FC2ブログ

中国の対抗措置に反応しドル円109円前後まで下落 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は中国が米国製品600億ドルに対する関税引き上げ
を発表したことで円買いが加速し、109円02銭まで下落。
その後トランプ大統領が6月のG20で中国の習主席と会談する
可能性に言及したことで、ややドルが買い戻される。
◆ユーロドルでもドル安が進んだものの1.12台半ばまでの上昇で
ユーロ買いは限定的。円は対ユーロでも買われ、ユーロ円は123円台
半ばまで下落。
◆株式市場は大幅安に。中国が対抗措置を発表したことで、ボーイングや
アップルなど中国関連銘柄が急落。ダウは617ドル下げ、ナスダックは
3%を超える下げを記録。
◆債券相場は大幅に上昇。長期金利は2.40%台まで低下。
◆金は大きく買われ1300ドル台を回復。原油は3日続落。


本日の注目イベント

◆日   3月国際収支
◆日  4月景気ウオッチャー調査
◆独   独4月消費者物価指数(改定値)
◆独   独5月ZEW景況感指数
◆欧   ユーロ圏3月鉱工業生産
◆英   英3月失業率
◆米 4月輸入物価指数
◆米   ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
◆米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

米中貿易戦争が一段と激化し、懸念していた「関税引き上げ合戦」が現実化して
います。10日、米国が中国製品2000億ドル(約21兆8千億円)に対して
25%の関税引き上げを決めたことに対抗して中国は、公言していた通り対抗措
置を発表しました。
600億ドル(約6兆5400億円)分の米国製品に6月1日より5~25%の
関税をかけるという内容でした。
さらに予定通りUSTR(米通商代表部)も13日、中国製品3000億ドル相
当に対する最高25%の関税提案の詳細を公表しました。

この発表を受けてドル円は、2度の下落でも反発していた109円台半ばを大き
く割り込み、109円02銭まで売られています。
かろうじて109円割れは回避されましたが、109円割れは「時間の問題」と
見られます。円は独歩高の展開を見せ、対ユーロでも122円56銭前後まで円
高が進み、1月4日以来となる円高ユーロ安を記録しました。
豪ドル円も同様に、1月4日以来の安値を付けています。

行く所まで行くしかないように見える「関税引き上げ合戦」ですが、少なくとも
解決の糸口を見つけるには米中トップが直接会って話し合うことが必要です。
トランプ大統領は昨日ホワイトハウスで、中国が米国の関税引き上げに報復措置
を講じることは予想していたとした上で、「ある程度の報復はかまわないが、極
めて大規模な報復であってはならない」と述べています。
同時に、6月下旬に大阪で開催される「G20」で、中国の習近平主席と会談す
る計画を明らかにしています。(ブルームバーグ)
またこれに先立ってムニューシン財務長官は、米中協議は継続中であり、自分は
再度の訪中計画の詳細を検討しているところだと発言しています。

本日も日経平均株価の下げは避けられない状況でしょう。
今日下げると、これで、7日連続で下げたことになり、米中貿易戦争の影響をも
ろに受けた形になります。
個人的には、もしかしたら10月からの消費税率引き上げは急遽「凍結」される
可能性が出てきたのではないかと予想しています。
貿易戦争がどこまで繰り返されるのか終わりは見えません。日本株の下落は引き
続き消費を抑制します。さらに円高も進み、輸出企業を中心に業績の下振れも懸
念されます。
また、昨日内閣府は3月の景気動向指数で、国内の景気判断を6年2カ月ぶりに
「悪化」と判断しました。
昨日の米国株式市場では、ボーイングやアップル株が大きく売られ、下落幅を拡
大させて
いますが、さらに貿易摩擦が激化するようだと、この欄でも何度も述べているよ
うに、それは米中だけの問題ではありません。
ボーイングの最新鋭機ではその3分の1は日本が製造を担っています。
またアップルの「iphone」にしても、多くの日本の精密部品が中国に送られ、そ
こで完成品を作り世界中に輸出している状況です。
米中貿易戦争は「対岸の火事」ではないということです。

このような状況の中で、10月から消費税率を引き上げたら「火に油を注ぐ」こ
とにもなり、景気が急速に落ち込む可能性が高いと予想されます。菅官房長官は
「リーマンショック級の出来事が起こらない限り、予定通り引き上げる」と何度も
繰り返していますが、むしろ「リーマンショック後に起きた景気悪化を避けるた
めに」消費税率引き上げを回避すべきではないでしょうか。
来週には日本の1-3月期のGDPも発表されます。政府はこの数値も確認した
ということかもしれませんが、小売店の混乱を避ける意味でも残された時間は多
くはないと思われます。可能性は低いかもしれませんが、「サプライズ」はない
とは言えません。

本日は日本株がどこまで下げるのかが焦点です。
日経平均が2万700円を割り込むようだと、ドル円も108円台に突入するこ
とが予想されます。一時は2.61%台まで上昇した米長期金利は1カ月半ぶり
に2.40%台まで低下し、日米金利差はじわじわと縮小しています。
冷静に考えれば米経済の優位性は現時点でも損なわれておらず、中長期的にはド
ルを買う材料になりうるはずですが、その材料も貿易戦争の嵐の中では存在感が
薄れています。当面はドルの下値を探る展開を意識せざるを得ません。

予想レンジは108円70銭~109円70銭といったところでしょうか。


スポンサーサイト
このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。