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 2019年09月 

ECB理事会待ち 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は株高と金利高を支えに引き続き堅調に推移。
NYでは107円86銭までドル高が進むが108円台には
届かず。
◆ユーロドルはドル高の流れに押され小幅に下落し、1.0985まで
下落。ECBの理事会を待つ姿勢が強まる。
◆株式市場は主要3指数が揃って上昇。米中通商協議への期待や
対イランとの関係改善期待からダウは277ドル上昇し、2万7千ドルの
大台を回復。
◆債券は小幅に売られたが、ほぼ横ばい。長期金利は1.74%に迫る。
◆金は5日ぶりに反発。原油価格はトランンプ政権がイランとの対話を
検討していたことが材料となり大幅に続落。

◆8月生産者物価指数   →  0.1%

本日の注目イベント

◆独   独8月消費者物価指数(改定値)
◆欧   ユーロ圏7月鉱工業生産
◆欧   ECB政策金利発表
◆欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
◆欧   国際エネルギー機関(IEA)月報
◆米   8月消費者物価指数
◆米   新規失業保険申請件数
◆米 8月財政収支

前日、強硬派のボルトン大統領補佐官が解任されたことで、対イラン政策に変化が
出てきそうな気配です。
トランプ大統領がイランに対する制裁を緩和する議論を行った際、ボルトン氏が強
行に反対していたことが明らかになり、その他にも両者の意見が対立していたこと
で、10日の解任発表につながったようです。
強硬派のボルトン氏がホワイトハウスを去ったことで、トランプ氏はイランに対す
る原油禁輸措置の緩和を検討しているとの報道もあり、月内にロウハニ・イラン大
統領との会談も検討しているようです。
実際、昨日のNY原油先物市場では、両国の緊張が和らぎイランからの原油供給が
増えるとの見方から原油価格が大きく売られています。

また、中国が追加関税対象から一部の米製品を除外したことで、10月初旬に再開
される米中通商協議への改善期待も浮上しています。トランプ氏は、「正しいことを
した」と評価し、「中国は通商協議での合意を望んでいる」との見方を改めて示し
ました。
ただ、トランプ氏は相変わらずパウエルFRBへの「口撃」を続け、「FRBは米
政策金利をゼロかそれ以下に引き下げるべきだ」とツイートし、さらに、「パウエ
ル議長と連邦準備制度は、ばか正直なために、他の国々が既にやっていることを米
国は許さない。《愚か者たち》のせいでわれわれは一生に一度の機会を逃がしてい
る」と続けています。(ブルームバーグ)FOMC開催が来週17-18日に迫っ
てきたことで、さらに利下げ圧力を強めてきたトランプ氏です。

NY株式市場の上昇ぶりが際立っています。
とりわけダウは昨日も277ドル上昇しました。これで、6営業日連続で上昇し、
7月30日以来となる2万7000ドルの大台回復を達成しています。
「マネーが債券からか株式にシフトしている」と前日コメントしましたが、その影
響は日本株にも表れて来て、日経平均株価は今週に入って上昇傾向を強めています。
また債券市場では一時マイナス0.3%近辺まで買われた10年債が下落に転じて
きました。機関投資家がリスクに対する姿勢をやや緩めたということで、ドル円で
も安全通貨の円を手放す動きにつながっています。

ドル円は107円86銭まで上昇したことで日足の雲抜けを示現しましたが、10
8円には届いていません。
昨日この欄でも述べたように、フィボナッチ・リトレースメントでいう「半値戻し」
が107円98銭ということで、108円前後は意識されるレベルと言えます。
これら一連の動きは、本日から始まる日米欧の金融政策会合を前にしたポジション
調整の一環と見ていますが、政策会合での結果次第では足元の動きがさらに継続す
る可能性もあります。個人的には会合以降、再びリスクを避ける動きに戻るような
気がしますが、あまり明確な根拠はありません。
108円近辺の足元のドル円は、今年のドルの高値112円とドルの安値104円
のちょうど真ん中にいます。この先どちらに向かうのか、政策会合と米中通商協議
がカギを握っています。

本日のドル円は107円50銭~108円30銭程度と予想します。


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