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 2019年05月 

米長期金利2.2%台に低下 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は朝方、経済指標の上振れを好感し109円61銭までドルが買われたものの、長期金利の低下と株価の下落に伴って
    ジリジリと値を下げ、109円33銭まで売られた。

  • イタリアの財政懸念が重石となりユーロドルは1.11台半ばまで売られる。ユーロは対円でも1月3日急落時以来となる
    122円前後まで売られる。

  • 株式市場は大幅に反落。米中貿易問題が長引くとの見方からダウは237ドル安と、この日の安値近辺で取引を終える。

  • 安全資産の債券は続伸。長期金利は2017年10月以来の低水準となる2.2%台まで低下。

  • 金は続落し、原油は続伸。

  • 3月FHFA住宅価格指数     →   1.1%

  • 3月ケース・シラ-住宅価格指数  →   2.7%

  • 5月消費者信頼感指数       →   134.1

本日の注目イベント

  • 日 黒田日銀総裁講演
  • 独 5月雇用統計
  • 米 5月リッチモンド連銀製造業景気指数
  • 加 カナダ中銀政策金利発表

注目されていたトランプ大統領の来日でしたが、一部で期待されていたような日米貿易問題や米中貿易問題を巡る解決の糸口は見つからず、米中貿易問題ではむしろ中国の強硬な姿勢に手を焼いているトランプ政権の姿が浮き彫りになった印象もあります。また、日米の貿易を巡ってはお互いの意図している着地点が異なっていることが明らかになった会合でした。結局今回の一連の会合を終えて、政治的背景もあり貿易問題は長期化することが確認された形でした。特に2020年の大統領選を控えているトランプ大統領にとっては、時間との問題もあり、早い段階で目に見える成果をあげたいといった思惑もあり、そのためには中国との関税問題で合意に達することが、国民にアピールできる最大の成果となっているようです。

連休明けのNY市場ではこのように、米中貿易問題は簡単には合意に達しないとの見方が広がり、株価が大きく下落。資金が株式から債券に流れ米国債は大幅に上昇し、長期金利が低下しました。昨年11月には3.2%台まで上昇した米長期金利が昨日は、2.2%台まで低下し、2017年10月以来の低水準を記録しています。市場が将来の貿易問題の激化によるリスクを織り込んでいるということと、その結果、世界景気が鈍化し、低金利が続くといった見立てが債券買いに拍車をかけていると考えられます。
また日本の機関投資家など、自国の低金利政策を受け資金運用に苦慮している投資家が、低下したとはいえ、相対的に金利の高い米国債を買っているとの観測もあります。米長期金利の低下はドル売り材料と考えられますが、昨日のように金利が急低下した割にはドル円がそれほど下げないことと整合します。

昨日のNY市場では「ドル安円高」が進む一方、ユーロドルでは「ドル高ユーロ安」が進み、3通貨で言えば、円が最強、ユーロが最弱通貨になっています。ユーロ円は今年1月3日早朝のあの異常値以来の安値ということになり、もしこの異常値がなかったとしたら、2017年5月以来2年ぶりの「円高ユーロ安」ということになります。リスク回避の円買いと、欧州委員会がイタリアに対し、財政規律違反の手続きを検討するとの報道でユーロが売られたことが背景です

米10年債利回りが2.2%台まで低下したことで、米3カ月物Tビル(財務省短期証券)との金利が逆転し、「逆イールド」が加速してきました。「逆イールド」は3月にも発生し、その後は「順イールド」に戻りましたが、再び「逆イールド」が見られ、昨日のNY市場の引け値ベースでは、3カ月物Tビルは2.30%近辺で取引を終えており、その差は3.4bpと、さらに拡大しています。「逆イールド」の発生は将来のリセッションの前兆との見方があり、好調だった米景気の先行きにも暗雲が立ち込めてきたといった見方も出ています。もっとも、市場が注目しているのは2年債と10年債との「逆イールド」であって、今回の現象から即米景気がリセッションに陥ると考えるのは早計です。昨日発表された5月の消費者マインドは市場予想を大きく超えるものでした。米中貿易問題が行き詰る中でも消費者心理はそれほど悪化していないということになります。引き続き経済指標と金利の推移には目を凝らしておきたいと思います。

本日は再びドルの底値を探る展開を予想しています。レンジは108円90銭~109円70銭程度といったところでしょうか。


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