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G20で米中首脳会談開催の見通し 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は海外市場の流れを受け、朝方には108円06銭まで売られたが、G20で米中首脳会談が開催されるとの情報からドルが反発。108円67銭まで上昇したものの、108円45-50銭で取引を終える。

  • ユーロドルは2週間ぶりに1.12台を割り込み、1.1182まで下落。米中首脳会談の実現見通しや株高から、ドル買いユーロ売りが活発に。

  • トランプ大統領がG20での米中首脳会談に言及したことで株価は大きく続伸。ダウは一時400ドルを超える上昇を見せ、引け値では353ドル高、中国関連銘柄などが急上昇。

  • 債券相場は反発。長期金利は2週間ぶりに2.06%台に低下。

  • 金、原油はともに上昇。

本日の注目イベント

  • 日  5月貿易収支
  • 英  5月消費者物価指数
  • 英  保守党党首選、下院議員による第3回投票
  • 米  FOMC 政策金利発表
  • 米  パウエル議長記者会見
  • 加  カナダ5月消費者物価指数

この欄で「少なくとも米中首脳会談は行われる。それ以外に中国に選択肢はない」と何度か記述しましたが、予想通り、来週のG20では米中首脳会談が行われる見通しとなりました。この報道を受け、米国株は急騰しましたが、ドル円は108円67銭で頭打ちとなり、この辺りの動きは予想外でした。これは、明日の朝発表のFOMCの影響によるものでしょう。利下げ観測がドルの上値を抑える展開が続いています。

トランプ大統領は18日ツイートを投稿し、中国の習近平主席と「とても良い電話会談ができた」ことを明らかにし、来週大阪で開かれるG20で同主席と「時間をかけて会談する」意向を示しました。一方中国国営テレビも、習主席は「トランプ氏と会って米中関係の発展に関する基本問題について意見を交換することに、意欲的だ」と報じています。(ブルームバーグ)トランプ氏は、G20で習主席が会談に応じない場合は、3000億ドル(約32兆5500億円)相当の中国製品に対して、直ちに25%の関税か、それ以上の関税を課すと警告していました。

この状況で、中国は会談に応じないという選択肢はないと思っていましたが、会談が実現する見通しになったことで、昨日の各市場はガラッと雰囲気を変えています。米株式市場ではダウが一時414ドル上昇し、これまでの史上最高値に300ドル程度まで迫る水準をつけ、ナスダック指数は8000ポイントの大台も視野に入って来ており、最高値を記録しています。ボーイングやキャタピラーなどの「中国関連銘柄」が大きく買われる展開でした。また、WTI原油価格も大幅に上昇しており、為替市場ではドル高が進んでいます。ユーロドルは再び1.12を割り込む水準までドルが買われ、豪ドルも1月3日の「フラッシュ・クラッシュ」以来の安値に沈んでいます。ただドル円は依然として108円台半ばを超えた水準で頭を抑えられていますが、それは明日朝発表のFOMCがドル円の上昇を抑制しているものと考えられます。

ひとまず、来週のG20大阪サミットで米中首脳会談が行われる予定ですが、前日ロス商務長官が述べていたように、「両首脳の会談が実現した場合でも、重要な通商合意がまとまる可能性は低い」と思われます。また、トランプ氏自身、「米中通商問題は急がない」とも述べており、今回の会談から大きなサプライズが出てくる可能性は低いと見ておくべきでしょう。ただそれでも、米中貿易戦争は両首脳が直接会って話し合いをしない限り進展しない状況にまで到達しています。今回の会談が、次につながるものであればという期待が高まります。

明日の朝、日本時間3時にFOMCの政策発表があります。市場はすでに「2~3回の利下げ」を織り込む動きを見せていますが、パウエル議長の発言には注意が必要です。7月の利下げを示唆する発言は想定内ですが、さらに数回の利下げをにおわすようならドル円は108円を割り込み、目先の重要なサポートである107円80-85銭レベルを試す可能性があるでしょう。逆に、7月利下げ以降は様子を見て、その後は経済指標を注視するといった内容だと、「タカ派寄り」と受け止められ、ドルが反発する可能性もあります。市場がやや前のめりになっているだけに、後者の反応には注意したいところです。ということで、本日のドル円はややワイドレンジを予想し、108円~109円10銭程度とします。


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