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米金利上昇でドル112円台後半へ 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は明日のトランプ大統領の議会演説の内容を

    確認したいとする中、米長期金利が反発したことで買い戻しが

    優勢に。112円84銭まで買われ下落も一服。

  • ユーロドルは1.06台前半まで反発。上値は重いものの、

    1.05~1.06台のレンジが続く。

  • 株式市場は小幅に続伸。ダウは先週までの勢いはなくなった

    ものの15ドル上昇し、12営業日連続で最高値を更新。

  • 債券相場は反落。連日買われていた債券もこの日は短期債を

    中心に売られた。長期金利は2.36%台まで上昇。

  • 金は続伸。ザラ場では1260ドル台まで買われ、3カ月ぶりに高値を

    記録したが、その後失速し50セント高で取引を終える。原油は小幅に反発。


  • 1月耐久財受注          →  +1.8%

  • 1月中古住宅販売成約指数  →  -2.8%

    本日の注目イベント

  • 豪   豪10-12月期経常収支

  • 日   1月鉱工業生産

  • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報値)

  • 米   10-12月GDP(改定値)

  • 米   12月ケース・シラ-住宅価格指数

  • 米   2月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   2月消費者信頼感指数

  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米   トランプ大統領、議会で演説

  • 米   2月リッチモンド連銀製造業指数


    市場の関心は、いつNYダウは上げ止まるのかということですが、昨日も

    小幅ながら上昇し、これで12営業日連続で過去最高値を更新中です。

    通常、株価が上昇するとリスクオンから円が売られ、ドル円は上昇する

    傾向がありますが、今月に入ってからはむしろ「逆相関」に近い動きを

    見せており、昨日は111円92銭まで朝方にはドルが売られています。

    これはもちろんトランプ大統領の政策に対する不安を反映していることが

    背景で、経済政策や税制などは今だにその詳細がわかっていません。

    特に税制改革については2月9日の会談の席で「驚くべき内容」だと予告

    したものの、3週間余りたっても、その内容は明らかになっていません。

    明日、日本時間午前11時の議会演説でその内容に触れるのかどうかが最

    大の材料になります。

    トランプ大統領は近いうちに発表すると言っており、ここでもし何も言及

    がないようなら、失望感からドルが売られ、ダウも絶好の利益確定の場に

    なりかねません。

    一方その内容が期待通りのものであれば、再びトランプラリーに火がつき、

    ドル円も115円に向かって上昇を強めることになると予想されます。

    今朝のニュースでは、複数のホワイトハウス当局者からの情報として、

    トランプ大統領は国防予算の540億ドル増額を求める一方、その他の予

    算では540億ドル分の歳出削減を求める見通しだと伝えられています。

    (ブルームバーグ)

    まもなくFOMCメンバーは「ブラックアウト期間」に入るため、今週末

    までFRB要人の講演が多く予定されています。

    ダラス連銀のカプラン総裁は昨日オクラハマ州で講演を行い、3月利上げ

    には触れていないものの、金融当局は「早め」に利上げをすべきだと改め

    て表明しました。

    総裁は「当局がごてに回るような状況にならないよう警戒したい」と述べ

    ています。(ブルームバーグ)

    ドル円は昨日の東京時間には112円割れは若干見られたものの、

    日経平均が大幅安を演じたわりには底堅い動きを見せました。

    節目の111円台半ばを試すことなく反発し、NY市場では112円84

    銭まで上昇しています。

    まだ111円台が完全に固められたとは言い切れませんが、上値が重い中、

    111-115円のレンジが居心地よさそうにも見えます。

    本日は、明日の大統領演説を前に動きにくい展開です。

    演説の内容で上下どちらにも動く可能性があり、無理はできません。

    予想レンジは112円20銭~113円20銭程度を見ています。


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    ドル円一時112円を割り込む 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は下値を切り下げ、約3週間ぶりに112円台を割り込む。

    米長期金利の低下が続き、3月の利上げ観測が後退したことや、欧州の

    政治的リスクが高まったことが材料となった。

  • ユーロドルは1.06台前半から下落。フランスでの政治的リスクの

    高まりからユーロが売られる。ユーロ円も118円台前半まで下落。

  • 株式市場は続伸。ダウは取引終了1時間でプラスに転じ、

    11営業日連続で高値を更新。

  • 債券相場は続伸。欧州で債券が買われたことや、米財務長官が

    トランプ大統領の財政出動が景気に与える影響は限定的と発言した

    ことが買い材料につながった。長期金利は2.31%台と、約1カ月

    ぶりの低水準まで低下。

  • 金は続伸し、原油価格は反落。


  • 1月新築住宅販売件数             → 55.5万件

  • 2月ミシガン大学消費者マインド(確定値)  → 96.3

    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏2月消費者信頼感(確定値)

  • 米   1月耐久財受注

  • 米   1月中古住宅販売成約指数


    ドル円は約3週間ぶりに112円を割り込み、先週末のNY市場では111円

    93銭まで円高ドル安が進みました。

    米長期金利の低下がひびいてドルが売られ、その中でも円に対しては避難通貨

    としての需要もあったようです。

    フランス大統領選を巡り、大統領候補のフィヨン元首相が妻に不正に給与を支

    給したとされる疑惑で、フランス金融検察局が捜査の強化に踏み切ったとのニ

    ュースで、ドイツをはじめ欧州債が買われ、ユーロが売られたことから円買い

    が強まりました。ユーロは対円で118円台前半まで売られ、約3カ月ぶりの

    水準までユーロ安が進んでいます。

    ドル円が下値を試したもう一つの理由が米長期金利の低下です。

    上記欧州債が買われたこともありますが、トランプ政権の重要閣僚の一人であ

    るムニューチン財務長官が、大統領の財政出動が米景気に与える影響は限定的

    だとの認識を示したことが、債券に資金を向かわせました。長期金利は2.3

    1%台まで低下し、1カ月ぶりの低水準です。

    昨年11月の大統領選でトランプ氏が勝利して以来、ドル高と株高、さらには

    金利高が続き、ドル円は12月には118円66銭まで買われました。

    金利高がドル円を支え、「リスクオン」から円を売る動きが加速したものでし

    たが、その背景にはトランプ大統領の大規模な財政出動が金利上昇圧力になる

    との想定が働いていました。その前提にややかげりが出てきたという状況です。

    実際にはまだトランプ大統領の財政や減税に関する詳細はわかっていません。

    明日にも予定されている議会での演説で、その一部が判明するかもしれません。

    まだ大統領に就任して1カ月余りしかたっていませんが、連日マスコミに登場

    し、ニュースにならない日がないほど今や為替市場にとっても最大の「材料」

    になっている状況です。

    そのトランプ大統領が、メディアとの対決姿勢を強めています。

    24日には演説で、「偽ニュースだけが国民の敵だ」と述べ、恒例となってい

    るホワイトハウスでの「記者会の夕食会」には出席しないとツイートしたよう

    です。これに対してCNNなどのメディアも欠席を検討していると伝えられて

    います。

    株価の上昇は続いているものの、為替市場ではトランプラリーにもややかげり

    が見え、期待感も後退しつつあります。

    ドル円も再び下値を探る動きになっており、111円台半ばが意識される展開

    が予想されます。ここは2月初旬に3度試して押し戻されているレベルで、現

    時点ではかなり強めのサポートになっています。

    ここをしっかりと割り込むと、110円前後が見えてくることから、仮に今回

    試しに行った際には、サポートされるのかどうかが重要です。

    明日の大統領の演説内容が大きな材料になろうかと思います。

    予想レンジは111円70銭~112円90銭程度としますが、欧州時間での

    ユーロの動きにも注意が必要です。


  • ドル円下値を切り下げる 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は上値を抑えられ徐々に下落。海外市場では

    113円を割り込み、NYでは112円55銭まで売られる。

    3月の利上げ観測が高まらず、長期金利が低下したことが

    材料に。

  • ユーロドルは1.05台で推移。1.05台半ばから1.06手前まで

    ユーロの買戻しが進む。

  • 株式市場はまちまちながら、ダウは34ドル上昇し、10営業日

    連続で最高値を更新。前日の議事録で緩やかなペースでの

    利上げに自信が示されたことで安心感が広がる。

  • 債券価格は上昇。財務長官が超長期債の発行を真剣に

    検討すべきだと発言したことに反応。10年債利回りは2.37%に

    低下。

  • ドルが売られたことで金は18ドル上昇。原油も上昇し、

    54ドル台半ばに。

  • 新規失業保険申請件数    → 24.4万件

  • 12月FHFA住宅価格指数   → +0.4%

    本日の注目イベント

  • 米   1月新築住宅販売件数

  • 米   2月ミシガン大学消費者マインド(確定値)

  • 加   カナダ1月消費者物価指数

    ドル円は上値が重く、再び112円台半ばまで売られて来ました。

    NY市場では前日の底値であった112円91銭を割り込み、112円55

    銭まで売られ、下値を切り下げています。発表されたFOMC議事録では

    「かなり早めの利上げ」が必要との内容でしたが市場は3月利上げには依然

    として懐疑的で、債券市場では利上げは見送られるとの見方を織り込む動き

    を見せています。長期金利は2.37%台まで低下しており、これがドルの

    上値を抑える形になっています。

    一方連日最高値を更新しているNYダウは、この日も上昇し、34ドル高で

    取引を終えました。これで実に10日間連続の高値更新です。

    利上げが行われても緩やかなものになるといった見方や、トランプ大統領の

    減税期待が相場を支えている状況です。

    このままだと、来週にも2万1000ドルの大台を達成するとの見方も出て

    来ました。

    ムニューチン米財務長官はブルームバーグとのインタビューで、4月に行わ

    れる半期に一度の為替報告書公表の前に、「為替操作に関して発表すること

    は何もない」と述べています。

    米国にとって最大の貿易相手国である中国が為替操作を行っているかどうか

    を判断する上で、為替操作国の認定を急いでいないことを示唆しています。

    また、同長官は財政出動が今年の景気に及ぼす影響は限定的になる可能性が

    あることも指摘しています。

    ドル円は115円に届かずに上値を切り下げる展開が続いています。一方ユ

    ーロドルは前日一時1.05の大台を割り込むなど、下値を試す流れが続い

    ています。多くのFOMCメンバーからは利上げには前向きで「タカ派的」

    な発言が相次いでいますが、フランス大統領選で極右のルペン党首の支持率

    が上昇したり、ギリシャの支援問題が再びクローズアップされるなど、欧州

    発のリスクも無視できない状況になっています。

    カギは2月の雇用統計で、雇用数の増加はある程度計算できるため、賃金が

    どの程度の上昇傾向をみせるかという点が一つです。賃金が想定どおりの上

    昇を見せれば、3月のFOMCでの利上げ観測が急速に高まる可能性があり

    ます。

    もう一つはトランプ税制の中身です。

    「驚くべき内容」がどの程度なのか見極めたいとする雰囲気が強く、内容次

    第では為替に大きな影響を与えるからです。この内容は、まもなくは発表さ

    れると見られます。それまでは動きにくい相場展開が続くと予想しています。

    本日は112円~113円30銭程度を予想しています。


  • ドル円一時113円を割り込む 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はFOMC議事録公表後に112円91銭まで下落したが、

    米財務長官がドル高は「良いことだ」との認識を示したことが伝わると

    113円台半まで反発。112円台後半から113円台半ばにかけて

    乱高下。

  • ユーロドルは1.05を割り込む場面があったが反発。

    1. 0574まで上昇するも、政治的リスクを徐々に織り込み

    上値が重い。

  • 株式市場はまちまちだったが、ダウは9営業日連続で最高値を

    更新する。S&P500とナスダックは小幅に反落。

  • 債券相場は小幅に上昇。FOMC議事録では早期利上げには

    前向きだったものの、3月利上げへの示唆はなかった。

  • 金と原油はともに下落。

  • 1月中古住宅販売件数 → 569万件

    本日の注目イベント

  • 独   独10-12月期GDP(改定値)

  • 欧  企業決算 → バークレイズ、プジョー

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   12月FHFA住宅価格指数

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演


    公表されたFOMC議事録では、ドル高が懸念されたことが明らかに

    なったことでドル円は113円を割り込み112円91銭まで下落。

    また議事録では早期の利上げは適切だとしたものの、3月利上げには

    触れていなかったこともあり、議事録を巡って為替は上下しました。

    ドル円は昨日の朝方から上値が重く、緩やかに下落していましたが、

    NYではダウが9営業日連続で最高値を更新し、実に30年ぶりの快

    挙です。株高でもう少し「リスクオン」が進んでもよさそうな状況で

    すが、ドル円はむしろ下落基調です。

    これは、「リスクオン」「リスクオフ」というよりも、米利上げのタ

    イミングが影響しているものと思われます。

    議事録では多くのメンバーが早期の利上げが適切になると予想してい

    ることが判明したにもかかわらず、金利先物市場での3月利上げの確

    率は上昇していません。株価の上昇はこの動きと一致し、ドル円が上

    昇しないことの説明にもなります。

    つまり、3月利上げはないとの見方が、株価を押し上げドル円を下げ

    ている背景かと考えられます。

    議事録によると、金融政策当局者は緩やかなペースでの利上げに対す

    る自信を示しつつ、景気が過熱するリスクを回避するため「かなり早

    期」の利上げが適切になる可能性があると指摘しています。

    また、トランプ政権の財政面での刺激策からドル高がもたらし得る

    向かい風に至るさまざまな問題を巡る不確実性への対応に、当局者が

    苦慮していることも示されています。(ブルームバーグ)

    ドル円は一時112円91銭まで下げた後、113円59銭近辺まで

    上昇し、その後再び113円を割り込み、113円台前半でNYでの

    取引を終えています。かなり乱高下しましたが、これは議事録の内容

    だけではなく、ムニューチン財務長官がウォール・ストリート・ジャ

    ーナル(WSJ)紙で、「強いドルが長期的に良いことだ」と述べ、

    人々が米経済に抱いている信頼や、米経済の他国と比べたパフォーマ

    ンスを反映していると語ったことが、ドルを押し上げたようです。

    またFRBのパウエル理事も条件つきながら「緩やかな利上げは、か

    なり早期のタイミングも含めて適切になるというのが私の見方だ」と

    述べ、3月の行動は検討されるかとの質問には、一瞬間を置いてから

    「イエス」と答えています。(ブルームバーグ)

    ドル円は基本的には111-115円のレンジ内で推移するものの、

    なかなか読みにくい展開です。

    トランプ税制の中身や、一般教書演説の内容、さらには3月利上げを

    巡る思惑など、不確定要素が多い上に、欧州でも徐々に政治的リスク

    が高まっている状況です。

    予想レンジは112円70銭~113円80銭程度とします。


  • NYダウ8営業日続伸 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はアジア市場の動きを引き継ぎ上昇したものの、

    113円台後半では上値の重さは変わらず。株価の上昇の割には

    伸びず、ユーロ円などの売りに上昇を抑えられた。

  • ユーロドルは続落。フランス大統領選でルペン氏の支持率が

    上昇したことを懸念し売りが強まった。一時は1.0526まで売られ、

    テクニカル的にも重要な値位置まで下落。

  • 株式市場は続伸。小売業の決算が好調だったためダウは

    119ドル上昇し、これで8営業日連続で最高値を更新。ウォルマート株

    などは大きく値を上げる。

  • 債券相場は朝方売られたものの、フランス大統領選で政治的リスクが

    高まったことで下げ幅を埋める。長期金利は小幅に上昇し、2.42%台に。

  • 金は小幅に反落。原油価格は上昇し、約1カ月ぶりに54ドル台を回復。

    本日の注目イベント

  • 独   独2月IFO景況指数

  • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)

  • 欧  企業決算 → バイエル、エアバス

  • 英   英10-12月期GDP(改定値)

  • 米   1月中古住宅販売件数

  • 米   FOMC議事録(1月31、2月1日分)

  • 加   カナダ12月小売売上高


    連休明けのNY市場では、相変わらず株式市場への資金流入が止まらず主要3

    指数は揃って最高値を更新しています。ウォルマートの決算が好調で、個人消

    費が活発だったことが示され、小売株を中心に株価が上昇しました。

    ダウは先週末比118ドル買われ、2万700ドル台で引けています。

    一方その割にはドル円の上値は重く、アジアから欧州市場でつけた113円7

    0銭をわずかに上回る程度の伸びに留まっています。

    ドル円の上値が重いのは、欧州で政治的リスクが高まってきたのと、再びギリ

    シャ支援問題がクローズアップされてきたからです。フランスの大統領選で、

    極右政党「国民戦線」のルペン党首の支持率が上昇したとの報道が「Bre

    xit」を連想させたからです。フランスの大統領選は2回投票制で、第一回

    の投票は4月23日に行われます。ここでの上位2名が5月に行われる決選投

    票に進みます。今のところ、ルペン氏が決選投票で勝利するという世論調査は

    ありませんが、イギリスのEU離脱と、トランプ氏の大統領選の勝利を考える

    と、まったく可能性がないとは言い切れません。

    そのため昨日はユーロドルでドル高が進んだものの、ドル円ではそれほどドル

    高が進んでいません。

    ユーロを対円で売ろうという動きがあったものと推測されます。

    NY株式市場が一段と上昇し、米長期金利も若干上昇し、「リスクオン」が進

    んだ割には円売りが進んでいません。

    実際一目均衡表の転換線と基準線(1時間足)を観ても、横ばいとなっており、

    上昇傾向は見せていません。

    さらにドル円の上値を抑えているのが、今週中にも発表されると見られる「ト

    ランプ税制」の中身です。法人税と所得税を大幅に減税しようというものです

    が、その「原資」として「国境調整税」の創設が噂されています。

    もしこれが創設されれば、日本からの輸出が相当ダメージを受けることになり、

    米国の貿易収支が大幅に改善されることが見込め、これがドル円だけではなく、

    日本株の上値も抑えている可能性があります。ここは発表を待つしかありませ

    ん。

    本日も、本来なら米国株の上昇に日本株も引っ張られる展開が見込めるはずで

    すが、上述のように、そのまま当てはまらない状況です。

    予想レンジは113円~114円30銭程度を見ています。


  • NY市場休みでドル円動意なし 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    欧州市場


    • NY市場が休場のためドル円は動かず。
      東京時間夕方に113円台に乗せ、その後は終始
      113円台で動意なし。

    • ユーロドルは1.06台前半で推移し、こちらも動意なし。

    本日の注目イベント

    • 豪   RBA議事録
    • 独   独2月製造業PMI(速報値)
    • 独   独2月サービス業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏2月総合PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
    • 欧  企業決算 → HSBC、BHPビリトン
    • 英  英1月財政収支
    • 米  企業決算 → ウォルマート、ホーム・デポ
    • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
    • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

    さすがにNY市場が、プレジデンツデーのため休場であったことから動きはありません。
    ドル円は113円台で一進一退。ユーロドルも1.06台前半で小動きでした。
    ポンドにやや動きがあり、主要通貨に対して上昇しています。

    市場はトランプ大統領の税制改革の内容待ちといった状況です。
    この内容が「驚くべき内容」なのかどうかで、失望のドル売りが出るのか、
    あるいは本当に市場に驚きを与えられるのかといったところで、結果次第では
    為替にインパクトを与えます。

    先週後半からユーロがやや軟調に推移しています。
    一つは、ギリシャ支援問題でIMFとユーロ圏との歩調がかみ合わない
    ことが挙げられます。
    ギリシャは7月に多額の資金を必要としており、この支援を巡ってIMFは
    このままでは債務が爆発的に増加するとして、さらなる緊縮財政を
    求めており、支援には二の足を踏んでいる状況です。
    一方ユーロ圏側は、ギリシャの財政を悲観的に見積もりすぎるとの
    見方を示しており、ギリシャ側もこれ以上の緊縮政策に無理があると
    主張しているようです。

    また4月と5月に行われるフランス大統領選で、極右政党の国民戦線
    党首のルペン氏の支持率が上昇したことも、ユーロ売りにつながって
    います。
    最新20日の情報では、第一回投票におけるルペン氏の支持率が1%上昇して
    27%となり、マクロン前経済相とフィヨン元首相はいずれも20%で変わって
    いないようです。
    決戦投票でルペン氏の勝利を示す世論調査はまだありませんが、差が縮まって
    きていることでユーロが軟調に推移しています。
    因みにルペン氏は、もし大統領に当選したら直ちにユーロ圏からの離脱を問う
    国民投票と、新しい通貨の創設を主張しており、トランプ氏の向こうを張って
    「フランスファースト」を掲げています。

    本日のNY時間ではFOMCメンバーによる講演が多く予定されています。
    これまでにもNY連銀のダドリー総裁や、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁
    などが、年3回の利上げは妥当との見方を示してきました。
    基本的には同じような認識を示すと思われ、ドルの下支えになると考えます。
    本日のレンジは112円60銭~113円70銭程度を予想します。

    NYダウ7日続伸も勢い鈍る 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は再び上値が重くなり112円台に。
      トランプ政権の税制政策待ちの状況の中、ドル円は
      徐々に上値を切り下げ112円62銭まで売られる。

    • ユードルは1.06台後半から下落。ユーロ円は
      1週間ぶりに119円半ばまでユーロ安が進む。

    • 株式市場は揃って上昇。大型のM&Aが相場を
      支え、ダウは小幅ながら7日連続で最高値を更新。

    • 債券は小幅な上昇。特段材料もない中、買いが
      優勢となり、長期金利も2.41%台に低下。     

    • 金は3日ぶりに反落し、原油も小幅に売られる。

    本日の注目イベント

    • 日 1月貿易収支
    • 独 独9月生産者物価指数
    • 欧 ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)
    • 米 株式、債券市場休場(プレジデンツデー)
    • 米 ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演

    先週114円96銭まで買われたドル円は、週末には112円62銭まで
    売られ、111円台では底堅いものの、上値も115円を抜いて上昇する
    力はなさそうです。トランプ大統領が就任してから今日でちょうど1カ月
    になります。大統領令などに次々に署名をし、相変わらずツイッターでも
    つぶやき続けている大統領。
    「まだ1カ月しかたっていないのか」というのが実感ですが、読者の皆さ
    んも同じような印象を持っているのではないでしょうか。

    トランプラリーにも陰りが見える一方、期待感も残っており、市場は次の
    一手に注目していると言っていいと思います。
    その中でも、税制に関する「驚くべき何か」(Phenomenal
    TaxReform )の内容がどのようなものなのかを待っている状況
    です。法人税を現行の35%から15%に下げるといった選挙中の公約が
    中心になると思われますが、今週中には発表されるのではないかと見られ
    ます。

    今朝のブルームバーグニュースに、もしトランプ大統領が中国を為替操作
    国に認定したら議会は支持するだろうとの情報があります。
    上院外交委員会のメンバー2人の話として紹介していますが、トランプ大
    統領は選挙戦の間、中国をすぐに為替操作国に認定すると主張してきまし
    たが、現時点ではそうした動きは出ていません。
    3月中旬にはドイツで「G20」が開催されます。そこでの議論を経て、
    もしかしたら認定することになるかもしれず、円が買われるリスクは残っ
    ていると見られます。新財務長官のムニューチン氏にとって、初の国際舞
    台へのデビュー戦となり、その行動が注目されますが、特に日本、中国、
    ドイツに対してどのような対応をするのかがカギになりそうです、

    本日はNY市場が休場です。
    為替も動きにくい展開でしょう。予想レンジは112円30銭~113円
    30銭程度を見ていますが、今週は引き続きNY株式がどこまで買われる
    のか興味は尽きません。仮に上昇傾向に調整色が強まるようだと、今月初
    旬に記録した111円台半ばを再びテストする可能性もあると考えていま
    す。

    米株高一服でドル円反落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は反落。前日115円目前まで上昇したドル円は

    長期金利の低下や株価の上昇が一服したことからドル売りが

    優勢となり、113円06銭まで下落。

  • ユーロドルも反発。1.06台で推移したものの、1.0680

    近辺まで買われ、短期的なレジスタンスを上抜け。

  • 株式市場ではトランプ・ラリーも一服。ダウは小幅ながら7連騰

    したものの、S&P500、ナスダックは反落。

  • 債券相場は6日ぶりに反発。株価が一服したことや、値ごろ感から

    買い戻しが入った。長期金利は2.44%台に低下。

  • 金は続伸。原油価格も反発。

  • 1月住宅着工件数        → 124.6万件

  • 1月建設許可件数        → 128.5万件

  • 新規失業保険申請件数  → 23.9万件

  • 2月フィラデルフィア連銀景況指数 → 43.3

    本日の注目イベント

  • 米   1月景気先行指標総合指数

  • 英   英1月小売売上高


    連日最高値を更新しているNY株式市場も、さすがに昨日は上昇も一服でした。

    ダウは7ドル上昇したものの、S&P500とナスダックは反落し、連日売ら

    れていた債券が反発し、長期金利が低下しました、ドル円もこの日は終始上値

    が重く、前日115円近くまで上昇した勢いはなく、113円台前半まで押し

    戻されています。

    市場は先週9日に税制についてトランプ大統領が言及した「驚くほどの何か」

    が具体的にどのような内容なのかを見極めたいとする姿勢を強め、この日はひ

    とまず利益確定のドル売りが出た模様です。減税の内容については来週にも発

    表されるようですが、今月末には一般教書演説も行われる予定で、こちらも注

    目されています。

    「トランプ・ラリー第二章」はひとまず中休みとなったようですが、米経済指

    標は引き続き良好です。

    失業保険申請件数は先週よりも増加したものの予想より少なく、住宅着工件数

    も同様に予想を上回っています。驚くべきは、フィラデルフィア連銀景況指数

    です。事前予想の「18.0」に対して、結果は「43.3」と大幅に伸び、

    実に33年ぶりの高水準でした。

    トランプ政権の政策の柱になるインフラ投資や、大規模な減税はまだその内容

    が発表されていません。

    これらの政策が具体的に実施に移されれば、米景気をさらに押し上げると

    予想するのは極めて自然なことです。

    好調な米景気を背景にFOMCメンバーによる「タカ派発言」も相次いでいま

    す。アトランタ連銀のロックハート総裁はブルームバーグとのインタビューで、

    「労働市場のさらなる改善に向け(利上げを)長期間待つことは、FOMCが

    とるべき好ましい姿勢ではない」と述べ、2017年に2~3回の利上げを支

    持する考えを示しました。

    また、全ての会合に政策の選択肢があると述べ、「イエレン議長の記者会見が

    予定されていない会合でも利上げは可能」との認識を示しました。

    またフィッシャーFRB副議長もブルームバーグとのインタビューで、「具体

    的な数字をここで挙げるつもりはないが、この時期に想定していた状況と現状

    は一致している。つまりインフレ率が2%に近づき、労働市場は力強さを増し

    続けるという想定だ」と発言し、「この二つが実現すれば、ほぼ想定していた

    通りの軌道に乗ることになるだろう」と語っています。

    これらの発言を受けて、FF金利先物が想定する利上げの確率は、3月会合で

    は44%に上昇し、市場は年央までに少なくとも1回の利上げが実施されると

    見込んでいることになります。

    ドル円は115円には届かずに反落してきました。

    111円台半ばから上昇に転じ、上述のように、減税に対する期待感だけで

    4円以上もドル高が進んだことを考えれば、ここでの下げは想定内です。

    111円~115円のレンジが維持されていると見ていますが、ここからどち

    らに向かうかは、具体的なトランプ減税の内容次第ということになり、引き続

    き「トランプ大統領」が最大の材料になります。

    本日のレンジは112円50銭~113円80銭程度を予想します。


  • ドル円一時115円目前まで上昇 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は水準を切り上げ115円目前まで上昇。
      株高と金利上昇が続き、トランプ大統領の減税政策に対する
      期待が継続。

    • ユーロドルは1.0522近辺から反発。1.06台まで買われ、
      下落も一服。

    • 株式市場は続伸。トランプ減税への期待感からダウは107ドル
      上昇し、ナスダックも36ポイント上昇。ナスダックは7日連続で最高値を
      更新する。

    • 債券相場が続落。CPIや小売売上高が予想を上回ったことで
      2年債金利が上昇。長期金利も一時2.5%台まで上昇する場面も。

    • 金は5日ぶりに反発。原油価格は小幅に反落。

    • 2月NY連銀製造業景気指数  →  +18.70

    • 1月消費者物価指数        →  +0.6%

    • 1月小売売上高           →  +0.4%

    • 1月鉱工業生産           →  -0.3%

    • 2月NAHB住宅市場指数     →  65

    本日の注目イベント

    • 豪 豪1月雇用統計
    • 欧 ECB議事要旨
    • 米 1月住宅着工件数
    • 米 1月建設許可件数
    • 米 新規失業保険申請件数
    • 米 2月フィラデルフィア連銀景況指数

    そろそろ調整があってもおかしくはないと思っていたNY株式市場は、
    昨日も続伸し、ダウは2万600ドル台に乗せました。
    ナスダックも上昇し、これで7営業日連続の最高値更新です。
    明らかに買われすぎだとは思いますが、かなりの資金がNY株式市場
    に流れこみ「買うから上がる。上がるから買う」というミニバブルの
    様相を呈していると見ています。減税への期待感だけでは説明できな
    いような勢いです。

    一方為替市場の方はまだ冷静です。
    ドル円は114円96銭まで買われましたが、その後反落して114
    円近辺まで押し戻される展開でした。
    114円50銭~115円にかけては、強めの「レジスタンス・ゾー
    ン」があることを昨日この欄でも書きましたが、結局抜けきれずに戻
    って来ました。米長期金利も2.5%台に乗せたためドルへの支援材
    料となり、上値を試した形でしたが、先ず最初の一次攻撃では115
    円抜けには失敗しています。

    トランプ大統領は昨日ホワイトハウスで大手小売チエーンの経営者に
    対し、景気刺激に向け税制改革案を速やかに提出すると述べました。
    この会合には、ターゲットやJCペニー、ギャップなど小売業のCE
    Oが招かれ、大統領と意見交換を行ったようです。
    先週、トランプ大統領は税制について「驚異的な何か」を発表すると
    言い残していました。
    どうやら、「その何か」が近いうちに発表される見込みです。
    株式市場はその内容に期待が集まり、先行する形で織り込む動きを見
    せています。確かに、この点については良い悪いは別にして「有言実
    行」を見せてきており期待感も膨らみます。

    フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は昨日の講演で、年3回の利上
    げを支持する考えを改めて表明しました。
    インフレ率は年内遅く、ないしは来年には金融当局の目標に上昇する
    としながら、「状況が現在の軌道を維持すると想定すれば、2017
    年における3回の利上げは適切だ」と述べています。
    実際、昨日発表された1月の消費者物価指数(CPI)は、前月の
    +0.3%から+0.6%へと、大幅に上昇していました。
    FRBが目標としているCPIは「PCE・コアデフレータ」ですが、
    足元では物価がじわじわとゆっくりと上昇していることが伺えます。
    因みにハーカー総裁は今年、FOMCでの投票権を有しています。

    ドル円は115円抜けには失敗していますが、今日も底堅い動きが予
    想されます。115円には届かなかったことから、114円台後半か
    らはドル売りが並ぶと見ています。
    余程の材料が出ない限り、東京時間で115円乗せは難しいでしょう。
    予想レンジは113円70銭から114円70銭程度とします。

    議会証言を受けドル円114円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円はイエレン議長の議会証言を受けて、1月30日以来となる
      114円50銭までドル高が進行。証言内容が「タカ派」と受けとめられ、
      長期金利が上昇し、米景気への楽観的な見方が広がった。

    • ユーロドルもドル高ユーロ安が進み、1.0561まで売られ、
      約1カ月ぶりのユーロ安水準を記録。

    • 株式市場は大幅に続伸。FRB議長が景気を楽観的に見ていることが
      株価を押し上げた。ダウは92ドル上昇し、2万500ドル台に乗せる。
      ダウはこれで、5営業日連続の最高値更新。

    • 債券相場は3月のFOMCでの利上げも排除できない状況になった
      ことから続落。長期金利は2.47%台まで上昇。

    • 金は小幅ながら4日続落。原油は反発。

    • 1月生産者物価指数  → +0.6%

    本日の注目イベント

    • 欧   ユーロ圏12月貿易収支
    • 英   英1月雇用統計
    • 米  2月NY連銀製造業景気指数
    • 米   1月消費者物価指数
    • 米   1月小売売上高
    • 米   1月鉱工業生産
    • 米   2月NAHB住宅市場指数
    • 米   イエレン・FRB議長、下院銀行委員会で証言
    • 米   米・イスラエル首脳会談
    • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
    • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

    昨日の東京時間午後のドル円はトランプ政権の重要閣僚の一人である
    フリン大統領補佐官の辞任が材料視され、株価は200円を超える下げをみせ、
    ドル円も113円台前半まで売られる、重苦しい展開でしたが、その雰囲気を
    一変させたのがイエレンFRB議長の議会証言でした。

    追加利上げに前向きな発言だったことからドル円は2週間ぶりに114円50銭まで
    買われています。
    利上げは株式にとってはネガティブな材料ですが、この日は主要3市場とも
    最高値を更新し、米国株の力強さを改めて見せつけられた格好です。
    ダウは5営業日連続で最高値を更新し、この間の上げ幅は400ドルを超えて
    います。
    株式に関してはまさに「トランプラリー・第二章」と言えると思いますが、2万ドルの
    大台を越えてからはスピードが速すぎ、反落も意識しないわけにもいきません。

    イエレン議長は上院で、「金利と雇用が当局の見通しと一致すれば、一段の
    利上げが適切になる」との認識を示しました。
    しかも、利上げのタイミングについても、「今後数回の会合で判断するつもりだ」
    と述べ、3月のFOMCでの利上げの可能性も排除できないことになります。
    さらに、利上げを引き延ばすリスクについても「緩和解除を長く待ちすぎるのは
    賢明ではない。待ちすぎればFOMCは最終的に急速なペースで利上げを迫られる
    可能性があり、金融市場を混乱させ、リセッションに追いやるリスクが生じる
    恐れがある」(ブルームバーグ)
    と指摘しています。

    この証言から窺えることは、昨年12月に利上げを行った際に、2017年には
    3回程度の利上げを想定しているという、FRBのシナリオ通りに米景気が拡大して
    いるということです。
    もともと2008年のリーマショックで、ゼロ金利にした金融政策を、できるだけ
    早い時期に「巡航高度」まで持って行きたいというのがFRBの基本的な
    考え方で、現行の超低金利下では万が一「第二のリーマンショック」が起きた
    場合には、金融政策を出動できないリスクがあるからです。

    下落基調を続け、先週には2.33%台まで低下した米長期金利は緩やかに
    上昇してきました。
    この欄でも、「ドル円が115円に向かうには長期金利の上昇が不可欠」といった
    コメントを書いてきました。
    ドル円が先月115円台に乗せた時には、米長期金利は2.5%台まで上昇して
    いたことを考えると、ここから115円台に乗せるにはもう一段の金利上昇という、
    援護射撃が必要になってきます。
    ここは、トランプ大統領の減税政策やインフラへの大規模な財政出動を待つしか
    ありません。

    本日はドル高、株高の影響から日経平株価もザラ場では200円程度の上昇を
    見込んでいます。
    昨日記述した通り、ドル円はテクニカルの節目である114円50銭で、ピタリと
    上昇を止められています。
    この水準の上にも120日線が114円76銭前後にあるため、114円50銭~115円
    が重要な「レジスタンス・ゾーン」と言えるでしょう。
    予想レンジは113円50銭~114円70銭程度とします。

    ドル円株高金利高にも上値を追えず 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は113円台でもみ合い、株高、金利高にもかかわらず

    上値が重い展開。今夜のイエレン議長の議会証言を控え、取引は

    薄商い。113円70銭近辺で取引を終える。

  • ユーロドルは小幅ながら続落。1.06台から1.0592近辺まで

    売られる。

  • 株式市場は3市場とも最高値を更新。トランプラリーが継続している

    と見られ、銀行株などが上昇を牽引。ダウは142ドル上昇し、2万400ドル台

    に乗せる。

  • 債券相場は続落し金利は上昇。財政拡大見通しが台頭し、売り物が

    優勢となる。長期金利は2.43%台に上昇。

  • 金は続落し、原油価格も反落。

    本日の注目イベント

  • 日   12月鉱工業生産(確定値)

  • 中   中国 1月消費者物価指数

  • 中   中国 1月生産者物価指数

  • 独   独10-12月期GDP(速報値)

  • 独   独2月ZEW景況感指数

  • 伊   イタリア10-12月期GDP(速報値)

  • 欧   ギリシャ10-12月期GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏10-12月期GDP(改定値)

  • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産

  • 英   英1月消費者物価指数

  • 英   英1月生産者物価指数

  • 米   1月生産者物価指数

  • 米   イエレン・FRB議長、上院銀行委員会で証言

  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演


    NY株式市場が活況を呈しています。

    昨日は再び主要3市場とも最高値を更新し、ダウは先週木曜日から

    3営業日連続で最高値を更新し、ついに2万400ドル台に乗せてきました。

    トランプ大統領の規制緩和や、法人税の見直しで「驚異的な」計画を発表す

    ることへの期待感が株価を押し上げています。

    ダウは先週末比142ドル上昇し、長期金利も2.43%台に乗せてきまし

    た。ただその割にはドル円の上値が重く、NYでは昨日の朝方記録した11

    4円16銭近辺の高値を一度も試さずに取引を終えています。

    本日イエレン議長が半年に1回の議会証言を行うことで様子見気分が広がっ

    ているようです。

    イエレン議長は今夜上院で証言を行います。

    FRBは現在、年内3回の利上げを見込んでいますが、今月3日に発表され

    た雇用統計を踏まえてどのような認識を示すのか注目されます。

    1月の雇用統計では、非農業部門雇用数は22.7万人で、市場予想を大き

    く上回ったものの、平均賃金が予想に届かず賃金の上昇率が鈍化していまし

    た。3月のFOMCでの利上げ確率は低く、市場は「見送り」を予想してい

    ますが、イエレン議長がそのタイミングについて言及するのかどうかに注目

    しています。

    また、株価の上昇が織り込んでいるように、トランプ大統領が公約通り大規

    模な法人税減税を実施すれば、米景気にとってもプラスになります。

    企業収益の大幅増額につながり、一株あたりの利益を押し上げ、株価上昇の

    要因になると考えられます。

    株価の上昇は米国人にとっては資産効果が増し、個人消費の増加が見込める

    といった好循環が期待できます。

    イエレン議長が、このような政府の政策の影響についてもどのような認識を

    示すのかが注目されています。

    株価の上昇と金利高を材料に本日のドル円は、少なくともアジア時間は底堅

    い動きを見せると予想します。

    NYでは上記イエレン議長の議会証言の内容が明らかになるまでは動きにく

    い展開が見込まれます。

    昨日も述べたように、114円台半ばには「8時間足」の雲の上限と200

    日線があり、比較的強固なレジスタンスになっているものと思われます。

    114円50銭~115円のゾーンを抜け切れるかどうかが重要になります。

    減税期待から株価が上昇し、米金利も反転してきています。

    このリスクオン状況の中上記水準を抜け切れないと、再び下値を試すことも

    予想されます。本日は113円~114円50銭のレンジを見ています。


  • ドル円再び上値をテストか? 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 日米首脳会談では特段日本に対する厳しい要求がなかった

    ことで、ドル円は113円73銭まで買われた。ただ、貿易不均衡と

    為替に関しては、円安誘導批判とも取れる表現があったことから

    112円85銭まで売られる場面も。

  • ユーロドルは前日からやや水準を切り下げたものの

    前日と変わらず。1.06台前半から半ばで推移。

  • 株式市場は続伸し、連日の最高値更新。

    ダウは96ドル上昇し、20,269ドルで取引を終える。

  • 債券相場は売られたものの、トランプ大統領の「一つの中国」

    を認識するとの発言に下げ渋る。長期金利は2.4%台を回復。

  • 金は小幅に売られ、原油価格は続伸。

    本日の注目イベント

  • 日   10-12月GDP(速報値)

  • 米   米カナダ首脳会談



    「案ずるより産むがやすし」。

    先週末ワシントンで開かれた日米首脳会談は、一言で

    表現すれば、そのような言葉で言えるかと思います。

    硬い握手やハグも含め、公式な第一回首脳会談としてはやや異例とも思える

    「蜜月」ぶりでした。

    安倍首相は終始満面の笑顔で、帰国途中の機内では「ほっと一息」

    ついたことでしょう。

    フロリダ州の大統領の別荘でも、ディナーやゴルフを楽しみ、特段厳しい

    要求もなかったようで、日米関係をより強固にすることで合意しています。

    ただ、経済関係については今後麻生財務大臣とペンス副大統領を中心に

    「新しい経済関係」を構築すべく、引き続き議論していくようです。

    注目された日米の貿易不均衡や為替の問題について、「為替は専門家同士で

    ある財務相同士が議論する」と、安倍首相が記者会見で話した直後トランプ

    大統領が「各国の通貨切り下げに不満を言ってきた。きわめて短期間で公平

    な条件を取り戻す」と発言すると、「円安誘導批判」と受け止めた市場はド

    ル売りを強め、一時112円85銭まで円高が進む場面もありました。

    今回の会談では為替問題は、直接議論されませんでしたが、このようにトラ

    ンプ大統領の胸のうちには為替は、「解決すべき喫急の問題」として意識さ

    れているのは間違いなさそうです。

    したがって、今後も為替問題はこれで終わったわけではなく、日米貿易不均

    衡が取り上げられるたびに、問題になることが予想されます。

    先週末のドル円は113円20銭近辺で引けていますが、今朝は再び水準を

    切り上げて取引が始まっています。

    波乱なく終わった日米首脳会談を好感してドルが上昇しているものと思われ

    ますが、本日の日本株の上昇幅次第では、先週末の海外市場のドル高値であ

    る113円86銭を抜け、114円台を試す展開も予想されます。

    テクニカルでは、短期的な動きを示す「1時間足」は完全に抜け、現在は

    「4時間足」の雲の上限抜けを試している状況です。

    114円台に乗せることができればこの「4時間足」も抜けたことになり、

    次のターゲットは「8時間足」の雲の上限と120日線が集まっている11

    4円台半ばということになります。

    すぐには難しいかもしれませんが、日米とも株価の上昇傾向が続いており、

    リスクオンが加速すれば可能性はありそうです。ただその場合でも、米長期

    金利の上昇は不可欠です。米金利の動きにも目配せが必要です。

    本日のレンジは113円~114円30銭程度を予想します。


  • 日米首脳会談を前にドル円113円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は急伸。112円台から113円35銭まで買われた。

    失業保険申請件数が予想以上に減少していたことや、株価が

    3指数とも最高値を更新し、金利も上昇するなど、好材料がドルを

    押し上げた。

  • ユーロドルはじり安。1.06台後半から1.0651まで売られたが

    勢いはなく、ドル円が円安に振れた分、ユーロ円も上昇。

  • 株式市場は大幅に反発し、主要3指数とも最高値を更新。

    トランプ減税への期待感が復活し、ダウは118ドル上昇し、

    2万172ドルに。

  • 債券市場は反落。トランプ氏の税制発言で利上げ観測が高まり

    売られる。長期金利は2.39%台まで上昇。

  • 金は6日ぶりに反落。原油価格は続伸し53ドル大を回復。

  • 新規失業保険申請件数 → 23.4万件

    本日の注目イベント

  • 豪   RBA四半期金融政策報告

  • 中   中国 1月貿易収支

  • 欧  企業決算 → ルノー、アルセロール・ミタル

  • 英   英12月鉱工業生産

  • 米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

  • 米   1月財政収支 

  • 米   日米首脳会談(ワシントン)

  • 加   カナダ1月失業率

  • 加   カナダ1月就業者数


    「驚異的な何か」を発表する。

    トランプ大統領のこの発言から、市場では忘れかけていた減税問題が復活し、

    株価と金利が上昇し、ドル円は一気に113円台を回復して来ました。

    NYでは一時113円35銭までドル高が進み、NYダウは118ドル上昇

    し、先月26日に記録した史上最高値を更新しました。昨日はナスダックと

    S&P500も揃って最高値を更新しており、再び「トランプラリー」にエ

    ンジンが点火されるのかどうかが焦点になります。

    昨日はドルへの支援材料が多く、ドル円は111円60-80銭を5回ほど

    試して押し返されたことで、「目先の底値を確認した」可能性も出てきまし

    た。もちろん今夜のトランプ大統領との首脳会談で、何が飛びだすか予想で

    きない部分もあり、ドルが再び下落するリスクはあるものの、今朝までに入

    ってきたニュースでは、その懸念もやや後退しています。

    ブルームバーグは米当局者からの情報として、本日の日米首脳会談では「為

    替操作」の問題は優先議題ではないと、匿名を条件に語ったと伝えています。

    また同時に自動車業界の問題が重要なテーマになるだろうとも語っていると

    伝えています。昨夜羽田を飛び立った安倍首相でしたが、為替の責任者であ

    る浅川財務官は先にワシントン入りしており、日米トップの事務レベルで為

    替問題が話し合われ、米国側もある程度現状を追認した可能性もあります。

    昨日のNYで発表された失業保険申請件数は23.4万件と、事前予想を大

    きく下回る改善を見せたことも利上げ観測の台頭につながり、ドル上昇の一

    因になっています。

    またトランプ大統領が米航空会社幹部や空港管理責任者との会合で、米国の

    運輸システムは「時代遅れ」だと指摘し、インフラ改善に取り組む考えを改

    めて示しています。

    日本が新幹線技術を前面に出して、交渉の材料にできる可能性も浮上してき

    ました。

    トランプ氏が大統領に就任してまもなく3週間になります。

    この間、大統領の口から出てきた言葉はリスクオフを増幅するものばかりで、

    根幹である財政や外交、減税などの政策は一切置き去りにされていました。

    この遅れがドルの重石となり、ドル円は111円台まで何度も落とされる

    ことになったわけです。

    税制に関する「驚異的な何か」は2~3週間以内に発表されるようですが、

    併せてインフラに関する具体的な投資についても言及してくるかもしれませ

    ん。結局、いいにつけ、悪いにつけ「トランプ相場」が続きます。

    連日テレビ番組で放映されるニュースを見た個人投資家さんが放った「トラ

    ンプは見飽きたけど、目が離せない」という言葉が今の状況を言い当ててい

    るように思います。本日のレンジは112円~114円と日米首脳会談を考

    慮してワイドに予想します。

    目先は113円70-75銭にある、4時間足の「雲の上限」が意識されま

    す。


  • ドル円再び111円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は東京タイムから欧州にかけては112円台でもみ合ったが、

    NYでは長期金利の低下を手がかりに111円63銭まで下落。

    その後112円近辺に戻して引ける。

  • ユーロドルは上値が重い展開が続き1.06台半ばまで下落。

  • 株式市場は反落。金利低下を材料に金融株などが売られ、

    2万ドルの大台を維持しながらも一進一退の展開。

  • 債券相場は4日続伸。トランプ政権の財政政策に不透明感が

    高まってきたことが背景。長期金利は2.33%台まで低下し、

    ドルの上値を抑える。

  • 金は小幅ながら5日続伸。原油価格は在庫が予想外に減少していた

    ことから反発。

    本日の注目イベント

  • 独   独12月貿易収支

  • 欧  企業決算 → ソシエテ、ウニクレディト、モンテ・パスキ

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米  企業決算 → コカコーラ、ツイッター

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

    明日ワシントンで行われる、日米首脳会談を前に、会談でトランプ政権側

    からどんな議題が提起されるのか読み切れないことから、ドル円は昨日の

    東京時間から欧州時間にかけては112円台前半から半ばのせまいレンジ

    で一進一退でした。だだ、NY市場では一時111円台半ばまで下落する

    場面があり、もみ合いの中でも上値の重さが目立つ展開です。

    ドル円の上値を重くしているのは、日米首脳会談の不透明さだけではあり

    ません。米長期金利が低下傾向を鮮明にしているからです。

    昨日のNY債券市場でも、長期債が買われ、金利は2.33%台まで低下

    しています。金利はこれで4日続落(価格は4日続伸)しましたが、投資

    家の間で、景気刺激策が近く発表されるとの期待が薄れたことが背景です。

    また欧州でも、ドイツ国債などに見直し買いが入り、金利が低下している

    ことも材料になっているようです。

    世界最大の運用会社のブラックロックのCEOは、財政出動の出遅れで

    10年債利回りが2%を下回る可能性が高まっていると指摘しています。

    (ブルームバーグ)

    明日からの会談で、いわれなき円安誘導を避け、今後の新しい日米関係を

    構築すべく、政府もその方策に苦心しているようです。

    今朝の報道によると、安倍首相は会談で日米の「新しい経済協議」の枠組

    みを提案する模様です。

    具体的な内容はまだ分かりませんが、貿易や投資に関する内容で、双方が

    利益を得る経済関係の構築を提起するようです。

    すでに、ソフトバンクやトヨタなどが米国への大規模な投資を表明してい

    ますが、米企業もトランプ大統領に嫌われまいと、投資を表明しています。

    世界最大の半導体メーカーであるインテルは8日、アリゾナ州チャンドラ

    ーの生産施設に70億ドル(約7840億円)を投じることを、トランプ

    大統領との会談で明らかにしています。

    米国に資金が集まり、同時に雇用も拡大することが、ドルの下落には一定

    のサポートになると考えられます。

    ドル円は再び111円台まで下落して来ました。

    上述のように、米長期金利の低下が重石となっており、本日もドルの下値

    を試す展開が予想されます。

    2日前には111円60銭で下げ止まり、112円台半ばで反発しました

    が目先の下値のメドは111円台半ばでしょう。

    テクニカル上の重要な節目は110円前後まで見当たりませんが、111

    円も心理的な節目と見られます。

    明日の日米首脳会談前に、ドル売りを仕掛けるのもリスクがあり、

    一気に110円台という展開は予想しにくいと思われますが、米金利の上

    昇のきっかけがつかみ切れないのも事実です。

    ドルの下落には注意しながら、予想レンジは111円~112円30銭程

    度とします。


  • ユーロは続落しポンドは上昇 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は111円台では底堅さを見せ反発。NYでは112円57銭

    までドル高が進んだが、米金利の低下に伴い、112円台前半まで

    押し戻される。

  • ユーロドルは続落。ドルが買い戻されたことや、政治的リスクや

    ギリシャの財政問題などが意識され、1週間ぶりに1.06台半ば

    まで売られる。

  • 株式市場は反発。ダウは37ドル上昇し、その他主要2指数も

    揃って上昇。

  • 債券相場は続伸。3年債入札の需要が強く、利回り曲線は

    フラット化。10年債利回りは約3週間ぶりに2.4%を割り込む。

  • 金は4日続伸。原油は続落し52ドル台に。


  • 12月貿易収支      → 443.0億ドルの赤字

  • 12月消費者信用残高  → 1410.6億ドル

    本日の注目イベント

  • 日 1月景気ウオッチャー調査

  • 日   12月国際収支

  • 日   日銀金融政策決定会合における主な意見(1月30、31日分)

  • 中   中国10-12経常易収支

  • 加   カナダ1月住宅着工件数

    ドル円はさすがに111円台半ばでは下げ止まり反発しています。

    昨日の東京市場では朝方に111円60銭近辺まで売られましたが、

    株価がマイナス圏で推移したものの、底堅さを見せたことで、

    112円台への反発につながって来ました。

    依然として焦点は週末の日米首脳会談ですが、トランプ政権側がどのような

    かけひきを行ってくるのか不透明で、この部分がドル円の上値を抑えている

    状況です。

    会談の議題の一つと見られるのが、日米の貿易不均衡です。

    米国から見た、貿易赤字額では中国、ドイツについで日本が第三位です。

    昨日発表された米国の12月の貿易赤字額は443億ドルで、3カ月ぶりに

    縮小しましたが、2016年通年では2012年以来最大となっています。

    米国は景気が良くなるほど、赤字額が増える傾向があります。

    GDPの70%以上を個人消費が占める「消費大国」です。

    貿易赤字が拡大しているということは、米景気が拡大していることの

    裏返しと言うこともできそうです。

    トランプ大統領はこの貿易赤字の原因が為替レートにあると主張しています。

    為替レートが影響していないとは言いませんが、根本的には米国人が必要と

    する品質のいい物が日本にあるからだということです。

    この部分については、会談に置いても主張すべきところははっきりと主張す

    べきです。

    先ずは先制攻撃をかけ、相手に威圧感を与え、1000円のものを300円

    なら買おうと主張し、徐々に値段をあげ「それなら500円で買ってあげる」

    というのが、トランプ流の交渉術です。

    ドラギECB総裁は欧州議会での証言で、ユーロが著しく安く押さえられて

    いることが貿易不均衡につながっているとの米高官発言に対し、「ドイツの

    貿易黒字は生産性向上の結果だ」として、「為替操作はしていない」と、毅

    然とした態度を見せています。

    本日はひとまず為替もやや円安方向に戻り米国株も上昇したことで、

    突発的な材料がない限り下値のリスクは低いでしょう。

    欧州時間に入ったら、ユーロドルが再び売られ、1.05を目指すのか

    どうかに注目しています。

    予想レンジは111円60銭~112円90銭程度にしたいと思います。


  • ドル円2カ月ぶりに111円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は目先の下値のメドであった112円を割り込み、

    111円63銭まで下落。米長期金利の低下や日米首脳会談での

    不透明感がドル売りにつながった。

  • ユーロドルは反落。ドラギECB総裁が、インフレ回復のためには

    金融政策の支援が依然必要と述べたことが材料に。ユーロドルは

    1. 0705まで売られ、ユーロ円は12月5日以来となる119円台に。

  • 株式市場は反落。欧州市場の下落や、トランプ政権への慎重な

    見方が広がり、ダウは19ドル下落。

  • 欧米で株価の下落が進んだことから債券は買われる。

    また、仏大統領選のリスクを意識した債券買いもあり価格が上昇。

    長期金利は2週間ぶりに2.41%台へ低下。

  • ドルが売られ金は続伸。原油は米リグ稼動数の増加が重石と

    なり反落。

    本日の注目イベント

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット

  • 日   12月景気動向指数

  • 中   中国 1月財新サービス業PMI

  • 中   中国 1月財新コンポジットPMI

  • 中   中国 8月外貨準備高

  • 独   独12月鉱工業生産

  • 欧  企業決算 → BP、BNPパリバ

  • 米   12月貿易収支

  • 米   12月消費者信用残高

  • 米  企業決算 → GM、ディズニー

  • 加   カナダ12月貿易収支

  • 加   カナダ12月建設許可件数


    ドル円は直近の重要なサポートであった112円をあっさり割り混んで、1

    11円63銭まで円高ドル安が進みました。

    昨日この欄でも記述したように、強力サポートも、明確に割り込めば下落の

    スピードが速まり、昨日の展開もそのようでした。ただ、ドルが下落した明

    確な理由も見つけにくいという状況です。

    米国株が下がり、長期金利が低下したことが直接の原因だったようですが、

    その金利低下も、欧州でドイツなどの金利が、政治的リスクを避けるという

    観点から低下したことの影響を受けているようです。

    もちろん、今週末に予定されている日米首脳会談での「トランプ口撃」を

    想定して、ドルの上値が重かったことも理由に挙げられると思います。

    また先週末に発表された1月の雇用統計で、賃金の上昇率が鈍化していた

    ことも、3月のFOMCでの利上げ観測の後退につながり、ドル売り材料と

    して尾を引いたようです。

    ドル円は111円63銭まで売られ、約2カ月ぶりの円高です。直近のドル

    高値である118円66銭からは、7円の円高が進み、トランプラリーでの

    上昇分の多くを吐き出した格好になりました。

    因みに上昇分の「半値戻し」は109円93銭になり、現時点では考えにく

    いものの一応意識はしておくべきでしょう。

    ドル円の上値の重い展開は先月半ばあたりから続いていましたが、

    このままズルズルと下げていくのか、あるいはここから110円のゾーンが

    最後のドルの買い場になるのか、全てはトランプ大統領の言動次第です。

    とりわけ、日米首脳会談でどのような話し合いなるのかが、現時点での

    最大の変動要因です。今回のトップ会談には、麻生財務大臣や、岸田外務

    大臣、さらには世耕経済産業大臣も同行します。

    もちろん、財務省の為替の責任者である浅川財務官も同行し、日本が円安

    誘導を行っていないことを説明すると見られます。言ってみれば、「オー

    ルジャパン」で臨むことになり、これ自体前例のないことかもしれません。

    政府としても、この大統領就任後の最初の会談を極めて重要だと

    位置づけていることが窺えます。

    ユーロ円が昨年12月5日以来となる120円割れまで売られて来ました。

    上述のように、ドル円ではドル売り円買いが加速し112円を割り込む一方、

    ドラギECB総裁が欧州議会の証言で、インフレ率の上昇には依然として

    金融政策の支援が必要との認識を示したことがユーロ売りを誘っています。

    本日もドルの上値が重い展開が続きそうです。

    昨日は短期的な動きを示す「1時間足」のMACDでは、ゴールデンクロス

    を示し112円70銭を超えましたが、一目均衡表の雲の下限で押し戻され

    た格好になっています。

    ただ、この雲は比較的薄いので 抜ける可能性もありますが、まずは本日の

    日本株の動きです。

    昨日からのセンチメントではドルの下値を試す展開が想定されます。

    予想レンジは111円~112円30銭程度と見ます。


  • 良好な雇用統計にもドル円上値が重い 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は雇用統計発表直後に113円50銭まで上昇したものの、

    賃金などの指標が予想を下回ったことでドル売りが優勢に。

    112円31銭まで売られた後、ISM非製造業の指標に113円台

    に戻し、112円台半ばで越週。

  • ユーロドルは1.07台で推移。ドルが売られ、1.08近辺

    までユーロ買いが進んだが、その後反落し1.07台半ばで取引を

    終える。

  • 株価は大幅に上昇し、ダウは5日ぶりに2万ドルの大台を回復。

    トランプ大統領が金融規制緩和の大統領令に署名をしたことで、

    金融株が上昇を牽引。

  • 債権相場は小幅高。サンフランシスコ連銀総裁が3月利上げに

    言及したことで売られる場面も。長期金利は2.46%台に。

  • 金、原油は共に小幅に上昇。

  • 1月非農業部門雇用者数    → 22.7万人

  • 1月失業率             → 4.8%

  • 1月平均時給           → 2.5%(前年比)

  • 1月ISM非製造業景況指数  → 56.5

    本日の注目イベント

  • 豪   豪12月小売売上高

  • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演


    1月の雇用統計では、非農業部門雇用者が市場予想を大きく上回る22.7

    万人でした。ADP雇用者数の大幅増加と同様に、労働市場は極めて安定的

    に拡大していることが確認され、直後にドル円は113円台半ばまで上昇し

    ましたが、続いて発表された平均賃金は前年比2.5%の上昇で、こちらは予

    想に届いていなかったことからドル円は反落。112円31銭までドル売りが進

    む場面もありました。

    それでも株式市場の大幅上昇に、ドル円もやや息を吹き返す場面もありまし

    た。NYダウは前日比186ドル上昇し、5日ぶりに2万ドルの大台を回復

    しています。

    この日、トランプ大統領が金融規制緩和を行う2つの大統領令に署名したこ

    とで、金融株が大きく買われ、上昇を牽引しました。ダウは186ドル上昇

    しましたが、アメックス、ゴールドマン、JPモルガンの金融3銘柄だけで、

    この日のダウ指数を100ドル余り押し上げたようです。

    先週のドル円は結局112-115円のレンジ内に収まりました。

    ある程度落ち着きを取り戻したとは言えますが、今週も週末には日米首脳会

    議があり、内容次第では大きく動く可能性もあります。

    特にトランンプ氏側から対日貿易赤字の原因が円安によるものだと言った発

    言がなされるようだと、円が急速に買われ、ドル円の底値を確認する動きに

    つながるかもしれません。

    引き続き、良くも悪くも「トランプ次第」という展開になりそうです。

    米雇用は安定的に拡大していると見られますが、賃金の上昇ペースがやや鈍

    化しています。

    FRBもこのあたりに注目していると見られ、今後の上昇率の変化が利上げ

    のタイミングにも影響を与えそうです。

    サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁はブルームバーグとのインタビュ

    ーで、「3回の利上げは基本シナリオとして妥当な推測、妥当な見方だ。だ

    が正直なところ米経済がこの基本シナリオより勢いを増す可能性は大いに

    あると考えられる」と述べ、慎重さは必要としながらも利上げに前向きな発

    言をしています。

    本日はNYダウが再び2万ドルの大台を回復したことで、112円台では底

    堅い動きが予想されます。ただそれでも先週から続く上値の重さに、どこま

    でドルが買われるのかが焦点になろうかと思います。

    予想レンジは112円~113円30銭程度ですが、短期的な動きを示す

    「1時間足」では、まだ全体的に下落トレンドからは抜け出ていません。


  • ドル円112円台を維持 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は東京市場の流れを受け112円05銭まで下落し、

    約2カ月ぶりの円高水準を記録。ただその後は今週水曜日と

    同様な展開となり、112円台後半まで押し戻される。

  • ユーロドルも続伸し、一時12月8日以来となる1.0829

    まで買われる。

  • 株式市場はもみ合い。投資家の関心は雇用統計に移り、

    ダウは6ドル安で引ける。S&P500は小幅に上昇。

  • 債券相場はほぼ変わらず。一時は上昇していたものの、

    アップルの起債計画を手がかりに上昇分を失う。

  • ドルが売られたことで金は10ドルを超える反発。

    原油価格は小幅に反落。

    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(12月19日、20日分)

  • 中   中国 1月財新製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏1月総合PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏1月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏12月小売売上高

  • 英   英1月サービス業PMI

  • 米   1月雇用統計

  • 米   1月ISM非製造業景況指数

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演


    上値が徐々に重くなってきたドル円は、昨日の東京市場でも株価の大幅下落に

    呼応するように売られ、112円台半ばを付けました。

    その流れを引継ぎNY市場でも112円割れを試す動きが続き、一時112円

    05銭まで売られましたが、何とか112円割れは回避し、112円台後半ま

    で反発して引けています。

    今週火曜日にも112円08銭で下落が止められ、そこから約2円も急上昇し

    ましたが、この水準はテクニカル的にも重要な位置であることは以前にも指摘

    した通りです。

    11月9日の大統領選直後に101円20銭までドル安が進み、その後はトラ

    ンプラリーがドル円を大きく押し上げ、12月には118円66銭まで急激な

    ドル高が進んだことは記憶に新しいところです。

    この間の上昇幅は17円46銭で、ここにフィボナッチ・リトリースメントの

    38.2%戻しを当てはめると、111円99銭というレートが導き出されま

    す。その結果、112円前後は重要なサポートレベルということになり、ドル

    ショートのポジションも一旦は買い戻しが出てもおかしくはないと言えます。

    今週は2回もこの水準が維持され、その後大きく反発しているところをみると、

    上値が重く水準を徐々に切り下げて来ているとはいえ、目先の底値の可能性も

    あります。もちろん、だからといって絶対に割り込まないというわけではなく、

    反対に明確に割り込んだ場合にはかなりのスピードで下落が加速するものと思

    われます。

    為替も株も、あるいは債券市場でも、トランプラリーは終わったのではないか

    とといった不安の声も徐々に高まっており、これがややリスクオフに傾いてき

    た理由ではないかと思われます。

    トランプ氏は大統領に就任して以来矢継ぎ早に大統領令に署名を行い、独自色

    を前面に出して来ました。今日で丁度就任して2週間がたちます。

    この間、まだ経済政策や減税など、いわゆるトランプラリーを牽引してきた政

    策にはほとんど触れていません。

    来週にはトランプ氏が予算の方針を報告する「大統領予算教書」が議会に提出

    されます。ここでは議会の各委員会が意見を述べ、4月1日までには本会議に

    提出しなければならないことになっています。

    そろそろ具体的な内容が明らかになるものと思われます。

    本日は1月の雇用統計が発表されます。

    非農業部門雇用者数は前月の14.4万人から増えて、17.5万人と予想さ

    れています。

    1日に発表されたADP雇用者数が市場予想を大きく上回っていたこともあり、

    上振れ期待が高まっているようです。

    それだけに、下振れした場合の反応がやや気になるところです。

    今夜の雇用統計と、来週10日の日米首脳会談あたりが、今後の相場を左右す

    る重要な材料になりそうです。

    予想レンジは112円~113円70銭程度と、ややワイドに見たいと思いま

    す。


  • FOMC声明文でドル下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 東京市場で堅調だったドル円は、ADP雇用者数が大幅に

    増加していたことで113円95銭まで上昇。今朝方のFOMC声明文では

    思ったほどタカ派的ではなかったことから112円台後半まで反落。

  • ユーロドルも欧州市場では1.06台前半まで売られたが、

    その後1.08台まで上昇するなど荒っぽい動きに。

  • 株式市場は反発。アップルが好決算を発表したことでナスダックは

    上昇。ダウも前日比26ドル高。

  • 債券市場は下落。朝方は下げたが、FOMC声明文がハト派的

    だったことで下げ幅を縮小。長期金利は2.47%台に上昇。

  • 金は反落。原油価格は1ドルを超える上昇をみせ、53ドル台を回復。


  • 1月ADP雇用者数       →  24.6万人

  • 1月ISM製造業景況指数   →  56.0

    本日の注目イベント

  • 豪   豪12月貿易収支

  • 豪   豪12月住宅建設許可

  • 日   1月マネタリーベース

  • 欧   ユーロ圏12月生産者物価指数

  • 欧   ECB経済報告

  • 英   BOE金融政策発表

  • 英   BOE議事録

  • 英   BOE、四半期物価報告

  • 英   カーニー・BOE総裁記者会見

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米  企業決算 → アマゾン、ビザ


    昨日の東京市場では、ドル円は粘り腰をみせ堅調でした。

    朝方こそ、株価が大きくマイナスで始まったことから112円60銭台まで

    ドル売りが進みましたが、その後は下げ渋り113円を挟んでのもみ合いで

    した。引けにかけて日経平均株価が100円を超える上昇を見せると、11

    3円30銭近辺までドル高に振れ、NYでのドル買いに期待を持たせました。

    そのNYでは、1月のADP雇用者数が市場予想を大きく上回る24.6万

    人と、7カ月ぶりの大幅な伸びをみせたことで114円手前までドルが上昇

    しています。ただ、今朝方のFOMC声明文では利上げに関してはまったく

    触れていなかったことで「ハト派的」と受け止められ、112円台後半まで

    反落しています。前日のNYでは112円08銭まで売られたドル円でした

    が、昨日はそこから2円近く持ち上げられ、さらに高値からは1円以上も落

    とされる、荒っぽい展開でした。

    トランプリスクでドルが売られ、ファンダメンタルズでドルが買われる展開

    がまだしばらく続きそうです。

    FOMCでは予想通り政策金利は据え置かれ、個人や企業の信頼感が改善し

    ていることに触れていました。

    昨年12月に1年ぶりの利上げを行ったばかりであることから、今回は「無

    風」だと予想されていましたが、利上げに関しては言及がなかったことで、

    市場はやや「ハト派的」と捉えたようです。

    発表直後からドルが売られ、株が買われ、債券も買われています。

    声明文では「消費者と企業のセンチメントを示す指標は最近改善された」と

    し、労働市場についても「やや一層力強さを増した」との内容になっていま

    す。また、今年初めてのFOMC会合にあたり、今回から輪番制の地区連銀

    総裁のメンバーが変わっています。

    新しく、フィラデルフィア、ダラス、それにミネアポリス連銀の各総裁が投

    票権を持つことになります。

    引き続きシカゴ連銀総裁は投票権を持っているため、常に投票権を有するN

    Y連銀総裁も含め、この5人の地区連銀総裁と、イエレン議長など執行部の

    5人が投票権を持つことになり、利上げを決定する際に一票を投じることに

    なります。

    連日値幅を伴って乱高下しているドル円ですが、今週は、週末に雇用統計が

    あり、米国防長官も来日して稲田防衛大臣と会談することになっています。

    また来週には日米首脳会談があり、重要イベントは目白押しです。

    そうでなくとも、トランプ大統領の「鶴の一声」で、相場がどちらにも大き

    く振れる状況です。

    ポジションを作って、その後にストップを置いても、このところの値幅では

    執行されてしまう可能性が非常に高くなっています。ポジションは膨らまさ

    ずに、回転を早くするしかありません。

    本日の予想レンジは112円70銭~114円程度を見ています。


  • トランプ大統領円安を批判 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は急落。113円台前半から半ばで推移していたドル円は

    トランプ大統領の円安批判をきっかけに112円08銭まで下落。

    ただ、この水準は過去に何度も跳ね返されている水準であったことから

    ドル買い意欲も強く112円台後半まで押し戻される。

  • ユーロドルも急騰。1.08台前半まで買われ、約1カ月半ぶりの

    ユーロ高を記録。

  • ダウは大幅に続落。トランプリスクが意識され、この日は経済指標も

    低調だったことで売りが優った。ダウは1万9900ドルを割り込んだが、

    ナスダックは小幅に上昇。

  • 債券相場は上昇。株安に加え、消費者マインドも低調だったことで、

    買い物を集める。長期金利は2.41%台へと低下。

  • 金は大幅に続伸し1211ドル台に。原油価格も小幅に反発。


  • 10-12月雇用コスト指数      →  +0.5%

  • 1月シカゴ購買部協会景気指数   →  50.3

  • 1月消費者信頼感指数        →   111.8

  • 11月ケース・シラ-住宅価格指数 →   +5.27%

    本日の注目イベント

  • 中   中国 1月製造業PMI(速報値)

  • 中   中国 1月非製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏1月製造業PMI(改定値)

  • 英   英1月製造業PMI

  • 米   FOMC 政策金利発表

  • 米   1月ADP雇用者数

  • 米   1月ISM製造業景況指数

  • 米  企業決算 → フェイスブック、シマンテック

    「ついに来た」と言うべきか、「やっぱり来た」と言うべきか、過激な発言を

    繰り返すトランプ大統領が、日本と中国の為替政策を批判しました。

    日本や中国が「意図的に市場で為替操作をして、米国は損害を受けている」と

    発言しました。

    これは為替問題を直接的に批判したのではなく、医薬品メーカーの幹部をホワ

    イトハウスに呼び、その会談の中で発せられたものです。「Japan has done o

    ver the years 」と言った表現だったようですが、中国が自国通貨を安くし、

    日本は何年もの間そうしたと批判しました。ドル円はこの発言を受けて、一時

    112円08銭まで急落しましたが、この水準はこれまでに4回試して跳ね返

    されたレベルです。昨日もこの水準では下げ止まり、112円台後半まで急速

    に反発しています。

    それにしても、トランプ大統領の放言は留まるところを知りません。

    今やこの過激な発言が世界中のリスクとなっており、2万100ドル台まで上

    昇したNYダウは1万9900ドルを割り込み、2.6%台まで上昇した長期

    金利も昨日は2.45%台まで低下して来ました。

    日経平均株価も、昨日は今回のトランプラリーで最大の下げを演じ、本日は1

    万9000円の大台を大きく下回ると予想しています。

    トランプ大統領は昨日、イスラム圏からの入国制限に対して批判的だったイエ

    ーツ司法長官代行を即刻解任しており、これも世界中から非難の声が上がって

    います。「白黒をはっきりさせる」これがトランプ流なのでしょうが・・・。

    ドル円は再び目先の下値のメドであり、サポートとなっている112円台前半

    まで売られて来ました。

    112円台半ばは1月中だけでも4回試して押し戻され、昨日はさらに下値ま

    で売られましたが、112円台は維持して戻ってきています。

    昨年12月には118円66銭までドル高が進みましたが、その原動力になっ

    たのは積極的な財政出動で、米金利が上昇し、日米金利差の拡大が想定された

    からでした。

    ところが今年に入り、トランプ氏が正式に大統領に就任するや、実行に移した

    ものは全て市場を混乱させるものばかりでした。

    就任後いまだに財政や景気や減税について具体的な言及はありません。

    投資家はさすがに、トランプ効果よりもリスクの方を意識し始めたという状況

    です。

    本日は東京時間でも下値を試す展開でしょう。

    重要なメドである112円台が維持できるかどうかですが、東京時間で割り込

    まなくても海外市場ではあるかもしれません。

    112円08銭まで急落した後、112円台後半まで戻すところを見ると、こ

    の近辺ではドル買い需要も見受けられます。このままNYの下値を試さずに1

    13円台を回復するのか、悪までもドルの底値を確認しに行くのか、今後の相

    場を占う上では重要な値位置になると言えます。

    予想レンジは112円~113円30銭程度でしょうか。


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