ドル円2週間ぶりに110円台を回復 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は堅調に推移し、約2週間ぶりに110円台を回復。

    ADP雇用者数が上振れし、GDP改定値も事前予想を上回った

    ことから一時110円44銭までドル高が進行。

  • ドルが買われたことでユーロドルは反落。経済指標が良好だった

    ことに加え、1.20台を達成したことで、利益確定のユーロ売りも散見され、

    1.1880まで下落。

  • 株式市場は4日続伸。GDPの上振れで景気に対する楽観的な

    見方が広がり、テクノロジー株などが上昇。ナスダック指数は

    66ポイントの上昇。

  • 債券相場は反落。景気に対する強気の見方や利上げ観測がやや

    強まったことが背景。長期金利は2.13%台と、小幅に上昇。

  • 金は4日ぶりに反落し、原油価格は続落。

  • 8月ADP雇用者数     →  23.7万人

  • 4-6月GDP(改定値)  →  +3.0%

    本日の注目イベント

  • 日   7月鉱工業生産

  • 中   中国 8月製造業PMI(速報値)

  • 中   中国 8月非製造業PMI(速報値)

  • 独   独7月小売売上高

  • 独   独8月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏8月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏7月失業率

  • 米   7月個人所得

  • 米   7月個人支出

  • 米   7月PCEコアデフレータ

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   8月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   7月中古住宅販売成約指数

  • 加   カナダ4-6月期GDP                                   

    昨日のこの欄で、周りを見たらかなりのドル売り材料があるにもかかわらず、

    108円台を割り込まないドル円は、もしかしたら緩やかに上昇するのでは

    ないかと書きました。特別に根拠があるわけではなかったものの、北朝鮮の

    度重なる挑発行為やハリケーン「ハービー」による甚大な被害。さらには債

    務上限問題もあり、ドル円との相関関係が極めて強い米長期金利も2.08

    %台まで低下し、ドル下落を示唆している。そんな状況のなかでも、月曜日

    の欧州市場では108円27銭までドル安が進んだものの、108円を割り

    込まなかったばかりか、昨日は約2週間ぶりに110円台半ばまで反発しま

    した。

    先週まであれほど重かった110円をあっさり超えたことで、『日足』のM

    ACDではゴールデンクロスさえ点灯しています。

    このまま7月下旬に記録した112円台まで直ぐに上昇するとも思えません

    が、108円割れを意識していた市場関係者に「108円台前半は思ったよ

    り底堅い」という印象を与えたことは間違いないでしょう。

    108円台前半を記録してからわずか2日で2円以上値を戻したことになり

    ます。

    8月のADP雇用者数は市場予想の18.5万人を大きく上回る、23.7

    万人でした。さらに7月分も速報値の17.8万人から20.1万人に上方

    修正され、俄然、明日の雇用統計本番にも期待が膨らみます。

    ADP雇用者数は今年の1月には26.1万人で、その後減少傾向が続いて

    いましたが、ここ直近3カ月平均では21万人程度と極めて安定しています。

    ただ、これで明日の雇用統計でも非農業部門雇用者数が上振れするというこ

    とではありませんので、念のため。

    もちろん同じような傾向を示し、予想を上回ることもあり得ますが、基本的

    には連動しないことは過去の数字を見れば明らかです。

    4-6月期GDP改定値も予想を上回り、米景気の先行きには楽観的な見方

    が広がっています。

    あとは、北朝鮮との問題と、トランプ政権に政権運営ならびに減税など、政

    策実施の見通しがどの程度見込めるのかという点です。

    この辺りがドル円の上値を抑える最大の理由になっていますが、ここはこの

    先しばらく様子を見るしかありません。

    本日はドル円が110円台を回復したことで日本株も続伸しそうです。

    その際に、昨日のNY市場の高値である110円40-50銭レベルを上抜



    出来るのか、またドルが売られた場合でも110円台を維持できるのかどう

    かが焦点です。本日は109円80銭~110円80銭程度を予想していま

    す。本日は中国のPMIを始め、NY市場まで多くの経済指標が発表されま

    す。結果次第では上記レンジに収まらない場合も想定されますので注意して

    ください。


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    ドル円108円台前半から急騰 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 北朝鮮のミサイル発射を受けて、東京と欧州市場では

    108円台前半までドル安が進んだが、NYでは一転してドルが買われる。

    直ぐに米国からの反撃はないとの見方が広がり、株価が堅調に

    推移したことで109円91銭までドル買いが進む荒っぽい動きに。

  • ユーロドルは節目の1.20を抜け、1.2059まで上昇。欧州市場で

    既に1.2070まで買われた流れを引き継いだものの、その後ドルが

    買い戻されたことで1.19台半ばまで売られる展開。

  • 株式市場は上昇。北朝鮮のミサイル発射に対し、トランンプ大統領の反応が

    比較的穏やかだったことで、直ぐに軍事衝突はないとの観測が広がった。

    ダウは56ドル上昇。

  • 債券相場は続伸。北朝鮮との緊張が高まったことで買われたものの、

    債券トレーダーの反応はやや異なり、債券への需要が増した。

    長期金利は一時2.08%台まで低下した後、2.12%台で引ける。

  • 有事の金は続伸し、1318ドルで取引を終える。一方原油価格は続落。


  • 6月ケース・シラ-住宅価格指数  → +5.65%

  • 8月消費者信頼感指数        → 122.9

    本日の注目イベント

  • 豪   豪7月住宅建設許可件数

  • 独   独8月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏8月景況感指数

  • 欧   ユーロ圏8月消費者信頼感(確報値)

  • 英  英7月消費者信用残高

  • 米   8月ADP雇用者数

  • 米   4-6月GDP(改定値)

  • 米   パウエル・FRB理事講演
                                      

    先週土曜日のミサイル発射に続き、昨日早朝の度重なるミサイル発射で市場は大混乱し、

    荒っぽい動きとなりました。週明けのオセアニア市場では、北朝鮮の執拗な威嚇に、米

    国も何らかの行動を取る可能性が高いとの見方から円が急騰し、109円台前半から1

    08円34銭までドル売りが進みました。

    日経平均株価もリスク資産の株を売る動きが強まり、一時は170円ほど下げ、株価次

    第では108円割れも想定される状況でした。ただその後株価が持ち直し下げ幅を縮小

    すると、ドル円も108円台後半まで買い戻され、欧州市場では再び円高に振れる局面

    があったものの、NY市場では一転してドル高に転じています。

    個人的にも朝方のドル売りの勢いを目にして、108円割れも想定しましたが、108

    円台半ば辺りのストップのドル売りが下落の勢いを増幅していたようです。NY市場で

    はトランプ大統領が「全ての選択肢がテーブルの上にある」と述べたものの、予想以上

    に穏健な発言に、「直ぐに軍事的な行動を起こす可能性は低い」との見方が強まり、リ

    スクが一旦後退したことでドル円は109円91銭まで買い戻される荒っぽい展開にな

    りました。もっとも、このドルの反発もストップのドル買いが発動されたと見られ、こ

    のまま110円を超えて一段と上昇するとは、現時点では考えにくい状況です。

    言えることは「アルゴ取引」などが活発なため、材料次第では相場がどちらへも振れや

    すいということです。ポジションをある程度縮小しておくことが肝要です。

    昨日は北朝鮮に振り回された格好でしたが、この先まだ挑発行為は続きそうです。問題

    はこの挑発にトランプ氏がどこまで穏健でいられるかという点です。北朝鮮も軍事力で

    は米国が圧倒的に有利なのは承知しており、グアム周辺を攻撃してくることはなく、あ

    くまでも「脅し」であろうかと思います。ただこの一触即発の状況がこれからもずーと

    続くかと言えば、そうとも思えません。どこかで終止符が打たれるはずですが、それが

    軍事行動なのか、テーブルについての話合いなるのかはわかりません。トランプ氏が軍

    事的行動を支持する可能性は低いと見られる理由の一つに、今回テキサス州ヒュースト

    ンなどで起きたハリケーン「ハービー」の被害が挙げられます。報道では今回の被害額

    は最大で3.2兆円との試算もあるようで、先ずは目先の対応を迫られるとの見立てで

    す。

    本日は北朝鮮問題に加え、ADP雇用統計も発表され、今日から「雇用統計モード」に

    入ります。予想は18.5万人と、先月よりもいい数字が予想されています。

    これだけドル売材料に事欠かない状況のなか、108円を割り込まないドル円相場。

    もしかしたら、108円前半が底値で、これから緩やかに上昇していくのかもしれませ

    ん。108円を割りこんでもおかしくないここ最近の動きの中で、「ドルが意外に底堅

    い」と正直感じています。

    本日は109円~110円30銭程度を予想していますが、再び荒っぽい動きには注意

    が必要です。


  • 北朝鮮ミサイル発射でドル円早朝に急落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は上値が重かったものの、109円台は維持。ジャクソンホールでの
      シンポジュームも終わり材料がない中、米長期金利の低下に109円05銭
      まで売られた。

    • ユーロドルは続伸。1.1984までユーロ高が進み、2015年1月以来の
      水準を記録。今週にも1.20台に乗せるとの見方が強まる。

    • 株式市場はほぼ変わらず。ハリケーン「ハービー」の影響から保険株に
      売りものが増えたもののダウは5ドル安で引け、S&P500は小幅に上昇。

    • 債券相場は一時売られていたものの、引けには先週末比で上昇。
      長期金利は2.15%台まで低下。

    • ドルが対ユーロで売られたことで金は大幅に続伸。先週末に17ドル上昇し、
      約9カ月ぶりとなる1315ドル台に。原油価格は大幅に続落。ハリケーン「ハービー」の
      影響で需給が緩むとの見方から売られ46ドル台に。

    本日の注目イベント

    • 日   7月失業率
    • 欧    英EU離脱交渉再開
    • 仏    仏4-6月期GDP(改定値)
    • 米   6月ケース・シラ-住宅価格指数
    • 米   8月消費者信頼感指数

    NY市場では109円25銭前後で取引を終えたドル円でしたが、今朝6時前、北朝鮮が先週土曜日に続きミサイルを発射したとの報道でドル円は一時108円34銭辺りまで売られました。北海道や東北の上空を通過した模様ですが、引き続き有事の円買いは
    機能しているようです。先週末に引き続きミサイルを発射したことで、米国も何らかの行動を起こすのではないかとの見方もあり、円を買う動きは前回よりも強まっているように思えます。

    ドル円はNY市場では長期金利が約2カ月ぶりとなる2.15%台まで低下したことでドル売りが強まりましたが、それでも109円台を維持していました。今朝方一時的とはいえ108円台半ばを割り込んだことで、ドル円は今年4月に記録した108円13銭が視野に入ってきたと考えられます。米国が行動をおこすかどうかも重要ですが、今夜あたり上記108円前後のサポートを下抜けするのかどうか、重要な値位置に差しかかってきたと言えます。

    ユーロドルも続伸し、昨日は1.1984までユーロ高が進んでいます。ここでもドル安が進んでおり、1.20の大台まであと16ポイントに迫ってきました。近いうちに1.20台に乗せると予想していましたが、問題は1.20に乗せた後、さらにそこから上昇するのかどうかです。ECBとしても長期間続いたユーロ安がユーロ圏の景気浮揚に効果があったことは認めており、このままユーロ高が続くと、ECBの金融政策にも影響が出ることから、何らかのけん制を行ってくることも考えられます。1.20を大きく上回り、市場が一段のユーロ高を予想するようになった時には注意が必要です。

    ドル円は今日辺りが注意すべき日になりそうです。108円台半ばから後半では個人投資家を中心にドル買い意欲が強かったものの、さすがに108円台前半まで来ると、ドル買いが引っ込み、様子見が増えてくると思われます。北朝鮮のミサイル発射で、本日も日本株は再び売られそうです。日経平均株価が予想外に下げるようだと、再びドルの下値を試すことになります。円安傾向が続いている、ユーロ円や豪ドル円など、クロス円でも巻き戻しが起こる可能性もあります。予想レンジは108円~109円程度とします。

    ジャクソンホールからのヒントは無し 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は注目されたイエレン議長の講演で、金融政策に
      関する発言が特になかったことで円買いドル売りが進む。
      一時は109円11銭までドル安が進み、ユーロが買われたことも
      円買いにつながった。

    • ジャクソンホールで行われたドラギ総裁の講演では、量的緩和
      に関する発言はなかったものの、景気に関して強気な発言がユーロ買いを
      促した。ユーロドルは1.1941まで買われ、2年7カ月ぶりのユーロ高を記録。

    • 株式市場はまちまち。ダウは30ドル高と続伸したものの、ナスダックは
      5ポイント反落。

    • 債券相場は反発。イエレン議長が政策見通しへの見解を示さなかった
      ことで債券が買われた。長期金利は2.16%台まで低下。

    • 金と原油はともに反発。

    • 7月耐久財受注  → -6.8%

    本日の注目イベント

    • 欧   ユーロ圏7月マネーサプライ
    • 英   英株式市場は祝日(サマーバンクホリデー)のため休場

    ジャクソンホールで行われたイエレン議長とドラギ総裁の講演が注目の的でしたが、両氏は共に金融政策の見通しについては言及を避け、一部市場で予想されたとおりの結果になりました。それでも市場は、イエレン議長が利上げに関してヒントを与えなかったことで円買いドル売りで反応し、ドル円は109円11銭まで売られ、ユーロドルもドラギ総裁がユーロ高をけん制しなかったことで、ユーロ買いが加速し、1.1941まで上昇しました。

    ユーロドルは1.19台半ばまで買われたことで、1.20が視野に入って来ました。ユーロは対円でも130円台半ばまで上昇し、こちらも2週間ぶりのユーロ高水準です。先週は1.17前後まで売られたユーロドルでしたが、再びユーロ買いが再燃しており、市場参加者もユーロに強気になってきたと思われます。ただこのままユーロ高がさらに進むと、回復基調にあるユーロ圏の景気に水をさすことになるため、この先ドラギ総裁からユーロ高をけん制する発言が出て来ることは十分考えられます。注意も必要かと思います。

    予想外だったのは土曜日の早朝、北朝鮮がまたミサイルを発射したことです。米韓共同軍事演習に対しての挑発行為だと見られますが、金委員長が米国の様子を見守ると発言したことに、トランプ大統領も「賢明な判断だ」と応じ、しばらくにらみ合いが続くと思われていた状況でのミサイル発射でした。ティラーソン米国務大臣は「FOXニュース・サンデー」で、「これまで説明したように、朝鮮半島と北朝鮮の異なる将来に関する対話開始を視野に、同盟国や中国とも協力して、北朝鮮を交渉のテーブルに着かせることができないかわれわれは平和的な圧力の動きを続ける」と述べています。(ブルームバーグ)米国は北朝鮮の挑発行為に対して、ひとまず冷静な対応を示しています。

    ドル円は週明けの今朝はやや『窓明け』で取引が始まっていますが、今のところ大きな動きはありません。この先さらに北朝鮮が挑発行為を繰り返すようだと、米国もそれに対応することも考えられ、引き続き予断は許さずドルの上値を抑えることになりそうです。本日は特にサプライズがなければ108円70銭~109円70銭程度のレンジを予想します。


    ドル円109円台でもみ合い 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は今夜のイエレン議長の講演待ちの雰囲気の中、

    長期金利の上昇を背景に109円60銭まで上昇。経済指標が

    予想を下回ったことでドルが売られる場面もあったが、終始

    109円台で推移。

  • ユーロドルは1,18を挟みもみ合い。こちらもドラギ総裁の

    講演待ちとなり、商いも閑散。

  • 株式市場は反落。食品、小売株が売られたが取引は

    低調。ダウは前日比28ドル下げ2万1780ドル台で引ける。

  • 債券相場は反落。午後に入ると原油価格の下落をにらみ

    ながら下げ幅を拡大。長期金利は2.19%台へと上昇。

  • 金は続落。原油価格は大型のハリケーンが発生との

    情報に大幅続落。

  • 新規失業保険申請件数    → 23.4万件

  • 7月中古住宅販売件数    →  544万件

    本日の注目イベント

  • 日  7月消費者物価指数

  • 独   独4-6月期GDP(改定値)

  • 独   独8月ifo景況感指数

  • 米   7月耐久財受注

  • 米   イエレンFRB議長講演(ジャクソンホール)                                    

    ドル円は東京市場では買い意欲が強く、108円台後半ではドルが買われる

    傾向が続いている一方、海外市場、特にNY市場ではドルの戻りを売る傾向

    が強まっています。

    これまでは110円を挟む展開だったものが、足元では109円を挟む展開

    になっており、1円程度レンジが下方に移ったようです。

    それでも昨日のNY市場では終始109円台で推移しており、今週最大の材

    料である今夜のジャクソンホールでのFRBとECBトップの講演待ちの状

    況です。イエレン議長は日本時間の今夜11時に講演を行う予定となってお

    り、ドラギ総裁は明日の朝方の4時の予定になっているとブルームバーグは

    伝えています。

    イエレン議長は「金融の安定」というテーマで講演することになっており、

    利上げやバランスシートの縮小開始に関しては特にヒントを与える発言はし

    ないのではないかとの見方が強まっています。

    ドラギ総裁についても、「量的緩和の縮小につては秋に議論する」と、先の

    講演で述べており、こちらも市場が期待するほどの内容ではないのかもしれ

    ません。ただこのところのユーロ高に対し慎重な姿勢を示せば、ユーロは1

    00ポイント以上の下落をみるかもしれませんが、一方でユーロ高について

    あまり懸念していないとの認識を示せば、再び直近の高値である1.19台

    前半を試すことになる可能性もあります。

    ドル円は『日足』チャートを見ると三角形の山を何度も形成し、狭いレンジ

    ですがそれなりの値動きがあるのが分かります。

    言い換えれば一方方向へのトレンドが形成されていないということです。

    このような状況下では、トレンド系のテクニカルの代表でもある「一目均衡

    表」はなかなか機能してくれません。

    もともとはトレンドの発生に付いていく「純張り」だからです。

    ここは、レンジと割り切って「逆張り」の方が利益を取りやすいと言えます。

    ただそれでも大きな利益は望めず、小まめに利益確定をするしかありません。

    大きな利益を狙っていても、いいポジションがいつ含み損に変わるかもしれ

    ません。注意したいのは、現在のレンジがどちらかに抜けた場合にはその方

    向に付いて行き、「純張り」に方向転換することが重要です。

    本日も日中は活発な動きは期待できませんが、現在「2時間足」では雲の下

    限に上昇を抑えられており、これを上抜けできるかどうかに注目しています。

    予想レンジは109円~110円といったところでしょうか。


  • ドル円再び108円台半ばをテスト 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は109円台が徐々に重くなり、再び108円台半ばまで

    下落。特段材料はなかったものの、北朝鮮リスクとトランプ政権の

    先行き不安が重石に。

  • ユーロドルは反発し、1週間ぶりに1.18台に乗せる。米メディアの

    ジャクソンホールでドラギ総裁が量的緩和縮小に言及するとの報道を

    材料に、1.1828までユーロ高が進む。

  • 株式市場は閑散な取引だったが、引け前1時間ほどで上昇し、

     ダウは29ドル高と、3日ぶりにプラスで引ける。

  • 債券相場もジャクソンホールでのイエレン議長の講演待ちの

    雰囲気から小動き。それでも地政学的リスクなどから買いが優勢と

    なり小幅に上昇。長期金利も2.18%台へと低下。

  • 金は続伸。原油価格は反落し前日の上昇分を吐き出す。

    本日の注目イベント

  • 独   独8月ZEW景況感指数

  • 英  英7月財政収支

  • 米   6月FHFA住宅価格指数

  • 米   8月リッチモンド連銀製造業指数

  • 加   カナダ6月小売売上高

    ドル円は昨日の東京時間には109円40銭前後まで反発したものの、依然上値

    は重く、NY市場では再び108円台半ばまで押し戻されています。

    昨日から米韓合同軍事演習が予定通り開始され、北朝鮮がどのような反応を見せ

    るのか注目されていましたが、今のところ挑発行為もなく、静観しているようで

    す。ただこの演習は31日まで行われる予定のため、まだ安心するわけにはいき

    ません。

    ドル円は一時108円64銭まで売られ、先週金曜日の安値とほぼ同じ水準で下

    げ止まっています。見方によっては、この108円台半ばが底堅そうに見えます

    が、一方で上値の方は確実に切り下げているのも事実です。

    北朝鮮、トランプリスク、さらにテロや、米債務上限問題など、ドル売り材料が

    山積みの状況の中、ドル反発のきっかけを掴めないのが現状です。

    ドル円は4月17日に今年の最安値である108円13銭を記録していますが、

    まだその水準は維持されています。目先の注目はこのレベルが下抜けするかど

    うかという点です。気になるヘッジファンド等のドル買いポジションもさすが

    に減少しています。先月後半には円の売り持ち(ドルの買い持ち)ポジション

    が、約3年半ぶりとなる12万枚を超える水準まで膨らんでいましたが、先週

    発表された数字は、7万5000枚前後と、約5万枚も減少していました。

    ドル高を予想していたものが逆方向に加速したことで、あわてて手仕舞いをし

    たと見られますが、まだ全体のポジションはドルロングです。

    ではこの状況をどのように見るのか?

    ドルロングであることから、まだドルを売る必要があると見るのか、それとも

    ポジションが軽くなった分、再びドルを買って円を売る余地があると見るのか、

    それによって今後の相場観も若干変わってくるように思います。

    ヘッジファンドなどのポジションは一度方向が決まると、ある程度長くキャり

    ーされる傾向があります。

    今回の「ドルロング」ポジションは昨年11月の米大統領選挙の結果を受けて

    ドルが急騰した後に構築されたものです。それ以来多少の増減はあっても、全

    体としては「ドル買い円売り」のポジションはキープされてきました。

    足元ではドル売りが優勢になっていますが、このポジションがネットで「ドル

    売り円買い」に変わることはそう簡単ではないと思っています。日米欧の中で、

    相対的に良好な米ファンダメンタルズが支える構図になっていると考えられる

    からです。

    本日のレンジは108円50銭~109円50銭程度と予想します。


    =================================

    都合により明日(23日)と、明後日(24日)のアナリストレポートはお休

    みとさせて頂きます。

    読者の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解の程宜しくお願いいたし

    ます。


  • ドル円108円台半ばまで下落後反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は軟調な流れが続き、108円61銭まで下落したが、

    ホワイトハウスがバノン主席戦略官・上級顧問の解任を発表すると

    急反発。109円60銭までドルが買い戻され、109円15-25銭で

    越週。

  • ユーロドルは小動き。1.1730から半ばで推移し、値幅は

    37ポイントに留まる。今週ジャクソンホールでのドラギ総裁の

    講演待ち。

  • 株式市場は続落。ダウは一時100ドルを超える下げを見せて

    いたが、バノン氏辞任が発表されると急反発しプラス圏に。引けにかけては

    再度売られ、76ドル安で引ける。

  • 債券相場は続伸して始まったが、その後上げ幅を縮め、結局小幅安で

    引ける。長期金利は2.19%台に上昇。

  • 金は小幅安。原油価格は続伸し、48ドル台を回復。


  • 8月ミシガン大学消費者マインド(速報値)   → 97.6

    本日の注目イベント

  • 韓   米韓合同軍事演習開始

  • 欧   OPECとOPEC非加盟の主要産油国の合同専門委員会会合(ウイーン)
                                       

    北朝鮮問題とトランプ政権に対する不安が広がり、ドル円は一時108円台半ば

    まで売られました。6月に記録した108円88銭を下回り、108円の前半を

    試す勢いでしたがホワイトハウスが、バノン主席戦略官・上級顧問が退任すると

    発表するとドル円は急反発し、それに伴って株価も持ち直し、上昇していた債券

    も売られる展開に変わりました。

    バノン氏は、それまでホワイトハウス内では他の主要メンバーとの間で意見の対

    立があり、辞任したことが政権維持にとってはプラスに働くとの思惑からドルが

    買い戻されたものと思われます。

    そうは言っても、相次ぐ側近の辞任でトランプ政権の先行きは極めて厳しい運営

    が予想されます。白人至上主義と反対派との衝突を巡る発言でも、ボストンで大

    規模な抗議デモが起きており、もはや政策どころではなくなったような印象です。

    また北朝鮮問題でも、本日から韓国との合同軍事演習が予定されており、北朝鮮

    側は「火に油を注ぐ行為」と非難しており、予定通り実施されれば、北朝鮮側か

    ら新たな報復行為があるかもしれません。

    さらにスペインでは2ヶ所でテロが発生しており、円が選好される状況が続いて

    いると言えます。先週末に発表された8月のミシガン大学消費者マインドは「9

    7.6」と、7カ月ぶりの高水準でした。

    米経済指標は比較的好調な内容を示すものが多く、ファンダメンタルズ的には9

    月のバランスシート縮小開始のアナウンスと、12月の、今年3回目となる利上

    げは十分可能だと思われますが、トランプリスクが今後どのようにFRBの政策

    に影響を与えてくるのかが焦点の一つになりそうです。逆に言えば、FRBがト

    ランプ政権の政治的リスクを考慮しないで政策判断を下すのかどうかが注目され

    ます。

    本日は経済指標もないため、注目すべきイベントは上述のように、米韓合同軍事

    演習です。

    予想レンジは108円50銭から109円70銭程度と見ています。


  • ドル円「トランプリスク」拡大で再び109円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は109円台後半から110円台を回復したものの、米政権

    への不透明感から再び109円台半ばまで売られる。NYダウが大きく

    下げ、長期金利も低下したことで円買いが強まった。

  • ユーロドルはECB議事録でユーロ高を懸念する議論があったことが

    明らかになり、1.1682まで下落。

  • 株式市場は3日ぶりに大幅下落。トランプ氏への批判の声が強まり、

    コーン国家経済会議委員長辞任の憶測も広がった。スペインでのテロも

    材料となり、ダウは274ドル下げ、他の主要指標も大幅に下落。

  • 債券相場は上昇。バルセロナで起きたテロ事件や、株価の大幅下落、

    トランプ氏の政権運営に対する懸念などを手掛かりに買われる。

    長期金利は2.18%台まで低下。

  • ドルが下落したことで金は10ドル近く上昇。原油価格も小幅に反発。


  • 新規失業保険申請件数          →  23.2万件

  • 8月フィラデルフィア連銀景況指数   →  18.9

  • 7月鉱工業生産              →  +0.2%

  • 7月設備稼働率              →  76.7%

  • 7月景気先行総合指数          →  0.3%

    本日の注目イベント

  • 中   中国 7月新築住宅価格

  • 独   独7月生産者物価指数

  • 米   8月ミシガン大学消費者マインド(速報値)

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演

  • 加   カナダ7月消費者物価指数

    昨日この欄で述べましたが、市場は「トランプリスク」に敏感になっているよう

    です。昨日の東京時間では、109円65銭前後まで売られたドル円でしたが、

    そこから緩やかに切り返し、NYでは110円27銭までドル高が進んだものの、

    トランプ氏の政権運営が一段と不透明になったことで、ドル売りが進み、再び1

    09円台半ばまでドル安が進行しています。

    スペインのバルセロナでテロが起き、13人が死亡しました。過激派組織イスラ

    ム国(IS)は犯行声明を出しています。ただ昨日のリスク回避の動きのメイン

    は、トランプ大統領の言動が尾を引いたものでした。

    白人至上主義団体と反対派の衝突を巡って発せられたトランプ氏の「双方に非が

    ある」との発言に対する批判の声が米軍部のトップからもあがり、異例の事態に

    なっています。

    産業界首脳との戦略・政策評議会も主要メンバーが脱退したことで解散し、昨日

    は次期FRBの最有力候補であるコーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任す

    るとの憶測も広がりました。ホワイトハウスは、委員長は同役職に留まる意向だ

    と辞任を否定しましたが、今朝の報道にあるように、トランプ氏は正に「四面楚

    歌」の状況です。しかもこの状態は自らが種をまいており、批判に対しても強気

    な発言を繰り返しており、とどまる気配はありません。

    北朝鮮リスクよりも「トランプリスク」の方がより意識されるようになったとも

    言えます。

    ドル円は徐々に上値を切り下げながら、今朝は109円36銭辺りまで売られて

    来ました。今朝は再び108円台が意識される展開になりそうです。

    これまでも、買われすぎているといったコメントを書いてきましたが、NY株式

    市場が本格的な調整局面に入る可能性も出てきました。ダウは昨日274ドル下

    げ、約3カ月ぶりの下げ幅です。2万2000ドル台に乗せると売られる展開が

    続いているように見えます。

    ユーロドルの上値も徐々に重くなってきた印象です。昨日、先月19―20日に

    開催されたECBの議事録が公表されました。その中で、「これまでのユーロ上

    昇には、他国・地域と比較したユーロ圏の相対的ファンダメンタルズに変化が生

    じたことも反映された可能性が指摘された一方で、将来為替レートがオーバーシ

    ュートするリスクへの懸念も示された」と記されていました。

    この内容が伝わるとユーロドルは欧州時間に、1.1662まで売られました。

    それでも1.16台半ばから後半にかけては、かなり強いサポートゾーンになっ

    ていると見られ、再び1.17台前半まで反発しています。

    来週には米国ジャクソンホールで恒例のシンポジュームが開催され、ここでドラ

    ギECB総裁がどのような発言をするのか注目されています。もっとも、同総裁

    は先月「量的緩和縮小の議論は秋に始める」と述べており、ジャクソンホールで

    の講演が「無風」に終わることも考えられます。

    特段のコメントがない限り、1.16~1.1950程度で推移すると予想して

    います。
    今日は、NY株が大きく下げたことで、主体性のない日本株も「右へならえ」と

    いったところでしょう。

    どこまで下げるのか注目ですが、300円以上下げるようだと、ドル円も108

    円台に突入する可能性があります。

    予想レンジは108円70銭~109円70銭程度とします。


  • ドル円FOMC議事録で反落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は110円台後半から反落。FOMC議事録でインフレ率の

    2%達成が長期化する可能性があると指摘していたことが材料に。

    ドル円は110円台半ば近辺から110円近辺まで急落。

  • ユーロドルは1.68台まで売られた後反発。1.1779まで

    ドル安ユーロ高が進む。

  • 株式市場は反発。FOMC議事録の内容はややハト派的

    だったことが買いにつながった。ダウは4日続伸し、2万2000ドル台を

    回復。

  • 債券相場は反発。2%のインフレ達成が長期化するとの議事録の

    内容に反応し買い物を集めた。長期金利は2.22%台に低下。

  • 金は続伸したが原油価格は3日続落し、46ドル台に。


  • 7月住宅着工件数   →  115.5万件

  • 7月建設許可件数   →  122.3万件


    本日の注目イベント

  • 豪   豪7月雇用統計

  • 日   7月貿易収支

  • 欧   ユーロ圏7月消費者物価指数(改定値)

  • 欧   ECB議事要旨

  • 欧   ユーロ圏6月貿易収支

  • 英   英7月小売売上高

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   8月フィラデルフィア連銀景況指数

  • 米   7月鉱工業生産

  • 米   7月設備稼働率

  • 米   7月景気先行総合指数

  • 米  企業決算 →ウォルマート、ギャップ

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
                                       

    ドル円は堅調な動きを見せ、昨日の夕方から欧州時間にかけては111円を伺

    う動きを見せたが、朝方公表されたFOMC議事録の内容を手掛かりにドル売

    りが強まり、110円03銭近辺まで下げ、この日の安値圏で引けています。

    結局今回のドルの戻り局面では、111円台までの回復はならず反落した形で

    した。

    FOMC議事録では、大部分のメンバーが9月会合でのバランスシートの縮小

    計画発表を支持していたことが明らかになりました。これ事体はドル買い材料

    と見られますがインフレ率については、中期的に緩やかなペースで当局の目標

    である2%に上昇するとの予想を、過半数のメンバーが維持していたと記され

    ていたが、「多くの参加者」は、インフレ率が現在見込まれているよりも長い

    期間2%未満に留まる可能性がややあるとの認識を示したとありました。

    また幾人かは、インフレ見通しへのリスクは下方向に傾斜している可能性があ

    ると指摘していたことも明らかになりました。(ブルームバーグ)

    このほかにも、FRBスタッフは金融安定へのリスク評価を前回までの「注目

    に値する」から「高まった」へと上向きに修正したと記されています。

    全体としては「ハト派的」との印象が残る議事録の内容でした。

    ドル円はこの発表を契機に110円03銭まで売られ、ドルの上値の重さを確

    認させられた格好になりましたが、昨日は議事録に加え、トランプ大統領の言

    動もドル売りにつながったようです。

    トランプ氏は白人至上主義団体と反対派の衝突に関して「双方に非がある」と

    発言したことが、共和党内からも非難の声が上がっており、今朝のメディアは

    「トランプ氏孤立も」との見出しを掲げています。

    またトランプ氏は自身が創設した「製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラム」

    からメンバー脱退が続出したことで「メンバーである企業経営者らに圧力をかけ

    るくらいなら、私は両組織とも解散する。みなさんありがとう!」とツィートし、

    解散を決めています。この会合からは世界最大の資産運用会社ブラック・ロック

    のフィンクスCEOなど、有力メンバーが脱退しています。

    まさにトランプ氏にとっては「内憂外患」という文字がピタリとあてはまる状況

    です。br>

    北朝鮮リスクがやや後退したものの、一方でトランプリスクは着実に拡大してい

    るように思えると言ったら、言いすぎでしょうか。

    ドル円は再び下値を試す展開を強めてきましたが、先週末に記録した108円台

    後半を下抜けするほど事態は悪化していないと思っています。

    引き続き北朝鮮の動向から目が離せませんが、特段の動きがなければ本日の予想

    レンジは109円60銭~110円60銭程度でしょうか。


  • ドル円続伸し110円台後半に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は続伸。北朝鮮の金正恩委員長の発言や、発表された

    経済指標が軒並み良好だったことからドル円は110円85銭までドル高が

    進む。長期金利の上昇もドル円を押し上げた。

  • ユーロドルは続落。1.17を割り込み、一時は1.1687までユーロ安が

    進む。来週のドラギ講演を控え、持ち高を調整する動きも。

  • 株式市場はまちまち。ダウは小幅ながら3日続伸したが、

    ナスダック、S&P500は反落。北朝鮮不安が緩和されたことでVIX指数

    (恐怖指数)も12を割り込む。

  • 良好な経済指標を受け債券相場は続落。長期金利は2.27%台へと

    上昇し、先週末に比べると10bpの大幅上昇。

  • 金と原油は小幅に続落。



  • 8月NY連銀製造業景気指数  → 25.20

  • 7月小売売上高          → +0.5%

  • 8月NAHB住宅市場指数    → 68

    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏4-6月期GDP(改定値)

  • 英   英7月雇用統計

  • 米   7月住宅着工件数

  • 米   7月建設許可件数

  • 米   FOMC議事録(7月25、26日分)
                                        

    北朝鮮の金正恩委員長が「米国の行動はもう少し見守る」と発言したことを

    朝鮮中央通信が伝えたことで、米朝の緊張が緩和され、ドル円は前日と同様

    に買われています。昨日の東京市場で、株価の上昇とともに110円台を回

    復したドル円でした。緊張緩和に加え、昨日発表された米経済データが軒並

    み予想を上回ったことで安心感が広がったようです。

    前日NY連銀のダドリー総裁が「年内もう一度の利上げを支持するだろう」

    と発言したことが正当化された格好です。

    8月のNY連銀製造業景況指数は市場予想の「10」に対して「25.2

    0」と大幅に上回りました。

    また7月の小売売上高も予想の「+0.3%」に対して、「+0.5%」と、

    こちらも上振れした上に、先月分も上方修正されました。

    7月の小売売上高は、前月比での伸びが今年最大となり、百貨店や建築資材

    など売り上げ増加は幅広い分野に広がり、堅調な個人消費が示唆された形に

    なっています。(ブルームバーグ)

    これでドル円は先週末の108円72銭の安値から、わずか2日で2円以上

    もの反発を見せたことになります。

    このまま上昇に転じることはないにしても、ヘッジファンドなどの円売りポ

    ジションの大幅な巻き戻しを誘発するリスクはやや後退しています。

    昨日の火曜日時点のポジションは、18日(金)に発表されますが、円の売

    り持ちはかなり減少したものと見られます。北朝鮮問題はもちろん、まだリ

    スクが高いと見ています。米朝のにらみ合いが続いている状況ですが、来週

    21日には米韓合同軍事演習が行われ、25日は「先軍節」にあたり、この

    あたりが「Xデー」の有力な候補日と見られているようです。

    また、来月9日も北朝鮮の『建国記念日』であることから、要注意日と見ら

    れています。いずれにしても、米国から攻撃を開始する可能性はそれほど高

    くはないと思われ、韓国の文大統領も「誰も韓国の同意なしに軍事行動を決

    定することはできない」と釘を刺しています。

    ドル円は110円台後半まで買い戻されましたが、このまま111円台に乗

    せ、安定するにはさらなる材料が必要です。

    このまま米朝の軍事行動が見られずにらみ合いが続くようであれば、市場の

    材料としての「価値」も、徐々に薄れ、正常な状態に戻ることもあり得ます

    が、まだ予断は許しません。ただ、昨日あたりから市場関係者の相場観にも

    やや変化が見られるのも事実

    です。ブルームバーグ・ニュースでは、カナダのTD(トロント・ドミニオ

    ン銀行)の為替責任者は「ドルの対円相場は上昇への機が熟している」とし、

    「1ドル112円50銭が視野に」との見方を示していると伝えています。

    本日はやや円安が進んだこともあり、日本株も昨日程ではないとしても堅調

    に推移すると見られます。

    予想レンジは110円~111円程度にしたいと思います。


  • ドル小幅に反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は北朝鮮問題の緊張がやや緩和したことから上昇。

    109円76銭までドルが買い戻された。NY連銀総裁が年内に

    もう一度の利上げを支持するとの情報が伝わり、これもドル高に

    作用した。

  • ユーロドルは反落。1.18台が徐々に重くなり、1,1770

    まで売られる。来週ジャクソンホールでのドラギ総裁の講演

    待ちの雰囲気。

  • 株式市場は米朝の緊張緩和を受け大幅に続伸。ダウは

    135ドル上昇し、再び2万2000ドルに迫る。

  • 債券は反落。ティラーソン国務長官が北朝鮮との対話の

    用意があると述べたことも材料に。長期金利は2.21%台へ上昇。

  • 金と原油はともに反落。

    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録

  • 日   6月鉱工業生産(確定値)

  • 独   独4-6月期GDP(速報値)

  • 英  英7月物価統計

  • 米  8月NY連銀製造業景気指数

  • 米   7月小売売上高

  • 米   8月NAHB住宅市場指数


    ドル円は108円台に沈むことなく緩やかに反発しました。連休明けの東京市場

    の反応に注目していましたが、日経平均株価が一時240円ほど下げたにもかか

    わらずドルを買う動きが優勢でした。昨日の夕方には109円80銭までドルが

    買われ、NYでも米朝の緊張がやや緩和したとの見方もあり、109円76銭ま

    でドルが買い戻されています。

    ティラーソン国務長官はウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿し、「米国は

    北朝鮮の体制転換にも南北統一の加速にも関心はない」と述べていますが、この

    内容は従来からの考えを繰り返したものです。米国が依然として対話の糸口を模

    索していることが確認できたことで、米朝の緊張がやや後退したと市場は見たよ

    うです。

    それでもまだ平常に戻るのは時間がかかり、警戒を解くわけにはいきません。

    北朝鮮の国営新聞も昨日は「あとは命令が下るのを待つだけ」といった見出しの

    論説を掲載しており、本日は祖国解放記念日にあたり、「Xデー」の一つと観ら

    れています。このままにらみ合いが続くのか、あるいは急転直下「対話」の席が

    設けられるのか、まだ予断は許さない状況です。

    NY連銀のダドリー総裁はAP通信社とのインタビューで「金融当局が9月にバ

    ランスシート縮小計画を発表するとの見方は不合理ではない」と述べ、さらに利

    上げについても「年内もう一度の利上げを支持するだろう」と発言しました。

    (ブルームバーグ)

    今月に入ってからは、セントルイス連銀総裁のように、軟調なインフレ率を理由

    に利上げには慎重な見方をする意見が多く、これがドル円を押し下げた原因の一

    つにもなっていました。イエレン議長にも近いとみられるダドリー総裁のこの発

    言は、今後のFOMCでもそれなりの存在感があるものと推測できます。

    NYダウも昨日は135ドル上昇し、再び2万2000ドルを目指す状況です。

    5日続落の日本株も、さすがに今日は反発すると予想していますが、それでも日

    経平均株価の2万円は徐々に遠くなっています。「NISA」経由の資金も入っ

    ているとの報道もありましたが、個人投資家にとって運用難は続きます。

    本日のレンジは109円30銭~110円30銭程度を予想します。


  • ドル円北朝鮮リスクで108円74銭をつける 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は北朝鮮問題がくすぶる中、円を買う動きが加速し

    一時108円74銭までドル安円高が進む。トランプ大統領の強気な

    発言や、消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことが手掛かり

    だったが、引けにかけては109円台に戻す。

  • ユーロドルでもドル売りが進み、1.1848までユーロが

    買われる。

  • 株式市場は前日の急落から落ち着きを取り戻す。

    ダウは14ドル上昇し、VIX指数も反落。

  • 債券相場は北朝鮮問題を背景に続伸。長期金利も2.2%の

    大台を下回り、2.18%台まで低下。

  • 金は続伸し、原油価格も反発。


  •    7月消費者物価指数  → 0.1%

    本日の注目イベント

  • 日   4-6月GDP(速報値)

  • 中   中国 7月小売売上高

  • 中   中国 7月鉱工業生産

  • 欧   ユーロ圏6月鉱工業生産

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁スピーチ

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁スピーチ

    ドル円は米国と北朝鮮との間で緊張がさらに高まったとの見方から、安全通貨の

    円を買う動きが強まり、先週末のNY市場では6月14日以来となる108円7

    4銭まで円高が進んでいます。トランプ大統領が「北朝鮮への攻撃の準備は完全

    に整っている」などと発言したことで、軍事行動に出るのではないかとの懸念が

    強まっています。

    もっともこの日は、発表された7月の消費者物価指数(CPI)が0.1%と、

    市場予想を下回ったことで、利上げ観測がやや後退したこともドルを売って、円

    を買う動きを加速させたようです。ドル円は6月14日に記録した108円88

    銭の直近の円高水準をわずかですが下抜けし、同時に4月17日のドルの底値か

    ら描くことのできる「サポートライン」を下抜けしたと見られます。

    今後の展開は北朝鮮問題の行方次第ということになりますが、専門家の間でも今

    後の展開については意見が分かれています。今朝の情報でも、ポンペオ中央情報

    局(CIA)長官とマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日に

    それぞれ次のように述べています。ポンペオ長官は、「FOXニュース・サンデ

    ー」とのインタビューで、「われわれが核戦争の間際にあるということを話す人

    たちがいるが、自分たちが現在そうした状況にあるということを示す情報はない」

    と述べ、北朝鮮の短期的な意図を十分把握しているとしています。

    またマクマスター氏はABCの番組「ジズ・ウィーク」で、「われわれは1週間

    前に比べて、戦争に近づいたということはない。ただ10年前よりは戦争に近づ

    いている」と語っています。(いずれもブルームバーグ)

    一部の専門家は、緊張が高まっているのは事実だが、水面下では対話への交渉も

    行われているのではないとの見方も示しており、さらにトランプ大統領周辺では

    戦争回避に向けて説得もしており、大統領一人では決定できないといった見方も

    あります。

    ただひとたび戦争になれば、韓国への甚大な被害は避けられず、韓国の了解なし

    では攻撃できないのではないかといった意見もあります。

    筆者の友人の在日韓国人と昨日話をしたところ、「もしそういう事体になれば、

    攻撃の前にソウルにいる米国人を南に移動させるはずだ」と話していました。

    また彼は1週間前にソウルに行ってきましたが、それほど緊張は高まっていなか

    ったとも語っていました。

    武力衝突は避けられるのかどうか。もし戦争になった場合に、日本も無傷でいら

    れるのかどうか、予想できません。その場合、ただ安全通貨といわれる円を買っ

    ているのが正解なのか難しい問題です。

    報道では、明日15日の解放記念日と、21日の米韓合同演習を行う日が危険な

    のではないかということです。

    ドル円はまだしばらくは下値を試す展開かと思われます。米国と北朝鮮との間で

    にらみ合いが続くかぎり、ドルの上値は重いと見られますが、それでもどこで急

    反発するかは分からず、神経質な相場展開が続きそうです。

    本日は108円50銭~109円70銭程度を予想します。


  • ドル円109円台半ばを試す 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は北朝鮮リスクの高まりから円買いが強まり、109円56銭まで

    円高が進む。ただその後ドルは下げ渋り110円台まで反発。

  • ユーロドルは続落。ユーロの利益確定売りが続き、1.1689まで

    下落。ユーロは対円でも128円台半ばまで売られる。

  • 株式市場は続落。トランプ大統領が引き続き北朝鮮に対する非難を

    強めたが、緊張はやや緩和。ダウは36ドル下げ、その他の主要株価指数も

    小幅に続落。

  • リスクの高まりから債券は買われる。長期金利は2.24%台に低下。

  • 北朝鮮問題の深刻化から安全資産の金は上昇。原油価格も反発。

    本日の注目イベント

  • 欧   OPEC月報

  • 英   英6月鉱工業生産

  • 英   英6月貿易収支

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   7月生産者物価指数

  • 米   7月財政収支

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁記者会見


    それにしても日本株の弱さには驚きです。

    北朝鮮と米国との間で緊張が高まり、ひょっとしたら軍事行動もあり得るのでは

    ないかといった雰囲気になってきたことで、リスク資産の株が売られています。

    ただ、米国株の下落に比べ、日本株の下げは際立っていました。昨日の日経平均

    株価は一時300円を超す下げを見せ、1万9600円台まで売られる局面もあ

    りました。特に昼近くには、北朝鮮がグアム周辺の攻撃を慎重に検討していると

    の報道が伝わると、ドル円も109円70銭台まで下げ、株価の下げを増幅しま

    した。

    これまで柔軟な姿勢を見せていたトランプ大統領が強い口調で、「炎と怒り」と

    いう言葉を使ったことで、軍事行動もあり得るのではとの懸念が強まっています。

    トランプ氏は昨日もツイッターで「大統領として私の命令は米国の核兵器改修と

    近代化だった。現在は従来よりも力強くなり、威力も増している」とコメントし

    ました。ただ、専門家は「米国の核弾丸には威力が増すような変化はない」と否

    定しています。(ブルームバーグ)一方北朝鮮はトランプ氏の「炎と怒り」発言

    に対して、「理性に欠けたこうした人物との健全な対話は可能ではない。絶対的

    な力だけが影響を与える」と朝鮮中央通信は報じています。

    北朝鮮問題はこれまでもリスクとして存在していましたが、理性ある対応で外交

    的解決の道も模索されてきましたが、ここにきて米国の対応に変化が出てきたこ

    とから、新たなステージに入った可能性もあります。トランプ大統領は、自身の

    ロシアゲート問題も抱えており、まさに「内憂外患」といった状況です。

    主要な政策であったオバマケアの廃止とその代替案も、今だに未解決です。

    国境税の成立も不透明で、このままでは法人税の大幅減税も原資を巡って成立が

    危ぶまれている状況です。大規模な景気刺激策そのものが実施できるのかどうか

    懸念されます。

    ドル円はNY市場で109円56銭まで売られ、約2カ月ぶりの円高水準を付け

    ました。109円台前半を割り込むと、円高の勢いが増すのではないかと昨日コ

    メントしましたが、これは4月17日の108円13銭と、6月14日の108

    円82銭を結ぶサポートラインを割り込むことになるからです。(日足ベース)

    昨日は109円台半ばまでドル安が進んだことで、一旦このサポートを抜けまし

    たが、その後110円台まで値を戻したことで、引け値ベースでは抜け切れてい

    ません。上値は重いものの、一気に円高が進む状況ではないということかもしれ

    ませんがまだ予断は許しません。シカゴ先物市場での円の「売り建て玉」は、先

    週火曜日時点でも11万2千枚と、依然として高水準です。あるレートを割り込

    むと一斉に巻き戻しに出る可能性もあり、ドルの売り圧力になっているのも事実

    です。今後の展開は北朝鮮と米国の出方次第ですが、軍事専門家の意見の多くは

    「武力衝突はない」というものです。それでも用心は必要です。

    明日からの3連休にも注意が必要かと考えます。本日は昨日大きく下げた株価の

    行方と、109円台半ばが維持されるのかどうかがポイントになりそうです。

    レンジは109円30銭~110円30銭程度を予想します。


  • 北朝鮮リスク高まり円買い強まる 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は110円台で推移したものの、北朝鮮リスクが高まった

    との見方に円を買う動きが優勢に。ドルのじり安が続き110円25銭

    まで売られる。

  • ユーロドルも下落。ユーロ円の利益確定する動きもあり、

    1.715までドル買いユーロ売りが進む。

  • 株式市場は反落。北朝鮮の強気の姿勢に対して、トランプ大統領が

    警告を発したことで地政学的リスクが高まった。ダウは33ドル下げ、11営業日

    ぶりに下落。

  • 債券相場は下落。朝方は売られたものの、地政学的リスクが高まったことで

    下げ幅を縮小。金利は2.26%台へと上昇。

  • 金と原油はともに下落。

    本日の注目イベント

  • 中   中国 7月消費者物価指数

  • 中   中国 7月生産者物価指数

  • 加   カナダ7月住宅着工件数

  • 加   カナダ6月建設許可件数


    ドル円は110円台を維持しているものの再び上値が重くなり、昨日は北朝鮮に

    対するリスクが高まってきたとの見方が「リスク回避」を誘い、円買い、債券買

    いさらには株式売りと、教科書通りのリスクオフが進みました。

    ドル円は110円台前半まで売られ、連日最高値を更新中だったNYダウも、さ

    すがに下落し、11営業日ぶりに前日比マイナスで引けています。

    昨日の材料はほぼ北朝鮮に絞られます。

    北朝鮮は国連安保理での新たな制裁決議を非難し、「米国が北朝鮮国家と国民に

    対して犯した全ての許しがたい罪の代償として、わが国は米国に大きな犠牲を払

    わせるだろう」と、朝鮮中央通信を通じて声明を発表しました。

    また、「われわれはいかなる条件下でも、決して核兵器と弾道ロケットを交渉議

    題にしない。米国の北朝鮮に対する敵対的な政策と核の脅しが基本的に撤回され

    ない限り、われわれ自身が選んだ核戦力強化の道筋から少しでも外れることもな

    いだろう」(ブルームバーグ)と、表明しました。

    これに対して、トランプ大統領もこれまでにない口調で「米国に危機が及べば、

    北朝鮮は、世界がこれまで経験したことがない怒りと炎に見舞われるだろう」と

    述べ、さらに「何年にもわたる失敗を経て、北朝鮮がもたらす危険にようやく対

    応するために各国がまとまりつつある。われわれは厳しくゆるぎない

    態度を示さなければならない」とツイッターに投稿しています。

    このように、これまで政治的な解決を含み、柔軟な対応を見せていた米国ですが、

    このままでは北朝鮮はミサイル発射をやめる見込みもなく、

    さらに圧力を強める必要があるという戦略に変わったのではないかとも思えます。

    これらの報道を受け、VIX指数(恐怖指数)もNYの午後には11%急伸しま

    した。

    ドル円は先週の雇用統計後に111円台まで上昇しましたが、再び110円割れ

    を試す展開になっていると思われます。先週には何度か110円割れを示現しま

    したが、それでも109円台後半で踏み留まり、111円台に反発しました。

    今回109円台半ばを割り込むと、ドルの下値を探る動きがやや長期化すること

    も考えられます。先週同様、粘り腰を見せることができるのかどうか注視したい

    と思います。

    本日の予想レンジは109円70銭~110円70銭程度と予想します。



  • NYダウ上昇止まらず 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は110円台で小動き。株価の上昇で110円92銭まで
      上昇したものの、111円には届かず。この日の下値も110円70銭と
      値幅も22銭と小幅に終える。

    • ユーロドルは1.18を挟んでもみ合い。ドル円同様、方向感もなく
      値幅も20ポイント強に収まる。

    • 株式市場は続伸。テクノロジー株が買われ、ダウとS&P500
      は最高値を更新。ダウはこれで、9営業日連続で最高値を更新する。

    • 債券は朝方売られたものの、その後は切り返し堅調に推移。
      長期金利はやや低下し、2.25%台に。

    • 金は反落し、原油価格も小幅に安い。

    • 6月消費者信用残高→ 123.97億ドル

    本日の注目イベント

    • 日  6月貿易収支
    • 日  7月景気ウオッチャー調査
    • 独  独9月貿易収支
    • 独  独3月経常収支

    ドル円は110円台半ばから後半でもみ合い、110円92銭まで買われる場面もありましたが、111円には届いていません。先週まで110円割れを試し、当面のドルの底値を試そうとする動きは、先週末に発表された良好な雇用統計を材料に、やや後退した印象です。それでも依然として上値は重く、このままでいくと、相場も「夏休み入り」する可能性も出て来ました。

    昨日のNY市場ではドル円だけではなく、ユーロドルなど主要通貨の値動きも小幅に留まり、すでに夏相場の兆候も見え始めています。連銀総裁の講演もありましたが、こちらへの反応も限定的でした。セントルイス連銀のブラード総裁は、バランスシート縮小開始について「9月に発表する用意ができている。他の当局者が同意するかどうかは分からない」と発言し、利上げについては「政策金利を現行水準で維持するのが最も適切な金融政策だろう」と、利上げには否定的な見方を示しています。(フルームバーグ)

    またミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「インフレ率は当局の2%目標に届いてはおらず、やや低い。実際これは重要だ」と述べ、ブラード総裁と同じように、「ハト派」的な立場を示しています。もっともカシュカリ総裁については、前回利上げの際にも反対しており、現在のFOMCメンバーの中では「最もハト派」と見られています。9月のFOMCではバランスシート縮小のアウトラインが示され、12月のFOMCで、今年3回目となる利上げ、というのが市場が予想するメインシナリオですが、利下げに関してはまだ予断を許しません。その意味では今月24-26日に行われるジャクソンホールでの会合で何かヒントが得られるのではないかと期待が膨らみます。

    ドル円は先週、110円割れを試し、109円台後半を2回テストして反発して来ました。「日足」チャートでは、4月には108円13銭を底値に反発し、6月には108円82銭を底値に、これも反発しています。そして今回は109円86銭を底値に反転しています。
    上値が重いのも事実ですが、逆な見方をすれば「下値が切りあがっている」のも確認できます。結局、日足では「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成している途中だと見ることができます。

    引き続き低調なインフレ率の行方が今後のドル円の鍵を握ることになりますが、今週末には7月の消費者物価指数(CPI)が発表されます。今週最も重要な経済指標として注目されますが、その結果を見るまでは動きにくい展開が続きそうです。気になるのはNY株式市場です。

    特にダウは7月26日以来連日最高値を更新しており、昨日も25ドル上昇し、異次元の上昇力を見せています。もし何かのきっかけで大きく下げる場面があれば、一日で300-500ドル程下げることも考えられます。警戒感は維持したいところです。本日のレンジは110円40銭~111円10銭程度を予想します。


    ユーロドル続伸し、1.19台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は底堅く推移したものの111円には届かず小幅に
      反落。地区連銀総裁の発言に反応し、110円台前半までドル売りが
      進む局面もあったが、米長期金利の上昇と株高に110円70-80銭
      まで反発して引ける。

    • ユーロドルは続伸。一時は1.1910までユーロ高が進む。
      ECBの政策変更期待に加え、ドルが売られ易い環境もユーロ高を
      演出。

    • 株式市場ではダウが続伸し、初の2万2000ドル台を達成。
      アップルが牽引する形でダウは前日比52ドル高。6営業日連続で
      最高値を更新。

    • 債券は荒っぽい動きを繰り返しながらも結局小幅安に。
      長期金利は2.27%台まで上昇。

    • 金はほぼ変わらず。原油は反発。

    • 7月ADP雇用者数      →  17.8万人

    本日の注目イベント

    • 豪   豪6月貿易収支
    • 中   中国 7月財新サービス業PMI
    • 中   中国 7月財新コンポジットPMI
    • 独   独7月製造業PMI(速報値)
    • 独   独7月サービス業PMI(速報値)
    • 欧   ECB経済報告
    • 欧   ユーロ圏7月総合PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏7月サービス業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏6月小売売上高
    • 英   BOE金融政策発表
    • 英   BOEインフレ報告
    • 米   7月ISM非製造業景況指数
    • 米   新規失業保険申請件数

    ドル円は110円割れでは底堅い動きをみせ徐々に反転したものの、111円には届かず。NYでは110円29銭まで売られる場面もありましたが、今朝は昨日の夕方の水準に戻ってきました。一方ユーロドルは一段と買われ、1.1910までユーロ高が進み、1.20も視野に入って来ました。個人的には警戒感を緩めるわけにはいかないと思っていますが、昨日の上昇はECBによる量的緩和縮小期待に加え、トランプ政権の迷走ぶりを背景に、景気刺激策の遅れからドルが売られ易いことも材料になったようです。ユーロは対円でも131円35銭の高値を記録しています。

    注目の7月のADP雇用者数は17.8万人と、予想には届かなかったもののまずまずの結果でした。6月分が15.8万人から19.1万人に上方修正され、これでこの指標そのものは為替にはニュ-トラルだったと言えます。昨日、一時的にドルが下落した要因は、地区連銀総裁の発言に反応した部分もあったようです。セントルイス連銀のブラード総裁は「インフレ見通しを考慮すれば、私は
    近い時期のさらなる行動は支持しない、インフレ見通しは2017年に悪化した」と述べ、利上げには否定的な見方を示しました。

    また、クリーブランド連銀のメスター総裁はインフレ率の弱さが続いていることを受け「インフレを誘発する失業率の想定値を引き下げた」と発言しています。一方で、サンフランシスコ連銀のウイリアムズ総裁は「9月にバランスシート縮小開始を発表することはプランの変更はないだろう」とラスベガスの講演後に記者団に語っていますが(ブルームバーグ)、こちらへの反応はいまひとつだったようです。

    上昇傾向が続いているユーロドルに比べ、上値の重い展開のドル円です。米株価の大幅な上昇にも反応せず、足元の動きは米金利に連動しているのは明らかです。従って米金利が何かのきっかけで上昇に転じれば、ドル円も再び112円方向に反転することも考えられますが、その金利がトランプ政権の政治的リスクやそれに伴う景気刺激策の実施の遅れなどを織り込む形で低下している
    事が重石となっている状況です。

    明日の雇用統計を前に動きにくい展開が予想されますが、本日のレンジは110円20銭~111円20銭程度にします。

    ======================================
    明日4日(金)と、7日(月)のアナリストレポートは都合によりお休みとさせていただきます。
    ご愛読者の皆様さまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程宜しくお願い申し上げます。


    ドル円一時109円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は個人消費などの経済データが低調だったことから

    ドル売りが強まり、109円92銭まで売られる。その後は株価の

    上昇などに引っ張られ110円30-40銭まで反発。

  • ユーロドルは前日の上昇から一服。1.17台後半まで利益確定の

    売りに押される局面も。

  • 株式市場は続伸。ダウは72ドル上昇。5営業日連続で最高値を更新し、

    2万2000ドルも視野に。他の主要指数も軒並み上昇。

  • 債券市場は続伸。6月の個人消費支出が低迷し、その他の経済指標も

    軟調だったことで買われた。長期金利は2.25%へと低下し、1週間ぶりの

    水準に。

  • 金は反発し、原油は7日ぶりに反落。


  • 6月個人所得        →  0.0%

  • 6月個人支出        →  0.1%

  • 6月PCEコアデフレータ  →  1.5%

  • 7月ISM製造業景況指数 →  56.3

  • 7月自動車販売台数    →  1669万台

    本日の注目イベント

  • 日   7月マネタリーベース

  • 欧   ユーロ圏6月生産者物価指数

  • 米   7月ADP雇用者数

  • 米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演

  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


    昨日の東京時間に110円割れを試したものの、110円台半ばまで押し戻され、

    NY市場でも、再度110円割れを試し、109円92銭までドルが売られたも

    のの今朝は110円台前半と、昨日と同様な水準で戻ってきました。上値が重い

    のは明らかですが、足元では110円を割り込むと、ドル買いもそこそこあるよ

    うです。

    トランプ大統領の政治的リスクに加え、昨日は発表された経済指標が軟調だった

    ことから、利上げが回避されるほどでないとしても「これまで通り利上げのペー

    スは緩やかなものになる」との見方が強まり、株価が上昇。債券も買われ、金利

    が低下したことでドル円は110円割れを試す展開になりました。

    NYダウは昨日も上昇し、これで5営業日連続で史上最高値を更新しています。

    この間の上げ幅も300ドルを超える上昇を記録し、2万円前後で低迷している

    日経平均株価とは対照的な動き見せています。米国株については既に「買われす

    ぎ」との指摘もあり、特に一株あたりの収益率(PER)からすると日本株のそれ

    を大きく上回っていることが、その根拠になっています。

    米国株は明らかに買われすぎと考えていましたが、グリーンスパン元FRB議長

    は異なる意見を述べています。

    グリーンスパン氏はブルームバーグとのインタビューで、買われすぎているのは

    株式ではなく、むしろ債券であるとの認識を示していました。同氏は実際にバブ

    ルが発生しているのは債券で、それが破裂した場合には誰にとっても悪い事体を

    もたらすと警告しています。グリーンスパン氏は「どのような基準から見ても、

    実質金利はあまりにも低すぎるため、持続不可能だ」と指摘し、「こうした金利

    が上昇する場合、かなり急速に上昇する公算が大きい。われわれが経験している

    のは株価ではなく債券相場のバブルであり、それが市場に織り込まれていない」

    と述べていました。

    米10年債利回りは昨日も低下して、2.25%台をつけています。利上げのペ

    ースが緩やかなものになるのは理解できますが、いずれ米金利は「巡航高度」に

    戻るはずです。グリーンスパン氏はその時の金利上昇の速度が想定以上のものに

    なると警告しています。ドル円と米金利の相関度の高さは何度もこの欄でも述べ

    ていますが、同氏が懸念するような状況になるとすれば、ドル円も急反発するこ

    とになるはずです。

    ドル円は昨日とほぼ同じレベルであることを考えると、今日は静かな展開が予想

    され、ADP雇用者数と雇用統計の発表を待つことになるかもしれません。

    本日のレンジは109円80銭~110円80銭程度を予想します。


  • ユーロドル2年半ぶりに1.18台半ばまで上昇 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はユーロドルでドル安が進んだことと、トランプ政権の

    政治的リスクを織り込む形で下落。110円21銭までドル売りが進み、

    この日の安値圏で引ける。

  • 発表されたユーロ圏の経済指標がECBの政策変更を促す

    との見方からユーロドルは続伸。

    一時は1.1845までユーロ高が進み、2015年1月以来のユーロ高を示現。

  • 株式市場は引き続きハイテク株が軟調となり、ナスダックは

    26ポイント下落、一方ダウは4営業日連続で最高値を更新。

    引け値では2万1900ドルに迫る。

  • 債券相場は小動き。長期金利はやや上昇し、2.29%台で

    引ける。

  • 金は反落。原油価格は6日続伸し、2カ月ぶりに50ドルの

    大台に乗せる。


  • 7月シカゴ購買部協会景気指数   →  58.9

  • 6月中古住宅販売成約指数     →  +1.5%


    本日の注目イベント

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット

  • 中   中国 7月財新製造業PMI

  • 独   独7月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏7月製造業PMI(改定値)

  • 欧   ユーロ圏4-6月期GDP(速報値)

  • 米   6月個人所得

  • 米   6月個人支出

  • 米   6月PCEコアデフレータ

  • 米   7月ISM製造業景況指数

  • 米   7月自動車販売台数

  • 米  企業決算 → ファイザー、アップル


    ドル円は続落し、110円台前半まで円高ドル安が進みました。

    先週以来ドルの上値が重い展開が続いていましたが、昨日はユーロ高に

    引っ張られる格好で円も買われた部分があります。ユーロは約2年半ぶ

    りとなる1.1845まで買われました。失業率が低下したことと、

    消費者物価指数が1.3%に上昇したことで、ECBが量的緩和の縮小

    に踏み切りやすくなるといった見立てからユーロ買いが強まったものです。

    さらにドル円を押し下げたのは、再びトランプ政権の政治的リスクが意識

    されたこともあります。

    トランプ大統領は昨日、就任からわずか10日のスカラムッチ広報部長を

    解任しました。28日にプリーバス主席補佐官を更迭したことに続くもの

    です。「恐慌政治」というと言いすぎかもしれませんが、コミーFBI長

    官の更迭を含め、これで大統領就任以来5人目の追放です。

    昨日、FRBのフィッシャー副議長が講演を行いましたが、議長もその講

    演の中で、「ヘルスケアや規制、税制、貿易の政策に先行き不透明感があ

    る。政治的な不透明感は経済成長を損なう」と発言しています。

    ドル円はサポートゾーンである110-110円50銭の中で、ゆっくり

    と下値を試している展開です。

    ドル上昇のきっかけをなかなか掴めない状況が続いており、政治的リスク

    と、北朝鮮問題などの地政学的リスクが円買いを誘っている動きです。

    110円を割り込み、一気に円高に向かうという状況ではないものの、こ

    のまま週末の雇用統計を迎え、仮にその内容が悪かった場合には今年6月

    に付けた108円82銭の直近安値を試すことも想定されます。

    雇用統計の前に、本日は6月のPCEコアデフレータが発表されます。

    イエレン議長は先の議会証言で「FOMCは今後数カ月のインフレ率を注

    視する」と述べており、今夜の数字も今後の利上げを占う意味では重要で

    す。事前予想では先月と同じく、年率で1.4%を予想しています。

    この数字を下回るようだと、ドル売りを誘発するかもしれません。

    本日のドル円は109円70銭~110円70銭程度を予想しますが、

    欧州時間に入ったらユーロドルの動きにも注意が必要です。4-6月期の

    GDPが発表されます。


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