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NYダウ1190ドル下落 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は米長期金利の低下を材料に109円55銭まで下落。
円を買う動きは鈍いものの、リスク回避の流れが一段と加速し、
ドル円を押し下げた。
◆ユーロドルでもドル安が進み、3週間ぶりに1.10台を回復。
◆株式市場は下げ止まらず、ダウは1100ドルを超える下げを記録。
カリフォルニア州知事が、アジアを訪問した8400人を監視中だと
発表したことで引け際に下げ幅を拡大。
◆債券はこの日も買われ、長期金利は連日で過去最低を更新。
1.26%台まで下げて取引を終える。
◆金は小幅に続落。原油価格も下げ止まらず、前日比1ドル64セント
下げ、47ドル台に。

◆新規失業保険申請件数       →  21.9万件
◆1月耐久財受注          →  -0.2%
◆10-12月GDP(改定値)   →  2.1%
◆1月中古住宅販売件数成約指数   →  5.2%

本日の注目イベント

◆日  2月東京都区部消費者物価指数
◆日   1月失業率
◆日   1月鉱工業生産
◆独   独2月失業率
◆独   独2月消費者物価指数(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報値)
◆米   1月個人所得
◆米   1月個人支出
◆米   1月PCEコアデフレータ
◆米   2月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
◆加   カナダ2月GDP


米国株が下げ止まりません。
特に昨日の動きは日中に大きく下げたものの、その後下げ幅を縮小しましたが、
最後の大引けにかけて急落し、結局、前日比1190ドルの大幅下落で取引を
終えました。カリフォルニア州知事が、アジアを訪問し新型コロナウイルスに
さらされた可能性のある8400人を監視中だと発表したことが株価を押し下
げました。昨日ホワイトハウスでトランプ大統領が「どのような事態にも完璧
に準備ができている」と述べ、「米国民へのリスクは依然非常に低い」と発言
したその日に、西海岸で行われた州知事の発表は驚きだったようです。サンフ
ランシスコ市は「非常事態宣言」を出しています。

また新型コロナウイルスを巡り、米疾病対策センター(CDC)は27日、検
査対象を大幅に拡大する「新たな指針」を発表しています。
ブルームバーグによると、中国、イラン、イタリア、日本、韓国に過去14日
以内に滞在し、呼吸器に異常がある人を検査するとしています。また、原因不
明で、深刻な症状がある人も対象になるようです。対象国には「日本」も入っ
ています。新型コロナウイルスの感染が中国以外で拡大しており、中国以外で
新たに確認された新型コロナウイルス感染者数が中国国内を2日連続で上回っ
ています。

金融市場の混乱は日増しに拡大してきました。
投資家がリスク回避の姿勢をさらに強め、リスク資産の売却を加速させていま
す。安全資産の代表格である米国債は昨日も買われ、長期金利は連日で過去最
低を更新し、昨日は1.26%台まで低下しています。
金利先物市場でも、来月18日に開催されるFOMCでの「利下げ」を織り込
む動きが強まり、足元の利下げ確率は90%を超えてきました。
個人的には3月の利下げはないと予想していましたが、株式市場の想定外の混
乱で、FRBは動かざるを得ない状況に追い込まれた格好です。

金利低下に呼応する形でドル円もじわじわと下げ、今朝方には109円33銭
前後までドル安が進みました。
この水準は、日足でも週足でも「雲の上限」にあたり、現時点では下げ止まっ
ています。この水準を下抜けするようだと、これまでの上昇局面が終わった可
能性が高く、ドル円は再び昨年秋口から長い間続いた108-110円のレン
ジに戻ると予想されます。先週、一時は1.07台半ばまで売られたユーロド
ルもこのドル安局面から、昨日は1.1台を回復してきました。
中国での感染拡大ペースがやや鈍化してきた一方、世界規模で感染が拡大して
おり、まだまだ予断を許しません。
本日も日本株がどこまで下げるのかが焦点ですが、ドル円のレンジは109円
~110円といったところでしょうか。


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コロナウイルス感染中南米へも広がる 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は110円台で推移し、110円70銭まで上昇したが
ブラジルでもコロナウイルスの感染が確認されたとの報道に、
110円17銭まで下落する場面も。
◆ユーロドルは小幅に続伸。1.0900までユーロの
買い戻しが進んだが小幅な値動きに。
◆朝方はプラスで始まった株式市場は、南米ブラジルでの
感染が確認されたことで下落。ナスダックはプラスで取引きを
終えたものの、ダウは123ドル安と5日続落。
◆債券相場はこの日も堅調に推移。引け値では最低水準を更新する
1.33%台に。
◆金は利益確定の売りに押され続落。原油も大幅に続落し、
約1年ぶりの安値となる48ドル台に。

◆1月新築住宅販売件数    → 76.4万件 


本日の注目イベント

◆欧   ユーロ圏1月マネーサプライ
◆欧   ユーロ圏2月景況感指数
◆欧   ユーロ圏2月消費者信頼感指数(速報値)
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   1月耐久財受注
◆米   10-12月GDP(改定値)
◆米   1月中古住宅販売件数成約指数


トランプ大統領は本日日本時間8時半からホワイトハウスで、新型コロ
ナウイルスに関するコメントを行うようです。
事前の予想では、報道機関は新型コロナウイルスを「できるだけ悪いも
の」に見せるため「可能な限りのことをしている」と自身のツイートで
指摘していることから、報道機関への不満を述べるとともに、新型コロ
ナウイルスへの対策を発表するのではないかと見られています。

前日109円89銭まで売られたドル円は、昨日の朝方、日本株の大幅
続落にも堅調に推移し、おおむね110円台半ばでの取引に終始しまし
た。その後の海外市場でも110円70銭までドル高に振れる場面もあ
り、南中米で初の新型コロナウイルスの感染が確認されたとの報道にド
ルが売られる場面がありましたが、110円台は維持しています。
やはり日本での感染拡大や、その対応について海外の投資家が懐疑
的な
見方をしていることから、安全通貨の円の「神通力」も弱まっているも
のと見られます。
今朝のブルームバーグ・ニュースでも、バンク・オブ・NY・メロンの
為替担当者の意見として、「短期的にはドルと円が最大の避難先として
の立場を競って譲らない状態にあるが、新型ウイルスが日本経済を脅か
すことを踏まえれば、逃避先としての円の妙味は限定される可能性もあ
る。日本は貿易業や観光を通じてウイルスの影響を受けやすい。東京五
輪の開催に支障が出れば、円の上値は抑えられ、少なくとも逃避先通貨
としてのドルの魅力は維持されるだろう」との見方を紹介しています。

一方で米国でも感染がじわじわと広がっており、FDA(米食品医薬品
局)の高官はインタビューで、「どう見てもパンデミックの瀬戸際にあ
ると言っていいだろう」と発言し、「それが間違いなく起きるかと言え
ばノーだが、重大な懸念がある」と述べています。昨日は、新たにパキ
スタンやブラジルでも新型コロナウイルスの感染が確認され、中南米で
の感染確認は初めてのことになります。
またイタリアやイランでも感染者が増えており、韓国では、中国以外で
は初となる感染者数が1000人を超えています。
日本でも北海道で感染者数が増加し、死者の数も7人に達しています。
また当社のある東京丸の内でもすぐそばの「新丸ビル」で感染が確認
されました。
いたずらに怯える必要はありませんが、自分の身は自分で守るしかあり
ません。一つの「朗報」になるのかどうか分かりませんが、昨日の中国
では湖北省以外での死者はゼロで、これは感染が拡大して以来、初めて
のことのようです。

やや先の話ですが、来月には日米欧で金融政策会合があります。
今回の新型コロナウイルスの影響で、米国でもアップルやマイクロソフ
トなどが業績見通しを引き下げています。米企業への影響が避けられな
いとすれば、次回FOMCでの利下げもないと言えません。
少なくとも、当局者は利下げに前向きなスタンスに姿勢を変更してくる
可能性は高いと思われます。また、日銀にはさらに緩和姿勢を強めるプ
レッシャーがかかります。今週で2月も終わりますが、今がピークであ
ることを願いたいと思います。

本日はほぼ新型コロナウイルスに関するコメントに終始してしまいまし
たが、一番混乱している株式市場が落ち着くことが重要です。
恐怖指数の「VIX指数」も、危険水域の「20」を超え、2018年
12月以来となる「28」に近づいています。

本日のドル円レンジは110円~111円程度を予想します。


米長期金利過去最低を更新 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場
◆この日も金利は低下し、株価も大幅に下げたことで円への
需要が高まり、ドル安円高が進む。一時は109円89銭まで
ドルが売られたが、110円台に戻して取引きを終える。
◆ユーロドルは上昇したが、1.08台後半で上げ止まる。
ユーロ円は119円台半ばまで下落。
◆株式市場は大幅続落。米疾病対策センター(CDC)が
国民に国内での感染拡大に備えるよう注意を促したことも
あり、リスク回避の動きが強まった。ダウは879ドル安で、
2万7000ドル割れ目前まで下落。
◆債券相場は続伸。10年債利回りは一段と低下し、一時は
1.30%台と、過去最低水準を更新。
◆金は9日ぶりに反落。利益確定の売りが優勢に。
原油は続落し50ドルを割り込む。

◆12月ケース・シラ-住宅価格指数   →  2.9%
◆12月FHFA住宅価格指数      →  0.6%
◆2月消費者信頼感指数         →  130.7
◆2月リッチモンド連銀製造業指数    →  -2

本日の注目イベント

◆米   1月新築住宅販売件数

世界同時株安が止まりません。
昨日のNY株式市場では、ダウが879ドル下げ、これで2日間で1900ドル
を超える下げを見せ、今年に入って順調に上昇していたダウは、今年の上昇分を
全て吐き出したことになります。また、一時は1万ポイントの大台も射程圏内に
あったナスダックも、9000ポイントの大台を割り込んで
来ました。これまで上昇分が大きかっただけに下げも大きくなっています。「山
高ければ谷深し」という格言が思い起こされます。

昨日の大幅株安のきっかけは、米疾病対策センター(CDC)が国民に対して、
「国内での新型コロナウイルス流行に備えるよう」注意喚起を促したことが挙げ
られます。アジア圏に留まっていた感染が、イタリアなどでも感染が拡大したこ
とで、距離的に離れていることから米国は安全と見られていただけに、CDCに
よる注意喚起は投資家の新型コロナウイルスに対するリスクを意識させたようで
す。一方で、トランプ大統領は新型コロナウイルスの感染拡大について、「わが
国では極めてうまく制御されている」と述べており、クドロー国家経済会議(N
EC)委員長は、「CDCの警告は緊急時の計画に過ぎない。必ずしもそうなる
わけではない」と、CDCの警告を和らげる発言をおこなっています。
(ブルームバーグ)

投資家がリスクに対する構えを強めたことで、資金は株から債券に流れています。
連日上昇している米債券は昨日も大きく買われ、10年債利回りは一時1.30
5%まで低下し、過去最低水準を更新しました。引け値では1.34%台まで戻
していますが、長期金利の低下に伴ってドル円も再び大きく売られ、一時は11
0円を割り込んでいます。今回の混乱でもドル円のレンジは110-112円程
度と予想していましたが、米長期金利同様、相場は常に「オーバーシュート」が
付きもののようです。そして「買われすぎたものは下げる」のも、相場の常です。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大でも、WHO(世界保健機関)はまだ「パ
ンデミック」という言葉を使ってはいません。
対応が後手に回っているとの印象もありますが、発生源とみられる中国、武漢の
封鎖を解除したと思ったら、すぐに再封鎖するなど、中国の対応も同じです。
ポンペオ米国務長官は新型コロナウイルスに対する中国とイランの姿勢を批判し、
「発生当初に情報拡散を抑制したことが、事態を悪化させた可能性がある」と指
摘しています。

日本でも感染拡大が止まりません。
この影響は企業業績だけではなく、昨日はJリーグが試合延期を決めるなど、ス
ポーツ界にも波及して来ました。
早朝のNYからの報告では、株価の下げもそろそろ終息に向うとの意見もありま
した。個人的にも同感ですが、まだ感染のピークは見えていません。引き続き慎
重な投資姿勢を維持する必要があります。

ドル円は連日値幅も大きく、ボラティリティーも戻った感じがします。
好調な米経済データにどのような変化が表れるのかに注視しています。米国では
日本ほど外出を控えるような行動は見られないと思われますが、昨日の消費者マ
インドのように、株価の大幅下落は消費者心理を下押しすることになります。G
DPの7割を個人消費が占める米国では、消費行動が極めて需要なファクターに
なります。

本日のドル円は109円80銭~110円80銭程度を予想します。


米長期金利急低下でドル円110円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから、米長期金利が
急低下しドル円は110円33銭まで下落。リスク回避の動きが強まり、
世界経済の鈍化が予想され、円への需要が高まった。
◆ユーロドルも急反発。1.0872までユーロの買い戻しが進む。
◆株式市場は急落。イタリアや韓国でも新型コロナウイルスの
感染拡大が続いたことで、ダウは1000ドルを超える下げに。
他の主要指数も大幅安に。
◆リスク回避の流れが強まり債券相場は急騰。長期金利は2016年
7月以来となる1.36%台へと低下。
◆リスク回避の流れから金は大幅高、前日比27ドル高の1676ドル
で取引を終える。原油は世界景気が鈍化するとの見方から大幅安。

本日の注目イベント

◆日  12月景気先行指数(CI)(改定値)
◆日  12月景気一致指数(改定値)
◆独   独10-12月期GDP(速報値)
◆米   12月ケース・シラ-住宅価格指数
◆米   12月FHFA住宅価格指数
◆米   2月消費者信頼感指数
◆米   2月リッチモンド連銀製造業指数
◆米   クラリダ・FRB副議長講演

新型コロナウイルスの感染がイタリアや韓国でも広がり、世界経済の重し
となることから、好調な米景気への悪影響も避けられないとの見方が強ま
り、昨日のNY株は久しぶりの大幅安を見せました。ダウは1000ドル
を超える下げとなり、好調なナスダック指数も355ポイントの下げでし
た。昨日は東京市場が休場でしたが、アジア株や欧州株も3%前後下げた
影響もあり、NY株式市場では寄り付きから大幅安で始まっていました。
リスク回避の流れが一気に強まったことで、債券が買われ、長期金利は1
.36%台へと急落し、これは2016年の「BREXIT」の時以来の
低水準です。

米金利の低下に、先週112円台まで上昇したドル円は売られ、110円
台前半まで円高が進む場面もありました。先週は日本での感染拡大が「円
売り材料」とみなされ、ドル円は112円台前半まで上昇しましたが、感
染拡大が世界規模になるとすれば、やはり安全通貨の円が買われるといっ
た流れです。ただ、それでも日本での感染拡大は中国以外では突出してい
ます。
これまでは横浜港に停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス」号にほぼ限定
されていた感染が、北海道などでも広がり、感染者は高齢者だけではなく
若年層にも広がっています。先週、多くの専門家が「ここ2週間がヤマ場」
と述べていましたが、その最初の1週間を経過し、どうやら感染は拡大し
ているようです。感染が拡大するのか鎮静化するのかという意味で「ヤマ
場」であったとするならば、感染は確実に拡大傾向にあるようです。
いずれ感染はピークを迎え徐々に治まっていくものと思われますが、その
影響はその後の景気に大きなダメージを与えることになります。
特に中国ではサプライチェーンの断絶から、生産に影響が出て、世界経済
に大きな影響を及ぼします。中国では生産だけではなく需要も低下し、自
動車やスマートフォンなどの販売は下方修正を迫られることになります。
一部には中国の1-3月期GDPはマイナス成長になるといった観測もあ
るようです。

先週末サウジアラビアのリヤドで行われたG20(20カ国・地域財務相
・中央銀行総裁会議)では「新型コロナウイルスの最近の流行を含め、世
界経済のリスク監視を強化する」ことで一致し、「各国が政策を総動員す
る」との共同声明を採択しました。ただ中国は閣僚と中央銀行総裁が参加
せず、代わりに駐サウジアラビア大使や米国に勤務する関係者が参加した
ようで、震源地である中国の当事者が参加しなかったことが、G20の形
骸化を象徴しているようです。

米債券市場では安全資産の債券に資金が集まっています。
30年債は昨日1.83%台まで低下して、最低水準を更新しました。ま
た10年債も1.36%台まで低下し、政策金利の動向に敏感な2年債も
急低下しており、市場は徐々に利下げを織り込みつつあります。米金利の
低水準の割には、ドル円はいまだ110円台です。
これは上で述べたように、今回の新型コロナウイルスの感染が日本でも広
がっていることとは無関係ではないと見ています。
米金利先物市場では6月までの利下げ確率が49%程度まで上昇して来ま
した。
クリーブランド連銀のメスター総裁は24日の講演で、新型コロナウイル
スの感染拡大が米経済にとって脅威になっているが、金融政策の変更を正
当化するものではまだないとの認識を示しました。総裁は、「現時点での
経済的影響の規模を評価することは難しい」としながらも、「私の予測に
対する下振れリスクとしてそれを組み込んだ」ことを明らかにしました。
その上で、「現在の政策スタンスは適切というのが私の見解だ」と語って
います。(ブルームバーグ)

ドル円は再び110円台まで低下してきました。
世界経済の下振れ観測が円への需要を高めたものですが、上でも述べたよ
うに、今回のリスク回避は日本もその対象国の一つであることを考えると、
それほど円高が進む可能性は高くないと予想しています。もっとも、今回
のウイルスの感染がどこまで広がるのかが予想できないことから、先行き
は非常に不透明です。ここは慎重に対応するしかありません。

本日のドル円は110円30銭~111円30銭程度を予想します。


ドル円さらに上昇し112円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は欧州市場で112円台に乗せ、NY市場では112円23銭
までドルが買われた。経済指標が引き続き好調なことに加え、新型
コロナウイルスで、日本で新たに2人の死亡者が出たことが材料に。
◆ユーロドルは欧州時間に1.0778前後まで売られたが、NYでは
1.08台で小動き。
◆株式市場は反落。新型コロナウイルスの感染が再び意識され
ダウは128ドル安。日本や韓国で死者が出たことが背景となり、
リスク回避の流れが強まった。
◆債券相場は続伸し、長期金利は1.51%台まで低下。
◆金はこの日も買われ、6日続伸。7年ぶりとなる1620ドル
台まで上昇。原油も続伸。

◆新規失業保険申請件数          →  21.0万件
◆1月景気先行指標総合指数        →  0.8%
◆2月フィラデルフィア連銀景況指数    →  36.7

本日の注目イベント

◆日  1月消費者物価指数
◆独   独2月製造業PMI(速報値)
◆独   独2月サービス業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)
◆欧   ユーロ圏2月総合PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
◆米   1月中古住宅販売件数
◆米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
◆米   ブレイナード・FRB理事講演
◆米   クラリダ・FRB副議長講演
◆米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演

昨日本稿で述べたように、新型コロナウイルスの感染拡大が報告されると、リスク
回避の円買いが進むのが通常だったが、これが日本での感染拡大となると、「話が
違う」ということのようです。昨日の昼過ぎ、横浜港に停泊中の「ダイヤモンド・
プリンセス号内で感染した80歳代の日本人男女2名が死亡」とのニュースが流れ
ると、ドル円は直ぐに111円50銭近辺まで上昇し、350円程のプラスで推移
していた日経平均株価が上昇幅を縮小する動きが見られました。これまで新型コロ
ナウイルス関連のニュースでは、世界経済の鈍化につながるとの連想から、安全通
貨の円が買われる傾向がありましたが、もはやそれは通じないような展開になりつ
つあります。

日本で新たに2人の死者で出たことは海外市場でも意識され、ドル円は欧州市場で
一気に112円台に乗せています。
本日は日本株も再び売られる展開が予想され、円売り、株売りと、なにやら「日本
売り」の様相になりそうです。
米疾病対策センター(CDC)は19日、新型コロナウイルスの感染が拡大してい
るとして、日本と香港への渡航者に注意を呼びかけました。注意レベルは3段階で
も最も低い「レベル1」の「通常の注意が必要」としており、渡航の中止や延期は
勧告していません。ただ昨日も述べたように、「日本は感染を拡大させる最も危険
な地域の一つである」との認識が、世界で意識されつつあるようです。

クラリダFRB副議長は昨日の講演で、投資家が今年半ばの利下げを期待している
との見方に異議を唱え、米経済のファンダメンタルズは健全だと指摘しました。
副議長は、「米金融当局は新型コロナウイルスを注意深く見守っているが、米経済
にどう影響するのか判断するのは時期尚早だ」と述べ、「少なくとも今年第1四半
期は、中国の成長に恐らく顕著な影響を及ぼすことは確かだ」とCNBCのインタ
ビューで話しています。(ブルームバーグ)

市場でドル高傾向が続いている上、日本での新型コロナウイルスの感染拡大から、
ドル円は連日「大台替え」を
演じています。昨日のNYでは112円23銭までドル高が進み、昨年4月のドル
の最高値に迫る勢いです。昨年秋口から「動かないドル円」には多くの個人投資家
が「慣れっこ」になっています。今年1月2日には米軍がイランの司令官を殺害し、
107円台で始まりましたが、2カ月経過した現時点ですでに5円ほどの値動きが
あり、昨年1年間の半分以上の値幅を記録しています。今年はさらに米統領選も控
えています。これまでの動かないドル円という意識を捨てて取り組む必要がありま
す。ドル円は急激に水準を切り上げてきました。
上記112円40銭という水準はもはや射程圏内でしょう。この水準を抜けると、
2018年12月の113円52銭が次のターゲットになりそうです。
ただ、ここまでのドル高のスピードは速すぎます。どこかで調整が入ると見られま
すが、110円台は底固めが終わった印象です。

本日のドル円は111円50銭~112円50銭程度を予想します。


ドル円昨年4月以来の111円台乗せ 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は急騰。米住宅関連指標が好調だったことや、新型コロナ
ウイルスの感染拡大で日本がリセッションになるとの観測が
円売りにつながった。ドル円は111円59銭まで上昇し、
ストップロスを巻き込んで大きく上昇。
◆ユーロドルは1.0782までユーロ安が進んだが、その後
反発。ユーロ円の買い戻しも入り、ユーロの下落は一服。
◆好調な経済指標を受け株式市場は3指数が揃って上昇。
ナスダックとS&P500は最高値を更新。
◆債券相場は目立った動きもなく横ばい。
◆金と原油はともに続伸。

◆1月住宅着工件数    →  156.万件
◆1月建設許可件数    →  155.1万件
◆1月生産者物価指数   →  0.5%


本日の注目イベント

◆豪   豪1月雇用統計
◆独   独1月生産者物価指数
◆独   独3月GFK消費者信頼感
◆欧   ユーロ圏2月消費者信頼感指数(速報値)
◆欧   ECB議事要旨
◆英   英1月小売売上高
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   1月景気先行指標総合指数
◆米   2月フィラデルフィア連銀景況指数
◆米   バーキン・リッチモンド連銀総裁講演


ドル円が久しぶりに大きな値動きを見せました。
昨日の東京市場の午後3時のレベルから1円50銭以上のドル高を示現し、ストップ
を巻きこみながら111円台半ばまで上昇しました。私も含め、誰が111円台まで
のドル高を予想したでしょう。110円30銭を抜けば上昇する可能性はあるとの認
識はありましたが、まさか一気に111円台半ばまで上昇するとは想定外でした。
結果、昨日の予想レンジを大きく外してしまい、失礼いたしました。
ドル円は昨日の夜7時ごろには110円30銭をテストする動きを見せましたが、や
はり、これまでの「レジスタンス・ゾーン」を抜けると上昇が加速し、ほぼ一直線に
111円台まで上昇しました。NYでも111円25銭近辺では一旦上昇が止まって、
111円手前まで下げましたが、その後再び切り返して111円59銭まで上昇して
います。

この欄でもユーロドルでドル高が進んでいることが、ドル円の下落を抑制していると
いったレポートを何度か書き、ドル円の上昇も考えられなくはありませんでしたが、
昨日の海外市場でのドル円の上昇は、「ドル高というよりも円売り」でした。
ドル円以外のドルストレートでは、それほどドル高が進んでいないことを見ても明ら
かです。円売りの背景になったのが、日本がリセッションに陥る可能性が高まったこ
とのようです。今週日本の昨年10-12月期のGDPが発表されましたが、結果は
市場予想より悪化の「-6.3%」でした。マイナス成長は想定されていましたが、
ここまで落ちこんだことはややサプライズでした。昨年10月の消費税増税の影響に
加え、自然災害の影響も大きく作用した結果です。そして、2月に入ってからは新型
コロナウイルスの影響から、インバウンド効果や個人消費の落ち込みが大きく、「1
-3月期もマイナス成長では?」との観測が高まって来ました。一般的に、2期連続
でマイナス成長を記録すると「リセッション」入りしたと考えられています。
このまま足元の新型コロナウイルスの感染が広がるようだと、その可能性が極めて高
くなります。中国人を中心に来日観光客が激減していることに加え、「不要不急の外
出を控える」われわれの行動がこの先どこまで続くのか、まだ読めません。

FRBが昨日公表したFOMC議事録では、米景気拡大を減速させ得る国内外のリス
クに対して、当局者は警戒を続けるものの、現行の金融政策は「当面」適切だと認識
していることが明らかなりました。議事要旨では、「世界の動向が支出決定への重し
となっている中、現行の政策スタンスを当面維持することが米国の経済活動と雇用を
支える上でいかに有用になり得るか、参加者は議論した」と記されています。(ブル
ームバーグ)前日講演を行ったダラス連銀のカプラン総裁の発言内容とおおむね合致
していました。

米大統領選で民主党候補の戦いが本格的になってきましたが、選挙活動を3月3日の
スーパーチューズデーに標準を合わせてきたマイケル・ブルームバーグ氏がネバダ州
で開催される民主党討論会に登壇するようです。同氏はバイデン候補と同じく「中道」
と見られており、政策も似ていると言われていますが、バイデン氏が予想外の苦戦を
強いられていることから、最終的には同氏に代わってブルームバー氏がサンダース氏
との決戦に臨む可能性があると一部メディアで報じられています。
前NY市長のブルームバーグ氏は、その潤沢な資金にものを言わせて選挙戦を有利に
進めているとの批判もありますが、掲げている政策には、「富裕層の税額負担を増や
す」、「銃規制を行う」といったものもあり、トランプ大統領との違いを明確にして
います。現時点ではサンダース氏が支持率ではトップを走っているようですが、同氏
が「急進左派」ということもあり、若者からの指示率は高いようですが、「トランプ
大統領の再選を阻止する」という民主党の基本的な考えからすれば、ブルームバーグ
氏にも分がありそうです。

ドル円は111円台半ばまで上昇したことで、週足でドルの上昇を抑えていた「12
0週線」や「200週線」、さらには一目均衡表の「雲」も明確に上抜けしてきまし
た。こうなると上値の次のメドとしては、昨年のドル円の最高値である112円40
銭が意識されます。現水準からさらに1円程上昇する必要がありますが、昨日のよう
な動きがあるとすれば、あながち「ない」とは言えません。
新型コロナウイルスの感染拡大でリスク回避の動きが強まれば、「イコール円買い」
といった発想でしたが、それが日本での感染拡大となれば話が違うようです。
横浜港に停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス」で500人を超える感染が発生した
ことで、日本は感染を拡大させる最も危険な地域の一つと、世界で位置付けされよう
としており、日本政府の対応にも批判の声が上がっています。(ブルームバーグ)
今後これに関連するニュースに対して投資家はドル円を「売るか買うか」、微妙な対
応を迫られることになります。

本日のドル円は110円90銭~111円70銭程度を予想します。


ユーロドル約3年ぶりの安値に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は東京時間に109円65銭前後まで売られたが、NYでは
109円94銭まで反発。ユーロドルでドル高が進んだ影響が
ドル円にも波及したと見られる。
◆ユーロドルは続落。一時は1.0785までユーロ安が進み、
2017年4月以来となる水準を記録。
◆株式市場は新型コロナウイルスの影響やアップルが
売上高予想が達成できないと発表したことを受け下落。
ダウは165ドル下落したが、ナスダックは小幅高。
◆債券相場は続伸。長期金利は1.55%台に低下。
◆金はリスク回避の流れから大幅に続伸し、引け値では
2013年以来となる1600ドル台に。
原油は変わらず。


◆2月NAHB住宅市場指数   → 74
◆2月NY連銀製造業景況指数  → 12.9


本日の注目イベント


◆日   1月貿易収支
◆トルコ トルコ中銀政策金利発表
◆英   英1月消費者物価指数
◆米   1月住宅着工件数
◆米   1月建設許可件数
◆米   1月生産者物価指数
◆米   FOMC議事録(1月28-29日分)
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
◆米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演
◆米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
◆米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
◆米   バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
◆加   カナダ1月消費者物価指数


中国発の新型コロナウイルスの感染拡大がグローバル企業の業績にも影響を与え
始めてきました。昨日の朝方、米アップルが新型コロナウイルスの影響で、1-3
月期の売上高が予想に届かないことを発表しました。
中国での生産が落ち込むことに加え、中国での需要も減少し、「供給」と「需要」
の両方で苦戦しているようです。
この発表を受け、昨日の東京株式市場ではハイテク株を中心に日経平均株価は大
きく売られ、一時は400円に近いマイナスに沈みました。
アップルに部品を供給しているハイテク企業の売りが加速し、ドル円もその動き
に連動して、109円65銭近辺まで売られました。
ただドル円の下落は限定的で、その後の海外市場では109円後半まで値を戻し
ています。

2月のNY連銀製造業景況指数が好調でした。1月は「4.8」でしたが、今回
は「12.9」と、2017年9月以来の高水準です。特に新規受注と出荷は高
水準で、ISM製造業景況指数と比べるとやや傾向が異なります。ISM製造業
景況指数の方も底入れ感を示し、1月は節目の「50」を超えては来ましたが、
まだ拡大傾向に移行したとは判断できません。今後米国でも新型コロナウイルス
の感染拡大の影響が出て来る可能性はあると見られます。

昨日は米地区連銀総裁の講演が多くありましたが、ダラス連銀のカプラン総裁は、
新型コロナウイルスのリスクがあるものの、金融政策はおおむね適切で、202
0年末まで現行の政策金利が据え置かれる可能性が高いとの認識を示しました。
同総裁は、「成長は引き続き低迷する可能性が高いが、貿易を巡る不確実性があ
る程度落ち着くため、安定化の兆しを示すだろう」と述べ、新型コロナウイルス
の流行は、「中国の成長鈍化、および世界経済成長への下振れリスクを意味する
可能性が高い」ものの、「ウイルスが世界の経済に及ぼす最終的な影響を自信を
もって予測するのは時期尚早」と語っています。カプラン総裁は今年のFOMC
での投票権を有しています。(ブルームバーグ)

コロナウイルスの感染の広がりはいまだに阻止できない状態ですが、日本での拡
大が世界から厳しい眼で見られています。
すでに国内での感染症例は500を大きく超えています。感染者の感染経路を特
定できないケースも増えており、人から人への感染が広がり、今後爆発的に感染
者が増える恐れもあります。そのため、株式市場ではデパートや物量、交通など、
コロナウイルスの感染によって影響が出るであろうセクターの株が大きく売られ
ています。まさに「不要不急」の外出は避け、感染リスクから身を守る行動が求
められます。「対岸の火事がいつの間にか、身近に迫って来ている」といった印
象です。

本日のドル円は109円50銭~110円程度を予想します。


日本の4QGDPマイナス成長に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

欧州市場

◆NY市場が休場のため、ドル円は動きが少なかったが
小幅に上昇。109円96銭までドルが買われた。
◆ユーロドルは小幅に反発。1.08台半ばまでユーロの
買い戻しが進む。ユーロ円も終始119円台で推移。


本日の注目イベント

◆豪   RBA、金融政策会合議事要旨公表
◆独   独2月ZEW景気期待指数
◆英   英1月失業率
◆米   2月NAHB住宅市場指数
◆米   2月NY連銀製造業景況指数

消費税引き上げに台風、さらには暖冬と、これらの影響をもろに受け、昨日発表
された日本の10-12月期GDPは年換算でマイナス6.3%と、市場予想よ
りもマイナス幅を拡大させていました。
マイナス成長は予想されていましたが、今回の大幅なマイナス成長は昨年10月
からの消費税増税の影響が大きかったとは言えません。政府は、軽減税率の導入
やキャッシュレス還元など、消費税増税後の反動を想定した施策を実施しており、
個人消費のマイナス幅は前回の消費税増税時の「4.・8%」に対して今回は
「2.9%」と、小幅に留まっていました。上記施策は一定の効果をあげたと考
えられます。

問題は、今年の1―3月期です。
消費回復が見込まれていましたが、暖冬に加え、中国発の新型コロナウイルスの
感染拡大の影響が大きく出てきそうです。
一部にはすでに2期連続のマイナス成長を予想する向きもあるようですが、政府
が「不要不急の外出を控えるように」と国民に訴えていることで、多くのイベン
トの中止を余儀なくされ、個人消費が抑制されそうです。
昨日東京都は、3月1日に行われる「東京マラソン」の一般参加を中止するとい
う「苦渋の決断」を発表しました。知人も楽しみにしていた東京ドームで毎年開
催される「蘭展」をキャンセルしたとのメールをもらいました。
「人が多く集まるところには極力行かない。」ということでしたが、このような
行動が個人消費の下振れにつながることは間違いありません。
野村証券でも、全国の本支店で開催予定だった「個人向けセミナー」の中止を決
めています。新型コロナウイルスの感染拡大がどこまで続くかにも大きく影響さ
れますが、2期連続のマイナス成長もないとは言えません。

新型コロナウイルスは日本での感染拡大が目立ってきました。
昨日の夜もこのニュース一色でした。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で、新たに99人の感染が確認され、
同船で業務にあたっていた厚労省の職員の感染もありました。
また感染経路を特定できない感染者も5人程いるようで、今後爆発的に感染者が
増えることも否定できないとする専門家の声もあります。
中国でも来月5日に予定されている「全人代」の延期を検討しているようで、も
し延期されれば、数十年ぶりの延期ということになるようです。
一方で、新たな感染例が12日連続で報告されていないマカオでは、政府が20
日のカジノの営業再開を認めたとの報道もあります。
また中国科学技術省生物センターは17日、北京での記者会見で、新型コロナウ
イルスに抗マラリア薬「サン酸クロロキン」が有効であるとの見解を明らかにし
た。(ブルームバーグ)との報道もあります。今しばらく拡大ペースの推移を見
守るしかありません。

ドル円はNY市場が休みのため目立った動きはなかったものの、ジリ高の展開で
した。109円96銭までドルが買われ、再び110円を試そうとしている動き
のようにも見えます。もっとも、正念場はこの水準から110円30銭近辺まで
です。まだトレンドはニュートラルと見られますが、新型コロナウイルスの感染
拡大や株安といった悪材料の割に健闘しているのも事実です。

本日のドル円は109円60銭~110円10銭程度を予想します。


2月の米消費者マインド高水準 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は引き続き109円台後半で動意なく推移。
109円70―90銭程度のレンジで取引され、
連休前ということもあり取引は閑散。
◆ユーロドルはドイツのGDPが予想を下回ったことで
1.0828まで下落。
◆株式市場はまちまち。ナスダックとS&P500は
連日で最高値を更新したが、ダウは25ドル安。
◆債券は続伸。長期金利は1.58%台へと低下。
◆金は3日続伸し、原油は4日続伸。

◆1月小売売上高              →  0.3%
◆1月輸入物価指数             →  0.0%
◆1月鉱工業生産              →  -0.3%
◆1月設備稼働率              →  78.6%
◆2月ミシガン大学消費者マインド(速報値) →  100.9

本日の注目イベント


◆日   10-12月GDP(速報値)
◆日   12月鉱工業生産
◆米 株式、債券市場休場 (プレジデンツデー)


新型コロナウイルスの余波が広がっています。
今朝の経済紙は一面トップで、「世界の企業、景気回復急減速」と題して、
世界の企業業績は新型コロナウイルスによる肺炎の拡大から、1-3月期
は5%減速する見通しであることを報じています。また香港では、「津波
のような」衝撃に直面しており、来年度の財政赤字が過去最大に膨らむ恐
れがあると、香港の陳財務官は指摘していました。中国国家衛生健康委員
会が17日に発表した情報によれば、新型コロナウイルの感染症例が5万
8182件に増え、死者は1696人になったようです。米国は「ダイヤ
モンド・プリンセス号」の乗客を帰国させるため、チャーター機2機を用
意し、カナダと香港もチャーター機を用意することを表明しています。

このような状況の中、中国の劉財務相は追加の景気刺激策を実施する方針
を示しました。財務相は、「企業支援に向けて的を絞った、段階的な税、
費用の削減措置を継続していく」と説明し、その上で、「大規模な減税や
歳出削減といった措置により短期的に厳しさが増す可能性はあるが、国と
して中期的な視点を持ち断固たる姿勢でそうした措置を講じる必要がある」
と述べ、一部の地域で経済分野の成長が新型コロナウイルスの影響を受け
ていることに対処する考えを示しました。(ブルームバーグ)
中国では自動車メーカーの業績への影響が特に厳しく、1月の中国での新
車販売は前年同月比18%減少したとの報告もあります。

先週末に発表された米経済指標は強弱まちまちでしたが、2月のミシガン
大学消費者マインドは、ほぼ2年ぶりの高水準でした。
市場予想の「99.5」に対して「100.9」と予想を上回り、特に期
待指数は「92.6」と足元の景気拡大局面では2番目の高さとなってい
ます。ブルームバーグではその背景を、「記録的な低失業率と着実な賃金
増を背景に、消費者マインドが改善。家計の財務動向と経済の見通しに対
する見方が明るくなったことが影響している」と分析しています。
米国ではボーイング737ⅯAXの生産停止や新型肺炎の流行という逆風
の中でも、経済成長は続くという見方が優勢のようです。

ユーロドルは域内の景気減速を織り込む格好でじりじりと値を下げており、
先週末のNY市場では、1.0828までユーロ安が進ましたが、ドル円
は、ユーロドルでのドル高の影響から大きく円高は進まないものの、11
0円手前での足踏み状態が続いています。ユーロドルは下げ、ドル円が上
昇しないことで、ユーロ円は118円台後半と、昨年10月以来となるユ
ーロ安を記録しています。新型コロナウイルスの感染が広がって来た日本
では景気への影響も懸念され始め、東京を「日本の武漢」と呼ぶような動
きもあるようです。新型コロナウイルスの感染拡大が日本でさらに広まれ
ば、「リスク回避の円買い」が進む可能性がありますが、感染拡大は日本
の景気の足を引っ張ることにもなり、GDPの下押し要因にもなります。
果たして素直に円を買うことが正しいのかどうかという見方もできます。
本日のドル円は109円50銭~110円程度を予想しますが、本日は米
国が祝日ということもあり、中国からコロナウイルスの感染に関する特別
な情報でもない限り、引き続き緩やかな動きが予想されます。


英財務相辞任でポンド上昇 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は新型コロナウイルスの感染拡大が止まっていない
との観測から小幅に下落。109円65銭まで売られたが、
下値も限定的。
◆ユーロドルは小幅ながら続落し、1.0834までユーロ安が
進む。ユーロは対円でも売られ、昨年10月以来となる118円台
後半まで下落。
◆ジャビド財務相が辞任したことでポンドが買われる。
財政支出拡大への期待感がポンド買いにつながった。
◆株式市場は反落。中国が発表する新型コロナウイルスに
関する報道への不信感が重石に。ダウは128ドル下げ、他の
主要指数も下落。
◆債券相場反発。長期金利はやや低下し、1.61%台に。
◆金と原油はともに続伸。

********************(何もない時は空欄のままにします)

◆新規失業保険申請件数    →  20.5万件
◆1月消費者物価指数     →  0.1%

本日の注目イベント

◆独   独10-12月期GDP(速報値)
◆欧   ユーロ圏10-12月期GDP(速報値)
◆欧   ユーロ圏12月貿易収支 
◆米    1月小売売上高
◆米  1月輸入物価指数
◆米   1月鉱工業生産
◆米   1月設備稼働率
◆米   2月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
◆米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演

昨日の早朝、ドル円は110円台前半でNYでの取引を終え、久しぶりに110円台
で戻ってきましたが、8時頃に伝えられた「新型ウイルス感染症例が1日で1万48
40件増えた」との報道に、ドル円は109円80銭前後まで押し戻され、結局今回
も110円台を維持することはできませんでした。前日のNYでは新型コロナウイル
スの感染拡大ペースが鈍化したという報道にリスクオンが強まり、ドル高、株高が
進んだだけに、1日で1万4840件の感染症例の増加はややサプライズで、市場
はこれに反応した恰好でした。
大幅に上昇すると見られていた日経平均株価もマイナスで取引が始まり、市場は
新型コロナウイルスの情報に振らされる展開が続いています。
もっとも、これは中国湖北省の衛生健康委員会の感染症例に関する基準が変わっ
たことによるもので、これまでの方法である核酸の検査キットとともに、画像スキャ
ンで確認された症例も加えたものを発表することにしたものです。
昨日のこの欄でも述べましたが、ここ2週間ほどで感染拡大が止まるのかどうかが、
今後「パンデミック」に(世界的な大流行)になるかどうかの「ヤマ場」と言われて
います。感染者の伸びが鈍化するのかどうか、注視したいと思います。

トランプ大統領がFRBの理事候補に指名したシェルトン氏が昨日、米上院銀行住宅
委員会の公聴会で発言しました。
同氏は「FRBの独立性は、その公的な信頼性において極めて重要な側面だと信じて
いる」と述べる一方、トランプ大統領に多くの権限があるとも述べています。
ブルームバーグは、同氏は前回の大統領選でトランプ氏の経済アドバイザーを務めた
ことを紹介し、11月の大統領選でトランプ氏が再選され、かつシェルトン氏がFR
B理事に就任した場合、同氏は2022年にパウエル議長の後任に指名される可能性
があると伝えています。しかし昨日の公聴会では、民主・共和の両党からその適正に
問題があると指摘されていました。

昨日イギリスのジャビド財務相が突然辞任しました。
ジョンソン首相との対立が解消できず、首相は同氏を含む5人の解雇を迫っていまし
たが、ジャビド財務相は首相の要求を拒否し、辞任した模様です。
ブルームバーグは、何の前触れもなく財務相が去ったイギリスの経済政策は先の読め
ない局面に入り、ジョンソン首相にとっては大きな痛手となったと評しています。
このニュースでイギリスが財政支出の拡大に動くとの期待が高まり、ポンドは上昇し
ています。ポンド円は142円台半ばから143円台前半まで買われ、対ドルでも6
0ポイント程買われています。

ドル円は109円台半ばから110円台前半で膠着状態です。
「MACD」でも、ゼロの軸を中心に小動きとなっており、方向感が出ていません。
日米の株式市場では連日大きな値動きが見られますが、ドル円と米債券市場では膠着
感が強まっています。日本の機関投資家が、高利回りに加え、流動性や安全性を求め
て米国債に投資をおこなっているとの報道もあり、継続的な米国債の購入が米長期金
利を低く抑えている一方、その購入資金である円を売ってドルを買う行動が、新型コ
ロナウイルスの感染拡大が止まらない割には円高が進まない一因にもなっているよう
です。
米大統領選も相場の方向性を決定する大きな材料ですが、決定的な影響を与えるのは
まだ先の話です。やはり目先の材料である、新型コロナウイルスの感染がどのように
推移するのかといった報道に振り回される展開になりそうです。

本日のドル円は109円40銭~110円程度と予想します。


新型ウイルスへの懸念が後退しドル円110円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は新型コロナウイルスの感染拡大ペースが減速しつつある
との報道からリスクオフが後退。110円台に乗せ、110円12銭
までドル高が進み、ほぼ高値圏で引ける。
◆ユーロドルは続落し、1.0865まで売られ、2017年5月
以来となるユーロ安を記録。
◆中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化
したことを受け、株式市場は3主要指数が揃って大幅高となり
最高値を更新。ダウは275ドル上昇し、2万9500ドル台に。
◆株価の上昇に債券は売られる。長期金利は1.63%台へ上昇。
◆金と原油はともに上昇。原油は51ドル台に。
********************(何もない時は空欄のままにします)


◆1月財政収支  →  -32.6b

本日の注目イベント

◆独   独1月消費者物価指数(速報値)
◆欧   国際エネルギー機関(IEA)月報
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   1月消費者物価指数
◆米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演


新型コロナウイルスの感染拡大は依然として止まらないものの、その感染拡大ペース
が減速しつつある可能性が示唆されたことで、リスクオフが急速に後退し、好調な株
価は一段とその勢いを増しました。NY株式市場では主要3指数が揃って最高値を更
新しています。ダウの3万ドルとナスダックの1万ポイントも夢ではなくなった印象
です。投資家のリスク許容度が増したことでドル円も再び110円台に乗せ、今回は
NY市場の引け値でも110円台を維持してきました。

中国湖北省で発生した新型コロナウイルスの感染者数は、今月に入り最も小幅な増加
に留まり、世界経済はその影響を克服できるとの観測が強まったことが、市場の楽観
的なセンチメントにつながりました。ただ日本では、横浜港に停泊中の「ダイヤモン
ド・プリンセス」の乗客乗員ではまだ感染が広がっており、予断は許しません。専門
家の間ではここ2週間がさらに拡大するかどうかの「ヤマ場」だと指摘しています。

NZ中銀は昨日の会合で政策金利の据え置きを決めました。
市場では利下げの確率もある程度高まっていたこともあり、発表後NZ円は70円40
銭近辺から70円台後半まで上昇しています。声明では「新型コロナウイルスの感染
拡大がニュージーランド経済に与える全般的な影響は短期にとどまり、影響の大部分
が2020年の前半に集中するだろう」としながらも、「影響がより大きく長引くリ
スクも存在する。さらなる情報が得られた段階で必要に応じて金融政策の調整を行う
時間がある」と説明しています。また中銀の予測は、年内の利下げの可能性がないこ
とも示唆していたため、NZの買い戻しが急速に進んだようです。

米大統領選の民主党候補争いでは、第2戦となったニューハンプシャー州での予備選
で急進左派のサンダース候補が接戦を制しました。
サンダース氏は「This victory is the beginning of the end of Donald Trump」
(この勝利はドナルドトランプの終わりの始まりだ)と勝利宣言を行いましたが、市
場は、「仮にサンダース氏が民主党候補としてトランプ氏と闘っても勝てないだろう」
との見方を強めており、これが株価の上昇につながった側面もあります。また、これ
まで選挙戦を繰り広げてこなかったブルームバーグ前NY市長は、3月3日の「スー
パーチューズデー」から本格的な選挙運動に打って出る模様です。
予想外なのは有利と見られていたバイデン氏への支持率です。
副大統領としての経験もあり、全米ベースでは支持率トップでしたが、苦戦していま
す。ただ予備選はまだ始まったばかりです。
今後党員数の多い、メキシコ州やカリフォルニア州ではどのような展開になるのか分
かりません。言えることは、いずれにしても「混戦」であることは間違いないようで
すが、「誰が候補ならトランプ氏に勝てるのか?」といったところです。

パウエルFRB議長は前日に続き上院でも証言を行いましたが、目新しい発言はなく、
米経済の現状について楽観的な見方を示し、「貿易を巡る不確実性の低下に伴い経済
成長に上振れの余地がある」と述べていました。

再び110円台に乗せてきたドル円ですが、110円台前半では何度も「冷や水」を
飲まされています。110円30銭までのドル売り注文をこなして上昇できるかが焦
点ですが、ユーロドルでもドル高が進んでおり「追い風」が吹いている状況です。
果たして今回はどうでしょう。

本日のドル円は109円70銭~110円30銭程度を予想します。


ユーロドル一時1.09を割り込む 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は109円台半ばから後半で小動き。新型コロナウイルスの感染拡大は続いているものの、拡大ぺースが鈍化したとの観測から109円93銭まで上昇する場面も。

  • ユーロドルは続落し、1.0982までユーロ安が進む。域内の景気減速を手掛かりにユーロ売りがやや活発に。

  • 株式市場はハイテク株を中心に続伸。ダウはほぼ横ばいだったものの、ナスダックとS&P500は最高値を更新。

  • 債券相場は小幅に下落。長期金利は1.6%近辺まで上昇。

  • 金は4日ぶりに反落。原油価格は続伸したが50ドルには届かず。

本日の注目イベント
  • 欧 ユーロ圏12月鉱工業生産
  • 米 1月財政収支
  • 米 パウエル・FRB議長、上院銀行委員会で証言
  • 米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

    ドル円は109円台半ばから後半で動きません。110円台が重いものの、109円台半ばから下方にはドル買い需要があるとの観測もあります。パウルFRB議長の議会証言がありましたが、特段影響を与える発言もなく、やや膠着感が出ています。一方でようやくユーロドルの動きが活発化してきました。昨日のNY市場では域内の景気の下振れ観測を材料に、ユーロドルが1.09台を割り込み、昨年10月以来となる1.0892までユーロ安が進みました。その後はラガルドECB総裁が講演で利下げの可能性を示唆しなかったこともあり、1.09台に反発しています。NY株式市場は引き続き堅調な動きを見せています。ダウ平均株価は引けにかけてマイナスに転じましたが、ハイテク株を中心に続伸し、ナスダックとS&P500は揃って前日に続き最高値を更新しました。ナスダックは9638ポイントで引けていますが、「1万ポイントの大台も遠くない」といった声もあったようです。

    パウエル議長は11日下院金融委員会の公聴会で証言を行い、中国発の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響を金融当局として注視していると述べたものの、それが金融政策の変更の影響を与えるかどうかついては言及しませんでした。議長は、「われわれは特に、新型コロナウイルス出現の問題を注視している。この問題は中国での混乱につながり、世界の他地域の経済に波及する恐れがある」と証言しました。また質疑応答では、新型ウイルスの米経済への潜在的影響についての認識を問われると、「米国に一定の影響が及ぶであろうこと、その可能性が非常に高いことを承知している」と発言し、それが「長引く」のか「重大なのか」については、「発言するのは時期尚早だ」との判断を示しました。(ブルームバーグ)米国の景気については、「今の景気拡大に不安定さや持続不可能といったものはない」とも述べています。

    新型コロナウイルスの感染は依然として拡大しているようで、世界での死亡者の数は1000人を超え、感染症例も4万を大きく超えています。中国の習近平主席は、今月3日に開かれた共産党政治局常務委員会の会合で、地方当局者に対して新型コロナウイルスの感染拡大防止策は行き過ぎであり、中国経済を脅かしていると述べた、とロイター通信が報じています。当局者に「一段の制限措置は控えるよう要請した」と関係者からの情報として伝えています。また有力ヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエーツ」の創設者として知られるレイ・ダリオ氏は11日中アブダビで開かれた会合で、「新型コロナウイルスの感染拡大が市場に及ぼす影響は誇張されており、短期間で終わる可能性が高い」と述べています。日本での感染症例も増えておりまだまだ油断はできませんが、今後中国以外の国での感染がどこまで広がるのかも焦点の一つと言えます。

    本日はパウエル議長の議会証言が上院で予定されていますが、昨日の議長の証言内容からは、それ自体材料にはなりにくいと思われます。ドル円は、109円台半ばから110円程度のレンジを予想します。仮に上下どちらにブレイクしても、そのままその流れが継続するとも思えません。


  • 米雇用統計良好にもドル円下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き 

    NY市場

    ◆ドル円は110円にワンタッチ後反落。雇用統計は予想を上回る
    内容だったものの、株価の下落と長期金利の低下がドルを押し下げた。
    ◆ユーロドルでは緩やかにドル高ユーロ安が進む。ユーロは
    1.0942まで売られ、昨年10月以来4カ月ぶりの安値に。
    ◆株式市場は大幅に反落。ダウはそれまで1000ドルを超える上昇を
    見せていたこともあり、利益確定の売りに押された格好。
    ダウは277ドル安で取引を終える。
    ◆債券相場は上昇。長期金利は1.58%台へと低下。
    ◆金は3日続伸。原油は反落。

    ◆1月失業率          → 3.6%
    ◆1月非農業部門雇用者数   → 22.5万人
    ◆1月平均時給 (前月比)   → 0.2%
    ◆1月平均時給 (前年比)   → 3.1%
    ◆1月労働参加率        → 63.4%
    ◆12月消費者信用残高     → 22.055b

    本日の注目イベント

    ◆日   12月貿易収支
    ◆日   12月国際収支
    ◆日  1月景気ウオッチャー調査
    ◆中   中国1月消費者物価指数
    ◆中   中国1月生産者物価指数
    ◆中   中国1月マネーサプライ
    ◆米   米予算教書公表(予定)
    ◆米   ボウマン・FRB理事講演
    ◆米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    ◆米   デーリー・サンフランシスコ連銀総裁講演
    ◆加   カナダ12月住宅着工件数
    ◆加   カナダ12月建設許可件数

    ドル円は110円に届いたもののその後はすぐに押し戻され、株価が大幅に下落し、
    長期金利が低下したことで109円台半ばまで売られています。
    先週のNY株式市場は、その前の週末にダウが600ドルを超える下げを見せたが、
    その後急速に切り返し、先週末前までは1000ドルを超える上昇を見せていたこ
    とから、休みを前に利益を確定する動きが先行したものと思われます。

    米ファンダメンタルズは好調です。
    1月の雇用統計では失業率は3.6%と、予想よりやや悪化していたものの、非農
    業部門雇用者数は22.5万人と予想を大きく上回り、水曜日に発表されたADP
    雇用者数とともに米労働市場の好調さを示していました。
    先週はそれ以外にも、ISM製造業景況指数や、非製造業景況指数も予想を上回っ
    ており、「米経済は緩やかに拡大している」(NY連総裁)と、新型コロナウイル
    スの感染が拡大しているといったリスクがあるにもかかわらず、現時点での経済デ
    ータに大きな変化はありません。ただ7日に公表された半期に1度議会に提出する
    FRBの金融政策報告書では、「その経済規模ゆえに、中国での深刻な機能不全は、
    リスク選好の後退やドルの上昇、貿易およびコモディティー価格の落ち込みを通じ、
    米国や世界の市場に波及する可能性がある」と明記され、「中国でのコロナウイル
    スの影響が見通しへの新たなリスクをもたらした」と指摘していました。(ブルー
    ムバーグ)明日、パウエルFRB議長は議会下院で証言を行いますが、新型コロナ
    ウイルスへのリスクについて言及があるものと思われます。

    その新型コロナウイルスの感染拡大は依然として止まりません。
    今朝7時の時点では、死者の数は813人と報告され、感染者の数も3万7000
    人を超えているようです。
    中国の劉昆財政相は、中国は新型コロナウイルス対策にこれまで316億元(約5
    000億円)を投じてきたと述べ、李首相も新型コロナウイルスに有効なワクチン
    を開発する必要性を強調しています。また、トランプ大統領も「新型コロナウイル
    スへの対策を支援するため、米国は中国と緊密に協力している」とツイートしてお
    り、被害が拡大している国や地域に1億ドル(109億5000万円)を拠出する
    ことを表明しています。
    感染拡大はさらに続くものと思われますが、金融市場はまだ比較的冷静な反応を見
    せています。今後日本国内で感染者がさらに増え、例えば死亡者が出るような事態
    になると、リスクオフが急速に高まる可能性は残っていると考えます。

    中国の経済活動はいよいよ今週から再開の予定です。
    日本企業の中国事業の全面再開は約4割程度と、日経新聞は調査結果を伝えていま
    すが、米アップルや台湾の鴻海などは中国での事業再開見合わせを決めています。
    中国の生産活動がどの程度再開されるのかといったニュースのヘッドラインも、為
    替に影響を及ぼす可能性がありそうです。
    本日は日本株も下げそうですが、ドル円の動きはそれほど大きなものとならず、先
    週と同じように株価の動きに伴って狭い範囲で上下することになると見られます。

    予想レンジは109円20銭~109円90銭程度といったところでしょうか。


    ドル円110円をワンタッチ 

    ひと目で分かる昨晩の動き 

    NY市場

    ◆ドル円は東京時間に上昇し、109円98銭まで買われたが、
    NY市場では109円台後半から110円の間で張り付いたまま
    小動き。
    ◆ユーロドルはやや水準を下げ、1.0964前後まで下落。
    約4カ月ぶりとなる安値を記録。
    ◆株式市場はこの日も上昇。中国が米国からの輸入品の
    関税を一部引き下げるとの発表を好感。3指数とも揃って
    最高値を更新し、ナスダックは初の9500ポイントに
    乗せる。
    ◆債券相場は横ばい。長期金利は1.64%台で若干低下。
    ◆金と原油は揃って上昇。
    ********************(何もない時は空欄のままにします)

    ◆新規失業保険申請件数       → 20.2万件
    ◆10-12月雇用コスト指数    →  1.4%

    本日の注目イベント

    ◆日  12月景気一致指数
    ◆中   中国 1月貿易収支
    ◆独   独12月貿易収支
    ◆独   独12経常収支
    ◆独   独12月鉱工業生産
    ◆米   1月雇用統計
    ◆米   12月消費者信用残高
    ◆加   カナダ1月就業者数
    ◆加   カナダ1月失業率
    ◆米  企業決算 → ウーバー、ブリストル、ツイッター


    NY株は昨日も上昇し、ダウはこれで今週だけで1100ドル程上げたことになり、
    ナスダック指数は初めて9500ポイントの大台に乗せています。
    市場の金余りが根底にあることはこの欄でも何度か述べてきましたが、今回の新型
    コロナウイルスの感染拡大より、世界経済が減速することが予想され、主要国は再
    び緩和姿勢を強めるとの期待も株価を押し上げているようです。
    事実、今週に入ってタイや、ブラジル、さらにフィリピンでも利下げに踏み切って
    います。IMFのゲオルギエバ専務理事は日経新聞とのインタビューで、主要国は
    緩和政策を維持すべきだとの認識を示しています。
    連日のNY株の大幅高に、さすがの日経平均株価も昨日は久しぶりに急騰しました。
    500円を超える上昇を見せていた指数は、午後に中国が対米関税の一部引き下げ
    を発表すると、日経平均株価は680円近辺まで上昇し、大商いだったようです。

    一方で新型コロナウイルスの感染拡大は止まっていません。
    昨日は中国武漢市で、今回の新型ウイルスに早くから警鐘を鳴らしていた医師の李
    文亮氏が亡くなり、同氏が勤務していた武漢市の中心医院は「当院の眼科医、李文
    亮氏は不運にも新型コロナウイルスの感染拡大と闘う取り組みの中で罹患し、あら
    ゆる救命措置を講じたものの、7日午前2時58分に亡くなった」と説明していま
    す。(ブルームバーグ)市場の楽観的な雰囲気と、連日報道される新型肺炎のニュ
    ースに違和感を覚える人も多いのではないかと思いますが、私もその一人です。

    トランプ大統領は弾劾裁判で無罪を勝ち取ったことで「我が国の勝利だ」「魔女狩
    りだ」といった言葉を使い、勝利宣言を行ないました。
    「無罪」を伝えるワシントンポスト紙を片手で振りかざしながら声高に自身の潔白
    を主張していました。今回の弾劾裁判での無罪は当初から予想されていたことで驚
    くべきことでもありませんが、前日議会で、トランプ氏の演説原稿を破って見せた
    ペロシ下院議長は強烈にトランプ氏を批判し、「米大統領は代わるだろう」と述べ
    ていました。先日のギャラップ社が報じたように、2大政党である共和党と民主党
    の分断は、これまで目にしたことがないほど深まっているようです。

    中国は、今月14日から米国からの約750憶ドル(約8兆2500億円)相当の
    輸入品に対する関税率を半分に引き下げると発表しました。
    中国が昨年9月1日に発動した報復関税の税率10%を5%にするというものです。
    米国産の豚肉や大豆、原油など1700品目が対象になると見られています。
    中国のこの発表は、今後予定されている貿易協議の第2段階を有利に進めたいとの
    思惑があるようですが、トランプ氏はこの「英断」を歓迎するものと思われます。

    ドル円は110円手前で足踏み状態です。
    株価の大幅高にドル買いが優勢にはなっていますが、いまいち勢いはありません。
    株価が再び調整を見せるようだと、今度は素直に下落に転じる可能性もあります。
    110円台ではドル売り注文が多いのは予想できますが、抵抗帯としては110円
    から110円30銭辺りと見ています。
    今夜の雇用統計でこのゾーンをブレイクできるのか、注目点の一つです。
    ADP雇用者数の上振れや、昨日の週間失業保険申件数が低水準に留まっているこ
    となどから、期待値は高まっているようです。

    本日のドル円は109円50銭~110円50銭程度を予想します。


    NY株連日の大幅高 

    ひと目で分かる昨晩の動き 

    NY市場

    ◆ドル円はリスク回避の流れが後退したことで緩やかに上昇。
    109円85銭までドル高が進む。
    ◆ユーロドルは反落し、1週間ぶりに1.10を割り込む。
    ◆NY株は前日に続き大幅上昇。良好な経済指標に加え、
    新型コロナウイルスに対するワクチン開発への期待もあり、
    ダウは483ドル高。ここ3日間の上昇は1000ドルを超え、
    先週末の急落を埋め最高値に迫る。ナスダックは最高値を更新。
    ◆債券相場は続落し長期金利は1.64%台と、1週間ぶりの
    高水準を回復。
    ◆金は4日ぶりに反発し、原油も50ドル台を回復。

    ◆1月ADP雇用者数       →  29.1万人
    ◆12月貿易収支         →  -489憶ドル
    ◆1月ISM非製造業景況指数   →  55.5

    本日の注目イベント

    ◆豪   豪12月貿易収支
    ◆豪   豪12月小売売上高
    ◆独   独12月製造業新規受注
    ◆欧  ラガルド・ECB総裁講演
    ◆欧   ECB経済報告
    ◆米   新規失業保険申請件数
    ◆米   10-12月雇用コスト指数
    ◆米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
    ◆米  企業決算 → ウーバー、ブリストル、ツイッター

    NY株の連日の大幅高は驚きです。
    新型コロナウイルスの感染は依然として続いており、今朝の時点では死者の数は500名
    に迫っており、世界の感染者数も2万5000人近くになっています。
    日本でも国内感染者の数は35人となり、昨日は横浜港に停泊中の「ダイヤモンド・プリ
    ンセス」の乗船者への検査で、日本人3人を含む10人の感染が確認されています。
    そんな中、昨日のNY株式市場でダウは483ドル上昇し、再び最高値に迫っています。
    ここ3日間の上昇幅は1034ドルと、先週末の600ドルを超える大幅安を完全に埋め
    て、余りがあります。
    リスクオフが後退したことで、長期金利の上昇と相まってドル円も買われましたが、11
    0円には届いていません。

    NY株上昇の背景は好調な経済指標がその一つです。
    民間企業による雇用統計であるADP雇用者数は、市場予想の「15万人」に対して「2
    9.1万人」と、大幅に増加していました。引き続き労働市場は拡大していると見られ、
    明日の雇用統計への期待も膨らんでいます。
    また1月のISMサービス業の景況指数も「55.5」に上昇しており、新型コロナウイ
    ルスの感染拡大への不安もある中、節目の「50」を大きく超え好調さを示しています。
    農業やヘルスケアを含む12の業種で活動水準の改善が報告され、ISMの調査担当者は
    「底堅く漸進的な伸びが見られ、これが長期にわたり持続可能だと感じる」と述べていま
    す。(ブルームバーグ)先に発表された製造業景況指数も「50.9」と予想を上回って
    いたことで、米経済の先行きに楽観論が台頭してきました。

    もう一つの株価上昇要因は、新型コロナウイルスに対する楽観的な見方です。
    感染拡大による経済的影響を最小限にとどめようとする取り組みは成功するとの観測が広
    がったようです。ただこれについては、WHOの公衆衛生上の緊急事態プログラム責任者
    は5日、新型ウイルスには「実証された有効な治療法はない」と記者会見で述べています。
    また一方では、米医薬品開発会社のギリアド・サイエンシズ社は、中国で中程度および重
    症の患者を対象に実施する2つの試験で抗ウイルス薬「レムデシビル」が試されることを
    発表しています。ブルームバーグによると、同薬は研究室での実験で新型コロナウイルス
    に対する有効性が示されており、患者は1日1回、「レムデシビル」またはプラセボ(偽
    薬)の投与を計10回受け、有効かどうかを28日後に評価するとしています。

    アイオア州の民主党党員集会では、事前の予想に反してブティジェッジ候補がトップに躍
    り出ました。同氏は高齢者の多い候補者の中で最も若い38歳で、世代交代を訴え支持を
    集めたようです。2位はサンダース候補で、本命視されていたバイデン候補は4位に沈ん
    でいます。この日はちょうど、トランプ大統領の一般教書演説が議会で行われ、トランプ
    氏は対中国との貿易合意や好調な米経済は自身が行ったなどと、これまでの実績をアピー
    ルし、選挙戦を有利に進める場にしたようです。
    議会でのトランプ大統領の演説が終わると、後ろに座っていたペロシ下院議長が立ち上が
    り、演説原稿をおもむろに破った行動が話題になっています。
    ペロシ議長はトランプ大統領の弾劾裁判では先頭に立ち、同大統領を非難する急先鋒でし
    た。

    ドル円は緩やかに上昇を続けています。
    109円70-110円のゾーンが昨年12月にも何度が跳ね返された水準です。
    ここを抜けて再び110円台を回復できるのか注目されます。
    本日のドル円は109円50銭~110円10銭程度を予想します。


    NY株大幅に上昇し、ナスダックは最高値を更新 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は109円台を回復し、109円54銭まで急反発。米長期金利が上昇し、株価も大幅高になったことでリスクオフの流れが後退。

    • ユーロドルは1.10台半ばを中心に引き続き小動き。

    • 株式市場はハイテク株を中心に大幅上昇。中国市場が落ち着いていることで新型コロナウイルスの感染拡大にも耐えられるとの見方が強まり、ダウは407ドル上昇。ナスダックも194ポイント上昇し、最高値を更新。

    • 債券は3日続落。長期金利は1.6%近辺まで上昇。

    • ドルが買われたことで金は大幅安。原油は4日続落し、引け値でも50ドルを割り込む。

    本日の注目イベント

    • 中 1月サービス製造業PMI
    • 独 1月サービス業PMI(改定値)
    • 欧 ユーロ圏1月サービス業PMI(改定値)
    • 欧 ユーロ圏12月小売売上高
    • 米 1月ADP雇用者数
    • 米 12月貿易収支
    • 米 1月ISM非製造業指数
    • 米 ブレイナード・FRB理事講演
    • 加 12月貿易収支

    新型コロナウイルスの感染例が2万件を超え、依然として感染の拡大が止まらない状況が続いているにも関わらず、昨日のNY株式市場は大きく値を戻し、ナスダック指数は最高値を更新しています。特別な材料があったわけではない中、中国市場が大きく崩れず、比較的落ち着いた動きを見せていることから、今回の新型ウイルス騒動にも耐えられるといった見方が株価を押し上げたようです。もっとも、中国の金融市場では昨日も人民銀行が大量の資金供給を行い、これが混乱を抑制していることも見逃せません。昨日のNYではリスク回避の流れが急速に後退したことから、債券や金が大きく売られ、長期金利が上昇。ドル円は109円54銭前後までドル高が進みました。この水準は先月24日以来のドル高で、ユーロ円も121円手前まで円安が進んでいます。もちろん、新型コロナウイルスの感染は広がっており、日本でも23人目の感染者が確認されていることから慎重な見方は必要ですが、何事に対しても早めの反応を見せる金融市場は、時として間違うこともままあります。まだまだ楽観視するのは早いと思われます。

    米大統領選に向けた候補者選びがアイオワ州で始まりましたが、民主党党員集会ではモバイルアプリの不具合が原因とみられる集計混乱が起きています。今朝7時の段階では62%の集計結果が発表され、事前の予想に反してブティジェッジ候補がリードしている模様です。2位はサンダース氏で、本命と見られていたバイデン氏は現時点では苦戦しているようです。一方、ギャラップ社の調査によると、トランプ大統領の支持率は49%で、大統領就任以来最高水準になっていることが伝えられています。ただ、同調査によれば、共和党員の94%がトランプ氏を支持しているが、民主党員ではわずかに7%となっています。米2大政党間の意見の差は87ポイントに広がっており、ギャラップ社が米大統領に関する調査を開始して以降最大の党派的分断を示していると伝えています。(ブルームバーグ)トランプ大統領は本日午前中に米議会で一般教書演説を行うことになっています。演説では、堅調な米経済や中国との間でかわした第1段階の貿易合意など、自身の実績をアピールすると見られ、大統領選への支持を訴えるようです。当社のセミナーでも何度か触れましたが、今年のキーワードである「トランプ」と「中国」からは目が離せません。

    ドル円は109円台半ばまで上昇したことで再び「日足の雲」を上抜けしてきました。ただ、「MACD」ではまだ完全にプラス圏に入ったとは見られず、このまま上昇トレンドが続くとは思えません。やや広めに見れば、108-110円のレンジ内での動きが続いており、今週、その下限である108円突破を試したものの、抜け切れなかったという状況です。しばらくは109円を挟んだ動きが続くと見られます。本日のドル円は109円~109円80銭程度を予想します。

    WTI原油価格50ドルを割りこむ 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は反発。NY株が上昇し、経済指標が上振れたことでドルを買い戻す動きが勝った。ドル円は108円80銭まで買われたが、投資家の慎重姿勢は継続。

    • ユーロドルは小反落。1.1036まで売られ、1.10~1.12のレンジ内での動きが続く。

    • 株式市場は反発。アジア株の下げが限定的だったことや、経済指標の上振れに買い戻しが優勢に。ダウは一時370ドルを超える上昇を見せたが、引け値では143ドル高と勢いを失う。

    • 債券相場は反落。長期金利は1.52%台へ上昇。

    • 金は続落。原油価格は中国の需要が減少するとの見方から大きく売られ、一時は1年1カ月ぶりに50ドルを割り込む。引け値は若干値を戻し50.11ドル。

    本日の注目イベント

    • 豪 RBA、キャッシュターゲット
    • 欧 ユーロ圏12月生産者物価指数

    ドル円は昨日の朝方、108円32銭近辺まで売られましたが、その後は108円台半ばまで戻し、NY市場では108円80銭まで反発しています。今回もドル円は、株式市場の喧騒の割には底堅い動きだったと言えます。春節明けの中国市場の動向が注目されていましたが、事前に中国人民銀行が大量の資金供給を行うことを発表していたことが功を奏し、大幅安で取引が始まった上海総合指数もその後下げ渋り、一時420円ほど下げていた日経平均株価も下げ幅を縮小したことで、ドル円も108円50銭近辺まで値を戻しました。NY株式市場もこの流れを受け上昇して取引が始まり、ISM製造業景況指数が予想を大きく上回ったことも株価の上昇を支えました。ただ、依然として新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、市場の警戒感は高水準です。

    今朝の時点では新型コロナウイルスの感染による死者は362人で、感染例は1万7400件と報告されており、前日に比べるとその数はそれほど増えてはいない印象です。それでも、日本を始め世界規模で景気への影響も出始めており、市場はその影響を正確には読み切れない状況です。日本では春節期間の売上高が公表されましたが、デパートでは軒並み売り上げが減少しており、
    免税売上高は2桁の減少となっています。また中国人観光客の落ち込みも大きく、日本への団体客でも40万人のキャンセルが出たと報道されています。懸念されるのは、5カ月後に迫ったオリンピックへの影響です。今後感染拡大がさらに進み、日本でも爆発的に感染者が増える可能性があることを専門家は指摘しており、そうなると7月のオリンピックまでその影響が続くことも考えられます。すでに日本の1-3月期GDPはマイナス成長が予想されています。

    NY株は1日おきに上げ下げを繰り返しており、しかもその値幅も大きくなっています。昨日発表された米製造業でも同じような現象が起きており、先行きが読み切れません。1月のISM製造業景況指数は「50.9」と節目の「50」を超えていました。前月が「47.8」で、ここ6カ月は活動が縮小しているといわれる「50」を下回っていました。先週末に発表された1月のシカゴPMIも「42.9」と大きく落ち込んでおり、今回の上振れはややサプライズです。ISM製造業調査委員会のフィオレ委員長は「指数が今後数カ月も引き続き拡大を示すか、様子見する必要がある」と述べ、「新型コロナウイルスが2月に影響する可能性は高い」と、慎重な姿勢を示しています。(ブルームバーグ)

    依然として新型コロナウイルスの報道一色ですが、まだまだ拡大傾向は続くと見られます。ワクチンの開発に着手しており、昨日はタイで中国人の重症患者に抗ウイルス剤2剤を投与したところ、効果があったとの報告もありますが、まだ決定的な感染拡大を止める手法は見つかっていません。投資家の慎重姿勢も継続されると見らます。本日のドル円は108円20銭~109円程度を予想します。


    NYダウは603ドル下げる 

    ひと目で分かる昨晩の動き 

    NY市場

    ◆ドル円は続落し、108円31銭までドル安が進む。
    米株式市場が大幅に下落し、長期金利も急低下したことで円を買う
    動きが強まる。
    ◆ユーロドルでもドル安が進み、1.1096までユーロが買われる。
    ◆株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、米政府が
    中国を訪問し感染拡大のリスクがある外国人の入国を一時的に
    拒否する措置を取ったことで大幅下落。ダウは603ドル下げ、
    他の主要指数も大幅安に。
    ◆債券相場は続伸。長期金利は1.50%台まで急低下。
    ◆金と原油はともに反落。

    ◆12月個人所得               →  0.2%
    ◆12月個人支出               →  0.3%
    ◆12月PCEコアデフレータ         →  1.6%
    ◆10-12月雇用コスト指数         →  0.7%
    ◆1月シカゴ購買部協会景気指数        →  42.9
    ◆1月ミシガン大学消費者マインド(速報値)  →  99.8

    本日の注目イベント

    ◆豪   豪12月住宅建設許可件数
    ◆中   1月財新製造業PMI
    ◆独   独1月製造業PMI(改定値)
    ◆欧   ユーロ圏1月製造業PMI(改定値)
    ◆英   英1月製造業PMI(改定値)
    ◆米   1月ISM製造業景況指数

    新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことで、米政府は1月31日、
    中国を訪問し感染拡大のリスクがある外国人の入国を一時的に拒否する措
    置を講じ、トランプ大統領は署名しました。この措置に歩調を合わせた形
    で、米デルタ航空など米大手航空3社は中国路線の運休を発表しています。

    中国政府の発表によれば、2日時点での感染者数は1万4380人で、死
    亡者数は304人と、感染による影響が依然として拡大しています。中国
    以外でも、フィリピンで初の死者が出ています。
    日本ではワクチンのメドがついたとの報道もありますが、ワクチンの完成
    まではまだ相当の時間を要します。中国を中心に、世界的規模で人の移動
    が制限され、物流も寸断されることが予想されます。NY株式市場ではこ
    のような動きを織り込み、主要株価指数は大きく値下がりし、年初から順
    調に上昇していたダウは今年の上昇分を全て吐き出しています。
    また安全資産の米国債も買われ、長期金利は昨年10月7日以来となる1
    .507%台まで低下して来ました。
    今回のコロナウイルスの拡大は、当初予想されたよりも格段に大きな影響
    を世界経済に与える可能性が出てきました。
    ゲオルギエバIMF専務理事は「不確実性が多く、リスクは下向きに傾い
    ている」とし、「中銀に20年も金融緩和を維持するよう強く求める」
    (日経新聞)と発言しています。

    本日から連休明けの中国市場が取引を開始することになりますが、上海株
    式市場などは大きく下落することが予想されます。中国人民銀行は本日の
    オペで、金融市場に1兆2千億元(約18兆7千億円)の資金を供給する
    ことを発表しました。上海、深圳株式市場では、本日の取引きで株価が大
    きく下げることが予想されますが、この中銀の措置がどの程度影響がある
    のか注目されます。「これは一時しのぎといえる措置をはるかに上回る規
    模だ。この大量の資金供給でもリスクオフの動きを抑えられなければ、激
    しい売りが待ち受けていることになる。またその場合、人民銀行は市場の
    懸念を緩和させるため十分な措置を重ねて講じるだろう」(ブルームバー
    グ)との見方もあります。

    ドル円は「日足の雲」を下抜けしてきました。次の下値のメドは108円
    前後ということになります。ここには「週足の雲の下限」があり、108
    円という心理的な節目でもあるため、一旦は下げ止まることも予想されま
    すが、この先その水準を維持できるかどうかは不明です。
    連休明けの中国の株式市場がどのような動きを見せるのかが重要ですが、
    その前に始まる日本株の動きも注目されます。シカゴ先物の引け値からす
    ると、500円程度の下げが予想できますが、ドル売り、株売りがどこま
    で進むのか注意深く見る必要があります。

    本日のドル円は108円~108円80銭程度を予想します。


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    損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
    決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
    (法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
    34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
    「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
    取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
    また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
    信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
    等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
    ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
    決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
    また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
    お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
    契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
    開始していただくようお願いいたします。