ユーロドル買い戻され1.16台に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
反発し、110円55銭まで上昇。その後、トランプ大統領の中国とEUが
為替操作を行っているとの発言が材料視され、110円15銭まで反落。
まで反発。トランプ大統領の為替操作を行っているとの発言がユーロ
買い戻しにつながった。
上昇、S&P500も取引時間内に最高値を更新。
本日の注目イベント
昨日の東京時間にドル円は109円77銭前後まで売られ、約2カ月ぶりに110円割れを
示現しました。トランプ大統領がロイター通信とのインタビューで、利上げに対する「不満」
を表明したことで、来月のFOMCでの利上げは揺るがないものの、それ以降の利上げス
タンスに影響が出るのではないかといった懸念が強まったことが背景でした。
ただ、昨日の午後からは再び110円台を回復し、NY市場では朝方に110円55銭までド
ル買いが進みましたが、上値は重く、110円台前半で折り返してきました。
今回の109円台での滞空時間は短かったですが、今後の米中貿易問題やトルコへの追
加制裁を考えると、まだドル円の上値は重いと考えざるを得ません。本日からワシントンで
実務者レベルの米中通商協議が再開されますが、これについてもトランプ氏は「多くの進展
を期待していない」と述べ、貿易戦争に「期限はない」と語っており、「貿易問題に対するトラ
ンプ大統領の強い意志を侮るべきではない」とロス商務長官が述べていたように、トランプ氏
が強気の姿勢を崩すことはないと予想されます。協議は明日まで行われることになっていま
すが、この協議から両国が貿易戦争回避への糸口をまったく見出せないようだと、市場は再
びドル売りで反応する可能性があります。協議に関する情報には注意したいところです。
ドル円は109円77銭前後で下げ止まりましたが、これは「週足」の「120週線」に支えら
れた格好になっています。
一方でその後の上昇は「1時間足」の雲の下限で抑えられ、現在はその雲に沿って上値を徐
々に切り下げてきているところです。「週足」では長期の「三角保ち合い」(さんかくもちあい)
を下抜けしており、チャートからは下げを示唆しているように見えます。それでも『雲の形』を
見ると、細長く、余り明確な方向性は掴めません。
110~113円のレンジをやや下方にシフトし、110円を挟んだレンジに移行する途中かも
しれませんが、もうしばらくは動きを注意深く見極める必要があります。
本日は7月のFOMC議事録が公表される他、それほど重要な指標もありません。日中は、
日本株の動きに左右される展開でしょう。好調な米国株に比べ、日本株の動きは冴えませ
ん。為替がやや円高に振れているとしても、企業の想定レートをかなり上回っています。
第1四半期決算でも、多くの企業は「増収増益」でした。日本株の動きはなかなか理解でき
ません。
本日のレンジは109円70銭~110円60銭程度を予想します。

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- [2018/08/22 09:04]
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