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 2017年03月 

ドル円雇用統計発表後反落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 2月の雇用統計はまずまずの結果でしたが、ドル円は

    115円51銭まで上昇したものの、利益確定のドル売りに

    押され反落。長期金利の低下もあり、114円66銭までドルが

    売られた。

  • ユーロドルは大幅に反発。ECBによるテーパリングの噂なども

    流れ、1.05台後半から1.07近辺までユーロの買い戻しが進む。

  • 株式市場は続伸。利上げのペースはそれほど加速しないとの

    見方が広がり、ダウは44ドル上昇。他の主要指数も揃って続伸。

  • 債券相場は反発。4日連続で続落したことでショートカバーの

    買い戻しも入り、長期金利が2.57%台まで低下。

  • 金は9日続落。原油価格も5日続落し、約3カ月半ぶりとなる

    48ドル台まで売られる。

  • 2月失業率            →  4.7%

  • 2月非農業部門雇用者数   →  23.5万人

  • 2月平均時給          →  0.2%(前月比) 、2.8%(前年比)

  • 米2月財政収支        →  -1920億ドル


    本日の注目イベント

  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演

  • 米   2月労働市場情勢指数(LMCI)                                   

    今週15日のFOMCでの利上げ観測が高まっている中、先週末に発表された

    2月の雇用統計がまずまずの結果であったことから、利上げは確実な状況にな

    ったと思われます。先週水曜日に発表されたADP雇用者数が予想を大きく上

    回る結果を見せたことから、上振れ期待もありましたが、非農業部門雇用者数

    は23.5万人で、失業率は4.7%と、いずれも予想よりも改善していまし

    た。注目された平均時給は予想と同じく、前年比で2.8%でした。ただ、こ

    の結果が利上げを遅らせるほどのものではありません。ドル円は115円51

    銭まで買われましたが、そこを天井に反落しています。雇用統計発表直前まで

    ジリジリとドルが買われていたことや、先週末のコメントにも書きましたが、

    良好な雇用統計がある程度期待されていたこともあり、115円~115円台

    半ばはドル売り注文が集まりやすい水準であったことが、この日の高値から1

    円ほど落とされた理由かと思われます。ただ、ここからドルがさらに一段と売

    られる可能性は低いと予想しています。

    それはやはり、労働市場の拡大が続いていると見られるからです。製造業の雇

    用者の伸びは1年ぶりのことで、予想通りだった平均時給の

    伸び率も8年ぶりの水準に戻ってきました。その結果、年内3回の利上げと見

    込まれている利上げ回数もJPモルガンやゴールドマンは今回の雇用統計を受

    けて、『年4回も可能』と上方修正しています。

    仮に4回の利上げだとすれば、15日のFOMCに続いて6、9、12月のイ

    エレン議長の会見を伴う会合全てで利上げを行うことになります。あるいは、

    利上げは全ての会合で可能との立場に立てば、15日に続いて5月の会合でも

    利上げを実施する可能性さえあります。トランプ大統領の経済政策がある程度

    の規模を伴って実施された場合、労働力が不足する事態も予想され、労働力確

    保のため賃金も上昇するはずです。

    今週の利上げは確実ですが、ドル円が再び115円台半ばを上回るには、やは

    り年4回の利上げが見通せるような裏づけが必要になります。

    15日の会合ではメンバーによるFF金利の見通し(ドットチャート)も発表

    されるため、この結果がヒントになります。

    また、会合後のイエレン議長の言葉に「年4回利上げ」を示唆する言葉がある

    のかどうかにも注目しなければなりません。

    本日のドル円は115円台に乗せれば売りも出でくると思いますが、下値もそ

    れほど深くはないと予想しています。

    下値は1時間足の雲の下限である114円30銭程度と見て、予想レンジは1

    14円30銭~115円30銭程度にしたいと思います。


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