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パウエル証言でドル高に振れる 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はパウエルFRB議長の議会証言を受け上昇。

    議長が景気やインフレに対してややタカ派的だったことで

    107円67銭近辺までドル高が進む。

  • ドル高が進み、ユーロドルも2週間ぶりに1.2221前後まで

    売られる。

  • 株式市場は議会証言を受け反落。ダウは約300ドル下げ、

    他の主要指数も揃って下落。

  • 債券相場も議長のタカ派的発言を受け売られる。長期金利は

    2.9%前後まで上昇。

  • 金、原油はともに下落。


  • 1月耐久財受注               → -0.3%

  • 1月FHFA住宅価格指数         →  +0.3%

  • 12月ケース・シラ-住宅価格指数   →  +6.3%

  • 2月消費者信頼感指数          →  130.8

  • 2月リッチモンド連銀製造業指数    →  28

    本日の注目イベント

  • 日   1月鉱工業生産

  • 中   中国 2月製造業PMI(速報値)

  • 中   中国 2月非製造業PMI(速報値)

  • 独   独2月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報値)

  • 米   10-12月GDP(改定値)

  • 米   2月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   1月中古住宅販売成約指数


    パウエルFRB議長が就任後初となる議会証言を行いました。

    ここで議長は米経済に対する自信と、インフレ率が上昇するとの見方から

    さらなる段階的な利上げが必要との認識を示しました。

    議長は「経済に関する私の個人的な見通しは、12月以降に強まった」と

    述べ、インフレ率についても、昨年のインフレ率の目標未達は「一過性の

    要因を反映した可能性が高く、繰り返されることはない」と言明していま

    す。その上で、「利上げ回数については、現在の予想である3回から増や

    す必要があるかどうかを検討する可能性がある」と語りました。

    これらの発言を受け、市場はややタカ派的と判断し、債券が売られ、株価

    が下落し、ドル円は金利高に反応し、107円68銭前後までドル高が進

    行しました。

    個人的には2月の初旬から始まった債券と株式の混乱に配慮して、議会証

    言は今後の利上げスタンスについては慎重な言い回しになるのではないか

    と予想していましたが、利上げ回数は今後の景気次第との発言でした。

    やや強気だったとの印象は残ります。

    議長は、債券・株式市場の混乱については「成長の妨げにはならないだろ

    う」との認識を示し、「そうした展開が経済活動や労働市場、インフレの

    見通しに重くのしかかるとはわれわれはみていない」とし、「実際のとこ

    ろ、経済見通しは依然力強い」と述べました。(ブルームバーグ)

    これらの認識はダドリーNY連銀総裁など、これまでも多くの高官の共通

    した認識であり、FOMCメンバーの多くが、長期金利の上昇に端を発し

    た混乱は一時的なもので、米景気は今後も拡大していくと考えていること

    が示されたものと思われます。

    パウエル議長の証言を受けて、ドル円は107円台前半から107円67

    銭前後まで、ユーロドルでもドル高が進み、1.2221近辺までユーロ

    安が進みました。インフレ率だけではなく、賃金も今後は上昇に向かい、

    米景気は一段の拡大を見せるとするパウエル議長の認識が正当化されるな

    ら、足元の金融市場の混乱はいずれ収まり、VIX指数も徐々に低下して

    くるものと思われます。

    金利上昇に株価が慣れて、米景気拡大の方に収れんされてくればドル円も

    再びドル高に振れる可能性はありますが、金利との連動性が薄れているド

    ル円が果たしてどこまで値を戻すのかは依然不透明です。仮に市場が落ち

    着きを取り戻せば、今度はトランプ政権の保護主義政策や

    財政赤字などに市場の関心が移り、ドルの上値を重くすることも考えられ

    ます。市場のセンチメントが変わるにはまだ時間がかかるかと思われます。

    本日の予想レンジは106円70銭~107円70銭程度とみています。


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    FRB議長証言待ち 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円はアジア市場で売られ、106円37銭前後までドル安が
      進んだものの、NYでは堅調に推移。一時107円台を回復したが、
      今夜のパウエル議長の証言を見極めたいとする雰囲気から上値も
      伸びず前日とほぼ変わらない水準で引ける。

    • ユーロドルは上昇したものの続かず、1.2278まで反落。

    • 株式市場は続伸。金融やテクノロジー株を中心に買いが継続。
      ダウは約400ドル上昇し、ここ3日間で900ドルを超える大幅高に。

    • 債券市場はほぼ変わらず。債券に対する見方も強弱分かれており、
      今夜の議長証言を待つ姿勢が強まった。長期金利は2.862%と、
      小幅に低下。

    • 金と原油は共に上昇。

    本日の注目イベント

    • 独 独2月消費者物価指数(速報値)
    • 独 独連銀が年次報告公表
    • 欧 ユーロ圏2月景況感指数
    • 欧 ユーロ圏2月消費者信頼感(確報値)
    • 米 1月耐久財受注
    • 米 1月FHFA住宅価格指数
    • 米 12月ケース・シラ-住宅価格指数
    • 米 2月消費者信頼感指数
    • 米 2月リッチモンド連銀製造業指数
    • 米 イエレン前FRB議長とバーナンキ元FRB議長が会談
    • 米 パウエル・FRB議長、下院金融委員会で証言

    ドル円は上値が重く、昨日は日経平均株価の上昇でドルが買われるところを見計らったような売りも散見されました。一時は106円37銭前後まで売られ、海外市場では106円割れも意識されましたが、NY市場ではドルが買われ、107円台に乗せる場面もありました。

    昨日のNY市場では米長期金利が下がったとは言え、前日とほぼ変わらない水準です。それにも関わらず株価の方は大幅に続伸しています。パウエルFRB議長の議会証言で、株価にプラスの発言があったとしたら理解できますが、証言は今夜です。それにも関わらずダウは約400ドル上昇し、これで3日続伸し、この間の上げ幅は900ドルを超えています。これで今月大きく下落した値幅の7割程度を埋めたことになり、日本株とのパフォーマンスの違いを見せつけられた形になっています。

    今朝のブルームバーグニュースでは、IMMの投機筋のポジションは依然として「円売り・ドル買い」のポジションが高水準で、これが将来のドル下落要因の一つであるとする見方に、実は「投機筋の円ロングは、潜在的なドル高・円安要因」との記事を掲載しています。通常われわれが注目しているのは「非商業筋」といわれるもので、これは現時点でも10万枚を超える「ドル買い(ドルロング)」ですが、それ以外にも「非報告先分」という、小規模ですが、円相場の変動に応じて機動的に動かすポジションを紹介しています。

    現在このポジションが「ドルショート」になっており、直近では2008年のリーマンショック後の水準に接近していると指摘しています。今後ドル円が上昇したら、機動的に動くためドル高要因になる可能性があるということのようです。しかしながら、このポジションが市場に与える影響は未知数であって、直ぐに解消されるものではないと、個人的には思います。トレンドが大きく転換する際などには注意が必要かもしれませんが、通常の動きの中では気にする必要はないと考えますが、そのようなポジションもあるのだという程度の認識でいいのではないでしょうか。

    ドル円は今夜のパウエル議長の議会証言次第です。長期金利が大きく動き、それにともなって株価も乱高下し、ドル円も上下に
    振られる展開が予想されます。ただ、昨日のNY市場では長期金利が若干ですが低下し、株価が大きく上昇しています。市場は、「パウエル議長が利上げに対して慎重な姿勢を示す」と予想しているということのようです。106-108円のレンジのどちらが抜けるのか注目です。本日の予想レンジは106円30銭~107円60銭程度とします。


    ユーロ円続落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は終始106円台で推移。一時106円台半ばを試す場面も
      あったが、株価が大きく上昇したことで円買いの勢いも止まる。
      106円89-95銭で越週。

    • ユーロドルは1.23を挟んだ展開。1.2318まで上昇したものの、
      ユーロ円の売りが上値を抑える。ユーロ円は昨年9月以来となる130円台
      後半まで売られる。

    • 株式市場は大幅に続伸。長期金利が2.85%台まで低下したことで
      買い物を集める。ダウは前日の大幅高に続き、この日も347ドル上昇。

    • 債券相場は続落。長期金利は2.86%台で取引を終える。

    • 金は小幅に反落。原油は続伸し63ドル台に。

    本日の注目イベント

    • 米  1月新築住宅販売件数
    • 米  ブラード・セントルイス連銀総裁講演

    ドル円は引き続き上値の重い展開が続いており、週明けの月曜日早朝は
    107円台を回復し、107円28銭近辺まで買われていますが、先週末の
    NY市場では106円台半ばまで売られる場面もありました。
    米長期金利が急低下し、2.85%台まで低下したことでドル売りが進み、
    その後は株価の急騰でドルがやや買い戻される展開でした。

    米長期金利の行方が、今後とも株価と為替のカギを握っていると思われ、
    今後も金利上昇圧力がかかると考えれば、NY株式市場が再び大幅な調整に
    見舞われる可能性も否定できません。
    ただ緩やかな金利上昇に株価が順応する動きになれば、ドル円も
    110円を超えていくことも可能かとは思いますが、来月のFOMCでの
    利上げを皮切りに、今年、一部で予想されているように「4回の利上げ」が
    本当にできるのかどうか、市場は注意深く見極めようとしていている状況です。

    サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は講演で、「2018年に3回から
    4回の利上げを考えるのが理にかなう」と述べ、3月20、21日開催の
    次回FOMCで行動を求めるのかどうかとの質問に対して、「比較的早期、
    近い将来に利上げに動くべき」と答えています。(ブルームバーグ)

    今週はパウエルFRB議長の初めてとなる議会証言があります。
    当初28日に予定されていた下院での証言は、明日の27日に変更になって
    いるため注意して下さい。
    パウエル議長が予想より早いペースの利上げに道を開くことがあれば、
    金利上昇から株価の下落につながる恐れがあります。
    一方、調整を続ける株価に配慮して、予想以上に慎重な姿勢を見せるようなら、
    債券が持ち直し、金利低下から株式市場に落ち着きが戻ってくるかもしれません。
    いずれにしても、パウエル議長の発言内容次第では為替への影響があると
    思われます。

    本日の日本株は上昇が期待されます。
    ただドル円が素直に株高についていくかどうかは微妙ですが、仮に上昇した
    場合には先週の戻り高値である107円48銭辺りがポイントになろうかと
    思います。
    107円台半ばをしっかり上抜けできれば、上昇に弾みがつくことも予想さ
    れます。
    レンジ的には106円50銭~107円50銭程度を予想します。

    ユーロ円3カ月ぶりに131円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は107円台を維持できず反落。米長期金利の低下を

    材料にドル売りが優勢となり、106円60銭までドル安が進む。

  • ユーロドルは上値が重く、1.2264近辺まで売られる。

    ユーロは対円でも131円台前半まで売られ、昨年11月以来の

    ユーロ安を記録。

  • 株式市場は反発したものの、ハイテク銘柄の多いナスダックは

    8ポイント下落。ダウは164ドル上昇し、前日の下げ分を埋める。

  • 前日2.95%まで上昇した長期金利は低下。

    値ごろ感からの債券買いも入り、価格は上昇。

  • 金は小幅に続伸。原油価格は大幅に反発し、2週間ぶりに

    62ドル台に。


  • 新規失業保険申請件数      →  22.2万件

  • 1月景気先行指標総合指数   →  1.0%

    本日の注目イベント

  • 日  1月消費者物価指数

  • 独   独10-12月期GDP(改定値)

  • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)

  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

  • 加   カナダ1月消費者物価指数


    順調に回復して107円台で推移していたドル円は、結局108円手前を何度か

    テストしたものの抜けきれずに反落しています。107円を割り込み、NY市場

    では106円60銭前後までドル安が進みましたが、108円台乗せがかなわな

    かったことと米長期金利が低下したことが、下落の主因と思われます。

    NYダウは金利低下を好感して164ドルの上昇を見せましたが、為替は金利に

    反応する展開でした。

    株価や金利との連動が薄れているドル円ですが、ここ数日で見る限り連動性が戻

    ってきた印象もあります。そうだとすれば、先週末には105円台半ばまで急速

    にドル安が進みましたが、あのような極端なドル安は避けられるようにも思いま

    す。米長期金利はこの先も上昇圧力が強く、3%を超えると見ているからです。

    再び105円台までドル安が進む可能性は否定できませんが、そのスピードは先

    週のように「急落」することはないと思われます。

    今後の焦点は米長期金利の動きとともに、今年の利上げが何回行われるのかとい

    う点です。良好な米景気に減税やインフラ投資などの景気刺激策が講じられるこ

    とで、市場の利上げ観測も、これまでの「せいぜい2回」といった見方から「3

    回あるいは4回」と、上方修正されている状況です。

    来週28日にはパウエルFRB議長の議会証言が予定されていますが、ここで議

    長がもう一段利上げペースが加速する方向性を示してくるのかどうかも注目され

    ます。

    ダラス連銀のカプラン総裁は昨日の講演で「われわれはインフレに関して今年若

    干前進すると思うが、それは近年米国が目にした大幅上昇にはならないだろう」

    との見方を示しました。(ブルームバーグ)

    今回の金利上昇を引き金に混乱が続いている株式市場を意識した発言のようにも

    思えますが、米長期金利が3%を超えてくるのは時間の問題かと思います。

    106円台半ばまで下落してきたドル円は、「4時間足」の雲の下限まで落ちて

    来ました。ここをしっかりと割り込むと再び105円台が見えてくることにもな

    りますが、上述したように今回は一気に105円台半ばを試す展開ではないと予

    想しています。移動平均線を見ると、「4時間足」よりも足の長いチャートでは、

    最も長い「200日線」が上で、短い「52日線」が下に位置していることから、

    依然としてトレンドは下向きであると考えられます。そのため、まだドルの戻り

    を売るスタンスが優位かと思います。

    ユーロドルの上値がやや重くなってきました。

    1月に続き、今月16日にも1.25台までユーロ高が進みましたが、いずれも

    押し戻されており、ダブルトップの形状を見せています。1.22-1.25の

    レンジを形成していると見られますが、今週は来月に行われるイタリアの総選挙

    や独メルケル政権の不透明さが意識され、ECBによる金融政策の変更は忘れ去

    られた印象です。1.22を割り込むと、1.20を試す展開も予想されますが、

    それほど深押しはないと見ています。

    本日のドル円は106円20銭~107円20銭程度を予想します。


  • FOMC議事録米景気に対する強気の見方示す 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はFOMC議事録公表後に107円30銭前後まで

    下げたが、米景気に対する強気の見方から107円90銭まで

    反発。

  • ユーロドルは朝方には1.23台半ばまで上昇したものの

    続かず続落。1.22台後半まで売られ、この日の安値圏で引ける。

  • 株式市場はプラスで推移していたが、引けにかけて値を崩し

    ダウは166ドル安。他の主要指数も揃って下落。

  • 債券相場は続落し、長期金利は2014年1月以来の2.95%に

    達する。金融当局が利上げペースを速めざるを得ないのではとの

    観測が背景。

  • 金は小幅に反発し、原油は小幅に反落。


  • 1月中古住宅販売件数 → 538万件


    本日の注目イベント

  • 独   独2月ifo景況感指数

  • 英   英10-12月期GDP(改定値) 

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   1月景気先行指標総合指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

  • 米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

  • 加   カナダ12月小売売上高


    ドル円は昨日の東京タイムに一時107円90銭前後まで上昇し、先週末に

    記録したドルの直近安値105円55銭から2円以上も反発しました。

    さすがに108円台には届いていませんが、ドル安の流れが一服しており、

    今朝の新聞では「110円までの戻しもある」との論調が目立ってきました。

    1月末に開催されたFOMC議事録が公表され、メンバーの多くが経済成長

    や物価見通しへの自信を深めていることが判明しました。

    議事録では「2018年の経済成長ペースは中長期的に持続可能と当局が

    見込むペースを上回り、労働市場の状況は一層力強さを増すと予想している」

    と記され、さらに幾人かの参加者は「短期的な経済成長予測を昨年12月会合

    時から上方修正したことを明らかにした」とも述べられています。

    (ブルームバーグ)

    1月のFOMCでは、金利政策について「さらなる漸進的な引き上げを見込ん

    でいる」との文言が見られましたが、この『さらなる』についても、「メンバ

    ーらは、短期的な経済見通しの強まりによる、FF金利の漸進的な上向き軌道

    が適切になる可能性が一段と高まったとの認識で一致した」と説明されていま

    す。昨年末に決まった税制改革や今年のインフラ投資による効果で、米景気が

    一段と加速するとの認識を、多くのFOMCメンバーが持っているということ

    のようです。

    この議事録を受けてドル円は一時107円30銭辺りまで売られましたが、

    そこから再び107円90銭前後まで買われました。しかし、東京タイムに記録

    した高値は抜けず、仮にこのまま下げると「1時間足」では「Wトップ」を形

    成することになります。

    良好なファンダメンタルズを背景に今後も利上げが継続されるとの見方から

    米10年債はさらに売られ、長期金利は4年1カ月ぶりに2.95%まで上昇

    し、いよいよ3%の大台も見えて来ました。

    プラスを維持していたNYダウが引け際30分ほどでマイナスに大きく沈んだ

    のも、金利上昇を嫌気したものと思われます。今後も株価と金利の微妙な綱引

    きは続くと見られます。

    ドル円は底堅い動きを見せていますが、まだ神経質な展開は収まりそうもあり

    ません。このところ株価や金利との相関が崩れ、個人投資家も何を基準に売り

    買いをするかの判断が掴めません。

    ただ、それでも昨日ドル円がFOMC議事録公表後に急落した後にすぐ反発し

    た動きを見ると、金利高に素直に反応したようにも見えます。

    一目均衡表の「30分足」や「1時間足」での雲抜けが機能している状況です。

    本日の予想レンジは107円20銭~108円20銭程度としますが、先ずは

    108円台に乗せることができるのかどうかという点と、日本株が大きく売ら

    れるようだと、107円を試す可能性もないとは言えないという点に注意です。


  • NY株下落にもドル円107円台回復 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は107円台を回復。アジア市場でのドル堅調な動きを

    引継ぎ、ドル買い戻しが優勢に。一時は107円38銭前後までドル高が

    進み、ほぼ高値圏で引ける。

  • ドル高の流れからユーロドルは続落。1.2315近辺まで売られ、

    1週間ぶりにユーロ安水準を示現。

  • 株式市場は反落。先週1週間上昇が続いたことでこの日の下げも

    当然との声も。ダウは254ドル下げS&P500も1週間ぶりに下落。

  • 債券相場は小幅に買われ、金利はやや低下。2年債の入札が実施

    されたが落札利回りは2.255%と2008年以来の高水準に。

  • ドル高を受け金は大幅に下落。一方原油価格は続伸。

    本日の注目イベント

  • 独   独2月製造業PMI(速報値)

  • 独   独2月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏2月総合PMI(速報値)

  • 英   英1月失業率

  • 英  英1月財政収支

  • 米   1月中古住宅販売件数

  • 米   FOMC議事録(1月30・31日分)

  • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演


    NY株がここ1週間上昇していたことから、連休明けの動きは気になっており、

    そろそろ上昇も一服で、もし大きく下落したらドル円も再び106円割れがあ

    るかもしれないと予想していましたが、両市場の動きは「逆相関」でした。

    NYダウは254ドル下げここまでは予想の範囲内でしたが、ドル円はドルの

    買い戻しが活発となり、107円38銭前後までドル高が進行しています。

    この動きは昨日の東京市場でも見られ、日経平均株価が200円以上の下げの

    中、ドル円は堅調に推移していました。

    結局、先週までの株価は、急落後の戻しが急すぎたことと、105円55銭ま

    で売られたドル円は売られすぎていたということのようです。

    特に米ドルは、主要通貨に対して大きく上昇し、ドル高材料が多くあったにも

    関わらずドル安が続いていました。「オーバーシュートだった」と見ることが

    できるのかもしれません。

    とは言っても、これでドル安トレンドが転換したと見るのはまだ時期尚早です。

    「1時間足」では完全に雲抜けを完成させ、MACDもプラス圏に入っており、

    短期的な上昇力を感じますが、昨日はちょうど「200時間線」を目前に足踏み

    した格好になっています。

    そのため、この107円41銭近辺が今日の上値メドの一つと考えられます。

    また昨年11月6日の114円74銭の高値から、先週の105円55銭の下落

    幅を基にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、23.8%戻しのレベ

    ルが107円74銭という目どころになり、このあたりも戻りの目安になりそう

    です。

    NY株が再び下落したことで「VIX指数」も昨日は「20」を上回ってきまし

    た。まだ落ち着きを取り戻すには時間がかかるということのようです。

    来月にはFOMCがあり、ここでの利上げの可能性は依然として高水準です。

    FOMCの多くのメンバーが今回の金利上昇に伴う株価の急落は「取るにたらな

    いこと」と、問題視していないことから「3月利上げは動かず」といった見方が

    主流です。

    そのため「今年の利上げは2回」との予想が後退し、現時点では「3回もしくは

    4回」との見方が多くなっています。

    3月のFOMCで予想通り利上げが実施されれば、4回の可能性もかなり高まり

    ますが、それには今の金融市場が落ち着くことが前提で、FRB高官はやや楽観

    的だとの印象があります。

    本日は106円70銭~107円70銭程度を予想しますが、先ずは107円台

    をキープできるかどうかです。

    日本株の下げは避けられないところですが、為替が前日よりも円安で推移してい

    ることから大きな下げにはつながらないと見ています。

    日経平均がプラスで終わるようだと、上記レンジの上値を抜くこともないとは言

    えません。


  • ドル円106円台半ばで推移 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • NY市場はプレジデンツデーのため株式、債券市場が

    休場だったことでドル円は小動き。106円台半ばで推移し、動きは

    なかった。

  • アジア市場でドル高が進んだこともあり、ユーロドルは軟調。

    1.2369までユーロが売られる。

    本日の注目イベント

  • 独   独2月製造業PMI(速報値)

  • 独   独2月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏2月総合PMI(速報値)

  • 英   英1月失業率

  • 英  英1月財政収支

  • 米   1月中古住宅販売件数

  • 米   FOMC議事録(1月30・31日分)

  • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演


    先週末105円台半ばまで売られたドル円は1円ほど反発しています。

    昨日の東京タイムではNY市場が休場だったことで、株価以外に材料は

    なく、その株価が堅調に推移したことでドル円も106円台で取引が始まり、

    引けにかけて日経平均株価が400円を超えると、ドル円も106円50銭

    を超える展開でした。

    NY発の株価の急落でしたが、母屋に火事が起きると、飛び火した離れのほ

    うがより大火事になるのが日本株の常。

    その日本株にも「売られすぎ感」が出て、昨日は買い戻しが活発となり、4

    28円高とほぼこの日の高値で引けました。

    ドル円も106円55銭程度まで上昇しましたが、そこからの伸びは限定的

    で、まだドル安のセンチメントは変わっていないというのが多くの市場参加

    者の相場観と思えます。

    株価の上昇や米金利上昇といった、これまではドル高材料と見られていた動

    きにも反応せず、反対に株価が急落すると素直に「円買いドル売り」で反応

    する流れが続き、特に107円32銭という、昨年のドルの最安値を下回る

    と、ストップロスのドル売りも巻き込み105円台半ばまでドル安が進んだ

    のが先週でした。ドルの底値から1円ほど戻したドル円ですが、今週はどこ

    までドルが反発できるのかという点と、再びドル売りセンチメントに戻るの

    かというところが焦点になりそうです。

    明日朝方に公開されるFOMC議事録が注目されます。

    今回の議事録は1月末の会合のもので、足元の株価の混乱は考慮されていま

    せん。そのため、好調な米景気を背景に利上げに関する意見もタカ派的な内

    容が多いのではないかと予想されます。

    チャートでは短期の「30分足」では雲抜けを完成させ上昇してはいますが、

    200日線(ローソク足200本)に上昇を抑えられている形です。

    上値のメドは106円80銭前後と107円近辺でしょうか。

    下値の方は106円台が維持されるかどうかというところがポイントです。

    6連騰と好調なNYダウが下落するようだと、106円割れがあるかもしれ

    ません。引き続き株価と金利の動きが鍵になります。

    レンジは106-107円程度とみます。


  • ドル円105円台から反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は106円台に反発。東京タイムに105円台半ばまで

    ドルが売られたが、3連休前のポジション調整との見方。

    経済指標も良好で、VIX指数も安定したことでドルの買い戻しが進んだ。

  • ユーロドルは小幅に売られた。ドル高が進んだことで、1.2393

    まで売られ、前日の水準を切り下げた。

  • 株式市場はまちまち。ダウは小幅ながら6日続伸し、ナスダックは

    16ポイント下落。

  • 債券相場は続伸。買いが優勢となり、2日ぶりに2.9%台を割り込み

    2.87%まで低下。

  • 金は反発し、原油は続伸。


  • 1月住宅着工件数               → 132.6万件

  • 1月建設許可件数               → 139.6万件

  • 2月ミシガン大学消費者マインド(速報値) → 99.9

    本日の注目イベント

  • 日   1月貿易収支

  • 米 株式、債券市場休場(プレジデンツデー)
     

    ドル円は先週末の東京タイムに106円を割り込み、その後もドル売りが優勢と

    なったことで、一時105円55銭前後までドル安が進みました。

    この水準は1年3カ月ぶりのことで、2016年11月のトランプ大統領誕生直

    後の水準となります。

    先週水曜日に昨年のドルの最安値である107円32銭を抜けてからは一気に1

    05円台までドル安が進み、このままでは心理的な節目の105円も視野に入っ

    た感もあり、政府は急遽会合を開いています。

    財務省と金融庁、日銀は会合を開き意見交換を行いました。

    財務省の淺川財務官は現在の為替の動きは「一方的に偏っている」とし、  

    「これまで以上に緊張感を持って注視していく必要がある」とのコメントを発表

    しています。このコメントが効いたわけではありませんが、ドル円はNYでは

    106円40銭まで反発しています。

    ただこのまま110円に向かってドルが反発するとも思えません。

    米長期金利の急騰が引き金となってNY株が急落し、この株安が世界同時株安に

    つながり、リスクオフから円を買う動きが強まったのが今回のドル安の背景です。

    従って、米金利が元の水準に戻れば株価は落ち着くと思われますが、そうなると

    米金利低下が新たな円買い材料にもなりかねません。

    また1兆5000億ドルのインフラ投資を決めたことから、米長期金利には上昇

    圧力がかかっており、元の水準に戻るとも思えません。

    金利上昇は必ずしも株価の下落要因というだけではないはずですが、「適温相場」

    に長く慣れすぎた反動が「株安・債券安」につながったということです。

    一方で市場沈静化の兆しも出ています。NYダウは先週末も小幅ながら上昇し、

    これで6日続伸です。この間の上げ幅も1300ドルを超えています。またS&P

    500も先週末は下落したものの、週間ではここ5年間で最大の上昇幅を記録して

    います。売られすぎということもあったでしょうが、株式市場が金利上昇を徐々に

    受け入れてきたということと認識しています。因みに「VIX指数」も危険水域と

    言われる「20」を割り込んだ状態です。

    問題はこの先株式市場と債券市場がいつ落ち着きを取り戻し、正常に戻るのかとい

    う点です。米景気の好調さは引き続き崩れてはいないと見られます。

    先週末発表の2月ミシガン大学消費者マインドは「99.9」と、好調でした。

    また住宅着工件数は2016年10月以来となる高水準でした。

    両市場の混乱は、今月一杯くらいで収まるのではないかと見ています。

    本日はNY市場では債券と株が休みです。

    そのため為替の値動きも限定的かと思われます。

    予想レンジは105円80銭~106円60銭程度と見ます。


  • ドル円106円割れ目前 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル売りの流れは止まらず、ドル円は106円04銭前後まで下落。

    引き続き株価やVIX指数の低下にも反応せず。

  • ユーロドルでもドル安が続き、ユーロドルは2週間ぶりに1.25台を

    回復。再び1.25台半ばから上値の直近高値を抜けるかどうかが

    注目される。

  • 株式市場は5日続伸。先週までの大幅安を修正する動きが

    強まる中、まだ先行き不透明との声も多い。ダウは306ドル上昇し、

    この間の上げ幅は1300ドルを超える。

  • 債券相場は下落が一服。長期金利は2.90%台へと小幅に低下。

  • 金は反落し、原油は小幅に続伸。


  • 新規失業保険申請件数          →  23.0万件

  • 2月NY連銀製造業景気指数      →   13.10

  • 1月生産者物価指数           →   +0.4%

  • 2月フィラデルフィア連銀景況指数   →   25.8

  • 1月鉱工業生産              →   -0.1%

  • 1月設備稼働率              →   77.5%

  • 2月NAHB住宅市場指数        →   72


    本日の注目イベント

  • 英   英1月小売売上高

  • 米   1月住宅着工件数

  • 米   1月建設許可件数

  • 米   2月ミシガン大学消費者マインド(速報値)-  

    日米ともに株価が上昇しても、米長期金利が上昇しても売られるドル円。

    やや投機的との印象はぬぐえませんが、ドル円は106円台に突入し、2月2日の

    雇用統計直後の高値からはわずか2週間で4円以上の円高が進んだことになります。

    市場のセンチメントが「円買い」に大きく傾いており、ドル円反発のきっかけが掴

    めないのが現実です。

    昨日1日の動きを見る限り「円高」というよりも、「ドル安」の側面が強いと思わ

    れます。ドル円は106円割れ目前までドル安が進み、ユーロドルも1.2510

    近辺までドル安が進んでいます。

    株価が上昇してもドルが上がらず、金利が上昇しても同じようにドル高には向かい

    ません。おまけに、金利上昇は「ドル高要因」であるにも関わらず、米長期金利の

    上昇を「悪い金利上昇」との分析が出る始末。

    昨日は「恐怖指数」といわれる「VIX指数」も「19.13」前後まで低下し直

    近ピークの半分ほどに下がってきました。NYダウは5日続伸し、この間の上昇幅

    は1340ドルと、2月8日の1000ドルを超える下げを全て埋めた形になって

    います。そう考えると、「リスクオン」とはいかないまでも、「リスクオフ」が徐

    々に後退してきているのは鮮明です。

    この先まだドル安が進む可能性はありますが、今回のラリーの終焉は一旦は近いの

    ではないかと感じています。

    昨日の当社のセミナーでも話題にしましたが、米長期金利とドル円との相関は昨年

    11月初めころから大きく崩れ「逆相関」の形状を示し始めました。米金利は上昇

    し、ドル円は下落したことから、ちょうどワニが口を大きく開けた格好になってい

    ます。このような状況は2014年10月ごろにもありました。

    日銀が追加緩和を決め、米経済指標も改善傾向をみせ、さらに世界的な低金利から

    行き場のない資金が、流動性が高く、しかも相対的に金利の高い米国債に大量に流

    れ込みました。金利が低下したにも関わらずドル高が進んだのです。

    今回の動きとは正反対でしたが、この流れは数カ月続いたと記憶しています。

    106円04銭まで売られ、106円割れはなんとか回避できたドル円ですが、な

    かなか反発のきっけが掴めません。

    多くの市場参加者が「ドルが戻れば、そこを売る」という姿勢を取っているからで

    す。戻り売りの戦略が機能している間は、本格的なドルの戻りは望めないのかもし

    れません。本日はミシガン大学消費者マインドが注目されますが、市場のセンチメ

    ントを変えるほどのものではないでしょう。6日続伸のNY株の反落が気になると

    ころです。

    レンジは105円50銭~106円80銭程度を予想します。


  • ドル円106円台半ばまで下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 東京時間に106円84銭まで下落したドル円は、NYでは一旦

    反発したものの再び売られ、106円73銭までドル安が進む。

    長期金利の上昇や株高には反応せず、ドル売りが優勢に。

  • ユーロドルは反発。ユーロ圏の景気回復を材料にユーロは買われ、

    10日ぶりに1.2465までユーロ高が進む。

  • 株式市場は4日続伸。VIX指数が低下したことを手掛かりに買いが

    優った。ダウは253ドル上昇し、ここ4営業日で1000ドルほどの反発を見せる。

  • 債券相場は続落。1月の消費者物価指数が予想を上回ったことで

    売りが膨らむ。長期金利は2.9%を超え、2.91%台でクローズ。

  • 金は大幅に続伸し1358ドル台に、原油価格も大幅に反発し

    60ドル台を回復。


  • 1月消費者物価指数  →   0.5%

  • 1月小売売上高     →  -0.3%

    本日の注目イベント

  • 豪   豪1月雇用統計

  • 日   12月鉱工業生産(確定値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米  2月NY連銀製造業景気指数

  • 米   1月生産者物価指数

  • 米   2月フィラデルフィア連銀景況指数

  • 米   1月鉱工業生産

  • 米   1月設備稼働率

  • 米   2月NAHB住宅市場指数

  • 欧   ユーロ圏12月貿易収支


    昨日の東京時間午後には107円台を割り込み、106円84銭までドル安が進み

    ました。やはり昨年のドルの最安値であった107円32銭を抜けると、ストップ

    ロスなども含め、ドル売りが加速する「定石通り」の動きでした。

    海外市場では一旦107円台半ばまで戻したものの、NYでは再びドル売りが強ま

    り106円73銭前後まで下落し、107円前後でNYでの取引を終えました。

    注目されていた米1月の消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る、前月比+

    0.5%でした。総合指数も前年比+2.1%で、予想を上回っています。

    減税や原油高の影響もあり、上振れはある意味当然とも見られていましたが、

    この結果を受けて債券市場では債券が一段と売られ、長期金利は2.91%台へと

    急騰しました。この水準は約4年ぶりの高水準になります。

    ただ、それでも昨日はNY株式市場では株が買われ、これで4日続伸となり、ダウ

    は合計で1000ドル余り上昇したことになります。今回も、米株は日本株に比べ

    回復力が早いという印象です。株価上昇の背景の一つはVIX指数(恐怖指数)の低

    下が挙げられます。今回の株価の混乱で一時は「50」近辺まで急上昇した同指数

    は、昨日は「19」辺りまで下げ、「20」を超えると恐怖が高まると言われてい

    る同指数の低下が株高につながったと見られます。

    ドル円は107円台を割り込んだことで心理的な節目である105円までは重要な

    サポートは見当たりません。ドル売りを仕掛ける向きも、その辺りの状況も考えて

    いるものと思われますが、今月2日(金)の雇用統計直後には110円台半ばで推

    移していたドル円はこれで約4円程下落したことになります。108円を割り込ん

    だ際に、財務省、金融庁、日銀が緊急の会合を開き、協議した経緯もあります。

    急速な円高が進むようだと、「口先介入」も予想されますが、それでも市場のセン

    チメントはドル安に傾いており、足元のセンチメントを変えるのはそう簡単ではな

    いようです。特に昨日は「株価と金利高」が進み、いずれもドル高材料があった中

    でのドル下落でした。

    昨年のドルの最安値である「107円32銭を割り込んだ」という事実が、上記材

    料を一蹴したということでしょうか。

    なかなかドル浮上のきっけが掴めない状況が続いています。従って、ドルが下げ

    たところを拾う戦略は機能しなくなっています。ドルの戻りを売り、下げたら買い

    戻すしか機能しないのかもしれません。「1時間足の雲」がドルの上昇を抑えてい

    るのが見て取れます。

    本日のレンジは106円~107円20銭程度を予想します。


  • ドル円5カ月ぶりに107円台半ばへ 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は昨年9月以来となる108円を割り込み、一時107円

    40銭までドル安が進む。日米の株価の下げがリスクオフを意識させ

    円が買われた。引け値はやや反発し107円80銭前後。

  • ドル安が進んだことで、ユーロドルは反発。1.2371まで

    買われ、1.22が目先の底値に。

  • 株価は朝方下げたものの、ダウは引け値で39ドル高と3日続伸。

    他の主要株価指数も揃って上昇。

  • 債券は反発し、長期金利は2.83%台へと低下。

  • 金は続伸し、原油は反落。

    本日の注目イベント

  • 独   独10-12月期GDP(速報値)

  • 独   独1月消費者物価指数(改定値)

  • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産

  • 欧   ユーロ圏10-12月期GDP(改定値)

  • 米   1月消費者物価指数

  • 米   1月小売売上高
      

    ドル円はついに108円を割り込み、昨年9月8日以来の円高水準となる、

    107円40銭前後まで売られました。先週末には108円05銭までド

    ル売りが進む場面もありましたが、108円台は維持して小幅に反発して

    いましたが、昨日の東京タイムの株価の動きが、108円割れのきっかけを

    つくったと認識しています。

    東京市場が3連休だったこの間のNYダウの上げ幅は740ドルを超え、

    108円台後半と、ドル円がやや円高傾向ではあったものの、連休明けの

    日本株も300円から500円程度上昇するイメージでした。

    朝方こそ300円を越える上昇を見せたものの、午後にはマイナスに転じ、

    一時200円近く下げる場面もありました。このところのドル円は株価の

    下落時には素直に反応する傾向があり、この株価の動きを見て108円割

    れを意識した次第です。幸いNY株は粘り腰を見せたことで107円台後

    半までドルは小幅に反発してしていますが、昨年9月の107円32銭と

    いう水準を抜けるかどうかが、大方の注目点になっています。

    ドル円が約5カ月ぶりに107円台半ばまで下落したことで、「日足」の

    MACDも再び「デッドクロス」を示してきました。昨日は米長期金利が

    下げましたが、依然高水準であることに変わりありません。

    ゴールドマンは半年以内に長期金利は3.5%まで上昇するとの予想を発

    表しています。今後金利上昇が続くと見られますが、金利高が必ずしも株

    安につながるわけではありません。

    NY株が、どこまで金利上昇に対する抵抗力をつけるのかが注目されます。

    パウエルFRB議長は昨日ワシントンで開かれた就任式典で講演し、「わ

    れわれは金利政策とバランスシートの双方を緩やかに正常化するプロセス

    にある」と述べるとともに、「金融安定化へのいかなるリスクの高まりに

    も引き続き警戒する」と語っています。(ブルームバーグ)

    金利上昇に端を発した株価の急落に見舞われたここ10日間であったこと

    から、今後の利上げスキームにもブレイキがかかり、これまでよりもより

    慎重な発言になるとの見方もありましたが、今回の発言では緩やかな利上

    げを継続するとの姿勢に変化はなかったようです。

    裏を返せばFRBが今後も米景気がさらに拡大することに自信を持ってい

    ることと、

    足元の株価の急落は「一時的なもの」と判断していることの証左であると

    も受け取れます。そういえば先週、FOMCでは常に副議長を務めるNY

    連銀のダドリー総裁も講演で、株価の急落は「Small potatoes」(取る

    に足らない)と表現していました。FRB高官の一連の発言が依然として

    強気なのもやや気になります。

    もっとも、FRBが今後混乱を避ける意味で利上げに慎重な姿勢を見せる

    ようだと、これも円高要因と捉えられ、ドル売りにつながる可能性もあり

    ます。足元の市場のセンチメントが依然として円高要因には敏感だという

    ことです。

    本日のドル円は107円~108円20銭程度を予想します。


  • ドル円108円台で膠着 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は108円台で推移。NYダウが500ドルを超える

    上昇を見せた際に108円80銭前後までドルが買われたものの、

    上値の重さは変わらず。

  • ユーロドルは1.22台で小動き。ユーロ円が買い戻されたが、

    ユーロドルの上値も徐々に重くなる。

  • 株式市場は続伸。ダウは一時570ドルほど上昇し、引き続き荒っぽい

    動きが継続。引けでは410ドル高、ナスダックも続伸して年初来でプラスに。

  • 債券相場は小幅に続落。長期金利は2.86%近辺まで上昇。

  • 金と原油は共に反発。原油価格は7営業日ぶりにプラスに。

    本日の注目イベント

  • 欧   IEA月報

  • 英  英1月物価統計

  • 米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演


    ドル円は108円台でもみ合っており、方向感の出ない展開が続いていますが、

    材料は引き続き、株の行方と日銀の出口戦略への思惑です。連休前の先週末に

    は、NYダウが500ドルを下げる場面があり、ドル円も一時108円05銭

    までドル安が進みました。

    108円台割れは避けられたものの、この水準は今年のドルの最安値になりま

    す。その後、日経新聞が「黒田総裁続投」との記事を一面トップで報じたこと

    で、現行の金融緩和政策が維持されるとの見方からドル円は109円台まで戻

    しましたが、上値の重さは相変わらずです。昨日は株価が連日で大幅に反発し

    たものの、108円台半ばから後半での推移に留まっており、米長期金利は引

    き続き高水準に留まっています。

    足元のドル円と株価、金利の関係を見ると、金利が上昇すると株価が下落する

    傾向にあり、その際にはドル円が「株安からリスクオフが進み円が買われる」

    状況です。一方、金利が低下すると株価が上昇しますが、今度は「金利低下に

    反応して」ドル安が進んでいるように思えます。

    つまり、足元の動きはどちらかといえば「円高方向に」行きたがっているよう

    な印象です。

    もっとも、そうはいっても日米欧の中銀の金融政策の違いは明らかであり、こ

    こから積極的に円買いでいくのもリスクを伴います。108-110円のレン

    ジ内の動きの中、抜けた方向についていくということかと思います。

    ここは自分の相場観に縛られずに、柔軟に対応することが肝要です。

    テクニカルでは先週末に108円05銭までドル安が進んだこともあり、やや

    下落方向に傾いていると見ています。

    トランプ大統領は12日、4兆4000億ドル(約478兆円)規模の2019

    年度(2018年10月~19年9月)予算教書を議会に提出しました。

    予算教書は国防費と移民法執行費用を拡大する一方で、環境関連予算や給付金

    を削減しています。メディケアなどのセーフティーネット・プログラムの削減

    も求め、これらで捻出した予算の一部はメキシコ国境の壁建設や国防費拡大に

    充てる計画と伝えられています。(ブルームバーグ)

    本日は日本株もさすがに上昇すると見られますが、なかなかドル円がその動き

    に反応しないことも想定できます。

    やはり主戦場はNYであって、NY株と金利の動きを見るしかありません。

    予想レンジは108円20銭~109円20銭程度とします。


  • NYダウ再び1000ドルを超える下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • 109円73銭まで買われていたドル円は、長期金利の上昇に
      端を発した株価の急落から108円58銭まで下落。再びNY株の下落に
      リスクオフの円買いが強まった。

    • ユーロドルも緩やかに下落。ポジション解消のユーロ円売りもあり、
      1.2233までユーロ安が進む。

    • 株価の不安定さは止まらず。長期金利が2.88%まで上昇したことで
      ダウは再び1000ドルを超える下げに。S&P500も大幅に下げ、「調整入り」
      したとの観測も。

    • 債券売りが止まらず10年債利回りは2.88%と、約4年ぶりの高水準を
      記録。

    • 金は5日ぶりに反発。原油価格は続落し61ドル台に。

    • 新規失業保険申請件数 →  22.1万件

    本日の注目イベント

    • 豪  RBA四半期金融政策報告
    • 日  1月マネーストック
    • 中  中国 1月消費者物価指数
    • 中  中国 1月生産者物価指数
    • 英  英12月鉱工業生産
    • 英  英12月貿易収支
    • 英  英10月鉱工業生産
    • 加  カナダ1月失業率

    米国株が再び大きな下落に見舞われています。発端はこれも、言うまでもなく米長期金利の上昇でした。国債の増発が避けられない状況になってきたことを背景に、10年債はさらに売られ、長期金利は一時2.88%台まで急上昇しました。金利上昇を嫌気した株式市場は大きく売り込まれ、ダウはこの日の安値引けとなる1032ドル安となり、他の主要指数も軒並み大幅下落で取引を終えました。

    前日500ドルを超える反発を見せ、最悪期は脱したかに思えましたが、「リスクパリティー取引」が活発になり、下げが下げを呼ぶ「負の連鎖」からは脱し切れていないということでしょう。ダウの引け値は2万3860ドルとなり、この水準は昨年11月下旬の水準に戻っています。

    株式や債券の動きに比べ為替の動きは神経質ではありますが、まだレンジ内で上下しています。昨日も109円73銭まで上昇していましたが、株価の急落から108円58銭前後まで売られ、ここ1週間はほぼ同じ軌道を描いています。ドル円はレンジ内での動きですが、ユーロ円などのクロス円が、ここでもポジションの解消が進んでいることからドル円の上値を抑える状況が続いていると見られます。ユーロ円は昨日133円を割り込み、約1カ月ぶりのユーロ安水準を記録しておりクロス円全般が下落している状況です。

    ドル円は米長期金利の上昇が「緩衝材」になっていることもあり、108円台は維持されています。米長期金利が上昇したことで、日米金利差の拡大に着目した本邦から外債投資も増えてくるという見方もあるようですが、「日足チャート」では依然として雲の下で
    推移しており、雲抜けには時間を要することがうかがえます。ただそれでも「MACD」ではドル反発の気配も残したままです。本日は再び日本株に売り圧力が増してくるものと思われます。シカゴ先物では700円ほど下げており、相当な下げが見込まれます。
    2万1000円が節目であると考えますが、好調な企業業績と既に高値から10%以上下げていることから、下落幅はそれほど拡大しないという見方もあるようですが、どうでしょう。

    株価次第では108円台半ばを試すことになろうかと思われますが、この際先月26日に記録した108円28銭が一つの目安になります。最悪のシナリオを想定すれば、本日日経平均株価が再び1000円前後下げ、その影響から今夜のNY株が一段と下げるケースです。もっとも、そのような状況になれば3月利上げの可能性は急速に後退することになるはずです。またその時はドル円の108円割れは避けられないものと思われ、昨年9月8日以来の107円台もあり得るのではないかと予想します。
    本日のレンジは108円~109円20銭程度を予想します。

    ==================================================
    世界で最も著名な投資家の一人、ジョージ・ソロス氏。
    御歳87歳になりますが、先日スイスのダボスで行われた世界経済フォーラム
    にも元気な姿を見せました。
    氏はそこで講演を行い「トランプ政権は世界にとって危険だと私は思う。
    しかし、これは2020年ないしそれよりも早く消えるだろう」と述べました。
    また、仮想通貨については「典型的なバブルだ」との見方も示しました。
    仮想通貨はご承知の通りその後急落し、氏のご託宣通りでした。
    さて、ではトランプ政権の方は・・・?

    良い週末を・・・・・。

    株価の混乱続く 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は米長期金利の上昇と政府機関閉鎖が回避されるとの
      見通しから109円70銭まで上昇。その後は株価が上昇幅を縮小
      したことで下落し、109円30銭前後で引ける。

    • ユーロドルはドイツ連立政権樹立の見通しがたったものの、人事を
      巡る不透明さから軟調な展開。一時は1.2246まで売られ、約2週間ぶりの
      ユーロ安を示現。

    • 株式市場は上昇したものの、金利が引き続き上昇したことから
      上げ幅を失う。ダウは前日比19ドル安で取引を終える。

    • 債券相場は続落。10年債入札が不調であったことで売られ、
      長期金利は一時2.86%台まで上昇する場面も。

    • 金と原油は4日続落。ともに持ち高の解消売りが主因と見られる。

    • 12月消費者信用残高 →  184.77億ドル

    本日の注目イベント

    • 日  1月景気ウオッチャー調査
    • 日  12月国際収支
    • 中  中国 1月貿易収支
    • 中  中国 10-12経常易収支
    • 独  独12月貿易収支
    • 欧  ECB経済報告
    • 英  BOE金融政策発表
    • 英  BOE四半期インフレ報告
    • 米  新規失業保険申請件数
    • 米  米暫定予算期限切れ
    • 米  ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    • 米  カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
    • 米  ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
    • 加  カナダ1月住宅着工件数

    日米共に株価の乱高下が収まらず不安定な相場が続いており、その動きに沿ってドル円も上下に振れています。昨日日経平均株価は一時750円ほど上昇し、ドル円も109円70銭を超える場面があったものの、引けでは大きく上昇幅を縮め、結局前日比35円高と、ほぼ上げ幅を吐き出しました。ドル円も109円を割り込み、108円90銭前後まで売られています。

    しかしNYでは109円台で推移していたものの、米上院主導部が2年間の予算合意を発表したことで、政府機関の閉鎖を回避できる見通しがたったことでドルが買われ、109円70銭まで上昇。結局「往って来い」の相場になっています。不安定な動きを続けるNYダウは一時200ドルを超える上昇後、大引けではマイナスに沈み、この不安定さはしばらく続きそうです。それでも一時は「50超え」まで上昇したVIX指数(恐怖指数)は足元では「21前後」まで低下してきており、ここを見る限り混乱のピークは過ぎた印象はあります。

    株価と共に注目された米10年債利回りは2.86%まで上昇し、債券価格が下落しています。NYダウが最後の15分間で大きく値下がりしたのも、この影響かと思われます。足元の株価の大幅下落に対して昨日は要人発言もありました。

    ダドリーNY連銀総裁は「株式市場は極めて低いボラティリティーで非常に長い期間、並外れた上昇を見せていた。株式相場が数日前より少し下げているという理由だけで、私の見通しは変わっていない。1年前の水準をなお大幅に上回っている」と語り、経済の先行きに影響はないとの見方を示しました。(ブルームバーグ)また、トランプ大統領もツイッターで「昔は良いニュースが伝われば、株式市場は上がったものだ。現在は、良いニュースが伝わると株式市場が下がる」と指摘し「間違いだ。米経済についてこれほど多くの良いニュースがあるのに!」と主張しています。(ブルームバーグ)

    ドル円は目まぐるしく動く株価の動きに左右されています。基本的なレンジである108-111円の中で推移しているとはいえ、なかなか方向感が定まりません。これまでの動きとはやや異なり、株価の動きには大きく影響され、米長期金利にも連動する格好になってきました。NY連銀やシカゴ連銀総裁は、ともに良好な米景気の先行き見通しを維持しており、一時期より低下したとはいえ、3月のFOMCでの利上げ確率は70%程度です。個人的には、NY株式がここからよほどの調整を見せない限り、3月利上げは実施されると予想していますが、問題はその後の利上げスタンスです。先週末の雇用統計直後には、今年の利上げ回数が4回どころか、5回という見方まで出回ったようです。パウエルFRBはそのあたりは慎重に政策を推し進めると予想していますが、株価が
    どこで落ち着きを見せるのかが目下の最大の懸念材料です。ダウが1000ドルを超える乱高下を見せた最悪期は脱したと思われますが、まだ予断は許しません。本日も株価の動向に注意しながら、レンジは108円70銭~109円90銭程度を予想します。



    NY株反発しドル円109円台半ばへ 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 東京タイムに108円台半ばまで下げたドル円は反発。

    NY株が朝方の下げから反発したことを好感し、109円65銭

    までドル高に。長期金利も再び上昇し、ドル円をサポート。

  • ユーロドルも反発。1.23台前半から1.2405までユーロ高が

    進み、ユーロ円も1円ほど上昇。

  • 株式市場は前日の大幅安から急反発。ダウは朝方500ドルを

    超える下げを見せたが、その後反転し引け値では567ドル高と、

    前日の下げの半値を戻した形に。

  • 債券相場は反落。長期金利は再び2.8%台まで上昇。

  • 金と原油は共に続落。

  •   12月貿易収支 →  -531億ドル

    本日の注目イベント

  • 日   12月景気動向指数

  • 中   中国 1月外貨準備高

  • 独   独12月鉱工業生産

  • 米   12月消費者信用残高

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

  • 加   カナダ12月建設許可件数


    世界中の投資家の目が株式市場に向いています。

    特に今回の株価暴落の震源地であるNY株式市場の動きが注目されて

    いますが、昨日のNYダウの動きは荒っぽく、値幅は1日で1000ドルを

    超える乱高下を見せました。

    為替の世界では、世界最大のマーケットはロンドン市場です。世界全体の取

    引量の3割以上はロンドンタイムに出来ています。しかし、株式ではNY証

    券取引所が最大で、いわば株式市場の「総本山」的な存在になっています。

    従って、その総本山での大混乱が世界の株式市場に大きな影響を与えること

    は言うまでもありません。日本株などはその象徴といえます。

    上場企業の7割ほどは「増益決算」を発表しているにもかかわらず、昨日の

    日経平均株価は一時1600円を超える下げを見せました。引け値ではマイ

    ナス1071円でしたが、それでも1000円を超える下げで、正直「そこ

    まで下げるのか」という印象でした、

    昨日のNYダウは結局プラスで終わり、前日比567ドルの上昇でした。

    前日の下げ幅の半値戻しというところです。ドル円は素直に株価に連動し、

    昨日の東京タイムに108円46銭前後まで売られた後、夕方には109円

    台を回復し、NYでは109円65銭までドルが反発しています。

    2.7%まで下げた米10年債利回りは再び2.8%台まで上昇し、前日の

    水準に戻っていますが、前日売られ過ぎたせいか、株価も反発している状況

    で、前日金利高を嫌気して売られた株価との整合性は見られません。

    そもそもマネックス証券の広木氏も述べていたように、2.8%という水準

    が株価反転の境目になるという理論的な根拠はないはずです。

    今回の株価の乱高下は、システム売買の特徴的な動きであると捉えています。

    ある一定の下落を認識すると自動的に売りのサインが点灯して、大量の

    売りを執行してしまい、その下げがまた他の売りを誘い「売りが売りを呼ぶ」

    状況が発生します。

    前日1175ドル下げたNYダウは、NY時間15時過ぎの、わずか20分で

    1500ドルほど急落し、ブルームバーグニュースによると、この動きは「フ

    ラッシュクラッシュ」と呼べるものと説明しています。

    株価の動きはこれで落ち着くとも思えません。まだ乱高下をすることが予想さ

    れることから、ドル円もそれに合わせ神経質な展開になるでしょう。

    昨日の株価の大幅な下げでも108円台は維持されたことから、先月26日に

    記録した108円28銭は意識されており、目先のサポートは108円台でい

    いと思われます。

    一方上値の方は、先週末雇用統計発表直後の110円台半ばがメドとなります。

    値動きが荒っぽいとは言え、108-111円のレンジと捉えるべきです。

    株価の動きに振らされているだけで、明確なトレンドはありません。

    そのため初動での「順張り」は機能しますが、突っ込み売り、突っ込み買いは

    避けたいところです。

    本日の予想レンジは109円~110円30銭程度と見ています。

    日本株の反発でどこまでドル円が買われるのかが、東京タイムでの焦点です。


  • リスク回避が強まりドル円一時108円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • NY株式市場がさらに大幅な下げに見舞われたことで、安全通貨の
      円が買われ、ドル円は110円台前半から一時109円割れまで下落。

    • ユーロドルでもロング解消の動きが強まり、1.2383まで下落し、
      ユーロ円も135円近辺まで売られる。

    • 株式市場は動揺が収まらず、ダウは一時1600ドルに迫る過去最大の
      下げ幅に。引けにかけては下げ幅を縮めたものの、結局1175ドルのマイナスで
      取引を終える。

    • 債券相場は急騰。リスク回避の流れが強まったことから前日売られた
      債券は大きく買い戻される。長期金利は2.70%台まで低下。

    • 金、原油も続落。

    • 1月ISM非製造業景況指数 → 59.9

    本日の注目イベント

    • 豪  豪12月貿易収支
    • 豪  豪12月小売売上高
    • 豪  RBA、キャッシュターゲット
    • 米  12月貿易収支
    • 米  ブラード・セントルイス連銀総裁講演
    • 加  カナダ12月貿易収支

    先週末の雇用統計をきっかけに、米国の長期金利が上昇し、その金利上昇を嫌気し株価の急落は、世界中の株価下落の引き金を引いています。昨日の日本株は600円近く下落し、その流れは欧州株の下落につながり、さらに一周して帰ってきたNYでは「暴落」という言葉を使ってもいいほどの下げを見せ、ダウは一時1600ドル迫る下げを演じました。その後1000ドル以下の下落幅まで戻したものの、大引けは先週末比、1175ドル安と、2日間で1800ドルを超える「暴落」となりました。

    ドル円は株価の下落には反応しやすく、110円台で推移していたドル円は109円を割り込む水準まで円高が進み、市場は急速に「リスクオフ」にシフトしてきました。この流れは、これまで投機的に買われていたWTI原油市場にも波及し、原油価格もここ2日間で2ドルを超える下げを見せ、ドルが売られたにも関わらず金も売られています。投資家はこうなると、とにかく利益の出ているものは全て売って、利益を確保する行動に出たということです。

    「リスクオフ」は当然のことながら安全資産である債券に資金が向かいます。その結果、米10年債が買われ、長期金利は2.70%前後まで急落してきました。米金利の上昇が今回の株価暴落の引き金だったわけですから、金利低下で株価も落ち着きを取り戻するものと思われます。もっとも、これだけ傷が深いと、立ち直るにも時間が必要となり、そう簡単に元の姿には戻れないことも過去の歴史が物語っています。

    ドル円は再び110円台から108円台後半まで押し戻されており、昨日の動きは円全面高の様相です。ユーロ円も135円台まで売られ、ポンド円も152円台、さらに豪ドル円も1カ月半ぶりに85円台まで下落してきました。こうなるとテクニカルも役にはたちません。株式市場が落ち着きを取り戻すのをただ待つしかありません。今朝の情報ではビットコインも再び急落しており、結局「上がりすぎたものはいつか必ず下がる」ということを、改めて実感したということです。

    本日の注目点は、もちろん日本株がどこまで下げるかという点です。1,000円以上下げる可能性があり、ドル円も下値を試す展開が予想されます。現在第3四半期決算の発表がピークを迎えていますが、日経新聞の調査によると先週末までに決算発表を終えた企業の7割が「増益」とのことです。良好な企業業績が株価の下落を支えることも考えられますが、先物主導で売られると、企業業績も無視され下落に勢いがつくことになり、下落抑制の役にたつかどうかは不明です。

    日本株次第ということになりますが、本日のレンジは108円50銭~109円80銭程度を予想します。


    ドル円110円台を回復 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は良好な雇用統計を受け110円台を回復。
      一時110円48銭までドル高が進んだが、株価が大幅に
      下げたことを材料に110円15銭前後まで押し戻されて越週。

    • ユーロドルは1.25手前まで買われたものの反落。
      137円半ばまで上昇したユーロ円の利益確定の売りとともに
      1.2409まで下げる。

    • 株式市場は急落。雇用統計の結果を受け、長期金利が2.85%
      まで上昇したことを嫌気した売りが殺到。ダウは前日比665ドル下げ
      他の主要指数も軒並み大幅安。

    • 債券相場は続落。FRBの利上げ観測の高まりもあり、債券は
      売られる、長期金利が9年ぶりとなる2.85%台まで上昇。

    • 金、原油はともに売られる。

    • 1月失業率                → 4.1%

    • 1月非農業部門雇用者数         → 20.0万人

    • 1月平均時給 (前月比)         → +0.3%

    • 1月平均時給 (前年比)         → +2.9%

    • 1月労働参加率              → 62.7%

    • 1月ミシガン大学消費者マインド(確定値) → 95.7

    本日の注目イベント

    • 中  中国 1月財新サービス業PMI
    • 中  中国 1月財新コンポジットPMI
    • 欧  ユーロ圏1月サービス業PMI(改定値)
    • 欧  ユーロ圏1月総合PMI(改定値)
    • 欧  ユーロ圏12月小売売上高
    • 英  英1月サービス業PMI
    • 米  1月ISM非製造業景況指数
     
    いつか大幅な下げがあるだろうと見られていたNY株式市場は先週末、1月の雇用統計を受け大幅な下げに見舞われ、ダウはリーマンショック後最大の下げ幅となる665ドルの急落となりました。

    1月の雇用統計では、雇用者数は20万人と予想を上回り、失業率も4.1%と予想通り。ここまでは驚きはなかったものの、平均時給の前年比が2.9%と予想を大きく上回り、9年ぶりの高水準になったことで、FRBの利上げ回数予想3回が正当化され、さらには「4回もあり得る」との見方が急速に広がり、金利上昇を嫌う株式市場に売りが広がったものです。

    そもそもダウは2万5000ドルを超えてからの上昇スピードが速く、いつ調整がおきてもおかしくはなかった状況でした。1月30日にダウは前日比362ドルも下げ、この動きが調整の第一歩だったのかもしれません。1月4日に初めて2万5000ドルの大台を達成してから1月26日には2万6600ドル台まで駆け上がったダウは、やはり買われすぎの感は否めません。市場がはやし立てた「適温相場」が崩れかけているのもしれません。問題は今回の「暴落」が、単なるスピード調整に終わるのか、あるいは本格的な
    「調整局面入りの第一歩」なのかという点です。

    個人的には前者ではないかと考えています。米景気は好調で、だからこそ金利が徐々に上昇してきたわけです。今後インフラ投資も加速され、さらに景気は刺激されると思われます。今回の下げは、短期的に上げ過ぎた反動の側面が大きいと思われます。少なくとも2008年のリーマン・ブラザ-スの破綻といった金融不祥事があったわけではありません。

    為替市場は冷静でした。もっとも米金利の上昇は日米金利差の拡大を意味し、このところ金利との相関が崩れてきたとは言え、9年ぶりの高水準を記録した米金利は機関投資家にとっては魅力的と言えなくはありません。ドル円の今の水準と金利差を考えたら米国債への投資が増える可能性があり、ドル円の下支えになるとも言えます。

    さすがに2.85%台まで上昇した米金利に反応したドル円ですが、先週末のドル円は、この欄でも指摘したように110円台半ばで一旦上昇を止められた形になっています。このまま110円台を固め、111円を伺うような動きになれば、先週記録した108円28銭は、目先の底値の可能性が出てきます。ただ、今日の日経平均株価がNYの株価の下落を見てどのように反応するのかがポイントになるのではないかと思います。日経平均株価が大きく下げるようなことがあれば、その時にはドル円も円高になる可能性があるからです。

    上記NY株が本格的な調整入りなのかどうかと同じように、まだ出遅れている日本株がここから大きく下げずに、粘り腰を見せるか
    どうかにも注目です。また、「弱き相場入りした」米債券がされに売られ、3%台まで金利高が続くのかどうかにも注意しなければなりません。そして、今夜のNY株の動きも大切なことは言うまでもありません。

    本日は神経な展開が予想されます。レンジは109円50銭~110円50銭程度と見ます。


    米長期金利2.78%台に上昇 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は欧州時間に109円75銭まで買われたが、NYでは

    一旦下押しする場面もあったが、109円40銭近辺で取引を終える。

  • ユーロドルは続伸。製造業PMIが高水準だったことを受け、

    1. 2522までユーロ高が進む。ユーロは対円でも136円96銭まで

    買われ、2015年9月以来の水準を記録。

  • 株式市場は続伸。ダウは一時150ドルを超える上昇を見せたが

    長期金利の大幅な上昇に上げ幅を縮小。結局前日比37ドル高で終え、

    ナスダックはマイナス圏に沈む。

  • 債券相場は大幅に続落し、長期金利は2.78%台へと急上昇。

  • 金と原油価格はともに反発。

  • 新規失業保険申請件数     → 23.0万件

  • 1月ISM製造業景況指数    →  59.1

    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏12月生産者物価指数

  • 米   1月雇用統計

  • 米   1月ミシガン大学消費者マインド(確定値)

  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

  • 米  企業決算 → エクソン、シェブロン、スプリント  

    前日、今年に入って最大の下げ幅を記録した日経平均株価が昨日は、その下げ幅

    を上回る387円高と急騰したことで、ドル円も109円台半ばを超え、欧州市

    場では109円75銭前後までドル高が進んでいます。このレベルは先月26日

    にも記録し「目先の天井」をつけて反落した水準だったこともあり、その後10

    9円台前半まで押し戻されましたが、このところ市場では支配的だった「とにか

    くドルの戻りを売っておけばいい」という見方はやや後退したと見られます。

    特に昨日の動きは「ドル高」というよりも「円の全面安」の側面が強く、ユーロ

    円は一時137円に届く水準まで「ユーロ買い円売り」が進み、2015年9月

    以来の高水準を記録しました。このほかにもポンド円は156円台に乗せ、こち

    らも2016年6月以来のポンド高水準です。

    背景は、ユーロ圏では政策金利を現行の水準に据え置く期間について、ECBは

    より明確なシグナルを投資家に送るべきだとの意見が一部当局者の中でも高まっ

    てきたと、ブルームバーグは報じています。景気回復を理由に、早めに政策変更

    のフォワードガイダンスに踏み切るべきだとの声が高まっているということです。

    またポンドについても5月には0.25%の利上げを実施するのではないかとの見

    方が強まっています。

    今週のFOMCで政策金利据え置きを決めたFRBでも、3月の会合での利上げ

    確率は直近では93%まで上昇しています。市場では、「3月利上げはほぼ間違

    いない」と予想しているということです。一方、出口戦略への一歩を踏み出した

    のではないかとの疑念が浮上している日銀は、その疑念を払拭しようと躍起にな

    っており、ようやく市場もやや落ち着きを取り戻して来たようにも思えます。

    結局、中銀の金融政策の方向性の違いに再び市場が着目しはじめたのではないか

    と考えています。

    ドル円は109円75銭まで上昇したことで「1時間足」では雲抜けと、重要な

    移動平均線抜けを完成させていますが、その上の「4時間足」ではまだ雲の中に

    入ったままです。この雲を上抜けするには110円台に乗せる必要がありますが、

    今夜の雇用統計次第というところです。

    ただ基本となる「日足」ではまだ雲抜けは遠く、ここから上昇するとしても日足

    のトレンド転換にはまだ時間がかかることを示唆しているようです。

    注目の「平均時給」は前年比で2.6%と予想されていますが、これが上振れす

    れば110円台テストもあるかもしれません。

    レンジはワイドに、108円60銭~110円10銭程度と予想します。


  • FOMC声明を受けドル円109円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 108円台後半で推移していたドル円は一時109円45銭

    まで上昇。ADP雇用者数が予想を上回ったことや、FOMC声明では

    今後も利上げの継続が確認されたことが背景。

  • ユーロドルは続伸し、1.2475までユーロ高が進む。ユーロ圏の

    景気回復や、ECBによるテーパリング観測がユーロ買いにつながる。

  • 株式市場は反発。FOMC声明発表後に下げる場面もあったが、

    ダウは72ドル上昇。ナスダック指数も上昇したが、S&P500は

    31ポイント続落。

  • 債券相場は小幅に反発。長期金利もやや低下したが、

    2.71%台は維持される。

  • 金と原油はともに反発。


  • 1月ADP雇用者数           →  23.4万人

  • 1月シカゴ購買部協会景気指数   →  65.7

  • 12月中古住宅販売成約指数    →  +0.5%

    本日の注目イベント

  • 豪   豪12月住宅建設許可件数

  • 中   中国 1月財新製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏1月製造業PMI(改定値)

  • 英   英1月製造業PMI

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   1月ISM製造業景況指数

  • 米  企業決算 → ブラックストーン、ダウ・デュポン、アマゾン、アップル、アルファベト
     

    109円を挟んでもみ合いが続くドル円ですが、正直なところ、足元の明確な方向性は

    なかなか見えてきません。ここ10日ほどの動きを見ると、108円台前半から半ばを

    試したのは3回ありますが、一方で109円台前半から半ばを試した回数も3回あり、

    昨日のNY市場で109円45銭まで反発した回数を含めると4回目になります。

    そのため、ドルショートの投資家にとっては「下げそうなのに、下げない」という印象

    が強く、一方ドルロングの投資家にとっては「底堅い割には上昇せず、上値が重い」と

    いうイメージが残ります。上記レート内でレンジ相場を繰り返したことで、短期的な動

    きを示す「1時間足」では「三角もちあい」を形成しつつ、昨日の上昇で、この「もち

    あい」を上抜けした形を示してきました。

    一目均衡表でも雲の上抜けを完成し、MACDでも「プラス圏」に突入しており、テク

    ニカル的には上昇傾向が強まったと見られます。

    ただ、この状況は以前にもあり、問題はテクニカル通りには動いてくれないところにあ

    ります。今回も109円台で戻ってはきましたが、この水準を維持し、109円51銭

    近辺にある「200時間線」を抜けるかどうかが重要です。もし、しっかりと抜けるこ

    とできれば、「レンジ相場を上放れた」可能性が高いと言えそうです。

    NYでのドル上昇の背景はFOMCの声明発表とADP雇用者数の上振れでした。今回

    のFOMCは昨年12月に利上げを実施したことに加え、イエレン議長の会見もなく、

    ほぼ「無風」と見られており、声明文のみに注目が集まっていました。

    声明では「連邦準備法に定める責務に従い、委員会は最大限の雇用確保と物価安定の促

    進を目指す。委員会は、金融政策スタンスのさらなる漸進的な調整により経済活動が緩

    やかなペースで拡大し、労働市場は力強い状況が続くと見込んでいる。前年比ベースで

    のインフレ率は今年上昇し、中期的には委員会の目標である2%程度で安定すると見込

    まれる」と記述され、今後も利上げを継続していくことが確認されました。

    (ブルームバーグ)

    イエレン議長は今回のFOMCを最後に退任することになりますが、パウエル新議長も

    同様なスタンスで臨むものと思われます。

    1月のADP雇用者数は、予想の18.5万人に対して21.51万人と、相変わらず

    労働市場は好調のようです。また1月のシカゴ購買部協会景況指数も予想を上回ってい

    ます。昨日のトランプ大統領の一般教書演説は「可もなく不可もなく」といったところ

    で、市場へのインパクトはほとんど見られなく、やや肩透かしを食らった感じでした。

    それでも、今後も緩やかな利上げが見込まれ、インフラ投資などで米景気も拡大すると

    の観測がドル高につながった印象です。

    本日はISM製造業景況指数などの経済指標に加え、企業決済にも注目しています。

    アップルやアマゾンなどITの中核企業の決算が発表され、その結果によってはやや

    調整モードが漂い始めた米国株式市場に大きな影響与える可能性があるからです。

    好調な米国株が本格的な調整局面に入るのか、あるいは再び上昇基調に戻るのか、見

    極めたいところです。

    本日のドル円はこれまでよりは堅調だと見られますが、上述のように、まだ明確な方

    向性は見えず、上値は109円50-70銭辺りがポイントになりそうです。

    予想レンジは108円70銭~109円70銭程度とします。


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