ドル円111円台では上値が重い 

ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • 約1カ月ぶりに111円台に乗せたドル円は海外市場では小動き。

    NY市場が休場だということもあり、終始111円台で推移。

  • ユーロドルも取引は閑散。1.11台前半から半ばで推移。


    本日の注目イベント


  • 豪   豪4月住宅建設許可

  • 日   4月失業率

  • 日   4月鉱工業生産

  • 独   独5月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏5月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏4月失業率

  • 米   4月個人所得

  • 米   4月個人支出

  • 米   4月PCEコアデフレーター

  • 米   3月ケースシラー住宅価格指数

  • 米   5月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   5月消費者信頼感指数

  • 加   カナダ1-3月期GDP


    昨日の東京市場では、株価が堅調に推移し、ドル円も111円台に乗せる、

    久しぶりの株高ドル高の展開となり、ドル円は一時111円44銭まで上

    昇しました。先週末、イエレン議長が講演で、政策金利の引き上げが恐ら

    く数カ月内に「適切になるだろう」と述べたことで6月ないし、7月のF

    OMCでの利上げ観測が一段と高まり、ドルが買われたものです。

    それに追い討ちをかけたのが、サミットを無事に乗り越えた安倍首相の

    「消費増税延期」の材料でした。円はさらに売られ、対ドルだけではなく、

    主要通貨全てに対して円売りが進み、ドル円も4月28日の

    あの日銀の「ゼロ回答」以来の水準までドル高円安が進行しました。

    今月の3日には105円55銭までドル売りが進みましたが、これは4月

    の金融決定会合で日銀が動かなかったことで、株安が進み、米利上げにつ

    いてもそれほど利上げ観測は強くなかったことが背景でした。

    加えてルー米財務長官の発言で、投機的なドル売りが進みドルが一段と下

    げても、政府日銀は介入できないのではないかとの見方も広がり、円買い

    ドル売りに拍車が掛かったわけです。

    ここにきて、FRBが利上げに動く可能性はかなり高まったと思われ、今

    週末の雇用統計でよほど悪い結果が出ない限り、6月か7月での利上げは

    動かないものと予想します。

    そうなると、市場は「米利上げ後」の動きを模索し始めることになります。

    先ずは2日にウイーンで行われるOPEC総会です。

    WTI原油価格は一時50ドルの大台を回復するまで反発してきました。

    ここからさらに上昇するには、何と言っても「需給の改善」が不可欠です。

    現在主要産油国で「増産凍結」については合意していますが、今回のOP

    EC総会で「減産での合意」ができるのかどうかです。

    ここでも、イランの出方が鍵を握りそうです。

    6月に入ると、15-16日の日銀会合も再び重要なイベントとして注目

    されます。足元では前回ほど追加緩和観測は盛り上がってはいませんが、

    安倍首相が「消費増税延期」を決断した背景を考えると、ここは「援軍」

    が欲しいところです。

    あらゆる政策を動員して、何としてもアベノミクスのエンジンを再点火し、

    景気を良くしたいと安倍首相は考えているはずです。

    日銀に対するプレッシャーはこれまで以上に強いものがあるかもしれませ

    ん。また、前回「ゼロ回答」だったことで「日銀ショック」とも言われて

    おり、その後の黒田総裁の発言も、これまでとは微妙に変わってきている

    ことにも注意が必要です。

    111円台半ばまで反発したドル円ですが、ここからは上記「援軍」など

    がないと115円方向に上昇するには厳しいのではないかと思います。

    昨日の東京株式市場の商いをみても、日経平均株価は200円以上の上昇

    を見せましたが、売買代金は今年最低でした。

    薄商いの中、値が飛んだということでしょう。

    まだまだ昨年夏場前まで観られた、「ドル高株高」の展開にはほど遠いと

    言えるでしょう。

    本日のレンジは110円50銭~111円50銭程度と予想します。


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    WTI原油価格一時50ドル台を回復 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は前日と同じような展開で、110円では上値が

    重く、109円台半ばでは底堅い。本日のイエレン議長の講演や

    来週の雇用統計などを控え、明確な方向感が出ず。

  • ユーロドルはやや買い戻しが優勢に。1.12台に乗せたものの

    勢いはなく、1.12を挟んだもみ合いに。

  • 株価はまちまち。原油価格が一時50ドル台に乗せたことで朝方

    は続伸したが、その後はだれる。ダウは23ドル下落し、

    ナスダックは8ポイント上昇。

  • 債券相場は反発。投資家の需要が旺盛で価格は上昇。

    長期金利は1.82%台まで低下。

  • 金は続落し、原油価格は50ドル21セントまで買われたが

    引け値では前日比小幅にマイナス。


  • 新規失業保険申請件数     → 26.8万件

  • 4月耐久財受注        → +3.4%

  • 4月中古住宅販売成約指数   → +5.1%


    本日の注目イベント

  • 日   オバマ大統領広島訪問

  • 日   4月消費者物価指数

  • 米   1-3月GDP(改定値)

  • 米   5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)

  • 米   イエレン・FRB議長講演


    昨日の東京時間朝方、ドル円は110円20銭前後で推移していたものが、

    突然110円を割り込み109円70銭近辺まで急落しました。

    直ぐに材料を探しましたが、結局それらしきものは見つからず、わずか5

    分程度で50銭の急落は理解できませんでした。

    後でブルームバーグが伝えたところによると、ファット・フィンガー(誤入

    力)だったとか、あるいは大口のドル売りが持ち込まれたとか、マーケッ

    トが薄い中実需の売りが出たなど、結局真相はわかっていません。

    依然として110円から110円台半ばが重いイメージが市場に浸透しつ

    つあります。

    NY市場でも110円を挟んだもみ合いが続き方向感も出ていません。

    パウエルFRB理事は、経済データ次第では「かなり近い将来」の利上げ

    を支持する発言を行っていましたが、連日同じような内容の発言が相次ぎ、

    市場への影響力は徐々に低下しています。ただし、今夜のイエレン議長の

    発言にはそうもいきません。市場の注目度は高く、それなりに影響はあろ

    うかと思います。

    市場全体を見渡すと、ややリスクオンに傾いているように思います。

    WTI原油価格が一時的とはいえ、「節目の50ドル台」に乗せたことで

    もうなずけます。NY原油先物市場では朝方に、約6カ月ぶりとなる50

    ドル21セントまで上昇しました。その後は達成感などもあり、利益確定

    の売りに押されはしたものの、引け値では49ドル48銭と2月の26ド

    ル台割れからは90%以上、値を戻したことになります。

    利上げ観測を背景にドルが底堅い動きを見せていることで、避難先として

    買われてきた金も値を下げ昨日は1220ドル台まで下落してきました。

    一方米国株の方は、先週までは利上げを嫌気して売り込まれていましたが、

    今週に入ると米景気に対する楽観的な見方が広がり急伸しています。

    問題はこのセンチメントがいつまで続くのかという点です。

    昨日から始まった伊勢志摩サミットでも、G7首脳は世界経済に下振れ

    リスクがあるという点で意見が一致しています。

    もっとも、この点がさらに強調されると6月の米利上げ判断にも影響を与

    える可能性があり本日の「声明文」には関心が寄せられます。

    本日も引き続き上値の重い展開が予想され、下値はどこで下げ止まるのか

    が焦点ですが、今夜のイエレン講演を控えて動きにくい状況が予想されま

    す。レンジは109円30銭~110円30銭程度と予想します。


  • ドル円110円台でもみ合い 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は110円45銭まで買われたが、前回の高値に近い

    こともあり、警戒感が高まり110円10-20銭辺りまで押し戻される。

    前日同様、株高と原油価格の上昇が円売りにつながった。

  • ユーロドルは1.11台前半から半ばで小動き。ギリシャへの金融支援

    で合意したものの、影響は限られた。

  • 株式市場は大幅に続伸。原油価格が50ドルに迫る水準まで上昇した

    ことで、エネルギー株を中心に買われた。ダウは145ドル上昇し、

    1万7800ドル台を回復。

  • 債券相場はほぼ変わらず。利上げ観測の高まりから軟調な地合いながら

    下値では買い物も見られ、もみ合う。

  • 金は続落し1カ月振りの安値に。原油価格は在庫量の減少を手がかりに

    続伸し、約7カ月ぶりに49ドル台半ばに。


    LI>3月FHFA住宅価格指数   → +0.7%

    本日の注目イベント

  • 日   伊勢志摩サミット(27日まで)

  • 英   英1-3月期GDP(改定値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4月耐久財受注

  • 米   4月中古住宅販売成約指数

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米   パウエル・FRB理事講演


    ドル円はNY市場で再び上昇し、110円台半ばまでドル高が進みましたが、今週

    月曜日の高値である110円59銭が意識され、結局この水準を天井に小幅反落し

    て取引を終えています。利上げ観測の高まりや、この日は原油価格の上昇からNY

    ダウなど株価が続伸したことで、投資家のリスク許容度が増し円売りにつながった

    ようです。

    それにしても110円台半ばが「壁」になりつつあります。

    110円台では輸出企業を中心にドル売り注文が出やすいことは理解できますが、

    それに便乗した個人投資家も、ドル売りで対応しているものと思われます。

    5月3日に105円台半ばまで急落したドル円は、ここまで約5円反発したこと

    になります。それでもいわゆる投機筋のポジションを見ると、目立つほど「ドル

    売り円買い」のポジションは減っていません。

    見方によっては、彼らはこの辺りをドルの天井と見ているのかもしれませんが、

    それでもこの上のどこかには「ストップ注文」がセットされているはずです。

    チャートを見ても、現水準から上には「雲」があり、ここからの一段の上昇が簡

    単ではないことを示唆していますが、上記「ストップ」が執行される状況になれ

    ば、その限りではありません。上値は重いと思われますが、この点には注意が必

    要です。

    明日には「本命」であるイエレンFRB議長の講演があります。

    これまで多くの地区連銀総裁が利上げが近いことに言及しており、昨日もダラス

    連銀のカプラン総裁はイギリスの国民投票がリスクになるとしながらも、近い将

    来の利上げを支持すると発言をしています。またフィラデルフィア連銀のハーカ

    ー総裁は、リスクとしては中国情勢とイギリスの国民投票を挙げながらも、「年

    内に2回、場合により3回の利上げは可能だ」と述べています。

    これで、これまでに発言した地区連銀総裁は、申し合わせたかのように利上げに

    は積極的で、中には年内に3回利上げが適切との発言もありました。

    仮に3回利上げがあるとすれば、イエレン議長の記者会見を伴うFOMCは6月

    以降は、9月と12月の2回しか残っておらず、その全てで利上げを実施すると

    いうことになります。

    本日も米高官の講演がありますが、ネガティブな発言はないでしょう。

    また本日から始まる伊勢志摩サミットでも、為替に関する議論はないものと思わ

    れます。日本株も米国の株高に引っ張られると思われ、昨日のNYの高値近辺

    を試す展開を予想しています。

    レンジは109円70銭~110円70銭程度を予想します。


  • ドル円再び110円台まで上昇 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • 住宅関連指標が良好だったことや、株高、金利高を材料に
      ドル円は再び110円台を回復。110円13銭まで買われ
      ほぼこの日の高値圏で引ける。

    • 利上げ観測の高まりからドル買いユーロ売りが優勢に。
      ユーロドルは1.1133まで下落し、約2カ月ぶりの安値を
      記録。

    • 新築住宅販売の急増で株式市場は景気に対する楽観的な
      見方が広がり急反発。ダウは213ドル上昇し、主要指数も
      揃って反発。

    • 債券は利上げ観測の高まりから反落。長期金利は1.86%台
      まで上昇。

    • ドル高が進んだことから金は大幅に売られ1229ドル台に。
      原油は反発し48ドル台半ばに。

    • 4月新築住宅販売件数        → 61.9万件

    • 5月リッチモンド連銀製造業指数   → -1

    本日の注目イベント

    • 独   独5月IFO景況指数
    • 米   3月FHFA住宅価格指数
    • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
    • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
    • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    • 加   カナダ中銀政策金利発表

    4月の新築住宅販売件数は61.9万件で、先月の53.1万件から急増。
    約8年ぶりの高水準でした。高級物件を取り扱う米トール・ブラザーズの
    株価は3年ぶりに大幅高を演じるなど、住宅関連銘柄が大きく買われました。
    NYダウは200ドルを超える上昇をみせ、このところ高まったいる利上げ
    観測を背景に売り込まれていた株式市場が久しぶりに盛況でした。利上げ観
    測の高まりは、株価にとっては重石となりますが、この日は米景気の先行き
    対する楽観的な見方が広がったことで、株高ドル高が同時に進行しました。

    ドル円は109円台半ばから切り返し、110円13銭まで買われました。
    昨日は動きの鈍いユーロドルでもユーロ安ドル高が進み、ユーロドルも
    1.11台前半まで下落したことが特徴的でした。6月利上げがかなり確実
    視されてきた証左だろうと思います。

    連日FOMCメンバーによる、6月利上げを正当化する発言が続いていますが、
    この日もフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が、「年内2~3回の利上げは
    適切」との発言を行っています。昨日も述べたように、あとは「本命」である
    イエレン議長の発言待ちです。
    FRBとしても、中国や原油安など、外部環境のリスクが後退している今、
    確実に利上げを行っておきたいとの考えもあろうかと思います。
    6月利上げの可能性は相当高まったと思われ、あとは市場がどの程度織り込ん
    でいくのかを見極めたいと思います。

    ドル円はNYでは110円台を回復してきましたが、果たして東京市場で
    110円台を維持できるのかどうかです。東京時間では輸出企業のドル売り
    予約が持ち込まれる傾向があることは、前回の110円台での攻防で確認
    済みです。本日も110円台では引き続きドル売り意欲はそれなりにあるもの
    と思われ、110円台半ばを超えるのは東京時間では難しいのではないかと
    予想しています。あるとすれば、やはり海外市場ということになるでしょう。

    米国の株高を受けて、日本株がどこまで上昇できるのかも見ながら、本日の
    レンジは109円50銭~110円50銭程度を予想します。
    ブルームバーグは、安倍首相は来年4月の消費増税を先送りする方向で、
    6月1日の今国会期末後にも表明すると伝えています。

    ドル円利上げ観測が強まり下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • 110円を挟んでもみ合っていたドル円は、米利上げ観測が
      高まり、株価も軟調だったことからトレンドラインを割り込み
      下落。109円12銭までドル安が進んだが、109円台は維持。

    • ユーロドルは1.12を中心に推移。ドル安が進んだ割には
      ユーロは買われず、ユーロ円は122円台前半まで下落。

    • 先週に引き続き連銀総裁の利上げ発言が相次いだことから
      株価は続落。大型のM&Aがサポート材料にはなったものの、
      ダウは8ドル安。

    • 債券相場はほぼ横ばい。利上げを織り込む動きもあったが、
      価格は小幅に上昇。

    • 金は続落。原油価格もカナダの操業再開の動きが上値を抑え、
      小幅に続落。

    本日の注目イベント

    • 独   独5月ZEW景況感指数
    • 独   独1-3月期GDP(確報値)
    • 欧   ユーロ圏財務相会合
    • 英  英4月財政収支
    • 米   4月新築住宅販売件数
    • 米   5月リッチモンド連銀製造業指数


    ドル円は先週まで110円を挟むもみ合いを見せていましたが、やや下値を
    試す動きに変わっています。先週末のNY市場では110円59銭までドル
    が上昇する場面もありましたが、結局110円台半ばをしっかり抜けなかっ
    たことで、今度は下方をテストしている状況になったと見られます。背景は
    やはり利上げ観測が高まっていることが挙げられます。

    サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は先週に引き続き利上げには前向
    きな発言をし、年内に2~3回の利上げ、さらに来年は3~4回の利上げの
    可能性に言及しました。またセントルイス連銀のブラード総裁は、6月に実
    施されるイギリスのEUからの離脱を問う国民投票について、FOMC会合
    には影響しないとの認識を示しました。
    同総裁は「投票で離脱が決定される可能性はこのところ低下しているようだが、
    FOMCの政策決定には影響しないと考えている」と述べています。(ブルー
    ムバーグ)

    連日利上げを容認する発言が相次いでいることから、株式と債券が軟調になり、
    これがドル円を押し下げている面もあります。利上げそのものはドルにとって
    は上昇材料になりますが、株価の下落が「リスクオフ」につながり、これが円
    買いを連想させている状況です。

    ここまでFOMCメンバーである連銀総裁が利上げが適切であるとの発言を
    繰り返すと、あとはイエレン議長が同じような認識を持っているのかどうか
    に市場の関心が集まります。そのイエレン議長の講演は週末の27日にあり、
    さらに6月初旬にも予定されています。議長が利上げに前向きだとすれば、
    次回6月のFOMCでの追加利上げの可能性がさらに高まり、ドルのサポー
    ト要因になりますが、その際上でも述べたように、株価の動きと債券相場が
    どのような反応を見せるのかは不透明です。

    結局チャートを見るとドル円は日足の「雲」に上昇を抑えられ、押し返され
    た格好になっています。今度はどこまで下落するかに注目が集まりますが、
    「4時間足」の雲の上限と、さらに「8時足」の雲の上限が108円70銭
    ~109円近辺にあることから、このあたりが目先の下値のメドと見ています。
    仮にさらに下落した場合には108円07銭が、今回の上昇幅の「半値戻し」
    の水準になります。

    6月利上げの可能性が徐々に強まり、市場はこれを織り込む形で110円台
    半ばまでドル高が進みました。そうだとすれば、この次は「年内に何回利上
    げがあるのか」に焦点が移ってきます。6月に今年最初の利上げが実施され、
    さらに9月か12月にも利上げがあるようだと、ドル円はそれ程下がらない
    可能性もあります。この先まだまだまだ材料には事欠かないことから、神経
    質な展開が続くと見るべきでしょう。サミット、イエレン議長の講演、消費
    税増税の行方、さらに6月に入ると雇用統計と日米の金融会合が続きます。

    本日のドル円は108円70銭~109円70銭程度と予想します。

    G7特段の影響なし 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • ドル円は住宅関連指標が良好だったことからドル買いが進んだが
      その後は急速に伸び悩み、前日とほぼ同水準で引ける。一時は
      110円59銭までドル高に振れたが、依然としてこの水準が重く、
      110円台前半まで押し戻される。

    • ユーロドルは動意もなく小動き。1.12台前半でもみ合い、
      膠着が続く。

    • 株価は揃って反発。連日の下げで値ごろ感から買い戻しが入り
      ダウは65ドル上昇。

    • 債券相場は小幅に続伸。長期金利は1.83%と、前日よりやや低下。

    • 金は3日続落し、原油価格も続落。

    • 4月中古住宅販売件数          → 545万件

    本日の注目イベント

    • 日   4月貿易収支
    • 独   独5月製造業PMI(速報値)
    • 独   独5月サービス業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏5月総合PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏5月製造業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏5月サービス業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)
    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

    注目された仙台でのG7は、為替相場に関する突っ込んだ議論はなかったようで、
    足並みは揃っていなかったという印象です。
    これまで通り、通貨安競争は避けるという点では合意しましたが、日本側が主張
    する「最近の円高は投機的」との意見は理解を得られず、どちらかと言えば米国
    の主張する「為替の動きは秩序的」とする意見に近い内容で押し切られた格好です。

    麻生財務大臣は会見で「最近の為替市場の動向を踏まえて為替レートに安定が重
    要との認識をあらためてG7として再確認した」と述べましたが、やや歯切れが
    悪く、総括的でした。一方ルー財務長官は、日本側の為替認識に対して「無秩序
    な為替変動についてはハードルが高い」と述べ、これまでの考え方を変えていま
    せん。
    今後急激な円高が進行した際には市場介入できるのかどうかという点に関しては、
    イエスともノーとも言えず、触れられていません。結局、両国の為替に関する溝
    は埋まっていないということになります。

    G7に続き、今週は伊勢志摩サミットがあります。ここでは為替は議題にはならず、
    もっぱらアベノミクスの推進に向け、財政出動や構造改革が議論されることになり
    ます。安倍首相はサミット後に消費税増税を予定通り実施するのか、あるいは延期
    するのかを決断すると言って来ました。サミットでの議論がこの決断に影響を与え
    る可能性もあり、この点では注目されますが、主要国の儀礼的なイベントになりつ
    つあるため、期待はできません。

    ドル円は5月3日の105円55銭を底値に堅調な動きが続いています。
    先週末のNYでは110円59銭までドルが買われたため、底値からは約5円ドル
    が反発したことになります。
    この背景は6月のFOMCで利上げ観測が急速に高まってきたことが挙げられます。
    市場は6月利上げに対しては否定的でしたが、先週には多くの地区連銀総裁が「年
    内2~3回の利上げが適切になるだろう」との認識を示したことで、市場の見方も
    修正を余儀なくされています。事実、先週発表された米国経済指標は概ね、これら
    の発言を正当化させるものでした。

    110円台半ばまで上昇したドル円は、現在「雲の下限」と「52日線」にぶつ
    かっています。ここからさらに上昇すれば「雲」に入ることになりますが、「雲」を
    抜け切るには112円台半ばまで上昇する必要があります。
    ただ、「雲」は徐々に右肩下がりを見せているので、あと10日もすれば110円
    台半ばでも「上抜け」を達成することができます。
    従ってこのまま110円台維持することができるのであれば雲を抜け、一段と上昇
    する可能性もありますが、それは今後のイベント次第ということになります。

    今週も地区連銀総裁の講演が多く予定されています。
    最も注目しているには、27日にハーバード大学で講演するイエレン議長の発言
    内容です。先週の地区連銀総裁と同じような内容になると、6月利上げが俄然強ま
    りドルの支援材料になります。
    本日のレンジは109円50銭~110円50銭と予想しますが、ドルが上昇し
    た場合に110円台半ばをしっかりと抜けるかどうかにも注目しています。

    ドル円110円を挟んでもみ合い 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は底堅い動きをみせてはいるものの、110円台

    ではドル売り意欲も強く上昇は一服。NY連銀総裁の講演も

    利上げには前向きだったが反応は限られ、110円近辺で

    取引を終える。

  • ユーロドルは続落。米利上げ観測の高まりを背景に、

    一時は約3週間ぶりとなる1.1180までユーロ安が進行。

  • 利上げ観測が強まっていることから主要株価指数は続落。

    ダウは91ドル下げ、3日続落。

  • 債券市場は前日の急落から小幅に反発。ブラックロックは

    米国債市場にとっては再び利上げを織り込み始める時期だと

    指摘。

  • 金は続落。原油も小幅ながら続落し48ドル16セントに。

  • 新規失業保険申請件数          → 27.8万件

  • 4月景気先行総合指数          → 0.6%

  • 5月フィラデルフィア連銀景況指数    → -1.8

    本日の注目イベント

  • 日   G7(仙台)

  • 米   4月中古住宅販売件数

  • 加   カナダ3月小売売上高

  • 加   カナダ3月消費者物価指数


    連日FOMCメンバーによる講演で6月利上げの可能性が高まってきていますが、

    昨日もイエレン議長に近いとされるNY連銀のダドリー総裁や、リッチモンド連

    銀のラッカー総裁の講演がありました。いずれも6月利上げには前向きで、これ

    までの連銀総裁と歩調を合わせる内容でした。

    ダドリー総裁は、今後の経済指標が重要だとしながらも、6月か7月の利上げが

    適切との認識を示しました。

    またラッカー総裁はさらに突っ込んだ言い回しで、「6月に金利を引き上げる根

    拠は非常に強いと考えられる」としながら、世界経済に伴うリスクは「完全にな

    くなっている」とも述べています。

    前日のサンフランシスコ連銀総裁などの発言と同じように、多くのFOMCメン

    バーは慎重ながらも6月利上げには前向きです。

    こうなると、残るは影響力の最も大きいイエレン議長の認識です。

    来週27日には同議長の講演が予定されていますが、これまで以上に注目度が高

    まりそうです。6月3日に5月の雇用統計が発表されますが、ここで余程悪い数

    字が示されない限り、6月利上げの可能性は高いと見られます。

    本日から仙台でG7が開催されます。

    焦点は、日米で足元の為替の動きに対する認識が異なっており、日本側の主張が

    G7の中で理解を得られるのかどうかという点です。

    4月の日銀金融政策決定会合で政策維持が決まって以来急速に円高が進み、数日

    間で6円以上ものドル安円高が進行しました。

    その後は麻生財務大臣の「介入発言」や、黒田日銀総裁の、追加緩和に対する発

    言が微妙に変わったことからドルが買い戻され110円台まで戻っています。

    米国は財務省を中心に依然として円は秩序的だと、円安誘導をけん制する姿勢を

    維持しています。

    つい先日安倍首相は「1億総活躍プラン」を発表し、その中で2020年までに

    GDP600兆円達成を掲げました。

    この目標達成はそう簡単ではありません。

    少なくとも、これ以上円高が進み景気が後退するようでは早くも黄信号が灯るこ

    とになります。日本の景気回復が、G7諸国にとってもプラスになることを前面

    に出し、理解を得られるのかどうかが焦点です。

    ドル円は底堅い動きを見せながらも110円台前半から半ばでは、ドル売りの壁

    に当たっているようです。

    NYでは109円70銭まで落とされた後再び110円台に戻すところを見ると、

    これまでの動きとやや異なるようです。

    6月利上げ観測がドルの下落をサポートしている構図ですが、この状況がいつま

    で続くのか、また何をきっかけに再び円買いが強まるのか注意深く見ていかなけ

    ればなりません。先ずは本日のG7から来週のサミット、あるいはイエレン議長

    の講演ということになります。

    本日のレンジは109円50銭~110円50銭と、昨日と同じ程度と予想しま

    す。


  • ドル円3週間ぶりに110円台回復 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


  • FOMC議事録で、多くのメンバーが6月利上げが
    適切になるとの認識を示していたことが判明しドルが急騰。
    ドル円は3週間ぶりに110円台に乗せ、110円25銭まで
    上昇した。

  • ドルが買われ、ユーロドルも3週間ぶりに1.12台前半まで
    下落。レンジを下抜けし、ユーロロングが切らされる展開。

  • 株式市場はまちまち。利上げ観測が高まり、ダウは小幅に
    続落したが、ナスダックは23ポイント上昇。

  • 債券相場は大幅に続落。6月利上げ観測が高まり債券には逆風と
    なり価格は大きく下落。10年債利回りは2週間ぶりに1.85%
    台まで上昇し、ドル高をサポート。

  • 金は小幅に反落し、原油価格は在庫が予想以上に増加していた
    ことから反落。

    本日の注目イベント

  • 豪   豪4月雇用統計

  • 欧   ECB議事要旨

  • 英   英14月小売売上高

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4月景気先行総合指数

  • 米   5月フィラデルフィア連銀景況指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演


    ドル円は3週間ぶりに110円台に乗せ、FOMC議事録では予想以上に6月利上げに前
    向きだったことがドルを押し上げました。
    個人的には、市場が利上げに対して弱気過ぎるとの印象は持っていましたが、FOMCメ
    ンバーの多くが予想以上にタカ派的だったことが、ドル円110円台乗せの原動力でした。
    ただこの内容は昨日も指摘したように、地区連銀総裁のこれまでの発言を正当化させるも
    のです。

    4月のFOMC議事録では「大半の参加者は、今後入ってくるデータが、4-6月期に経
    済成長が上向き、労働市場が引き続き力強さを増し、インフレが委員会の目標2%に向け
    て進展している状況と一致すれば、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを
    6月に引き上げるのが適切になる可能性が高いと判断した」と記されていました。
    (ブルームバーグ)
    詳細に読むと、利上げには越えなければならないハードルが幾つかあるものの、これまで
    のように、外部リスクなどへの言及もなく、6月利上げの可能性は排除できないことが示
    されています。

    この議事内容が公表されたことで、ドルが主要通貨に対して大きく上昇しましたが、債券
    市場でも政策変更が反映されやすいとされる2年債利回りは急騰しました。
    2年債利回りは前日比6ベーシスポイント上昇し、3月以来の大幅な上げ幅になっていま
    す。また、市場が織り込む6月利上げの確率は16日の4%から32%に急上昇し、あら
    ゆる年限の利回りが上昇しています。(ブルームバーグ)

    こうなると来月発表される5月の雇用統計がますます重要になってきます。
    4月の雇用統計が予想外に低調で、さらにその後に発表された失業保険申請件数も、増加
    傾向にあります。市場はこれらの経済指標に反応し、「利上げは年内1回あるかないか程
    度」といった見方にバイアスがかかった経緯があります。

    FOMC議事録では、労働市場が引き続き力強さを増していることが利上げの条件になっ
    ていることから、6月14-15日の次回FOMCまでの労働市場関連の指標からは目
    が離せません。本日も、週間失業保険申請件数が発表され、さらにイエレン議長に近いと
    されるダドリーNY連銀総裁の講演もあり、注目度は高いと言えます。

    昨日もこの欄で触れましたが、テクニカルを観るとドル円は110円台を回復したものの、
    この水準の上方には「雲」が立ちはだかっています。(日足)
    この「雲」は昨年12月18日に下抜けして以来5カ月間上回っていません。
    しかも現在ドル円のローソク足は「雲の入り口」に差し掛かっていますが、ここには「5
    2日線」もあり、比較的強めの抵抗を示しています。
    この雲を完全に上抜けるには114円台半ばを抜ける必要があります。

    もちろん、だからといってここからの一段のドル高がないわけではありません。112~
    113円程度までの上昇の可能性がないとは言えません。
    ただこの先G7があり、さらには6月23日のイギリスの国民投票や、その前の日米の金
    融会合、またギリシャに対する支援問題など、円が急騰する「材料」には事欠きません。
    ある程度利益が乗っているポジションは手放す水準を探ってもいいのではないでしょうか。

    本日は110円台を維持できるかどうかに注目していますが、レンジは109円50銭~
    110円50銭程度と予想します。円安が進んだことで、輸出関連株がどこまで株価全体
    の上昇を牽引できるのかにも注目しています。



  • 米4月のCPI上振れる 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はドル買いが優り、109円台半ばを超えたが

    CPIなどの経済指標が上振れしたことや、連銀総裁の

    発言などが影響して反落。利上げ観測の高まりから株価が

    軟調となり109円を割り込んだ後109円10-20銭

    で引ける。

  • ユーロドルは引き続き小動き。1.13台前半で推移し、

    上値は重いものの方向感に欠ける。

  • 株式市場は大幅に反落。消費者物価指数などが予想を

    上回ったことで利上げ観測の高まりにつながった。ダウは

    180ドル下げ、連日値幅の大きな動きが続く。

  • 地区連銀総裁がタカ派的な発言を繰り返したことや、

    経済指標に反応し、10年債は売られる。長期金利は

    1.77%台まで上昇。

  • 金は上昇し、原油価格も続伸し7カ月ぶりに48ドル台に。


  • 4月住宅着工件数    →  117.2万件

  • 4月建設許可件数    →  111.6万件

  • 4月消費者物価指数   →  +0.4%

  • 4月鉱工業生産     →  +0.7%

    本日の注目イベント

  • 日   1-3月GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏4月消費者物価指数(改定値)

  • 英   英4月雇用統計

  • 米   FOMC議事録(4月26、27日分)


    ドル円はNY市場では109円台半ばまで上昇しましたが、前回と同じように、

    ここからは110円台を試すことなく反落しています。

    「いつか来た道」というイメージですが、昨日は消費者物価指数など、経済指

    標が揃って良好で、市場予想を超えていたため、後退していた6月の利上げ観

    測が再び盛り返し、株と債券が売られ、リスク回避の流れから円買いドル売り

    につながったものです。

    4月の消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と、2013年2月以来

    の高水準でした。項目別でもエネルギーは前月比3.4%の上昇で、ガソリン

    は8.1%と、こちらは2012年8月以来の大幅上昇です。

    これらを見る限り、「インフレの芽は出つつある」(ブルームバーグ)との見

    方が強まっています。今後はFRBが注目する、PCEコアデフレーターにも

    影響を及ぼしそうです。同時に発表された鉱工業生産も上振れしていました。

    これら経済指標に加え、地区連銀総裁の発言も利上げ観測を高めることに一役

    買っています。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は「現在のところ私

    の想定では2回、場合によっては3回実施される可能性はあり」、利上げ回数

    は「経済情勢の展開次第だ」と述べています。

    また、ロックハート・アトランタ連銀総裁もFOMC予測における「緩やかな、

    という表現は年2、3回の利上げを意味する」と述べ、「市場は確実に私より

    も悲観的だ」とも語っています。(ブルームバーグ)気がつくことは、ほぼ全

    ての連銀総裁は年内利上げを2~3回と予想しており、イエレン議長とは温度

    差があることです。さらに市場の共通する見方である「年1回あるかないか」

    という予想とは大きく異なります。

    個人的には、今年の後半に向って利上げ観測が高まり年内ゼロということはな

    く、2回程度と予想しています。

    市場が利上げに対して極端に悲観的だという見方にも同調します。

    もっとも、それは足元の状況を言っているのではなく、まだドルの上値は思い

    という印象は変わっていません。

    チャートを観ると、「8時間足」では3月以来120日線で上昇を抑えられて

    おり、ここを抜けきれるかどうかが重要です。

    「日足」では既にMACDがゴールデンクロスを見せてはいますが、まだ「マ

    イナス圏」です。110円台に乗せれば「プラス圏」に入り、上昇に弾みがつ

    くことも考えられます。ただしそれでもトレンドの転換を示す「日足」では、

    「雲」を抜けるのに相当な値幅が必要です。

    足元のドル円はG7前のショートカバーもあり、上値を試す流れにはなってい

    ますが、米国サイドからは110円を大きく超えていく材料は出にくいと思わ

    れます。

    昨日のように、経済指標が上振れすれば、株価が下落してリスクオフが進みま

    す。そのため、ドル円を押し上げる材料は日本サイドに期待が集まります。

    それは、G7で日本側が急激な円高が進んだ際には介入もあり得ることで理解

    を得られるのかどうか。

    あるいは、再び高まってきた6月の日銀決定会合での追加緩和などです。

    本日は日本の1-3月期GDP速報値が発表されます。

    結果次第では上記6月会合での追加緩和の可能性に影響を与えます。

    本日のレンジは108円60銭~109円60銭程度を予想します。


  • G7待ちで為替は小動き 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は108円台から再び109円台まで上昇。

    株高に加え、米長期金利の上昇もドルの支えに。

    109円09銭までドル高が進み、ほぼ高値圏で引ける。

  • ユーロドルは1.13台前半で小動き、膠着状態が続き、

    この日も値幅は30ポイント程度。

  • 原油高を好感し株価は急反発。アップル株が急伸したことも

    市場のセンチメントを明るくし、ダウは175ドル高。

  • 株価の大幅高から債券は下落。この日は大手米銀が債券相場に

    強気の見方を発表したが反落。長期金利は1.75%台まで上昇。

  • 金は小幅に続伸。原油価格は半年ぶりに47ドル台まで上昇。


  • 5月NY連銀製造業景気指数  → -9.02

  • 5月NAHB住宅市場指数   →  58

    本日の注目イベント

  • 日   3月鉱工業生産(確報値)

  • 豪   RBA議事録

  • 欧   ユーロ圏3月貿易収支

  • 英  英4月物価統計

  • 米   4月住宅着工件数

  • 米   4月建設許可件数

  • 米   4月消費者物価指数

  • 米   4月鉱工業生産

  • 米   サンフランシスコ連銀総裁、アトランタ連銀総裁がイベントで発言

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁会合で質疑応答

    G7を控えていることもあり、為替市場は動きが小幅になってきました。

    特にユーロドルではレンジ相場が続いていることもあり、この日のNY市場での値幅は

    わずか28ポイントと、この通貨ペアとしては極めて異例です。

    ドル円も109円台に乗せたとはいえ勢いはなく、「嵐の前の静けさ」といった雰囲気

    です。

    米国株が連日値幅を伴って上下していることにドル円も振り回されていますが、昨日も

    NYダウは一時200ドルを超える上昇をみせ、引け値でも175ドル高だったことで

    ドル円は109円台を回復しました。

    株価は、投資家ウォーレンバフェトが低迷しているアップル株を購入したことが判明し、

    同株が大幅高になったことが影響しています。

    バフェットは、もともとIT株への投資は少なく、保有銘柄もIBMのみでした。

    しかも同氏の投資スタンスは「バイ・アンド・ホールド」を基本とし、一旦買ったら

    長期保有が原則です。そのバフェットがアップル株を大量に買ったことが判明したこ

    とで、アップルの将来性を買っているとの観測が広がったようです。

    それにしても、おん歳85歳の「投資の神様」バフェットの神通力はまだまだ健在の

    ようです。

    ドルが買われて円が売られた背景には、政府日銀による市場介入への警戒感が背景に

    ありますが、この日も為替介入の最高指揮者である淺川財務官の言葉が伝えられ、円

    が売られたとの報道もありますが、今朝の新聞に掲載されている同氏とのインタビュ

    ーでは、その種の言葉は見当たりません。

    「人工的な為替介入による競争的な引き下げはしない」と述べており、むしろ介入に

    は慎重な姿勢をにじませているように受け取れます。

    個人的にはむしろ黒田日銀総裁の微妙な言葉の変化に気をとめています。

    総裁は13日の講演で、これまでの「必要ならちゅうちょなく行動する」という「定

    型文」に加え、「(現在の政策の)効果がはっきりするまで待つことは全くない」と、

    一歩踏み込んだ発言をしています。4月の金融決定会合では、日銀が動かなかったこ

    とにより為替市場や株式市場が大混乱をし、短期間でドル円は6円以上も円高が進み

    ました。「日銀ショック」とも言うべき事態を再度引き起こすわけにはいきません。

    6月の決定会合での緩和観測が市場で再び高まれば高まるほど、「今度は期待を裏

    切らない」という見方が強まります。

    6月会合までにはまだ1カ月ほどありますが、ドル円や株価の水準次第では今度こそ

    「動く」と、個人的には予想しています。

    金融政策の変更は状況によっては可能だとは思いますが、市場で直接ドルを買って円

    を売る介入はそれほど簡単ではないと思います。

    G7である程度の理解が得られる必要があります。

    そのあたりを、今週末のG7で根回しできるのかどうかにもかかってきます。


    本日のドル円は108円60銭~109円50銭程度を予想します。

    日本株が大幅に上昇するようだと、109円台半ばを再びテストすることもあるかも

    しれません。


  • ルー米財務長官再び円安をけん制 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は米経済指標が良好だったことから109円台半ばまで

    買われたが、ルー財務長官の発言をきっかけに円が買われた。

    一時は108円58銭までドル安円高が進み、日米高官の発言にも

    注目が集まる。

  • ユーロドルはじり安となり、1.1283まで売られる。

    約2週間ぶりの安値をつけ、トレンドラインの下限を試す。

  • 株式市場は反落。小売決算が冴えなかったことが市場全体の

    重石となる。ダウは185ドル売られ、ナスダックは3日続落。

  • 債券は反発。株価が大きく下落したことで買い優勢に。

    長期金利は1.7%台まで低下。

  • 金は小幅に反発し、原油価格は反落。


  • 4月小売売上高               → +1.3%

  • 4月生産者物価指数             → +0.2%

  • 5月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 95.8

    本日の注目イベント

  • 米  5月NY連銀製造業景気指数

  • 米   5月NAHB住宅市場指数


    14日土曜日、経済紙の朝刊に「安倍首相、消費税増税延期を決断」との見出しが

    一面に掲載されていました。景気がおもわしくなく、熊本地震のことも考慮すると、

    2017年4月からの消費税増税を延期することが適切との判断で、問題は延期の

    期間だといった内容でした。消費税増税延期は、ある程度予想していましたが、こ

    れは株式市場には好材料で、週明け16日の東京株式市場の動きが注目されますが、

    他のメディアはほとんど伝えていません。株価が大きく上昇すればドル高要因と考

    えられ、ドル円の動きにも関心が集まりますが、今朝のオセアニアでは目立った変

    化はありません。

    ルー米財務長官は先週金曜日の講演で、再び通貨安競争に懸念を表明し、日本の円

    安誘導をけん制しました。

    長官は「通貨安競争は連鎖する。限られたパイを奪い合うだけで世界のためにはな

    らない」と発言し、明らかに先週の麻生大臣の「介入発言」を意識した発言と思わ

    れます。先週麻生財務大臣は、「介入の用意がある」と発言し、明確に「介入」と

    いう言葉を使いました。これにより、今回は政府日銀も本気で円高阻止に動くので

    はないかといった観測が強まり、ドル円は109円台まで押し戻されました。

    米国ではドル高による企業業績への懸念があり、反対に日本では急激な円高でこち

    らも2017年4月決算では減益が予想されています。

    どちらにも理由があるように見えますが、2011年の75円台から昨年6月の1

    25円台まで、急激な円安が進みましたが、米国からは一切この種の発言はなく、

    ここに来てにわかに出てきたことにやや戸惑いもあります。

    政治的な背景があることは容易に想像がつきます。

    今週末には仙台でG7が開催されます。

    当然ここでの麻生財務大臣と、ルー財務長官の発言は注目されます。

    日本側としてはここ数ヶ月の急激な円高は好ましくないとの説明をすると予想され

    ますが、果たして米国がこれに応じるのかどうか。

    また声明文に「通貨安競争は回避すべき」との文言が入れられるのかどうかが焦点

    になります。

    ドル円は105-110円のレンジで推移しており、このレンジを上に抜けるのか、

    あるいは下に抜けるのかによって、今後の相場に大きなトレンドをもたらします。

    特に下抜けして、政府日銀が介入できなかった場合の影響は大きいと思われます。

    その場合には100円の大台を割り込み、「二桁」の相場展開になることも想定で

    きます。日米貿易摩擦が極端に偏っているわけではありません。

    対GDP比で見たら、ドイツや中国の方が日本よりも米国にとって脅威のはずです。

    本日のドル円は上述のように、日本株がどのような動きをするのかに、いつも以上

    に注目しています。「消費税増税延期」の効果が見られないようなら、ドル円も再

    び下値を試すことになりそうです。

    予想レンジは108円~109円30銭程度を見ています。


  • WTI原油価格一時47ドル台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 東京時間朝方に108円22銭まで売られたドル円は午後に

    切り返し、NYでは109円38銭まで上昇。失業保険申請件数が

    予想外に悪化していたことから小幅に売られ109円前後で引ける。

  • ユーロドルは膠着状態。1.14を挟んで連日もみ合いが続く。

  • 株式市場はまちまち。アップル株が売られたものの、原油価格の

    上昇が株価の支えに。ダウは小幅に上昇し、ナスダックは23ポイント

    下落。

  • 債券は下落。30年債入札が低調だったことから売り物が優勢と

    なり、長期金利は小幅に上昇。

  • 金は反落し、原油価格は3日続伸。世界の原油供給が減少する

    との見方が広がり、6カ月ぶりに47ドル台に乗せる。引け値は

    47セント高の46ドル70セント。

  • 新規失業保険申請件数 → 29.4万件

    本日の注目イベント

  • 日   黒田日銀総裁講演(内外情勢調査会)

  • 独   独1-3月期GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏1-3月期GDP(改定値)

  • 米   4月小売売上高

  • 米   4月生産者物価指数

  • 米   5月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


    ドル円は粘り腰を見せています。

    昨日の朝方には株価の下落に合わせて、108円22銭まで売られ、株価次第では

    108円割れもあるのではないかと思っていましたが、そこから反発してNYでは

    109円38銭まで買われました。もっとも、上値も直近の戻り高値と同水準で抑

    えられ、もみ合っている状況です。

    上値は米利上げ観測の後退や、昨日発表された週間保険申請件数の増加などを材料

    にして抑えられており下値の方は、麻生財務大臣がはっきりと「介入」という言葉

    を使ったこともあり、政府日銀による介入警戒感が支えている格好です。

    やや気になるのが失業保険申請件数の増加傾向です。

    同指数は前回も予想より悪化しており、昨日の29.4万件は今年1月の第2週以

    来の高水準でした。

    先週末に発表された雇用統計でも、非農業部門雇用者数は16万人と、FRBが目

    安とする20万人を下回っていました。

    市場の一部には「順調に拡大してきた雇用者が減少に転じた始まり」といった声も

    あります。FRBのダブルマンデートの一つである「雇用の拡大」にブレイキがか

    かるようだと、6月の利上げにも黄信号が灯ることになり、ドル売り材料と受け止

    められます。まだ早いとは思いますが、5月の雇用統計が今から注目されることに

    もなりそうです。

    その利上げに関して、ボストン連銀のローゼングレン総裁は再びタカ派寄りの認識

    を示しました。総裁は、最近の経済データは緩やかなペースでの利上げ継続を正当

    化するとし、行動を先送りし過ぎれば商業不動産市場でバブルを引き起こす恐れが

    あるとの認識を示しています。また、「今後入手する経済データが労働市場の緩や

    かな改善を示すようであれば、金融当局は政策金利の緩やかなペースでの正常化の

    準備を整えるべきだ」とも語っています。(ブルームバーグ)

    因みに同総裁はFOMCで今年の投票権を持っています。

    ドル円は動きにくい展開ですが、背景の一つにはユーロドルの膠着化が挙げられま

    す。ここ1週間程は1.13台半ばから1.14台半ばでもみ合いが続き、方向感

    がつかめません。敢えて方向感を探れば、日足を見る限りジリジリと下値を切り上

    げているため、1.15方向を目指しているようにも見えますが、決定的な材料見

    はつかりません。そのためドル円もユーロに引っ張られる展開は望みにくく、来週

    のG7待ちという状況のようです。それでも本日のNYでは、小売売上高とミシガ

    ン大学の消費者マインドが発表されることから、やや動きにも期待が持てるかもし

    れません。

    本日の予想レンジは、108円30銭~109円30銭程度にしたいと思います。

    午前中に黒田日銀総裁が内外情勢調査会で講演を行います。

    物価基調や金融緩和についてはこれまでの内容の繰り返しになると思いますが、

    欧州歴訪でマイナス金利の実態を垣間見てきた後だけに、やや期待もあります。


  • 米株大幅安でドル反落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • 株価が大きく下げたことからドル円は反落。東京時間に
      109円を割り込み、NYでは108円37銭までドルが
      売られる。

    • ユーロドルはドル安が進んだが、1.14台で小動き。
      値動きが細っており、方向性に欠ける展開画が続く

    • 株価は大幅に反落。ディズニーやメーシーズの決算に失望し
      売りが加速。ダウは前日の上昇分を吐き出す217ドル安。

    • 債券相場は反発。株価の急落や10年債入札が好調だったことから
      買い物を集める。長期金利はやや低下し、1.73%台に。

    • 金は3日ぶりに反発。原油価格は在庫が減少していたことから
      買われ、46ドル台に。

    • 4月財政収支 → 1065億ドル

    本日の注目イベント

    • 日   日銀金融政策決定会合における主な意見(4月27、28日分)
    • 日   3月国際収支
    • 日  4月景気ウオッチャ調査
    • 欧   ユーロ圏3月鉱工業生産
    • 英   BOE金融政策発表
    • 英   BOEインフレ報告
    • 英   BOE議事録
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

    やはりドル円は110円には届かず109円さえも割り込む展開でした。
    昨日の朝方は株価の上昇に伴って109円台半ばまでドルが買われましたが、
    10時過ぎに日経先物が大きく売られると瞬時に109円を割り込んでいます。
    先週105円55銭までドル安が進んだ後、じりじりと値を戻してきたドル円
    でしたが、まだ110円台を試す状況ではないようです。
    NYではダウが大幅安に転じると、108円台前半までドル売りが進み、今日
    も東京時間も再び上値の重い展開が予想されます。

    ブルームバーグによれば、米大手証券のゴールドマンの為替チームは、ドルは
    底を打って今後2年以内に15%上昇するというレポートをまとめたようです。
    現在の水準からすると、125円台程度までドルが反発すると予想している
    ことになり、昨年6月に記録した125円86銭のドル高値に近い水準という
    ことになります。

    その理由としては、先週末の雇用統計で結果が悪かったにも関わらずドルが
    上昇したことを挙げています。同社がドル高を予想しているのは、今年の初め
    からで、今の所<「逆風」が吹いていますが、いずれマイナス金利の投資環境下
    の日本では、急激な資金シフトが起き、海外に流出すると読んでいるようです。
    因みに、年央にもドル円は115円、ユーロドルは1.11までドル高が進むと
    しています。

    再び108円台まで押し戻されて、ドル円は105-110円のレンジを形成
    しています。今月下旬には伊勢志摩サミットがあり、その前の20-21日には
    仙台でG7が開催され、ここでもしかしたら麻生財務大臣とルー米財務長官の
    激論が見られるかもしれません。
    さらに6月には14-16日の間に、日米中央銀行の金融政策会合があります。
    そして7月には参院選挙と11月には米大統領選です。
    安倍政権の基盤が揺るがないのか、トランプ大統領が誕生するのかが注目され
    ます。いずれも、為替市場に大きな影響を及ぼす可能性はあります。
    今年は既に16円以上もドル安が進んでおり、ドル円の値幅も去年比べ2倍に
    なることも考えられます。

    したがって、ドル円のボラティリテーは今後も高水準で推移すると予想してい
    ます。当然ながら、相場予想も難しくなってきます。
    ポジションを減らすなど、リスクに対する許容度を高めておくことをお勧め
    します。本日は日本株も軟調でしょう。
    ドル円は下落リスクの方が高く、108円を割り込むのかどうかが一つの
    ポイントです。明確に割り込むようだと、NY市場まで見ればずるずると
    107円台半ばまで落ちることもありそうです。
    一目均衡表の「雲」も、1時間足では108円20銭近辺をしっかりと下回ると、
    「雲抜け」します。予想レンジは107円70銭~108円70銭程度とします。

    ドル円109円台前半まで反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • NYダウが大幅高となり、原油価格も上昇したことで
      ドル円は109円台を回復。109円35銭まで買われ、ほぼ
      この日の高値圏で引ける。

    • ユーロドルは引き続き動意なし。1.13台半ばから
      1.14台前半で小動き。ドル円で円安が進んだこともあり、
      ユーロ円は124円台を回復。

    • 株式市場は大幅に上昇。日本株の急騰や原油価格の上昇が
      支えとなり、ダウは222ドル上昇し1万7900ドル台に。

    • 債券相場は小幅安。10年債は売られたが、3年債入札は
      高水準。長期金利は前日とほぼ同水準。

    • ドル高の影響から金は続落。原油価格はカナダの山火事などの
      影響もあり1ドル22セント上昇し、44ドル66セントで引ける。

    本日の注目イベント

    • 日   3月景気動向指数
    • 英   英3月鉱工業生産
    • 米   4月財政収支

    ドル円は引き続き堅調な動きを見せ、NY市場では109円35銭までドル高が
    進みました。昨日は日経平均株価が350円ほど上昇し、これがNY株式市場
    にも好影響を与え、さらに原油高も好感され、ドルが買われています。
    もっとも、ドルが買われたといっても、ユーロドルなどではそれ程ドル高は進ん
    でおらず、円が主要通貨に対して売られたという表現の方が適切です。
    記録的に積みあがったドル円のショートが巻き戻されたと見ることができます。

    従って、このままドル高が続くと見ることはできません。
    本格的にドルが円やユーロに対して反転するには、米利上げ観測の高まりが
    不可欠で、来月のFOMCで今年最初の上げが決定的になることが必要です。
    現時点での市場の見方は依然として「年内1回あるかないか」という想定を超
    えてはいません。

    今後の相場を予想する上で最も重要なことは、6月利上げが本当にできるのか
    どうかという点です。もし6月に利上げができれば、残りのイエレン議長の記者
    会見が予定されている9月と12月のFOMCのどちらかで、もう一度利上げが
    できる可能性も浮上します。その結果、金利高がドルをサポートすることになり
    ます。

    一方、6月の利上げが見送られた場合には、多くても1回の利上げしか見込めず、
    その1回も見送られることもあり得ます。6月のFOMCは14-15日に開催される
    ため、5月の雇用統計の結果は確認できます。ここでも先週見たように、雇用者数
    の伸びが鈍化しているようなら、利上げ観測が急速に後退し、再びドルの底値を探
    る展開が予想されます。いずれにしても、今後の経済指標次第というとになります。

    ドル円は109円台前半まで上昇したことで「日足」のMACDもゴールデンクロスを
    見せています。ここからのメドですが、フィボナッチ・リトリースメントを当てはめて確
    認してみます。今回の急落は4月28日の日銀決定会合がきっかけでした。この日の
    高値は111円97銭で、ここから5月3日の105円55銭まではほぼ一直線で落ちて
    います。この間の値幅は6円34銭となり、50%戻しの108円72銭は既にクリアして
    いますその上は61.8%戻しの109円47銭という数字が導き出されます。
    ここから本日の上値の一つの目安は、109円半ばということになります。

    日経平均株価が昨日のように大幅高を見せるようだと、109円台半ばを抜き
    110円に迫る場面があるかもしれませが、110円台で定着するとも思えません。
    上述のように、ここからドルがさらに上昇するには6月利上げ前提になるからです。
    本日のレンジは108円50銭~109円80銭程度を予想します。
    日本株は今決算の減益を織り込み終えて上昇に向かうとの予想もありますが、
    本日はトヨタ自動車の決算発表が予定されています。トヨタが年初から急激に
    進んだ円高の状況下で、どにような決算を打ち出してくるのかは今後の株式市
    場にも少なからず影響を与えます。こちらにも注目してみたいと思います。

    ドル円108円台半ばへ反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は10日ぶりに108円台を回復し、108円60銭まで

    買われる。麻生財務大臣の発言が介入警戒感につながり、ショート

    カバーを加速させた。

  • ユーロドルはやや軟調となるも、1.14を挟んで小動き。

  • 株式市場は高安まちまち。ダウは反落し、ナスダックは14

    ポイント上昇。

  • 債券市場は反発。労働市場情勢指数が悪化していたこともあり、

    小幅に上昇。長期金利は1.75%台に低下。

  • ドルが上昇したことから金は反落。原油価格はサウジの石油相が

    交代したことを手がかりに反落。


  • 4月労働市場情勢指数(LMCI)        → -0.9

    本日の注目イベント

  • 中   中国4月消費者物価指数

  • 中   中国4月生産者物価指数

  • 中   中国4月マネーサプライ

  • 独   独3月鉱工業生産

  • 独   独3月貿易収支

  • 独   独3月経常収支

  • 英   英3月貿易収支


    ドル円は先月29日以来となる108円台を回復し、一時は108円60銭まで

    上昇しました。特段これといった材料はなく、麻生財務大臣が国会で、急激な変

    動は望ましくないとした上で、「われわれとしては当然、介入する用意があると

    いうこと」と発言したことが材料視されたようです。もっとも、昨日のドル円の

    反発はこれまでに積み上がったドルショートの買い戻しの域を超えてはいないと

    見ています。

    シカゴ通貨先物市場の建て玉を見ると、円買いドル売りのポジションは、記録的

    な円買いに傾いています。

    ブルームバーグによると、ドル円のネットポジションは、データでさかのぼれる

    1992年以来最大の円買いに積み上がっているそうです。

    ヘッジファンドなどが円の先高観を背景に、円買いドル売りを積極的に行ってい

    ることが分かります。

    特に4月15日ワシントンで行われたG20以降、その傾向が強まっています。

    ここでルー財務長官が「円高は進んでいるが、秩序的だ」と発言したことで、政

    府・日銀はさらに円高が進んでも介入できないとの見方が円買いを膨らませてい

    るものと見られます。昨日の麻生大臣の発言が、単なる「リップサービス」なの

    か、あるいは一段と円高が進むようなら発言通り介入に踏み切るのか、今後のド

    ル円の水準を予想する上では重要なポイントになります。

    チャートを見ると、「日足」ではまだドル上昇への傾向は見えて来ません。

    ただ、MACDはゴールデンクロスをする気配を見せています。

    109円を付けるようだと明確にゴールデンクロスを示現するため、注意は必要

    です。昨日の上昇は「8時間足」の52日線で上昇を抑えられた格好になってい

    ますが、さらに短い「4時間足」ではMACDが既に「プラス圏」に入っていま

    す。基本はドルの戻りを売るスタンスかと思いますが、ここは余り相場観に固執

    せず、さらに上昇した際にはショートは切らなければなりません。

    先週に比べるとドル円の地合いはやや好転しています。

    大きくは、105-110円のレンジ内での推移かもしれませんが、昨日もこの

    欄で述べましたが、現在のステージは2月の急落以降3度目のもみ合いに入って

    いる可能性が高いように思います。先週末の雇用統計の悪化も、「雇用の減速の

    始まり」なのかを見極める必要がありますが、経済指標は総じて軟調であること

    を考えれば、現段階で米利上げ観測が急速に高まる可能性は低いと見られます。

    本日はドル高を好感し、日経平均株価は続伸しそうです。

    それでも日本企業の決算発表がピークを迎えるまでは、株価の方も様子見の雰囲

    気が強まりそうです。

    本日の予想レンジは107円70銭~108円70銭程度を見たいと思います。


  • 4月の米雇用統計不調 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は4月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を

    下回ったことで下落。106円台半ばまで売られたが、株価と

    金利の上昇で107円台まで反発して引ける。

  • ユーロドルも発表直後、1.14台後半まで買われたが、

    ドルが反発したことで、1.1387までユーロ安が進む。

  • 株式市場は雇用統計を受け、利上げ観測が後退したことで上昇。

    ダウは79ドル上昇し、他の株価指数も揃って上昇。

  • 債券相場は反落。株価が上昇したことからやや売り物優勢の

    展開となり、長期金利は1.78%台まで上昇。

  • 金は大幅に反発。原油価格も小幅に買われ44ドル台半ばに。


  • 米   4月失業率         → 5.0%

  • 米   4月非農業部門雇用者数   → 16.0万人

    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(3月14日、15日分)

  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ギリシャ金融支援協議)

  • 米   10月労働市場情勢指数(LMCI)

  • 加   カナダ4月住宅着工件数

    4月の米雇用統計は市場予想よりも悪化していました。

    失業率は5.0%と予想通りでしたが、非農業部門雇用者数が20万人の増加

    予想に対して、16万人と1月以来3カ月ぶりに20万人の大台を割り込み、

    雇用者数の伸びも7カ月ぶりの低水準でした。さらに3月、2月ともに下方修

    正され、堅調だった雇用の拡大にやや不安が出て来ています。

    ドル円は雇用統計発表直後に106円台半ばまで売られましたが、その後10

    7円台まで戻しましたが、これは、利上げ観測が後退したことが株価のプラス

    材料となり、株価の上昇がドルのサポートになったに過ぎません。

    これまで、他の経済指標に比べ好調だった労働市場が崩れると、6月の利上げ

    が遠のき、年内利上げはせいぜい1回との見方が強まります。

    まだ現段階で6月の利上げがないとは判断できませんが、FOMCメンバーの

    予想する利上げ回数とは徐々にギャップが広がっているようにも思えます。

    この日もNY連銀のダドリー総裁は、年内2回の利上げは妥当だとの認識を示

    しています。

    ドル円は2月の急落から徐々に上値を切り下げています。

    日足チャートを見ると、急落後は一旦もみ合いが続き、114円台半ばがキャ

    ップされたように重くなり、ここを抜けずに水準を下げて来ました。

    その後は再びもみ合いに入り、今度は112円がキャップされここが抜けずに、

    105円台まで一段と円高が進みました。

    先週は105円55銭まで売られ、約1年半ぶりの円高水準を記録しましたが、

    その後は107円台後半まで押し戻されています。

    もっとも、この水準には「週足」の200週線があり、ここで一旦下落が抑え

    られた格好になっています。

    現在足元では107円を挟んでのもみ合いになりつつありますが、ここから再

    びもみ合いを終えて105円台を試すかどうかが注目されます。

    上で述べたように105円台半ばはテクニカル上では重要なレベルと見ること

    ができ、その下の105円は心理的なサポートになります。

    そして105円以下では政府日銀による市場介入があるのかどうかが焦点にな

    ります。米利上げが回数が1回に留まるとすれば、105円を割り込んでいく

    と予想されますが、こちらはまだ不透明です。

    また今月下旬に開催される伊勢・志摩サミットでは、世界経済についてどのよ

    うな議論があるのか、同時に日本の消費税増税延期が理解されるのかどうかに

    よっても、今後のドル円の水準に影響を与えます。

    今週はそれ程重要な経済市場の発表はありません。

    そうなると105円台半ばを下値に、108円程度を上値としたレンジで推移

    することが考えられます。引き続き株価の動きと、原油価格からは目が離せま

    せん。原油価格と言えば、今月サウジアラビアの石油相が交替しました。

    新しくエネルギー産業鉱物資源相に就任したファリハ氏は、国営石油会社「サ

    ウジアラムコ」の会長です。氏は、原油価格の安定よりも販売を優先する政策

    をとることを既に表明しています。40ドル台で安定してきた原油価格ですが、

    再びシェア獲得競争が拡大すると、原油価格が市場を動かす最大のドライバー

    になる可能性もあります。

    本日のドル円は106円70銭~108円程度を予想します。


  • ドル円雇用統計を前に107円台を回復 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は107円台を回復し、107円50銭まで上昇。

    雇用統計発表を控え、利益確定のドル買いが水準を押し上げる。

    連銀総裁のややタカ派の発言が相次いだが相場への影響は限定的

    だった。

  • ユーロドルは反落。前日1.15台まで買われたが雇用統計を前に

    ポジション調整のユーロ売りに、1.13台後半まで下落。

  • 株式市場はまちまち。ダウは小幅に続伸したが、ナスダックは

    8ポイント下落。

  • 債券相場は続伸。10年債利回りは小幅に低下し、1.74%台と、

    3週間ぶりの低水準に。

  • 金は続伸。原油価格はカナダの山火事の影響から買われ44ドル台に。


  • 新規失業保険申請件数数    → 27.4万件


    本日の注目イベント

  • 日    4月マネタリーベース

  • 中   中国1-3経常易収支

  • 米   4月雇用統計

  • 米   3月消費者信用残高

  • 加   カナダ4月失業率


    「日銀ショック」の影響から、ドル円は前日に105円55銭近辺まで売られ

    ました。節目の105円手前では反発し、昨日のNYでは107円台半ばまで

    ドルが買い戻されてはいますが、これは今晩の雇用統計を前に、ポジションを

    減らす動きで、依然としてドルの戻りを売りたいという相場観に変わりはあり

    ません。

    先週木曜日の決定会合からこれで6円以上も円高が進んだことになり、現在日

    本企業の2016年3月期決算が順次発表されていますが、既にその影響が出

    ています。問題は2017年3月期決算の見通しです。

    輸出企業の社内レートはいまだに110-115円程度を見込んでいるところ

    が多く、市場の円高スピードには追いついていません。

    仮に105円台が定着するようだと、輸出企業全体で1兆円もの減益になると

    の予想もあります。

    円高が株価を押し下げ、円高が進めば進むほど株価も下げることが頷けます。

    円の先高感が強いものの、それでも105円を割り込めば「介入警戒感」が急

    速に高まります。黒田総裁は独フランクフルトで「必要ならちゅうちょなく対

    応する」と述べていましたが、最早この言葉を額面どおりに受け止める向きは

    少なく、サミットを前にして政府日銀は介入できないのではないかという見方

    が広がっています。安倍首相も、訪問先のロンドンで「為替の急激な変動は、

    例えばわが国の貿易関連企業に大きな影響を与えるなど望ましくはない」

    (ブルームバーグ)と述べていますが、為替の水準についてはあえて明言を避

    けています。

    この連休中、オーストラリアでは予想外の利下げを行い。中国の新財PMIも

    先月よりも悪化しており、市場全体がリスクオフに傾きつつあります。

    さらに米国の経済指標も低調でした。

    これらはいずれも米利上げ観測の後退につながる材料になります。

    そんな中、米地区連銀総裁の利上げに関する発言が相次いでありました。

    サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、「全ての指標が正しい方向を示

    している」として、「年内2、3度の利上げが妥当だろうと」語り、セントル

    イス連銀のブラード総裁は、労働市場は力強いようだと指摘した上で、6月1

    4、15日開催の次回FOMCで利上げが正当化されるかどうかについて、

    「先入観を持たずに臨む姿勢に変わりはない」と述べています。(ブルームバ

    ーグ)このように、連銀総裁は概ね利上げには前向きで、年2回程度の利上げ

    をイメージしています。

    この点は、イエレン議長との温度差があるように思われ、利上げペースが緩や

    かになるところは一致していますが、利上げ回数についてはまだ開きがあるよ

    うに思われます。

    ドル円は上でも述べたように、まだ上値が重く、戻りを売る姿勢が続いていま

    す。

    今夜の雇用統計がこれまでどおり好調であっても、上値は限定的ではないかと

    予想しています。それは、労働市場は依然として好調だという認識は共通のも

    のであり、サプライズにはなりにくいからです。

    むしろ、予想外に低調だった場合の動きには注意が必要かもしれません。

    市場のセンチメントも悪材料には反応し、好材料には反応が鈍いという点にも

    注意が必要です。

    予想レンジは105円50銭~108円程度と見ています。


  • ドル円1年半ぶりに106円台前半に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • 日銀が金融政策を据え置いたことから円買いが一段と強まり、
      ドル円は約1年半ぶりに106円28銭まで急落。米経済指標も
      冴えず、利上げが遠のくとの観測もドル売りにつながる。

    • ドルが急落したことでユーロドルも一段高。1.1460まで
      買われ、3週間ぶりの水準を示現。円は対ユーロでも買われ、
      ユーロ円は約3年ぶりに121円台半ばまで売られる。

    • 株式市場は続落。低調な企業決算や経済指標に反応し、ダウは
      57ドル下げ、ナスダックは7日続落。

    • 債券相場は小幅に反落。前日大幅に買われたこともあり、
      この日は売りがやや優勢となる。長期金利は1.83%台に上昇。

    • ドルが売られたことで、金は5日続伸し、1290ドル台に。
      原油価格は前日の46ドル台から小幅に反落。

    • 米   4月シカゴ購買部協会景気指数        → +0.4%

    • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → +0.1%

    • 米   3月個人所得                → +1.6%

    • 米   3月個人支出                → 50.4

    • 米   3月PCEコアデフレーター         → 89.0

    本日の注目イベント

    • 米   4月ISM製造業景況指数

    先週木曜日の日銀金融政策決定会合で、市場の大方の予想に反して「ゼロ回答」で
    答えた日銀。今回はこれまでになく市場の緩和期待が強かっただけに、「ゼロ回答」に
    対する市場の反応は大きなものでした。
    ドル円は直後に111円台半ばから107円台まで急落し、東京市場が休日の先週金
    曜日には一気に106円台前半までドル安が進み、4月の上旬に記録した107円63銭
    の安値を大きく下回って来ました。日経平均株価の方も、発表前の250円高から一時は
    1000円近く下げ、まさに「日銀ショック」と言える状況です。

    日本株は先週金曜日が休みだったことから、急激な円高を嫌気して週明けの今日は、
    一段と厳しい下げに見舞われることになりそうです。
    この欄でも、今回の会合に対する期待値はこれまでになく高いことから、万が一政策
    変更がなかったらその反動は大きいと指摘しましたが、実際には想像以上の反応で
    した。

    先週29日、米財務省は貿易相手国の通貨政策を分析した半期為替報告書で、対米
    貿易黒字幅が大きい日本や中国、ドイツなど5カ国・地域を「監視リスト」に指定しました。
    これは日本の為替政策を注意深く監視することを意味し、今後の政府日銀の円売り介
    入をけん制したものと受け取ることができます。
    報道によれば、米財務省が今回のような「監視リスト」を設けるのは初めてとのことです。

    先週の木曜日から2営業日で5円以上の円高が進み、1月の121円70銭からは既に、
    15円50銭ほど円が急騰しています。昨年1年間の値幅が10円だったことを考えると、
    明らかに想定を超えるスピードと言える動きです。これに対して麻生財務大臣は、憂慮
    して注視していると述べ、必要に応じて対応を取る姿勢を示しました。また、上記「監視
    リスト」に関連して「われわれが対応を取れないとか、制限されるものでは全くないと思っ
    てます」とも語っています。

    4月のFOMCでは予想通り利上げは見送られ、その後の日銀会合でも政策変更が見
    送られたことで一気にドル安と株安が進みましたが、今後はいつ節目の105円を試す
    のか、またその際に円売り介入が実際に行われるのかどうかに焦点が移って来ました。

    本日も株価の下げ幅がどの程度になるのかにもよりますが、105円台に入れば「介入
    警戒感」も強まって来るものと思います。
    ただ明日からは連休後半が始まり、再び東京市場は休みです。
    「鬼のいぬまに・・・」ということでもありませんが、基本的には海外市場で日銀が介入
    することはありません。
    その意味では投機筋にとっては、ドル円を押し下げやすい状況であると言えます。
    明日からの3連休にはポジション管理には細心の注意が必要です。
    予想レンジは105円50銭~107円程度にしたいと思います。

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    外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
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    レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
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    (法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
    34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
    「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
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    また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
    信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
    等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
    ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
    決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
    また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
    お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
    契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
    開始していただくようお願いいたします。