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ドル円106円台半ばまで下落 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は107円を割り込み、106円64銭まで下落。
株価と米長期金利が上昇し、特段ドルを売る理由もない中、
107円を割り込んだことでドル売りに拍車がかかった。
◆ユーロドルは引き続き1.13を挟む展開から抜け切れず、
前日と同じ展開で推移。
◆株式市場は大きく反発。ナスダックは3日続伸で最高値を更新。
コロナワクチンに対する情報が株価を押し上げ、ダウは369
ドル高。
◆債券は反落。長期金利は0.64%台へと上昇。
◆金は続落し、原油は反発。


◆6月生産者物価指数  → -0.2%

本日の注目イベント

◆米 6月財政収支
◆英 BOE総裁とNY連銀総裁、オンラインセミナーで講演
◆米   カプラン・ダラス連銀総裁、オンラインセミナーで講演


ドル円は先週末、今月に入って初めて107円を割り込み、NYでは106円6
4銭までドル安が進みました。
この欄でも何度か述べたように、明確な方向性が見えないドル円ですが、敢えて
予想すれば円高方向のリスクの方が若干高いと見ていました。
NYで106円64銭までドル売りが進んだことは、やや想定を超えたものでし
たが、やはり、106円台半ばが今回もサポートになったと言っていいかもしれ
ません。

米国の新型コロナウイルス感染者は昨日一日で、5万6000人増加しましたが、
増加率は1.7%と、7日平均の1.9%を下回っています。
それでもフロリダ州では新規感染者が1万5300人と、1州での過去最多を更
新しています。昨日米国の新型コロナウイルスに関する報道を見ると、トランプ
大統領が黒いマスクを付け、随行する人たちも全員マスクをしている、これまで
目にしたことのない光景が映し出されていました。
感染が拡大する中でも、政治集会やホワイトハウスでの記者会見でも一切マスク
をしなかったトランプ氏をNY州知事のクオモ氏は「Just wear a Mask」(ただ
マスクをしてくれ)と会見で述べていましたが、トランプ氏もどうやら大統領選
を意識しながら、しぶしぶマスクを着用したようです。日本でも昨日は東京都で
新たな感染者が206人となり、初の4日連続200人超えとなっています。
感染第2波は確実に押し寄せており、北海道大学の西浦教授は、現在のコロナの
感染状況を、「野球に例えれば、2回表でコロナ側が攻撃の段階」と絶妙な言い
回しで、長期戦になると警告していました。10日からイベントや集会などの規
制を緩和した政府の西村経済再生担当大臣も、「非常に警戒すべき状況だ」とN
HKの番組で述べています。
政府は重症者の割合が少ないことや、感染者が若年層に集中していることを理由
に、4月の状況とは違うとしていますが、果たしてそうでしょうか。
コロナが若年層から高齢者にうつらないという保証はありません。
京都大学の山中教授も「対策をしなければ、今からでも10万人死亡する可能性
もある」との言葉を残しています。

引き続き米中関係は悪化の一途をたどっていますが、クドロー国家経済会議(N
EC)委員長はFOXビジネス・ネットワークの番組で、投資家に対して「中国
への投資は賢明ではない」と語り、「中国企業には現在、あまりにも多くの経済
リスクがみられる。さらにその多くは国家安全保障を脅かしている」と警告して
います。(ブルームバーグ)今後新型コロナウイルスの感染がある程度抑えられ
たとしても、米中関係の悪化は続きそうです。

今週は日欧で金融政策の発表があります。いずれも政策変更はないと予想され、
フォワードガイダンスの強化等の変化があるかどうかが注目されています。
また、今週から米企業の4-6月期決算発表があります。
JPモルガンを皮切りに金融機関が決算発表を行いますが、見方は分かれている
ようです。景気回復を基に、予想を上回る決算を予測する専門家がいる一方、コ
ロナの影響を引きずり、厳しい内容を予想する向きもいます。
決算内容は株価の動きに大きな影響を及ぼし、その動きからドル円も影響を受け
る可能性があります。ようやく動きが出てきた感のあるドル円ですが、今週はこ
れまでと比べ値幅も出るのではないでしょうか。

本日の予想レンジは106円60銭~107円30銭程度と予想します。


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