ドル円108円割れはひとまず回避 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は一時109円台を回復。株価の大幅上昇や金利高に

    加え、ムニューチン米財務長官が「長期的なドル高は望ましい」と

    発言したことが背景。

  • ユーロドルは1.06台後半から売られたが動きは限定的。

    日曜日の仏大統領選を見極めたいとする姿勢が強まる。

  • 株式市場は大幅に反発。過去3日で大きく売られたことの

    反動もあり、ダウは183ドル高で2万600ドル台を回復。

  • 株価の上昇に債券は反落。北朝鮮問題が不透明なことから

    下落幅は小幅に留まる。

  • 金は続伸し1291ドル台に。原油は小幅に売られる。

  • 4月NY連銀製造業景気指数 → 5.20

  • 4月NAHB住宅市場指数   → 68

    本日の注目イベント

  • 日   ペンス米副大統領が来日、麻生財務大臣と経済対話

  • 米   3月住宅着工件数

  • 米   3月建設許可件数

  • 米   3月鉱工業生産

  • 米   3月設備稼働率

  • 米   IMF、世界経済見通し

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

  • 米  企業決算 → BOA、ゴールドマン                                  

    朝鮮半島の緊張が高まる中、昨日の東京時間にドル円は一時108円13銭

    近辺まで売られ、108円割れも視野に入った印象でしたが、NY市場では

    何とか持ちこたえ、米財務長官の発言などで109円台までドルが買い戻さ

    れています。「リスクオフ」の流れが一旦止まったことで、為替、債券、株

    式で巻き戻しの動きが出たものと思われます。

    ただ引き続きペンス副大統領が過激な発言を行っており、そのペンス氏と本

    日は、日米経済対話が始まることで、まだ円高リスクは依然として残ってい

    ると見られます。

    ムニューチン財務長官は英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙とのインタ

    ビューで、「長期的に見て強いドルは良いことだ」と再び言及しました。

    これは就任直後に示した認識と同じものでしたが、「準備通貨」としてのド

    ルの価値について述べたものと思われ、先週のトランプ氏の「ドルは強すぎ

    る」との発言とは全く相反するものです。ただその真意は、「トランプ大統

    領は短期的なドルの強さについて事実に基づく発言を行った」とムニューチ

    ン氏は説明しています。

    ドル円はこの発言に反応し一時は109円台まで反発しましたが、まだドル

    の上値の重さが感じられることに変わりはありません。北朝鮮問題では米国、

    北朝鮮がともに強硬姿勢を崩してはおらず、「一触即発」の状況は変わって

    いません。とりわけ訪韓中のペンス副大統領の発言は注目されます。

    ペンス氏は昨日韓国で記者会見を行い「北朝鮮への戦略的忍耐は終わった」

    と発言し、「北朝鮮は大統領の力と決意を試すべきではない」と述べていま

    す。さらに中国へも一段と圧力を加え「中国が北朝鮮に適切に対応すると信

    じているが、中国が問題に対処しなければ米国と同盟国が行動する」とも述

    べています。副大統領であるペンス氏の言葉は、ある意味トランプ氏の言葉

    を代弁しているともとれ、米国が北朝鮮に対して依然として強い態度で臨ん

    でいることが窺えます。

    そのペンス氏が本日来日し、麻生財務大臣と日米経済対話に臨むことになっ

    ています。今朝のブルームバーグの報道によると、会合は本日の午後都内で

    行われ、日米とも他の閣僚は参加せず、両者で合意した議題を両国に持ち帰

    り、各省庁が検討することになっているようです。

    本日はさすがに日本株も上昇するものと見られますが、109円台でどこま

    でドルが買われるのかに注目しています。109円20―25銭には「雲の

    上限」と「120日線」(1時間足)が集まっており、先ずはこの水準をク

    リアできるかどうかです。

    予想レンジは108円50銭~109円50銭程度と見ます。


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