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 2017年03月 

ADP雇用者数大きく上振れ 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ADP雇用者数が予想を大きく上回ったことでドル円は上昇。
    114円75銭まで買われたが、前回の高値と同じ水準で上値を
    抑えられ、114円35-40銭で引ける。

  • ユーロドルは1.05台半ばから前半で小動き。ユーロ円が
    121円台まで上昇したが、こちらも上値を抜け切れずに小反落。

  • 株式市場は続落。来週の利上げが確実視されただけではなく、
    その後の利上げペースも早まるのではないかとの見方が浮上。
    ダウは69ドル安で、3日続落。

  • 債券相場も続落。民間雇用者数が大幅に伸びたことで
    利上げペースが早まるとの見方が相場を押し下げる。
    長期金利は一時2.58%台まで上昇し、昨年12月20日以来の
    高水準に。

  • 金は7日続落し1209ドル台に。原油価格は在庫が高水準だった
    ことから大幅に売られ50ドル台に。

  • 2月ADP雇用者数    → 29.8万人

本日の注目イベント

  • 中 中国2月消費者物価指数
  • 中 中国2月生産者物価指数
  • 欧 ECB政策金利発表
  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 米 新規失業保険申請件数

米労働市場の好調さが改めて確認できた内容でした。
昨日発表された2月のADP雇用者数は、市場予想を10万人以上も
上回る29.8万で、1月分も上方修正されました。
この数字はほぼ3年ぶりの高水準で、明日労働省から発表される
2月の雇用統計も大幅に上振れするのではないかとの期待も膨らんで
います。
この内容を受けてドル円は、一時114円75銭まで上昇しましたが
このレベルは先週末にもテストして抜け切れない値位置で、昨日も
同じように、ここで上値を抑えられ小幅に反落して引けています。

ADP雇用者数は、民間の給与明細書作成代行会社であるオート・データ・
プロセシング社の小会社である、ADPリサーチ・インスティテュートが発表する
給与名簿に基づく集計調査です。
市場予想の中央値の18.7万人を大きく上回る結果でした。
内訳を見ると、特に製造業や建設業部門での雇用が10万6000人増加して
おり、これは2002年以降で最大の増加幅だとブルームバーグは伝えています。
また、従業員数が50-499人の中堅企業では12万2000人増え、49人以下の
小企業でも10万4000人増加しています。大企業だけではなく、中小のメーカーでも
雇用の拡大が見られることが特徴的です。
今後トランプ大統領が公約したインフラ投資への1兆ドルが実施に移されたら、
労働力が逼迫する事態も想定されるのではないでしょうか。

ADP雇用者数の大幅な上振れ受けて、明日の雇用統計にも上振れ期待が俄然
高まってきました。
最早、来週のFOMCでの利上げは完全に市場は折り込み済みです。
さらに、雇用統計の内容次第ではその次の利上げも予想以上に早まる可能性も
出てきます。
そして、その先にあるのが「年内3回の利上げが4回に」といった見方です。
現時点ではまだそこまで利上げに対して強気にはなれませんが、債券市場では
徐々にそのような動きが出てくる前兆も見え始めています。

利上げは株式市場にとっては逆風になりますが、債券市場にとっても同じです。
今後金利が上昇するとすれば、固定金利の債券を保有すると、金利収入の増加が
見込めないからです。
従って利上げ観測が高まれば、債券は売られ価格が下がると同時に利回りが
上昇します。
昨日のNY市場ではベンチマークの米10年国債は売られ、金利が一時2.58%台
まで上昇する場面もありました。
この水準は昨年12月20日以来の高水準となり、利上げを折り込む動きになって
います。
ドル円と米金利とは相関度が高いことは何度もこの欄で述べていますが、米金利の
上昇の割には、ドル高円安が進んでいないことが気になります。
因みに、昨年12月20日のドル円は117円台から118円台まで円安が進んだ
タイミングでした。

このころはトランプラリーの絶好調の頃で、政策の良い部分ばかりにスポットが
あたり、ドル円はオーバーシュート気味だったのかもしれません。
今は市場にも冷静さが戻り、トランプ大統領の遅れ気味の経済政策の発表を
待っている状態で、不透明感が拭えない分、ドル円の上値を抑えている状況かと
思われます。
ここからは米長期金利が節目の2.6%台に乗せるかどうかが、非常に重要に
なってきます。

本日のドル円は113円80銭~115円程度を予想します。

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