FC2ブログ

パウエル発言を受けNYダウ500ドルを超える急騰 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 東京時間に107円85銭前後まで売られたドル円は反発。中国が貿易交渉に前向きな姿勢を見せたことからドル円は108円35銭まで上昇。その後パウエル議長の講演で利下げの可能性が高まったことでやや軟調な動きを見せたものの、108円台はキープ。

  • ユーロドルは小幅に続伸。1.1267まで買われ、この日は終始1.12台での取引きに。

  • パウエル議長が利下げの可能性に言及したことで、株価は大幅に反発。

  • ダウは512ドル上昇しほぼ全面高。前日大きく売られたナスダックも194ポイント上昇。

  • 債券相場は小幅に下落。長期金利は2.13%台に上昇。

  • 金は5日続伸。原油価格も5日ぶりに反発。

本日の注目イベント

  • 豪 1-3月期GDP
  • 中 5月財新サービス業PMI
  • 中 5月財新コンポジットPMI
  • 独 5月サービス業PMI(改定値)
  • 欧 ユーロ圏5月総合PMI
  • 欧 ユーロ圏5月サービス業PMI
  • 欧 ユーロ圏4月小売売上高
  • 欧 ユーロ圏4月生産者物価指数
  • 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米 5月ADP雇用者数
  • 米 5月ISM非製造業景況指数
  • 米 クラリダ・FRB副議長挨拶
  • 米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

ドル円は昨日の東京時間に107円85銭前後まで下げ、1月7日以来の円高水準をつけましたが、その後の海外市場ではやや反発しています。NY株式市場ではこのところ軟調な株価がパウエルFRB議長の講演をきっかけに急騰しましたが、FRBが今後利下げに動く可能性が高まったことでドル円の反発は限られています。

パウエル議長はシカゴ連銀の会議で講演し、貿易交渉などの問題に関して、「どのように、またいつ解決するのか分からない」と指摘した上で、「そうした状況が米経済の行方に与える影響を注意深く観察し、これまでと同様、景気拡大を維持するためわれわれは適切な行動を取る。労働市場は力強く、インフレ率は当局の対称的な2%の目標付近にある」と語っています。前日のブラード・セントルイス連銀総裁や、クラリダ副議長に続き、「本命のパウエル議長」も条件つきながら利下げの可能性に触れたことで、利下げが現実的になってきました。年内利下げの確率は、現時点で、「98.2%」まで上昇し、6月会合での利下げ確率も「19.7%」まで高まっています。さらに年内に2回の利下げを行う確率も「32.9%」と、金利先物市場では徐々に利下げを織り込む動きになってきました。ただこのような状況の中でも、「タカ派」の代表格であるエバンス・シカゴ連銀総裁は利下げ圧力を一蹴しています。総裁は、「インフレがやや低めのため必要に応じて政策を調整する余地はあるが、経済のファンダメンタルズは引き続き底堅い。個人消費も底堅い。これが実際に何を意味するのかわれわれは熟慮する必要がある」と、CNBCとのインタビューで述べています。(ブルームバーグ)

FRBが最後の「利上げ」を実施したのが昨年12月の会合でした。仮に今月のFOMCで利下げに踏み切れば、わずか半年で金融政策を変更することになり、異例なことと言えます。言い換えれば、それほど「貿易戦争の影響が大きい」ということと、「トランプ・リスクの先行きが読めない」ということを示していると理解できます。今月の会合での利下げは個人的にはないだろうと見ていますが、今週末に発表される5月の雇用統計が予想を大きく下回る結果になれば、その可能性が五分五分になるかもしれません。米中の貿易戦争の影響が本格的に出てくるのはこれからだと予想されます。FOMCは今月18-19日に開催されます。続いて7月と9月にも開催され、9月の会合までには利下げは実施されると予想しますが、引き続き米経済指標がどのような内容を示すのかを見極める必要があります。穿った見方かもしれませんが、今後の経済指標が下振れするようなら、FRBとしても利下げの理由が明確になり、「正々堂々と」利下げを実施でき、少なくともトランプ大統領の「圧力による利下げ」ではないことを、内外に示すことができます。

株式市場は利下げの可能性を好感し、ほぼ全面高の様相を見せましたが、利下げは日米金利差の縮小につながることで、ドル円の伸びは限定的でした。もちろんドル円の方向性が金利差だけで決まるものではありませんが、金利差がドル円の上昇にとっては重要なファクターの一つであることは間違いありません。今後株価が底入れし、徐々に上昇に転じていけば「リスクオン」の流れが広がり、円が売られる展開も十分考えられます。いずれにしても今後数カ月以内には利下げが実施されることを念頭に置きながら、貿易戦争の行方を見守る他ありません。本日は日経平均株価もさすがに買われ、250―400円程度の上昇もあるでしょう。
ドル円のレンジは107円80銭~108円50程度と予想します。

スポンサーサイト



このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。