ドル円111円台半ばからは上昇し切れず 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • アジア時間に111円台半ばを超えたドル円だったが、

    上値は重く反落。110円81銭までドル売りが進む。

    長期金利の低下やフランス大統領選の不透明感が重石に。

  • ユーロドルもフランス大統領選でルペン候補の支持率が

    高まっているとの報道に、1.0573まで売られる

  • 株式市場はほぼ変わらず。アジアや中東で地政学的リスク

    が増していることで様子見気分が拡大。ダウは1ドル上昇し、

    他の主要指標も小幅に上昇。

  • 債券相場は反発したものの、上昇幅は小幅。

  • 金は反落。原油は地政学的リスクの高まりから続伸し、

    53ドル台に乗せる。


  • 3月労働市場情勢指数(LMCI )  → 0.4

    本日の注目イベント

  • 朝   北朝鮮最高人民会議開催

  • 独   独4月ZEW景況感指数

  • 欧   ユーロ圏2月鉱工業生産

  • 英  英3月物価統計

    110円台前半で買い、111円台前半で売るという「レンジトレーディング」が

    昨日の東京時間には上抜けしたことで、もしかしたら「レンジブレイク」か、との

    期待も膨らみましたが、結局110円台後半まで押し戻されて戻って来ました。

    アジアや中東での地政学的リスクの高まりに加えて、フランス大統領選も最後ま

    でわからない状況です。無いとは思いますが、「FRXIT」も意識しないわけにはい

    きません。

    米中首脳会談が終わらないうちに、シリアへの攻撃が始まり、さらに朝鮮半島では

    緊張が高まっています。そしてフランス大統領選は2週間を切ってきており、市場

    を取り巻く環境が落ち着きません。

    そのため円が買われ易い状況が続いています。

    110円台前半には「壁」があるかのように、この水準では反発をしますが、ブル

    ームバーグなどの情報でも、この110円を挟んだ水準には相当のドル買い注文が

    並んでいるとか。しかし、過信してはいけません。為替に絶対破れない「壁」とい

    うものは存在しません。一次攻撃では跳ね返されても、何度も繰り返しているうち

    に抜けてしまった例はいくらでもあります。

    そしてそれらの例は、完全に抜けてしまうと一気に上げ下げを加速させています。

    底堅いとは思いますが、注意は必要です。

    昨日はイエレン議長の講演がありましたが、市場への影響はなかったようです。

    議長はミシガン州で講演を行い、「以前は、われわれは可能な限り活力を米経済に

    与えようとアクセルを踏み込まなければならなかったが、現在はアクセルを強く踏

    むほどではない」(ブルームバーグ)と述べ、米経済が巡航速度を保っているとの

    認識を示しました。利上げに関する発言はなく、年内あと2回の利上げがあるのか

    どうかも意見が分かれていますが、直近の金利先物市場から算出される利上げ確

    率は、6月が63.2%で、9月も82.9%と高水準を維持しています。さすがに5月

    のFOMCでの利上げ確率は13.3%と低くなっています。

    本日は特筆すべき材料はありませんが、北朝鮮では最高人民会議が開催されます。

    米原子力空母が朝鮮半島に向かっていることから、北朝鮮がさらに態度を硬化させ、

    挑発行為に出る可能性も否定できません。最高人民会議がリスク要因だとすれば、

    ドル円は再び下値を試す展開が予想されます。

    予想レンジは110円20銭~111円20銭程度と見ます。


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