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ドル円反発し107円台後半に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は反発。この日は終始107円台で推移し、米長期金利の上昇や、G20前のショートの買い戻しで107円85銭までドル高に。

  • ユーロドルは前日とほぼ同じ水準で推移。1.1392まで上昇したものの、1.14台に届かず。

  • 株式市場はまちまち。ダウは続落したもののナスダックはマイクロン・テクノロジーが上昇を牽引し25ポイント高。

  • 債券相場は大幅に反落。重要イベントを前に利益確定の売りに押され下落。長期金利は2.04%台へと上昇。

  • 金は5日ぶりに反落。原油価格は在庫が減少していたことや、イラン情勢の不透明さから大幅高となり59ドル台に

本日の注目イベント

  • 日  若田部日銀副総裁青森市で挨拶
  • 中  5月工業利益
  • 独  6月消費者物価指数(確定値)
  • 欧  ユーロ圏6月消費者信頼感指数(確定値)
  • 米  1-3月GDP(確定値)
  • 米  新規失業保険申請件数
  • 米  5月中古住宅販売件数成約指数

ドル円は前々日につけた、106円77銭の安値から約1円ほど反発しています。この戻り幅は今回の下落局面では初めてのことで、G20と米中首脳会談という「ビッグイベント」を前に各市場でポジションの巻き戻しが起きたことが背景かと思われます。連日上昇していた米債券市場では利益確定の売りに長期金利が、前日の1.98%台から2.05%近くまで上昇し、ドル円を押し上げる源動力になっています。そのドル円も、ショートの手仕舞いが中心となり107円台後半まで反発してきました。また、5年10カ月ぶりの高値を記録した金も一旦上昇が止まっています。

相変わらず口が滑らかなトランプ大統領は昨日、FOXビジネス・ネットワークとのインタビューで様々なことに言及しています。まずは米中首脳会談に関して、もし中国に対する関税が発動される場合、税率は25%ではなく10%になるかもしれないと述べています。トランプ氏は「私はプランB(次善の策)で、それは25%ではなく、10%になる可能性がある」と述べ、中国も習主席のことも好きだが、「中国はあまりに長い間、われわれを食い物にしてきた。ピンポン玉のように通貨安を誘導している」と主張しています。これに対して同じFOXテレビのインタビューに応じたロス商務長官は、「協議が不調に終わった場合のトランプ大統領の関税賦課の警告ははったりではない」と語っています。(ブルームバーグ)

トランプ氏はさらに、自分はパウエルFRB議長を降格させる権限があるとし、「(パウエル氏は)以前は全く無名だった。私が彼を有名にしてやったので、彼は自分がいかに気骨があるかを示したいのだ。いいだろう、それなら見せてもらおうじゃないか。彼は良い仕事をしていない」と語り、さらに「FRB議長にはFRBの人間ではなく、ドラギECB総裁を据えるべきだ」と述べ、再びパウエル議長を批判しています。またトランプ氏は日米安保条約にも触れ、「日本が攻撃されれば、米国はいかなる犠牲を払ってもわれわれは闘う。だが米国が攻撃されても、日本にはわれわれを助ける必要がない。ソニー製のテレビで見るだけだ」と述べ、条約が余りにも一方的だと感じていると語っています。(ブルームバーグ)

米中首脳会談は29日に夕食を挟んで行われるようですが、まだ詳しい情報は入っていません。結果が分かるのは29日夜か、30日(日)の朝方かもしれません。そのため、為替に影響が出るのは1日早朝のオセアニア市場ということになりそうです。金曜日のNYの引け値からは「窓を開けて」取引が始まる可能性があり、注意が必要です。

ドル円は短期的には上昇傾向を示していますが、「日足」を見るとまだ下落局面は続いていると判断できます。108円台に乗せれば「MACD」ではゴールデンクロスが発生する可能性が高いと思われますが、今年のドルの最高値である4月24日の112円40銭から描くことのできる「レジスタンスライン」は、108円30銭を大きく超えないとブレイクしません。米中首脳会談で劇的に合意がなされれば話は別でしょうが、まだ戻り売りのスタンスが有効かと思います。もっとも、市場関係者の多くが「合意はない」と予想しているだけに、その場合の反応はかなりのものが想定されます。一応注意は必要かと思います。本日のドル円は107円30銭~108円10銭程度を予想します。

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