました。
    原油価格がもう一段下げると、さすがに米エネルギー株が売られ、それが株式市場
    全体の雰囲気を悪くし相場が崩れるパターンが考えられます。
    日本株の地合いが悪いだけに好調な米国株が崩れると、さらに地合いが悪くなることが
    懸念されます。

    一方で、株安と円高がさらに進むと日銀の追加緩和と2017年の消費税増税先送りが
    実施されるとの期待が広がります。
    安倍首相は先週訪米した際も、リーマンショクや大震災のような事態がなければ予定
    通り実施すると語っていましたが、同時に党内にも先送り期待が強いこともあり、
    サミット前には決断すると述べています。

    日銀のマイナス金利導入も効かず、2%の物価上昇も困難な状況になり、さらにアベノ
    ミクスそのものが問われる状況になっていることを考慮すると、選挙対策という意味では
    なくとも消費税増税は難しいかと思われます。
    仮に消費税増税と大規模な財政出動が実施されれば、日本株には好材料となり、ドル高が
    見込まれます。
    イエレン議長のハト派的な発言からすれば、4月利上げの可能性はかなり低下したと
    考えられます。
    米利上げがしばらくないとすれば、上記消費税を巡る対応が、ドルサポートの砦になろうか
    と思います。

    本日のレンジは111-112円30銭程度を予想しています。

    本日は雇用統計待ち 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は前日と同じような展開で、112円台前半から

    半ばで推移。やや膠着感が強まり、連銀総裁発言にも反応

    せず、112円50-60銭で引ける。

  • ユーロドルは買い戻しのユーロ買いが優勢となり続伸。

    1.14台まで買われ、2月11日の直近高値を抜ける。

  • 株式市場はまちまちながら、ダウは利益確定の売りに押され、

    5日ぶりに反落。

  • 債券相場は反発し、長期金利は約1カ月ぶりに1.8%を

    割り込む。失業保険申請件数が増加していたことや、利上げ観測が

    後退していることで、買いが強まった。長期金利は1.76%台まで

    低下。

  • 金は反発。原油は小動き。


  • 新規失業保険申請件数     → 27.6万件

  • 3月シカゴ購買部協会景気指数 → 53.6

    本日の注目イベント

  • 日   3月日銀短観

  • 中   中国 3月製造業PMI(速報値)

  • 中   中国 3月非製造業PMI(速報値)

  • 中   中国 3月財新製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏3月製造業PMI(改定値)

  • 欧   ユーロ圏2月失業率

  • 英   英3月製造業PMI

  • 米   3月雇用統計

  • 米   3月ISM製造業景況指数

  • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)

  • 米   ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演


    上値が重い展開が続いているドル円ですが、下値の方も112円で何度かサポート

    され、やや膠着感が強まってきました。昨日は期末ということでしたが、それほど

    実需のドル買いも入らず、日経平均株価が軟調に推移したことを受けて、112円

    台前半までドル安が進む場面もありました。

    今週は連日、FOMCメンバーの発言に振られました。4月利上げがあるのか、あ

    るいは6月にずれ込むのかを巡って、112円から113円台での動きに終始し、

    活発な取引にはつながっていません。今朝も、経済紙がアトランタ連銀のロックハ

    ート総裁とのインタビューを掲載し、「米利上げは年内3回」との記事を紹介して

    います。

    記事によると、ロックハート総裁は4月にも利上げの可能性はあるが、本命は6月

    と語っています。米経済は年率2%強の成長が可能だというのが、その根拠になっ

    ていますが、同時に原油安とドル高が懸念材料だとの見方も紹介しています。

    またインフレ率も2%に近づいてはいるものの、「持続性があるとはいいがたい」

    と、述べています。その上で、「経済が十分改善すれば、6月に改定するFOMC

    の利上げ見通しは、年内2回よりも少し上方修正されるだろう」との認識を示して

    います。(日経新聞)地区連銀総裁は総じて「タカ派」発言を繰り返しているもの

    の、イエレン議長は利上げに慎重な見方を示す「ハト派的」な言い回しです。

    ワシントン中心部のFRBに、タカが飛ぶのかハトが飛ぶのか、今後も相場の鍵を

    握っています。

    本日は3月の雇用統計が発表されます。

    失業率は2月と変わらず4.9%、非農業部門雇用者数は20.5万人と予想され

    ています。もちろん、今回も平均賃金の行方が重要な指標として注目されています

    が、こちらは+0.2%と予想されています。

    2月の雇用統計では、非農業部門雇用者が24.2万人と、事前予想を大きく上回

    りましたが、平均賃金がマイナスだったことからドルが下落する場面もありました。

    3月の雇用統計については、ブルームバーグが興味深いデータを紹介しています。

    記事によると、3月の雇用統計では過去8年のうち、7回も市場予想を下回ってい

    るそうです。2008年から実際に発表された雇用者数は、ブルームバーグ調査の

    中央値を平均で5万3千人も下回っているとの結果を紹介しています。

    因みに、昨年3月は予想に対して11万9000人届かず、2001年以降で最も

    大きく下回る結果になっています。

    ブルームバーグはその原因については特に分析してはいませんが、さて今回もこの

    「アノマリー」が通用するのでしょうか。

    雇用統計の結果次第でどちらにも大きく振れるため、本日の予想は111円70銭

    ~113円30銭程度にしたいと思います。

    「1時間足」では、113円の下に「雲の上限」が来ているため、113円をしっ

    かりと抜けることができれば、もう少し上値があるかもしれません。


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