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米中貿易懸念やや後退しドル円続伸 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は続伸し2週間ぶりとなる110円67銭まで上昇。米商務省がファーウェイへの輸出措置を緩和させたことで、米中貿易を巡る緊張が和らいだことが材料に。

  • ユーロドルは1.1147まで小幅に下落したものの、ポンド安につられ反発する場面も。

  • メイ首相が2度目の国民投票を行うことを提案したことで、ポンドドルは1.28台まで急上昇。ただその後は懐疑的な見方に押され、上昇分を吐き出す展開に。

  • 株式市場は大幅に反発。米中貿易懸念がやや後退したことで前日大きく売られたアップルなどハイテク株が上昇。ダウは197ドル上昇し、ここ2日間の下げを埋める。

  • 株価が上昇したことで債券相場は下落。長期金利は2.42%台まで上昇。

  • 金と原油はともに反落。

本日の注目イベント

  • 日  4月貿易収支
  • 欧  ドラギ・ECB総裁講演
  • 英  4月消費者物価指数
  • 米  FOMC議事録(4月30日-5月1日分)
  • 米  ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
  • 米  ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 米  ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加  3月小売売上高

ドル円は110円台半ばをしっかりと抜け、一時は5月7日以来2週間ぶりとなる110円67銭までドルが反発してきました。株価が大幅に上昇し、先週は2.37%台まで低下した米長期金利も続伸し、2.42%台まで上昇してきたことで低金利の円が売られた格好です。122円割れ目前の水準まで売られたユーロ円も、123円台後半まで円安が進みました。

材料になったのが、昨日米商務省が発表したファーウェイに対する米製品禁輸措置の一部緩和でした。米商務省は、同社製品を使っている一部の米企業に「90日間の執行猶予」を与えると発表したことで、米中貿易懸念がやや後退しました。前日大きく売られたアップルなどのハイテク株が、この日は買い戻され、ダウを200ドル近く押し上げる原動力になりました。ただこの措置は一時的なもので、行き詰まりの見える米中通商協議の根本的な打開にはつながりません。

中国共産党機関紙、人民日報系の「環球時報」で編集長を務める胡氏は、「米国の不合理な態度を見ると、米国は貿易合意成立を急いでいないと中国側は考えるしかない。ならばそれを長引かせようというのが、中国の結論だ。米国側は神経衰弱に陥るだろう」と、ツイートしています。一方で中国の崔天凱駐米大使は21日、FOXニュースとのインタビューで、「中国は引き続き交渉継続の用意がある」と述べています。(ブルームバーグ)米中通商問題を巡っては連日この欄でも触れていますが、米国側の要求が中国の基本的な体制にも関わってくることから、中国がこれまでの柔軟な態度を硬化させてきたと見られます。またこの問題は今後の米中の軍事力や情報力などの世界制覇にも関わってくるため、米国の貿易赤字を解消すればいいという簡単な問題ではなく、「新冷戦」は長く続きそうです。

ドル円は110円台半ばを抜けたことで、「4時間足」までの短いチャートでは上昇傾向が鮮明です。109円割れ目前まで売られたドル円でしたが、米中通商協議が行き詰まりを見せる中で、健闘していると言えます。このところの動きを見ていると、昨日のように「好材料には素直に反応し、悪材料には耐える」といった傾向があるように思えます。このような状況では、相場そのものに「上に行きたい」というバイアスがかかっているものと思いますが、どうでしょうか。本日も日本株の上昇に合わせて、ドル円がNYの高値を抜けるかどうかが一つのポイントです。抜けた場合には「日足」の雲の下限と「120日線」が集まっている、110円70-75銭
辺りが最初のレジスタンスと見ます。110円70銭~111円辺りが抵抗帯と言えるでしょう。下方では、110円30-40銭が軽いサポートで、その下は110円-110円10銭辺りです。従って、本日の予想レンジは110円10銭~110円80銭といったところでしょうか。

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