FC2ブログ

米長期金利一時2.3%を割り込む 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は110円を大きく割り込み、109円46銭まで売られる。欧州を含む世界景気の低迷に加え、米中の貿易摩擦の激化から円を買う動きが拡大。米長期金利の低下もドルの重石に。

  • ユーロドルはドイツのPMIが予想を下回ったことで、1.1108までユーロ安が進んだが、ドル売られたことで1.1187まで反発。

  • 株式市場は大幅に続落。ダウは450ドルに迫る下落を見せる局面もあり、米中貿易問題と世界景気への懸念がリスク回避の流れを加速させた。

  • 安全資産の債券は買われ、長期金利は2.3%割れと急低下。

  • 金は続伸。原油価格は連日の大幅安で57ドル台に。

本日の注目イベント

  • 日  4月消費者物価指数
  • 英  4月小売売上高
  • 米  債券市場は短縮取引
  • 米  4月耐久財受注

ドル円は再び110円を大きく割り込み、円高懸念が再燃してきました。米中貿易摩擦を巡って、米中双方の批判も相次ぎ、協議は今後も継続されるものの合意には至らず、問題解決には相当な時間を要するとの見方が強まってきたことが背景です。昨日のNYでは、米中貿易摩擦問題の悪化から株価が大きく売られ、ダウは一時400ドルを大きく超える下落場面もあり、安全資産の債券が急上昇。長期金利は2017年10月以来となる2.3%割れまで低下して、円を買う動きを加速させました。ドル円は110円を大きく割り込み、109円46銭まで売られ、先週金曜日の水準までドル安が進んでいます。

昨日はWTI原油先物市場でも原油価格が大きく売られています。貿易を巡る米中の対立悪化で、リスク資産を回避する動きが強まったことから、WTI原油価格も前日比6%近い下げを見せ、引け値でも3ドル51セント下げています。ここ2日間の下げも5ドル22セントと、引け値では3月12日以来となる58ドル割れになっています。

引き金になったのは、中国共産党機関紙・人民日報が論説で主張した記事でした。論説では、「1年余りにわたり米国は乱暴者のように振舞ってきた。関税を振りかざし、貿易戦争をあおり、ルールに基づく多国間貿易システムを攻撃した。大型関税を課すことで米国は自らのコミットメントとWTOルール無視し、国際ルールより一方的な利益を意図的に優先させた」と強く非難しました。米国に対する非難は今回の人民日報の論説だけではなく、米国が中国製品2000億ドル(約22兆円)に対して25%の関税を発動して以来、多くの政府系メディアが揃って批判的な論調を展開する行動に出ています。このような状況の中、米中が歩み寄るきっかけさえ見つからない状態です。来月末に行われる「G20」での米中トップ会談に期待するしかありませんが、この会談さえも今後の展開次第では開催されなくなることも考えられます。

そんな中、IMFのリサーチャーらが珍しいリポートを公表したと、ブルームバーグは伝えています。リサーチャーらは23日のリポートで、「徴収された関税収入のほぼ全てを負担しているのは米国の輸入企業だ」と分析し、「洗濯機などに課されるこうした関税は米消費者に転嫁されている部分もあるが、その他は企業が利益マージンを削る形で吸収している」と記述されています。結局、「米国の消費者と中国が貿易摩擦の敗者であることは明白だ」とリポートは断じています。ブームバーグは、IMFが最大出資国である米国と意見が対立するのは珍しいと報じています。ただ、IMFトップのラガルド専務理事は、元はフランスの財務大臣であり、トランプ政権がEUに対しても貿易戦争を仕掛けていることを考えれば、個人的には違和感はありません。

ドル円は今週半ばには110円67銭まで反発しましたが、結局「日足」の雲の下限で上昇を抑えられ、再び109円台半ばまで値を下げてきました。先週月曜日のNY市場では109円02銭まで円高が進み、109円割れを回避する形で反発しましたが、再びこのレベルが意識される展開になりそうです。今回、仮に109円近辺までドル安が進んだ場合、前回同様109円台を維持できるかどうかが焦点の一つになります明日からトランプ大統領夫妻が来日しますが、米中貿易問題の行き詰まりを、安倍首相が仲介する形で緩和できればとの期待もありますが、その可能性は極めて低く、「G20」に期待するとすれば、まだ1カ月も先の話です。米中貿易問題が新たに悪い局面入りしなければいいと思いますが、しばらくはこの問題が相場のカギを握っています。本日のドル円レンジは109円~109円90銭程度を予想します。

スポンサーサイト



このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。