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 2016年08月 

ドル円101円台には届かず 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • ドル円は米利上げ観測の高まりと日銀の追加緩和期待から
    東京時間に100円93銭まで上昇。NYではドルが緩やかに
    下落し、100円21銭近辺まで売られる。

  • ユーロドルは1.13台でもみ合い。1.1331まで上昇するも
    勢いはなく、小動き。

  • 株式市場はまちまち。原油価格が下落したことでエネルギー株が
    大幅に売られる。ダウは23ドル下げ、ナスダックは6ポイント上昇。

  • 債券市場は反発。原油価格と株価が下落したことで買われた。
    長期金利は1.54%台に低下。

  • 金は続落。原油価格は8日ぶりに反落し47ドル台に。

本日の注目イベント

  • 日   黒田総裁がFintechフォーラムで挨拶
  • 独   独8月製造業PMI(速報値)
  • 独   独8月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏8月総合PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏8月製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏8月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏8月消費者信頼感(速報値)
  • 米   7月新築住宅販売件数
  • 米   8月リッチモンド連銀製造業指数

昨日の朝方には日銀の追加緩和期待や、フィッシャーFRB副議長の発言を受け、
ドル円は101円に迫る水準まで買われたものの、101円台乗せには至らず。
さらにその後の海外市場では上値の重さだけが残る展開でした。短期的な動きを
示す「1時間足」では大きく雲抜けし、上昇に弾みが付く期待もあったが、結局レン
ジは抜け切れず、元の「定位置に」に戻っています。反対に「1時間足」では100円
15銭あたりを下回ると、雲を下抜けする気配を見せています。

上も下もない状態で、結局週末のイエレン議長の講演までは動きにくいということ
かもしれませんが、気になるのは依然として上値の重さです。今朝の経済紙でも
指摘されていましたが、政府日銀は簡単には市場介入できないのではないかという
見方が強まってます。事実、今月だけでも4回ほど100円割れの局面があったにも
関わらず、それらしき動きは全く見られていません。
一時は99円半ばまで円高が進みましたが、ここでも動きは見られていません。財務
官の口先介入はあったものの、これはいつものことで、市場では「介入水準」を巡って
様々な意見もあるようです。

こうなると相場の行方は、米利上げ観測が高まるか、あるいは後退するかで全てが
決まってしまいそうです。個人的にはダドリーNY連銀総裁の「9月利上げもあり得る」との
発言は、利上げに対する市場の悲観的な見方を修正する意味でなされたのでは
ないかと考えます。また政策当局者の「希望」という意味で放った言葉ではないかとも
思います。米経済指標は確かに悪くはありませんが、9月と12月の利上げを正当化する
ほど力強いものではありません。

従って、9月2日に発表される「8月の雇用統計」でも、よほどのサプライズがない限り
9月利上げが急速に高まることにはならないと思われます。結局焦点は、年1回の利
上げがあるかないかという点に絞られるのではないでしょうか。そう考えると、フィッシャー
FRB副議長の発言が的を得ているものと理解できます。年内利上げの可能性はゼロと
いうのも正当化できないということです。

このあたりの状況をイエレン議長がどのような言葉で言い表すのかに注目していますが、
労働市場は2カ月連続で上振れしており、ここをベースに考えると、利上げに対しては前向
きな内容である可能性の方が高いと予想しています。そして、もう一つ注目しなければなら
ないのが、9月の日銀決定会合です。黒田総裁は日曜日の産経新聞とのインタビューでは
「ちゅうちょなく」という言葉を使っていましたが、先週の財務省、日銀、金融庁との会合を
踏まえて、追加緩和に対してより前向きになったのではとの憶測もあります。本日は黒田
総裁のフォーラムでの挨拶もあります。何かヒントがあるかもしれません。
本日のレンジは99円70銭~100円70銭程度を予想します。

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