fc2ブログ

米長期金利さらに上昇し0.86%台に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は反発。米長期金利が上昇し、経済指標も概ね良好だった
ことで104円92銭までドルが買われた。
◆ユーロドルは小幅に反落。ドルの買い戻しが優勢となり、
1.1812近辺までユーロは下落。
◆株式市場は反発。追加経済対策を巡りペロシ議長が合意は
「すぐそこだ」と発言したことが支えとなり、ダウは152ドル高。
◆債券相場は6日続落。10年債利回りは0.86%台まで上昇し、
今年3月以来、7カ月ぶりの高水準に。
◆ドルが反発したことで金は大幅安。原油は反発。

◆新規失業保険申請件数        →  78.7万件
◆9月景気先行指標総合指数      →  0.7%
◆9月中古住宅販売件数        →  654万件

本日の注目イベント

◆日  9月消費者物価指数
◆独   独10月製造業PMI(速報値)
◆独   独10月サービス業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏10月総合PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏10月総合PMI(速報値)
◆英   英9月小売売上高
◆英   英10月製造業PMI(速報値)
◆英   英10月サービス業PMI(速報値)
◆米   10月マークイット製造業PMI
◆米   10月マークイットサービス業PMI
◆米   10月マークイットコンポジットPMI
◆米  企業決算 → アメックス

「すぐそこに」-。
ペロシ下院議長は景気対策法案を巡るムニューシン財務長官との合意について
そう表現しました。一方で、解決できていない問題については引き続き交渉す
るとしています。
経済活動や学校を安全に再開するために必要な新型コロナの検査および感染者
追跡に、どのように資金を配分するかという争点については、近く合意しそう
だと述べています。それでもまだ、民主党が要求する州・地方行政への支援、
学校への資金援助、そして共和党が固執する雇用主免責条項という3つの主要
争点では、折り合いがついていないことを明らかにしています。一方、上院共
和党は2兆ドル規模の支援策を支持する構えは全く示していません。
(ブルームバーグ)NY株式市場はペロシ議長の前向きな発言に「合意は近い
」と捉え、買いで反応したようですが、上記上院共和党の抵抗や議会の日程を
考えると、まだ安心はできません。
ペロシ議長は会見で、「われわれは引き続き交渉に臨む。合意に達することは
可能だと希望を持っている」と語っていますが、一方で共和党のマコネル院内
総務が現在議論されている規模の対策に反対を表明したことにも言及していま
す。ペロシ議長とムニューシン財務長官は、現地時間22日午後に再び電話で
協議する模様です。

ドル円は104円台半ばから反発し、104円台後半まで上昇しました。
昨日はユーロドルでドル高が進みその影響もありましたが、やはり米長期金利
の上昇もドル円を押し上げたと思われます。
米10年国債は昨日も売られ、これで6営業日続落です。長期金利は一時0.
86%台まで上昇し、今年3月以来の高水準になっています。
FRBが「QE」の一環として国債を買い上げていることから、長期金利は当
面低水準で推移すると見られていましたが、思った以上に金利上昇が進んでい
ます。もっとも、それでも足元の金利水準はこれまでに経験したことのないレ
ベルで、その意味では決して高水準とは言えないかもしれませんが、今年8月
には一時「0.519%」前後まで低下したことを考えると、すでに35ベー
シスほど上昇したことになります。背景は、11月3日の米大統領選でどちら
が勝利しても、大規模な景気刺激策が実施され、国債の大量発行は避けられな
いとの見方が強まっているからです。

米10年債がさらに売られ金利がもう一段上昇するようだと、日本の機関投資
家の触手が動き出し、市場でドルを手当てして米国債投資を活発化させること
も予想されます。米国債の利回りが急低下し投資妙味が薄れたことで、機関投
資家はより金利の高い豪州債に向っていた経緯もありました。
それが、今年3月には60円を割り込んだ豪ドル円が75円を超える水準まで
上昇した一因であったとも考えられます。
ただ、米国債市場と豪州債市場を比べた場合、その規模は圧倒的に米国債市場
の方が大きく、機関投資家は流動性を重視する傾向もあることから、金利水準
さえ許せば米国債に行きたいのが本音のようです。

日本時間午前10時に最後の大統領候補者による討論会が行われます。
トランプ氏は最後の逆転を掛けて、バイデン氏の個人的なスキャンダルを攻撃
してくるとの予想もありますが、すでに4000万人近くが投票を済ませた
(USイレクションズ・プロジェクト調査)ようで、これは2016年に投票
した総数の3割にもあたります。すでに「大勢」は決まっているのかも知れま
せん。

本日のドル円は104円40銭~105円30銭程度を予想します。


スポンサーサイト



このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。