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 2018年06月 

ドル円110円台で堅調 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京市場で109円台半ばまで売られたドル円は

    反発し110円台を回復。長期金利が低下し、株価も大幅に

    下落した中で、ドルの底堅さが目立った。

  • ユーロドルは、ドラギECB総裁が利上げを急がないことに

    言及したことで売り優勢に。1.1534までユーロ安が進んだが、

    節目の1.15は堅持。

  • 株式市場は大幅続落。米中の貿易問題がさらに

    エスカレートし、貿易戦争の様相を呈してきたことで

    ダウは一時419ドル安まで売られた。引け値では287ドル安と、

    下げ幅を縮小。

  • 米中貿易摩擦の激化で安全資産の債券は買われる。

    長期金利は先月末以来となる2.9%台割れを示現。

  • 金と原油は反落。


  • 5月住宅着工件数   →   135.0万件

  • 5月建設許可件数   →   130.1万件

    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(4月26日、27日分)

  • 独   独5月生産者物価指数

  • 欧   ドラギ・ECB総裁、パウエルFRB議長がパネル討論会に参加(ポルトガル)

  • 米   5月中古住宅販売件数


    昨日の東京時間朝方に、トランプ大統領が中国に対する制裁措置を拡大し、さらに

    2000億ドル(約22兆円)分の中国製品に10%の追加関税を課すことを指示

    したとの報道で、リスク回避の流れが加速し、ドル円は110円台半ばから急落し、

    日経平均株価は下げ幅を拡大しました。

    さらにリスク回避の動きが強まったのは、中国が予想していたかのようにすぐさま

    報復措置を表明したことです。

    中国商務省は19日午前の声明で、米国が2000億ドル相当の新たな関税リスト

    を公表すれば、「強力な」報復措置を取るだろうと表明。「米国が正気を失い、そ

    のようなリストを公表すれば、中国は包括的な量的・質的措置を講じ、強力に報復

    せざるを得ないだろう」(ブルームバーグ)と発表しました。

    これまで中国は、トランプ政権の保護貿易主義に対して、ある意味「大人の対応」

    を示してきましたが、ここにきて急速に態度を硬化させ、「目には目を」といった

    対応が目だっています。

    このまま「報復合戦」が続けば、日本を含め世界景気にも悪影響が出るのは必至で

    す。2000億ドル相当の関税引き上げは「脅し」であって、現実的ではありませ

    んが、その先に自動車関税の引き上げ問題もあるということです。

    少なくとも11月の中間選挙までは「トランプリスク」が取り除かれることはない

    と考えられます。

    昨日のNY市場ではリスク回避の動きが加速し、ダウは一時419ドル下げ、長期

    金利も先月末以来となる2.9%台を割り込んでいます。本来なら安全通貨の円が

    買われ、円高ドル安に振れていてもおかしくはなかったと思われます。

    経験則から言えば、109円を割り込んでいるイメージでした。

    ドル高円安が進んだ理由は、おそらくユーロの影響だったと思われます。

    ドラギECB総裁はスペインで行われた年次フォーラムでの講演で、「初回利上げ

    時期の決定について辛抱強い姿勢を維持し、その後の政策調整は段階的に行う」と

    語り、少なくとも現行の政策金利据え置きは、2019年夏の終わりまで続くこと

    を改めて表明しました。この発言を受け、ユーロドルは再び重要なサポートである

    1.15に迫る、1.1534まで売られ、ユーロ円も先月末以来となる126円

    台後半までユーロ安が進みました。

    本日のドル円は109円50銭~110円50銭を予想しますが、相場の主役であ

    るユーロドルの動きには注目です。


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