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ドル円5週間ぶりに112円台を回復 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は112円台を回復し、3月5日以来となる112円9銭
までドル高が進む。株高、金利高がドルを押し上げ、ユーロ円の
上昇も円売りにつながった。
◆ユーロドルは急反発。約2週間ぶりに1.1324までユーロ高
が進行。ユーロ円も126円台後半まで買われる。
◆株式市場は大幅に反発。ディズニーや金融株が上昇を牽引し、
ダウは269ドル高。S&P500は2900台に乗せる。
◆債券市場は反落。長期金利は2.56%台へと大幅に上昇。
◆金と原油はともに上昇。


◆3月輸入物価指数              →  0.6%
◆4月ミシガン大学消費者マインド(速報値)  →  96.9


本日の注目イベント

◆米   日米物品貿易協議(TAG)
◆米   4月NY連銀製造業景況指数
◆米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
◆米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
◆米  企業決算 → シティーグループ、ゴールドマン

ドル円は先週末のNY市場で112円台を回復し、112円09銭まで
ドル高が進みました。
前日には111円割れもあり、上値は重いと見ていましたが、緩やかな
動きが続いている中では、予想以上の上昇です。
3月5日に記録した112円14銭が意識され、上昇は一旦止まりまし
たが、本日の展開次第では上記水準を上抜け、年初来高値をつける可能
性も出て来ました。

ドル円上昇の背景は、株高と長期金利の上昇でした。
ディズニー株が急上昇したことと、好決算を発表した銀行株が買われ、
ダウ平均を押し上げましたが、その前に中国の貿易収支が発表され、
輸出の伸びが市場予想を上回ったことで、世界経済への懸念が和らぎ、
これが株価上昇の伏線になったと思われます。NY株式市場では、再
び資金が流入しており、ダウは史上最高値に400ドルほどに迫って
おり、ナスダックもS&P500も同様な状況が続いています。
また債券市場では、株高の割にはそれほど債券が売られておらず、株
式と債券が揃って安定したな動きを見せる「適温相場」が続いており、
ドル円で円売りが進む背景には、この辺りに原因があるのかもしれま
せん。

先週15-16日にワシントンで行われた「G20」は特に材料には
なっていません。一部には「G20」の形骸化がさらに進み、単なる
顔合わせに終わっているとの指摘もありました。
「G20」終了後の記者会見で、黒田日銀総裁は「金融政策の余地が
ないと決め付けることはできない」と述べ、「わが国についてもまだ
必要があれば、さらなる追加緩和ということを考える余地はある」と
語っています。また麻生財務大臣は、日米貿易交渉を米国が急いでい
るとは認識していないと語っています。(ブルームバーグ)
その日米物品貿易協議は本日から2日間の日程で行われますが、すで
に米国からはけん制する発言が聞こえています。

ムニューシン財務長官は15日から始まる交渉を前に「為替も議題と
なり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになる」
と述べ、2国間の経済関係など幅広い案件を議論する意向を示してい
ます。貿易不均衡を何としても解消したいトランプ大統領は、中国を
はじめ、EU,カナダ
メキシコを相手に「関税引き上げ」を武器に貿易黒字の削減を求めて
います。
日本といえども例外ではないと見られ、今回の協議で「為替条項」や
「自動車の輸入制限」などが議題に挙げられる恐れがあります。
特に「為替条項」が合意に盛り込まれるようだと、ドル売り円高が再
燃するリスクがあり、協議の成り行きを注意深く見守る必要がありま
す。

本日のドル円は堅調な動きが予想されます。
NY市場でのドル高と株高から、日経平均株価も大幅な上昇が見込ま
れます。株高に伴いドル円も買われると思われ、上述の112円14
銭が抜けるかどうかが、
一つの焦点です。抜け切れば112円30銭程度までのドル高もない
とはいえません。

予想レンジは111円70銭~112円40銭程度と見ます。



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