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ドル円1年半ぶりに106円台前半に 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • 日銀が金融政策を据え置いたことから円買いが一段と強まり、
    ドル円は約1年半ぶりに106円28銭まで急落。米経済指標も
    冴えず、利上げが遠のくとの観測もドル売りにつながる。

  • ドルが急落したことでユーロドルも一段高。1.1460まで
    買われ、3週間ぶりの水準を示現。円は対ユーロでも買われ、
    ユーロ円は約3年ぶりに121円台半ばまで売られる。

  • 株式市場は続落。低調な企業決算や経済指標に反応し、ダウは
    57ドル下げ、ナスダックは7日続落。

  • 債券相場は小幅に反落。前日大幅に買われたこともあり、
    この日は売りがやや優勢となる。長期金利は1.83%台に上昇。

  • ドルが売られたことで、金は5日続伸し、1290ドル台に。
    原油価格は前日の46ドル台から小幅に反落。

  • 米   4月シカゴ購買部協会景気指数        → +0.4%

  • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → +0.1%

  • 米   3月個人所得                → +1.6%

  • 米   3月個人支出                → 50.4

  • 米   3月PCEコアデフレーター         → 89.0

本日の注目イベント

  • 米   4月ISM製造業景況指数

先週木曜日の日銀金融政策決定会合で、市場の大方の予想に反して「ゼロ回答」で
答えた日銀。今回はこれまでになく市場の緩和期待が強かっただけに、「ゼロ回答」に
対する市場の反応は大きなものでした。
ドル円は直後に111円台半ばから107円台まで急落し、東京市場が休日の先週金
曜日には一気に106円台前半までドル安が進み、4月の上旬に記録した107円63銭
の安値を大きく下回って来ました。日経平均株価の方も、発表前の250円高から一時は
1000円近く下げ、まさに「日銀ショック」と言える状況です。

日本株は先週金曜日が休みだったことから、急激な円高を嫌気して週明けの今日は、
一段と厳しい下げに見舞われることになりそうです。
この欄でも、今回の会合に対する期待値はこれまでになく高いことから、万が一政策
変更がなかったらその反動は大きいと指摘しましたが、実際には想像以上の反応で
した。

先週29日、米財務省は貿易相手国の通貨政策を分析した半期為替報告書で、対米
貿易黒字幅が大きい日本や中国、ドイツなど5カ国・地域を「監視リスト」に指定しました。
これは日本の為替政策を注意深く監視することを意味し、今後の政府日銀の円売り介
入をけん制したものと受け取ることができます。
報道によれば、米財務省が今回のような「監視リスト」を設けるのは初めてとのことです。

先週の木曜日から2営業日で5円以上の円高が進み、1月の121円70銭からは既に、
15円50銭ほど円が急騰しています。昨年1年間の値幅が10円だったことを考えると、
明らかに想定を超えるスピードと言える動きです。これに対して麻生財務大臣は、憂慮
して注視していると述べ、必要に応じて対応を取る姿勢を示しました。また、上記「監視
リスト」に関連して「われわれが対応を取れないとか、制限されるものでは全くないと思っ
てます」とも語っています。

4月のFOMCでは予想通り利上げは見送られ、その後の日銀会合でも政策変更が見
送られたことで一気にドル安と株安が進みましたが、今後はいつ節目の105円を試す
のか、またその際に円売り介入が実際に行われるのかどうかに焦点が移って来ました。

本日も株価の下げ幅がどの程度になるのかにもよりますが、105円台に入れば「介入
警戒感」も強まって来るものと思います。
ただ明日からは連休後半が始まり、再び東京市場は休みです。
「鬼のいぬまに・・・」ということでもありませんが、基本的には海外市場で日銀が介入
することはありません。
その意味では投機筋にとっては、ドル円を押し下げやすい状況であると言えます。
明日からの3連休にはポジション管理には細心の注意が必要です。
予想レンジは105円50銭~107円程度にしたいと思います。

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