ユーロドル2年半ぶりに1.18台半ばまで上昇 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はユーロドルでドル安が進んだことと、トランプ政権の

    政治的リスクを織り込む形で下落。110円21銭までドル売りが進み、

    この日の安値圏で引ける。

  • 発表されたユーロ圏の経済指標がECBの政策変更を促す

    との見方からユーロドルは続伸。

    一時は1.1845までユーロ高が進み、2015年1月以来のユーロ高を示現。

  • 株式市場は引き続きハイテク株が軟調となり、ナスダックは

    26ポイント下落、一方ダウは4営業日連続で最高値を更新。

    引け値では2万1900ドルに迫る。

  • 債券相場は小動き。長期金利はやや上昇し、2.29%台で

    引ける。

  • 金は反落。原油価格は6日続伸し、2カ月ぶりに50ドルの

    大台に乗せる。


  • 7月シカゴ購買部協会景気指数   →  58.9

  • 6月中古住宅販売成約指数     →  +1.5%


    本日の注目イベント

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット

  • 中   中国 7月財新製造業PMI

  • 独   独7月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏7月製造業PMI(改定値)

  • 欧   ユーロ圏4-6月期GDP(速報値)

  • 米   6月個人所得

  • 米   6月個人支出

  • 米   6月PCEコアデフレータ

  • 米   7月ISM製造業景況指数

  • 米   7月自動車販売台数

  • 米  企業決算 → ファイザー、アップル


    ドル円は続落し、110円台前半まで円高ドル安が進みました。

    先週以来ドルの上値が重い展開が続いていましたが、昨日はユーロ高に

    引っ張られる格好で円も買われた部分があります。ユーロは約2年半ぶ

    りとなる1.1845まで買われました。失業率が低下したことと、

    消費者物価指数が1.3%に上昇したことで、ECBが量的緩和の縮小

    に踏み切りやすくなるといった見立てからユーロ買いが強まったものです。

    さらにドル円を押し下げたのは、再びトランプ政権の政治的リスクが意識

    されたこともあります。

    トランプ大統領は昨日、就任からわずか10日のスカラムッチ広報部長を

    解任しました。28日にプリーバス主席補佐官を更迭したことに続くもの

    です。「恐慌政治」というと言いすぎかもしれませんが、コミーFBI長

    官の更迭を含め、これで大統領就任以来5人目の追放です。

    昨日、FRBのフィッシャー副議長が講演を行いましたが、議長もその講

    演の中で、「ヘルスケアや規制、税制、貿易の政策に先行き不透明感があ

    る。政治的な不透明感は経済成長を損なう」と発言しています。

    ドル円はサポートゾーンである110-110円50銭の中で、ゆっくり

    と下値を試している展開です。

    ドル上昇のきっかけをなかなか掴めない状況が続いており、政治的リスク

    と、北朝鮮問題などの地政学的リスクが円買いを誘っている動きです。

    110円を割り込み、一気に円高に向かうという状況ではないものの、こ

    のまま週末の雇用統計を迎え、仮にその内容が悪かった場合には今年6月

    に付けた108円82銭の直近安値を試すことも想定されます。

    雇用統計の前に、本日は6月のPCEコアデフレータが発表されます。

    イエレン議長は先の議会証言で「FOMCは今後数カ月のインフレ率を注

    視する」と述べており、今夜の数字も今後の利上げを占う意味では重要で

    す。事前予想では先月と同じく、年率で1.4%を予想しています。

    この数字を下回るようだと、ドル売りを誘発するかもしれません。

    本日のドル円は109円70銭~110円70銭程度を予想しますが、

    欧州時間に入ったらユーロドルの動きにも注意が必要です。4-6月期の

    GDPが発表されます。


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