ドル円109円台を回復するも小動き 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は反発し一時109円台を回復。イタリアの政局不安が後退し

    米長期金利が上昇したことがドルの支えになった。

    ただ上値も限定的で、108円90銭近辺で取り引きを終える。

  • ユーロドルも反発。前日の1.15台前半から1.16台を回復。

    ユーロは対円でも127円台前半まで上昇。

  • 株式市場は大幅反発。イタリア国債が反発したことや、

    前日大きく買われた米国債も反落したことでダウは306ドル高。

    他の指数も揃って大幅高。

  • 債券相場は反落。市場が落ち着きを取り戻したことで売りが

    優勢となり下落。長期金利は2.85%台まで上昇。

  • 金と原油は共に反発。


  • 5月ADP雇用者数     →  17.8万人

  • 1-3月GDP(改定値)  →  2.2%

    本日の注目イベント

  • 日   4月鉱工業生産

  • 日   ブラード・セントルイス連銀総裁が都内で講演

  • 中   中国 5月製造業PMI(速報値)

  • 中   中国 5月非製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏4月失業率

  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)

  • 英  英4月消費者信用残高

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4月個人所得

  • 米   4月個人支出

  • 米   4月PCEコアデフレータ

  • 米   5月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   4月中古住宅販売件数成約指数

  • 米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   ブレイナード・FRB理事講演

  • 加   カナダ1-3月期GDP

  • 加   G7(カナダ)

    前日「リスクオフ」が加速し、大きく値を下げた市場は反発し、一方大きく買われた安全

    資産は売られました。前日の各市場の動きはやや過剰反応だったようです。

    恐怖指数と呼ばれる「VIX指数」を良く見ると、あれだけの混乱でも「17」前後で、

    恐怖が高まるとされる「20」を超えることはありませんでした。もちろん、イタリアの

    政局が混沌としていることに変わりはなく、この先同じような動きになることは十分考え

    られることから、引き続き南欧の政局には注目していかなければなりません。

    ドル円は昨日の東京時間でも、株価が一時は400円以上も下落する場面があったものの、

    底堅い動きを見せていました。その流れが欧州市場でも継続され、大きな値動きにはつな

    がらなかったものの、NY市場では109円07銭前後までドルが買い戻されています。

    イタリアでは5年債と10年債の入札がありましたが、無事に通過したことで長期債も買

    われ、長期金利は前日に比べ28bp以上も下落し、2.84%台まで低下し、落ち着き

    を取り戻しました。

    米国債も、市場の落ち着きを好感し、前日大きく買われた反動もあり、この日は下落。長

    期金利も2.85%台まで上昇し、ドル円のサポート材料になっています。

    ドル円は一時109円台まで反発したものの動きは緩慢です。イタリア情勢の不透明さは

    やや後退したものの、米朝首脳会談や、米中貿易問題、あるいは自動車の関税引き上げ問

    題など、まだ先行きが読めない材料が残っていることで、投資家も積極的に取引に参加で

    きないことが背景かと思われます。特に米中貿易問題では、トランプ大統領は譲歩する姿

    勢は見せず、中国が米国の知的財産権を侵害したことに対する制裁として、6月中にも中

    国製品に追加関税を発動すると発表しています。

    3回目の米中貿易協議は来月2~4日に開催されますが、米国側は中国に対して2000

    億ドル(約21兆1800億円)の貿易赤字削減を求めていますが、中国側がどこまでこ

    れに応じるのか予断は許さない状況です。以前と比べ、中国側の対応もこれまでよりは硬

    化してきた印象もあります。引き続き、この問題と自動車の輸入関税引き上げ問題は円の

    上昇圧力として意識しておかなければなりません。

    本日のドルは堅調な動きを見せると思われますが、上値も上記材料を考えると大きく伸び

    るとも思えません。明日は5月の雇用統計が発表されることもあり、活発な値動きは期待

    できません。

    予想レンジは108円50銭~109円30銭程度とみています。


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    米10年債急騰し金利急低下 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • イタリアの政局不安が広がり、東京時間に109円を

    割り込んだドル円は一時108円12銭前後まで急落。

    米長期金利が急低下したことや、株価が大きく売られたことから

    円買いが進んだ。

  • ユーロドルも続落。イタリアに加えスペインでも政治的リスクが

    高まりユーロドルは1.1520前後まで売られ、約半年ぶりの

    ユーロ安水準を示現。

  • 株式市場はほぼ全面安の展開。欧州発の政局不安がリスク回避の

    流れを加速させ、ダウは391ドル安。他の株価指数も軒並み安。

  • 債券相場は急伸。イタリア国債が大きく売られ、NY株も大幅安を

    記録したことで、安全資産の米国債に資金が流れる。長期金利は

    先週末比15bp低下し、2.78%台で取り引きを終える。

  • 金と原油も下落。原油はサウジとロシアの減産調整が緩むとの

    観測が強まった。


  • 3月ケース・シラ-住宅価格指数   →  +6.79%

  • 5月消費者信頼感指数         →  128.0

    本日の注目イベント

  • 豪   豪4月住宅建設許可件数

  • 独   独5月雇用統計

  • 独   独5月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月景況感指数

  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(確報値)

  • 欧   OECD経済見通し

  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)

  • 米   5月ADP雇用者数

  • 米   1-3月GDP(改定値)

  • 加   カナダ中銀政策金利発表


    イタリアでは「5つ星運動」や「同盟」など大衆から支持を集めている政党が、

    早期の再選挙を求めていることで、イタリアの政局不安が市場を大きく揺さぶ

    っています。

    昨日の各金融市場の動きを見ると、2012年の「欧州危機」を彷彿させるほ

    ど大きな変化が見られました。

    イタリア国債は急落し、相対的に安全である米国債が買われ、長期金利は急低

    下しました。米長期金利は2.78%台で取り引きを終えましたが、この水準

    は2月の初めにNYダウが1000ドルを超える暴落を見せた時の水準です。

    先週末に比べ、一時は17bpまで金利が低下する場面もあり、これは2016

    年のイギリスがEUからの離脱を決めた「BREXIT」以来の下落幅という

    ことになります。米長期金利の急低下で、金利との相関が強まっているドル円

    でも、円買いドル売りが強まり、一時は108円12銭前後までドル安が進み、

    一言で言えば「市場全体で一気にリスクオフが進んだ」ことになります。

    著名な投資家であるジョージ・ソロス氏はパリで講演し、「イタリアは政治混

    迷の中で選挙を迎える」とし、「経済と移民政策の失敗は欧州が存在の危機に

    あるというのは、もはやただの言葉ではなく、厳しい現実であることを意味す

    る」と述べています。(ブルームバーグ)

    ユーロ圏では今年に入り景気の鈍化が確認され、ECBによる量的緩和の停止

    や、利上げ観測が急速に後退していました。

    そこにイタリアやスペインの政治的リスクが顕在化したことで、ユーロ売りが

    加速し、昨日はユーロドルが1.15台前半まで売られ、ユーロ円も124円

    台半ばまで急落しています。

    ドル円は108円台前半まで下落し、再びドルの底値を試す展開になってきま

    した。既に日足を除く短期的なチャートでは下落サインが点灯していますが、

    北朝鮮リスクがやや後退したと思ったら、今度は欧州発のリスクオフです。

    米中貿易問題もいよいよこれからが『本番』の様相を呈しており、この問題も

    今後リスクとして意識しておく必要がありそうです。

    3月23日の104円64銭から今月24日の111円40銭までの上昇幅を

    見ると、半値戻しが108円02銭と導かれ、昨日はほぼこの水準に近いとこ

    ろで下げ止まって

    います。また、この値位置は「日足」の52日線にも近く、この移動平均線も

    意識されたものと思われます。

    今後まだドルの底値を探る動きがありそうですが、日足の雲の上限である

    107円60-65銭辺りが、一旦は下値のメドかと予想していますが、円を

    取り巻く環境を見ると、円が選好されそうな材料が多くなってきたことには注

    意が必要です。

    本日のドル円は108円~109円程度を予想しますが、「円高+NY株安」

    から日本株が何処まで下げるのかにも、大いに関係しそうです。


  • ユーロドルスペインの政局不安から続落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 米朝首脳会談中止が伝えられ、前日108円台後半まで

    急落したドル円は109円台でしっかり。米朝会談再開の

    可能性も浮上したことで109円57銭までドルが反発。

  • ユーロドルは続落。イタリアやスペインの政治的リスクが

    意識され、1.1646まで売られ、直近安値を更新。

  • 株式市場は続落。米朝首脳会談を巡り神経質な動きが続く。

    ダウは58ドル安と、3日続落。一方ナスダックは9ポイント上昇。

  • 債券は3日続伸し、長期金利は2.93%台まで低下。

  • 金は反落。原油価格はロシアなどが増産の意向を示したことで

    急反落。前日比2ドル83セント安い、67ドル台後半で引ける。

  • 4月耐久財受注                → -1.7%

  • 5月ミシガン大学消費者マインド(確定値)   →  98.0

    本日の注目イベント

  • 英   ロンドン市場休場(スプリングバンクホリデー)

  • 米 株式、債券市場休場 (メモリアルデー)
     

    先週24日、トランプ大統領は来月12日に予定されていた米朝首脳会談の

    中止を発表しましたが、その2日後に再び会談が行われる可能性が出てきま

    した。26日に予想外の南北首脳会談が開催され、昨日27日に韓国の文大

    統領が北朝鮮の金委員長が会談の開催を希望していることを発表しました。

    今回のこの一連の動きも、「トランプ外交術の勝利」とみることができます。

    北朝鮮高官が米国を批判する発言を行ったことで、トランプ氏は会談の中止

    を発表し全世界を驚かしました。北朝鮮側もまさか中止されるとは予想しな

    かったと思われ、急遽韓国に仲介役を求めた格好でした。

    お互いが会談を有利に進めようという駆け引きを行っていたと見られますが、

    トランプ氏は「それならやめよう」と、最後の駆け引きに出て、これが相手

    を慌てさせ、会談再考へとつながっています。

    トランプ氏は「今回の中止発表もかけひきだったのか?」という記者からの

    質問に「誰でもかけひきをやっている」と答えていました。

    このまま首脳会談が開催されれば、「最初に相手に衝撃を与えておいて、そ

    の後ゆっくりと柔軟な姿勢を見せていく」トランプ流外交術がまたも成功し

    たことになります。

    実際に来月12日に会談が行われるのかどうかはまだ流動的です。

    両国の間には、非核化の時期を巡って溝があり、このまますんなりと事が運

    ぶとも思えませんが、ここまできたら、両首脳がテーブルに着くことは間違い

    ないと思います。今朝のブルームバーグは「米代表団は27日、米朝首脳会

    談の準備のため南北軍事境界線にある板門店にはいった」と伝えています。

    ドル円は週明け月曜日早朝のオセアニア市場ではややドルが買い戻されて

    始まっており、109円台後半まで値を戻す場面もありました。軟調な動き

    を見せている株式市場も、これを契機に反転することも予想され

    ます。ドル円は105-110円のレンジを形成しているとみていますが、

    ひょっとしたら今回事態の好転で、110円を挟む展開に変わってくるかも

    しれません。今週から来週のかけてはやや楽観的なシナリオを想定していま

    す。本日のレンジは109円40銭~110円30銭程度を予想します。


  • 米朝首脳会談中止で円全面高に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • 米朝首脳会談中止を受けドル円は急落。一時は108円96銭

    まで円高が進み、約2週間ぶりのドル安水準を記録。ドル円はその後

    やや買い戻され、109円20-30銭で取り引きを終える。

  • ユーロドルは1.17台で小動き。ドル円の下落に伴いユーロ円が

    売られ、127円台後半までユーロ安が進行。

  • 株式市場は反落。米朝首脳会談中止で再び朝鮮半島リスクが

    意識され、ダウは75ドル安。

  • 債券は続伸。リスクオフが進んだことで安全資産の債券が

    買い戻される。長期金利は2.97%台まで低下。

  • 金は反発し1300ドル台を回復。原油は大幅に続落し70ドル台に。

  • 新規失業保険申請件数    →  23.4万件

  • 3月FHFA住宅価格指数   →  +0.1%

  • 4月中古住宅販売件数    →  546万件

    本日の注目イベント



  • 独   独5月ifo景況感指数

  • 英   英1-3月期GDP(改定値)

  • 米   4月耐久財受注

  • 米   5月ミシガン大学消費者マインド(確定値)

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁がパネル討論会に出席

  • 米   パウエル・FRB議長がスウェーデン中銀の会議に出席

      

    昨日のホワイトハウスの発表は個人的には大きなサプライズでした。

    日程と場所まで決まっていた米朝首脳会談の中止が発表されました。

    会談を取りやめた理由についてトランプ大統領は、北朝鮮側の最近の発言に

    見られる「途方もない怒りとあからさまな敵意」がその理由と説明しています。

    (ブルームバーグ)。実際、北朝鮮は今月7~8日に金委員長が中国へ

    2回目の訪問を行った以降に、米国への態度を硬化させ、批判的な論調に

    変わってきました。米国側も、このまま相手に非核化の問題も含めて指導権を

    握らせるわけにはいかず「中止」を発表したものと推測されます。

    相手がトランプ大統領であることを考えると、「中止」がないわけではないと

    多少警戒はしていましたが、それでもここまでくれば「大国としての対応」を

    見せるだろうと予想していました。突然の首脳会談中止で、ドル円は一時10

    9円を割り込み、ユーロ円も127円台後半まで売られるなど、「円全面高」

    の様相です。昨日の日本株も、米国が自国への輸入自動車の関税引き上げを示

    唆したことから日経平均株価は300円以上下げる場面もあり、2万3000

    円台を回復して楽観ムードが高まっていた株式市場にも警戒感が広がってきま

    した。

    また一時3.12%まで上昇した米長期金利は3%を割り込み、昨日は2.9

    7%台まで低下し、安全資産の債券に資金が戻った格好になっています。朝鮮

    半島リスクはほぼ後退したと見ていましたが、再び米朝が対立する形になりま

    した。

    今後米国は、北朝鮮に対する経済制裁を維持するだけではなく、強化するのか

    という点についても注目しなければなりません。

    一方で、北朝鮮は予告どおり核実験場を爆破し、非核化の意思を見せています。

    米朝首脳会談中止を受けた後の北朝鮮側のコメントを聞いてはいませんが、お

    そらく「北朝鮮は核実験場の爆破まで行ったのに、米国の勝手な理由で会談を

    中止させたと」いった論調のコメントが出されると思われます。ただトランプ

    大統領は、金委員長とは「最近まで良い対話ができていた。金委員長は正しい

    ことをしたがっていると思う。そう信じている」(ブルームバーグ)と述べて

    おり、今後会談日程が再びテーブルに乗る可能性も否定できません。

    ドル円はリスクオフの動きが強まってきたため、再び下落基調に戻ってきまし

    た。今回の動きで111円台はかなり重くなってきたと思われます。同時に1

    10-115円の新しいレンジ形成にも失敗しております。レンジとしては1

    05-110円に戻った印象ですが、3月23日の104円64銭から今回の

    上昇分をフィボナッチ・リトリースメントではじくと、38.2%戻しが10

    8円82銭になります。また半値戻しは108円02銭となり、この辺りが目

    先の下値のメドと考えられます。トランプ大統領は輸入自動車に対する関税引

    き上げも示唆しています。これが実施されるようだと、直接日本にも大きな影

    響が出ることから、さらにリスクオフが拡大することも予想されます。

    市場関係者は再び「トランプリスク」に対して身構え始めたと言えるでしょう。

    本日のドル円は108円70銭~109円70銭程度を予想します。


  • ドル円一気に109円台半ばまで下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は欧州市場での急落を受け109円台で始まったが、
      NY市場では落ち着いた動きを見せた。110円台前半まで上昇したが
      米長期金利の低下などもあり、やや上値の重い展開だった。

    • ユーロドルはユーロ圏のPMIが悪化していたことで続落。
      一時は半年ぶりとなる、1.1676前後までユーロ安が進む。

    • 株式市場は反発。FOMC議事録で追加利上げを急がないことが示唆
      されていたことで買いを集めた。ダウは52ドル高と小幅に上昇して引ける。

    • 債券は急反発。議事録の内容に買い安心感が広がり価格が上昇。
      長期金利は約2週間ぶりに3%の大台を割り込み、2.99%台に低下。

    • 金は反落し、原油は続落。

    • 4月新築住宅販売件数  →  66.2万件

    本日の注目イベント

    • 独  独1-3月期GDP(改定値)
    • 英  英4月小売売上高
    • 米  新規失業保険申請件数
    • 米  3月FHFA住宅価格指数
    • 米  4月中古住宅販売件数
    • 米  ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    • 米  ダドリー・NY連銀総裁講演

    最近の緩やかな値動きからしたら、久しぶりの大きな動きでした。ドル円は昨日の朝方から欧州市場が参入する夕方までに1円50銭程度動き、1日の下落幅としてはかなりのものでした。円買いドル売りを誘発したのは、北朝鮮リスクや貿易問題、さらにはトルコリラの急落が挙げられます。ただ米朝首脳会談を巡っては、トランプ大統領が6月12日に行われる会談を巡り「私たちが求める条件が満たされないと会談は開かない」とホワイトハウスで述べたことで、北朝鮮リスクが再び高まったものですが、この報道は昨日の早朝には伝えられており、その時のドル円は極めて静かで、111円を下回る水準で推移しています。

    ドル円は夕方には110円を割り込み、一気に109円56銭前後まで円高が進み、円急騰時に良く観られる「円独歩高の展開」でした。昨日はユーロ円なども急落し、特にトルコリラ円は損切りも巻き込み大きく値を下げました。これらクロス円の下げが、ドル円でのドル売り円買いにもつながったと見られます。トルコリラは、その後トルコ中銀が通貨防衛のための利上げを決めたため、急速に値を戻しています。

    昨日のこの欄でも述べましたが、ドル円は111円台前半から半ばがやや重くなりながらも「調整らしい調整」もなく、ジリジリと買われてきました。昨日の欧州市場で109円台半ばまで下落したことで、今回の上昇局面での最初の本格的な調整が起こったと言えます。今回の調整で、111円台では天井感も出てくると思われ、しばらくは110-115円のレンジではなく、110円を挟むレンジを形成するのではないでしょうか。

    決め手となるのは、やはり米朝首脳会談が延期されるのか、あるいは予定通り6月12日に実施されるのかという点です。個人的には、現時点では延期する決定的な理由はないことから、予定通り実施されると予想しています。今回のトランプ大統領の発言は、北朝鮮側から揺さぶりをかけてきたことに反応したものです。米朝首脳はお互いに「策士」です。会談までに有利なポジション取りをしているものと思われます。特にトランプ大統領にとっては、劣勢が予想される11月の中間選挙に向けて、「成果」をアピールしたいという思惑もありそうです。

    本日のドル円は110円を挟む展開になりそうです。上値は110円35-40銭辺りを抜けるかどうか。下値では109円50-70銭辺りがサポートになろうかと思います。予想レンジは109円50銭~110円50銭程度と見ます。


    ドル円111円を挟んで一進一退 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は111円を挟んでもみ合い。株式市場が大きく値下がり

    したことでやや円買いが優勢になったものの、110円80銭近辺で

    下げ止まる。

  • ユーロドルは反発したものの、イタリアの政局不安が重石となり、

    1.18台前半で頭打ち。

  • 株式市場は大幅に反落。朝方はプラスで推移していたが、

    午後にはトランプ大統領が米朝首脳会談実現に懐疑的な見方を

    示したことから大きく売られる。ダウは178ドル下落し、再び2万5千ドル

    の大台を割り込む。

  • 債券相場は前日と変わらず。長期金利も3.06%台と変化なし。

  • 金は小幅に上昇し、原油価格は小反落。


  • 5月リッチモンド連銀製造業指数  → 16

    本日の注目イベント

  • 独   独5月製造業PMI(速報値)

  • 独   独5月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)

  • 英   英4月消費者物価指数

  • 英   英4月生産者物価指数

  • 米   4月新築住宅販売件数

  • 米   FOMC議事録(5月1、2日分)


    ドル円は111円を挟んだもみ合いが続いています。

    111円台前半から半ばがやや重くなってきてはいるものの、それでも110円

    80銭前後まで下げると反発する展開が続いています104円台から緩やかでは

    あったものの、ほぼ一本調子で上昇し、111円台半ばまでドル高が進み、足元

    では111円前後で足踏みしている状況です。セオリーからすれば、この先ドル

    が上昇するにしてもこの辺りで一旦は「調整」が観られるものと思っていますが、

    調整らしい調整が今のところ観られません。

    米長期金利が3%台で高止まりしていることがドルを支えている大きな要因とみ

    られますが、111円台では実需のドル売りも少なくはなかったはずです。投機

    筋を中心に、ドルロングがたまってきているとも考えられます。

    トランプ大統領は、米朝首脳会談が実現しない可能性は「かなりある」と述べて

    おり、この発言が昨日のNY株式市場の大幅安を引き起こしています。一方で、

    ホワイトハウスのサンダース報道官は、トランプ政権は6月12日の米朝首脳会

    談開催に向けて準備を続けていると記者会見では話しています。

    ここまで来て会談が中止になることはないと思われますが、北朝鮮の非核化を巡

    っては合意に達しないことも予想されそうです。

    本日は5月に開催されたFOMCの議事録が公開されます。好調な米景気を背景

    に多くのメンバーが利上げには前向きな発言をしていた

    と思われますが、その内容が「年内にあと3回の利上げ」を示唆するようなもの

    だと、ドルが一段と上昇する可能性もあります。

    クリーブランド連銀のメスター総裁は昨日MNIとのインタビューで、「現行の

    トレンドに基づけば、FF金利の最終的な到達点は3%前後と、過去数十年のケ

    ースに比べ相対的に低めのピークになりそうだ」(ブルームバーグ)との見方を

    示しました。

    これを基準に考えれば、現行1.5%~1.75%が誘導目標のFF金利は、さ

    らに1.5%程度上昇することになります。毎回0.25%を引き上げるとする

    と、「来年までにあと6回」という計算になり、米経済の成長がこのまま続けば、

    「今年3回、来年3回」か、もしくは「今年2回、来年4回」の、どちらかにな

    りそうです。

    ドル円は、チャート上(1時間足)では既に雲を下抜けしています。110円7

    4銭、110円50銭、そして110円28銭前後が下値のマイナー・サポート

    と予想しています。

    本日のレンジも110円30銭~111円10銭程度とみています。


  • ドル円小幅ながら続伸 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は引き続き底堅い動きをみせ、111円33銭までドル高

    が進む。米中貿易協議が一応合意したことを好感した格好。

    111円を割り込む場面もあったが、111円前後で取り引きを終える。

  • ユーロドルは小幅に反発。1.1796まで買い戻しが進んだが

    ドル高の流れから上値は限定的だった。

  • 株式市場は大幅に上昇。米中貿易を巡る緊張が和らいだとの

    判断からダウは298ドル上昇し、3月13日以来となる2万5000ドル

    の大台を回復。

  • 債券相場は小動き。長期金利は小幅に上昇し、3.06%台に。

  • 金は小幅に反落。原油価格は反発し、72ドル台に乗せる。

    本日の注目イベント


  • 英  英4月財政収支

  • 米   5月リッチモンド連銀製造業指数

  • 米   米韓首脳会談(ワシントン)

     

    昨日の東京時間では株価が上昇し、日経平均株価は2万3000円の大台を

    回復しました。

    懸念されていた米中貿易協議で、中国側が米国からの輸入を大幅に増やすこ

    とで合意し、貿易戦争は避けられたとの見方が株価上昇につながったようです。

    ドル円は夕方には緩やかなドル高が進み、一時は111円39銭前後まで上昇

    し、直近の戻り高値を僅かですが更新しました。NYでもドルは堅調でしたが、

    高値は111円33銭と、上値は伸びていません。ただそれでもドル堅調の地

    合いは維持されています。

    注目の米朝会談を控え、これから関係国の最後のかけひきが始まると見られま

    すが、市場は雰囲気を見る限り、極めて楽観視しているとの印象は拭えません。

    個人的には、そろそろ調整が入ってもいいタイミングではないかと

    考えていますが、「押し目待ちに押し目なし」といった展開が続いています。

    111円台半ばまで上昇したドル円はこのあと、110~115円のレンジを

    形成するのか。あるいは110円を挟んで、108~112円のレンジに戻っ

    ていくのか分岐路に差し掛かっていると見ています。

    材料としては言うまでもなく、米朝会談を経て、北朝鮮の非核化が実現するの

    かどうかと、実現するとすればそれまでの猶予期間がどの程度になるのかが重

    要です。

    また、ドル円との相関が戻った米長期金利の動きも見ていかなければいけませ

    ん。一時3.12%台まで上昇した米10年債利回りですが、今週はFRB高

    官による講演が多く、ここでの発言も注目されます。

    また明日公表されるFOMC議事録の内容も相場に影響を与える可能性があり

    ます。さらに今後随時発表されるであろう、イランに対する制裁内容にも注意

    が必要です。ポンペオ国家経済会議(NEC)委員長は「過去にない金融面で

    の圧力をかける」と語っています。

    市場は、111円台の値固めをしている状況かと思われますが、111円台半

    ば近辺がやや重くなってきた印象もあります。

    本日の値動きで再び111円30銭-40銭前後を試す流れになるのかどうか

    を確認したいと思います。

    本日は110円50銭~111円40銭程度のレンジを予想しています。


  • ドル円111円台乗せ後反落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は111円台に乗せたが、さすがに連日の上昇で勢いも
      なく、米長期金利が低下したことで110円62銭まで下落。この日の
      NY市場での高値は111円02銭。

    • ユーロドルは続落し、1.1750までユーロ安が進む。2日に前に
      記録した1.1763を僅かながら下回る水準を示現。

    • 株式市場は高安まちまち。ナスダックは28ポイント下落したものの、
      ダウはほぼ変わらず。小型株は上昇。

    • 債券は反発。10年債利回りは3.1%台から低下し、3.05%台で
      取り引きを終える。

    • 金は小幅ながら続落。原油も売られ、71ドル台前半に。

    本日の注目イベント

    • 日  4月貿易収支
    • 米  ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
    • 米  ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    • 米  カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演

    ドル円は緩やかな上昇が続き、先週末の欧州市場では111円台に乗せ、111円08銭までドル高が進みました。1月23日以来となる111円台です。ただ、前日3.1%台まで上昇した米長期金利が低下したことで、ドル売りもやや活発となり、週末のポジション調整と相まって、110円62銭までドルが下落し、110円70-80銭で越週しています。

    注目された米中貿易協議では、中国側が「米国製品の輸入を大幅に拡大する」ことで合意しましたが、その規模については共同声明では触れていません。協議に参加した劉鶴副首相は、「米中の貿易戦争は回避された」と述べています。ただ当初、米国側に対して年間の貿易赤字を「少なくとも2000億ドル(約22兆2000億円)削減することを提案した」と、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が発言していましたが、その部分については特に言及はありません。この協議の共同声明も1日遅れて発表されており、やや玉虫色の結果に終わった印象です。

    先週1週間は、ドルが主要通貨に対してほぼ一本調子で上昇しました。ドル円は109円台半ばから111円台前半まで緩やかでしたが、確実に上昇し、ユーロドルも1.19台半ばから1.17台半ばまで200ポイントの下落でした。米長期金利の上昇がドルを押し上げたドライバーだったと考えられます。従って、今後も米長期金利がこのままさらに上昇して行くのかどうかを見極めることが、相場の先行きを予想する上で重要になってきます。

    チャートを確認しても、「日足」では雲抜けと、重要な移動平均線である「200日線」も抜けています。この上方には目立ったレジスタンスはありませんが、あえて探せば「週足」の雲の入り口にあたる111円90銭前後ということになります。チャートを見る限り、ドル円は上昇トレンド入りしたと考えられます。この先、よほど想定外の事が起きない限り、ドル円は下がったところを拾うというスタンスでいいのではないでしょうか。

    明日には米韓首脳会談がワシントンで開催されます。一気に融和な姿勢を見せてきた北朝鮮も、金正恩委員長の中国への2度目の電撃訪問を境に、国営通信を通しての米国に対する論調は、やや批判的に変わってきました。中国を後ろ盾にしていることがその背景だと見られていますが、焦点は北朝鮮の「非核化」であることに変わりはありません。米韓首脳会談で、米韓関係をより緊密なものだとする印象を見せ付けるようだと北朝鮮側も再度反発することも予想されます。6月12日の米朝首脳会談まであと1カ月弱ですが、その間、米朝だけではなく、日本、中国、韓国でも色々な駆け引きがおこなわれる可能性もありそうです。

    本日のドル円の予想レンジは110円30銭~111円20銭程度と見ています。


    ドル円堅調に推移し110円台後半に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はジリ高が続き、一時110円86銭まで上昇。

    米経済指標が良好だったことや、長期金利がさらに上昇したこと

    からドルを買う動きが優った。

  • ユーロドルは下落が一服。1.1785まで売られる場面も

    あったが、1.18台に押し戻される。

  • 株式市場は反落。エネルギー株が上昇した一方、シスコシステムズ

    の低調な決算が重石に。ダウは54ドル下げ、他の主要指数も反落。

  • 債券相場は続落。引き続き売りが強く、長期金利は4日続伸し、

    3.11%台まで上昇。

  • 金は反落し、原油価格は前日と変わらず。


  • 新規失業保険申請件数           →  22.2万件

  • 5月フィラデルフィア連銀景況指数    →  34.4

  • 4月景気先行指標総合指数        →  0.4%

    本日の注目イベント

  • 日  4月消費者物価指数

  • 独   独4月生産者物価指数

  • 欧   ユーロ圏3月貿易収支

  • 米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演

  • 米   ブレイナード・FRB理事講演

  • 加   カナダ3月小売売上高

  • 加   カナダ4月消費者物価指数

      

    米10年債は4日続落し、長期金利は3.11%台まで上昇。この金利高に

    呼応するかのように、ドル円は110円86銭前後までドル高が進みました。

    米株式市場では、ダウが54ドル下落するなど、主要株価指数は揃って反落

    しましたが、ドルはしっかり。株価の下落はリスク回避につながり、円が買

    われやすい状況になりますが、この程度の下落には投資家は反応せず、金利

    高に反応してドル高が進み、金利との相関が鮮明になっています。

    ドル円は今週15日の夜に3回目の110円トライアルに成功し、110円

    台に乗せてからは、一度も110円を割り込んでいません。ゆっくりですが、

    しかし確実にドルが上昇している感じです。ちょうど、先週109円台を底

    固めし、その後110円台に乗せた状況に似ています。

    ということは、来週には111円台に乗せるという見方もできなくはありま

    せんが、そう事が単純に運ぶかどうかはわかりません。今日は週末です。

    ポジションを手仕舞う動きもあるかもしれません。

    ドル円は110円台後半まで買われましたが、111円台には届いていませ

    ん。昨年11月のドル高値から3月の安値までの値幅の、61.8%戻しが

    110円88銭前後と計算され、これが意識されたのかもしれません。

    トランプ大統領は昨日、中国との貿易交渉が成功しない可能性があることを

    示唆。これに株価の方が反応した面もありましたが、上述のように、ドル円

    は米長期金利の上昇に支えられています。

    今朝の経済紙にもありましたが、米金利が上昇する中、原油価格も上昇し、

    さらに株価とドル円も揃って上昇しています。日経平均株価は昨日121円

    上昇し、2万2800円台まで回復してきました。

    この4つが揃って上昇するケースは、そう見られるものではありません。

    株価は、3月決算の発表をほぼ終え、最高益をたたき出す企業も多かった上

    に、ドル円が3月の安値から6円以上も円安に振れたことから説明はつきま

    すが、本来株は金利高には弱い面があり、このまま米金利が上昇を続けると、

    やはりどこかで、米国株の下落を通じてその影響を受けると思われます。

    もっとも日本株の場合、最も重要な外部要因は米金利ではなく、為替である

    ことは明白です。

    今後のドル円の動きが最も重要なファクターであることは論を待ちません。

    本日は110円40銭~111円20銭程度のレンジを予想しますが、やは

    り週末ということでポジション調整の動きには注意したいところです。

    堅調なドル円ですが、仮に111円台に乗せたとしても、そこから大きく値

    を飛ばすことはないと見ています。

    引き続き米中貿易協議の行方と、米長期金利の動きが鍵になります。


  • ユーロドルさらに下落し1.17台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は110円台を維持。110円03銭まで売られる場面も

    あったが、この日も米長期金利の上昇にサポートされ、110円40銭

    までドルが上昇。

  • ユーロドルは戻りを売られる展開が続き、一時は1.1763と、

    直近安値を更新する水準まで下落。前日発表されたユーロ圏のGDPが

    経済成長の減速を示したほか、イタリアの政局も重石に。

  • 株式市場は反発。ダウは62ドル上昇し、ナスダックも46ポイント上昇。

  • 債券相場は続落。長期金利はさらに上昇し、3.1%を付けたが、

    引け値では3.09%台とやや低下。

  • 金は4日ぶりに小反発。原油は3日続伸。


  • 4月住宅着工件数     →  128.7万件

  • 4月建設許可件数     →  135.2万件

  • 4月鉱工業生産      →  +0.7%

  • 4月設備稼働率      →  78.0%

    本日の注目イベント

  • 豪   豪4月雇用統計

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   5月フィラデルフィア連銀景況指数

  • 米   4月景気先行指標総合指数

  • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演


    ドル円は活発な動きが見られない中、NY市場ではやや下げる場面もありましたが、

    それでも110円03銭までで、110円台を維持しています。米長期金利が昨日

    は3.1%まで上昇し、実に6年10カ月ぶりの水準まで金利高が続いています。

    この金利高に支えられる形でドル円も緩やかに上昇しており、このまま110円台

    を固めることになれば、1週間ほどかけて109円台を固めた動きにも似てきます。

    日米金利差に着目したドル買いや、大型のM&Aに伴うドル買いが報道されていま

    すが、このままさらに金利高が続けば、住宅ローン金利や自動車ローンの金利もさ

    らに上昇し、この分野での購買力を低下させることになります。足元の米景気が

    「過熱」しているのであれば、今後も政策金利を引き上げるとのメッセージを市場

    に発信しつづけ、長期金利の一段の上昇を促すフォワードガイダンスを維持すれば

    いいことになりますが、米景気が既にピークアウトしているとすれば、政策金利の

    引き上げは今後景気拡大に急ブレイキをかけることとなり、FRBの判断も慎重に

    ならざるを得ません。

    ユーロドルの急落が目立ってきました。昨日は直近の安値である1.18台前半を

    割り込み、1.1763前後まで売られ、昨年12月19日以来となるユーロ安を

    記録しました。

    前日発表されたユーロ圏のGDPが景気の減速を示したことと、イタリアの政局が

    不透明になったことでユーロ売りが加速しています。折からのドル高傾向に加え、

    ロングポジションの解消に伴うユーロ売りも下落を後押ししている格好です。目先

    のユーロの下値のメドは、昨年12月の底値である1.1718近辺と、仮にその

    水準を割り込んだ場合には、1.1670-80辺りかと、予想しています。

    このように、ここ数日はドル円の動きよりもユーロドルの動きの方が、よりドル高

    傾向を鮮明にしています。

    そのため、欧州からNY市場にかけてはユーロドルの動きが、ドル円を売買する投

    資家にとっても参考になるため、注目したいところです。

    ドル円は底堅い動きを見せてはいますが、110円台半ばがマイナーなレジスタン

    スになっていると思われます。

    昨日この欄でも述べたように、フィボナッチの示す110円88銭前後も意識され

    ることから、110円台半ばから111円にかけては、利益確定も含めて、ドル売

    りが集まりやすい水準かと思われます。

    反対に、このままドル高がさらに進み、112円台辺りまで上昇すれば、今期のド

    ル円を100円~105円に設定している輸出企業には「余裕」が出てくるため、

    急いで手当てをする必要性も後退することになります。

    現時点では米朝首脳会談の延期や、米中貿易交渉、さらには一段と混迷度を増して

    してきた中東情勢など、一気に円高に振れてしまう「種」が残っているため、輸出

    企業は、上記水準ではある程度為替の手当てをしておきたいと考えるのも無理は

    ありません。

    本日も、ドル円は昨日とほぼ同水準で推移していることから、余り動意が見られな

    いと思われます。上値は上述のように、110円台半ばを抜けるかどうか、そして下

    値は昨日1日を通じて抜けなかった110円台を割り込めるかどうかです。

    予想レンジは109円80銭~110円70銭程度とみます。


  • ドル円ついに110円台を突破 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は「110円の壁」を上抜けし、110円45銭まで上昇。
      米長期金利が一段と上昇したことと、経済指標の一部が上振れ
      したことが材料に。

    • ドル高が進み、ユーロドルは大幅に下落。1.1820まで
      ユーロ安が進み、先週9日に記録した安値に並ぶ。

    • 株式市場は大幅に反落。米長期金利がさらに上昇した
      ことと、連日上昇が続いていたことから、利益確定の売りが
      出やすい状況にあった。ダウは193ドル下落し、他の主要指数も
      大きく売られる。

    • 債券相場は続落し、10年債利回りは一時3.09%まで上昇。
      NY連銀製造業景況指数が予想を大きく上回ったことなどに
      反応した。引け値では3.07%台と、やや低下して取り引きを終える。

    • ドル高が進み金は前日比27ドル以上売られ、1300ドルの
      大台を割り込む。原油は小幅に上昇し高値圏で推移。

    • 米   5月NY連銀製造業景況指数   →  20.1

    • 米   4月小売売上高           →  +0.3%

    • 米   5月NAHB住宅市場指数     →  70

    本日の注目イベント

    • 日   1-3月GDP(速報値)
    • 独   独4月消費者物価指数(確定値)
    • 欧   ユーロ圏4月消費者物価指数(確定値)
    • 欧   IEA月報
    • 米   4月住宅着工件数
    • 米   4月建設許可件数
    • 米   4月鉱工業生産
    • 米   4月設備稼働率
    • 米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

    まさに「三度目の正直」でした。ドル円は三度(みたび)110円台をテストし、三度目の今回は「110円の壁」を突破し、110円45銭前後まで一気にドル高が進みました。前回までは110円02銭や04銭まで上昇したものの、結局押し戻されましたが、今回はその水準を大きく上回り、引け値でも110円台前半で戻ってきています。

    ドル高が進んだ材料は幾つかありましたが、やはり米長期金利の一段の上昇が大きな理由だったと思われます。米長期金利は3.09%まで上昇し、2011年以来の高水を記録しました。昨日もこの欄で述べたように、米金利との相関が戻ったドル円は、金利がさらに上昇したことで、ドル高が進みました。2月の初めにもこのように、米長期金利が大きく上昇しました。その時は金利高に嫌気してNYダウが1000ドルを超える大幅安を見せ、この株価の大幅下落に反応してドル円は大きく円高ドル安が進んだ経緯があります。昨日もその傾向は観られNYダウは下げましたが、193ドル安に留まっています。ダウは8日続伸していたこともあり、下落は「想定内」とも言えます。むしろ昨日の下落幅で、2月に比べ、株式市場の金利高に対する耐性が強まったと判断することもできそうです。

    さらにドルを押し上げたのは、この日発表された5月のNY連銀製造業景況指数でした。市場予想の「15.0」を大きく上回る「20.1」だったことで、FRBによる利上げ回数の上振れ観測が高まり、ドル買いにつながっています。さらにサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が講演で、米景気の先行きに楽観視しており、「今年は3回か4回の利上げが適切」との見解を改めて示したこともドル高につながりました。ウィリアムズ総裁は、来月退任するダドリーNY連銀総裁の後任となり、新しいNY連銀総裁に就任します。
    地区連銀の中でもNY連銀は別格で、それだけ発言にも影響力があります。

    ドル円は2月2日以来のドル高水準となる110円台半ばまで上昇してきました。これまで何度も述べてきた重要な値位置である「200日移動平均線」もついに抜けてきました。この先の上値のメドですが、まずは『週足』の「52週移動平均線」が110円35銭近辺にあるため、この線をしっかりと抜ける必要があります。そしてその上には、ほとんどレジスタンスらしいものは見当たらないため、
    フィボナッチ・リトレースメントを駆使してみると、114円74銭(2017年11月6日)の直近高値から、104円64銭(3月23日)の安値の値幅、10円10銭の61.8%戻しが、110円88銭ということになります。ということで、110円台半ば~111円にかけては、仮に抜けるとしてもてこずることになりそうです。本日の予想レンジは109円80銭~110円60銭程度とします。

    ユーロドル1.20手前まで上昇 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は引き続き小動き。米長期金利が再び3%台に乗せたことでドル買いが優勢に。
      109円67銭までドル高が進み、この日の高値圏で引ける。

    • ユーロドルは買戻しが優勢となり、ユーロ高が進んだものの、1.20台は回復できず。

    • 株式市場は続伸。ダウは8日続伸し、2万4899ドル台まで上昇。

    • 債券は小幅ながら続落し、長期金利は再び3%台に乗せる。

    • 金は続落し、原油は反発。

    本日の注目イベント

    • 豪  豪RBA議事録
    • 中  中国 4月小売売上高
    • 中  中国 4月鉱工業生産
    • 独  独1-3月期GDP(速報値)
    • 独  独5月ZEW景況感指数
    • 欧  ユーロ圏1-3月期GDP(改定値)
    • 欧  ユーロ圏3月鉱工業生産
    • 英  英4月雇用統計
    • 米  5月NY連銀製造業景況指数
    • 米  4月小売売上高
    • 米  5月NAHB住宅市場指数
    • 米  ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    • 米  カプラン・ダラス連銀総裁講演

    ドル円は引き続き動きがありません。109円台半ばを中心にもみ合いが続き、米長期金利が3%台まで上昇したことでややドル買いが強まり109円67銭まで上昇しました。ただドル買いの勢いはなく、109円~110円のレンジをしっかりと上抜けできるかどうかは、なんとも心もとない状況です。

    クリーブランド連銀のメスター総裁は、今後も引き続き利上げを続けていくことが正当化されるとの見方を示したこともドルを押し上げました。市場の関心は、年内あと2回の利上げなのか、3回になるのかという点に集まっていますが、金利高に素直に連動しているドル円は、もし3回という見方が強まるようだと、110円台を値固めして、さらに上を目指す展開も予想されます。

    米国は在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転しました。これに対して、パレスチナ自治区では移転に抗議するデモが起き、50人以上のパレスチナ人が死亡したと伝えられています。イラン核合意からの離脱に次ぐ、トランプ大統領の決定ですが、中東情勢をさらに悪化させたとの見方が強まっています。

    TPPからの離脱、中国との貿易赤字に対する大規模な関税の引き上げ、さらにはシリアへの攻撃、そしてイラン核合意からの離脱など、トランプ大統領は次から次へと「米国ファースト」を旗印に実行に移してきました。「有言実行」との評価がある一方、欧州などからは「行き過ぎた保護主義」といった批判の声が日増しに強くなっています。全ては11月の中間選挙をにらんだ行動だと思われますが、このまま日本も「無傷」でいられる保障はありません。既に米国への輸入車に対して20%の関税をかけるとの案も出ています。ドル高が進む可能性が徐々に高まっているように思えますが、どこかで突然はしごをはずされるリスクは意識しておくべきでしょう。
    本日のレンジは109円30銭~110円20銭程度と予想します。


    ユーロドル下げ止まり1.19台で推移 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は109円台で小動き。米金利が3%を下回る水準だった

    ことでドルが売られる場面もあったが、109円15銭まで。

    上値も109円43銭と、値幅も28銭に留まる。

  • ユーロドルは1.19台で推移。下げ止まりを見せてはいるものの、

    方向感は見えず。

  • 株式市場はまちまち。ダウは7営業日続伸となり91ドル高

    だったが、ナスダックは2ポイント下落。

  • 債券相場はほぼ変わらず。長期金利も2.97%台で越週。

  • 金は小幅に反発。原油価格は前日の高値から反落。

  • 4月輸入物価指数                   → +0.3%

  • 5月ミシガン大学消費者マインド(速報値)    →  98.8

    本日の注目イベント

  • 中   中国 4月マネーサプライ

  • 米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米 在イスラエル米大使館のエルサレム移転に伴う式典


    ドル円は底堅い動きを見せ、先週はドルが売られても108円台後半で下げ止まり

    ほぼ109円台での推移となりました。米長期金利が3%台を維持できなかったも

    のの、高止まりしており、日米ともに株価が堅調に推移したことも、ドルがしっか

    りしている原因になっていると見られます。

    ただもう少しドル堅調な背景を探れば、市場参加者がドルの明確な方向を掴み切れ

    ていないからということもあるようです。直近IMMの建て玉を見ても、ネットの

    円売り枚数は5400枚程度と、極めて少なくなっています。

    4月に入ってからはネットで「ドル売り円買い」に傾いていましたが、ここ2週間

    は再び「ドル買い円売り」に戻ってはいますが、上述のように枚数は少なく、投機

    筋も方向感を判断しあぐねている状況かと思われます。

    110円は2度試してはいますが失敗しており、この水準が壁になりつつあります

    が、だからといってドルの下値を試す展開でもなく、ややストレスのたまる動きが

    続いています。

    引き続き材料は6月12日に行われる米朝首脳会談での非核化の問題です。北朝鮮

    は4月の南北首脳会談での内容を受けて、未使用の坑道の爆破を日本を除く5カ国

    のメディアに公開すると発表しました。ただ北朝鮮は過去にも核施設の爆破を公開

    した後、核開発を再開したこともあり、どこまで信用できるのか疑問は残ります。

    これに対してトランプ大統領は「ありがとう。とても賢く、親切な行為だ」と評価

    しています。

    朝鮮半島のリスクが徐々に後退している一方、中東のリスクはかなり高まっていま

    す。米国がイラン核合意を正式に離脱したことの影響もありますが、シリアのイラ

    ン軍事施設にイスラエルが大規模な攻撃を行うなど、イラン、シリア、イスラエル

    に加えて、その後ろ盾となっている米国やロシア、トルコなどの動きにも不穏なも

    のがあります。さらにパレスチナやISなども加わったら、さらに混迷を深め、わ

    れわれには何が何だかよく分からない状況です。

    分かっているのは、中東がさらに混乱すれば、原油価格は一段と上昇し、日本では

    物価上昇圧力が増し、シェールオイルの産出が活発な米国ではさらに掘削のリグの

    本数は増え、景気にとってはそれほど悪くはなく、また米国の軍需産業にとっては

    プラスだということです。

    本日は米国が在イスラエル大使館を現在のテルアビブからエルサレムに移転する式

    典がある他、重要な経済指標はありません。

    予想レンジは108円80銭~109円60銭程度と見ています。


  • ドル円110円をテスト後下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は欧州時間に110円台をテストしたものの、乗せ切れず

    反落。NYでは4月のCPIが予想を下回ったことからドル売りが優勢

    となり109円30銭まで円が買われる。

  • ドルが売られたことでユーロの下落も一服。ユーロドルは1.1947まで

    反発する場面も。

  • 株式市場は大幅に続伸。半導体銘柄が買われ、ダウは196ドル上昇。

    ダウはこれで6営業日続伸。

  • 債券は反発。前日3%の大台に乗せて引けた10年債利回りも低下し、

    2.96%台で引ける。

  • 金は4日ぶりに反発。原油価格は中東情勢を背景に再び買いが強まり

    71ドル台後半まで上昇。引け値でも71ドル36セントと、直近高値を更新。

  • 4月消費者物価指数     → +0.2%

  • 新規失業保険申請件数   → 21.1万件

  • 4月財政収支         →  2143億ドルの黒字

    本日の注目イベント

  • 米  4月輸入物価指数

  • 米   5月ミシガン大学消費者マインド(速報値)

  • 米   カナダ4月就業者数

  • 加   カナダ4月失業率


    昨日この欄でも述べましたが、為替と金利で2つの水準に注目していました。

    ドル円では再度110円台をテストできるかどうかと、110円台をつけた

    後その水準を維持できるかどうかという点が1つ目でした。

    そのドル円は夕方には110円02銭まで上昇し、110円台には到達した

    ものの、今回も結局、「ワンタッチ」でした。

    その後のNY市場では4月の消費者物価指数(CPI)が+0.2%と、予

    想を下回ったことで、インフレ懸念が後退しドルが売られ、109円前半ま

    で下落しています。

    現時点では「110円の壁」が徐々に存在感を増しているといったところで

    す。

    昨日も説明したように、110円から110円半ばには実需のドル売りを含

    め、大量の注文が並んでいたものと思われます。

    もちろん、どれほど多くのドル売り注文があろうと、抜けるときは簡単に抜

    けるものですが、為替ディーラーも自分で保有している「大量の注文額」を


    利用して「悪さ」をすることもあります。その結果、110円近辺が益々厚

    い壁になってくることもあります。

    2つ目の注目点が、米長期金利が3%台を維持できるかどうかという点でし

    た。米長期金利との相関を取り戻したドル円は、米長期金利が上昇するので

    あれば110円台を固める可能性もあったからです。

    結果は3%台を維持できず、再び押し戻されています。結局、現時点では1

    10円台に乗せ切れずやや下落していますが、ここから注目したいのは、1

    09円台で留まっていられるのかどうかです。109円台を維持できるので

    あれば、三度(みたび)110円をテストする可能性があり、107円程度

    まで売り込まれるようだと、105-110円のレンジに戻ってしまうから

    です。いずれにしてもドル円は重要な水準にいて、正念場であることに変わ

    りはないと思われます。

    米朝会談の日程と場所が発表されました。

    トランプ大統領は昨日ツイッターで「大いに期待されている金委員長と私と

    の会談は、6月12日シンガポールで実現する」と明らかにし、「世界平和

    のために2人で努力し、非常に特別な瞬間にしたい」とツイートしました。

    (ブルームバーグ)歴史的な会談が開催されますが、会談では北朝鮮の非核化

    実現までの期間が焦点になろうかと思います。

    イスラエルがシリア内にあるイランの軍事施設に大規模な攻撃を行うなど、

    中東の地政学的リスクは依然として沈静化する気配はありませんが、市場は

    徐々にリスクオンに傾いてきているように思えます。

    トランプ大統領は昨日も北朝鮮から解放された米国人3人迎えるため、わざ

    わざ米軍施設まで出向き、タラップの上まで登り、飛行機の出口で3人と握

    手する演出を見せていました。

    11月の中間選挙に向けて猛アピールといったところです。米朝会談が成功

    裏に終わり、北朝鮮の非核化で合意ができるようなら、次の材料は、米中間

    選挙とロシア疑惑と見ています。

    本日のドル円は109円~109円90銭程度を予想します。


  • ドル円再び110円をテストか? 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は109円台で小動き。それでも東京市場でのドル高の

    流れを受け、109円83銭まで買われる。米長期金利が3%台の

    大台に乗せたことも支えに。

  • ユーロドルの下落は止まらず、欧州時間には1.1823まで売られ、

    前日の安値を更新。NYでは1.18台半ばから後半で推移し、下落は

    小休止。

  • 株式市場は大幅に上昇。北朝鮮が拘束していた米国人3人を

    解放したことを手掛かりに、リスク選好が拡大。銀行株を中心に

    ダウは182ドル高で取り引き終える。

  • 債券は続落し、長期金利は4月25日以来となる3%台に乗せる。

    10年債入札では投資家の需要が確認されたものの、リスクオンが進む。

  • 金は3日続落。原油はイランの原産量が減るとの見通しから買われ、

    大幅に続伸。71ドル台まで上昇して引ける。



  • 4月生産者物価指数  →  +0.1%

    本日の注目イベント



  • 日   3月貿易収支

  • 日   3月国際収支

  • 日 4月景気ウオッチャー調査

  • 中   中国 4月消費者物価指数

  • 中   中国 4月生産者物価指数

  • 欧   ECB経済報告

  • 英   英3月貿易収支

  • 英   英3月鉱工業生産

  • 英   BOE金融政策発表

  • 英   BOE議事録

  • 英   BOE、四半期物価報告

  • 米   4月消費者物価指数

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4月財政収支 
     

    為替市場では大きな動きはなかったものの、米国が正式にイラン核合意からの

    離脱を発表したことで原油価格が一段と上昇し、昨日のNY原油先物市場では

    WTI原油価格が前日比2ドルを超える上昇を見せ、引け値で71ドル台に乗

    せました。これは2014年11月以来ということで、米国では折からのイン

    フレ懸念が広がっているところに、正に「火に油を注ぐ」状況になってきまし

    た。FRBが最も注目しているとされるインフレ指標の『PCEコアデフレー

    ター』は、直近で1.9%まで上昇しており、原油高から輸送費の上昇が見込

    まれ、2%の大台乗せは近いものと思われます。

    そして、その先にあるのが政策金利の引き上げです。市場は今年さらに2回の

    利上げを織り込んでいますが、さらに1回増えて、3回という可能性も高まっ

    てきます。米長期金利も昨日は再び3%の大台に乗せてきました。

    前回3%の大台に乗せた際には、大台での滞空時間は短く、今回は3%台を固

    めるのかどうかが注目されます。米長期金利との相関関係が戻ってきたドル円

    は、今後金利が上昇すればもう一段ドル高が進むことも予想され、こちらも1

    10円台に乗せ、その水準を固められるのかどうかが焦点です。

    ドル円はそれほど目だった動きはないものの、109円台後半までドル高が進

    んできました。昨日の東京時間の朝10時辺りからドル買いが目立ち、109

    円20銭前後で推移していたドル円は109円60銭前後まで、比較的スピー

    ド感を伴って上昇しました。リクルートが米国の人材関連会社のグラスドアを

    12億ドル(約1300億円)で買収するというニュースがきっかけとの事で

    した。実際にその玉が市場で手当てされたのかどうかは分かりませんが、連日

    政治的ニュースや地政学的ニュースだけに翻弄されている市場にとっては、格

    好の材料だったのかもしれません。

    結局ドル円は、これ以降109円台半ばを下回ってはおらず、NYでのドル堅

    調な流れにつながっています。

    北朝鮮の融和政策は現時点ではさらに前進しているようです。ポンペオ国務長

    官の2度目の訪朝で、拘束されていた3人の米国人の解放が決まりました。

    トランプ大統領もこの措置を評価しており、歴史的な米朝首脳会談開催が着々

    と進んでいるようです。ここまできたら、日本人の拉致被害者も一気に解放へ

    と進んで欲しいと願うのは筆者だけではないと思います。

    拉致被害者家族の高齢化が進み、残された時間はそう多くありません。

    今回のこの融和ムードが最後のチャンスかもしれません。

    ドル円は109円を中心に上下50銭のレンジを上抜けしてきました。本日の

    上値のメドは当然110円ということになります。

    前回の110円を巡る攻防では、110円台には乗せたものの、『ワンタッチ』

    と言ってもいい程度のものでした。しかも日本がGW中でもあり、いわば蚊帳

    の外での出来事だった印象もあります。

    本日この水準をテストする場面があれば、110円から上方ではドル売り注文が

    相当並ぶことは想像に難くありません。

    昨日決算発表を行ったトヨタ自動車も、2019年3月期前半の為替レートは

    「105円」に設定していました。

    トヨタの場合、単純計算で5円の円安は2000億円の増益要因になります。

    ということで、本日の予想レンジは109円20銭~110円20銭程度にし

    たいと思います。

    一気に110円を目指すことにはならないと思いますが、株価の安定を背景に

    ドル円は底堅い動きになると予想しています。


  • ユーロドル続落し1.18台前半に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は109円を挟みもみ合いが続く。米長期金利の上昇から

    109円35銭まで買われたが、米国がイランとの核合意から離脱を

    表明したことで108円83銭前後まで売られる。その後は109円台に

    乗せて取り引きを終える。

  • ユーロドルはさらに売られ、一時は1.1838までユーロ安が進む。

    ユーロドルが売られたことで、ユーロ円も129円台前半まで下落。

  • 株式市場はほぼ変わらず。ダウは2ドル上昇したものの

    S&P500は小幅にマイナス。

  • 債券相場は続落し、長期金利は再び3%に迫る水準まで上昇。

    引け値では2.97%台とやや低下。

  • 金は続落し、前日70ドル台に乗せた原油は大幅に反落し、69ドル台に。


    本日の注目イベント

  • 米   4月生産者物価指数

  • 加   カナダ3月建設許可件数

  • 米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
      

    ドル円は109円を挟み、上にも下にも抜け切れない展開が続いています。

    昨日は、武田薬品工業の超大型M&Aの合意があり、円安材料だったにも関わらず

    ドル上昇のきっかけにはならず、一方トランプ政権は予想されたように、イランと

    の核合意から離脱を表明しました。この発表でも、ドル円は108円台後半までは

    売られたものの、直ぐに切り返して109円台を回復しています。

    結局、昨日のNY市場は為替、株式ともほぼ前日と変わらない水準で戻っており、

    長期金利だけがやや上昇した形でした。

    北朝鮮の金正恩委員長が3月に続いて再び中国を電撃訪問したというニュースがあ

    りました。米朝首脳会談が早ければ今月末か、6月初旬にも行われることになって

    いますが、その会談を控え、中国と北朝鮮にそれぞれ思惑があり、それが再び会談

    に向かわせたと見られます。北朝鮮としては、米朝会談では核問題については強烈

    な要求がなされることが想定されるため、中国を後ろ盾にしたい思惑があり、中国

    は米朝で全てが解決されてしまうことに危機感を抱いている可能性があります。

    もともと、北朝鮮と西側諸国との交渉には中国が「仲介役」を果たしてきたという

    自負もあり、存在感をアピールする狙いもありそうです。

    北朝鮮リスクはほぼ後退したと見ていますが、まだ米朝会談を経て、その結果を見

    極めるまでは紆余曲折がありそうです。今回の中国の習近平主席との会談や、朝鮮

    中央通信が米国の関与を激しく非難していることを考えると、まだ安心はできない

    のかもしれません。トランプ大統領は既に開催場所と日程は決まっていると言って

    いますが、まだ公にはなっていません。「成果がなければ席を立つ」と、トランプ

    大統領は述べています。ないとは思いますが、首脳会談の開催中止や、会談での話

    し合いが決裂することも頭の片隅に入れて置いたほうがいいのかもしれません。

    これまでにも何度か述べてきましたが、足元のドル円は「正念場」にいると言えま

    す。このまま110円を天井に押し戻され、105-110円のレンジを形成する

    のか。あるいは104円台から5円以上も値を戻した現在のトレンドを維持し、1

    10円台定着を果たすのか、重要な値位置にいると考えられます。どちらに動くの

    か判断が難しいところですが、IMMにおける投機筋のポジションを見てもどちら

    にも大きく傾いてはおらず、彼らも迷っていることが見て取れます。

    108円を割り込むのか、110円台に乗せてくるのか、次の大きな動きがカギを

    握ってきそうです。

    本日の予想レンジは108円60銭~109円50銭程度としますが、上述のよう

    に、何かをきっかけにどちらにも抜ける可能性があるため、注意が必要です。

    テクニカルでは日足の「ボリンジャーバンド」でこれまでローソク足が、「1シグ

    マ」を下値のメドとして推移していたものが、このところ「1シグマ」が上値のメ

    ドになっている

    ことと、「MACD」では既にデッドクロスが点灯していることに目配りをしてい

    ます。


  • ユーロドル4カ月ぶりに1.19台を割り込む 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はアジア市場で109円台を回復し、NY市場では109円40銭

    までドル高が進む。ユーロドルの動きにつられて円売りが強まった側面も

    あったが、上値も限られ、その後は109円前後まで値を下げる。

  • ユーロドルは持ち高の解消が継続され、一時は1.190を

    割り込む。ユーロ圏の景気鈍化を背景に出口が遠のくとの見方が

    強まる。

  • 株式市場は続伸。ダウは午後には上げ幅を縮小したものの、

    先週末比94ドル高で取り引きを終える。

  • 債券相場は薄商いの中動かず、金利水準も先週末とほぼ変わらず。

  • 金は反落。原油はイランに加え、ベネズエラの財政不安から

    4日続伸。引け値でも3年5カ月ぶりとなる70ドル台に。

  • 3月消費者信用残高  → 116.22億ドル

    本日の注目イベント

  • 豪   豪3月小売売上高

  • 中   中国4月貿易収支

  • 独   独3月貿易収支

  • 独   独3月経常収支

  • 独   独3月鉱工業生産

  • 加   カナダ4月住宅着工件数
      

    昨日の東京市場では109円を挟む展開だったドル円は、NY市場では

    109円40銭まで買われました。昨日の動きを見る限り、「円売り」

    というよりも、「ドル高」と言った方が適切なようです。

    ユーロドルが1.190を割り込み、1.1897までユーロ安が進み、

    ドル買いユーロ売りに引っ張られる形で、ドル円も109円台半ばまで

    上昇した側面が強かったと見られます。

    ユーロドルの1.19割れは昨年12月の下旬以来となり、積み上がっ

    たポジションを解消する取り引きが引きがねとなって、ユーロ売りが加

    速していると見られます。今年9月まで毎月300億ユーロの資産購入

    プログラムが実施されていますが、それ以降は規模の縮小か購入の停止

    がなされ、その後に利上げに踏み切るという「メインシナリオ」が遅れ

    るとの見方が出てきたことが、その最大の理由です。

    4月26日に行われたECB理事会後の記者会見でドラギ総裁が、今年

    に入ってユーロ圏の成長が鈍化していることを認めたことで、投資家は

    量的緩和の終了が先送りされる可能性を意識し始めました。

    実際発表された経済指標を見ると、ドイツを中心に軟調な数字が出てい

    ます。先週発表されたユーロ圏の1-3月期GDPも年率で2.5%と、

    前期の2.7%から鈍化していました。

    加えて、ユーロの先高感が強かったことから、ユーロの買いポジション

    は高水準に積み上がっており、この巻き戻しがユーロドルやユーロ円で

    も活発になって水準を押し下げていると見られます。

    ただそれでもユーロ圏の出口への距離は日本よりも遥かに近く、ここか

    らのユーロの下落は限定的ではないかと、個人的には予想しています。

    目先のサポートは1.17台前半あたりをイメージしています。

    ドル円は109円台半ばを頂点に折り返してきましたが、底堅い動きは

    続いています

    ポイントは再び110円台に乗せることができるかどうかですが、11

    0円台ではかなりのドル売り需要も想定されることから、それらを吸収

    して上昇できるかどうかです。

    武田薬品工業のシャイアー買収が合意に近く、本日8日にも発表がある

    のではないかとの報道は「ドル高材料」ですが、一方で、米国がイラン

    核合意に在留するかどうかも本日発表される見込みで、こちらはリスク

    回避の材料と見ることができます。

    本日は上記のニュースに注意しながらのトレードということになります。

    108円台半ばが下抜けできない一方、上値も昨日のNY市場のように、

    109円台半ばから上方は重そうです。

    どちらが抜けるかもポイントの一つになり、予想レンジも108円50銭

    ~109円50銭程度にならざるを得ません。


  • ドル円108円台半ばまで下落後反発 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円は、4月の雇用統計で失業率は改善していたものの、

    その他の指標が軟調だったことで発表直後から下落。一時は

    108円65銭まで売られた。ただその後は米株式市場が急騰した

    ことで109円台を回復。

  • ユーロドルは雇用統計発表後買われたものの、1.20台には

    届かず。その後ドルが上昇すると1.1910までユーロ安が進む。

  • 株式市場は大幅に反発。失業率が18年ぶりの水準になった

    ことが材料に。ダウは一時400ドルを超える上昇を見せたが、引けでは

    332ドル高。他の主要指数も軒並み上昇。

  • 債券相場は下落。長期金利は2.95%台へとやや上昇。

  • 金は小幅に続伸。原油価格はトランプ政権がイランへの

    制裁に踏み切るとの観測から続伸し、3年5カ月ぶりに69ドル台

    後半まで買われる。


  • 4月失業率              →  16.4万人

  • 4月非農業部門雇用者数   →  3.9%

  • 4月平均時給 (前月比)     →  0.1%

  • 4月平均時給 (前年比)     →  2.6%

  • 4月労働参加率          →  62.8%

    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(3月8日、9日分)

  • 中   中国 4月外貨準備高

  • 米   3月消費者信用残高

  • 米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   バーキン・リッチモンド連銀総裁講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

     

    ドル円は4月の雇用統計を受けて下落し、4月25日以来となる108円台半ば

    まで売られましたが、その後は切り返し、結局109円台でNYでの取り引きを

    終えています。

    底堅いと言えば、底堅い動きです。

    北朝鮮問題はほぼリスクとしては存在しなくなってきたことや、米長期金利との

    相関関係が戻ってきたことが、大きな理由として考えられます。

    4月の雇用統計では、雇用者数は市場予想を下回る16.4万人でしたが、失業

    率が18年ぶりとなる4%を下回ったことが株式市場で好感されています。注目

    の賃金はやや上昇率が鈍化しており、これが嫌気されてドル円は一時108円6

    5銭まで売られましたが、下落もそこまでで、結局109円台に戻して越週して

    います。

    FRBは、2日のFOMCでは予想通り金融政策の現状維持を決め、追加利上げ

    を見送りましたが、声明文では「さらなる利上げが正当化される」と記述され、

    次回6月のFOMCでは今年2回目の利上げが実施される可能性がさらに高まっ

    たと考えられます。

    ドル円はこの日に110円台に乗せ、110円04銭までドル高が進みました。

    これで、3月23日に記録した104円64銭の底値からは5円40銭ほど戻

    したことになります。

    日足チャートでも既に雲抜けを完成させ、重要な「200日線」に迫ろうという

    状況です。110円台をつけた後、一旦108円台半ばまで落とされたため、目

    先のレジスタンスは「120日線」の位置する109円30銭前後ですが、重要

    なのはやはり上記「200日線」のある110円20銭前後をしっかりと抜け切

    れるかどうかでしょう。ドル円の直近の高値を昨年11月6日の114円74銭

    と見れば、今年3月の底値までは10円10銭下げたことになります。

    フィボナッチ・リトレースメントで戻りの水準を確認してみると、「半値戻し」は

    109円69銭となり、これは先週一旦抜けています。

    「半値戻しは全値戻し」と言われ、114円台はまだ遠い存在ですが、上記「20

    0日線」を超えてくれば、その可能性も少しずつ意識されてくるかもしれません。

    ただそうは言っても、まだ手放しでドル高を見据えるわけにはいきません。

    そもそもトランプ大統領がドル高を望んでいないとの見方がある他、先週行われた

    米中通商問題では、米国側は中国に対して2020年までに2000億ドル(約2

    2兆円)の貿易赤字削減を要求しました。

    両国の主張には隔たりが大きく、一旦消え去った「貿易戦争」という言葉が再び報

    道の中で使われ始めてきました。さらにはシリアをはじめとする中東問題や、トラ

    ンプ大統領のロシア疑惑も引き続きグレイです。

    そして、半年後には米中間選挙が控えています。

    その意味では110円台を安定的に回復できるかどうかは、今後の相場を占う上で

    も非常に重要なポイントと言えます。

    本日は地区連銀総裁の講演が多く予定されています。基本的には好調な米景気を背

    景に、利上げには前向きな発言が多く出ると予想されます。

    レンジは108円70銭~109円70銭程度を予想します。


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