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ドル円109円台を回復するも小動き 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は反発し一時109円台を回復。イタリアの政局不安が後退し

    米長期金利が上昇したことがドルの支えになった。

    ただ上値も限定的で、108円90銭近辺で取り引きを終える。

  • ユーロドルも反発。前日の1.15台前半から1.16台を回復。

    ユーロは対円でも127円台前半まで上昇。

  • 株式市場は大幅反発。イタリア国債が反発したことや、

    前日大きく買われた米国債も反落したことでダウは306ドル高。

    他の指数も揃って大幅高。

  • 債券相場は反落。市場が落ち着きを取り戻したことで売りが

    優勢となり下落。長期金利は2.85%台まで上昇。

  • 金と原油は共に反発。


  • 5月ADP雇用者数     →  17.8万人

  • 1-3月GDP(改定値)  →  2.2%

    本日の注目イベント

  • 日   4月鉱工業生産

  • 日   ブラード・セントルイス連銀総裁が都内で講演

  • 中   中国 5月製造業PMI(速報値)

  • 中   中国 5月非製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏4月失業率

  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)

  • 英  英4月消費者信用残高

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4月個人所得

  • 米   4月個人支出

  • 米   4月PCEコアデフレータ

  • 米   5月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   4月中古住宅販売件数成約指数

  • 米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   ブレイナード・FRB理事講演

  • 加   カナダ1-3月期GDP

  • 加   G7(カナダ)

    前日「リスクオフ」が加速し、大きく値を下げた市場は反発し、一方大きく買われた安全

    資産は売られました。前日の各市場の動きはやや過剰反応だったようです。

    恐怖指数と呼ばれる「VIX指数」を良く見ると、あれだけの混乱でも「17」前後で、

    恐怖が高まるとされる「20」を超えることはありませんでした。もちろん、イタリアの

    政局が混沌としていることに変わりはなく、この先同じような動きになることは十分考え

    られることから、引き続き南欧の政局には注目していかなければなりません。

    ドル円は昨日の東京時間でも、株価が一時は400円以上も下落する場面があったものの、

    底堅い動きを見せていました。その流れが欧州市場でも継続され、大きな値動きにはつな

    がらなかったものの、NY市場では109円07銭前後までドルが買い戻されています。

    イタリアでは5年債と10年債の入札がありましたが、無事に通過したことで長期債も買

    われ、長期金利は前日に比べ28bp以上も下落し、2.84%台まで低下し、落ち着き

    を取り戻しました。

    米国債も、市場の落ち着きを好感し、前日大きく買われた反動もあり、この日は下落。長

    期金利も2.85%台まで上昇し、ドル円のサポート材料になっています。

    ドル円は一時109円台まで反発したものの動きは緩慢です。イタリア情勢の不透明さは

    やや後退したものの、米朝首脳会談や、米中貿易問題、あるいは自動車の関税引き上げ問

    題など、まだ先行きが読めない材料が残っていることで、投資家も積極的に取引に参加で

    きないことが背景かと思われます。特に米中貿易問題では、トランプ大統領は譲歩する姿

    勢は見せず、中国が米国の知的財産権を侵害したことに対する制裁として、6月中にも中

    国製品に追加関税を発動すると発表しています。

    3回目の米中貿易協議は来月2~4日に開催されますが、米国側は中国に対して2000

    億ドル(約21兆1800億円)の貿易赤字削減を求めていますが、中国側がどこまでこ

    れに応じるのか予断は許さない状況です。以前と比べ、中国側の対応もこれまでよりは硬

    化してきた印象もあります。引き続き、この問題と自動車の輸入関税引き上げ問題は円の

    上昇圧力として意識しておかなければなりません。

    本日のドルは堅調な動きを見せると思われますが、上値も上記材料を考えると大きく伸び

    るとも思えません。明日は5月の雇用統計が発表されることもあり、活発な値動きは期待

    できません。

    予想レンジは108円50銭~109円30銭程度とみています。


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