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ユーロドル2週間ぶりに1.18台を回復 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は小幅に反落したものの、105円台半ばを維持。トランプ大統領が追加の経済対策の協議停止を指示したことでリスクオンの流れが後退。

  • ユーロドルは続伸し、2週間ぶりに1.18台に乗せる。

  • 株式市場は大幅に反落。トランプ大統領が追加の経済対策協議を選挙後に延期すると指示したことが背景。ダウは午後に急速に下げ幅を拡大し、前日比375ドル安で引ける。

  • 債券は反発。長期金利は0.73%台へと低下。

  • 金は反落。原油はハリケーン「デルタ」の接近などから大幅に続伸。

本日の注目イベント

  • 日 8月景気先行指数(CI)(速報値)
  • 中 9月外貨準備高
  • 独 8月鉱工業生産
  • 欧 ラガルド・ECB総裁講演
  • 欧 IOC理事会(ローザンヌ)
  • 欧 ノーベル化学賞受賞者発表
  • 米 8月消費者信用残高
  • 米 FOMC議事録(9月15、16日分)
  • 米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米 ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
  • 米 米副大統領候補討論会(ユタ州、ソルトレークシティー)

引き続きトランプ大統領の言動に相場が振らされる展開です。5日に退院したトランプ大統領は、元気な姿を盛んにアピールし、多くのメディアがそのパフォーマンスを放映していました。ホワイトハウスに戻ったトランプ氏は、あえてマスクを外し、カメラに向かってポーズをとるなどしていましたが、その姿は心なしか元気がないように見えました。また、その姿をよく見ると、わずか3日の間に「痩せて、まゆげに変化が出ていた」と感じたのは筆者だけではないと思われますが、一気に歳を感じさせました。一部の報道は「トランプ氏が強制的に退院を指示した」と伝えています。主治医も、「完全には安心できない状態かもしれない」ことを認めています。

そのトランプ氏が早速行ったツイートは、追加の経済対策について「選挙後まで交渉を止めるよう担当者に指示した。私の勝利直後に勤勉な米国人の人々や中小企業を重点対象とした大規模な景気対策法案を通す」と主張しました。ホワイトハウスと議会による数カ月に及ぶ協議が事実上終了したことを受け、株式市場では株価が急速に下げ、それまで前日比小幅高で推移していたダウは一時400ドルを超える下げに転じ、ドル円も105円台半ばを割り込みました。このツイート直前にパウエルFRB議長が講演で、十分な政府支援がなければ米景気回復は弱まると警告したばかりであったこともあり、このトランプ氏のツイートに株式市場は大きく反応しました。

パウエル議長は全米エコノミスト協会が主催したオンライン形式の会議で講演し、「政府の支援があまりに少なければ景気回復は弱くなり、家計と企業を不必要に苦しめることになる」と指摘し、「それに対し、支援が行き過ぎることのリスクは、現段階ではより小さいと思える。政策対応が結局のところ必要以上に大きいことが後に分かったとしても、無駄にはならない」と、政府支援の必要性を訴えていました。(ブルームバーグ)

ドル円は株価の大幅な下げに、若干ドル安は進みましたが値動きは限定的でした。もっとも、前日の株価の大幅上昇や金利高にも反応薄だったこともあり、為替のボラティリティはまだ低水準と言えます。ここは、だからと言って安心せず、米大統領選まで1カ月を切っています。本日も副大統領候補のテレビ討論会があります。ペンス氏もハリス氏も、いずれも「次の次の大統領候補」の可能性もあり、その討論会は注目されます。前回の大統領候補の討論会が、討論会ではなく非難合戦に終始したこともあり、政策論争を期待したいところです。

新型コロナウイルスの感染は依然として収まる気配がありません。欧州ではフランス、スペインに続いてドイツでも一日の感染者数が急増しています。また米国でも、カリフォルニア州やフロリダ州など、人口の多い州では感染の勢いは鈍化しているものの、
中西部ではかつてない感染拡大が起きており、北東部一部でも再び広がり始めています。日本も今月から東京都が「GO toキャンペーン」の対象に加わり、観光地には人が戻ってきました。秋の紅葉も北から徐々に南下しており、間もなく観光シーズンがピークを迎えます。この後の感染が心配ですが、WHOが公表した「世界人口の1割に当たる約7億8千万人が新型コロナウイルスに感染した」という試算は衝撃的でした。

本日のドル円は105円20銭~106円程度を予想します。

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