ユーロドル1.20手前まで上昇
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は引き続き小動き。米長期金利が再び3%台に乗せたことでドル買いが優勢に。
109円67銭までドル高が進み、この日の高値圏で引ける。 - ユーロドルは買戻しが優勢となり、ユーロ高が進んだものの、1.20台は回復できず。
- 株式市場は続伸。ダウは8日続伸し、2万4899ドル台まで上昇。
- 債券は小幅ながら続落し、長期金利は再び3%台に乗せる。
- 金は続落し、原油は反発。
本日の注目イベント
- 豪 豪RBA議事録
- 中 中国 4月小売売上高
- 中 中国 4月鉱工業生産
- 独 独1-3月期GDP(速報値)
- 独 独5月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏1-3月期GDP(改定値)
- 欧 ユーロ圏3月鉱工業生産
- 英 英4月雇用統計
- 米 5月NY連銀製造業景況指数
- 米 4月小売売上高
- 米 5月NAHB住宅市場指数
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
ドル円は引き続き動きがありません。109円台半ばを中心にもみ合いが続き、米長期金利が3%台まで上昇したことでややドル買いが強まり109円67銭まで上昇しました。ただドル買いの勢いはなく、109円~110円のレンジをしっかりと上抜けできるかどうかは、なんとも心もとない状況です。
クリーブランド連銀のメスター総裁は、今後も引き続き利上げを続けていくことが正当化されるとの見方を示したこともドルを押し上げました。市場の関心は、年内あと2回の利上げなのか、3回になるのかという点に集まっていますが、金利高に素直に連動しているドル円は、もし3回という見方が強まるようだと、110円台を値固めして、さらに上を目指す展開も予想されます。
米国は在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転しました。これに対して、パレスチナ自治区では移転に抗議するデモが起き、50人以上のパレスチナ人が死亡したと伝えられています。イラン核合意からの離脱に次ぐ、トランプ大統領の決定ですが、中東情勢をさらに悪化させたとの見方が強まっています。
TPPからの離脱、中国との貿易赤字に対する大規模な関税の引き上げ、さらにはシリアへの攻撃、そしてイラン核合意からの離脱など、トランプ大統領は次から次へと「米国ファースト」を旗印に実行に移してきました。「有言実行」との評価がある一方、欧州などからは「行き過ぎた保護主義」といった批判の声が日増しに強くなっています。全ては11月の中間選挙をにらんだ行動だと思われますが、このまま日本も「無傷」でいられる保障はありません。既に米国への輸入車に対して20%の関税をかけるとの案も出ています。ドル高が進む可能性が徐々に高まっているように思えますが、どこかで突然はしごをはずされるリスクは意識しておくべきでしょう。
本日のレンジは109円30銭~110円20銭程度と予想します。

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- [2018/05/15 10:18]
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