ドル円114円台後半から反落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はイエレン議長の講演を受けて114円75銭まで

    上昇した。ただその後は利益確定のドル売りが優勢となり、

    113円83銭まで売られ、114円近辺で取引を終える。

  • ユーロドルは反発。1.05台半ばから1.06台前半まで買われる。

    今週のECBの金融政策を前に、ショートの買い戻しが優勢に。

  • 株式市場は小幅ながら反発。イエレン議長が3月の利上げを示唆した

    もののほぼ変わらず。ダウは2ドル上昇し、他の指数も同様の動き。

  • 債券相場も議長の講演を受け金利が上昇したものの、引け値では

    小幅な低下に留まる。

  • 金は4日続落し、原油は反発。


  • 2月ISM非製造業景況指数 → 57.6

    本日の注目イベント

  • 豪   豪1月小売売上高

  • 中   中国 全人代

  • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演


    「3月利上げが適切になりそうだ」・・・イエレン議長は3日、シカゴでの講

    演で、「FOMCは今月会合で雇用とインフレが当局の期待に沿って引き続き

    進展しているかどうかについて検証する。そうした場合には、フェデラルファ

    ンド(FF)金利のさらなる調整が適切になる可能性が高い」と述べました。

    14-15日に開催される会合で、昨年12月以来の利上げが実施されると見

    て、ほぼ間違いない状況になって来ました。

    議長は「FOMCが後手に回っているとの兆候は現在全く見当たらない。

    そのため、緩やかなペースでの緩和策解除が適切になる可能性が高いと

    する当局判断について、私は引き続き自信を持っている」(ブルームバーグ)

    と発言しています。

    これまでもNY連銀総裁や、SFシスコ連銀総裁など、多くのFOMCメンバ

    ーが3月利上げに前向きな発言を繰り返してきましたが、議長のこの日の発言

    で来週の会合での利上げはほぼ確実な情勢です。因みに金利先物市場が織り込

    む利上げ確立は、今朝の時点で94%まで上昇しています。

    ドル円はこの発言を受け、一時114円75銭までドル高が進みましたが、そ

    の後長期金利とともに伸び悩み、下落に転じ114円割れまでドルが売られま

    したが、これはいわゆる「材料出尽くし」ということで、「Sell on NEWS(FA

    CT)」と考えられます。

    一部の情報では、議長から今後の利上げペースの加速につながる発言がなかっ

    たことがその原因の一つだと伝えるところもありますが、議長はこのようにも

    述べています。「しかしながら、予期せぬ展開が経済見通しに悪影響を及ぼさ

    ない限り、緩和縮小のプロセスは過去数年のようなゆっくりしたものにはなら

    ない可能性が高い」と述べており、今後の利上げペースがこれまでとは異なる

    可能性にも言及しています。

    この種の発言はこれまでにはなく、株価の上昇が続き米景気が過熱する恐れが

    あることを念頭に置いての発言だと理解しています。

    ドル円は米利上げを織り込む形で、114円75銭まで上昇し、その前日に記

    録したドルの高値を抜いています。今回の上昇は111円半ばから利上げ観測

    の高まりが支えとなって3円ほど上昇したわけですが、115円を前に利益確

    定のドル売りが出るのは、セオリー通りの動きと言えます。

    先の議会で、トランプ大統領は過激な発言もなく、穏便に演説を終えましたが、

    「トランプリスク」は依然として残っており、市場も大統領がどの程度の為替

    水準を許容できるのか手探りの状況です。

    115円というのはその意味で、ドルが上昇する上での最初の節目であるとい

    うことが言えると思います。

    テクニカルで見ても115円台に乗せれば、日足の「雲抜け」を完成させるこ

    とになり、上昇に弾みがつくことになりますが、今のところ「雲抜け」には失

    敗しています。今後はもみ合いながら、今週末の雇用統計の内容を見極めるこ

    とになろうかと思います。

    本日の予想レンジは113円40銭~114円40銭程度とします。

    上昇を続けているNY株式市場も、このところ上昇の勢いが鈍ってきたように

    思えます。まだ「調整局面入り」するのかどうかの判断はできませんが、

    株価の動きには注意が必要です。

    今回のダウ上昇局面ではドル円への影響は軽微でしたが、株価が本格的な

    調整に入れば、リスクオフが進み、ドル円への影響は大きいと予想しています。


  • スポンサーサイト
    このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
    断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
    社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
    相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
    レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
    損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
    決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
    (法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
    34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
    「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
    取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
    また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
    信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
    等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
    ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
    決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
    また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
    お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
    契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
    開始していただくようお願いいたします。