ドル円109円台を維持できず 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は109円台を維持できず反落。経済指標もいまいちで、

    金利低下や株安に反応し、108円台前半までドルは下落。

  • ドル安の流れにユーロドルも急伸。一時は1.0736と、

    約3週間ぶりのユーロ高に。

  • ポンドが大幅に上昇。メイ首相が解散総選挙を行うことを

    表明したことで、対ドルでは1.29台に乗せる。

  • 株式市場は反落。ゴールドマンの決算が市場予想に届かなかった

    ことで大幅に下落し、ダウ全体の足を引っ張った。ダウは113ドル安で

    取引を終える。

  • 債券相場は反発し、長期金利は今年最低水準にまで低下。

    朝鮮半島での緊張や、欧州での政治リスクを手がかりに買われる。

    長期金利は2.16%台まで急低下。

  • 金は買われ5日続伸。原油は続落。


  • 3月住宅着工件数    → 121.5万件

  • 3月建設許可件数    → 126.0万件

  • 3月鉱工業生産     →  +0.5%

  • 3月設備稼働率     →  76.1%

    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏2月貿易収支

  • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(確定値)

  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)

  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演

  • 米  企業決算 → モルガンス・タンレー、ブラックロック、アメックス


    昨日の東京時間には109円21銭あたりまで上昇したドル円。やはり上値は重く

    109円台は維持できなかったばかりか、108円台前半までドル売りが進み、再

    び108円割れを試す雰囲気が漂ってきました。昨日のこの欄でも指摘したように、

    109円20-25銭に集まっている抵抗帯で上昇を抑えられた格好でした。

    朝鮮半島での緊張の高まりやフランス大統領選に加え、昨日はイギリスのメイ首相

    が突然「解散総選挙」を行うことを表明し、欧州での政治リスクが高まってきまし

    た。さらに、昨日発表された米住宅関連の指標は予想を下回り、消費者物価指数の

    伸びの鈍化と伴に、FRBによる利上げ観測もやや足踏み状態です。

    これらを材料に米国債には再び資金が向かい、10年債利回りは2.16%台まで

    低下(価格は上昇)してきました。

    日米金利差の縮小はドルが売られ易いことから、ドル円の上昇力が急速に低下して

    いるのが足元の動きです。

    また日本株に目を移しても、連日年初来安値を更新しており、東証1部の売買代金

    も今週は2日連続で2兆円を大きく割りこんでおり、盛り上がりません。個人も含

    め、投資家の多くがリスクに対して身構え、慎重な姿勢を崩していないことが表れ

    ています。

    このような状態で、ドル円はなかなか浮上のきっかけをつかめない状況です。昨年

    12月にはトランプラリーで、118円台半ばまで上昇したドル円でしたが、すで

    にその上昇分の半分は吐き出しています。108円を割り込むと105円台も視野

    に入ってきそうです。まだ米利上げ観測がなくなったわけではなく、ここがドル下

    落の際の支えになっているのも事実ですが、2015年、16年のように利上げ観

    測が急速に後退し、「わずか一回」しか実施できないような状況になると「年後半

    にかけてドル高が進む」とうメインシナリオそのものが修正を余儀なくされること

    になります。

    このように、さまざまなリスクが顕在化しており、なかなかドルを素直に買える状

    況にはなっていません。まだしばらくは「ドルの戻り売り」が機能する状況が続き

    そうです。

    本日の予想レンジは108円~109円程度とみますが、108円台を維持できる

    かどうかが一つのポイントでもあります。


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