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ドル円112円台半ばまで上昇 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は続伸し、2カ月ぶりとなる112円39銭までドル高が進む。

    中国への追加関税では、関税率が10%であったことから、今後も交渉の

    余地があるとの見方や、米長期金利が3%を大きく上回ったことで

    ドル買いが膨らんだ。

  • ユーロドルも続伸し、ユーロ高が進む。ユーロ円の上昇に伴って

    1. 1725までユーロ高が進み、ユーロ円も131.50銭前後まで

    買われ、7月18日以来の水準に。

  • 株式市場は大幅に上昇。中国への追加関税第3弾が発表されたが、

    日本を含むアジア市場の株式が堅調だったことで、米株も上昇。

    ダウは184ドル上昇し、2万6200ドル台に。

  • 債券相場は「リスクオン」の傾向がさらに強まったことで大きく売られる。

    長期金利は3.05%台まで上昇。

  • 金は反落し、原油は反発。


  • 9月NAHB住宅市場指数   →  67

    本日の注目イベント



  • 豪   豪4-6月期経常収支

  • 日   8月貿易収支

  • 日   日銀金融政策決定会合

  • 日   黒田日銀総裁記者会見

  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演

  • 英    英8月物価統計

  • 米   8月住宅着工件数

  • 米   8月建設許可件数

  • 米    経常収支(4-6月)

     

    トランプ政権は、昨日中国に対する追加関税第3弾を発表し、24日に発動する

    ことを決めましたが、市場の反応は朝方の東京時間限定でした。ドル円は111

    円67銭前後まで売られましたが、直ぐに切り返し、昼ごろには112円台に乗

    せました。日経平均株価が朝方のマイナスから徐々に買われ、プラスに転じたこ

    ともドル買いにつながったようですが、株価は300円を超える上昇で引けてい

    ます。関税率が当初の25%ではなく、10%であったことから、米中は今後も

    交渉の余地があるといった見方や、「これでひとまず材料が出尽くした」といっ

    た見方が「リスクオン」に向かわせたようです。

    市場は、今回の追加関税に関しても筆者が考える以上に楽観的のようです。

    実際に昨日の市場の反応は、円が主要通貨に対して全面安の展開となり、リスク

    が高まった際に買われる傾向のある金や米国債は売られています。とりわけ米1

    0年債は大きく売られ、5月に記録した3.12%に次ぐ高水準まで長期金利は

    上昇しました。

    今回の追加関税の特徴は、その対象品目に消費財が多いことです。

    家具やかばんなど生活に関連する品目が多いことから、24日の発動までには個

    人が生活防衛のために消費を活発にすることが予想されます。中国側も米国に対

    して600億ドル(約7兆2000億円)の報復関税を24日に発動することを

    発表しており、昨日のメディアの言葉を借りれば「泥沼化」してきたと思われ、

    貿易戦争は「長期化」する可能性が高まってきました。個人的には足元の「ドル

    高・株高」を基本とするリスク選好の流れは、直ぐではないとしても、どこかで

    逆流する場面があると考えています。

    ただドル円は112円台半ばまで上昇したことで、チャートでは明らかにドル高

    を示唆しています。

    「日足」では雲抜けを完成させ、「週足」でも、2015年6月を頂点に描ける

    トレンドラインを抜けてきました。

    これで目先のレジスタンスは「120週線」が示す、113円台前半まで目立っ

    たものはありません。

    「日足」では7月に記録した113円20銭という、直近高値がありますが、こ

    れは上記「120週線」とほぼ同じ水準と考え、113円~113円30銭あた

    りが、次の重要なレジスタンスかと思われます。

    追加関税第3弾の発表が終わり、今度は注目材料が国内に移ります。明日は、結

    果は見えていますが、「自民党総裁選」があります。すでに体勢は決まっている

    ようですが、問題は「勝ち方」でしょう。 安倍さんが圧勝しないと、求心力が

    問われ、今後の政権運営に支障が出てくる可能性があります。

    一方、石破さんの劣勢は避けられないようですが、どこまで支持票を伸ばせるの

    かといったところでしょう。

    安倍さんが圧勝すれば再び「アベノミクス」に関心が移り、何らかの景気刺激策

    が浮上することも考えられ、その場合、株価の上昇を通じてドル円の支援材料に

    なる可能性があります。そして、明日からは日米通商協議も始まり、安倍さんが

    勝利した場合には、25日には日米首脳会談も予定されているようです。

    今回の会談では、トランプ大統領も「外交的な対応」でなく、「本音」で貿易不

    均衡を議題にしてくることも予想されます。

    ドル高傾向とはいえ、このままどんどんドルが買われる地合いではなさそうです。

    本日の予想レンジは111円80銭~112円80銭程度と見ます。


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