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ドル円続落し110円台前半に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は株価の大幅下落と長期金利の低下を手掛かりに続落。
一時は110円17銭まで売られ、約1カ月半ぶりの円高を記録。
米中通商協議への懸念が広がる。
◆ユーロドルは小幅に続落。欧州委員会が2019年のユーロ圏
成長見通しを引下げたことでユーロ売りが優勢となり、1.1167
まで下落。
◆株式市場は大幅に続落。米中通商協議に対する楽観的な見方が
後退し、中国関連銘柄を中心に売られる。ダウは473ドル下げ、
ナスダックも159ポイント安で、8000の大台を割り込む。
◆リスク回避の流れが急速に強まり債券価格は上昇。長期金利は
さらに低下し2.45%台に。
◆金は3日続伸し1285ドル台に。原油は反落。

◆3月消費者信用残高    →  102.8億ドル

本日の注目イベント

◆日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(3月14日、15日分)
◆日   4月マネタリーベース
◆中   中国 4月貿易統計
◆独   独3月鉱工業生産
◆英   英4月小売売上高
◆加   カナダ4月住宅着工件数



ドル円はNY市場でさらに売られ110円17銭までドル安が進みました。
110円台割れは回避できたものの、米中通商協議に対する楽観的な見方が急速に
後退し、場合によっては10日に中国製品に対する25%の関税適用もあり得るの
ではとの観測が広がっています。

前日は朝型から大きく値下がりした米株式市場でしたが、楽観的な見方に支えられ、
引けにかけては大きく下げ幅を縮小しました。昨日は全くその気配もなくダウは一
時600ドルほど下げる場面もありました。
引き値では2万6000ドルの大台を割り込み、ナスダックも8000の大台を割
り込み、ほぼ全面安です。
このため、恐怖指数と言われる「VIX指数」も節目の「20」を超える場面もあ
り、リスク回避から安全資産の債券が買われています。

ドル円の急落は前日からその兆候を見せていましたが、昨日はユーロ円など、クロ
ス円の売りもドル円の下落に一役かったようです。
欧州委員会は2019年のユーロ圏の経済見通しを発表し、前回の1.3%から1
.2%に下方修正し、さらにドイツの成長見通しも前回の1.1%から0.5%と、
大幅に下方修正しています。
この発表を受けユーロドルは1.11台半ばまで売られ、ドル高が進みました。
ドル円ではドル安が進み、円とドルが買われユーロが売られたことでユーロ円は1
23円11銭前後まで下落し、今年1月4日以来となるユーロ安水準を付けました。
見通しを発表した欧州委員会は、米中貿易摩擦をその理由の一つに挙げています。

今回の関税引き上げ問題は「トランプ・ショック」とでも言えそうです。
本日は米国株の大幅な下げで、昨日に引き続き日本株も大きく売られそうです。
ドル円が110円台を明確に割り込むと市場のムードも変わり、ドルに強気な市場
関係者の相場観も修正を余儀なくされます。
これで新元号「令和」への祝賀ムードも、金融市場に関する限り吹き飛んでしまい
そうな雰囲気になります。

中国製品2000億ドル(約22兆1300億円)に対する25%の関税引き上げ
はトランプ大統領のツイートで幕開けとなりましたが、その後6日にはライトハイ
ザーUSTR代表も同じことを口にしています。
昨日は中国の新聞「環球時報」も社説で、「中国は協議の一時的な中断を含めて、
他に想定される結果に十分備えている」と報道したことで、交渉決裂への連想も浮
上し、ドル円が売られ、株価の下落につながりました。
「環球時報」はさらに、「協議が失敗しても、中国への影響は管理可能だろう」と
も述べており、仮に関税が25%へ引き上げられても、中国景気への影響は軽微だ
としています。このような一連の動きが、「25%への関税引き上げ」が単なる脅
しではないといった見方につながったものと思われます。

予定では明日からワシントンで米中協議が再開されるようですが、今回の協議は時
間も限られており、これが最後の交渉ということになりそうです。
これまでトランプ大統領は交渉期限を決めながらも、何度か延期してきました。
今回は2020年の大統領選が近いということもあり、やや状況が異なるかもしれ
ません。このまま進展がなければ、25%への関税引き上げは米国東部時間10日
の午前0時1分に発動されることになりそうです。

本日は110円を挟んでの攻防が予想されます。
このまま110円を割らずに110円台半ばまで反発すればやや状況が変わる可能
性もありますが、日本株がどこまで売られるのかにも関わってきます。
一にも二にも、明日からの米中協議次第です。
本日のドル円は109円80銭~110円80銭と予想しますが、どうでしょうか。


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