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 2020年11月 

S&P500最高値更新 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は再び104円台半ばまで売られる。株価の大幅上昇に
リスク選好のドル売りが優勢となり、104円57銭までドル安に。
◆ユーロドルも反発。1.1837までユーロ高ドル安の流れが
進む。
◆株式市場は3主要指数とも揃って大幅に上昇。コロナワクチン
関連や景気敏感株が買われる。ダウは400ドル程上昇し、S&P
500は48ポイント上昇し、最高値を更新。
◆債券相場は下落し、長期金利は0.89%台へと上昇。
◆金は上昇し、原油は続落。

◆10月財政収支                 →  -284.1b
◆10月生産者物価指数              →  0.3%
◆11月ミシガン大学消費者マインド(速報値)   →  77.0

本日の注目イベント

◆日   7-9月GDP(速報値)
◆日   9月鉱工業生産 (確定値)
◆欧  ラガルド・ECB総裁講演
◆米   11月NY連銀製造業景況指数
◆米   デイリー・サンフランシスコ連銀総裁講演(オンライン)
◆米   クラリダ・FRB副議長、オンライン討論会に参加

ドル円は再び104円台半ばまで売られてきました。
先週は米長期金利が0.97%台まで上昇したことで、ドル円は105円
65銭まで買われました。この欄でも触れたように、その水準から上方に
は重要なレジスタンスがあり、105円80銭近辺までうまく上昇出来れ
ば、テクニカル的にもう一段の上昇も見込める形状になった可能性があり
ましたが、結局レジスタンスに上昇を阻まれた格好で押し戻されています。
先週末のNYでは株価が大幅に上昇し、S&P500は9月以来となる最
高値の更新でした。NYダウとは異なり、S&P500が最高値を更新し
たということは、ハイテク株や一部の銘柄が買われたわけではなく、「幅
広く買われた」ことを意味し、新型コロナウイルス感染が急拡大している
状況にも拘わらず、引き続き株式市場には新規の資金が流れ込んでいるこ
とになります。コロナが克服された際には、一体どんな景色が見られるの
でしょうか・・・。

米主要メディアは大統領選の結果が50州全てで開票され、バイデン氏が
「306」、トランプ氏が「232」の選挙人を獲得し、勝敗が決まった
と報じました。
ただトランプ氏はツイッターの投稿で「選挙に不正があったから(バイデ
ン氏は)勝利した」と述べ、「私は何も認めていない!」と反論していま
す。一方勝利を確実にしたバイデン氏は次期政権の閣僚人事の構想を考え
ているとされており、財務長官候補として前FRB議長のジャネット・イ
エレン氏の名前も挙がっています。懸念されるのは、トランプ氏があくま
でも敗北を認めず、「政権移行」が大幅に遅れる事態です。ここまで来た
ら、バイデン氏の勝利がひっくり返えることはないにしろ、政権の移行が
スムーズに行われず、来年1月20日の大統領就任式までに正式に決まら
ない可能性もないとは言えません。そうなると、好調な株式市場も大幅に
売られ、今度は「リスク回避の円買い」が活発になるかもしれません。
トランプ政権のポンペオ国務長官は「トランプ政権はスムーズに継続され
る」と述べ、側近ぶりをアピールしています。

気になるのは、米国のコロナ感染が再び急拡大してきたことです。
先週には1日の感染者数が19万人に迫る日もあり、15日には累計感染
者数が1100万人を超えています。
バイデン氏に、コロナ対策を助言するパネルチームのトップであるマーシ
ー前医務総監は全国的なロックダウンには否定的な意見ですが、カリフォ
ルニア州では1日の感染者数が2万人に迫り、ここ数カ月では最悪の状況
です。また、フロリダ州でも15日には1万人を超え、7月以来最多とな
っています。先週12日に開かれた金融シンポジウム、ECBフォーラム
でパウエルFRB議長は、「リスクは明らかに米国でのさらなる感染拡大
だ」と警戒感を示し、「今後数カ月は厳しい状況が続くだろう」と述べて
いました。

株高・ドル安の流れが再び強まってきたような印象ですが、ドル円の浮上
のカギは米長期金利が1%を超えることができるかどうかにかかっている
と考えます。バイデン政権への早期移行ともに、大規模な経済対策の議会
通過が待たれます。
本日のドル円は104円30銭~105円程度を予想します。


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