FC2ブログ

ドル円昨年4月以来の111円台乗せ 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は急騰。米住宅関連指標が好調だったことや、新型コロナ
ウイルスの感染拡大で日本がリセッションになるとの観測が
円売りにつながった。ドル円は111円59銭まで上昇し、
ストップロスを巻き込んで大きく上昇。
◆ユーロドルは1.0782までユーロ安が進んだが、その後
反発。ユーロ円の買い戻しも入り、ユーロの下落は一服。
◆好調な経済指標を受け株式市場は3指数が揃って上昇。
ナスダックとS&P500は最高値を更新。
◆債券相場は目立った動きもなく横ばい。
◆金と原油はともに続伸。

◆1月住宅着工件数    →  156.万件
◆1月建設許可件数    →  155.1万件
◆1月生産者物価指数   →  0.5%


本日の注目イベント

◆豪   豪1月雇用統計
◆独   独1月生産者物価指数
◆独   独3月GFK消費者信頼感
◆欧   ユーロ圏2月消費者信頼感指数(速報値)
◆欧   ECB議事要旨
◆英   英1月小売売上高
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   1月景気先行指標総合指数
◆米   2月フィラデルフィア連銀景況指数
◆米   バーキン・リッチモンド連銀総裁講演


ドル円が久しぶりに大きな値動きを見せました。
昨日の東京市場の午後3時のレベルから1円50銭以上のドル高を示現し、ストップ
を巻きこみながら111円台半ばまで上昇しました。私も含め、誰が111円台まで
のドル高を予想したでしょう。110円30銭を抜けば上昇する可能性はあるとの認
識はありましたが、まさか一気に111円台半ばまで上昇するとは想定外でした。
結果、昨日の予想レンジを大きく外してしまい、失礼いたしました。
ドル円は昨日の夜7時ごろには110円30銭をテストする動きを見せましたが、や
はり、これまでの「レジスタンス・ゾーン」を抜けると上昇が加速し、ほぼ一直線に
111円台まで上昇しました。NYでも111円25銭近辺では一旦上昇が止まって、
111円手前まで下げましたが、その後再び切り返して111円59銭まで上昇して
います。

この欄でもユーロドルでドル高が進んでいることが、ドル円の下落を抑制していると
いったレポートを何度か書き、ドル円の上昇も考えられなくはありませんでしたが、
昨日の海外市場でのドル円の上昇は、「ドル高というよりも円売り」でした。
ドル円以外のドルストレートでは、それほどドル高が進んでいないことを見ても明ら
かです。円売りの背景になったのが、日本がリセッションに陥る可能性が高まったこ
とのようです。今週日本の昨年10-12月期のGDPが発表されましたが、結果は
市場予想より悪化の「-6.3%」でした。マイナス成長は想定されていましたが、
ここまで落ちこんだことはややサプライズでした。昨年10月の消費税増税の影響に
加え、自然災害の影響も大きく作用した結果です。そして、2月に入ってからは新型
コロナウイルスの影響から、インバウンド効果や個人消費の落ち込みが大きく、「1
-3月期もマイナス成長では?」との観測が高まって来ました。一般的に、2期連続
でマイナス成長を記録すると「リセッション」入りしたと考えられています。
このまま足元の新型コロナウイルスの感染が広がるようだと、その可能性が極めて高
くなります。中国人を中心に来日観光客が激減していることに加え、「不要不急の外
出を控える」われわれの行動がこの先どこまで続くのか、まだ読めません。

FRBが昨日公表したFOMC議事録では、米景気拡大を減速させ得る国内外のリス
クに対して、当局者は警戒を続けるものの、現行の金融政策は「当面」適切だと認識
していることが明らかなりました。議事要旨では、「世界の動向が支出決定への重し
となっている中、現行の政策スタンスを当面維持することが米国の経済活動と雇用を
支える上でいかに有用になり得るか、参加者は議論した」と記されています。(ブル
ームバーグ)前日講演を行ったダラス連銀のカプラン総裁の発言内容とおおむね合致
していました。

米大統領選で民主党候補の戦いが本格的になってきましたが、選挙活動を3月3日の
スーパーチューズデーに標準を合わせてきたマイケル・ブルームバーグ氏がネバダ州
で開催される民主党討論会に登壇するようです。同氏はバイデン候補と同じく「中道」
と見られており、政策も似ていると言われていますが、バイデン氏が予想外の苦戦を
強いられていることから、最終的には同氏に代わってブルームバー氏がサンダース氏
との決戦に臨む可能性があると一部メディアで報じられています。
前NY市長のブルームバーグ氏は、その潤沢な資金にものを言わせて選挙戦を有利に
進めているとの批判もありますが、掲げている政策には、「富裕層の税額負担を増や
す」、「銃規制を行う」といったものもあり、トランプ大統領との違いを明確にして
います。現時点ではサンダース氏が支持率ではトップを走っているようですが、同氏
が「急進左派」ということもあり、若者からの指示率は高いようですが、「トランプ
大統領の再選を阻止する」という民主党の基本的な考えからすれば、ブルームバーグ
氏にも分がありそうです。

ドル円は111円台半ばまで上昇したことで、週足でドルの上昇を抑えていた「12
0週線」や「200週線」、さらには一目均衡表の「雲」も明確に上抜けしてきまし
た。こうなると上値の次のメドとしては、昨年のドル円の最高値である112円40
銭が意識されます。現水準からさらに1円程上昇する必要がありますが、昨日のよう
な動きがあるとすれば、あながち「ない」とは言えません。
新型コロナウイルスの感染拡大でリスク回避の動きが強まれば、「イコール円買い」
といった発想でしたが、それが日本での感染拡大となれば話が違うようです。
横浜港に停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス」で500人を超える感染が発生した
ことで、日本は感染を拡大させる最も危険な地域の一つと、世界で位置付けされよう
としており、日本政府の対応にも批判の声が上がっています。(ブルームバーグ)
今後これに関連するニュースに対して投資家はドル円を「売るか買うか」、微妙な対
応を迫られることになります。

本日のドル円は110円90銭~111円70銭程度を予想します。


スポンサーサイト



このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。