ユーロ円1年ぶりに125円に迫る 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は小幅に上昇し113円85銭までドル高に。米金利の上昇や

    株高から円売りがやや強まった。

  • ユーロドルは続伸。ドイツの州議会選挙で、メルケル首相率いる

    キリスト教民同盟(CDU)が勝利したことを好感し、1.0989まで買われる。

  • 株式市場は揃って上昇。金融やエネルギー株が買われ、

    ダウは5日ぶりに上昇し2万1000ドルに迫る。

  • 債券相場は続落。株価が上昇したことで債券には売りものが

    増える。長期金利は2.34%台へと小幅に上昇。

  • 金は続伸。原油価格はサウジとロシアが減産延長で合意した

    ことから大幅に続伸し、一時は49ドル台まで買われる。

  • 5月NY連銀製造業景気指数   → -1.00

  • 5月NAHB住宅市場指数     →  70

    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録

  • 独   独5月ZEW景況感指数

  • 欧   ユーロ圏1-3月期GDP(改定値)

  • 欧   ユーロ圏3月貿易収支

  • 英   英4月消費者物価指数

  • 米   4月住宅着工件数

  • 米   4月建設許可件数

  • 米   4月設備稼働率

  • 米   4月鉱工業生産

    ユーロドルが再び上昇力を強め、昨日の海外市場では1.0990に迫る水

    準まで買われ、ユーロ買い・ドル売りの流れが加速しました。一方ドル円で

    は、上値が重そうに見えていたものの上昇し、113円85銭までドル高・

    円安が進んでいます。この結果、明らかにユーロ円の買いが大きく市場に持

    ち込まれたものと判断できます。

    ドルに対する方向感がはっきりしない中、量的緩和の縮小が近い上に、政治

    的安定が強まったユーロと、引き続き出口戦略は時期尚早と口をそろえる日

    銀執行部との、金融政策に対するスタンスの差に着目した取引が相場を動か

    した形でした。ユーロ円は一時124円92銭近辺まで上昇し、実に昨年4

    月28日以来となるユーロ高を記録しています。

    米経済指標の明るい兆候はまだ見えて来ません。

    昨日発表された5月のNY連銀製造業景況指数は「-1.0」と、市場予想

    の「7.5」を大きく下回る結果になりました。同指数がマイナスに沈むの

    は昨年10月以来7カ月ぶりのことになります。今年第一四半期の景気の低

    迷は一時的な可能性が高いとFOMC声明文で強気のコメントが出されまし

    たが、それを検証する意味でNY連銀製造業景況指数は注目されていました

    が、出だしから出鼻をくじかれた格好になりました。

    ドル円は上昇したものの、「1時間足」では雲の出口に上昇を抑えられてい

    ます。チャートを見ると、昨日のNY市場の後場は、ほぼこの雲抜けをテス

    トして押し戻された格好です。

    もっとも、現在雲の中で推移しているため、今後どちらに抜けるかは判断で

    きません。

    敢えて言えば、MACDではプラス圏に入っているため、上昇目線で見て置

    いた方がいいのかもしれません。さらに言えば、下値は113円20銭前後

    でサポートされ、上値は113円80-90銭近辺で押さえられる展開にな

    っています。ドル円がこのように方向感が掴めないため、上述のようにユー

    ロ円を手がける投資家も出てきたのではないかと思います。

    因みにユーロ円は「週足」までのチャートでは全て強気のサインが点灯して

    います。上値のメドは「120週移動平均線」がある、125円70銭辺り

    かと思われますが、もしこの水準を達成すれば、2015年8月以来と言う

    ことになります。6月のECB理事会で何らかの政策変更があると、市場が

    読んでいることを物語っています。

    本日のドル円は113-114円程度と予想しますが、このところの東京タ

    イムは値幅も少なく、目立った動きがありません。

    変動の多くは海外市場で見られることから「主戦場」は17時以降と言うこ

    とになります。


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