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 2016年05月 

米4月のCPI上振れる 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はドル買いが優り、109円台半ばを超えたが

    CPIなどの経済指標が上振れしたことや、連銀総裁の

    発言などが影響して反落。利上げ観測の高まりから株価が

    軟調となり109円を割り込んだ後109円10-20銭

    で引ける。

  • ユーロドルは引き続き小動き。1.13台前半で推移し、

    上値は重いものの方向感に欠ける。

  • 株式市場は大幅に反落。消費者物価指数などが予想を

    上回ったことで利上げ観測の高まりにつながった。ダウは

    180ドル下げ、連日値幅の大きな動きが続く。

  • 地区連銀総裁がタカ派的な発言を繰り返したことや、

    経済指標に反応し、10年債は売られる。長期金利は

    1.77%台まで上昇。

  • 金は上昇し、原油価格も続伸し7カ月ぶりに48ドル台に。


  • 4月住宅着工件数    →  117.2万件

  • 4月建設許可件数    →  111.6万件

  • 4月消費者物価指数   →  +0.4%

  • 4月鉱工業生産     →  +0.7%

    本日の注目イベント

  • 日   1-3月GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏4月消費者物価指数(改定値)

  • 英   英4月雇用統計

  • 米   FOMC議事録(4月26、27日分)


    ドル円はNY市場では109円台半ばまで上昇しましたが、前回と同じように、

    ここからは110円台を試すことなく反落しています。

    「いつか来た道」というイメージですが、昨日は消費者物価指数など、経済指

    標が揃って良好で、市場予想を超えていたため、後退していた6月の利上げ観

    測が再び盛り返し、株と債券が売られ、リスク回避の流れから円買いドル売り

    につながったものです。

    4月の消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と、2013年2月以来

    の高水準でした。項目別でもエネルギーは前月比3.4%の上昇で、ガソリン

    は8.1%と、こちらは2012年8月以来の大幅上昇です。

    これらを見る限り、「インフレの芽は出つつある」(ブルームバーグ)との見

    方が強まっています。今後はFRBが注目する、PCEコアデフレーターにも

    影響を及ぼしそうです。同時に発表された鉱工業生産も上振れしていました。

    これら経済指標に加え、地区連銀総裁の発言も利上げ観測を高めることに一役

    買っています。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は「現在のところ私

    の想定では2回、場合によっては3回実施される可能性はあり」、利上げ回数

    は「経済情勢の展開次第だ」と述べています。

    また、ロックハート・アトランタ連銀総裁もFOMC予測における「緩やかな、

    という表現は年2、3回の利上げを意味する」と述べ、「市場は確実に私より

    も悲観的だ」とも語っています。(ブルームバーグ)気がつくことは、ほぼ全

    ての連銀総裁は年内利上げを2~3回と予想しており、イエレン議長とは温度

    差があることです。さらに市場の共通する見方である「年1回あるかないか」

    という予想とは大きく異なります。

    個人的には、今年の後半に向って利上げ観測が高まり年内ゼロということはな

    く、2回程度と予想しています。

    市場が利上げに対して極端に悲観的だという見方にも同調します。

    もっとも、それは足元の状況を言っているのではなく、まだドルの上値は思い

    という印象は変わっていません。

    チャートを観ると、「8時間足」では3月以来120日線で上昇を抑えられて

    おり、ここを抜けきれるかどうかが重要です。

    「日足」では既にMACDがゴールデンクロスを見せてはいますが、まだ「マ

    イナス圏」です。110円台に乗せれば「プラス圏」に入り、上昇に弾みがつ

    くことも考えられます。ただしそれでもトレンドの転換を示す「日足」では、

    「雲」を抜けるのに相当な値幅が必要です。

    足元のドル円はG7前のショートカバーもあり、上値を試す流れにはなってい

    ますが、米国サイドからは110円を大きく超えていく材料は出にくいと思わ

    れます。

    昨日のように、経済指標が上振れすれば、株価が下落してリスクオフが進みま

    す。そのため、ドル円を押し上げる材料は日本サイドに期待が集まります。

    それは、G7で日本側が急激な円高が進んだ際には介入もあり得ることで理解

    を得られるのかどうか。

    あるいは、再び高まってきた6月の日銀決定会合での追加緩和などです。

    本日は日本の1-3月期GDP速報値が発表されます。

    結果次第では上記6月会合での追加緩和の可能性に影響を与えます。

    本日のレンジは108円60銭~109円60銭程度を予想します。


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