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 2016年06月 

ドル円急落し109円近辺に 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 111円を挟んでもみ合いが続いていたドル円は

    東京時間に110円を割り込み、NYでは1週間ぶりに

    109円05銭まで下げる。消費増税延期も既に織り込まれ

    日本株の大幅安に連れ、ドル売り円買いが加速した。

  • ユーロドルは引き続き小動き。本日のECB理事会を

    控え、1.11台半ばから後半で推移。

  • 株式市場は下落で始まったが徐々に下げ幅を埋め、

    結局主要3指数ともプラスで取引を終える。

  • 債券市場は小幅に上昇。雇用関連指数の発表を控え

    小動き。10年債利回りは1.83%と小幅に低下。

  • 金は反落。原油価格はOPEC総会を睨み神経質な

    動きを見せたが、23セント安。


    本日の注目イベント

  • 豪   豪4月貿易収支

  • 豪   豪4月小売売上高

  • 日   5月マネタリーベース

  • 欧   ユーロ圏4月生産者物価指数

  • 欧   ECB政策金利発表

  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見

  • 欧   OPEC総会(ウイーン)

  • 米   5月ADP雇用者数

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   パウエル・FRB理事講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演


    安倍首相は昨日の夕方記者会見で、正式に消費税増税を2019年10月まで

    延期することを発表しました。世界経済のリスクを前面に出し、それに備える

    ため増税はできないとの判断を示したわけです。

    「再延期はない」とした、2014年の自信の発言に対しても「批判は真摯

    に受け止める」とし、「7月の参院選で信を問う」と述べています。

    消費増税延期は、本来株価にとってはプラス材料で、株価の上昇がドル円を

    押し上げるとの予想もありましたが、既に市場に織り込まれていたことから、

    目先の材料出尽くしと受け止められ、市場の反応は「ドル売り、株売り」で

    した。タイミングが悪かったと言えるのでしょうか、これまで111円を挟

    んでもみ合いを続けていたドル円は急落し、1週間ぶりに109円台前半ま

    で円が買われ、株価の上昇も6連騰でピリオドを打ちました。

    109円近辺までドル売りが進んだことで、結局、一目均衡表の「雲」(日足)

    は抜け切れずに、上昇を止められた格好になっています。

    昨日も述べましたが、上記「雲」を抜け切ることができればもう一段の上昇も

    見込め、110-115円の新しいレンジを形成できた可能性もあります。

    一方、このまま109円を割り込むようだと、再び105-110円のレンジ

    に戻ることも予想されます。

    1カ月前に105円台半ばまで売り込まれたドル円はその後、後退していた

    米利上げ観測の高まりと、急激な円高に対する介入警戒感、さらには消費税先

    送りと景気刺激策などから、111円台半ばまで反発しました。

    111円台からさらに上昇して115円に向うには、日銀による援護射撃など

    の材料が必要だと考えていましたが、昨日のドルの急落を目にすると、まさに

    その通りでした。105-110円のレンジに戻ってしまえば、何かのきっか

    けで再び105円台を試すことも予想され、111円前後での推移は今後の動

    きを想定する上で「正念場」でした。

    ただ今月はまだまだ材料があり、これでドルの天井を確認したかどうかはわか

    りません。本日はADP雇用者数の発表があり、明日は雇用統計です。

    先週末のイエレン発言では「数カ月内の利上げが適切になるだろう」との内容

    でした。上記雇用関連指標が大きく上振れするようだと、6月のFOMCでの

    利上げも考えられますが、個人的にはイギリスの国民投票の日程を考慮し、7

    月での利上げを予想しています。

    ドル円は109円近辺まで急落したことで、「1時間足」はおろか、「日足」

    まで雲を下抜けしています。

    現時点では「MACD」でデッドクロスは点灯していないことと、依然として

    「プラス圏」で推移していることを考えると、109円前後で踏みとどまって

    いることができれば、まだ上昇の可能性は残されていると思います。

    先ずは、本日のADP雇用者数やECB理事会での政策内容を見極めることと、

    OPEC総会の動きも重要になります。

    このコメントの冒頭での触れたように、安倍首相は再度アベノミクスの復活に

    全力を注ぎ、政策も総動員すると述べていました。

    この「総動員」の中に、日銀の追加緩和も意識されているのかどうか、興味の

    あるところです。正面切って日銀にプレッシャーを与えることはないでしょう

    が、4月会合での「ゼロ回答」の苦い経験もあります。

    あと2週間余りでその答えも出ます。

    本日のレンジは109円~110円程度と予想します。


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