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ドル円111円台では上値が重い 

ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • 約1カ月ぶりに111円台に乗せたドル円は海外市場では小動き。

    NY市場が休場だということもあり、終始111円台で推移。

  • ユーロドルも取引は閑散。1.11台前半から半ばで推移。


    本日の注目イベント


  • 豪   豪4月住宅建設許可

  • 日   4月失業率

  • 日   4月鉱工業生産

  • 独   独5月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏5月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏4月失業率

  • 米   4月個人所得

  • 米   4月個人支出

  • 米   4月PCEコアデフレーター

  • 米   3月ケースシラー住宅価格指数

  • 米   5月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   5月消費者信頼感指数

  • 加   カナダ1-3月期GDP


    昨日の東京市場では、株価が堅調に推移し、ドル円も111円台に乗せる、

    久しぶりの株高ドル高の展開となり、ドル円は一時111円44銭まで上

    昇しました。先週末、イエレン議長が講演で、政策金利の引き上げが恐ら

    く数カ月内に「適切になるだろう」と述べたことで6月ないし、7月のF

    OMCでの利上げ観測が一段と高まり、ドルが買われたものです。

    それに追い討ちをかけたのが、サミットを無事に乗り越えた安倍首相の

    「消費増税延期」の材料でした。円はさらに売られ、対ドルだけではなく、

    主要通貨全てに対して円売りが進み、ドル円も4月28日の

    あの日銀の「ゼロ回答」以来の水準までドル高円安が進行しました。

    今月の3日には105円55銭までドル売りが進みましたが、これは4月

    の金融決定会合で日銀が動かなかったことで、株安が進み、米利上げにつ

    いてもそれほど利上げ観測は強くなかったことが背景でした。

    加えてルー米財務長官の発言で、投機的なドル売りが進みドルが一段と下

    げても、政府日銀は介入できないのではないかとの見方も広がり、円買い

    ドル売りに拍車が掛かったわけです。

    ここにきて、FRBが利上げに動く可能性はかなり高まったと思われ、今

    週末の雇用統計でよほど悪い結果が出ない限り、6月か7月での利上げは

    動かないものと予想します。

    そうなると、市場は「米利上げ後」の動きを模索し始めることになります。

    先ずは2日にウイーンで行われるOPEC総会です。

    WTI原油価格は一時50ドルの大台を回復するまで反発してきました。

    ここからさらに上昇するには、何と言っても「需給の改善」が不可欠です。

    現在主要産油国で「増産凍結」については合意していますが、今回のOP

    EC総会で「減産での合意」ができるのかどうかです。

    ここでも、イランの出方が鍵を握りそうです。

    6月に入ると、15-16日の日銀会合も再び重要なイベントとして注目

    されます。足元では前回ほど追加緩和観測は盛り上がってはいませんが、

    安倍首相が「消費増税延期」を決断した背景を考えると、ここは「援軍」

    が欲しいところです。

    あらゆる政策を動員して、何としてもアベノミクスのエンジンを再点火し、

    景気を良くしたいと安倍首相は考えているはずです。

    日銀に対するプレッシャーはこれまで以上に強いものがあるかもしれませ

    ん。また、前回「ゼロ回答」だったことで「日銀ショック」とも言われて

    おり、その後の黒田総裁の発言も、これまでとは微妙に変わってきている

    ことにも注意が必要です。

    111円台半ばまで反発したドル円ですが、ここからは上記「援軍」など

    がないと115円方向に上昇するには厳しいのではないかと思います。

    昨日の東京株式市場の商いをみても、日経平均株価は200円以上の上昇

    を見せましたが、売買代金は今年最低でした。

    薄商いの中、値が飛んだということでしょう。

    まだまだ昨年夏場前まで観られた、「ドル高株高」の展開にはほど遠いと

    言えるでしょう。

    本日のレンジは110円50銭~111円50銭程度と予想します。


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