ユーロドル1カ月ぶりに1.18台半ばまで続伸
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
◆ドル円は小幅に続伸し、105円75銭までドル高が進む。
米長期金利が上昇し、追加の経済対策にもやや楽観的な見方が
台頭したことが背景。
◆ユーロドルも続伸し、約1カ月ぶりとなる1.1841まで
ユーロ高が進む。ユーロ円も125円近辺まで反発。
◆株式市場は反発。ペロシ下院議長が週内にも経済対策の合意を
望むと発言したことが手掛かりとなる。ダウは113ドル上昇し、
ナスダックは6日ぶりに反発。
◆債券は続落。長期金利が0.78%台に。
◆金は続伸し、原油は反発。
◆9月住宅着工件数 → 141.5万件
本日の注目イベント
◆英 英9月消費者物価指数
◆米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
◆加 カナダ8月小売売上高
◆加 カナダ9月消費者物価指数
◆米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
◆米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
◆米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
◆米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
◆米 企業決算 → テスラ、ベライゾン
今朝も話題は「米追加経済対策」と、「BREXIT」です。
今朝の報道では、経済対策の規模を巡ってトランプ大統領が、「民主党が提案する
2兆2000億ドル(約232兆円)を上回ってもいい」と述べ、「ペロシ下院議
長とムニューシン財務長官が合意すれば、上院も合意する」と発言したようです。
この発言は今のところ、選挙を意識したパフォーマンスの域を出ませんが、メドウ
ズ大統領首席補佐官は20日、CNBCとのインタビューで、週末までの合意のた
めに、「全員が懸命に努力している」と話し、1兆8800億ドルが政権の最新案
であることを明らかにしています。ペロシ議長は、新型コロナウイルスの「鎮圧」
戦略についてトランプ政権の合意を取り付けたとし、検査・追跡にとどまらないヘ
ルスケア関連条項を景気対策法案に盛り込むことで「双方の合意は射程内にある」
と語っています。(ブルームバーグ)
ムニューシン財務長官とペロシ議長は、米東部時間20日午後3時に電話協議を再
開する模様ですが、その結果は、今朝7時時点では入っていません。
トランプ政権側が柔軟な姿勢を見せたことで、大統領選前に「合意」する可能性が
浮上してきましたが、まだ予断は許しません.
クドロー国家経済会議(NEC)委員長は、合意に至るかどうかは「予想がつかな
い」と述べ、共和党のマコネル上院院内総務は20日、同僚議員に対し、11月3
日の大統領・議会選より前に経済対策で合意しないようトランプ政権に伝えたとワ
シントンポスト紙が報じています。
また、仮にムニューシン財務長官とペロシ下院議長の間で合意に至れば、法案は上
院で審議されることになりますが、来週上院が予定しているバレット連邦最高裁判
所判事候補の指名に障害となる可能性も指摘されています。
英国とEUは通商交渉を巡り、双方の交渉責任者が20日に、前日に続き電話協議
を行いましたが、打開策は見出せなかったようです。
EU側の責任者であるバニエル主席交渉官は協議終了後に、「可能性はなお残され
ている」とし、「残り少ない時間で最大限を尽くすべきだ」と述べています。
一方の英国側は、「英国だけでなくEUからも行動を起こす必要がある」し、合意
には「EU側の明確で根本的な変化」が不可欠との姿勢を変えていません。
新型コロナウイルの感染拡大へのトランプ大統領の対応を巡って、民主党系のクオ
モNY州知事がトランプ氏を痛烈に非難しています。
クオモ知事は、「トランプ氏はウソつきで、多くの人への感染源となったスーパー
・スプレッダーだ」と批判しました。さらに「NY州での新型コロナによる全ての
死者はトランプ大統領の責任だ」と断じ、ホワイトハウスで行われたバレット氏の
最高裁判所判事指名の式典での感染拡大をやり玉に挙げていました。
ドル円は動かない中でもジリジリと下値を切り上げています。
明日は最後のトランプ氏とバイデン氏による直接討論会があります。
前回の討論会が「非難合戦」に終わり、政策論争とは程遠い内容だったことで、討
論会委員会は今回、テーマに沿って2分間に自身の政策を論じている間は、相手側
のマイクを切るという措置を講じることにしました。
「史上最悪の討論会」と批判された前回の討論会でしたが、今回はもう少し格式と
いうか、品のあるものであってほしいと思います。
トランプ氏が、最後の直接討論でどのような巻き返しを見せるのか。一方、バイデ
ン氏がよほどのミスをしないかぎり現状の「バイデン氏優位」の状況は変わらない
と思います。
本日のドル円は105円20銭~105円90銭程度を予想します。
- [2020/10/21 09:16]
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