ドル円底堅く再び114円台前半に 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は再び114円台に乗せ、114円38銭までドルが

    買われる。米長期金利の上昇と、ボストン連銀総裁の発言を

    手掛かりにドル高が進行。

  • ユーロドルは1.08台で推移。値動きも鈍く値幅は30ポイント

    程度と冴えない展開。

  • 株式市場はまちまち。ダウは前日に続き続落したものの、

    ナスダックとS&P500は上昇。原油高からエネルギー株が

    買われた。

  • 債券市場は続落。10年債入札が不調だったことで売られ、

    FBI長官更迭の政治リスクで買われた分も吐き出す。長期金利は

    2.41%台まで上昇。

  • 金は反発。原油価格も、在庫が予想よりも減少幅が高かった

    ことから大幅に反発。


  • 4月財政収支  →  1824億ドル

    本日の注目イベント

  • 日   3月国際収支

  • 日  4月景気ウオッチャー調査

  • 欧   ECB経済報告

  • 英   英3月鉱工業生産

  • 英   英3月貿易収支

  • 英   BOE金融政策発表

  • 英   BOE議事録

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4月生産者物価指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

    ドル円は再び114円台に乗せ、ほぼ前日と同じ114円38銭までドル

    高が進み、ユーロドルでも1.08台半ばまでドル高が進んでいます。

    昨日は特段材料はなかったものの、米10年国債の入札が不調に終わった

    ことで債券が売られ、長期金利が上昇したことに反応したようです。

    またボストン連銀のローゼングレン総裁の発言もドル買いにつながったよ

    うです。総裁はバーモント州の講演で「経済が私の予測通りに進展すると

    の想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回

    政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」と語っています。ローゼングレン

    総裁は今年のFOMCでは投票権はありませんが、メンバーの中では「中

    立」と見られています。

    その総裁が『年内残り3回の利上げ』に言及したことが目新しかったよう

    です。FRBは昨年12月の利上げの際に、2017年の利上げ回数は3

    回と想定していましたが、これが4回になるということは、6月の利上げ

    は当然としても、9月、12月とイエレン議長の会見が予定されている会

    合では全て利上げが行われることになります。

    これまでよりも「タカ派的」な発言だったことがドルをサポートしました

    が、先週のFOMC声明文同様に、FRBは今後の米景気の先行きには自

    信を持っているということの裏返しかと思われます。

    昨日はトランプ大統領がFBIのトップを更迭するという政治的リスクが

    露見しましたが、市場は冷静だったようです。

    日本での閣僚更迭は日常茶飯事ですが、米国でFBI長官が更迭されるこ

    とは異例です。

    FBIの独立性という観点からすれば、今回の政治介入には問題が残ると

    見られていますが、もしかしたらFRB議長の人事問題にも関係してくる

    かもしれないと思うのは穿ちすぎでしょうか。

    ドル円は昨日も述べたように114円台半ばから上方にいくつかのレジス

    タンスポイントがあります。

    ここをしっかりと抜け切れば115円台乗せも可能かと思いますが、状況

    はそれほどドル買い材料が揃っているとも思えない点が気になります。

    日経平均株価も2万円の大台を前に足踏みをしていますが、今日明日にも

    大台乗せはあるかもしれません。

    その流れからドル円を115円台乗せに誘引する可能性も考えられます。

    米「VIX指数」は記録的な低水準で推移しています。「VIX指数」と

    ドル円は逆相関であることは広く知られていますが、その意味ではドル円

    は底堅いとも言えます。ただ足元では「10」近辺で推移している「VI

    X指数」も、いつ急騰するのか予断は許しません。

    地政学的リスクと政治的リスクは依然として残っていると見られるからで

    す。本日のドル円は113円80銭~114円80銭程度を予想します。


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