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ドル円110円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は東京市場の流れを受け110円67銭まで売られたものの
    勢いは無く、110円台後半まで戻す。PCEデフレータの上昇率が鈍化し、
    株安、金利低下にもかかわらず下値の底堅さも見せる。

  • ユーロドルは東京時間に1.11台前半まで下げたものの、その後は
    ドイツの5月のインフレ率が低下したこともあり反発。
    1.12台に乗せる場面もあったが、ECBの金融政策を
    見極めながら、落ち着きどころを探す展開。

  • 株式市場は下落。原油安からエネルギー株が下げ、S&P500
    は8日ぶりに反落する。

  • 債券相場は続伸。目立った材料はなかったものの、海外からの
    資金が10年債と30年債を押し上げた。長期金利は2.21%台へと低下。

  • 金と原油は揃って下落。

  • 3月ケース・シラ-住宅価格指数  →   5.89%

  • 4月個人所得              →  +0.4%

  • 4月個人支出              →  +0.4%

  • 4月PCEコアデフレータ       →   +1.5%

  • 5月消費者信頼感指数       →   117.9

本日の注目イベント

  • 日  4月鉱工業生産
  • 中  中国 5月製造業PMI(速報値)
  • 中  中国 5月非製造業PMI(速報値)
  • 独  独5月雇用統計
  • 欧  ユーロ圏4月失業率
  • 欧  ユーロ圏5月消費者物価指数(速報値)
  • 英  英4月消費者信用残高
  • 米  5月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米  4月中古住宅販売成約指数
  • 米  ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米  カプラン・ダラス連銀総裁講演
  • 加  カナダ3月GDP
  • 加  カナダ1-3月期GDP

4月の米PCEインフレ率はFRBが目標としている2%には届かず、前年同月比+1.7%でした。コア指数も予想を下回る1.5%で、これで2カ月連続で上昇が鈍化したことになります。PCE物価上昇率は、今年2月には2.1%と、5年ぶりに2%を超えたものの、その後は上昇率が鈍化しています。

FRBものこの物価上昇率を利上げする際の一つの判断基準にしており、利上げ観測にややブレイキがかかった様ですが、6月の利上げに重大な影響を与えるほどではないと、個人的には思っています。因みに、金利先物市場から想定できる6月の利上げ確率は、直近で90.6%と依然として高水準を維持しています。市場参加者の多くが6月の利上げは「確実」と予想していることになります。

ドル円は昨日の東京市場の朝方から111円をしっかり割り込み、下落に勢いが付きました。ユーロ円や豪ドル円が急速に値を下げ、クロス円主導の円買い進んだ模様です。ユーロ円は123円台前半まで下げ、豪ドル円も82円割れ目前まで売られましたが、
ドル円も下値のメドと見られていた110円80-85銭を割り込みました。ただそれでもドル下落の勢いは鈍く、NY市場でも110円67銭までドル売りが進んだものの、一時は111円25銭までドルが買い戻される場面もあり、ドルの上値が重い中、ゆっくりとしたペースでドルが下落している状況です。ドル円はレンジの下値を若干割り込んできましたが、上述のようにそれでも勢いはありません。110円を割り込むようだとやや市場の雰囲気も変わってきて、円の先高感も醸成されるとみていますが、そこまでドルが売られるかどうか不透明です。金曜日には5月の雇用統計が発表されますが、ここが一つのきっかけにはなろうかと思います。

朝鮮半島情勢は依然緊張が続いていますが、不透明さは変わりません。加えて、ロシアゲート問題でトランプ政権そのものにも不確実性が増して来ました。欧州でも、イギリスのメイ首相はEUからの離脱の手続きの遅れがあれば、その前にも離脱はあり得ると述べています。また、ギリシャの債務問題も再び混沌としてきました。そのためECBの金融政策も、大きな変化が見られるという見方が強まっていながらも不透明です。さらに為替に直接影響を及ぼすとも思えませんが、安倍内閣も「加計問題」で、今後の進展によっては政権維持に影響が出てくる可能性もあります。

このように為替を取り巻く環境には濃い霧が立ち込めており、なかなか視界が開けてこない状況です。ポイントは米国が年後半にかけて何回利上げが出来るのか。そのドライバーとなるトランプ政権の経済政策がどの時点で実施されるのか、という点につきると思います。本日のドル円は110円30銭~111円30銭程度を予想します。

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海外市場休場のためドル円動かず 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場


  • 欧米の市場が休場のため値動きはなく閑散。
    ドル円は111円25-40銭で推移し、ポジション調整
    の取引に終始。

  • ユーロドルは小幅に下落。ドラギ総裁が議会で
    ユーロ圏は引き続きECBによる金融緩和が必要と
    述べたことで1.1160までユーロ安が進む。

  • ポンドドルは上昇。先週の下げを埋め、1.2840
    まで買われる。

本日の注目イベント

  • 豪   豪4月住宅建設許可件数
  • 日   4月失業率
  • 独   独5月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏5月景況感指数
  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(確報値)
  • 米   3月ケース・シラ-住宅価格指数
  • 米   4月個人所得
  • 米   4月個人支出
  • 米   4月PCEコアデフレータ
  • 米   5月消費者信頼感指数
  • 米   ブレイナード・FRB理事講演

欧米市場が休場のため、取引は閑散とし、ドル円の水準は昨日から全く変わっていません。ユーロドルとポンドドルで若干動きがあったことで、ユーロ円はやや下落し、ポンド円は上昇しています。

ECBのドラギ総裁はブリュッセルの欧州議会で証言し、「ユーロ圏はフォワードガイダンスを含め金融政策による異例な規模の支援がなお必要だ」と述べ、「域内の物価圧力、特に賃金からの圧力は当中銀の中期的目標へとインフレ率が持続的かつ自立的に収れんするにはまだ不十分だ」(ブルームバーグ)と語り、現行の金融政策を継続する意向を示しました。

また、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁はシンガポールで「米経済は堅調で、勢いがある」としながらも、「インフレ目標達成にはまだ道のりがあるが楽観視している」と述べています。いずれのコメントもロンドン、NY市場が休場だったため、市場への影響は限定的でした。中でもドラギ総裁のコメントは、市場が金融政策の変更を先取りしてユーロ高が大きく進むことをけん制した発言とも受け取れます。早ければ来月にも何らかのフォワードガイダンスの変更を行い、年内には量的緩和の縮小を開始するのではないかとの見方が、市場では支配的です。

北朝鮮のミサイル発射についてトランプ大統領は「北朝鮮がまた弾道ミサイルを発射したのは、隣国の中国に対するひどい侮辱だ、中国は一生懸命努力しているというのに!」とツイッターに投稿しました。北朝鮮の挑発行為に対してトランプ大統領が「どこまで耐えるのか」我慢比べのような状況になっていますが、このままミサイルを発射し続けたら、さすがにトランプ大統領が静観するだけとも思えません。まだ「一触即発」状態は続いています。

本日はアジア時間ではそれほど動きがあるとも思えませんが、NY時間ではPCEコアデフレータが発表されます。結果によっては値動きにつながるかもしれません。予想レンジは110.80銭~111円80銭程度と見ます。

ドル円111円割れを試すも勢いなし 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 上値の重いドル円は一時111円台を割り込み、110円98銭

    までドル安が進んだが、110円台も底堅く反発。111円43銭までドルが

    買われ、111円30銭近辺で越週。

  • ユーロドルはじり安。1.12を天井に下げたが、3連休を控えて

    取引は閑さん。1.1160まで売られる。

  • 株式市場はまちまち。ポジション調整の域を出ず、ダウは小幅安。

    一方ナスダックとS&P500は小幅高。

  • 債券市場も連休前で小動き。価格はやや下落したことで

    長期金利は小幅に低下し2.224%台に。

  • 金は続伸し11ドル高。原油価格も上昇。

  • 1-3月GDP(改定値)               → +1.2%

  • 4月耐久財受注                   →  -0.7%

  • 5月ミシガン大学消費者マインド(確定値)   →  97.1

    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏4月マネーサプライ

  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演  

  • 米   祝日(メモリアルデー)株式・債券市場休場

  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

                                  
    北朝鮮は昨日に引き続き、今朝も弾道ミサイルを発射しました。

    挑発行為を続ける北朝鮮に対して、日本は「厳重に抗議する」と繰り返す

    だけで、米国もそう簡単に軍事行動に出られないことを見越しての挑発の

    ようです。

    週末にイタリアで行われたG7サミットでも、北朝鮮の核に関して首脳宣

    言には盛り込まれたものの、その効果を疑問視する声もあります。

    トランプ政権の対応がますます注目されます。

    そのトランプ大統領にとって今回のサミットが初参加となりました。

    これまで述べてきた「保護貿易」と「アメリカ・ファースト」をG7の席

    でどのように主張していくのか注目していましたが、さすがに他の6カ国

    が反対したため、首脳宣言では「保護主義と闘う」という文言を使うこと

    で決着したようです。

    G7で最も古参のメルケル独首相が、インタビューで米国を批判していた

    姿が印象的でした。

    北朝鮮は毎週のようにミサイルを発射していますが、市場も慣れてしまい、

    「リスクの円買い」という行動には出ていません。

    週明けのオセアニア市場では111円17銭程度までドルが下げましたが、

    先週末のNY市場のクローズからそれほど変わっていません。

    ここでも米国が何らかの行動を取らない限り、為替への影響は見られませ

    ん。

    先週金曜日までは、短い1時間足で「三角保ち合い」(さんかくもちあい)

    を形成していましたが、110円台後半までドル売りが進んだことで「下

    放れ」した形にはなっています。

    その後111円台半ばまで反発しましたが、依然として雲を下抜けした状

    態であることから、上値は重いと見られます。

    110-113円のレンジ相場がそろそろ動き出してもいいころだとは思

    いますが、そのきっかけが見つからないという状況です。

    今週末には5月の雇用統計も発表されるため、この指標をきっかけに動き

    だすことも考えられます。さらに6月にはFOMCもあり、利上げが確実

    視されていることから、今後の利上げ回数とタイミングを巡って相場が動

    くことも予想されます。

    いずれにしても6月もこのままということはないと思います。

    上述のように、やや上値の重い展開は今のところ変わりません。

    本日はNY市場が休場のため、さらに動きにくいと予想されます。

    予想レンジも110円80銭~111円60銭程度と見ていますが、様子

    見が続きそうです。


  • 原油価格OPEC総会を終え急落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は111円台で膠着。株価は上昇したものの原油価格が

    下がり、材料も強弱混在。小動きの中、111円台半ばから後半で

    推移し、値幅も30銭に留まる。

  • ユーロドルも前日と同じような値動きで1.12を挟んだもみ合い。

  • 株式市場は揃って6日続伸。小売企業の決算が良好で、相場を

    押し上げた。ダウは70ドル上昇し、過去最高値に接近。

  • 債券相場はほぼ変わらず。7年債入札は好調だったものの、ボラティリティが

    低下し、長期金利の水準もほぼ変わらず。

  • 金は小幅に反発。原油価格は大幅に反落。OPEC総会では減産延長が

    決まったが、材料出尽くしと、目新しさがなかったことで大きく売られる。

    引け値は前日比2.46ドル下げ、一気に48ドル台に。


  • 新規失業保険申請件数  →  23.4万件


    本日の注目イベント

  • 日  4月消費者物価指数

  • 欧   G7サミット(イタリア、タオルミナ)

  • 米   1-3月GDP(改定値)

  • 米   4月耐久財受注

  • 米   5月ミシガン大学消費者マインド(確定値)

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(都内)

    ドル円は上も下も攻めにくい展開が続いています。

    今夜の海外市場を残してはいるものの、今週はほぼ111-112円の狭いレンジ

    内で推移しています。一方ユーロドルも、1.12台半ばを超える水準まで買われ

    たものの、その後はやや上値が重くなってきました。しかし、それでも下値は硬く、

    1.20を挟んだ水準で一進一退の展開です。

    昨日の金融市場の話題は、原油と株式市場に尽きます。

    OPEC総会がウイーンで行われ、予想通り減産合意が2018年3月末まで延長

    されましたが、減産量に変化がなかったことと、特段目新しいこともなかったこと

    から大きく売られました。まさに「BUY ON RUMOR SELL ON 

    NEWS」通りの展開になりました。WTI原油価格は前日比2ドル46セント下

    げ、一気に48ドル台まで売られ、10日前の水準まで下げています。

    原油価格の大幅下落は、株式の下落にもつながり易く、株価下落がドル円を押し下

    げることがまま見られます。しかし昨日は米小売企業の決算発表が良好で、これが

    原油安を飲み込んだ形となり、消費関連銘柄を中心に主要3指数とも揃って続伸し

    ています。ナスダックとS&P500は最高値を更新し、ダウも最高値に接近して

    来ました。

    そんな中、為替はやや蚊帳の外といった状態です。昨日のドル円は動きも鈍く、緩

    やかに買われる場面はあったものの、112円にも届いていません。この近辺には

    短期的な動きを示す「1時間足」の雲の上限があり、また、比較的しっかりした抵

    抗線と言われる「200時間線」もあり、ここ数日はこの移動平均線が上値を抑え

    ているものと見られます。同時に、「1時間足」では下値も徐々に切りあがってい

    ることから「三角保ちあい」(さんかくもちあい)を形成しつつあります。

    この「三角保ちあい」は、どちらかに抜けた方向に大きく値を伸ばすと言われてい

    ますが、「1時間足」であることから、抜けた場合でもどの程度

    同じ方向に動くのかは見極めにくい状況です。

    本日も特段の突発的なニュースがない限り大きな動きは想定できません。

    1-3月期のGDP確定値が発表されるため、この結果が注目されますが、

    大きな変動要因にはなりにくいと思われます。

    予想レンジは111円10銭~112円10銭程度と、昨日と変わりません。


  • ドル円FOMC議事録公表後下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は堅調に112円台を回復し、112円13銭まで

    買われたものの、FOMC議事録が公表されると値を下げた。

    議事録でインフレの減速懸念が示されたことが理由。

  • ユーロドルは1.12を挟む展開。ドラギECB総裁が講演で

    量的緩和の効果を述べたことに反応し、1.1167まで売られたが

    その後反発して引ける。

  • 株式市場はFOMC議事録公表後に上昇に勢いがつき、

    ダウは5日続伸。S&P500とナスダックも揃って最高値を更新。

  • 債券相場は反発。FOMC議事録で金利見通しが変わらなかったことや、

    景気の鈍化は一過性のものであるとの認識が示されたことで買いが優勢に。

    長期金利は2.25%台まで低下。

  • 金と原油は揃って小幅安。


  • 3月FHFA住宅価格指数  →  +0.6%

  • 4月中古住宅販売件数   →  557万件

    本日の注目イベント

  • 欧   OPEC総会(ウイーン)

  • 英   英1-3月期GDP(改定値)

  • 米   新規失業保険申請件数


    今朝方3時に公表されたFOMC議事録の内容に、為替、株、債券はそれぞれ異なった

    反応を示しました。議事録では、大部分の当局者はもう一段の利上げが「近く適切にな

    る」と判断していることが明らかになり、4兆5000億ドル規模のFRBのバランス

    シートを緩やかに縮小させる計画を支持していることが分かりました。(ブルームバー

    グ)

    議事録では、「大部分の参加者は、経済に関して入手する情報が予想と概ね一致した場

    合は、政策緩和の解除をさらに一歩進めるのが近く適切になろうと判断した」と記され

    ています。また、景気についても最近見られる経済活動の減速が一過性のものだという

    証拠を待つのが「賢明」だと指摘していました。

    ただ「数人」の参加者が、インフレ進展が減速した可能性があるとの懸念を表明したこ

    とも示されており、ドル円はこの部分に反応したものと思われ、直後にドル売りが進み、

    112円台から111円台半ばまで下落しました。また債券市場も、インフレ期待の後

    退から買われ、金利が低下しており、為替とセットで動いた印象です。

    一方株式市場は逆の動きを見せ続伸しています。急速な利上げはなく、今後も緩やかな

    利上げが続くとの見方が株式市場にとっては「追い風」となり、ダウは5日続伸し、先

    週水曜日の大幅安を全て埋め、2万1000ドルの大台を回復しました。S&P500

    とナスダックも揃って最高値を更新し、トランプ政権の経済運営に不安が強まっている

    割には底堅い動きを見せている印象です。

    112円台は回復したものの、依然として上値は重く、昨日はFOMC議事録のやや

    「ハト派的な内容」に押し戻された格好でしたが、基本的には方向感はなく、110

    -113円の狭いレンジでの動きが予想されます。今後どちらに抜けるかについては、

    ここでもまた明確は材料は見つけにくい状況ですが、北朝鮮とロシアゲートといった

    問題を抱えている現状は、ドルの下落方向にリスクが高いと思わざるを得ません。

    ただそれでも昨日のNY株式市場のような動きを見ると、それほど近い将来のリスク

    は高いと見ていないことにもなります。先週に一時15.9まで上昇した「VIX指

    数」が、今朝は再び10近辺まで低下していることがその証左でもあります。

    このところ東京時間はまったるい動きが続いていますが、本日も同様な展開が予想さ

    れます。ただそれでも緊張感を持って臨むことが必要です。

    朝鮮半島はすぐお隣です。

    予想レンジは111円10銭~112円10銭程度と見ます。


  • ドル円反発し111円台後半に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はしっかり。経済指標は良くなかったものの長期金利が

    上昇したことや、株価も堅調だったことからリスクをとる流れが

    円売りにつながった。111円86銭までドル高が進み、高値圏で引ける。

  • ユーロドルは反落。ドル高が進んだことで1.10を割り込み、1.09台

    後半中心の動きに。

  • 株式市場は4日続伸。欧州市場での株高を好感し、ダウは43ドル高と、

    先週急落した際の下げ幅をほぼ埋める。

  • 債券相場は続落。財務省短期証券入札が軟調だったことで売りものが

    先行する展開に。長期金利は2.28%台へ上昇。

  • 金は3日ぶりに反落。原油価格は続伸し51ドル台に乗せる。


  • 4月新築住宅販売件数        → 56.9万件

  • 5月リッチモンド連銀製造業指数  → 1

    本日の注目イベント

  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演

  • 米   3月FHFA住宅価格指数

  • 米   4月中古住宅販売件数

  • 米   FOMC議事録(5月2、3日分)

  • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演

  • 米   トランプ大統領、ローマ法王と会談

  • 加   カナダ中銀政策金利発表
                                     

    昨日の東京時間からNYまでの動きを見ると、ドル円は111円台を何度か

    割り込んだものの、直ぐに111円台に戻し底堅い展開でした。

    北朝鮮との間で緊張の高まりが継続されていることと、トランプ大統領自身

    の疑惑が強まっているため、市場関係者の間には円の先高感が根強く残って

    いることで、110円台を試しにいったものと思われます。

    それでも昨日のNY市場では長期金利の上昇からドル円は111円台後半ま

    でドル高が進みました。

    トランプ大統領が就任後初となる予算教書が公表されました。

    歳出を今後10年間で3兆6000億ドル(約400兆円)減らすとしてお

    り、低所得者向け医療保険制度や食料配給券(フードスタンプ)、さらには

    低所得者向け住宅の補助など、貧困層や障害者、農家などへのセーフティー

    ネットを削減し、トランプ氏を大統領へと導いた地方労働者の多くに打撃を

    与える内容になりました、(ブルームバーグ)

    今回も予算教書について、米行政管理予算局(OMB)のマルバニー局長は

    「これは納税者第一の予算だ」と述べていますが、一方でこの予算は議会で

    承認される必要があり、共和党のマコネル上院院内総務は、初期の予算案が

    「必ずしも共和党のもの」ではない優先事項を反映していると発言していま

    す。果たして今後10年間でプライマリーバランスを均衡させることが出来

    るのかという見方が既に出ていますが、トランプ政権の公約である法人税減

    税や大規模なインフラ投資などの具体的な内容はまだ分かっていません。

    GDP3%達成に向けた工程表はまだまだ不透明です。

    ドル円は111円台後半まで上昇してきましたが、これで112円台に乗せ

    るようだと、110-115円、もしくは110-113円のレンジ取引の

    可能性が強まってきます。NY株式市場が一時の「ロシアゲート」ショック

    から立ち直りを見せてきたことで、日本株にもやや安心感が出てきそうです。

    米株高と円安から日経平均株価は上昇すると見られますが、その際にドル円

    が112円台を回復するかどうかが焦点になります。

    「1時間足」では「120時間線」にしっかりと支えられている形になって

    いますが、この上にある「200時間線」を抜けることができるかどうかに

    も注目です。このレベルは112円25銭近辺で、現在の値位置からすると

    それほど遠くはありませんが、市場のセンチメントからすると、「近いよう

    で遠い」気もします。

    本日の予想レンジは111円30銭~112円30銭程度と見ます。

    NY市場ではFOMC議事録が公表されますが、今回の声明文では「1-3

    月期の景気鈍化は一時的な可能性が高い」との判断を下しただけに米景気の

    先行きに予想を上回るような強い自信が明記されているようだと、ドル高に

    振れる可能性もあります。

    反対に政治的リスクにも言及があれば、ドルには弱い材料とみなされること

    になるかもしれません。


  • ユーロドル、メルケル発言を受け1.12台半ばへ 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は小動きに終始。上値は重く、111円40銭で抑えられたが、

    下値も111円割れがあったものの限定的。

  • ユーロドルは続伸し、連日で高値を切り上げる。

    メルケル独首相がユーロは弱すぎると発言したことも

    ユーロ買いにつながり、1.1264までユーロ高が進む。

  • 株式市場は3日続伸。サウジと米企業が投資合意に達した

    ことや、原油価格が1カ月ぶりに高値を記録したことが背景。

    ダウは87ドル上昇し、先週の大幅安の9割程度を埋める。

  • 債券相場はやや軟調となり続落。値動きも小幅なレンジで推移し、

    長期金利はやや上昇し、2.25%台で引ける。

  • 金は続伸。原油価格は9カ月の減産延長観測から続伸。

    本日の注目イベント

  • 独   独5月製造業PMI(速報値)

  • 独   独5月サービス業PMI(速報値)

  • 独   独1-3月期GDP(改定値)

  • 独   独5月ifo景況感指数

  • 欧   ユーロ圏5月総合PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月サービス業PMI(速報値)

  • 英  英4月財政収支

  • 米   4月新築住宅販売件数

  • 米   下院歳入委員会、税制改革で公聴会

  • 米   予算教書発表

  • 米   5月リッチモンド連銀製造業指数

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

  • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演

    ユーロドルが1.1264まで上昇し、半年ぶりの高値をつけました。

    金融緩和縮小が予想される中、昨日はドイツのメルケル首相が「ユーロは

    弱すぎる。これはECBの政策が理由だ。これによってドイツ製品が相対

    的に安くなっている。従って、ドイツ製品はよく売れている」と述べたこ

    とが上昇に弾みを付けました。

    メルケル首相はユーロ安が同国の貿易収支を黒字にしている一因だと指摘

    しました。また、フランスとの関係については「政権の成功に向けて支援

    しなければならない」とも語っており、さらにフランスに対する貿易黒字

    を減らす方法について「フォルクスワーゲンではなく、ルノーを買うよう

    国民に強制することはできない」とも語っています。(ブルーバーグ)

    この認識はブンデスバンク(ドイツ連銀)と足並みを揃えており、ECB

    のドラギ総裁にもじわじわと政策変更を促す圧力となっています。

    ドル円はやや上値を切り下げています。

    トランプ大統領の「ロシアゲート」問題が不透明な上、北朝鮮との緊張も

    依然として高まったままです。

    加えて、このところのユーロ高による影響もあるもしれません。

    ユーロドルの上昇は、「ドル売り・ユーロ買い」であることから、ドル円

    でも「ドル売り・円買い」につながり易いという状況になります。

    ユーロドルだけ上昇し、ドル円が動かないとすると、ユーロ円が大きく上

    昇することになります。

    このようにドル円の上値は重くなっていますが、現時点では下値のほうも

    限定的です。先週大幅な下落を見せた株価がその後安定していることと、

    堅調な原油価格が相場を支えている形です。

    WTI原油価格は4日続伸し、51ドルに迫る水準まで買われています。

    25日からウイーンで始まるOPEC総会を前に昨日サウジアラビアが、

    減産に参加している全産油国が2018年第1四半期末までの減産延長

    で合意したと発表したことで、供給過剰シナリオの修正に向けて減産が

    何らかの影響を及ぼすとの楽観的な見方が強まったことが相場を押し上

    げました。

    米長期金利が低位安定していることもドル円の上値を抑えていますが、

    この背景も上述のように、トランプリスクと北朝鮮リスクを意識したも

    のです。従って、短期的なドル円の動きはやや下値目線で見て置くほう

    がよさそうな気がします。

    メドとしては、110円台半ばから、先週記録した110円24銭辺り

    が意識されます。

    大きくは110円という大台が維持できるかどうかでしょう。

    本日の予想レンジは110円50銭~111円50銭程度と見ます。


  • ユーロドルさらに上昇し1.12台へ 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は111円台で小動き。NY株が大幅に反発したことで
      111円67銭まで買われたが、トランプ大統領の「ロシアゲート」
      問題も不透明なことから、111円04銭まで下げる場面も。

    • ユーロドルは続伸。一時は1.1212までユーロ高が進み、
      約半年ぶりの水準をつける。

    • 株式市場は続伸。ダウは141ドル上昇し、前日の上昇分と
      合わせて、17日の大幅下落の6割ほどを埋める。

    • 債券相場はほぼ変わらず。長期金利も2.23%台で、一旦は売られ、
      金利は上昇したものの、「ロシアゲート」問題が上値を抑える。

      強まり50ドル台に乗せる。

    本日の注目イベント

    • 日  4月貿易収支
    • 米  ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    • 米  カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
    • 米  ブレイナード・FRB理事講演

    昨日の夕方、北朝鮮は先週14日に続き今年8回目となるミサイル発射を行いました。週明けのオセアニア市場でドル円は、NYクローズからはやや窓を開けて取引が始まったようですが、今のところ大きな動きにはなっていません。朝鮮半島付近には、米国の主力攻撃部隊が集結しており、緊張が高まっている中でのミサイル発射です。北朝鮮はトランプ政権が「ロシアゲート」問題で揺れていることもあり、米国は攻撃してこないと考えて挑発行為を繰り返しているのかもしれません。

    トランプ大統領は就任後初の外遊にサウジを訪問していますが、トランプラリーもその効果を失いつつあります。積極的な財政出動を行うということで、米長期金利が上昇し、その影響からドル高や景気拡大、株高が続くといった見方に、やや閉塞感が出てきました。株価はトランプ大統領のロシア疑惑が報道され、先週水曜日にはダウが372ドルの大幅安を見せました。ドル円も113円台から110円台まで売られ、一時は114円台前半まで値を戻していたものの、再び110円を試す可能性も出ています。

    基本的には110-115円のレンジ内での取引が続くと予想していますが、米景気の拡大が確認され、年内利上げがあと2~3回との見方が強まれば115円を上抜けすることも十分可能かと思いますが、一方で北朝鮮との間で有事が勃発するようだと円高に振れることになりそうです。またトランプ大統領が自ら招いた「ロシアゲート」問題の行方からも目が離せません。

    トランプ大統領の「弾劾」や「辞任」はまだ現実的ではありませんが、通信社のニュースには「ウォール街はペンス大統領を待ち望んでいる」といった報道もあり、先週筆者が受けたインタビューには「もしトランプ大統領が辞任したら、ドル円はどのような動きになると予想しますか」といった類の質問もありました。一部には「Xデー」を予想しているところもあるようです。因みに、その質問に対する回答は、「ひとまず円高ドル安で反応すると予想しますが、その後はドルが買われる展開になるのでは」と答えました。

    本日のドル円は111円を挟む展開を予想しています。先週末のNYでは株価が堅調だったことで、本日の日本株もしっかりした展開が予想されましたが、北朝鮮のミサイル発射でやや水をさされた格好です。その影響がどの程度になるのかにもよりますが、レンジは110円70銭~111円70銭程度を予想します。また北朝鮮のミサイル発射を受けて今夜のNY株がどのように動くのかも
    ドル円を見る上では重要です。

    ドル円111円台後半まで反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 東京市場では110円台半ばが底堅かったものの、欧州市場

    では110円24銭までドル安が進む。NY市場に入ると、良好な経済指標

    が支援材料となり、111円74銭までドルが反発し、111円台半ばで

    取引を終える。

  • ユーロドルは1.1138まで買われたものの、ドルが上昇した

    ことで、1.11台を割り込む。

  • 株式市場は反発。政治的リスクは存在するものの、フィラデルフィア連銀

    製造業景況指数などの経済データが上振れしたことで下値不安が後退。

    ダウは一時150ドルを超えたものの、引け値では56ドル高。

  • 債券相場は上昇したものの引けでは小幅安。長期金利もほぼ変わらずの

    2.22%台に。

  • 金は反落し、原油は小幅高。


  • 新規失業保険申請件数        → 23.2万件

  • 5月フィラデルフィア連銀景況指数  → 38.8

  • 4月景気先行指標総合指数      → 0.3%

    本日の注目イベント

  • 独   独4月生産者物価指数

  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 加   カナダ4月消費者物価指数

  • 加   カナダ3月小売売上高

    前日、NYダウが372ドル下落という大幅安に終わったことから、昨日は日経平均

    がどこまで下げるのかに注目していました。

    ザラ場では300円を大きく上回る下げを見せたものの、引け値では前日比261円

    安と、比較的軽めの下げで取引を終えました。そのこともあり、ドル円は110円台

    半ばを試したものの底堅く、株価が下落幅を縮めると、111円台前半までドルが買

    われる場面もありました。

    しかし欧州市場に入ると、トランプ大統領の「弾劾」や「辞任」が意識され、再びド

    ル売りが強まり、110円24円銭近辺までドル安が進みましたが、NYではフィラデ

    ルフィア連銀製造業景況指数が「18.5」の予想に対して、「38.8」と大きく

    上振れたことからドル買いが強まり、111円74銭まで上昇する荒っぽい動きでし

    た。またクリーブランド連銀のメスター総裁が、金融緩和縮小に触れたこともドルの

    支援材料になったようです。

    政権の維持そのものが不透明になってきたトランプ大統領はツイッターで「史上最大

    の魔女狩りだ」とつぶやくと同時に、声明では「何回も述べたように、私の陣営と外

    国機関による共謀はなかったという既知の事実が、徹底的な捜査によって確認される

    だろう」と述べています。米司法省は、この捜査を監督する特別検査官にミューラー

    元FBI長官を任命しています。(ブルームバーグ)

    ドル円は110円割れをひとまず回避できたことで、110-115円のレンジもし

    くは、110-113円のレンジが形成されると予想しています。昨日発表された失

    業保険申請件数も良好でしたが、まだ全体的には良い指標と悪い指標が混在している

    状況です。引き続き今後の経済データを確認していく必要がありますが、トランプ政

    権に大きな衝撃がなければ6月利上げは動かないと思われ、注意すべきは利上げ後の

    「次の利上げのタイミング」です。今年3回目の利上げが9月と見込まれるようだと、

    ドル高材料になることも予想されます。

    111円74銭まで反発したドル円は、「1時間足」の雲の入り口で上昇を抑えられ

    た形になっています。

    本日の日本株が堅調な動きを見せるようだと、再び111円70-80銭レベルを試

    す可能性があります。

    その雲を上抜けするには112円台にしっかりと乗せる必要がありますが、昨日11

    0円台の前半を試した後だけに、一気に112円台回復は簡単ではないと思われます。

    予想レンジは110円90銭-112円程度でしょうか。

    引き続き「トランプリスク」が強まるのか、弱まるのかを意識しながらのトレードに

    なります。


  • ドル円110円台に急落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は急落。トランプ大統領を巡る疑惑が増し、政権に対する
      不透明さが広がったことで、一気にリスクオフモードに。
      株価が大きく売られ、金利も急低下したことから円を買う動きが広がる。
      一時は110円79銭まで円高ドル安が進み、この日の安値圏で引ける。

    • ユーロドルも続伸。ドル全面安の展開からユーロは1.1162まで
      上昇。

    • 株式市場は全面安。トランプ政権の不透明さからダウは前日比
      372ドル安。S&P500とナスダックも大幅安となりなり「VIX指数」
      は15.6近辺まで急上昇。

    • 債券相場は大幅に続伸。リスクオフが加速したことで、安全資産の
      債券が急騰。長期金利は前日比10bp以上も低下し、2.22%台に。

    • 金は大幅に上昇し、1258ドル台に。原油も反発し49ドル台を回復。

    本日の注目イベント

    • 豪   豪4月雇用統計
    • 日   1-3月期GDP(速報値)
    • 欧 ドラギ・ECB総裁講演
    • 英   英4月小売売上高
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   5月フィラデルフィア連銀景況指数
    • 米   4月景気先行指標総合指数
    • 米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演
            
    昨日この欄で、「トランプ氏自身がリスクです」という言葉を使いましたが、昨日のNY市場では、トランプ氏とロシアとの疑惑が世界の金融市場を動揺させ、リスクオフが一気に高まりました。

    NYダウは前日比372ドルの大幅安で取引を終え、安全資産の債券は急騰し、同じく安全通貨の円が買われました。前日113円台だったドル円は、110円79銭まで円高が進み、ドル全面安の中、円は主要通貨に対して大きく買われています。市場の恐怖度を測る「VIX指数」も昨日は「16」近辺まで上昇し、恐怖のメドとされる「20」に近付いてきました。

    市場が一気にリスクオフに転じた直接の理由は、トランプ大統領がコミーFBI長官解任前に、同氏に対してフリン大統領補佐官を対象とした調査の中止を求めていたとの報道でした。(ブルームバーグ)今後の展開次第では弾劾という可能性も出てきており、トランプ政権の柱である税制改革やインフラ投資の実現が大幅に遅れる可能性もあります。

    また、確実視されている6月利上げも怪しくなって来ました。現時点でも6月利上げは規定路線だとは思いますが、金利先物市場から想定できる利上げの確率は急低下し、直近では「62%」まで下げています。もともと1-3月期の経済データを見る限り、暗雲が立ち込めていましたが、FOMCではそれを「一時的なもの」との判断を示し、米景気の先行きには楽観的な見通しが優勢でした。ここに政治的リスクが立ちはだかり、今後も軟調な経済データが示されるようだと、利下げ→金利上昇→日米金利差拡大→ドル高といったシナリオが崩れることも考えられます。

    5月のGW辺りから上昇傾向を強め、114円台前半を何度か試したドル円でしたが、115円に乗せるには、さらなるドル買い材料が不可欠とのスタンスを取ってきましたが、昨日からの一連の流れで、110円割れのリスクも高まって来ました。今後の進展にもよりますが、基本的には110-115円のレンジ相場だと見ています。上述のように、6月利上げの可能性がなくなるようだと、話は違ってきますが、今後もトランプリスクには注意が必要です。

    下値のメドを確認すると、4月の底値である108円13銭から、先週の高値である114円37銭までの値幅をフィボナッチ数列で見ると、50%戻しが111円25銭となりますが、この水準は既に達成しています。61.8%戻しが、110円51銭となり、今朝方110円54銭あたりまでドル売りが進み、その後111円近くまで反発しています。やはりこの水準が意識されたものと見られます。
    従って、メドとしては110円台半ばと、やはり大台の110円ということになろうかと思います。本日は日経平均も大幅安は避けられません。2万円の大台に「あと2円」まで迫った株価でしたが、これでまた大台達成はしばらくお預けです。本日は300~500円程度の下げを見込んでいますが、実際にはそれ以上の下げになるのか、それとも300円以下の下げで収まるのかを見たいと思います。予想レンジは110円20銭~111円50銭程度とします。

    ユーロドル1.11手前まで続伸 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は欧州市場からNY市場にかけて上昇する場面も
      あったが、トランプ大統領の情報漏えい問題と、住宅関連指標の
      下振れがドルを押し下げた。一時112円93銭まで売られ、1周間ぶりに
      113円を割り込む。

    • ドルが売られたことでユーロドルは続伸。1.1097までユーロ高
      が進み、対円でも125円81銭を付ける。

    • 株式市場はまちまち。ダウは小幅に反落したものの、テクノロジー株の
      上昇に支えられ、ナスダックは20ポイント上昇し、高値を更新。

    • 債券相場は反発。住宅関連指標の悪化や、トランプ政権に対する
      不透明感から債券が買われた。長期金利は2.32%台まで低下したものの、
      下値も限定的。

    • 金は続伸し、原油価格は反落。

    • 4月住宅着工件数   →  117.2万件

    • 4月建設許可件数   →  122.9万件

    • 4月設備稼働率    →  76.7%

    • 4月鉱工業生産    →  +1.0%

    本日の注目イベント

    • 日   3月鉱工業生産(確定値)
    • 欧   ユーロ圏4月消費者物価指数(改定値)
    • 英   英4月雇用統計

    ドルは主要通貨対して概ね軟調な展開しでした。トランプ大統領がロシアのラブロフ外相に機密情報を漏らしたと報じられ、トランプ政権による立法案件の推進がさらに困難になるとの見方が強まったことや、発表された住宅関連の指標が予想を下回ったことで、ドルが売られています。

    ドル円は1週間ぶりとなる112円93銭までドル安が進み、ナスダック指数が高値を更新したものの、それほどドル買い材料にはなっていません。ドルはユーロに対してはさらに売られ、ユーロドルは1.11手前まで上昇しています。ユーロドルはちょうど1週間前に急騰し、瞬間ですが1.10台に乗せました。その後ドル高が続いたことで1.08台まで、約200ポイントの「調整」を経て、再び
    直近高値を更新し、一時は1.1097まで「ドル安・ユーロ高」が進みました。この水準は、昨年11月の米大統領選で大きく荒れた日以来のユーロ高水準になります。

    景気回復が進み、消費者物価指数もECBの目標に届いたことで、来月のECB理事会では何らかのフォワード・ガイダンスの変更があるのではとの見方からユーロ買いが強まっています。ユーロは対円でも、連日123、124、125円と、いわゆる「大台」を更新しており、昨日のNY市場では昨年4月25日以来となる125円81銭までユーロ高が進んでいます。

    ただこのところのユーロ円の上昇はややスピードが速すぎるとの印象があります。ECBが実際に緩和政策を止め、テーパリングを開始するのは、早くとも今年秋以降と見られているからです。もっとも、この先さらにユーロが上昇するのかどうかは、米国が残り何回利上げが出来るのかにも大きく関係してきます。ユーロドルは「120週線」で上昇を抑えられた格好になっていますが、このレジスタンスを抜けることができるのかも注目されます。

    113円20銭~114円台前半で堅調に推移していたドル円も、ようやく上値テストを断念し下げてきました。朝方には112円80銭近辺まで下げたので、「4時間足」の雲の上限までドル安が進んで来ました。「日足」の雲の上限である112円台前半が、目先下値のメドかと思われますが、112円50銭から112円20銭あたりをサポートゾーンと予想しています。このまま110円割れを目指すとも思われませんが、やや長めに見たら111円台は可能かもしれません。米経済指標の強弱と、トランプ政権の政策実行力、さらにはその結果としての米利上げ回数が相場を決定します。政治的リスクが徐々に露呈されてきていますが、ランプ大統領自身がリスクであることは変わっていません。

    本日の予想レンジは112円20銭~113円30銭程度と見ます。

    ユーロ円1年ぶりに125円に迫る 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は小幅に上昇し113円85銭までドル高に。米金利の上昇や

    株高から円売りがやや強まった。

  • ユーロドルは続伸。ドイツの州議会選挙で、メルケル首相率いる

    キリスト教民同盟(CDU)が勝利したことを好感し、1.0989まで買われる。

  • 株式市場は揃って上昇。金融やエネルギー株が買われ、

    ダウは5日ぶりに上昇し2万1000ドルに迫る。

  • 債券相場は続落。株価が上昇したことで債券には売りものが

    増える。長期金利は2.34%台へと小幅に上昇。

  • 金は続伸。原油価格はサウジとロシアが減産延長で合意した

    ことから大幅に続伸し、一時は49ドル台まで買われる。

  • 5月NY連銀製造業景気指数   → -1.00

  • 5月NAHB住宅市場指数     →  70

    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録

  • 独   独5月ZEW景況感指数

  • 欧   ユーロ圏1-3月期GDP(改定値)

  • 欧   ユーロ圏3月貿易収支

  • 英   英4月消費者物価指数

  • 米   4月住宅着工件数

  • 米   4月建設許可件数

  • 米   4月設備稼働率

  • 米   4月鉱工業生産

    ユーロドルが再び上昇力を強め、昨日の海外市場では1.0990に迫る水

    準まで買われ、ユーロ買い・ドル売りの流れが加速しました。一方ドル円で

    は、上値が重そうに見えていたものの上昇し、113円85銭までドル高・

    円安が進んでいます。この結果、明らかにユーロ円の買いが大きく市場に持

    ち込まれたものと判断できます。

    ドルに対する方向感がはっきりしない中、量的緩和の縮小が近い上に、政治

    的安定が強まったユーロと、引き続き出口戦略は時期尚早と口をそろえる日

    銀執行部との、金融政策に対するスタンスの差に着目した取引が相場を動か

    した形でした。ユーロ円は一時124円92銭近辺まで上昇し、実に昨年4

    月28日以来となるユーロ高を記録しています。

    米経済指標の明るい兆候はまだ見えて来ません。

    昨日発表された5月のNY連銀製造業景況指数は「-1.0」と、市場予想

    の「7.5」を大きく下回る結果になりました。同指数がマイナスに沈むの

    は昨年10月以来7カ月ぶりのことになります。今年第一四半期の景気の低

    迷は一時的な可能性が高いとFOMC声明文で強気のコメントが出されまし

    たが、それを検証する意味でNY連銀製造業景況指数は注目されていました

    が、出だしから出鼻をくじかれた格好になりました。

    ドル円は上昇したものの、「1時間足」では雲の出口に上昇を抑えられてい

    ます。チャートを見ると、昨日のNY市場の後場は、ほぼこの雲抜けをテス

    トして押し戻された格好です。

    もっとも、現在雲の中で推移しているため、今後どちらに抜けるかは判断で

    きません。

    敢えて言えば、MACDではプラス圏に入っているため、上昇目線で見て置

    いた方がいいのかもしれません。さらに言えば、下値は113円20銭前後

    でサポートされ、上値は113円80-90銭近辺で押さえられる展開にな

    っています。ドル円がこのように方向感が掴めないため、上述のようにユー

    ロ円を手がける投資家も出てきたのではないかと思います。

    因みにユーロ円は「週足」までのチャートでは全て強気のサインが点灯して

    います。上値のメドは「120週移動平均線」がある、125円70銭辺り

    かと思われますが、もしこの水準を達成すれば、2015年8月以来と言う

    ことになります。6月のECB理事会で何らかの政策変更があると、市場が

    読んでいることを物語っています。

    本日のドル円は113-114円程度と予想しますが、このところの東京タ

    イムは値幅も少なく、目立った動きがありません。

    変動の多くは海外市場で見られることから「主戦場」は17時以降と言うこ

    とになります。


  • ユーロドル再び1.09台まで反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は小売売上高など、低調な経済指標に押されて

    下落。長期金利が低下したこともあり、113円20銭までドル売りが

    進み、3日ぶりの円高水準をつける。

  • ユーロドルも反発。1.0935までユーロ高が進み、

    ドル高に素直に反応した形。

  • 株式市場はまちまちながら、ダウは4日続落。

    小売売上高が低調だったことで、百貨店株などが売られる。

  • 債券相場は続伸。経済指標が予想を下回ったことで

    債券に買い安心感が広がり、長期金利は低下。

  • 金は続伸し、原油価格はほぼ変わらず。


  • 4月消費者物価指数              → +0.2%

  • 4月小売売上高                 → +0.4%

  • 5月ミシガン大学消費者マインド(速報値) → 97.7

    本日の注目イベント

  • 中   中国 4月小売売上高

  • 中   中国 4月鉱工業生産

  • 米  5月NY連銀製造業景気指数

  • 米   5月NAHB住宅市場指数

    114円台で底堅い動きをみせていたドル円は、4月の小売売上高が予想を

    下回るなど、経済指標が低調だったことで113円20銭まで売られていま

    す。114円台半ばから上値をテストすることもなく反落した形でしたが、

    やはり115円を抜けるには、さらなるドル買い材料が不可欠のようです。

    北朝鮮が昨日の朝方、今年7回目となるミサイルを打ち上げました。

    週明けのオセアニア市場では、円が買われる展開を予想しましたが、113

    円台前半で推移しており、それほど円高は進んでいません。

    トランプ大統領が、条件があえば、直接会談をしてもいいといった柔軟な姿

    勢を示したものの、返ってきたボールは「ノー」ということです。

    これで会談の可能性が全くなくなったのかどうかは分かりませんが、

    北朝鮮側を対話の席に引き出すのは簡単ではないようです。

    今回のミサイル発射に対しては、中国とロシアも懸念を表明しています。

    これまで市場には大きな影響を与えてはいませんが、引き続き北朝鮮問題は

    リスクと見ておかなければなりません。

    4月の小売売上高は+0.4%で、市場予想には届きませんでしたが、3月

    分が上方修正されており、「まずまずの結果」だったと言えます。米GDP

    の7割を占めると言われる個人消費の行方を見る上で、小売売上高は重要な

    指標です。1-3月期のGDP速報値が「+0.7%」だったことで今回は

    より注目されていましたが、景気の減速を示すものではなかったと言えます。

    少なくとも現時点では来月6月の利上げ観測に影響を与える内容ではありま

    せん。

    ドル円は上にも下にも行きにくい展開が予想されます。テクニカル的には上

    昇を目指している形になってはいますが、上述のように、北朝鮮リスクが存

    在します。また、トランプ政権の円安誘導発言もなりをひそめていますが、

    リスク要因として存在します。先週のG7でムニューシン財務長官は、米国

    は保護主義を主張する権利を有するとの発言もありました。

    またFBI長官を更迭したトランプ大統領の政治的リスクも意識しないわけに

    はいきません。

    下値のメドは113円15銭前後と、その下では112円85銭あたりが

    「雲の上限」になっています。

    予想レンジは112円80銭~113円80銭程度を見ます。


  • ドル円米金利低下で小反落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は底堅い動きを見せたものの114円台前半が

    抜け切れず反落。NYダウが100ドルを超える下落を演じた中、

    113円45銭までドル売りが進んだが、113円台後半まで反発して

    引ける。

  • ユーロドルは方向感もなく、前日と同水準で推移。

    1.08台半ばを挟む展開で動意も乏しい。

  • 株式市場は揃って下落。ダウは3日続落し、小売セクターの

    下げが目立った。

  • 債券相場は反発、株安から債券への需要が高まり小幅ながら

    上昇。長期金利は2.38%台へと低下。

  • ドル安が進み金は続伸。原油価格も続伸し、47ドル台後半に。


  • 新規失業保険申請件数  → 23.6万件

  • 4月生産者物価指数    → +0.5%

    本日の注目イベント

  • 独   独1-3月期GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏3月鉱工業生産

  • 米   4月消費者物価指数

  • 米   4月小売売上高

  • 米   5月ミシガン大学消費者マインド(速報値)

    前日米長期金利の上昇を手掛かりに114円38銭まで買われたドル円で

    したが、昨日は反対に、長期金利が下落したことや軟調なNY株が引き金

    となって一時は113円45銭までドル売りが進む場面もありました。

    115円をテストするにはやはり材料不足とみえて、市場は次の材料を模

    索している状況です。

    ドルが売られたと言っても113円台半ばから後半までで、積極的にドル

    売りを積み上げる様子でもありません。

    米利上げ回数の上振れ期待がドルを支える構図になっていますが、これも

    実際のところ、今後の経済データを見極める必要があります。

    投資家の多くも目先のドルの上昇は115円程度と見て、ある程度利益確

    定の売りも出し、回転をきかせているように見受けられます。

    1.10台まで急騰したユーロドルはその後調整局面が続いています。

    ドラギ総裁は依然として景気の先行きには慎重な姿勢を崩してはおらず、

    量的緩和の縮小は時期尚早との立場を維持しています。

    ECBの政策について、昨日はコンスタンシオ副総裁がコメントしていま

    す。副総裁は「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける

    方がリスクが少ない」と述べ、ドラギ総裁と歩調を合わせる発言を行いま

    した。また「われわれは12月まで現在の政策を続ける意思を明らかにし

    ている。これは次の行動を秋までに決定しなければならないことを自動的

    に意味する」とも発言しており、次回6月の会合での政策変更はないこと

    に言及しました。ただ市場の見方は来月にも、どこかのタイミングで「フ

    ォワードガイダンス」的なメッセージがあるのではないかといった観測は

    根強く残っています。

    昨日の日経平均株価は、あと40円から50円で2万円の大台に届くとこ

    ろまで上昇しましたが、結局2万円の大台は達成できませんでした。

    「近いようで遠い2万円」、「薄いようで厚い壁」ということが言えそう

    ですが、個人的には余程のネガティブな材料が出てこないかぎり、達成は

    「時間の問題」と考えています。

    昨日のトヨタは例外でしたが、多くの企業が最高益を更新する決算を発表

    しているからです。

    仮に日経平均株価が2万円の大台を越えて、もう少し上値を伸ばすとすれ

    ばドル円の下値もおのずから限られてきます。

    NYダウが買われ過ぎとの指摘もありますが、目先のメインシナリオはこ

    のようなものだと考えています。

    本日はさすがにドルの上昇は一服かと思われます。

    予想レンジは113円30銭~114円30銭程度と見ます。


  • ドル円底堅く再び114円台前半に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は再び114円台に乗せ、114円38銭までドルが

    買われる。米長期金利の上昇と、ボストン連銀総裁の発言を

    手掛かりにドル高が進行。

  • ユーロドルは1.08台で推移。値動きも鈍く値幅は30ポイント

    程度と冴えない展開。

  • 株式市場はまちまち。ダウは前日に続き続落したものの、

    ナスダックとS&P500は上昇。原油高からエネルギー株が

    買われた。

  • 債券市場は続落。10年債入札が不調だったことで売られ、

    FBI長官更迭の政治リスクで買われた分も吐き出す。長期金利は

    2.41%台まで上昇。

  • 金は反発。原油価格も、在庫が予想よりも減少幅が高かった

    ことから大幅に反発。


  • 4月財政収支  →  1824億ドル

    本日の注目イベント

  • 日   3月国際収支

  • 日  4月景気ウオッチャー調査

  • 欧   ECB経済報告

  • 英   英3月鉱工業生産

  • 英   英3月貿易収支

  • 英   BOE金融政策発表

  • 英   BOE議事録

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4月生産者物価指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

    ドル円は再び114円台に乗せ、ほぼ前日と同じ114円38銭までドル

    高が進み、ユーロドルでも1.08台半ばまでドル高が進んでいます。

    昨日は特段材料はなかったものの、米10年国債の入札が不調に終わった

    ことで債券が売られ、長期金利が上昇したことに反応したようです。

    またボストン連銀のローゼングレン総裁の発言もドル買いにつながったよ

    うです。総裁はバーモント州の講演で「経済が私の予測通りに進展すると

    の想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回

    政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」と語っています。ローゼングレン

    総裁は今年のFOMCでは投票権はありませんが、メンバーの中では「中

    立」と見られています。

    その総裁が『年内残り3回の利上げ』に言及したことが目新しかったよう

    です。FRBは昨年12月の利上げの際に、2017年の利上げ回数は3

    回と想定していましたが、これが4回になるということは、6月の利上げ

    は当然としても、9月、12月とイエレン議長の会見が予定されている会

    合では全て利上げが行われることになります。

    これまでよりも「タカ派的」な発言だったことがドルをサポートしました

    が、先週のFOMC声明文同様に、FRBは今後の米景気の先行きには自

    信を持っているということの裏返しかと思われます。

    昨日はトランプ大統領がFBIのトップを更迭するという政治的リスクが

    露見しましたが、市場は冷静だったようです。

    日本での閣僚更迭は日常茶飯事ですが、米国でFBI長官が更迭されるこ

    とは異例です。

    FBIの独立性という観点からすれば、今回の政治介入には問題が残ると

    見られていますが、もしかしたらFRB議長の人事問題にも関係してくる

    かもしれないと思うのは穿ちすぎでしょうか。

    ドル円は昨日も述べたように114円台半ばから上方にいくつかのレジス

    タンスポイントがあります。

    ここをしっかりと抜け切れば115円台乗せも可能かと思いますが、状況

    はそれほどドル買い材料が揃っているとも思えない点が気になります。

    日経平均株価も2万円の大台を前に足踏みをしていますが、今日明日にも

    大台乗せはあるかもしれません。

    その流れからドル円を115円台乗せに誘引する可能性も考えられます。

    米「VIX指数」は記録的な低水準で推移しています。「VIX指数」と

    ドル円は逆相関であることは広く知られていますが、その意味ではドル円

    は底堅いとも言えます。ただ足元では「10」近辺で推移している「VI

    X指数」も、いつ急騰するのか予断は許しません。

    地政学的リスクと政治的リスクは依然として残っていると見られるからで

    す。本日のドル円は113円80銭~114円80銭程度を予想します。


  • ドル円114円台前半から反落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は連日高値を切り上げ、NY市場では114円32銭

    までドル高が進む。午後には北朝鮮の核実験計画の情報が伝わり、

    113円台後半まで下げたが、114円近辺まで値を戻して引ける。

  • ユーロドルでもドル高の流れが進み、一時は1.0864まで

    ユーロ安ドル高に。仏大統領選を通過し、ロングポジションの解消が

    進んでいるとの声も。

  • 株式市場は総じて下落。ダウは反落し36ドル安ながら、

    ナスダックは17ポイント上昇。

  • 債券相場は小幅に下落。3年債入札がやや不調だったことで

    売られたが、北朝鮮の核実験報道で小幅に持ち直す。

  • 金は反落し1216ドル台に。原油も売られ45ドル台に。

    本日の注目イベント

    今週に入りドル円は112円台から114円台へと、連日大台を切り上げています。

    昨日のNY市場では114円32銭までドルが買われ、いよいよ115円も視野に

    入ってきた状況です。ドル円を取り巻く環境はそれほど円売りを強める状況ではな

    いと思えますが、テクニカルでは「週足」までがドル上昇を示唆する形になってい

    ます。

    仏大統領選では予想通りの結果が出て、北朝鮮問題では軍事衝突は避けられそうな

    見通しも出ており、これらは円売り材料にはなりますが、NY株式市場や債券市場

    から見ると、それほどリスクオンに傾いたとは見えません。

    昨日のNY市場の午後には駐英北朝鮮大使が、北朝鮮は6回目の核実験を実施する

    と述べたと、英スカイが伝えました。この報道でドル円は50銭ほど円高に振れる

    場面もありました。

    英スカイが伝えた同大使の発言によると「実験が実施される場所と時間は金正恩氏

    が決める」とし、「米国はわが国を先制攻撃できない。米国が少しでも動けば、わ

    れわれは米国のあらゆる利用可能な戦略的資産を灰にする用意がある」と、あいか

    わらず挑発的な言葉を使っています。

    これに対して今のところ米国側は特に反応してはいないようですが、トランプ大統

    領は既にボールを北朝鮮側に投げており、今回の発言がそれに対する公式な回答で

    あれば、トランプ氏が動く可能性もないとは言えません。

    上述のように、積極的にドル円を買う理由は見つけにくいものの、115円が見え

    てくる水準までドル高が進みました。

    ショートカバーの買いや、6月利上げを見越したドル買いだとの説明もありますが、

    定かではありません。振り返れば、昨年12月15日のトランプラリーで記録した

    118円66銭から、先月17日には108円13銭までドル安が進みました。

    この間の下げ幅の「半値戻し」は既に達成しており、昨日は「61.8%戻し」の

    レベルを試しに行ったと思われます。

    この水準は114円64銭ということになり、今回のテストではひとまず失敗して

    います。

    NYでは114円台でクローズしたドル円は、今朝は113円70銭台を下回る水

    準まで下落しています。再び110-115円のレンジに戻ってきたドル円ですが、

    このまま上昇するのかという点については、まだ半信半疑です。

    テクニカルに忠実に動くとすれば、押し目買いということになります。

    本日のレンジは113円30銭~114円30銭程度と見ます。


  • ドル円NY市場で続伸し113円台前半に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は仏大統領選でマクロン候補が勝利したことで続伸。

    東京時間では113円台が重かったものの、NYでは長期金利の

    上昇を手掛かりに113円29銭までドル高が進む。

  • オセアニア市場で1.10台まで上昇したユーロドルは、

    上値を追えず反落。1.0916までドル高が進行。

  • 株式市場は続伸したものの上昇幅は小幅。S&P500は一時最高値を

    更新する場面があったが、引け値ではほぼ横ばい。ダウも5ドル高に

    終わる。

  • 債券相場は続落。目だった材料はなかったものの、終始売りに押された

    格好。長期金利は2.38%台へと上昇。

  • 金と原油は共に小幅高。

    本日の注目イベント

  • 豪   豪3月小売売上高

  • 独   独3月鉱工業生産

  • 独   独3月貿易収支

  • 独   独3月経常収支

  • 加   カナダ3月建設許可件数

  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演

    仏大統領選でマクロン氏が圧勝したことを受けてリスクオンで始まった昨日の

    オセアニア市場では、ドル円は113円台に乗せ、ユーロドルは1.10台ま

    で急伸しましたが、東京時間では引き続き上値の重い展開でした。

    ただ、NY市場では長期金利の上昇を手掛かりに再び113円台までドル高が

    進み、113円29銭まで買われ、ほぼこの日の高値圏で取り引きを終えてい

    ます。

    113円台前半までドル高が進みましたが、このまま115円を目指す展開で

    もないように思います。113円台前半は3月中旬以来の水準ですが、この時

    の米長期金利は2.5%から2.6%の水準で、昨日のNY市場で金利が上昇

    したとはいっても、まだ2.38%台です。

    NY株式市場を見ても、日経平均株価が450円も上昇した割には、小幅高で

    冴えません。日本のGW中に上昇していたとはいえ、ダウを見る限り上値の重

    さが気になります。

    やはりここから115円を目指すには長期金利の一段の上昇など、ドルのサポ

    ート材料が不可欠です。

    6月のFOMCでの今年2回目の利上げはほぼ織り込んだように思います。も

    しそうだとすれば、今年3回の利上げの確率は相当高いと予想されますが、こ

    れが4回利上げも視野に入るようだと、ドルにとって大きなサポート材料にな

    ろうかと思います。もっとも、そうなると株式市場が金利高を嫌って軟調な展

    開になることも考えられます。

    その利上げに関して、クリーブランド連銀のメスター総裁はブルームバーグと

    のインタビューで「当局がかなり後手に回っているとは思わない」と述べ、

    「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必

    要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとは

    いえないものとなる」と発言しています。

    日本株がようやく海外の株高に追随する動きを見せてきました。昨日の日経平

    均株価も1万9900円程度まで上昇し、2万円の大台も視野に入って来まし

    た。本日は為替もやや円安に振れていることから、ザラ場での2万円台乗せも

    あるかもしれません。株価が堅調に推移するとすれば、本日のドル円もそれ程

    下値不安はないかもしれません。

    テクニカル的には昨日のNY市場での高値はほぼピッタリの展開でした。

    「日足」の120日線に上昇を抑えられた形になっています。

    さらなる上昇にはここをしっかりと上抜けしなければなりませんが、一方で

    「週足」では雲抜けを完了しています。

    ここは判断に迷うところですが、基本的にはドルは底堅く、「一歩後退・二歩

    前進」といったところでしょうか。

    予想レンジは112円60銭~113円60銭程度でしょうか。


  • 仏大統領選はマクロン氏勝利 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • 4月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想を
      超えており、失業率も4.4%と、10年ぶりの低水準だった
      ことからドル円は112円82銭まで上昇。株価の上昇もあり、
      リスクオンが強まった割には上値の重い展開だった。

    • ユーロドルは続伸し、1.1に迫る水準までユーロ買いが進む。
      フランス大統領選への安心感もあり、ユーロを買う動きが優勢に。

    • 株式市場は反発。雇用統計がまずまずの結果だったことや、
      好業績の銘柄を中心に買われた。ダウは55ドル上昇し、約2カ月ぶりに
      2万1000ドルの大台を回復。ナスダックも上昇し、最高値を更新。

    • 債券相場はほぼ変わらず。雇用統計を受けて一時下落したものの、
      その後下げを埋め、長期金利は2.34%台で取引を終える。

    • 金は小幅に続落し、原油は反発。

    • 米  4月非農業部門雇用者数   →  21.1万人

    • 米   4月失業率            →  4.4%

    • 米   4月平均時給(前月比)     →  0.3%

    本日の注目イベント

    • 豪   豪3月住宅建設許可
    • 中   中国 4月貿易統計
    • 加   カナダ4月住宅着工件数

    どうやら「Frexit」は回避できたようです。注目のフランス大統領決戦投票では、事前予想通りマクロン候補が圧勝しました。これで、昨年イギリスのEU離脱以降続いていたポピュリズムの勢いは阻止された格好になりました。マクロン氏の勝利を受けて早朝のオセアニア市場でユーロドルは1.1020辺りまで急伸し、ドル円も113円台まで買われる場面もありました。

    もっとも、ドル円はGW期間中にも113円台まで買われ、4月の108円台前半の底値からは、ちょうど5円ほどドル高円安が進んだことになります。113円台に乗せた直接の要因は、先週4日のFOMC声明文でした。事前予想通り政策金利の引き上げはありませんでしたが、声明文が米景気の先行きに強気の内容だったことが想定外でした。

    米国の1-3月期のGDPは市場予想を下回る0.7%で、前期の2.1%からは大きく減速していました。またそれ以外にもISM製造業など多くの経済指標が予想を下回る結果となり、「米景気はピークアウトした」といった声も聞かれました。そんな懸念を払拭するように声明文では「1-3月の減速は一時的な可能性が高い」と記されていたことで、FRBは景気の先行きに自信を持っているとの印象を市場に与え、「年内あと2回の利上げは確実」との見方が広がり、ドル円を113円台に押し上げました。

    実際に、金利先物市場の想定する6月の利上げ確率は、それまでの70%弱から、今朝の段階では100%にまで上昇しており、市場が6月利上げは『確実』と見ていることが分かります。北朝鮮問題やフランス大統領選など投資家にとって不透明な状況が続いていましたが、北朝鮮問題では軍事衝突を回避し、外交による解決の道もわずかですが、出てきています。EUの崩壊も現実的ではなくなってきました。市場は再び米国の景気やトランプ政権の税制改革、あるいはその先にある利上げ回数に注目してくると思われます。

    北朝鮮問題は依然として状況は大きく変わっていないものの、雇用統計とフランス大統領選を終え、今週はやや材料不足の感は否めません。10日に韓国の大統領選がありますが、こちらはそれほど市場に影響を与えるとも思えません。そうなると引き続き、トランプ政権の次の一手と、北朝鮮の動向を注視することになります。

    個人的にはFOMC声明文で記された米景気の減速が本当に一時的なものなのかどうかを、5-6月の経済データで確認していく必要があろうかと思っています。本日はGW明けの日本株がポイントになりそうです。200―300円程度上昇すると見ていますが、予想以上に買われると、ドル円も再び113円台に乗せてくるかもしれません。さすがに113円台では上値の伸びは、東京時間では限定的と予想します。レンジは112円30銭~113円30銭程度を見ています。

    ドル円112円に迫る 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は続伸し、112円目前までドル高が進む。

    昨日の東京時間に、歳出法案で暫定合意し、米政府機関閉鎖が

    回避される見通しとなったことでドル買いが進んだ。

  • ユーロドルは前日とほぼ同じレンジで推移。ドル円が上昇した

    分、ユーロ円は122円台までユーロ高が進行。

  • 株式市場はまちまち。暫定予算で合意したことで楽観的な

    ムードだったが、ダウは27ドル下落。一方ナスダックは43ポイント

    上昇し、最高値を更新。

  • 債券相場は反落。ムニューシン財務長官が超長期債への言及を

    行ったことが売りにつながった。長期金利は2.31%台へ上昇。

  • 金は反落し、原油価格も反落し48ドル台に。


  • 3月個人所得            →  +0.2%

  • 3月個人支出            →   0.0%

  • 3月PCEコアデフレータ      →   +1.6%

  • 4月ISM製造業景況指数     →   54.8

    本日の注目イベント

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット

  • 日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(3月15日、16日分)

  • 英   英4月製造業PMI

  • 中   中国 4月財新製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏4月製造業PMI(改定値)

  • 欧   ユーロ圏3月失業率

  • 米   FOMC(3日まで)

  • 米  企業決算 → ファイザー、マスターカード、アップル


    ドル円は111円70銭前後の「ダブルトップ」を抜き、111円93銭辺り

    まで上昇しました。クロス円が軒並み上昇していることで、「ドル高」という

    よりも「円安」が進んだと考えられます。ユーロ円は122円台、豪ドル円も

    再び84円台まで上昇しています。

    フランス大統領選で、決戦投票ではマクロン候補が有利と見られていますが、

    下駄を履くまで分かりません。また、北朝鮮問題では引き続き、にらみ合いが

    続いており、北朝鮮の出方次第という状況です。

    ただトランプ大統領も柔軟な姿勢を見せ、「キム・ジョンウンは賢い人だ」と

    語り、同氏との会談にも前向きだと述べています。この発言で、ボールは北朝

    鮮側に投げられ、北朝鮮がそのボールをどのように投げ返してくるのかが焦点

    になります。

    このようは柔軟な姿勢がややリスクオフを後退させているとも見られますが、

    市場は6月の利上げを意識し始めており、これがドル買いにつながっている部

    分が大きいと考えられます。本日からFOMCは始まりますが、今回の会合は

    声明文には注目が集まる程度で、利上げに関しては「ノーマーク」と見ていい

    と思います。一方6月の利上げに関しては、金利先物市場が折り込む確立は、

    直近で69.7%です。また9月の確率でも84.3%まで上昇しています。

    ここから判断できることは、よほど大規模な戦争にならない限り、FRBは粛

    々と利上げを実施していくと、市場は見ていることになります。米経済データ

    はこのところ弱含んでいます。2月、3月の雇用者数の下振れや、先週のGD

    P。さらに昨日発表されたISM非製造業景況指数も予想を下回っており、い

    わゆるハードの部分では景気の減速傾向を示しています。

    それだけに、今週末の4月の雇用統計が一段と注目されます。

    リスクオフの流れがやや後退したことで円売りがじわじわと進んでいますが、

    早ければ今日の東京タイムにも112円台乗せはあろうかと思います。ただそ

    れでもこの水準から一段とドル高が進む状況ではないと思っていますが、

    急転直下、トランプ・キム会談でも決まるようなら115円を目指すことにな

    るかもしれません。

    これまでのキム総書記の言動から考えると、その可能性は低いとは思いますが、

    市場の流れがリスクオンに傾きつつある中、その可能性を全く排除できないの

    も事実です。

    本日のドル円は111円30銭~112円30銭程度を予想しますが、

    仮に112円台に乗せれば、3月末以来の水準となります。連休前ということ

    もあり輸出企業からのドル売り注文も集まり易いレベルであることにも注意が

    必要です。


  • ユーロドル1.09を挟む攻防続く 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は連日同じような展開が続き、この日も111円72銭

    までドルが買われた。ただ112円を試す勢いはなく、111円40-45

    で越週。

  • ユーロドルも1.09を挟んだ攻防。高値は1.0934で安値は

    1.0884.

  • 株式市場は反落。ハイテク株は小高いが、金融株は軟調。

    ダウは40ドル下げ、ナスダックは1ポイント下落。

  • 債券相場は続伸。月末特有の買いが入ったとの見方もあり、

    10年債利回りは2.28%台に低下。

  • 金は続伸し、原油価格も小幅に上昇。


  • 1-3月雇用コスト指数              → +0.8%

  • 1-3月GDP(速報値)              →  +0.7%

  • 4月シカゴ購買部協会景気指数        →  58.3

  • 4月ミシガン大学消費者マインド(確定値)  →  97.0

    本日の注目イベント



  • 米   3月個人所得

  • 米   3月個人支出

  • 米   3月PCEコアデフレータ

  • 米   4月ISM製造業景況指数


    早いもので今日から5月です。

    相場の方はなかなか方向感がつかみにくい展開が続いていますが、このまま

    年末まで先行き不透明な動きが続くような気もして来ました。

    トランプ大統領が就任して以来、相場そのものに変動要因が一つ加わった

    ようにも思えます。

    ドル円は北朝鮮問題がいつ急変してもいい状態が続いていながらも、底堅い

    動きになっています。

    先週金曜日のNY市場では再び111円台後半までドル高が進んだものの、

    111円台半ばから下方に押し戻されており、111円60-90銭あたり

    が壁になりつつあります。

    北朝鮮は29日にも弾道ミサイルを発射したものの、失敗した模様です。

    米国はこの行為に対しては静観していますが、トランプ大統領はツイッター

    で「北朝鮮は今日、失敗に終わったもののミサイルを発射し、中国および

    尊敬を集める同国の国家主席の希望を踏みにじった。不愉快だ」とつぶやい

    ています。(ブルームバーグ)

    北朝鮮に対しては国連安保理で、北朝鮮との外交・経済関係を断つよう

    呼びかけたり、ASEANでも一致してきた北朝鮮のミサイル攻撃を非難する

    声明文を出させるなど、米国は武力以外の方法で解決する努力をしている

    ように見えますが、一方原子力空母や潜水艦など、北朝鮮包囲網は完了した

    ようにも見えます。

    北朝鮮がさらにミサイル攻撃をするようだと、米国が単独でも行動を起こす

    状況かと思われます。

    米国の1-3月期GDP速報値は予想を下回る「0.7%」でした。

    特にGDPの7割を占めると言われる個人消費が低調でした。

    天候による影響が大きかったと見られていますが、今後発表される

    経済データ次第では、今年3回と予想されている利上げ回数にも

    影響が出てくることも考えられます。

    雇用もここ2カ月は事前予想を下回っており、米景気の足取りに、これまで

    のような力強さが感じられなくなってきた印象もあります。

    今週末の雇用統計には引き続き注意が必要です。

    今週は北朝鮮の動向と、7日のフランス大統領選に最大の注目が集まります。

    マクロン候補が引き続き6対4の割合でルペン候補を破るとの予想は変わって

    いないようですが、最後の最後まで安心するわけにはいきません。

    上記2つの大きな材料は、どちらかといえば円高方向へのリスクの方が高いと

    見ています。111円から111円台後半での攻防が続いていますが、今週は

    週末に雇用統計を控えていることもあり、どちらかに抜けると予想しています

    が、上に抜けて112円台に乗せたとしても、そこからの上昇は限られるので

    はないかと思います。

    本日のレンジは110円80銭~111円80銭程度を予想します。


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